ノウム・カルデアの廊下を足早に歩く。
誰にも会わないように注意深く、けれど出来る限り急いで。
マイルームに辿り着けば安心だ。
心を落ち着かせて眠りに落ちればきっと明日はいつも通りに過ごせる。
この胸の迷いも興奮も鎮められる。
あと数十歩、廊下の角を曲がればマイルームの扉が見えてくる。
そう安心して角を曲がった瞬間、目の前の大きな影が立ち塞がった。
かなりの速さでぶつかった筈なのに、その運動エネルギーは俺の体を傷付ける事なく目の前の存在に吸収された。
壁かと思ったが肌に感じた柔らかさと温かさに驚いてバランスを崩し尻餅をつく。
軽く頭を振り意識を覚醒させ目の前の存在を確認する。
最も恐れていた存在が佇んでいた。
「何処へ行く気ですかマスター?」
凛とした声が廊下に響き渡る。
相手は純粋に質問してるだけなのに圧を感じるのは俺自身に疚しい心があるからか。
何より、その声を聞いただけで体の一部が反応し脈動を始める。
鼓動を放つ場所は頭と胸と股間。
その声を聞くだけで脳は蕩け胸は高揚し、その姿を見るだけで股間は甘く疼き血が流し込まれる。
何とか横をすり抜けマイルームへ入ろうと足掻くも進路を脚で塞がれる。
スリットが深いスカートから伸びる脚は鍛えぬかれた筋肉の上に薄っすらと脂肪を纏い絶妙なラインを醸し出す。
その脚を包む黒いストッキングはその下に存在する白い肌を隠しつつも艶かしさ損なわず、ハイヒールは嗜虐性を帯びた獣の牙を連想される。
その脚だけで俺の胴回りの太さがありそうなのに不思議と醜さを感じない。
むしろ脚その物が本人とは別にもう一人の美女が佇んでるような錯覚すら引き起こす。
そんな淫らな思考が脳内に溢れ呼吸が荒くなり喉が渇くのを止めようとするのに俺の本能は理性を嘲笑うように目の前の女性に傅く。
それでも自分の足で何とか立ち上がる。
これまで幾つもの特異点や異聞帯を戦い抜いて来たんだ。
命の危機なんて数えきれないほどあった、この程度ピンチの内にすら入らない。
そう心を奮い立たせているのに、理性は抵抗を続けてるのに。
自分の足で立つ事すら覚束ない、腰はフラフラと左右に揺れ、股間は痛いぐらいに存在を主張した。
あと数十歩、ほんの数メートルの距離を駆け抜け自分の部屋に入れば何とかなる。
一歩、もう一歩と必死に足を動かす俺の目の前にそれは聳え立つ。
彼女は何もしない、ただ佇むだけ。今なら横を通り過ぎても妨害さえしないだろう。
それこそが彼女の挑発だった。
『貴方は本当にそれで良いのですか?』
自分の本能が訴えてくる。理性も働きかけている筈なのにその声はひどく小さい。
マイルームの扉が遠ざかる、それに反比例して彼女との距離が縮まる。
3m、視界が彼女を捉える。
2m、その顔が笑みを湛えてるのを把握する。
1m、香しい匂いが鼻腔を灼き理性が蕩ける。
50cm、彼女が迎え入れるように手を広げたのに呼応して俺も手を伸ばす。
そして残り10cm。
あと一歩、足を少し動かせば肌が触れ合う距離になって互いの動きが静止する。
此処が
顔を上に向けると左右で虹彩の色が違う瞳が俺を見つめる。
『さぁ、貴方はどちらを選びますか?』
そう俺に問いかける声が聞こえたような気がした。
♡♡♡♡♡♡♡♡
「サーヴァント・セイバー。バーゲスト、召喚に応じ参りました。……私にはこのようなことを言う資格はありませんが、ブリテンを看取った貴方への返礼として命尽きるまでこの剣を振るいましょう」
妖精國に於ける激戦を乗り越えた数日後、起動させた守護英霊召喚システムによって現れた彼女はそう告げた。
凶兆の妖犬、災厄の魔獣、黒犬公、
銀の煌きを放つ鎧姿からは連想できない忌み名。
気高き心を持ち妖精國の守護者として戦い抜いてきたにも関わらず、狂い果て魔獣と化し円卓の騎士に討たれた哀しき女。
そんな彼女がノウム・カルデアに召喚されたのは運命の悪戯か、或いは神の慈悲なのか。
どちらにせよ数奇な運命に苦笑いしつつ歓迎する皆を他所に俺は困惑していた。
バーゲストが放つ凛とした声を耳にした瞬間、得も言われぬ高揚感が体をよぎった。
頬が熱くなり、胸の心臓は早鐘を打ち、五感が痺れるような感覚に囚われる。
だが、一番の問題は下半身。甘い疼きを感じて顔を下に向けると勃起したペニスがズボンの上からでも分かるほど熱り立っていた。
バーゲストを召喚した後は日課とも言える探索に彼女を同行させる。
守備力と耐久力に秀でたバーゲストは専ら俺の護衛として傍らに配置する事となった。
戦闘が始まれば護衛として俺を庇いつつ猛々しく敵を打ち砕く。
距離が近ければ自然と会話も増える。
女性らしい淑やかさと騎士として誇り高さを兼ね備えた彼女は素晴らしい仲間だった。
問題は俺の方だ。バーゲストが隣にいるだけで熱にうなされるような錯覚に陥る。
相も変わらずペニスは硬くなって自己主張を止めない。
身を護る為の防具と偽り股間をプロテクターで覆い隠すのが精一杯だった。
絆を深めたバーゲストの霊基を再臨させたのが事態を悪化させた。
夜会用のドレスにすら見える黒い装束は彼女が素晴らしい肉体の持ち主だという事実を持て余すことなく主張する。
再臨した直後はあまりの美しさに呆けたように目を離せなかった。
そうしてバーゲストを伴った探索も平常通りに行われたが、これは俺にとって拷問に等しい苦行だった。
戦場を駆け巡り、飛び跳ね、剣を振るい、敵を薙ぎ倒す。その度にバーゲストの胸が、尻が、太腿が動く。
彼女は真剣に闘っているだけなのに、まるで卑猥なダンスを踊り俺を誘惑しているような錯覚すら覚えた。
帰還した後は報告も手短に済ませマイルームに向かって走り出した。
入室して鍵を掛けると同時にズボンを脱ぐ。
勃起したペニスは皮で覆われているのにダラダラと先端から汁が滴り落ちる。
ペニスを握りしめるとまるで心臓のように脈打ちあまりの快楽に腰が抜けそうになった。
目を閉じバーゲストの姿を思い浮かべながら手を前後に動かす。
1分も経たない内に射精してしまった。
俺にも人並みに性欲はあるし、サーヴァントは美男美女が多い。
好意を隠す事なく情熱的なアプローチで迫る女性サーヴァントもいる。
抑圧された環境でもムラムラした夜にこっそり女性サーヴァントをオカズに自慰をするのが俺の密かな愉しみだった。
だけど、こんなに興奮したのは初めての経験だった。
床に飛び散った精液の量と未だ萎えずに硬さを保ったペニスがこれまでにない程の興奮を表している。
結局その夜は遅くまで自慰に溺れ気絶するように眠りに落ちた。
その後もバーゲストを伴って出撃し、戦闘の最中にバーゲストを視姦し自慰に耽る日々が続く。
だが自慰を繰り返すほど欲望がより強さを増してしまう。
『あの豊満な胸を思う存分に揉みしだきたい』
『あの巨大な尻に顔を埋めてみたい』
『あの鍛え抜かれた太腿に思いきり体を擦りつけたい』
『あのドレスに隠された股間を舐めしゃぶりたい』
そんな淫らな願望が自分の中で肥大化し、バーゲストと共に行動する際は事前に自慰で発散しないといけない有様だった。
そして今日、再びバーゲストを霊基再臨させる。
より戦闘に適した姿となった筈なのに、その威容は俺の惹きつけて止まない。
増えた手足の装甲に反比例して胴を覆う装飾は減った。
たわわな胸の谷間、鍛え上げられた腹筋、木の幹が如き太腿。
その総てが脳を刺激し狂わせた。
何とかその場を取り繕い急ぎマイルームへ走る。
すぐに自慰をしなければ正気すら保てなさそうなほどの性衝動。
そうしてマイルームの扉が見えた瞬間、立ち塞がる巨大な影。
その正体はバーゲストだった。
UDK-バーゲストの実装記念SSです。
高身長筋肉女子のバゲ子さんに責められちゃうぐだ男くんシチュです。
イチャラブ要素もある女性攻め男性受け作品となります。