「大丈夫ですかマスター?ご気分が優れないようですが」
そう問いかけるバーゲストの声は俺を労わるように聞こえる。
だがその瞳は獲物を見つけた捕食者のそれ。
ズボンの上からでも分かるぐらいに勃起したペニスに気付かない訳がない。
何より広げた両手が今にも俺を抱きしめようとしてる。
途中で動きを止めたのは敢えて俺に選ばせようとしてるからに過ぎない。
「苦しそうですね。息が荒くて熱もありそうです。どこが悪いのですか?」
本当は分かっている癖に。
煽るような口調で言葉を投げかけるバーゲスト。
その言葉さえ脳を愛撫されているようで興奮してしまう。
おかしい、こんなのは絶対におかしい。
俺の体はどうなっているんだ?
「どうしました?目が血走ってますよ?心ここに有らずといった感じですね。何より…」
そう告げたバーゲストは視線を下に向ける。
顔、首、胸、腹、腰。視線を向けられた箇所が火傷を負ったみたいに熱を宿す。
最後に視線は俺の股間で止まった。
見られてるだけなのにペニスを蹂躙されるような快感が襲ってくる。
バレてはいけない筈なのにペニスは存在をアピールする事を止めない。
ダメだ、言わないでくれ。その言葉を聞いたら堪えられなくなる。
「オチンチン、大きくなってますね♥」
バーゲストの口から放たれた『オチンチン』という言葉を聞いた瞬間、自分の一部がひび割れるような感覚に襲われる。
「フフッ、あまり虐め過ぎても可哀想ですので♥えぇ、もちろんマスターが私に欲情してた事はとっくの昔に把握してました♥」
「い、いつから!?」
「カルデアに召喚された時からです♥つまりマスターが必死に隠し通せると思い込んでいた恥ずかしい秘密はとっくの昔にバレてたんですよ♥」
「そんな…」
知りたくなかった事実に羞恥心で頭がおかしくなりそうだった。
なのにペニスは俺の心を裏切るようにさらに興奮して硬さを増す。
「初対面で勃起してる事に気付いた時はとても憤りましたわ。妖精國での恩義もありましたので敢えて見逃していました。もっともマスターは上手く誤魔化せたと思い込んでいましたが。」
「………ッ!」
「でも行動を共にして貴方が素晴らしい御人だと気付いてから嫌ではありません。何よりマスターは他のサーヴァントにはあまり欲情しない御様子でしたし♥」
「それは…」
「霊基を再臨してからはさらに視線がいやらしくなりましたね♥私が戦ってる時に胸やお尻を嘗め回すように見つめて腰をモジモジさせて♥オチンチンが膨らんでるのを隠しながら必死に指揮を執る貴方の横で笑いを噛み殺すのは本当に大変なんですよ♥」
「分かってたのか…」
「はい♥ちょっと悪戯心でわざと胸やお尻を揺らしたらすぐ腰砕けになって♥帰還したらすぐお部屋に戻ってオナニーしてるのも承知してます♥」
ずっとバーゲストは分かっていた。その上で挑発している。
今この場に於いても俺を煽り雄としての本能を疼かせる。
「こっそり霊体化してマスターを追いマイルームの前に居たんですよ♥私は耳と鼻が利くのでマスターがオナニーする音と匂いは全部分かっていました♥」
そう言うと親指と人差し指で輪を作り手を上下に動かす。
その仕草が何を示してるかは一目瞭然だった。
「ゴシゴシと
「うぅ……」
「近頃は夜だけでなく朝にもオナニーするのが日課みたいですね♥毎朝マスターに出会うといやらしい匂いがプンプンしてます♥私と同じぐらい鼻が利くサーヴァントがいたらカルデアの皆にバレてるでしょうね♥」
「やめて……」
自分のオナニーの拙さを揶揄うような言い草に怒るべきなのに。
性欲の対象にしていた美女が既に事実を把握していた事にどうしようもなく興奮してしまう。
「でも安心してください♥私もそんなマスターを想ってずっと自涜していたのですから♥」
「じ、自涜?」
「オナニーという意味です♥」
バーゲストの口から発せられた衝撃の事実に一瞬だけ思考が止まる。
「マスターがオチンチンを必死に擦ってる部屋の外で私は股を濡らしていたんですよ♥探索に行く時もマスターから漂う子種の匂いを嗅いだらお股がキュ~ン♥って疼いちゃうんです♥オマンコをヌルヌルに濡らして発情しながらマスターを押し倒さないように必死に理性を保ってました♥」
「うぅ……」
バーゲストの告白を聞いているだけでどんどんペニスが興奮して硬くなっていく。
その声を聞いているだけで射精してしまいそうだ。
「帰還してマスターのオナニーをじっくり鑑賞し終えてたら自分の部屋に戻って即座にオナニー♥オマンコに指を突っ込んでグチュグチュいじって♥乳首とクリトリスを思いっきり捻って絶頂♥一回や二回じゃ満足できなくて朝までずっとオナニー三昧♥徹夜しちゃってそのまま体を洗わずマスターの探索に再同行した事が幾度もあります♥」
淫ら極まりない告白が生殖欲求に火を灯す。
その光景を想像するだけで俺は腰を前後に振ってしまう。
何も無い空間に向かって腰を振りまくる姿はまるで発情期の獣だ。
「そして私は気付いてしまったんです。マスターと私は番いなんだって」
「番い?」
「えぇ。どうしてマスターは私に発情してしまうのか?私はマスターに惹かれてしまうのか?それは私が牙の氏族であり呪われた娘だから。妖精であり狗であり人間。生殖能力を持たない妖精の筈なのに人としての形を保つ者」
「ごめん、バーゲストが何を言ってるのか理解できない」
魔術師として、マスターとして未熟な自分には到底考えが及ばない。
そんな返答を聞いてもバーゲストは全く怒らない。
むしろ初心な子供を微笑ましく見守る母か姉のような優し気な笑みを浮かべる。
しかし、その口から語られる事実はひどく淫らだった。
「ワンちゃんは雌が先に発情するんですよ♥発情期になったらフェロモンを分泌します♥フェロモンは遠く離れた雄にも届いちゃうんです♥フェロモンは同種族の雄にしか効きません♥雌の発情臭を嗅いだ雄はムラムラ強制発情♥同種族の雌を見つけたら交尾したくて襲い掛かるんですよ♥」
「それって…」
「はい♥マスターは私に発情させられてたんです♥」
思いもよらない事実を聞いても混乱は無い。
むしろ今までの戸惑いが解けていく。
それと同時に沸き立つのは目の前の女性、いや雌に対する欲望の肯定感。
そんな俺とは反対にバーゲストは恥じ入るように告げる。
「マスターがお怒りになっても致し方ありません。もし姿を見せるなと仰るのでしたら潔く姿を隠します。主が下す裁きに私は何の不服もありません」
「………隠すなんて許さない」
「え?」
「姿を隠すなんて許さないって言ったんだ!!」
そう言うと俺は
「さんざん俺を誘惑しておいて消えるなんて許さない!責任取れ!」
欲望のままバーゲストの体に抱きつく。
190cmの高身長でハイヒールを履いたバーゲストと俺の身長は30cm近くの差があった。
そのせいでバーゲストの胸はちょうど俺の目の前になる。
身長差で誤魔化しつつバーゲストの爆乳をどれほど視姦したのか数え切れない。
抱きついた瞬間、弾力のある物体が俺の顔に当たる。
紛れもなくバーゲストの乳房だった。
「あ~~~ッ♡オッパイ♡バーゲストのオッパイ♡」
「あんッ♥いけませんマスター♥突然このような事♥」
「う、うるさい♡責任取れ♡もっとオッパイ揉ませろ♡」
溜め込んだ欲望に支配されて胸の谷間に顔を埋める。
ほんのり香る汗の匂いは俺だけを欲情させる極上のフェロモン。
頭の中を色欲で支配されまともに言葉を紡げずエロい単語や動詞を口にする。
「セックス♡交尾♡エッチ♡オマンコ♡
ヘコヘコッ♡ ヘコヘコッ♡ ヘコヘコッ♡ ヘコヘコッ♡
滑稽なほど激しく腰を前後に振る。
振り過ぎたペニスが俺の胴回りほども太く筋肉質なバーゲストの太腿に当たる。
ペニスから伝わる快感がジュッワと先走りが溢れ腰が痺れて動きが止まってしまう。
思わず静止して隙が生じた次の瞬間、何かが背中に当たった。
「え?」
「ふふ♥」
背中に当たったのはバーゲストの腕。
ゆっくりとした動きで気付かせる事なく手を回し俺を拘束する。
そうして少しずつバーゲストと俺の距離が縮まっていく。
逃れようにも込められた力は俺の膂力で振りほどけるほど弱くない。
数cmずつ俺の体がバーゲストの体に埋め込まれるような錯覚に陥る。
数分前まであれほど激しく動いていたのに、今では肉の檻にガッチリと囚われた。
「もうマスターったら♥そんなに激しく求められたら私も困ってしまいますわ♥」
「~~~~~ッ!?」
密着したせいでより濃くなったバーゲストの体臭を強制的に嗅がせられる。
脳を焼かれるような興奮に襲われ腰を振りたいのに拘束されて動けない。
動く為には呼吸する必要があるのに、呼吸したらまた体臭を嗅いで興奮するという無限ループ。
「腰を振りオチンチンを擦り付けて『犯すぞ!』と番いの雌に熱烈アピール♥如何に私が女性らしくないゴツゴツした体とはいえ、そのように雄としての凶暴さを見せられたら私の雌な部分はひとたまりもありません♥」
無論サーヴァントであり女性として類を見ないほど逞しい肉体を持つバーゲストにとって俺など鎧袖一触であしらえる貧弱な存在でしかない。
それでもわざとらしい程に困った素振りを見せるのはマスターとしての俺、番いとしての俺を尊重しバーゲスト自身の女性的な側面が見せる優しさでもある。
同時に彼女が持つ『弱き者を護る』という矜持故に弱き者と思われてる屈辱感、暴力的なほど性感を刺激して止まない雌としての迫力に俺の理性は崩壊しつつあった。
腰を前後に振れないならわざとペニスを押し付け必死に雄としての強さをアピールする。
だがバーゲストの鍛え抜かれた鋼の如き筋肉の前では俺のペニスは巨大な城壁に向けられた一本の槍ほどの頼りなさ。
それでも快感を貪ろうと必死に押し付けようとしていると拘束が緩んだ。
戸惑っていると地面が足から離れていく。いや、俺が地面から離れているのだ。
親が幼児に高い高いをするみたいにバーゲストは俺の両脇を掴んで持ち上げている。
浮遊感に恐怖を感じているとバーゲストの顔が徐々に近づいてくる。
整った顔立ち、左右で色違いの瞳、欲情して赤く染まった頬。
そのどれもが美しく見ているだけで心がときめく。
「男女の契りは
チュッ♥
そう言うと俺の唇とバーゲストの唇が重なった。
キスとはこれほど気持ち良い行為なのか。俺の唇に感じる柔らかさに驚きを感じる。
酒に酔ったみたいに頭の奥が熱を持ち思考が覚束ない。
口を緩めた瞬間、何かが口内に侵入し慌てて前を見る。
俺の口内に入ったのはバーゲストの舌だった。
蛇のように長い舌で口内を蹂躙される。
歯の一本一本、歯茎の隅々、舌の凹凸まで次々と責めたてられる。
バーゲストの舌を濡らす唾液は俺の物と違う甘さを感じ無意識に舌を絡めてしまう。
もはや捕食されると言っていいレベルなのに不快感や恐怖を感じない。
全身の力が抜けていく一方でペニスだけが熱を放ち続けヒクッヒクッとパンツの下で蠢く。
紅玉色と翠玉色の瞳が細められた瞬間、バーゲストの舌に俺の喉が蹂躙される。
苦しいはずなのこれ以上ない興奮と快感に襲われ頭が真っ白に染まった瞬間。
ドピュッ♡ ドピュッピュッ♡ ドピュッッン♡
股間でも凄まじい快楽が生じ意識が遠のいた。
バーゲストに触れられる事なくペニスが暴発するように射精したと理解したのは気を失う直前だった。