転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第九話
それは、俺がこの魔法図書館に来てから一週間程の時間が過ぎた時のことだった。
大分この世界のことにも慣れてきて、ノエルとの時間も楽しく堪能していた。
その間も、彼女とはたくさんの『愛の行為』をしてきた。
行為自体、ノエル自身も結構好きだったようで今のところは、毎日しているような現状だ。
全く持って、現実世界に居た頃では考えられないような天国の暮らしだと思ってしまう。
そんな折の出来事だった。
「リュウトさんもだいぶこの世界での暮らしに慣れてきたのでは無いですかね?」
カウンターに備えられた椅子に座り、元の世界で愛読していた週刊漫画雑誌を読んでいると、隣の席に居るノエルが微笑みながらそう言ってきた。
「そうだね。だいぶ慣れてきたかな。まぁ、ノエルみたいな可愛い女の子と一緒に暮らすなんて事は向こうの世界では縁が無かったからな。緊張するのは変わらないかな?」
「か、可愛い女の子……う、嬉しいです」
俺の言葉に軽く頬を染めるノエル。
本当に可愛いと思う。
……だけど、この暮らしは『有限』なんだよな。
「でも、この幸せな暮らしも……有限なんだよな。それが辛いと思ってしまうよ」
「……え?リュ、リュウトさんは何処かに行ってしまうんですか……い、イヤです!!何処にも行かないでください!!」
少しだけ取り乱すノエル。だけど……俺は人間だから、一緒に居られても100年程だと思う。
ノエルの種族が何かは知らないけど、寿命が俺より長ければ、俺が死んだ後に独りにしてしまう……
それが本当に辛いと思う……
「いや、転生の扉とは関係無く、寿命があるからさ……どう頑張っても100年がいいところだよね」
俺がそう言うと、ノエルは少しだけ意外そうな表情をしたあと、申し訳無さそうに言葉を紡いだ。
「あぁ……そう言えばまだ話をしてませんでしたね」
「え?もしかして、素体だと何かが変わるとかあるのかな?」
俺は向こうの世界で一度死んで、この世界の素体に魂を収めている。
もしかしたら寿命が伸びたりするのかな?
だが、ノエルから言われた言葉は『寿命が伸びる』どころの話では無かった。
「その……この魔法図書館に居る間は、寿命で死ぬことはありません」
「え……?詳しく話して貰えるかな」
「この魔法図書館は、外の世界とは時間の流れが違うんです。ですので、ここに居る間は歳をとることがありません。なので、10年、100年、1000年経っても寿命で死ぬことはありません」
ま、マジで!!??だとすると、俺はずっとノエルと一緒に居られるのか!!
「大切な話なのに黙っていて申し訳ございません……その、もし私のことが嫌いになったら何時でも転生の扉で……」
「俺がノエルを嫌いになる訳ないだろ」
「え……?」
軽く笑いながら俺がそう言うと、ノエルは少しだけ安心したような瞳でこちらを見た。
「俺の憂いは、寿命でノエルと別れることが確定してると思ってたからだよ。それが無いってわかったのなら、安心したよ」
「そ、そうなんですね……う、嬉しいです」
ノエルはそう言うと、俺の身体を抱きしめた。
「そ、その……リュウトさん。先程私は『歳を取らない』という話をしましたね?」
俺の胸に顔を押し当てながら、ノエルはそう話を切り出した。
「そうだね。まぁ俺とノエルも今が一番体力的に充実してるような歳だと思うからね。不便は無いと思うけど」
「じ、実は……例外があるんです」
「例外?一体どんな例外があるの?」
俺のその質問に、ノエルは俺から顔を離して、少しだけ頬を赤く染めながら話をした。
「そ、その……赤ちゃん……です」
「赤ちゃん?それがどう……あ」
き、気がついてしまった。
つまり……
「そうか。俺とノエルに子供が出来たら、その子はきちんと大きく育つってことか」
「……はい。私達位の年齢になるまでは大きくなるそうです。大体十八から二十位の見た目で落ち着く。と言う話です」
「なるほどね。ちなみにノエルは幾つなの?」
女性に歳を聞くのはタブー。とは聞いているが、それは妙齢の方にだろう。
ノエル位の見た目なら別に対した嫌味にもならないだろうし。
そう考えていると、彼女も大して気にも止めずに答えてくれた。
「はい。十八歳になります」
「そうか。じゃあ同い歳だったんだな」
俺も十八だったからな。
てかこんな可愛い女の子が同じクラスとかにいたらとんでもない事になってただろうな。
すると、ノエルはクスクスと笑いながら言葉を返した。
「ふふふ。もしリュウトさんが『この世界で十年過ごしてるならアラサーだな』なんて言ってたらビンタをしてました」
「……そんな事言うわけないだろ」
俺は軽くノエルの顔に指を当ててこちらを向かせる。
「……好きだよ、ノエル。君とずっと一緒に居られることがわかって俺は安心したよ」
「はい。私もリュウトさんが大好きです。今の話を受け入れて貰えたので、私の憂いも消えました」
そして、俺とノエルは瞳を閉じて、もう何回目かもわからないくらいにした、キスをする。
「……んぅ……リュウトさん……」
「……ノエル……」
唇を重ね合わせ、舌を絡め合う。
二人の唾液が混ざり合う隠微な音が図書館に響く。
セックスをする前段階。そう思っていた時だった。
突如。極彩色の光が、俺とノエルの前から放たれた。
「……え?」
「……う、うそ……こんなこと、今まで一度もなかったのに!!??」
「……ノエル?これが何か知ってるの?」
俺が首を傾げながらノエルに尋ねると、彼女は光の中央に描かれた『魔法陣』を指さした。
「あ、あれは……『転移の魔法陣』です」
「転移の魔法陣?」
「はい。簡単に言えば……十年間誰も来なかったのに、今一人目の来訪者がやって来たという事です」
なるほど。つまり記念すべき一人目のお客さん。という訳だな。
「よし、ノエル。丁重におもてなしをしよう」
「は、はい!!」
俺とノエルは椅子から立ち上がり、カウンターの外へと歩いていく。
そして、光の奔流が薄れるにつれて、少しづつ来訪者のシルエットが見えてきた。
「ツインテール。なるほど……女性みたいだな」
「……え?あの髪型って……」
少しだけ意外そうな表情のノエル。
心当たりがあるのかな?
なんて思っていると、光が消えると同時に、来訪者が声を上げてこちらへと飛び込んできた。
「ノエルお姉ちゃーーーーーん!!!!」
「ル、ルエル!!??なんでここに!!??」
ノエルと同じ白銀の髪の毛をツインテールにした、可愛い女の子が、彼女の名前を呼びながらノエルに抱きついていた。
「お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!」
「待って!!ルエル!!落ち着いて!!なんで貴女がここに!!??」
どうやらこのツインテールの女の子は、ルエルと言う名前で、ノエルの妹のようだ。
「まぁ、十年ぶりの再会と思えば……納得かな?」
なんてことを思いながら、俺は姉妹の抱擁を外から眺めていた。