転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第十一話
「へぇ……これは初めて見る料理ですね。なんと言う料理ですか?」
「これは『豚キムチチャーハン』って奴だな。俺が大好きで良く作って食べてたやつだよね」
「なんで私より先に……ルエルがリュウトさんの手料理を……まぁ気にしないことにしましょう」
ルエルを招いての食卓。俺が昼ごはんとして作ったのは『豚キムチチャーハン』と『鶏ガラスープの卵とじ』だった。
男料理の定番とも言える料理だと思ってる。
この家の冷蔵庫は、作りたいと思った料理の材料が用意される仕組みになっているので、豚肉とキムチと少し冷めた白米が勝手に準備されていた。
そして、赤いパッケージの鶏ガラスープの素も目の前にあった。
あとはフライパンを使って豚肉、キムチ、白米を炒めて、塩コショウで味を整えたら出来上がりだ。
もうひとつのコンロでは、鍋を使って鶏ガラスープをにたたせて卵とじすれば完成だ。
軽く味見をしてみたが、現世の時と同様に自画自賛して良いレベルで作れたと思っている。
「多少は辛さがあるとは思うけど、平気かな?」
「なるほど。私、辛いのは好きなので楽しみですね」
「わ、私は少し苦手なのですが……試してみたいと思います……」
そして、俺たちは「いただきます」と声を揃えたあとに、豚キムチチャーハンをレンゲで掬って口に入れる。
「……うん。上手く出来たな」
パラリとほぐれるご飯とピリッとアクセントが効いた豚キムチがうまく調和している。
口の中をリセットするように、レンゲで鶏ガラスープを掬って口にすると、こちらも美味しく出来ていた。
「……ちょっと辛いですけど美味しいですね!!これからはリュウトさんにも料理を作ってもらう日があっても良いかも知れません」
「あはは。そう言って貰えると嬉しいな。でも俺が作れるのはこう言う男料理だけだからね」
「……悔しいですけど美味しいですね。まぁ少しは認めてあげても良いですね」
そう言うルエルの皿は空っぽになっていた。
どうやら美味しく食べて貰えたようだ。
「少しだけならおかわりもあるけど食べるかな?」
俺がルエルにそう言うと、彼女は少しだけ瞳を輝かせたあと、悔しそうに空になったお皿を出してきた。
「ご、ご飯を残すのは主義では無いだけです!!」
「あはは。そうだな。残さず食べてくれて嬉しいよ」
「……やばいです。何だか急速に仲良くなってる気がします……」
そして、食後の運動としてSwitchを使って身体を動かすテニスゲームを行った。
やはりと言うか、ルエルの居た世界ではそんなものは無かったようで、始めて見るテレビゲームに興味津々だった。
「こ、これは凄いですね!!自分の動きが画面の中とリンクしてます!!」
「まぁ、あまり大きく振り回すと危険だから、周りには十分に気を配れよ?」
「ふん!!そんな子供みたいなことは……痛い!!」
ルエルが思いっきり振り抜いた右手が、どうやら思い切り壁にぶつけたようだった。
「だから言っただろ。あまりはしゃぎすぎるなよって」
俺はそう言って、ルエルの右手を軽く手で触れる。
赤くはなっているが、打撲とかは無さそうだ。
「今氷を持ってくるからちょっと待ってろ」
「は、はい……」
俺はそう言って、氷を取りに台所に向かった。
ルエルは右手が少し痛むのか、軽く頬を赤く染めて、右手を押えていた。
「……な、なんですか……このラブコメ展開は……」
そして、俺は簡単な氷嚢を作ってルエルの所に戻り、右手を出すように言う。
「ほら、冷やすぞ。ゲームは一旦中断だ」
「は、はい……んぅ……冷たい」
ルエルの右手を軽く握り、氷嚢を押し当てると、赤くなっていた彼女の右手が元の色に戻ってきた。
「……次は違うゲームをするか」
「他にも何かあるんですか?」
「そうだな。……スゴロクのゲームがあるぞ?」
ノエルと二人でやると喧嘩になりそうだったからな。
CPUも入れて三人でやれば盛り上がるだろう。
「スゴロクですか!!お正月に家族でやりましたからね。ふふん!!私は強いですよ!!」
「ルエルさんが知ってるものとは少し違うとは思うけど……」
「ルエルで良いですよ」
「……え?」
俺が軽く聞き返すと、ルエルは少しだけ苦笑いを浮かべながら言葉を返す。
「ルエルさん。なんて呼ばれるのはなんかくすぐったいです。呼び捨てで構わないですよ」
「なるほどね。じゃあルエルも俺のことは呼び捨てで構わないよ」
「ふん。そうですね……ではリュウトと呼ばせてもらいますね!!」
「えー……私ですらまだリュウトさんなのに……なんでぇ……」
そして、ルエルの右手の打撲が癒えた頃。
『電車で目的地を目指すスゴロクゲーム』
を行った。
「あー!!!!何で!!何で!!何で!!なんで私の物件が!!!!」
「あははは!!!!ポコンの餌食だな!!」
「可愛い顔してやることがえげつないです!!擦り付けたリュウトは許さないです!!」
「だが俺はここで『カード』を使って離脱するぜ!!」
俺はカードを使ってルエルから一気に距離を取った。
これで彼女は誰にもボンビーを擦り付けられない。
「あーーーー!!!!最低!!最低!!最低です!!リュウトの性格悪いです!!」
「あはは!!これがこのゲームの正攻法だからな」
「むーーー!!!!絶対に許さな……あれ?ボンビーの様子が……キ、キングボンビー……」
ルエルに取り憑いていたボンビーが、最凶形態のキングボンビーへと進化していた。
「さ、サイコロを振る度に借金が増えていきます……」
「まぁ、そう言うゲームだからな」
「き、嫌い!!嫌いです!!リュウトの意地悪!!初心者何ですから優しくしてくれても良いでは無いですか!!」
「何言ってんだよ、ルエル。お前は接待とか嫌いだろ?」
「……まぁ、そうですね。そんな事されたら逆に不愉快です」
少しだけ納得したような、不満なような表情のルエルに、俺はニコリと笑って言う。
「だからこうして本気で潰してるんだよ」
「やっぱり貴方は意地悪です!!もー!!許さないです!!」
「……なんなんですかね。さっきまでの空気が嘘みたいに……とても仲良しになってますよね……」
こうして、俺たちはゲームをしながら親睦を深め、一日を過ごしていった。