転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
ルエル side ①
「……んぅ……あぁ。私、リュウトの隣で寝ちゃってたのね……」
深夜。喉の乾きを覚えて目を覚ました私は、自分が寝ていた場所を確認して軽くそう呟いたわ。
「……すぅ……すぅ」
「ふふ。可愛いわね。さっきまではあんなにえっちだったのに……」
私の隣ではリュウトがスヤスヤと寝息を立てていたわ。
ツンとほっぺをつつくと、小さく声を出した後にそっぽを向いてしまったわ。
「……初めて出会った男に、大切な初めてを渡したのは後悔はしてないけど、自分でも驚いたわね」
先程までしていた彼との行為を思い出して、私は猛烈に恥ずかしさが込み上げてきた。
『リュウトのしたいことをしてあげるわ』
『私の初めて、貴方にあげる』
『貴方でいっぱいにして……私の初めて……貰ってぇ……』
『……いじわるなリュウト。えっちなリュウト。へんたいなリュウト。でも……そんな貴方が好きよ』
『今だけでいいわ……お姉ちゃんを忘れて……私だけを見て……リュウト』
……その後は、リュウトにたくさん気持ち良くしてもらって……初めてなのにイッちゃったのよね。
わ、我ながらかなり大胆な発言と行動をしてしまったものだわ。
そして、視線を敷布団に移すと、リュウトの精液と私の愛液と血液で赤く染っていたわ。
これが、先程までの彼との行為が現実であると言う証ね。
「……明日。いえ、もう今日ね。お姉ちゃんにはきちんと話をしないといけないわね」
お姉ちゃんの『大切な人』に手を出してしまった。
かなり罪悪感があるけど……リュウトがとても素敵な男性だったから……
お、お姉ちゃんが惹かれるのも当然よね!!
私はそう考えたあと、リュウトを起こさないように気をつけながら布団を出て、喉の乾きを癒す為に居間へと向かったわ。
そして、居間へと向かった私は既に電気が着いていることに少しだけ驚いたわ。
中を覗いてみると、どうやらお姉ちゃんが飲み物を飲んでいるところだったわ。
「こんばんは、お姉ちゃん。こんな時間にどうしたの?」
私がそう声をかけると、お姉ちゃんは泣いていたような瞳で私の方へと振り向いたわ。
「……ルエル。貴女こそこんな時間にどうしたの?」
「……え?」
た、確かにそうね。お姉ちゃんからしてみたら私の方が怪しげな行動に見える。
だって、深夜に目を覚ましたら私が隣に居なくて、居間で飲み物を飲んでたら私がやって来た。
そ、そんなの……怪しさしかない……
「そ、その……リュウトに今日のことを謝ってて……」
「……ふふふ。そう。会ったばかりの時は、リュウト……さんに対して、ルエルの態度はあまり良くなかったからね」
「う、うん……反省してるよ」
私がそう言うと、お姉ちゃんは少しだけ目を細めながら、私に聞いてきたわ。
「ねぇ、ルエル。……本当にそれだけ?」
「……え?」
そ、それだけ……?
「貴女がリュウトさんの部屋に行ってした事は……謝罪だけ……なのかしら?」
「…………お、お姉ちゃん……もしかして……」
き、聞かれてた!?
私とリュウトの行為が隣のお姉ちゃんに……
だとすれば、お姉ちゃんが涙目なのも説明がつく……
ど、どうしよう……なんて言えばいいの!?
私が言葉に詰まっていると、お姉ちゃんは悲しそうに微笑みながら言葉を続けたわ。
「ふふ。ごめんなさいね、変な事聞いて……」
「お、お姉ちゃん……」
お姉ちゃんはそう言うと、椅子から立ち上がってコップを流しに置いたあと、私の横を通って行ったわ。
『……お幸せに』
私の横を通るとき、そんな言葉がお姉ちゃんから言われた様に思えた。
「お、お姉ちゃん!?」
私は慌ててお姉ちゃんの後を追いかけようと思ったけど、パタリと目の前で締められた扉が、私を拒絶してるように思えてしまった。
「……ど、どうしよう」
お姉ちゃんのあの様子だと、私とリュウトが一線を越えたことは知っている。
今からお姉ちゃんに事情を話す?いや……そんなことをするような時間じゃないし、私だけで話しても意味が無いと思う。
寝ているリュウトを起こすのも気が引ける……
「……とりあえず、部屋に戻ろう」
私はここに来た理由も忘れて、お姉ちゃんが寝ている寝室へと戻った。
そして、ゆっくりと寝室の扉を開けると、中ではお姉ちゃんがベッドで寝息を立てていたわ。
「……ごめんなさい、お姉ちゃん」
私はそう呟いて、お姉ちゃんを起こさないように気をつけながらベッドの中に入る。
「……すぅ……すぅ」
小さな身体。十年の月日を経て、身体の大きさは私の方が大きくなった。
別れた時と変わらないお姉ちゃんの見た目。
ここに来た以上、私もお姉ちゃんと同じように、今の見た目で変わらなくなる。
私はお姉ちゃんの小さな身体を抱きしめる。
この身体で……十年も孤独に耐えてきた。そんなお姉ちゃんから……私は……
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
涙を流す資格なんか私には無い。でも……申し訳ない気持ちで涙が溢れてきた。
そして、私はお姉ちゃんの身体を抱きしめながら、眠りについた。
次の日の朝。
あんなに……あんなにも抱きしめていたのに……
私の前から……お姉ちゃんの姿が消えていた。