※この作品はR-18です。

転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~   作:味のないお茶

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第四話 ~サーシャに自慢の手料理を振る舞い、皆で昼ごはんに舌鼓を打った~

 第四話

 

 

 

 台所へと向かう途中。俺はサーシャに軽く問い掛けた。

 

「なぁ、サーシャは辛いものが嫌いとかそう言うのは有るか?」

「いや、とびきり辛いとかそう言うのは無理だけど、良心的な辛さならむしろ好きかな」

「なるほどな。じゃあルエルと同じ感じだな。それなら大丈夫だな」

 

 俺はサーシャにそう言って台所へとやって来た。

 

「さて、いつもの同じ『豚キムチチャーハン』だと芸がないよな。今日は『海鮮キムチチャーハン』にしようかな」

 

 キムチとタコとイカとエビとベビーホタテを使って作る、具だくさんの海鮮キムチチャーハンは、豚キムチチャーハンと共に俺の好きな料理の一つだ。

 

 そして、スープにはもやしと卵のスープを作るかな。

 味が濃いめのチャーハンに合わせるなら、あっさりとした味のスープが良いだろう。

 

 もやしのシャキシャキ感を残しながら、溶き卵を加えて作るスープはこちらも俺の好物の一つだ。

 

「さて、まずは海鮮キムチチャーハンから作るか」

 

 俺がそう思い浮かべると、目の前には一口大にカットされたシーフードミックスとエ○ラのキムチの素。そしてチャーハンに最適な少し冷めたご飯が現れる。

 もやしと卵も出てきた。

 

「本当に……一体誰が用意してるんだろうな……」

 

『神様』的な存在が居て、こちらを見てる。

 

 そんなことがあってもおかしくないかな……

 まぁ、気にしても仕方ないよな。

 そういうものだと納得するしかない。

 

 俺はそう結論付けて、人数分の海鮮キムチチャーハンともやしと溶き卵のスープを作っていった。

 

 

 

「お待たせ。今日はいつもと違って海鮮のキムチチャーハンともやしを加えた溶き卵のスープだよ」

 

 俺は昼ごはんを作り終えると、料理を持って今のテーブルへと運んで行った。

 

「へぇ、初めて見る料理ね。でも美味しそうな匂いをしてるわ」

「私はリュウトさんがこの料理を作っているのを見てはいましたからね。食べてみたいとは思ってました」

「あはは。言ってくれれば作ったんだけどね」

 

 俺たちがそう雑談をしていると、料理を見たサーシャが固まっていた。

 

「ん?どうしたサーシャ。嫌いな物でも入ってたか」

 

 俺がそう言うと、彼女は料理を指差しながら言葉を返した。

 

「こ、こんな料理……初めて見たんだけど……」

「あぁ……そうか。感覚がおかしくなってたな。それが普通の反応だよな」

 

 ここに来て、色々な料理をノエルとルエルに振舞ってきた。それは俺が前世で作っていたものだが、二人は特に気にすることも無く食べていた。

 だが、本来ならサーシャのこの反応が普通なんだよな。

 

「僕の居た世界では、パンが主食だったんだ。パンをスープにひたして食べる感じだね」

 

 なるほど。昔は固いパンとかをそうして食べる文化があるとは聞いたことがある。

 きっと食文化としてはそんなに進んではいないのかもしれないな。

 

「なるほどな。まぁ……パンも出すけど基本は米だな」

「なるほど……これはコメという物なのか……」

 

 サーシャはそう言うと、チャーハンを軽く指でつついた。

 行儀が悪い。なんて無粋なことを言うつもりは微塵も無いが……絶対に熱いだろ。

 そう思っていると、案の定サーシャは軽く悲鳴を上げた。

 

「きゃ!!あ、熱い!!」

「あはは。そりゃあ出来たては熱いよ。ほら、このレンゲを使って食べるんだ」

 

 俺はそう言って、彼女にレンゲを渡した。

 

「そ、そうか……これも初めて見る食器だ。スプーンに近い形をしてるね」

「そうだな。使い方もスプーンと同じと思ってくれ」

「わかった。よし。これも経験だ。食べてみよう」

 

 サーシャはそう言うと、レンゲを掴んでチャーハンを一口掬った。

 そして、息を吹きかけて少しだけ温度を下げてから口に入れた。

 

「……っ!!!!」

 

 軽く目を見開いたあと、咀嚼をしてチャーハンを飲み込んだサーシャは、俺の方を見て驚いたような声を挙げた。

 

「これはとても美味しいな!!びっくりしたよ!!」

「そうか。喜んで貰えて嬉しいよ」

 

 俺はそう言ったあと、サーシャに言葉を続けた。

 

「あと、今度からでいいからサーシャにお願いがある」

「……え?なんだい、お願いって」

 

 軽く首を傾げる彼女に、俺は軽く笑いながらお願いを言った。

 

「食べる前にはみんなで『いただきます』と声を揃えて欲しいんだ。これは俺が居た世界の『作法』でね。付き合って貰えると嬉しい」

「うん。わかった。ごめんね、何も言わずに食べてしまったよ」

 

 サーシャがそう言うと、ノエルとルエルは笑いながら言葉を返した。

 

「ふふふ。いえ、構いませんよ。それより、指は大丈夫でしたか?」

「あ、うん。身体は強いからね!!熱さにびっくりはしたけど、火傷とかはしてないよ」

「リュウトのご飯は美味しそうに見えるから仕方ないわよね。じゃあいただきますをしましょうか。私もお腹がすいたわ」

「あはは。先に食べてごめんね。じゃあ僕も作法に乗っ取ろうかな」

「ありがとう、サーシャ。じゃあ食べようか」

 

『いただきます』

 

 俺たちは声を揃えて言ったあと、レンゲでチャーハンを一口掬ってから口に入れた。

 

「……うん。良い出来だな。完璧だ」

 

 自画自賛して良いレベルだな。

 

 ピリッと辛味を効かせたキムチの素とシーフードミックスの相性はやはり抜群。チャーハンだけじゃなくて、野菜炒めのお供にしても良いからな。

 そして、しっかりと火力が出せるコンロだからこそ、ご飯もパラッと仕上がっている。

 

 もやしと溶き卵のスープも、もやしの歯応えを残して良い感じの出来栄えだ。

 煮込み過ぎてもやしがドロドロになってしまった時もあったからな。そういう失敗をしなくて良かったと思う。

 

「やはりリュウトさんの料理は美味しいです。この海鮮キムチチャーハンも予想以上でしたよ」

「ありがとう、ノエル。そう言ってくれると嬉しいよ。でも、いつもノエルが作ってくれる料理もとても美味しいからな」

「えへへ。お褒めいただきありがとうございます。いつも美味しそうに食べてくれるので私も作りがいがありますから」

 

「そうなのよ。リュウトの手料理も美味しいけど、お姉ちゃんはさらにその上を行くわ」

「えと……僕的にはタキモトさんが作ったこの料理が今まで食べた中でも一番……と言うかこの人生の中で一番の衝撃的な美味しさだったんだけど、ノエルさんのはその上を行くのかい?」

「ふふふ。お姉ちゃんの料理を食べたら腰を抜かすわよ」

 

 自慢げに胸を張るルエル。俺は少しだけ目を細めながら彼女に言う。

 

「何故お前が胸を張る……ルエル。てか、どうだ?そろそろお前も料理をやってみるか?」

「……リュウト。食材を無駄にしたくないなら、私を台所に立たせない事ね」

 

 少しだけ遠い目をしながらそう答えるルエル。

 どうやら、料理には苦い思い出しかないようだな。

 

「そうか……まぁルエルの役目は『作った料理を美味しく食べてくれる』ってところだからな。お前が美味そうに食ってると、作りがいがある」

「ふふふ。ですよね。ルエルの食べっぷりは見てて幸せになれます」

「ふふん。まぁ私は昔から『食器を用意する係』と『食べる係』だったわよ!!」

「あはは。僕も女の子だけど料理は苦手なんだよね。花嫁修業より戦闘修行をしてきたから……」

 

 軽く苦笑いをするサーシャに、俺はなんでもないような感じで言葉を返す。

 

「まぁ、今は男女平等の時代だからな。別に女だからって家事が出来ることは必須じゃないだろ。出来るやつにやらせればいいんだから」

「そ、そうかな。あ、ありがとう……タキモトさん。そう言ってくれると僕も助かるよ」

 

 サーシャはそう言うと、少しだけうつむき加減でチャーハンを食べていった。

 

「あー……リュウトさんが『嫁』を増やそうとしてますね……」

「この男は節操が無いわよね……まぁ、別にいいんじゃないかしら?側室としてなら歓迎よ」

「……一体何の話をしてるんだよ」

 

 ジトーとした目でこちらを見てるノエルとルエルに、俺がそう言っても、二人は特に何も言うことも無く、軽く一つため息をついてから食事を再開した。

 

 

「……冷めないうちに俺も食べるか」

 

 俺もそう呟いて、残ったチャーハンとスープを食べていった。

 先程よりも少しだけ喉の通りが悪かったのは言うまでもないけど……

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