転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第七話
「ルエルさんと掃除をしてる時に、ある程度は想像はしてたんだけどね」
初めてのお風呂を終えたサーシャは、寝間着に身を包み、バスタオルで濡れた黒髪を抑えながら言葉を続けた。
「その……僕も職業柄、何度かお風呂に入らせてもらったことがあるんだけど……どんなお風呂よりも気持ちが良かったね」
「そうか。そう言って貰えると嬉しいよ」
俺がそう言葉を返すと、一緒にお風呂に入ったノエルとルエルが感想を言っていた。
「サーシャさんは勇者をしているだけあって、出るところは出てるのに、身体がすごく引き締まってて羨ましいです。私は最近運動不足で……」
「いやいや。ノエルさんだって羨ましいくらいに白い肌で……僕なんか女の子なのに、身体中傷だらけで見せられたものじゃないよ」
「あら?傷だらけって言うけどそんなに目立つものでもないし、気にすることじゃないと思うわよ?」
「……いや、それよりも僕としてはルエルさんの胸の大きさには……女の子としての自信が無くなるよね」
「あはは。ルエルはこの十年ですごく大きくなったよね」
「まぁ、ここに来てからも大きくなったわね。どっかの誰かさんがいっぱいいじめてくれるから?」
ルエルはそう言うと、いたずらっぽく微笑みながらこちらに視線を向けた。
「まぁ、男なんだから仕方ないだろ?」
「ふふ。リュウトのそういう正直なところは嫌いじゃないわ」
「リュウトさんはえっちさんですからね。でもお陰で私も少しだけ大きくなったんですよ」
「……な、なるほど。男の人に触られると大きくなるってのは本当だったんだね……」
軽く自分の胸を触っているサーシャ。
辞めてくれ……女の子のそう言う行為は興奮するんだよ。
「あら?サーシャも興味があるのかしら」
そんな彼女にルエルが軽く首を傾げながら聞く。
「い、いや!!違うよ!!別に触って欲しいとかそう言うのは無いから!!」
「興味があるならいつでも声をかけてくれ」
と、冗談めかしてそう言うと、
「……リュウトさんのえっち」
「……へんたい」
ノエルとルエルからはジトーとした視線が飛んできた。
「あはは……冗談だよ冗談」
軽く苦笑いを浮かべながら、俺はそう言葉を返した。
「も、もう……タキモトさん……そ、そういうのは……もう少し親密になってからで……で、でも……どうしてもって言うなら……」
顔を赤くしながら視線を下に向け、サーシャが何かを呟いていた。
「……もうデレデレじゃないですか」
「時間の問題かと思ってたけど、既に堕ちてるわね」
そして、そんな会話をした後に、俺は三人の後を受けてお風呂に入ることになった。
着替えを用意して脱衣所へと向かい、扉を開けて中へと入る。
「……本当に。これは理性に悪いな」
熱気と共に、三人分の女性の香りが身体を包む。
いつもなら、この後はベッドに向かい、遅くまで行為にふける。と言う流れなのだが、今夜は食事が待っている。
「……一発抜いておくか。とも思うけど、なんて言うか一人でするのもなんだかなぁって思うんだよな」
贅沢な思考になったもんだよな。
向こうの世界に居た頃は、毎日一人でしてたのに。
そんなことを考えながら、俺はお風呂を済ませて行った。
「……お、いい匂いがすると思ったけど、今日はビーフシチューだな」
お風呂を終えて寝間着に身を包んだおれは居間へと向かった。
廊下を歩いている時から良い匂いがしていた。
扉を開けて中へと入ると、ビーフシチューの良い匂いが身体を包んだ。
「えへへ。もう出来ますので、椅子に座って待っててください」
台所の方から、ノエルの声が聞こえてきた。
テーブルの方に視線を移すと、ルエルとサーシャが軽く談笑をしながら夕飯の時を待っていた。
「へぇ。サーシャの世界でも『ビーフシチュー』はあったのね」
「うん。ただ、こんな良い匂いがする食べ物じゃなかったよ。それにパンだってもっとガチガチだったのに、こんなふわふわなんて……本当にここは全てにおいて僕の常識が通用しないよ」
テーブルの真ん中に置かれたスライス済みのバケットを軽く指でつつきながら、サーシャはそう言葉を返した。
「バケットは『硬い』パンなんだけどな。柔らかいものはもっと柔らかいよ」
俺がそう言って彼女の前に腰を下ろすと、サーシャはかなり驚いたように声を上げた。
「こ、これで硬いパンなのかい!?だとすると……柔らかいってのはどれくらい……」
「ふふふ。では明日は柔らかい食パンを食卓に並べましょうか」
ノエルがそう言ってビーフシチューの入った器を持ってきてくれた。
「ごめんな、ノエル。俺も手伝えば良かったかな」
「ふふふ。大丈夫ですよ。お気遣いありがとうございます」
そしてテーブルの上にはノエルお手製のビーフシチューと焼きたてのバケット。
冷えた水の入ったポットとコップが人数分用意された。
「これは……王族の食事なのかな……」
「あはは。ビーフシチューはご馳走だけど、そこまで珍しい物では無いかな」
「でもまぁお姉ちゃんの作るビーフシチューは絶品よ。王族の食事と言っても過言では無いわね」
「もぅ、ルエル。それは言い過ぎよ。でも褒めてくれるのは嬉しいわ」
すると、キュー。とお腹が鳴る音が聞こえた。
「あはは……ごめんね。我慢出来なかったみたいだ」
顔を赤くしながらサーシャがそう言って音の主であると手をあげた。
「あはは。それじゃあ冷めないうちに食べようか」
俺がそう言うと皆は首を縦に振って賛成を示してくれた。
「じゃあ……いただきます」
『いただきます』
俺の声に合わせて、いただきますと言って夕飯のビーフシチューを食べ始める。
サーシャも同じように言葉を合わせてくれた。
出来たてのビーフシチューをスプーンで一口掬ってから口へと運ぶ。
じゃがいもを咀嚼するとほろりととろけた。
これなんだよな。この火加減が上手くいかないんだ。
ノエルと俺の料理の決定的な違いだと思うよな。
俺の料理はどうしても『大雑把』になる。
こういう繊細な煮込み料理は作れないんだよな。
しっかりと煮込まれた牛すじに、玉ねぎ人参がアクセントになっている。
これは本当に美味しいな。
そして俺はバケットを一つ手に取って、ビーフシチューを上に乗せて食べる。
「あぁ……幸せの味がする……」
サクッとした食感のバケットに、トロリと煮込まれたビーフシチューが噛み合って最高に美味い。
王族の食事と言っていたが、過言では無いな。
口の中が少し油っぽくなったので、水を飲もうと思うと、ノエルが俺のコップに水を注いでくれた。
「はい。どうぞリュウトさん」
「ありがとうノエル。嬉しいよ」
「えへへ。どういたしまして」
ノエルが注いでくれた水を一口飲むと、先程まで感じていた口の中の油っぽさは消えた。
さて、続きを食べようかな。
そう思っていると、目の前に座っているサーシャが固まっていた。
「ん……どうしたんだサーシャ。口に合わなかったのか?」
「えと……美味しくなかったですか?」
少しだけ不安そうなノエルに、ルエルが軽く手を横に広げながら説明をする。
「いや。私にはわかるわ。これは『美味し過ぎて』固まってるのよ」
「そうなんだ……誤解を招いてごめんね。美味し過ぎて固まってたよ……」
サーシャはそう言うと、少しだけ苦笑いを浮かべた。
そして、ビーフシチューをバケットの上に乗せて一口食べてまた固まっていた。
「……昼のタキモトさんの料理も凄かったけど、夕飯はそれ以上だよ。あの時の言葉の意味が理解出来たよ……」
そう言ってサーシャは美味しそうにパクパクとビーフシチューを食べていく。
うん。ルエルもそうだけど、沢山食べる女の子は好感が持てる。
「ふふふ。おかわりもありますから、沢山食べてくださいね」
「あ、ありがとう。すごく美味しいからついつい食べ過ぎてしまうね。女の子なのにはしたないね……」
「ルエルもそうだけど、たくさん食べる女の子は好感が持てるからな。俺は好きだぞ」
「す、好きってそんな……そ、そうか……タキモトさんがそう言うなら……」
サーシャは小さく呟きながらビーフシチューを食べていった。
「……これはおしおきですね」
「うん。リュウトにはおしおきが必要ね」
……お、おしおきってなんだよ……
そんなやり取りをしながら、俺たちは夕飯の時間を過ごして行った。