転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第九話
「……何となくだけど。サーシャの様子が気になるんだよな」
早朝。まだ誰も起きてない時間に目を覚ますようにしていた俺は、隣でスヤスヤと寝息を立てているノエルとルエルを起こさないように気をつけながら、身体を起こした。
昨夜は『おしおき』という名の天国を味あわせて貰った。
ノエルとルエルからたくさんの奉仕をされたし、こちらからもたくさんさせて貰った。
サーシャの件が無かったとしても、今後もこういうことはしてみても良いかな。なんて思ってしまった。
「……なんか。転生の扉でこの世界から出て行こうとしてるように見えたんだよな。オルフェさんに再戦を挑むつもりなのかもしれないな」
『勇者』を冠する人柄だ。
きっとここでの生活を楽しんでいたら『元の世界の人々に申し訳ない』と思ってしまったのかもしれない。
責任感の強そうな女の子だったからな。
俺はゆっくりとベッドから抜け出そうとした。
その時だった。
「ふふ。サーシャさんが気になる感じですか?」
「……ノエル。起こしちゃったかな?」
薄らと目を開いたノエルが、俺の方を見ながらそう言葉を掛けた。
「リュウトさんが目を覚ました気配がしましたからね。貴方より遅くに目を覚まさないようにはしてるんです」
「そうなんだ。心配しなくても、俺はノエルが寝てるうちに何処かに行くってことはもうしないよ」
「えへへ。ありがとうございます。私もリュウトさんに黙って何処かへ行くことはもうしませんからね」
昔のことを思い出しながら話をした俺とノエル。
俺は彼女に目を覚ました理由を話していった。
「昨夜。寝る前だけど、サーシャに元気が無いように見えたんだ」
「そうですか。寝る前までは楽しそうでしたが、それは不思議に思いますね」
「彼女は『勇者』だ。だから、元の世界の人々を放っておいて、自分だけ楽しむことは出来ない。そう考えたんじゃないかと思ったんだ」
「なるほど。確かにそう考えそうな方ですよね。サーシャさんは責任感の強そうな女性ですから」
「俺もそう思う。そして……サーシャはオルフェさんに『再戦』を挑もうとしてるんじゃないかな?」
「……そうですね。その可能性は高いかと」
たった一日とは言え、仲良くした人と自分の幼馴染が戦う。ノエルにとっては辛いことだと思ってしまう。
「……転生の扉。行き先を強く願えば行きたい世界へ行けると言うのを書物で見たんだ。俺が知ってるってことは、サーシャも知ってる可能性が高いよな」
「リュウトさんも知ったんですね、その事を。そうですね。転生の扉は行き先を指定して飛ぶことも出来るんですよ。ただ、本当に強く願わないとその場所には行けません」
「思いの強さなら……勇者と言うくらいだから、強そうだよな」
「そうですね……」
そこまで話したところで、俺はノエルに自分の思いを話した。
「俺は、サーシャが転生の扉でこの世界を去ることを許容出来ない。オルフェさんと戦って欲しくないし、彼女にはここで楽しく過ごしてもらいたいと思ってる」
「ふふふ。リュウトさんらしい優しい答えですね」
俺の言葉にノエルはそう答えるとふわりと頬笑みを浮かべた。
そして、俺の身体をギュッと抱きしめた。
「キスしてください……リュウトさん」
「あぁ……」
「んぅ……リュウトさん……好きです……」
「俺も好きだよ……ノエル」
唇を重ね合わせ、愛の言葉を紡ぐ。
「リュウトさん……行って良いですよ」
唇を離したノエルは、俺にそう言葉を掛けた。
「ありがとうノエル」
「ふふ。私もサーシャさんと過ごす時間が好きなので。それに、オルフェと戦うのは私も嫌だと思ってますからね。どちらにも傷付いて欲しくないです」
ノエルの本音を聞いて、俺はベッドから身体を出した。
「じゃあ行ってくるよ」
「はい。私はルエルとここで待ってますね」
ノエルはそう言ったあと、少しだけイタズラっぽく微笑みながら俺に言った。
「リュウトさん。サーシャさんとえっちな事をすることになったら、ちゃんと教えてくださいね?」
「……わかった」
「しないから」とは言えないのが少しだけ情けないところだとは思った。
そして、顔を洗ったあと居間へと向かった俺は、まだ置かれたままの『サーシャの鎧』を見て、彼女がまだここに居る事を知った。
傷だらけでボロボロだった鎧だったが、ノエルが『修復の魔法』を使って直していた。
『魔法って何でも出来るんだな……』
『ふふ。リュウトさんもそのうち使えるようになりますよ』
そんな会話を思い出しながら、俺は寝間着を脱ぎ捨てて私服に着替えて家を出た。
そして、カウンターでライトノベルを読んでいると、ガチャン……ガチャンと鎧を着たサーシャの足音が聞こえてきた。
俺は顔を上げて、その音の方向へと顔を向けると、とても驚いた表情のサーシャが居た。
あはは。まぁ、俺がここに居るとは考えてなかっただろうな。
俺はそんな彼女にニコリと笑みを浮かべながら声をかけた。
「やぁ、おはようサーシャ。早いじゃないか」
さて、彼女を引留めるための交渉を始めようかな。