転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第十三話
朝。俺とノエルとルエル。いつものメンバーにサーシャを加えて、朝ごはんの時を迎えていた。
「わぁ……これはとても美味しそうだね!!タキモトさんが言っていた柔らかいパンとはこのことだったのか」
テーブルの上に冷えた牛乳と共に置かれた食パンを見て、サーシャが目を輝かせながらそう言っていた。
「そうだな。これは食パンって言って、サーシャが以前食べたバケットとは比べ物にならないくらい柔らかいよ」
「あはは。なるほどね。あのパンも柔らかかったけど、それを超えるのか……それは楽しみだ」
「ふふふ。あとはこのバターを塗って食べてくださいね」
俺たちの会話を聞いていたノエルが、台所からスクランブルエッグと共にバターを持ってきた。
今日もノエルの作るスクランブルエッグはふわふわで美味しそうだった。
「バター……僕の世界では高級食材だったけど……ここではそんな簡単に出てくるのか……」
「そうだな。まぁサーシャにも話したけど、ここは『望んだものが何でも出てくる世界』だからな。バターでも何でも呼び出し放題だ」
「あはは……本当にすごい場所なんだね」
俺たちがそう話をしていると、少しだけ眉をひそめながらルエルが催促をした。
「雑談はほどほどにして朝ごはんにしましょ?お姉ちゃんの美味しいスクランブルエッグが冷めちゃうわ」
「確かにそうだな。スクランブルエッグは出来たてがいちばん美味しいからな」
「ごめんね、ルエルさん。それじゃあ食べようか」
「ふふふ。ではいただきますをしましょうか」
そして、俺たちは『いただきます』と声を揃えた後に朝ごはんを食べ始めた。
まず俺は食パンを一枚手にとってバターを塗っていく。
トーストにしても良かったが、パンの柔らかさをサーシャに知ってもらいたかったので焼いていない。
まぁ目の前にトーストの機械があるから、焼きたければ自由にすれば良いけど。
こうしてバターを塗り終わったパンを一口食べると、柔らかい食感とバターの塩味が効いてとても美味しかった。
冷えた牛乳を一口飲んでから俺は言う。
「うん。朝からご飯も悪くないけど、やっぱりパンも良いな」
「そうね。ご飯と目玉焼きと味噌汁。と言うのも悪くないけどね。でも……納豆だけは無理よ」
「ふふふ。ルエルは納豆が嫌いですからね」
「ネバネバした食感にあの匂いも無理なの……本当に勘弁して欲しいわ……」
「あはは。ルエルに好き嫌いなんか無いと思ってたけど、そんな事ないってわかったのは収穫だったな」
そして、やはりと言うか予想通りと言うか、食パンを片手に固まっていたサーシャに言葉をかける。
「どうだサーシャ。美味いだろ?」
俺のその声で現実に戻ってきたサーシャは、こちらを見ながら言葉を返した。
「あぁ……これは驚いたよ。こんなに美味しいパンを食べたのは生まれて初めてだよ……」
「そのパンにこのスクランブルエッグを挟んで食べてみろ……飛ぶぞ?」
「ダメよリュウト。それはとても危険な行為よ。現実に戻って来れなくなるわ」
「ふふふ。二人とも馬鹿なこと言わないの」
「なるほど……それじゃあ試してみようかな……」
俺とルエルの勧めもあり、サーシャは手にした食パンにスクランブルエッグを載せて挟んだ。
スクランブルエッグには軽く味がつけてあるので、そのままでも十分に美味しい。
「それじゃあ……いただきます」
意を決してサーシャがパンを頬張る。
そして咀嚼していくうちに……固まった。
「あはは。やっぱり固まったか」
「ふふ。やっぱり予想通りね」
「喉に詰まらせて居ないか少し不安になりますね……」
確かにそうだな。俺はノエルの言葉を受けてサーシャに声をかける。
「どうだサーシャ。美味しいだろ?」
「あぁ……これは本当に驚いたよ。スクランブルエッグ……ふわふわのトロトロですごく美味しい……」
「ふふふ。お褒め頂きありがとうございます」
「ふふん。お姉ちゃんのスクランブルエッグは天下一品よ!!食べられることを光栄に思いなさい!!」
「……なんでお前はいつも偉そうなんだ」
「あはは。こうしてたくさんの人と食べるのも向こうの世界ではあまり無かったからね。とても新鮮だし……嬉しいよ」
「そうか。まぁ勇者ってのも孤独だったんだな」
俺はそう言うと、サーシャの頭を軽く撫でる。
「ここにいる限りはみんなでご飯を食べる日常は変えるつもりは無い。サーシャに寂しい思いはさせないよ」
「……も、もぅ。女の子の頭を軽率に撫でないで欲しいよ。でも……嬉しいよ。ありがとうタキモトさん」
顔を赤く染めながらそう答えるサーシャ。
寂しがり屋な一面もあったんだろうな。
「うわぁ……一度行為をしたのもありますが……デレデレじゃないですか……」
「完落ちね。何が勇者よ。見てられないわね」
こうして俺たちは朝の時間を美味しいご飯を食べながら過ごしていった。