転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
オルフェ side ②
「……んぅ……ここは……何処に私は転移したのですかね……」
ラクスとの戦闘から逃げるように転移魔法を使った私は、何処に転移したかを確認するために自身の身体の確認をした後、周りを見渡しました。
まず、生命がある事が確認出来ました。
空高くや海の底。地面の中とかでは無かったです。
次に、衣類の乱れもありません。
ラクスとの戦闘でボロボロにはなってますが、それ以上の損害は確認出来ませんでした。
ゴブリンやオークなどの慰みものになっていた。ということも無さそうです。
そして、周りを見渡した私の視界には一面を埋め尽くすほどの『本棚』が確認出来ました。
「そうですか……神など信じてはいませんでしたが、どうやら居るようですね……」
『魔法図書館』
私が転移してきた場所は、ここに行きたいと願っていた場所でした。
『……ねぇオルフェ……目を覚ました?』
私の頭の中に、心配そうなレーヴァテインの声が響きました。
「えぇ。心配をかけてごめんなさい、レーヴァテイン。私は大丈夫そうよ」
『良かったよぉ……だってオルフェ。二日も寝たままだったんだよぉ……』
ふ、二日も気を失っていたんですね……
道理で……身体の節々が痛むはずですね。
「でも、転移した場所が良かったわ。私が望んでいた魔法図書館だったからね」
『うん。オルフェが目を覚ますまでの間、周りを見て来たけど、辺り一面本がびっしり詰まった本棚ばかりだったよ。ここがオルフェの言ってた場所なんだね』
「そうよ。ここがノエルが司書をやってる魔法図書館。でも……一つ問題があるわね」
私はそう言ってレーヴァテインに軽く体重を乗せて立ち上がりました。
そう。問題は……
「ここが広大な魔法図書館の『何処か』ってことなのよね……」
『ある意味砂漠みたいな感じだよね……オアシスとかみたいなのは無いの?』
「無いのよ……だから、一刻も早くこちらがノエルを見つけるか、彼女が私を見つけてくれるかが勝負ね……」
二日も気を失っていたとあって、私の身体は空腹と喉の乾きを訴えています。
魔力が十全にあれば、この場を知らせるために何か魔法の一つでも撃てたのですがそれも出来ません。
転移魔法を使うために自分の魔力は使い切ってしまいました。
魔法も使えない。体力も限界が近い。この状況下で、私は目的地へと辿り着かなければなりません。
「魔法図書館に来たはいいものの……あまり楽観視出来る状況では無いのよね……」
『目的地が近いことを祈ろうよ、オルフェ!!とりあえず歩こうか』
「そうね。とりあえずどこに進んだら良いかもわからないけど、目印を残しながら進みましょう」
こうして私は、魔法図書館の中をゆっくりと歩きながら進んで行きました。
「こ、これは……少しまずいかも知れないわね……」
『オ、オルフェ……さっき私は砂漠みたいなものって言ったけど……ホントにそうだとは思わなかったよ……』
レーヴァテインのその言葉に、私は心の中で首を縦に振りました。
もうかれこれ十時間近く歩いたかも知れません。
ですが、見渡す限り本棚だと言う景色が変わりません。
目印は一直線に伸びているので、グルグルと同じ所を回っている。ということでもありません。
単純に、広大な魔法図書館を歩き続けている。
と言うだけです。
「魔法が使えれば……転移魔法で移動することも、場所を知らせることも出来るのに……」
『ごめんねオルフェ……私の中に残ってた魔力は、オルフェの生命維持に使っちゃってもう残ってないの……』
もしもの時の為に、レーヴァテインの中には『臨時の魔力』を貯めてありました。
ですがそれもありません。
気を失っている私の生命維持の為に、彼女が使ってくれていたのです。
「大丈夫よ、レーヴァテイン。貴女がその魔力を使ってくれてなかったら、私は死んでいたわ」
『でも……どうしよう。このまま歩き続けてるのもオルフェはもう限界でしょ?』
「そうね……流石にもう限界よ……疲れたわ」
私はそう言うと、その場に座り込みました。
「あはは……魔法図書館に来れば助かると思ってたけど……そんなに甘い話じゃなかったわね」
『ねぇ……オルフェ。私の魔石を砕けば……』
「それだけはしないわよ!!」
『……っ!!??』
レーヴァテインの馬鹿げた提案を私は一蹴しました。
彼女の魔石を砕けば、私の魔力は回復すると思います。
ですが、そんなことをすれば、レーヴァテインは死んでしまいます。
彼女の生命を犠牲にしてまで、助かりたいなんて思いません。
『……でも、私はオルフェに死んで欲しくない』
「大丈夫。大丈夫よ……そんなことは絶対にしないわ」
そして、私は軽く目を閉じました。
「少し寝るわ……」
『……わかった』
空腹と喉の乾き……それに疲労。
私はきちんと目を覚ませるかしら……
「誰か……助けて……」
私はそう呟いて、意識を手放しました。
『……おいおい……この女性ボロボロじゃねぇかよ……一体何があったんだよ……』
男性の声が何となく聞こえたような気がしましたが……
私にそれを確認する気力はありませんでした。