転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第十六話
「タキモト様。このご恩は一生忘れません。本当にありがとうございます」
「いや、さっきも言ったが、気しないでくれ。あとまだ安心するには早いと思うし」
俺がそう言うと、オルフェさんは少しだけ視線を下へ向けながら言葉を返した。
「……そうですね。ここが魔法図書館の何処かはわかりませんからね」
「まぁノエルとルエルにサーシャも探しててくれてるからな。そのうち見つけてはくれると思うけど、オルフェさんの状態が気になるな。何日も何も食べてないんじゃないか?」
『疲労回復の魔法』を使ったとは言え、かなり衰弱してるように見えるからな。
俺がそう言うと、オルフェさんは辛そうに首を縦に振った。
「そうですね。体調はタキモト様の魔法のおかげで多少は良くなりましたが、空腹と喉の乾きが限界です……」
「やっぱりな。ちょっと待っててくれ。もしかしたら『呼び出せる』かも知れない」
「呼び出せる?どういう意味ですか?」
俺は詳しく説明するより見せた方が早いと判断した。
そうだな。とりあえず喉の乾きと空腹を同時に癒せる『ゼリー飲料』が良いだろう。
いきなり固形物を腹に入れるのも危険だろうからな。
俺は目を閉じて元の世界であった『ゼリー飲料』を思い浮かべる。
そして『これが欲しい』と願うと、手の中には『ウィダーイ〇ゼリー』が現れていた。
「よし。これで大丈夫だな」
「い、今のはどんな魔法だったんですか……何も無かったはずなのに……」
「ここは『欲しいと思ったものが何でも出てくる世界』でもあるんだ。だから俺の世界であった『喉の乾きと空腹を同時に癒せるゼリー飲料』ってのを呼び出したんだ」
「そ、そんなことが出来たんですね……」
そして、俺はそのゼリー飲料の蓋を開けたあと、それをオルフェさんに手渡した。
蓋を捻って開ける。という行為に対しての知見は無いと思ったからだ。
中身の飲み方は……まぁ軽く説明すればわかるだろう。
「この飲み口から中身を吸い出すようにしてくれ。中には柔らかいゼリーが入ってる。手で強く握ると中身が溢れるからそこは注意してくれ」
「わ、わかりました……」
オルフェさんはそう言うと、おずおずとゼリー飲料を手に取って、一口飲み込んだ。
すると目が大きく見開かれたあと、それを一気に飲み干した。
「お、美味しい……涙が出てきます……」
「そうか。もう一つ呼び出したからこれも良かったら飲んでくれ」
俺はそう言って、彼女が一つ目を飲み干す間に呼び出しておいて蓋を開けたゼリー飲料を、オルフェさんに手渡した。
彼女はそれを手にすると、再び口に入れてそれを飲み干した。
「本当に……本当にありがとうございます。タキモト様のお陰で生命が繋がりました……」
「まぁ俺のおかげと言うか、この魔法図書館のおかげだと思うけどな」
それにしても、何故俺がここに呼び出されたのだろうか?
ノエルやルエルの方が適任だと思ったけど……
「タキモト様がこうして私の目の前に現れたのは、私が『誰か助けて』と願ったから……ですかね?」
「なるほど。助ける相手を指定してなかったから、ランダムで選ばれたのかな」
こうして話していると、レーヴァテインが小さく欠伸をしていた。
「ふぁ……ごめんね、オルフェ。私疲れちゃったから、少し寝るね……」
「わかったわ。色々としてくれてありがとうレーヴァテイン」
「えへへ。オルフェの為だったからね。それと……タキモトさまもありがとう……」
「どういたしまして。レーヴァテイン。それじゃあおやすみ」
俺がそう言うと、レーヴァテインは目を閉じて寝息を立て始めた。
すると彼女の身体が光を放ち、杖の姿に戻った。
「なるほど……寝る時は杖の姿になるんだな」
「えぇ、そうです。この姿が一番彼女にとって自然な姿ですからね。消耗が少ないようです」
オルフェさんはそう言うと、優しい表情でレーヴァテインを撫でていた。
「ありがとうレーヴァテイン。貴女にも感謝してもしきれないわ」
そして、レーヴァテインから視線を外したオルフェさんは、少しだけ頬を赤く染めながら俺の目を見て言葉を紡いだ。
「そ、その……タキモト様。私は貴方に生命を救ってもらったので……やはりお礼をしなければならないですよね……」
「……え?」
お、お礼をしなければならない?
「いや、別に気にしないでくれ。お礼が欲しくてやった行為ではないから」
「だ、ダメです……それでは私の気持ちが済みません。ですが……こんな喪女ではタキモト様も嫌でしょうか……」
「そんなことは無いよ。オルフェさんはとても魅力的……あ」
思わず口が滑って出てきた俺の言葉に、彼女はわかりやすいくらいに顔を赤く染める。
「そ、そんなことを言われたのは……初めてですので……」
「いや、オルフェさんなら言い寄る男も少なくなかっただろ?」
俺がそう言うと、オルフェさんは首を横に振った。
「そんなことは無かったです。十代の頃は勉強ばかりしてましたし……魔王になってからはずっと一人で居ましたから……」
「そうか。勿体ないな。こんな美人なのに」
「あ、あう……ですので……男性にそんなことを言われるのも初めてです……」
大人の女性。のように見えていたが、表情と反応のギャップがとても可愛い。
「その……オルフェさんはお礼と言ってたけど、何をするつもりだったの?」
「え、えと……タキモト様に『御奉仕』をさせていただこうかと……」
「……そ、そうか。ちなみにやり方とかは知ってるのか?」
俺がそう言うと、オルフェさんは顔を真っ赤にしながら首を縦に振った。
「はい……その……勉強の一環として……」
「わ、わかった。その……俺も男だからな。オルフェさんみたいな魅力的な女性にそんなことを言われて、我慢が出来るような理性は持ち合わせていない」
「そ、そう言って貰えると……嬉しいです」
オルフェさんはそう言うと、俺の腕の中に身体を寄せてきた。そしてそのまま俺を抱きしめる。
彼女の柔らかい胸が押し当てられて幸せな気持ちになった。
「オルフェ……と呼んでください。さん付けはいりません」
「わかったよオルフェ。それじゃあ君の『御奉仕』とやらを堪能させてもらおうかな」
俺が彼女の耳元でそう囁くと、オルフェは小さく頷いた。