転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第十九話
ノエルとルエルからの詰問を終えたあと、俺は台所へと向かい昼ごはんを作っていた。
今日の昼ごはんは『ラーメン』と『餃子』と『天津飯』の中華料理三点セットで行こうと考えた。
『疲労回復の魔法』を全力で使った反動なのか、いつもよりもお腹が減っていた。
しっかりとした量を食べたいと思ったからだ。
そして、いつもより仕込みに時間がかかるので、少し早めに作業に取り掛かることにした。
ニラやニンニクをたっぷりと使った罪深い餃子の餡を作り上げ、餃子の皮で包んでいると、ルエルがトコトコやって来た。
「楽しそうなことをしてるわね。私にもやらせなさいよ」
「あはは。良いぞ。これなら失敗するようなもんじゃないし、自分が作ったのを食べるのも楽しいからな」
そう言って俺はルエルに餃子の餡を手に取って、皮の上に置く。そして二つに折ってから波をつけながらくっつけていく。
「こうやって適量の餡を手に取って、皮の上に乗せたら皮同士をくっつけていくんだ。やってみろ」
「ふふん!!こんなのは楽勝よ!!見てなさい!!」
「ふふふ。楽しそうですね。私も混ぜてください」
俺たちの会話を聞いていたノエルがそう言って台所へとやって来た。
「いいぞ。今日からまた人が増えたからな。必然的に食べる人数も多いし、餃子を作る人間は沢山居た方がいい」
「ふふふ。本当にここも人が増えましたよね。私はとても嬉しいです」
「ふふん。どうよリュウトにお姉ちゃん!!私の作った力作餃子よ!!」
するとルエルがドヤ顔で餃子の皮を二枚使っての『巨大餃子』を作って見せてきた。
「おー。これはすごいな。男ごころをくすぐる一品だな」
「ふふふ。本当にルエルはいつまで経っても行動が可愛いわね」
「これは私が食べるやつだから、リュウトも欲しかったら自分で作ることね!!」
「あはは。そうだな。俺も個性的な一品を作ろうかな」
「そうですね。でしたら私も作りますかね」
こうして俺たちは、三人がかりで全員分の餃子を作っていった。
「こ、この料理をタキモト様が作られたのですか?」
テーブルに並べられた料理の数々を見て、オルフェが驚いたような表情で声を上げていた。
まぁ……初めて見る食事がこれなら驚くのよな。
「あはは。そうだね。朝ごはんと夕ごはんはノエルの当番になっていてな。昼ごはんは俺が作ることになってる。ただ、今日に関して言えばノエルとルエルも料理に参加してるんだ」
「ふふん!!私が作ったこの『ルエル特製・ジャンボ餃子』は誰にも渡さないわよ!!」
ルエルはそう言うと、自分が作った普通の餃子の三倍近い大きさの餃子に自分の方へ引き寄せた。
「おいおいルエル。寄せ箸は行儀が悪いぞ」
「まぁまぁリュウトさん。大目に見てあげましょう」
「ねぇリュウト!!私はお腹が空いたわ!!早く食べましょうよ!!」
「あはは。そうだね。僕ももうお腹がペコペコだよ」
「そうだな。それじゃあ食べようか。ラーメンも伸びちまうからな」
俺はそう言うと、両手を合わせる。
「いただきます」
『いただきまーす』
俺の言葉に合わせて皆が言葉を揃えた。
オルフェも周りを見て「いただきます」と言ってくれた。
「ふふふ。なるほど。食事をする前に『いただきます』と言うのが礼儀なのですね」
「そうなんだ。俺の世界でやってた作法でな。ルエルの『寄せ箸』なんかもあまり良くないことだったから、軽く目くじらを立ててしまったんだよな」
「あまり作法を気にしすぎるとご飯が不味くなるわ。自由に食べることも大切だと思うわね」
「あはは。悪かったよルエル。あまり作法について言うのは辞めにするからさ」
「ふふふ。でもリュウトさんの世界の話は聞きたいので、やるやらないは別として教えては欲しいですね」
「そうか。まぁあとは『箸を突き立てる』ってのは良くないこととされてるんだ」
俺がそう言うと、ルエルは少しだけ不思議な表情をして聞いてきた。
「面白いことを言うのね。こんなの刺してくださいって言ってるような物じゃない。唐揚げなんか箸で刺して食べた方が楽よね」
「あはは。俺の世界でもそういう人は居たよ。まぁそう言う『作法』もあるってのを知ってくれればいいよ」
「タキモトさん。僕が『作法に厳しい国』で聞いた話だと『二人で同じものを箸で掴む』と言うのもダメと聞いたことがあるんだ。こういうのもあったかい?」
サーシャの世界でも『箸渡し』をダメという文化があるんだな。
「俺の世界でもあったよ。『箸渡し』って言ってたよ」
「あはは。名前まで一緒だね。人が亡くなった時に、葬式場でやる行為だったと聞いたよ」
「葬式場があるのか!?」
驚いた俺の声にサーシャは笑いながら首を縦に振った。
「あはは。そうなんだ。そこでは死者を燃やす『火葬』が行われていてね。骨になった死者を『骨壷』に入れて保管してたんだ。骨を壺に入れる時に、二人で箸で掴んで入れるからダメだって言われてたんだ」
「な、何もかも俺の世界と一緒だな……」
そんな偶然もあるんだな……
そして、そんな話をしながら俺たちは昼ごはんを食べ進めていった。
「ふぅ……食った食った……ご馳走様」
最後に残ったラーメンのスープも飲み干して、俺はレンゲを置いた。
「私はちょっとスープは飲みきれませんでしたが、今日もとても美味しかったです。リュウトさん。ご馳走様でした」
「ラーメンのスープを残すなら私が飲むわよお姉ちゃん」
「おいおいルエル……太るぞ……」
ノエルの前にあるラーメンの器を手にしたルエルに、俺は呆れたような表情でそう言う。
「ふふん。大丈夫よ。この後はテニスをして身体を動かすもの!!」
「食ってすぐ動けるのはすごいな……」
そうしていると、サーシャとオルフェも昼ごはんを食べ終わった。
「ご馳走様タキモトさん。今日もとても美味しかったよ」
「えっと……ご馳走様……で宜しいでしょうか。タキモト様。私も初めて食べる料理でしたが、とても美味しかったです」
「お粗末さまでした。二人とも残さず食べてくれて嬉しいよ」
「あはは。流石にちょっと食べ過ぎたかなって思うから、僕もルエルさんと一緒に身体を動かそうかな」
「その……身体を動かすとは……何処でですか?」
そう言って首を傾げるオルフェ。
そうだな『ゲーム』の説明もしないとな。
「えっと……それはだな」
「大丈夫だよタキモトさん。オルフェへのゲームの説明は僕がやるよ」
オルフェにゲームの説明をしようと思ったが、サーシャがそう言うなら任せようかな。
親睦を深めてもらいたいとも思うからな。
どうやら先程の話し合いで『わだかまり』みたいなものは無くなったみたいだし。
「それじゃあサーシャにお願いしようか……な……ふぁ……」
やべぇ。腹いっぱいになったら眠くなってきた。
「ちょっと昼寝しようかな……」
「ふふふ。良いと思いますよ。今日は朝から大変でしたでしょうし。洗い物は私がやっておきますので」
「ありがとう、ノエル。じゃあ俺は寝室で昼寝してるよ」
俺はそう言って食器を流しに入れたあと、居間を後にして寝室へと向かって歩いていった。