転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
ルエル side ①
「それじゃあルエル。私はリュウトさんの居る寝室に行ってくるからね」
洗い物を終えて、台所を後にしたお姉ちゃんは私にそう言ってきたわ。
「うん。わかったよ。私はサーシャとオルフェお姉ちゃんとゲームをして遊んでるわ」
「ふふふ。あまり白熱し過ぎて喧嘩にならないようにね?」
「あはは。子供じゃないんだから大丈夫だよ」
私がそう言葉を返すと、お姉ちゃんは微笑みながら居間を後にしたわ。
そして、お姉ちゃんを見送ったあと。私はテレビの前でゲームの準備を進めているサーシャとオルフェお姉ちゃんの所へと歩いて行ったわ。
「さて、わかってるとは思うけど話をしておくわ」
私は二人に向けてそう言って話を始めたわ。
「今から夕方まで『寝室への立ち入りは禁止』よ」
「あはは。それは『タキモトさんとノエルさんの時間は邪魔しない』ということだよね?」
「ふふ。もとより邪魔するつもりはありませんでしたが。ルエル、話はそれだけでは無さそうね?」
オルフェお姉ちゃんの言葉に、私は首を縦に振って答えたわ。
「ええそうね。この際だからきちんと『序列』の話をしておこうかと思ってるわ」
「序列……ね」
「まぁ。新参者の私やサーシャは『下』と言いたいのよね?」
「そうよ。ノエルお姉ちゃんがリュウトの『一番』よ。お姉ちゃんの邪魔は絶対にしない。これはルールとして決めておきたいわね」
「それは構わないよ。僕としては異論は無いね」
「そうね。私も異論は無いですよ。ただ『二番目』に関して言えばそうでは無いわよね?」
ニヤリと笑ってそういうオルフェお姉ちゃん。
そうね。二人が狙っているのは私の椅子。
リュウトの『二番目の女』
「そうね。現状では『二番目』は私よ。この椅子をサーシャやオルフェお姉ちゃんに渡すつもりは無いわ。でも私に対して遠慮とかをする必要は無いわ」
「へぇ……僕らとしてはありがたい話だけど、ルエルさんはそれで構わないのかい?」
「ふふん。私を誰だと思ってるのよ。サーシャやオルフェお姉ちゃんが束になってかかってきても敵じゃないわ」
「ふふ。言いますね。あの小さかった『ルエルちゃん』が大きくなったものです」
「十年も経てば大人にもなるわよ、オルフェお姉ちゃん。それに若作りはしてるけどしっかりと十年歳をとったオルフェお姉ちゃんは『年増』よね」
ピシリ……
空気がピリつくような気配を感じたわ。
「…………ルエル。良い度胸ね」
鋭くなったオルフェお姉ちゃんの視線。
身体の周りからは紫色の魔力が漏れ出ているわね。
「魔法図書館に来た以上は、ここで年齢による見た目の変化は止まるわ。でも外の世界で加算された年齢はリセットされないわ。『二十八歳』は『十八歳』のリュウトから見たら『オバサン』よね?」
「ルエル……表に出なさい。わからせてあげるわ」
「まぁまぁ二人とも落ち着いて。僕は十五で勇者になって今は二十五歳だね。これでもタキモトさんから見たら『年増のオバサン』かも知れないね」
「ふぅ……まぁ私も大人気(おとなげ)が無かったわね……」
「私もちょっと言いすぎたわね。ごめんなさい、オルフェお姉ちゃん」
「うんうん。それにさ『喧嘩』をするなら『ゲーム』でにしないかい?」
サーシャはそう言うとゲームのコントローラーを手にしながら笑っていたわ。
「ふふん。悪くないわね。私の実力を今日こそ見せてやるわよ」
「私はサーシャから話には聞いていましたからね。ですが、少し練習の時間が欲しいところです」
「それじゃあオルフェの練習も兼ねてルエルさんと対戦をしたらどうだい?やり方は隣で僕が教えながらやるからさ」
「それは良いアイディアね。じゃあ先ずは『テニスゲーム』から始めましょうか」
ふふん。ちょうど食後の運動がてらテニスゲームをしようと思ってたところよ。
経験者として負けるわけにはいかないわ。
私はサーシャからコントローラーを受け取って、軽く素振りをしながらそう考えていたわ。
そして、オルフェお姉ちゃんと私で『テニス対決』をすることになったわ。
「ふむ。なるほど……自分の動きが画面の中とリンクしてるのですね」
「そうなんだよね。全くすごい技術だと僕は思ったよね」
「激しく動かさなくても、最低限の動きでキャラクターを動かすことが出来そうですね。この辺りはやりながら覚えていくことにしましょう」
むむむ。テニスゲームの極意とも言える『小さな動きでキャラクターを動かすこと』これをいきなり掴むとは、オルフェお姉ちゃんもなかなかやるわね。
「それじゃあとりあえず試合をしていきましょう」
「ふふん。初心者だからと言って手は抜かないわよ!!」
「ふふふ。良いですよ。本気で来るからこそ学びがあるのです」
こうして始まった私とオルフェお姉ちゃんのテニスゲームは、最初のうちはやっぱり私の『圧勝』でスタートしたわ。
でも『違和感』を覚え始めたのはゲームをしてから、一時間ほど経ってからだったわ。
「ふ、ふふふ……なるほど……掴めました……次は勝ちます!!」
「い、いやオルフェ……そろそろ変わらないかい?」
「そ、そうよ。オルフェお姉ちゃん。私もそろそろ疲れていたと言うか……」
『負けず嫌い』なオルフェお姉ちゃんは、いつまで経ってもコントローラーを手放さなかったわ。
「ふふふ。ルエル?負けるのが怖いのですか??」
「……良い度胸ねオルフェお姉ちゃん。今回もコテンパンにしてやるわよ」
あっという間に上手くなったサーシャや、もとから上手いリュウトやノエルお姉ちゃんと違い、オルフェお姉ちゃんは正直に言えば『ゲームが下手』だった。
それほど上手くない私が圧勝し続けてるのだから、間違いないだろうし。
「ふふん!!また私の勝ちね!!」
そうしていると、また私の圧勝でテニスの試合を終えることが出来たわ。
「……く、悔しい……悔しい悔しい悔しい悔しい……これ程悔しい思いをしたのは久しぶりです……」
「ま、まぁ……これはゲームだからさ……」
悔しさに肩を震わせるオルフェお姉ちゃんに、サーシャが苦笑いを浮かべながら肩を叩いていたわ。
「練習します!!皆さんが寝静まった後になど!!絶対に上手くなってみせますからね!!」
「あはは……僕も付き合うから一緒に練習しようか」
ふふん!!ゲームを通してオルフェお姉ちゃんの意外な『欠点』を知ることが出来たわね!!
こうして私たちはテニスゲームをしながら和気あいあい……とはいかなかったけど、親睦を深めていったわね。