転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第二十六話
食器洗いを終えた俺は、タオルで手を拭いたあと居間のテーブルへと向かって行った。
食洗機を使ったお陰で、大した手間もなく、時間も少なく仕事を終えることが出来た。
風呂場からはノエルの鼻歌が聴こえてきていた。
「あはは。上機嫌じゃないか」
人が増えて嬉しい。という気持ちはやはり強いのかも知れないな。
何せ十年もここで孤独に暮らしてきたんだからな。
「ふふふ。ノエルが鼻歌を歌ってる時は、かなり機嫌が良い時なんですよ。タキモト様は一体どんな魔法を使ったんですか?」
食後の運動のトレーニングを終えたオルフェが、そう言いながら居間へとやって来た。
「別に魔法なんか使ってないよ。俺は自分の気持ちをノエルに話しただけだよ」
俺はオルフェにそう言葉を返したあと、冷蔵庫から麦茶を取りだし、食器棚からコップを二つ手に取る。
「喉が渇いただろ。麦茶でも飲むか?」
「はい。ありがとうございます。何か飲もうと思ってこちらに来たので助かります」
「あはは。そうだと思ったんだよ」
そして、テーブルの上に二つのコップと麦茶の入ったボトルを置き、俺は椅子に座った。
その正面にオルフェが座ったのを見たあと、俺は麦茶をコップに注いだ。
麦茶が注がれたコップを手にしながら、オルフェはふわりと微笑みを浮かべた。
「ふふ。ガラスの食器も私の世界では王族の食器でしたけどね」
「オルフェは魔王だったんだろ?だったらこういう物を使ってたんじゃないか?」
「私は贅沢をあまり良しとはしませんでしたので。それに、何かの拍子に割れてしまうような食器より、割れない銀の食器を使ってました」
「銀の食器も俺にとっては高級品だけどな」
「ふふ。魔界は銀の名産地でもありましたからね。タキモト様の世界で言う『鉄』位の価値観でしたから」
「なるほどな。それなら納得だ」
そして、コップに注がれた麦茶を半分ほど飲んだ所で、俺は少し気になったことをオルフェに聞いてみた。
「なぁオルフェ。風呂に入ったのに、そんなに汗だくで大丈夫なのか?」
少し薄手のトレーニングウェアに身を包んでいたオルフェ。
その身体は軽く……所では無いレベルで汗をかいていた。
Tシャツが汗で肌に張り付いていて、黒の下着が透けて見えていてとても扇情的だ。
「はい。元々我々魔界の人間には『お風呂』という文化が無いんですよね。なのでこの世界に来てお風呂という文化に驚いたくらいですから。ノエルやルエルと過ごしてたときはありましたけどね」
「え?そうなのか……じゃあどうやって身体を清潔に保ってるんだ?」
俺がそう問いかけると、オルフェの足元に魔法陣が描かれた。
「身体を清潔に保つ魔法があるんです。こうする感じですね」
彼女の言葉と共にオルフェの身体を光の粒子が包み込んだ。
そして、それが消えると『新品のようなトレーニングウェアに身を包み、汗ひとつかいてないオルフェ』が目の前に居た。
透けていた黒い下着も見えなくなっていた。
……残念だな。
てかあれだな。『灼眼〇シャナ』で見たような魔法だな。
そんなことを思っていると、オルフェは俺に微笑みながら話を続けた。
「タキモト様は『魔法』の練習をし始めた。と伺ってます」
「そうだな。まぁ使えるのは『疲労回復の魔法』だけだけどな」
「ふふ。あの威力で打てる『疲労回復の魔法』なんて聞いたことがありませんが。あの時は本当にありがとうございます」
「まぁ気にしないでくれ。覚えたての魔法がしっかりと使えて良かったよ」
そして、俺とオルフェがコップに注がれた麦茶を飲み終わったところで、彼女がイタズラっぽく微笑みながら言う。
「ふふふ。ノエルから聞いているかもしれませんが、私は魔法に関しては『エキスパート』なんですよ」
「あぁ、聞いてるぞ。なんでも全ての魔法が使えるのと同時に二つの魔法が使えるんだよな?魔力も強いんだろ」
「はい。それで……もしよろしければタキモト様に『魔法の指導』をさせていただければと思いまして」
『魔法の指導』か。それは興味深いな。
だが、どうなんだろ。
一応ノエルから教えて貰ってはいるけど……先生みたいなのは一人の方が良さそうな気もするけど……
「タキモト様の懸念は理解しておりますよ」
「……え?」
「魔法の指導は複数から受けても平気ですよ。それに、新しく魔法を覚えて、ノエルを驚かせてみませんか?」
「なるほどな。それなら安心だ。それに、ノエルを驚かせるというのも興味深いな」
「ちなみに、タキモト様に覚えてもらおうと思う魔法は『催眠の魔法』です。寝つきが悪い時に良く眠れるようになる。そういう魔法ですね」
「おぉ。それはありがたいな。たまにあるんだよな。なんか寝付けない時が」
俺がそう言うと、オルフェは微笑みながら椅子から立ち上がった。
「それでは部屋を変えましょうか。ベッドの上で練習すると効果が高まりますので」
「確かにそうだな。じゃあコップを洗ったらオルフェに貸した部屋に向かうよ」
「ありがとうございます。それでは私は先に部屋に向かって『準備』を整えておきますね」
彼女はそう言うと居間を出て行った。
「よし。じゃあちゃっちゃとコップを洗ってオルフェの部屋に向かうかな」
俺は軽くそう呟いて、二人分のコップを手にして流しへと向かった。