転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第三十三話
「僕とオルフェは……一度エストグラムに戻ろうかと考えているんだよね」
サーシャの口から出てきたその言葉に、隣のオルフェが軽く笑みを浮かべながら補完をした。
「私の魔力も回復しましたし、転移魔法を使えばあちらの世界に戻ることは難しいことではありませんからね」
「なるほどな。帰る理由としては『向こうの世界での憂いを無くす為』ってところか?」
サーシャは勇者としての責任がある。
倒すべき魔王と和解をした。とは言っても向こうの世界ではそれを知らないからな。
そしてオルフェは四天王の一人に謀反を起こされている。
もしかしたら、その四天王が人間界に戦争を仕掛けるかもしれない。
もう既にしているかもしれないからな。
その対応をするためだろうな。
俺のその言葉に二人は首を縦に振った。
そして、俺の言葉に軽く苦笑いを浮かべながら言葉を返した。
「あはは。その通りだよタキモトさん。そして、向こうの世界での問題を解決したら、こちらに住ませてもらいたいと思ってるんだけど……どうかな?」
「こちらの世界での生活を味わってしまっては、もう向こうの世界での暮らしでは満足できなくなってしまいましたからね……」
「そうか。俺としては構わないけど、二人はどうだ?」
「はい。私としても構いませんよ。ふふふ。勇者と魔王が常駐するのですから、警備は万全ですね」
「まぁ、二人が『序列』を理解してるなら私としても異論は無いわね」
ルエルの言った『序列』という言葉に、二人の目が少しだけ細くなった。
気になる発言ではあったけど、まぁこの三人の中で何かを話して決めたのだろうな。
とりあえず、その事についてはこの場では深く追求するつもりは無い。
そして、俺は二人に『どうやって問題を解決するつもりなのか?』を聞くことにした。
「まぁ、二人の言いたい事と希望は理解した。それで、向こうの世界の問題をどうやって解決するつもりなんだ?」
「そうだね。まずは僕は向こうの世界に着いたら、王様に生存報告をするよ。そして『魔王オルフェと一騎打ちをする流れになった』そう告げる予定だ」
「私は向こうの世界に着きましたら、まずはラクスを処理しますね。万全の体制なら負けることは無いでしょう。そして『勇者サーシャと一騎打ちをすることになった』と魔界に告知をします」
「なるほど。その一騎打ちで『両者相打ちになった』もしくは『今も一騎打ちを続けている』そういったシナリオにする予定なんだな」
俺がそう答えると、二人は驚いたような表情を浮かべた。
何だ?この程度のことなら普通に予想の範囲内だろ。
「タキモトさんの言う通りだよ。昨日オルフェとその話していてね。僕とオルフェが戦いを続けている。という風説を流すことにしたんだ」
「それだと、勇者と魔王を抜きにした状態でも戦争をするかもしれないぞ?それは構わないのか?」
お互いに不平不満は少なからずあるだろう。
トップが不在とあっても戦争を継続することは想像に難しくない。
「ふふふ。それはもう構わない。という話をしました。私もサーシャもあの世界にはもう関わらない。魔族と人間の戦争は『好きにすれば良い』という結論に至りました」
オルフェのそのことばに、サーシャを首を縦に振って同意を示していた。
まぁ二人がそう決めたのなら、外野がどうこう言う筋合いは無いよな。
「なるほどな。二人でそう決めたのなら俺から言うことは何も無いな。それで、向こうの世界にはいつ行く予定だ?」
「今日にはもう行こうって話をしてるんだよね。美味しい朝ごはんも食べたし、もうここを出て行こうと思ってる」
「時間が経てばその分面倒なことになってる可能性が高くなりますからね」
「そうか。じゃあ二人が向こうの世界で上手くやれることをこの世界で信じて待ってることにするよ」
俺が笑顔でそう言うと、二人も笑みを浮かべながら言葉を返した。
「あはは。ありがとうタキモトさん。そう言ってくれると嬉しいよ」
「ふふふ。それでは良い報告が出来るように頑張りますね」
こうして俺たちは食事の時間を使って二人の話を聞くことが出来た。
ノエルもルエルも二人がここで住むことには反対をしてないし、またここも賑やかになるな。
そんなことを考えながら俺はコップに注がれた牛乳をひと口飲み込んだ。
そして、朝食を終えた俺たち、家の外へと出て二人を見送ることになった。
「それじゃあそろそろエストグラムに行くことにするよ!!」
聖鎧に身を包み、腰には愛剣のデュランダルを身に着けたサーシャが笑顔で手を振っていた。
「あぁ、頑張って来いよサーシャ」
「ふふふ。私にもひと言貰えますか?タキモトさま」
魔法着に身を包み、手には愛杖のレーヴァティンを握り締めたオルフェが俺にそう言ってきた。
「あぁ、オルフェも頑張って来いよ。俺たちは期待して待ってるからな」
「ありがとうございます、タキモトさま」
彼女はそう言うと、スッと俺の元へとやってきて、軽く唇にキスをした。
「ちょっと!!何してるのよオルフェお姉ちゃん!!」
「リュウトさんも避けませんでしたね……これはおしおきが必要ですね……」
「あ!!ずるいよオルフェ!!僕だってしたかったのに!!」
「ふふふ。隙だらけでしたので。ご馳走様でした、タキモトさま」
「まぁ……役得だと思うことにするよ」
この後のノエルからの『おしおき』が怖いけど……
「それでは皆さん、ありがとうございました。向こうでの問題を解決したらまたこちらに来ますからね」
オルフェはそう言うと、レーヴァティンを掲げて魔法陣を展開した。
「じゃあなサーシャにオルフェ。身体に気をつけろよ」
「あはは。それじゃあ行ってきます!!」
「ふふふ。はい、では行ってきます」
そして、魔法陣が光を放つと、二人の姿が俺たちの目の前から掻き消えた。
「行ったな……まぁ特に心配とかはしてないけどな」
「ふふふ。そうですね。オルフェなら転移魔法を失敗するということも無いですからね」
「さて、リュウト。オルフェお姉ちゃんとキスしてたんだから私たちとも当然だけどするわよね?」
「ははは。それを俺が嫌がる訳がないだろ?」
「それとリュウトさん?昨日はオルフェとサーシャさんの二人と随分と『おたのしみ』だったですよね?」
スッと細くなった目でノエルにそう問いかけられると、俺は軽く息を飲んだ。
「は、はい……」
「ふふふ。リュウトさん……『おしおき』ですからね?」
「まぁ時間はたっぷりあるわよ。二人が戻ってくるまでは覚悟しなさいよね、リュウト」
こうして俺はノエルとルエルの二人から、たっぷりと『おしおき』を受けることになった……