転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
オルフェside ③
タキモトさまたちと別れを告げ、私は転移魔法を発動させました。
魔法図書館で過ごした時間によって、私の魔力と体力は完全に回復したこともあり、失敗することはありませんでした。
『ねぇねぇオルフェ。本当に楽しい、幸せな時間だったね!!』
すると、頭の中にはレーヴァティンの言葉が響きました。
私はその声に首を縦に振って答えます。
『えぇそうね。もう向こうの世界での生活は考えられないわね』
『あはは!!それはタキモトさまが居るから。だよね!!』
『もちろんよ。彼と一緒に暮らしたいというのがとても大きな理由よ』
『命を救ってもらった恩人だからね!!私もお礼をしなきゃだよね!!』
『ふふふ。また戻って来れたら二人でいっぱいお礼をしましょうね』
そして、転移魔法での移動が終わりに差し掛かったところ。私はサーシャに声をかけました。
「さて。もうそろそろ転移魔法でエストグラムに着きます。準備してくださいね」
「わかった。ちなみに聞くけど僕らは何処に降り立つ予定なのかな?」
「魔王城の玉座の間に出る予定です。そこにラクスが居るはずですからね」
「……え?僕と一緒に転移してきたってバレるのはちょっと不味いんじゃないかな?」
サーシャのその言葉に、私は軽く微笑みを浮かべながら言葉を返しました。
「ふふふ。ラクスは処断する予定ですからね。見られていても構わないと考えてますよ」
「……なるほどね。それなら納得かな」
「あとは、万が一の時には貴女の手を借りても良いですね?」
「あはは。そうだね。そんなことがもしあるなら手を貸すよ」
こうして話をしていると、光に包まれていた視界が開けました。
すると、私の目の前には玉座に座るラクスが、驚愕の表情を浮かべているのが確認出来ました。
ふふふ。私が生きていることと、サーシャと共に現れたことに思考が追いついていないようですね。
「なるほどね。オルフェの転移魔法は成功したみたいだね」
「そうですね。失敗する要素は微塵もありませんでしたからね」
軽く歓談をする私とサーシャに、ラクスが声を振り絞りながら言葉を吐きました。
「な、何故お前たちがここに居るんだ!!??魔王オルフェ!!貴女は私が殺したはずだ!!」
「ふふふ。死体が無いことを不思議に思わなかったのですか?やはり貴女は考えが甘いのです」
私がそう言うと、ラクスは悔しそうに唇を噛み締めました。そして、腰にある『魔剣 フランベルジュ』を抜き放ちました。
「貴女がまだ生きているというのならば、再び殺すまで!!今度こそ息の根を止めてやる!!」
「先日はサーシャとの戦いの影響もあり、遅れを取りました。ですが、今日は万全ですからね。以前の私と思わないことです」
私はそう言葉を返し、レーヴァティンを目の前に構えました。
「何度でも焼き殺してやる!!喰らえ『煉獄魔法 獄炎の華』!!」
『魔剣 フランベルジュ』の力を最大限に引き出した、煉獄魔法の奥義『獄炎の華』
以前の戦いでは使用していなかった技ですね。
まぁ、今の私にとっては大した驚異では無いですけどね。
「行きますよ、レーヴァティン」
『うん!!任せてオルフェ!!』
私は迫り来る煉獄魔法に対して、防御結界魔法を発動させました。
紫色の結界魔法によって、ラクスの放った煉獄魔法が塞き止めりました。
以前とは違い、軋みやヒビひとつありません。
「なぁ!!!!私の奥義を受け止めただと!!??」
「素晴らしい研鑽だと褒めてあげますよ。ですが、万全の私には通用しません」
私は防御結界魔法と並行して、捕縛の魔法を放ちました。
すると、ラクスの足元から無数の鎖が現れ、彼女を縛り上げました。
「く、くそぉ!!こ、こんなはずでは無かったのに!!」
「並列魔法……改めて見ると本当にズルいと言うかなんと言うか……」
「ふふふ。これが私の一番の強みですからね」
少しだけ眉を寄せていたサーシャに、私は笑いかけました。
そして、防御結界魔法を解除して攻撃魔法の詠唱を始めました。
「く、くそ!!こんな!!こんな所で!!私は負ける訳には!!」
ガチャン、ガチャン!!と、鎖を軋ませますが、ラクスを縛る鎖は決して彼女を逃がしません。
「うわ……捕縛魔法で縛り上げ、身動きが取れない状況で攻撃魔法を放つ……僕がやられたパターンじゃないか……」
「全力全開……一撃で彼女を屠ります……」
私はレーヴァティンをラクスに向けて構え、魔力を練り上げます。
サーシャに撃ったときよりも強く……威力を上げて行きます……
「絶対に耐え抜いてやる!!そして、その後にお前を殺してやる!!」
「その意気や良し!!喰らいなさい!!」
闘志を漲らせたラクスに向けて、私は全力の魔力砲を撃ち込みました。
「ああああああああぁぁぁ!!!!!!」
「……いや……これは無理でしょ……」
紫色の奔流に飲み込まれ、ラクスの断末魔が部屋に響きました。
そして、魔力砲が収まると、そこには塵一つ残さずにラクスの身体は消え去りました。
「こ、こんなものが撃ち込まれてたら……僕の身体だってひとたまりもないよ……」
「ふふふ……そんなことは……するつもりは……無いですよ……」
唖然とした表情のサーシャに対して、私はそう言葉を返しました。
「少し……疲れました……」
私は彼女にそう告げて、軽く膝を着きました。
「あはは……お疲れ様、オルフェ。流石は魔王という戦いを見せてもらったよ」
サーシャはそう言うと、右手を差し出しました。
「ふふふ。そう言っていただけて光栄です」
そして、私はサーシャから差し出された手を握り返しました。
「それでは、貴女が人間界で上手くやることをここで待っていますからね」
私は彼女にそう言ったあと、玉座に腰を下ろしました。
「あはは。期待に応えられるように頑張るよ。それじゃあオルフェ。待っててくれ」
サーシャはそう言うと、部屋を後にして行きました。
彼女の後ろ姿を見送ったあと、私は軽く目を閉じました。
「レーヴァティン……少し寝ます……疲れました」
『お疲れ様、オルフェ!!万が一のことが無いように私が見張ってるからゆっくりしてね!!』
「ふふふ……ありがとう……それじゃあ、おやすみなさい……」
そう言って私は意識を手放して夢の中へと行きました。