転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第三話
「さてと、瀧本くん。私ともエッチをしてもらおうかしら?」
そう言う南野さんの目には『冗談』では無く『本気』の色しか無かったので、俺は改めて彼女に聞いてみることにした。
「その……俺としては南野さん……」
「桜って呼んでよ。私も龍斗くんって呼ぶから」
有無を言わさないその視線と口調に、俺は思わず敬語が出てしまった。
「あ……はい。わかりました。えっと、呼び捨てはちょっと恥ずかしいから、桜さんで良いかな?」
「ふふふ。良いよ、それで。私はまだ許してないんだからね?ただの知り合いだーなんて言われたこと」
微笑みながらも目だけは不機嫌さを失ってない。
呼び名の変更を余儀なくされた俺は、南野さん……いや、桜さんに頭を下げた。
「うん。ごめんね、桜さん。少し照れくさい部分もあったんだ。少なくともここには、俺の生きてる時のことを何年も前から知ってるのは君だけだし」
ノエルは俺が生きてる時の姿を見てた。とは言っても一年くらいだろうし。
桜さんは高校からの付き合いだから、知ってる度合いは彼女の方が高い。
きっとそういう面でも、ノエルは不安に思っていたんだと思うよな。
「あはは。じゃあそういう事にしてあげるよ。ちなみに龍斗くんはここじゃなくて、元の世界に帰りたいとか思ったりはしてるの?」
「それは無い。桜さんには申し訳ないとは思うけど、元の世界に対しての未練とかは微塵も無いからね」
俺がそう答えると、桜さんは少しだけ寂しそうな視線を向けながら俺に言葉を返した。
「そうなんだ。つまり、私の存在は君にとっては大した理由にはなれなかったんだね」
「そんなことは無い!!生きてる時……って言い方が正しいのかはわからないけど、元の世界の時に桜さんに助けられたことは数え切れないくらいあるよ。君には感謝をしてもし足りないくらいだからな」
「あはは。そう言ってくれるなら嬉しいよ。ちなみに、君が帰らないなら私も帰るつもりは無いからね?」
「……そうか。俺としては構わないと言うか、一緒に居てくれるのは嬉しいとは思うけど、桜さんは向こうに未練は無いのか?」
そう問いかけると、彼女は少しだけ思案した後にニコリと笑って答えを出した。
「……うん。未練が無いか?と言われたら無いわけじゃないよ。見たいドラマとか、続きが気になる漫画や小説もあるし」
「……あはは。そう言うのはここに居ても楽しめると言えば楽しめるかな」
「そうだね。『欲しいと思った物が何でも出てくる世界』なら叶えられるよね。唯一の心残りと言えば、美里とはもう会えない事かな」
「桜さんと仲が良かった霧島美里さんだよね?あの人とも三年間同じクラスだったな。ははは。何だか懐かしい気持ちになってきたよ」
「まぁでも唯一無二の親友より、大好きな人を取ったって事だから、美里も許してくれると思うよ」
桜さんはそう言うと、俺の手を取って真剣な視線を向けてきた。
そして、小さく息を吸ってから言葉を紡いだ。
「瀧本龍斗くん。南野桜は貴方の事が好きです。貴方の心にはノエルさんが一番大きく占めてるのはわかってる。でもその心のほんの片隅に私のことを置いてくれないかな?」
浮気とか二股とかそう言うのを許さない価値観の世界に長年住んで居た桜さんが、一番で無くて構わないからと言うのは、どれだけの覚悟が必要だったのか。
この言葉の中には、彼女の決意と覚悟が多分に含まれてる。
そして、俺にはそれを無下にするような事は出来ないくらいには、桜さんに対して『好感』を持ってる。
正直な話をすれば、この世界に来ることなく、彼女から告白をされていれば、付き合っていたと思うくらいには……
俺は小さく息を吐いたあと、彼女に言葉を返した。
「ありがとう、桜さん。君にそう言って貰えることをとても嬉しく思うよ」
「あはは。何だか振られる前みたいな言葉だね」
軽く苦笑いを浮かべる桜さんに、俺は手を振ってそれを否定した。
「いや、違うよ。正直な話をすれば、この世界に来ることなく、君に告白されたら付き合ってたと思うし」
「……そ、そうなんだ。あーあ。もうちょっと早くに勇気を出してればなー」
「でも、ごめんな桜さん。俺の一番はノエルだし、これは今後何万年、何億年経っても変わらない気持ちだ」
俺が真剣な視線と言葉でそう言うと、桜さんはそれをしっかりと受け入れた上で首を縦に振った。
「うん。わかってるよ。ほんの少しだけ話した程度だけど、龍斗くんがどれだけノエルさんを大切に思ってるかは理解出来たつもり」
「……うん」
「なので!!私はルエルさんが座ってる『二番目』の位置から奪いに行く予定だからね!!」
桜さんはそう言うと、指を二本立てて笑顔を見せた。
ははは。なんて言うか、ルエルがめちゃくちゃ彼女を敵視してた理由がわかった気がする。
「誰が二番目とか……そんな贅沢な話はしたくないけど、そうだね。確かにノエルが居ない世界だったなら、俺はルエルと一緒に過ごしてたと思うよ」
「ふふふ。じゃあまずは龍斗くんに『ノエルが居なかったら桜と一緒に過ごしてた』と言わせるのが目標かな」
「あはは。わかった。じゃあ『また』よろしな、南野桜さん」
「うん。『また』よろしくね!!瀧本龍斗くん!!」
こうして俺は桜さんと気持ちを確かめあったあと、
『この後のこと』の為に寝室へと向かって行った。