転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第五話 その②
入学式を終えて、自己紹介なども含めたクラスのホームルームも終わり、帰宅をしようと下駄箱までやって来ると、天気予報の通りに雨が降ってきていた。
朝は快晴だったが、やはり天気予報を信じて折りたたみ傘を持ってきていたのは正解だったな。
そう思っていた俺の後ろから、少しだけ後悔したような女性の声が聞こえてきた。
「あー……やっぱり雨が降るのね。天気予報を信じるべきだったわ……」
その声に振り向くと、空を見上げて軽く表情を歪めていた南野さんの姿があった。
「その様子だと、もしかして傘持って来てない感じですか?」
俺が彼女にそう問いかけると、南野さんは苦笑いを浮かべながら首を縦に振った。
「そうなんですよ。朝のニュースでは雨予報だったんですが、快晴だったので傘を持ってきてはなかったんですよね」
「外を見て俺も悩んだんですが、折りたたみ傘を持ってくることにしたんですよね」
そして、軽く思案した俺は、手元にあった折りたたみ傘を南野さんに渡した。
「これ、使ってください」
「……え?ダメですよ。瀧本くんの傘じゃないですか」
軽く手を振って断りを入れる南野さんに、俺は笑いながら言葉を続けた。
「あはは。この状況で南野さんを残して傘さして帰るとか男として出来ないよ。それに俺は自転車で十五分くらいの場所に家があるからさ」
敬語を辞めて彼女にそう言うと、南野さんも笑いながら傘を手に取ってくれた。
そして、俺と同じように敬語を辞めて言葉を返した。
「わかったわ。それじゃあ、瀧本くんの行為に甘えることにするわね」
「ありがとう。そうしてくれると助かるよ。傘は明日にでも返してくれればいいからさ」
俺はそう言って南野さんに別れを告げたあと、革靴に履き替えて雨が降る外へと足を踏み出した。
「うおおぉぉ!!なかなか雨が強いじゃん!!」
こんな雨の中。傘もささずに南野さんを帰らせることがなくてよかった。
電車でここまで来てるって自己紹介の時に言ってたからな。制服のブラウスとかが濡れたらなかなか刺激的な光景になりそうだし。
「さっさと帰ってシャワーでも浴びるか!!」
こうして俺は雨の降る中、自転車を飛ばして家へと帰って行った。
「……そして、漫画やアニメみたいに風邪をひくのかよ……」
雨の降る中帰ってきた俺は、濡れた制服は直ぐに脱いで乾燥機にぶち込んで乾燥をかけた。
温かいシャワーを浴びて、午後の時間はゆっくりと読書をして過ごしていた。
そして、いつもよりも早くに布団に入って眠りについた。
風邪をひくようなことはしないようにしていたのに、朝起きたら身体がだるくて仕方がなかった。
体温計で熱を測ると、37.5度となかなかの熱が出ていた。
正直な話をすれば、今までの疲れが出たような事だとは思うよな。
「はぁ……とりあえず先生に連絡をして、今日は薬飲んでゆっくり寝よ……」
幸いなことに、動けないようなレベルでは無いし、食欲もある。
常備薬はきちんと家に用意してある。
料理は苦手では無いから基本は自炊をしてるが、こういう時のためのレトルトの食品も結構ストックしてるし、粉のスポーツドリンクも常備してるから、この程度の風邪で生死をさまようようなことは無い。
スマホを片手に学校に電話をして、担任の先生に事情を話すと、家庭のことも知っている先生からは心配の言葉が出てきたが、備蓄などもあるので特に問題が無いことを伝えると、安静にしてなさい。という言葉と共に了解が貰えた。
そして、電話を終えた俺は額に冷えピタシートを貼り付け、鍋でお湯を沸かしながらレトルトのお粥を作っていった。
並行して、ストックしている空の洗ってあるペットボトルに粉のスポーツドリンクの素を入れて、水道水を加えてスポーツドリンクを作る。
テーブルに食器と常備薬を用意すると、レトルトのお粥が出来上がっていた。
レトルトのたまごのお粥を器に移し、ちょっと一口食べると、少し塩気が足りない気がしたので、軽くひとつまみだけ塩を足した。
「……うん。この方が美味いな」
お粥を食べ終わり、食器を洗い、スポーツドリンクと食後用の薬を飲んで寝室へと向かう。
「はぁ……南野さんに変な心配とかかけそうだから嫌だなぁ……」
カッコつけて傘を渡しておきながら、次の日風邪ひいてるとかアホ過ぎる……
「まぁ、明日には治るレベルだと思うからな。今日はしっかりと休んで、明日学校で笑い話にしようかな」
そう結論をつけた俺は、布団に潜り込んで目を閉じた。