転生先は美少女秘書の居る魔法図書館でした。寂しがり屋でちょっぴりえっちな美少女司書と毎日イチャラブセックス三昧 ~陰キャ童貞からの逆転勝ち組人生~ 作:味のないお茶
第五話 その③
ピピピ……ピピピ……
夕方。十六時にセットしておいたスマホのアラームで俺は目を覚ました。
「あぁ……良く寝た。うわぁ……汗びっしょりだな」
軽く襟元を引っ張りながら見てみると、パジャマが汗でびっしょりになっていた。
だがそのお陰もあって、体調はかなり良くなっていた。
体感では平熱に戻ってると思えた。
「とりあえずシャワーを浴びてから着替えようかな」
こんな汗で濡れた状態でいたらまた体調を崩してしまいそうだからな。
俺はゆっくりと身体を起こしてベッドから降りた。
「んー……あぁ……よし、いくか」
そして、一つ伸びをしたあとに自室を後にする。
うん。足元がおぼつかないとかも無さそうだな。
すると、
ピンポーン
と玄関のチャイムが鳴ったのが聞こえた。
「何だ?新聞勧誘かな……とりあえず見てみるか」
NH○は迂闊に玄関を開けたせいで対応を余儀なくされた苦い思い出がある。
読みもしない新聞なんて要らないからな。
誰が来たのかしっかりと確認しないとな。
そう思いながらインターホンに写った映像を見てみると、制服姿で玄関の前に立つ南野桜さんの姿があった。
「……あぁ、申し訳ないな。お見舞いに来てくれた感じかな」
責任感が強そうな感じが見受けられたし、俺が思ったように、今日の体調不良は自分の責任だと感じてしまったんだろうな。
「心配かけてごめんね、南野さん。今開けるからちょっと待ってて欲しい」
マイクに向かって俺がそう言葉を放つと、その声を聞いた彼女は小さく首を縦に振った。
俺は廊下を歩いて玄関へと向かい、チェーンロックを外してから扉の鍵を開ける。
そして、玄関の扉を開けて南野さんに声をかけた。
「本当にありがとう南野さん。こうしてお見舞いに来てくれて嬉しいよ」
俺がそう言うと、彼女は微笑みながら言葉を返した。
「その様子だともう体調は良さそうね」
「うん。今日はしっかりと寝たからね。明日からは普通に登校できると思うよ」
「そう。それなら安心したわ。渡したいものがあるからちょっと待っててね」
南野さんはそう言うとカバンの中から数冊のノートと、折り畳み傘を取り出した。
「今日の授業でやった場所が書いてあるわ。ポイントになるところは線を引いてあるわよ。あと、昨日は傘を貸してくれてありがとう。本当に助かったわ」
「いやいや。男として当然のことをしたまでだよ。てかカッコつけて傘を渡しておきながら、体調崩すなんてダサすぎるよな……」
「ふふふ。ベタな展開とも思うわよね。でも心配したのよ?」
「それは本当に申し訳ない。ノートのお礼をしたいから、もし良かったら家に上がってかない?南野さんが男の家になんか入りたくないってなら無理強いはしないけど」
俺がそう言うと、南野さんは少しだけいたずらっぽく笑いながら俺に言った。
「ふふふ。大丈夫よ、瀧本くん。貴方からは『ヘタレの波長』を感じるわ。きっと何もしない……いえ、出来ないと思うわね」
「……それは褒められてるのか?」
「あはは!!褒めているのよ。それじゃあ上がらせてもらうわね」
南野さんはそう言うと、革靴を綺麗に揃えて脱いでから家に上がった。
「お邪魔します」
「うん。変に緊張なんかしないで、実家だと思ってくれて構わないから」
「わかったわ、ありがとう瀧本くん」
こうして俺は南野さんを居間へと案内して、テーブルに備えてある椅子に座ってもらった。
そして、テレビのリモコンで夕方のニュースを付けて、冷蔵庫から彼女に未開封の500mLペットボトルの麦茶を出してテーブルの上に置いた。
そして、俺は汗で濡れたパジャマを指さして彼女に言う。
「この姿でいるのはちょっとアレだからさ。着替えてシャワーを浴びてくるね」
「ふふふ。なんだか『そういう事をする前』見たいな言葉ね?」
「……あんまり、からかわないでくれよ。じゃあちょっと待っててくれないか?そんなに時間はかけないから」
「わかったわ。ニュースを見ながら待ってるわね」
彼女はそう言うと、ペットボトルのキャップを開けて麦茶をひと口飲んでから、視線をテレビに向けた。
「じゃあ行ってくるね」
俺はそう言い残して居間を後にして、風呂場へと足を運んだ。
そして、風呂場へとやって来た俺は、脱衣場で服を脱ぎ捨てて洗濯機の中にぶち込み、素っ裸になった。
「昨日会ったばかりのクラスメイトをいきなり家に呼んで、自分はシャワーを浴びてる。どんな展開だよな」
そんなことを呟きながら浴室へと入り、手早くシャワーを浴びて汗を落としていく。
その後、俺は直ぐに浴室を後にしてバスタオルで身体を拭いた。
洗濯してある下着を身につけて、部屋着を着ていく。
だいたい十分くらいで全てを終わらせてからもう一度居間へと向かっていった。
「お待たせ、南野さん」
「ふふふ。別に気にしなくて良いわよ」
彼女は微笑みながら軽く手を振ってそう言った。
そして、南野さんはとてもありがたい提案をしてくれた。
「瀧本くんの体調に余裕があるなら、今日の授業の話とかしようとも思うけど平気かしら?」
「それはありがたいな。じゃあちょっと勉強道具を持ってくるね」
ノートを見せてくれるだけじゃなくて、勉強まで教えてくれるのはありがたい。
高校の授業には少し不安があったからな。
俺は教科書とノートと筆記用具を用意して南野さんの対面の椅子に腰を下ろした。
「それじゃあまずは国語からやるわね」
「よろしくお願いします」
俺は軽く頭を下げて彼女にそう言った。
こうして、俺は南野さんから今日の授業のおさらいを、二時間ほどやってもらうことが出来た。