「・・・私は、死んでしまったのね」
その言葉と共に、目の前にいる青い髪の女性は、戸惑いを表情に表に出さないように努力している様子だ。
「まぁ、そうだな、あそこで怨霊として暴れていた以上、あなたは死んでいる」
俺は、そんな女性の様子に気が付かないふりをして答えながら、彼女を観察する。彼女の様子から見て、彼女はまだ自分の状況を正確には把握していないようだ。まぁ、無理はないだろうがな。
そんな事を考えつつ相手を眺めていると突然彼女が話しかけてきた。
「貴方は、私をどうするの?」
そんな問いに対して答えるべく思案するフリをする。もちろん最初から返答は決まっているのでただの演技なのだが・・・。俺が考え込んでいるのを見て彼女は不安そうに問いかけてきた。
「俺は俺自身の復讐の為に、あなたを欲したい」
「それは、どういう事なのかしら?」
俺は頷く。
「俺には、復讐をしたい家がある。だけど、殺しをするつもりはない。だけど、その復讐を行うには情報が必要だ。
そこで、忍者であるあなたを味方につけたいと思っている」
俺がそう言うと、彼女は、それを聞いて、頷く。
「情報収集という訳ね」
「あぁ、頼めるか?」
それに対して、彼女は少し考える仕草をして口を開く。
そして、俺に視線を向けてきた。
「私の記憶を取り戻す手伝いをするならば」
「記憶?」
「えぇ、死んでからで記憶を失っているという事は、まだ完全に死んだという訳ではないと思うの。だから、それを思い出す事さえできれば」
と言いかけて口をつぐむ小南。どうやら何かに気付いたみたいだな。
それは俺も同じで、彼女が何を言いたいかを察していた。
「それが、どんなに苦痛を伴うものなのかを知っている」
俺の問いかけに、無言で頷く彼女。その表情からは迷いや恐れを感じる事ができるな。まぁ、無理もないか・・・。俺は、彼女が生前どんな事をしてきたのかを知っているから特に何も感じないが、普通の人にとっては耐えられないものかもしれないだろうからな。だが・・・
そんな事を考えていると彼女は決心がついたようで俺の方を見て話し始める。
「それでも私は取り戻したいの!だから協力させてほしいの」そう言うと頭を下げる彼女に対して俺は答える。
「だからこそ、あなたが望むのであれば協力しましょう」
そう言って微笑む俺に対して、彼女は少しだけホッとした表情を浮かべ「ありがとう」と言った。
「それで、これから行う行為は」
「ある程度は覚悟は出来ているわ」
それと共にこれからの行為に小南は頷いた。
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