※この作品はR-18です。

怨霊ハーレム   作:ボルメテウスさん

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領域

「……まさか、無人島から戻ってきた直前にこれとはな」

 

 その日、俺は実家の奴らから呼び出しを受けた。

 

 これまで、俺に対しては無干渉だったはずの奴らが、そのような事をした理由は既に分かっている。

 

 俺が、妖刀罪歌を持っているから。

 

 あの襲撃で、既に俺がそれを持っているのを分かった。

 

 奴らは、それを欲しい。

 

「まぁ、こちらとしては、ありがたいがな」

 

 奴らは、俺自身の力を知らない。

 

 それは、既に小南さんが調べてくれた。

 

 そして、仕込みも終わっている。

 

 俺はそのまま屋敷へと来る。

 

「まさか、家から勘当された奴が帰ってくるとはなぁ」

 

 そんな俺を見下すように見る男達。

 

 それは、俺の事を知っている奴であり、これから殺す事を楽しみにしている様子が見える。

 

「それにしても、わざわざ殺されに来るとはねぇ、本当に酔狂な奴だなぁ」

 

 奴らは、そのまま俺を囲う。

 

 その手には、日本刀を持っていた。

 

 それも、かなり強力な代物。

 

 俺の持つ妖刀よりかは劣るだろうけど、それでも十分な程に強力な武器。

 

 それが意味する事は一つだけ。

 

 この場にいる全員が、俺を殺す気で待っていた事。

 

 まぁ、そうじゃなければ、こんな所まで来ないか。

 

 そんな奴らに案内されながら、俺は歩く。

 

「おい! さっさと歩け!」

 

 後ろから声を荒げる一人。

 

 他の者達も、その言葉に同調するように言う。

 

 だが、俺は特に気にせず歩いていた。

 

 やがて、辿り着いたのは、当主がいると思われる場所。そこは広い畳の部屋だった。

 

 そこにいたのは、一人の男性と二人の女性。

 

 一人の女性は、着物を着た妙齢の女性。

 

 もう一人は、同じく着物を着ている少女。

 

 そして、二人とも美しかった。

 

 まるで、どこかのお姫様のように美しい容姿をしていた。

 

「来たか」

 

「久し振りだな、それで、俺を呼んだのは」

 

「あぁ、貴様の持つ妖刀、罪歌をこちらに寄こして貰う」

 

 そう言って、男は鞘から刀を抜き放つ。

 

 それは、名刀と呼ばれるに相応しい程の美しさを持つ一振だった。

 

 俺はそれを見ても何も思わない。

 

「そうか、けど、俺も、死ぬつもりで来ていないからな」

 

「だが、その罪歌だけで、どうするつもりだ」

 

「俺自身は何もないよ。けどな、仕掛けは既に出来ているんだよ」

 

 その言葉と共に、俺は笑みを浮かべる。

 

「ここは既に、お前達を閉じ込める場所になっているからな」

 

 それと共に、ゆっくりと、俺はあえて、この言葉を使う。

 

 この状況において、奴らが、これから行う事に対して、納得するように。

 

「領域展開、激怒循環」

 

 その言葉と共に、俺を、この空間が書き換わる。

次回作アンケート

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