領域展開とは、俺達の業界の中では、術式の最終段階であり、極致。
これを習得し自在に使いこなせる者はごく限られている。
本来ならば、その源となる力を持たない俺では、それを取得する事は出来ない。
だが、それは、当時の俺ならばの話である。
「俺自身、自分の中にある僅かな力。それをミストバーンと共に培った訓練によって、それを発動出来る最低条件までになった」
それと共に、俺は奴らの前で、悠々と歩く。
「だが、それでも技術的な所は難しくある。
だからこそ、ここを利用した。
お前達が、自分達の身を守る為の空間を、メドゥーサが、それを書き換えた。
お前達を守る結界は、そのまま領域として、書き換えた」
その説明の最中、俺に襲い掛かろうとした攻撃。
だが、それは、手に持った刀によって、防ぐ。
「この結界では、お前達は逃げる事は出来ない。
炎が、水が、刀が、お前達を襲う。
逃げても、隠れても無駄だ。
お前達を追う事に特化した存在は既に作ってある」
それは、結界の中でも隠れようとした奴らを見つけ出し、そのまま、焼き払った。
まさしく、この空間の支配者であるように。
「貴様ぁあぁぁ!!」
それと共に僅かな隙。
それを狙って、俺を斬り裂いた奴がいた。
まさしく、致命傷と言うべき一撃。
だが、無駄だった。
「そして、この空間において、全てから逃げる事は許されない」
斬り裂かれた痛みを感じ、死にそうになっている。
だが、俺はその手に持った刀で、斬り裂く。
「この領域内は、まさしく怨霊達が互いに恨むように作られた。
幾度も連鎖する死をループするように。
怨霊とは恨みの塊、その恨みを作り続ける事が出来れば、領域の最も困難な部分である消費量の激しさもなんとか出来る。
つまりは」
それと共に、俺を殺そうとした、領主の目を見る。
あの時、俺を見下していた奴とは思えないような目だった。
「お前らは、死なない。
良かったじゃないか、お前達は、この結界を生きて、出られる」
そのまま、奴に告げながら、歩く。
「お前達が、これまで幾人も、自分の利益の為に潰してきた人々のように。自分達の利益にならないと切り捨てた者達のように。
今度は、お前達が、それになるだけだ。
なに、心配するな、お前達がこれまでやってきた事が跳ね返るだけだ」
それだけ呟き、俺は、その場を去った。
こちらに攻撃を仕掛けようとした者達。見逃してくれと、叫ぶ者達。
それらの恨みは、ただ、この領域の餌になるだけだ。
そう考えていると、怯えた目が見える。
見ると、幼い子供達がいた。
未だに教えを受ける直前であり、まだ染まっていない。
「・・・さすがに、この子達は駄目だろうな」
俺は、そのまましゃがみ込む。
未だに警戒する子達に対して、俺は問いかける。
「一応聞くが、お前達、このままここに残りたいか?それとも、生きて、ここから出たいか?」
「・・・出れるの?この家から?」
それに驚いた様子だった。
「まぁ、お前達がこの家の教えを捨てるならばだけど」
「教えを捨てるって、別に覚えていないけど」
「まぁ、だったら良いか、とりあえず、ついてこい」
俺はそれだけ言い、とりあえずは、歩き続ける事にした。
現在、募集していた活動報告の中で、既に応募された作品を下記のアンケートで集計しています。
こちらの方でも、よろしくお願いします。
次回作アンケート
-
アカメが斬る『C.C(コードギアス)』
-
シンフォギア『ジャンヌ・ダルク』
-
転生したら剣でした。『卯ノ花烈』
-
学園黙示録『蒼崎青子(魔法使いの夜)』
-
ハイスクールD×D『アーシア』
-
リリカルなのは『ユニ』
-
ゲゲゲの鬼太郎『犬山まな』
-
FGO『ベアトリクス·』
-
オリジナル『結城友奈』
-
FGO『ネプテューヌ』
-
オーバーロード『アスナ』