※この作品はR-18です。

怨霊ハーレム   作:ボルメテウスさん

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呪いの領域

領域展開とは、俺達の業界の中では、術式の最終段階であり、極致。

これを習得し自在に使いこなせる者はごく限られている。

本来ならば、その源となる力を持たない俺では、それを取得する事は出来ない。

だが、それは、当時の俺ならばの話である。

 

「俺自身、自分の中にある僅かな力。それをミストバーンと共に培った訓練によって、それを発動出来る最低条件までになった」

 

それと共に、俺は奴らの前で、悠々と歩く。

 

「だが、それでも技術的な所は難しくある。

だからこそ、ここを利用した。

お前達が、自分達の身を守る為の空間を、メドゥーサが、それを書き換えた。

お前達を守る結界は、そのまま領域として、書き換えた」

 

その説明の最中、俺に襲い掛かろうとした攻撃。

だが、それは、手に持った刀によって、防ぐ。

 

「この結界では、お前達は逃げる事は出来ない。

炎が、水が、刀が、お前達を襲う。

逃げても、隠れても無駄だ。

お前達を追う事に特化した存在は既に作ってある」

 

それは、結界の中でも隠れようとした奴らを見つけ出し、そのまま、焼き払った。

まさしく、この空間の支配者であるように。

 

「貴様ぁあぁぁ!!」

 

それと共に僅かな隙。

それを狙って、俺を斬り裂いた奴がいた。

まさしく、致命傷と言うべき一撃。

だが、無駄だった。

 

「そして、この空間において、全てから逃げる事は許されない」

 

斬り裂かれた痛みを感じ、死にそうになっている。

だが、俺はその手に持った刀で、斬り裂く。

 

「この領域内は、まさしく怨霊達が互いに恨むように作られた。

幾度も連鎖する死をループするように。

怨霊とは恨みの塊、その恨みを作り続ける事が出来れば、領域の最も困難な部分である消費量の激しさもなんとか出来る。

つまりは」

 

それと共に、俺を殺そうとした、領主の目を見る。

あの時、俺を見下していた奴とは思えないような目だった。

 

「お前らは、死なない。

良かったじゃないか、お前達は、この結界を生きて、出られる」

 

そのまま、奴に告げながら、歩く。

 

「お前達が、これまで幾人も、自分の利益の為に潰してきた人々のように。自分達の利益にならないと切り捨てた者達のように。

今度は、お前達が、それになるだけだ。

なに、心配するな、お前達がこれまでやってきた事が跳ね返るだけだ」

 

それだけ呟き、俺は、その場を去った。

こちらに攻撃を仕掛けようとした者達。見逃してくれと、叫ぶ者達。

それらの恨みは、ただ、この領域の餌になるだけだ。

そう考えていると、怯えた目が見える。

見ると、幼い子供達がいた。

未だに教えを受ける直前であり、まだ染まっていない。

 

「・・・さすがに、この子達は駄目だろうな」

 

俺は、そのまましゃがみ込む。

未だに警戒する子達に対して、俺は問いかける。

 

「一応聞くが、お前達、このままここに残りたいか?それとも、生きて、ここから出たいか?」

「・・・出れるの?この家から?」

 

それに驚いた様子だった。

 

「まぁ、お前達がこの家の教えを捨てるならばだけど」

「教えを捨てるって、別に覚えていないけど」

「まぁ、だったら良いか、とりあえず、ついてこい」

 

俺はそれだけ言い、とりあえずは、歩き続ける事にした。




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