「うわぁ、なんというか、びっくりだな」
「・・・」
俺は、保護した猫を、そのまま洗った。
少し離れた場所に造っておいた専用の風呂に。
材料が足りない事もあったが、そこはハリベルに協力して貰って、風呂を楽しめる環境を造る事が出来た。
そのまま、俺は洗ってみたが、そこから出てきたのは、想像以上の美人であった。
未だに猫耳はあったが、床まで届くだろう黒髪。
ハリベルに負けない程の巨乳。
それらは、完全に美人であった。
「猫じゃないのか?」
「さぁ、私自身は人間だったけど、あそこでの呪いの影響かもしれないにゃ」
「呪いか、あの男に恨みがあるのか」
その言葉には、あいつらがやりそうな事だと、どこか納得出来てしまう。
「まぁ、どこにでもあるムカつく話にゃ。
姉妹である私達は、あいつらに攫われた。
そして、殺されたにゃ」
「殺されたって」
それに対して、俺は思わず顔をしかめる。
「奴らにとって、仕事は危険が少なく済ませたい。
だからこそ、生まれたばかりの奴ならば、対処しやすい。
そして、私は、あの森で殺されたにゃ」
「・・・」
本当に反吐が出る話だ。
ようするにマッチポンプである。
奴らは、その家の名を上げる為に、本来だったら払うべき存在を自ら生み出した。
それも最悪な方法で。
「そして、想定外な強さを得て、お前は返り討ちにしたという事か」
「そうにゃ、あそこにいた奴は私を取り込んだ。そして、反対に支配した。
だけど、まぁ、結果はお前が邪魔したのかにゃ?
まぁ、どちらにしても、これ以上、奴らには手を出せないにゃ」
「それって、殺すという事か?」
「それ以外、何があるにゃ?」
「それは、駄目だ、うん、駄目だ」
俺は、それを止める。
本音で、彼女の殺しを止める。
「奴らに恨みがあるはず」
「恨みはある。けど、殺したら、勿体ない」
「にゃ?」
それに対して、俺は口を開く。
「殺しても、地獄に落ちるだけ。現世での所業がどれ程なのか、生きた時には分からない。
そんなの許す訳ないだろう」
「にゃ」
それに対して、俺は続ける。
「奴らにはちゃんと生きて貰わないと。
これから先、奴らは、自分達の名声の為に、どれだけの事を行ったのか。どれ程の人を苦しんだのか。生きて生きて生きて、体験して貰う。
死んで終わりじゃない。生きても地獄。死んでも地獄。
それを実現させる為に、俺は動く」
「動くって、どうやって」
「奴らの名声を奪う。
奴らがマッチポンプで。奴らが狙った仕事を。
全て、奪って、解決する。そして、奴らの悪行を晴らす。
まぁ、その為には、お前達のような力が必要だけどね」
「力ね、その条件は」
「あぁ、うん、その方法は、まぁ」
そう言いながら、俺は同意をどう得るのか、それが問題であった。
「俺が持っている能力は、お前のような存在を体内に取込、使役する。
それらの力を集結させる事が出来るから、総合的には強くなる」
「なるほどにゃ、それで、その方法は」
「・・・性行為です」
俺は少し間を開けて言う。
「えっ、そんな事にゃ、良いにゃよ」
「嘘っ、結構あっさりと」
俺は、その言葉に対して、思わず呟いてしまった。
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