知識というのは、いつの時代でも、強い力となる。
その事を、俺はDr.STONEで学んだ。
だけど、強い力というのは、争いを呼ぶ事もある。
「へぇ、なるほどね。取り込んだ存在を自らの力に出来る。色々な奴を見たけど、あなたのような存在は、初めてね」
「それはどうも」
そう言いながら、俺の方を見つめる女性。
日本ではない、外国のフードで、顔を隠しており、その素顔を見る事は出来ない。
だが、彼女から放たれる気配からも、彼女が人間ではないのは、察している。
「それで、俺に何の用なんだ」
「なに、これの事を聞きたくてね」
そう、彼女が取り出したのは。
「…」
サルファ剤。
それは、俺が生活で本格的に困った際に、作った代物。
万能薬という事で、安く作り、各地で売りまくった。
おかげで、生活基盤が整い、時折、自分用に造っていたが、まさか、今回の騒動のきっかけになるとはな。
「それはあれか?やばい薬なのか?」
「えぇ、やばい薬ね、本当に。
なんだって、この薬、おそらくこの時代で作られているどの薬よりも万能よ。
それも、魔の何もない純粋な化学で」
そう言った女性はフードの下からでも分かる程の凶悪な笑みを浮かべていた。
「あなたの行動、見させてもらったわ。
最初は、この薬だけかと思ったけど、色々と面白い発明をしているじゃない。
あなた、本当に無能って、呼ばれているの?」
「情報をそこまで知っているとはね、あんた、何者だ?」
「そうね、自己紹介がまだだったわね」
そう言い、女性はフードの下にある素顔を見せる。
「メドゥーサよ。
まぁ、この名前も、私が勝手に名乗っているだけだけどね」
それと共に、ハリベルが俺の身体から飛び出した。
「ハリベル?」
「七花、こいつは危険だ」
「あら、鮫が蛇を相手に、そんなに警戒するのかしら?」
ハリベルは、そのままメドゥーサに向けて、殺気を向けている。
その間も、メドゥーサは、まるで何事もないように笑みを浮かべながら言う。
「そんなのは、百も承知だ。
まぁ、それよりも聞きたいが、メドゥーサ。
お前の目的はなんだ」
「あなたの知識よ」
「漫画で読んだ知識程度か?」
「…その言い方、少し気になるわね、えぇ、ますます気になるわねぇ」
「まぁ、それを求めるんだったら、俺と取引しないか?」
「七花!」
俺の一言に対して、ハリベルは目を見開き、見つめる。
「俺の目的を達成する為には、力だけではなく知恵も必要だ。
それもとびっきり悪い奴のな」
「あら、悪人だと思うのかしら」
「あぁ、しかもとびっきりのな」
俺の言葉に対して、メドゥーサはこちらを観察するように見る。
「その目的によるわ」
「俺の元の家族をぶっ潰す。
奴らを殺すんじゃなくて、奴らの家を徹底的にどん底に」
「へぇ、私に悪者と言う割には、あなたも相当の外道じゃないか」
「俺は正義の味方のつもりはない。
ただ、無関係な奴を巻き込むような悪人になるつもりもない」
「そっ、まぁ、良いわ。
だったら、それに加えて、潰した時には奴らの家にある資料を、私に頂戴」
「悪用するのか?」
「時代が変われば、悪は正義、正義は悪。
いくらでも変わるわ。
それこそ、少し前には人を殺す事が正義みたいな、この国では特にね」
そこまでの徹底的な言葉に、俺は納得する。
「ならば、交渉は成立だ」
「そっ、それで、あなたの体内に入るのよね。
方法は詳しい事は調べられなかったけど」
「んっセックスだけど」
「…はい///」
それまで、怪しげな雰囲気を出していたメドゥーサ。
だが、俺の一言に対して、初めて、表情の変化が見られた。
次回作アンケート
-
アカメが斬る『C.C(コードギアス)』
-
シンフォギア『ジャンヌ・ダルク』
-
転生したら剣でした。『卯ノ花烈』
-
学園黙示録『蒼崎青子(魔法使いの夜)』
-
ハイスクールD×D『アーシア』
-
リリカルなのは『ユニ』
-
ゲゲゲの鬼太郎『犬山まな』
-
FGO『ベアトリクス·』
-
オリジナル『結城友奈』
-
FGO『ネプテューヌ』
-
オーバーロード『アスナ』