※この作品はR-18です。

怨霊ハーレム   作:ボルメテウスさん

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実験

ここ最近の厄災は知っている。

どういう訳か、鎌倉での火事が多い。

今後の生活にも必要な物が、鎌倉にある為、俺はそこに向かったのだが。

 

「七花さんではないですか!」

「えぇ、なんで、お前がいるの蘭太」

 

俺は、思わず顔を歪ませながら答えた。

そいつは、俺がまだ家にいた頃からいる親戚で、あの家では、まだ常識的な部分がある奴だった。

比較的に、常識はあり、俺に対して、話しかける事は多くあった。

そして、俺が作り出す物に対して、興味を持っていた奴でもある。

 

「ここで一体何を?」

「仕事だよ、仕事。

家を追い出されたから、色々と大変なんだよ」

「そうだったんですか!」

 

連中の中でも、まだマシな部類ではあるが、こいつにバレると面倒だからな。

 

「それで、お前はどうせ仕事だろ、これでも喰っておけ」

「んっ、これはなんですか?」

「肉まん。今度売ろうか迷っていた試作品だ、やるよ」

「ありがとうございます!!」

 

俺はそう言いながら、肉まんを食べている蘭太。

警戒をしていない様子であり、俺はそのまま別れる事にした。

 

「それで、どうなんだ、メドゥーサ?」

「まったくの無防備で、本当に楽で良かったわ。

けれで、良いの?殺さなくて?」

 

そう、俺の後ろからメドゥーサが問いかけてくる。

実は、あの肉まんの中にはメドゥーサの魔力を僅かに混ぜていた。

未知の食べ物という事で、そちらの好奇心の方が強かった蘭太は、僅かな魔力にも気づかなかった。

最も、その魔力は殺すのではなく、あくまで探知用。

普通ならば、力が僅かに上がった程度しか効果はない。

 

「今、下手に殺したら面倒だからな。それに、捜し物をしてくれるんだったら、楽な事はないだろう」

「そうね、どうせ、これから実験もするのだから」

 

それと共に、俺達はしばらく待ち、変化が起きた。

 

「どうやら、動き出したみたいだな」

「それじゃ、実験を始めましょうか、といっても、私じゃなくて、あなたに任せるけどね、ハリベルさん」

 

そうわざとらしくメドゥーサは、言うと共に、俺の中へと消えていく。

代わりに、ハリベルは、その姿が現れる。

 

「信用しても良いのか?」

「さぁね、だけど、より強くなるには、こうした方が良いかもしれないだろ」

 

その言葉と共に、俺が取り出したのは、歯。

鋭い歯。

その歯を握り絞めると同時に、俺は構える。

 

「討て! 皇鮫后!」

 

同時に、ハリベルが変わる。

だが、それはこれまでとは違い、全身を身に纏う形で。

 

「これがメドゥーサの言っていた応用か」

 

これまで、俺が行ってきたのは、ただ単に力を使う事だけを重点的に行っていた。

ハリベルならば水を操る能力。黒歌ならば魔力の操作。ミストバーンならば身体能力の強化。

各々は能力は違うが、メドゥーサから言えば、力の基本しか使えない。

なので、その霊に関連する能力を十全に発揮するには、媒体に霊を入れる。

そうすれば、そのまま霊の力を十全に発揮した姿へと変わる。

これを聞いた時に、俺が一番に思いついたのは、シャーマンキングのオーバー・ソウルだ。

だからこそ、オーバー・ソウルを参考に、現在の姿へと変わる事が出来た。

 

「それにしても、奇妙な感じだ。

というよりも、衣装も変わったけ?」

『メドゥーサが、正体を隠す為に造り出したらしい』

「なるほど、だったら」

 

そのまま、俺達は目的の場所へと向かう。

そこは、既に火事が起きており、その中央に蘭太が構えていた。

 

「はぁはぁ、まさか、本当に鎌倉時代から復活した、この存在を、止められるのかっ」

 

そう、見つめた先。

そこには額から角。鎧を身に纏った女性が1人いた。

おそらくは、今回の騒動の原因である事は間違いないだろう。

俺はそのまま、地上へと降り立つ。

 

「なっ、新手!」

 

それに対して蘭太は驚きを隠せなかった。

同時に俺の存在を認識した怨霊は、こちらに向けて構える。

それに対して、俺もまた、周囲の水を操り、ぶつける。

炎と水がぶつかり合う事で、霧が舞い上がる。

 

「ガアアァァァ!!」

「さて、少しは、大人しくしておいてくれよ」

 

そのまま、俺は無数の巨大な水柱を怨霊の周囲に発生させ、閉じ込める。

 

「グウウゥゥゥ!!」

「なんというか、これはこれで厄介だな、さてっと」

 

同時に、俺は一瞬だけ、メドゥーサの蛇を出す。

メドゥーサの蛇は、そのままその怨霊を喰らうと共に、体内へと入れる。

これで能力の発動条件は満たした訳ではなく、相手が心から同意をしなければならない為、これはあくまでも戦線離脱の為にしか使えない。

 

「お前は一体っ!」

「・・・お前の家に恨みを持つ者とだけ言っておこう」

 

それだけ言い、俺はその場からすぐに脱出した。

次回作アンケート

  • アカメが斬る『C.C(コードギアス)』
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