杏とこはねがちょっと酷い子になってるかも?
───中学2年生の僕には好きな人がいる。
その人は白石杏さん。僕より年上の高校1年生で神山高校に通っている。
杏さんは、とても優しくて明るくていつも笑顔の素敵な人だ。それに、杏さんは歌も上手い。
カフェを経営しているお父さんは元は有名なミュージシャンだったらしい。
杏さんはお父さん譲りの歌のセンスを持っているらしいのだ。
僕はそういう歌のことは分からないけど、杏さんの歌は好きだ。ずっと聴いていたいと思える。
僕は歌だけじゃなくて杏さん自身のことが好きだ。だけど告白する勇気を持てなくて、今もただ杏さんに会う為に杏さんが手伝いをしているお父さんのカフェに通うだけの生活だ。コーヒーは苦手だったけど飲めるようになった。そうすれば杏さんと話す口実ができると思ったからだ。
「いらっしゃい!今日も来てくれたんだね!」
杏さんはちゃんと僕のことを覚えててくれて声をかけてくれる。学校で嫌なことがあった時は話を聞いてくれて………。時には杏さんのお父さんや杏さんと歌のチームを組んでる人達も相談に乗ってくれた。最初はこのカフェがあるビビッドストリートのことは怖かったけど、ここにいる人達はみんな僕の心を優しく包んでくれる。
だけど時が経つほど僕の恋心は膨らむばかりで、最近は勉強にもなかなか集中できない。
杏さんにこの想いを伝えるのが怖い。断られた時を考えると震えてしまう。そんな情けない僕とは違って杏さんは今日も明るくて………
「父さん、ちょっと出かけてくるね!」
そう言ってカフェから出ていってしまった。僕は自然と杏さんの後を追う為に動いていた。会計を済ませて杏さんを探しに歩いていた。
しばらく街を歩いていると何か聞こえてきた。
「────っ♡」
路地裏の方だ。音か声か、分からないが聞こえてくる方に歩いていく。
そして僕が見たのは────
「あっ♡もっと、してください………」
路地裏で杏さんは、男性とセックスしていた。
僕はショックでその場から動けなくなった。あの杏さんが、あんな下品に後ろから突かれて、腰を振って嬌声を上げている。杏さんとセックスしている人の顔には見覚えがあった。杏さんが通う高校の先輩だった。何度かカフェに来ていた人だ。
「あっ♡好き、好きです、せんぱいっ♡」
そう喘ぐ杏さんの顔は、とろけきっていて幸せそうに見えた。そして動けないままの僕と、杏さんの目が合う。
「あれ、どうして、ここに………」
そう聞かれるが、僕は逃げ出してしまった。もう見ていることができなくて。
「あ………行っちゃった。」
路地裏で『あなた』は杏とセックスしていた。そこを少年に見つかってしまった。そして少年は逃げてしまった。
「ショック受けてたみたいだけど大丈夫だろうか。」と『あなた』は心配する。
「うーん……まあ、大丈夫ですよ。それよりも、続きしましょ………♡」
そう言うと杏は再び腰を動かし始めた。『あなた』も杏の動きに合わせて腰を打ち付ける。
「んぁっ♡これ、だいすきっ♡」
そう言って快楽を求めるように腰を振る。そんな姿に興奮したのか、『あなた』はピストン運動をさらに速めた。同時に胸も揉み始める。
『あなた』は杏の乳首を摘んで転がしたり、吸ったりし始める。
「ひゃうっ!?ちくび、いいのぉっ!」
どうやら乳首も感じるようで、杏は気持ち良さそうな声を上げる。そして絶頂を迎えたようだった。ビクビクッと全身が痙攣し、膣内が締まる。
それを見て「大好きな街でこんなことして、杏は悪い奴だな。」と『あなた』は言いながら杏の尻を叩く。
「ごめんなさい♡大好きな街でこんなことしてごめんなさいぃぃぃ♡」
と言いながら杏は再び腰を動かし始める。
『あなた』もそれに合わせて腰を打ち付ける。パンッ!パァンッ!という音が路地裏に響く。
「あぁっ♡気持ちいい♡せんぱいっ、キスしてくださぁいっ♡」
そう言われ、『あなた』は杏と唇を合わせる。舌を入れ濃厚なディープキスをする。
そしてそのまま2人は絶頂を迎える。
「ああぁぁっ♡♡♡♡♡♡♡♡」
声にならない叫びを上げながら、杏は身体を仰け反らせる。それと同時に『あなた』も射精したようだ。ドクンドクンと脈打つように、精液を流し込む。
「あっ♡せんぱいのいっぱいでてるぅ♡」
と言いながら、杏はその場に座り込む。呼吸を整えて立ち上がって『あなた』にキスをした後、杏は考える。
「さっき先輩も言ってましたけど、◯◯くんには確かに悪いことしたかも。………そうだ先輩、お願いがあるんですけど。」
◆
あれから2週間、僕はカフェどころかビビッドストリートに足を踏み入れることはなかった。あの日家に逃げ帰った時は涙が止まらなかった。それからは毎晩ベッドに潜り込んで枕に顔を埋めながら泣いて、杏さんを思いながらその度に必死に勃起を抑まるの待った。僕は未だにあの日のことを忘れられない。杏さんの姿が、声が、脳裏に焼き付いて離れないんだ。
それでもいつまでも気にしたままじゃいけないと思って僕は久しぶりにビビッドストリートの入り口を訪れていた。だけどそれ以上は足が進まなかった。そんな僕に誰かが声をかける。
「君、いつもWEEKEND GARAGEに来ていた◯◯くんだよね。」
その人は杏さんと一緒にチームを組んでいる小豆沢こはねさんだった。
「元気で良かった。最近来ないから杏ちゃんと一緒に心配してたんだ。」
と言われたので、僕は慌てて頭を下げる。
「あのね、杏ちゃんからこれ預かってるんだ。もし◯◯くんに会ったら渡して欲しいって。」
小豆沢さんはそう言って僕にDVDが入ったケースを手渡してきた。
「これを、杏さんが?」
「うん、そうだよ。杏ちゃんがこれを◯◯くんに見て欲しいんだって。」
渡されたDVDには何もタイトルも書かれていない。
「これ、なんですか?」
「見てからのお楽しみだよ。お家の人には聞こえないようにした方が良いと思う。」
「えっ?それってどういう………」
「バイバイ、またWEEKEND GARAGEに来てくれると嬉しいな。」
そう言って小豆沢さんはどこか妖しい目で僕を見た後、去っていってしまった。
急いで僕は家に帰り、お父さんに買ってもらったパソコンでそのDVDを再生することにした。小豆沢さんが言うように家族には聞こえないようにイヤホンをして。
再生が始まったDVDに映っていたのは────
『杏ちゃん………♡』
『こはね………♡』
ベッドの上で半脱ぎの状態で絡み合っている杏さんと小豆沢さんの姿だった。
「っ!?」
思わず大声が出そうになるのを必死に抑えた。この時点で僕は再生をやめるべきだった。だけど僕は画面に釘付けになってしまっていた。
杏さんと小豆沢さんはお互いを求めあうように舌を絡めあっている。
『んちゅ……れろっ、んっ、あはぁ……』
『はむ……こほね……♡』
(なんで、こんなこと……。)
そう思いながらも僕は目が離せなかった。
『ぷはぁ……。こはね、もっとぉ……♡』
『うん、杏ちゃん………』
そう言って今度はキスをしながら胸を揉みしだき始める。
(僕は何をしているんだ………こんなの見るのは早く止めないと)
そう思いながらも僕の身体は動かなくなっていた。
しばらく絡み合っていた2人の前に何かが差し出される。
『………せんぱい、もう我慢できなくなったの?しょうがないなぁ。』
そう言って杏さんは目の前に差し出された肉棒を舐め始める。それに続いて小豆沢さんも、杏さんと同じように舐め始める。
(こんなの見たくない………!)
知っている女性2人が映像越しに肉棒を舐めている姿を見て僕は必死に目を瞑ろうとするが体が動かない。その間も2人は舐め続けている。
『んむっ、んっ、はぁ……♡せんぱいのおっきぃ………。』
『あむぅ♡はぁっ………気持ち良いですか……♡』
2人は玉を揉んだり肉棒を舐めるだけではなく、自分の秘部を指で弄っていて水音が聞こえてきた。
『ねぇ、そろそろいいよね?』
『そうだね。』
そう言うと2人はベッド上で男性に尻を向ける。
『せんぱい、来て……♡』
杏さんがお尻を振って男性を誘う。男性はそれに応えるように後ろから挿入した。
パンッ!という音が部屋に響くと同時に杏さんが嬌声を上げる。
『あっ♡きたぁっ♡せんぱいのおちんちんっ!!』
杏さんは激しくピストンされて悦んでいる様子だった。
『あうっ♡はげしっ、こんなのスグにイっちゃう♡』
ビクビクッと身体を震わせながら絶頂を迎えそうだった。しかし男性は動きを止めない。それどころかさらにスピードを上げて杏さんを責め立てる。
『まってぇ♡いまイってるからぁ♡まってぇぇっ♡♡♡」
絶頂を迎えると同時に杏さんの膣内が締まる。それに合わせるように男性も射精したようだ。ドクンドクンと脈打ちながら精液を流し込んでいるのが分かる。
『んっ、せんぱいのせーえき、あったかい♡』
杏さんは嬉しそうな表情を浮かべて自分のお腹をさすっている。
『次は私にお願いします………♡』
小豆沢さんが甘い声に男性におねだりしていた。男性は、今度は小豆沢さんの秘部に挿入した。
『あっ♡おちんちんきたぁ♡』
小豆沢さんは嬉しそうな声を上げて受け入れている。
パンッ、パチュン、グチャッグチョッと激しくピストンされる音が響く度に小豆沢さんは甘い声を上げていた。………信じたくない、小豆沢さんまで。小豆沢さんは小動物みたいに可愛くて、だけど歌う時は凄いかっこいい人だったのに………こんなことしてるなんて、嘘だ。
小豆沢さんはバックの体勢で男性に乱暴に突かれて悦んでいる様子だった。
『あっ♡だめぇっ、これ好きぃっ♡もっと激しく突いてぇ♡♡♡』
小豆沢さんの言葉を聞いて男性はさらにピストンを速める。パンッパンッと肉同士がぶつかり合う音が響く。
『あっ、だめぇ♡イっちゃうよぉ♡♡♡』
そう言って小豆沢さんは身体を仰け反らせ絶頂を迎えたようだ。
「うぅっ、どうして……どうして………」
僕はあまりの衝撃的な映像に涙を流していた。涙が止まらない。画面の中では男性が小豆沢さんに覆い被さりドスッドスッと上から勢いよく突いていた。
杏さんが画面を映しているカメラの前に立ち、こちらに話しかけてきた。
『◯◯くん、見てる~?どう、私達のえっちは♡』
杏さんは妖艶な笑みを浮かべていた。僕は息を飲む。
『この前はごめんね。いきなりあんなの見ちゃってびっくりしちゃったよね。だからこれはお詫びだよ。………いーっぱい使ってね♡』
────もう限界だった。僕はパンツを脱ぎ、本能のまま手を動かした。憧れの人達の乱れる姿を見ながら、何度も、何度も、何度も。情けなく泣きながら扱き続けた。そして何度も果て続けた………
◆
それから数ヶ月も経った後、僕はビビッドストリートのカフェ、WEEKEND GARAGEに通っていた。杏さんや杏さんのお父さんにコーヒーを持ってきてもらってそれを飲む。今までとほとんど変わらない中で変わったのは────
「これ、今月の分だよ。」
近づいてきた杏さんにDVDの入ったケースを渡される。
「今回はね、こはねじゃなくて私の親友が出るよ。知ってる?桐谷遥。人気アイドルがえっちしてるのが見れるなんてラッキーだね。それじゃあ………今月も頑張ってね♡」
僕は無言でDVDをカバンに仕舞って会計を済ませると早足で家へと向かう。
早く、早く………中身を見たいから。
ぶっちゃけNTRが嫌いというより何度触れても良さが分からないジャンルなんだよなーって感じなんですよね。
あと浮気をNTRに含められてる時もなんか違うよなって思いますし。