※この作品はR-18です。

ゴブリンスレイヤー ―灰の剣士―R-18   作:カズヨシ0509

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ドーモです。
遅くなりましたが、何とか完成しました。
今回は、エーファがメインで、次がライザ。
ルルアと銀髪武闘家は、殆ど描写していません。

では投稿致しますドゾ。( ゚ ω ゚ )


第12話―ライザ・ルルア・エーファ・+αの御泊り会(後)―

 

 

 

 

 

 

意外や意外、ルルアちゃん処女のままだった。

てっきり、もう剣士さんとシちゃったと思ってたのに。

これ、ルルアちゃんを大事にしてるって事でいいのかな。

ルルアちゃん完全にメロメロになってるし、ちょっと嫉妬…。

あんな態度オーレル君にさえ、見せてなかったよ。

 

アーランドの孤児院、然る少女より抜粋。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 摩る程度の浅い愛撫だが、充分に刺激は伝わってくる。

エーファの柔肌で、彼の陰茎は膨張に膨張を重ねていた。

 

「うぅ、このままでも出してしまいそうだ…」

 

 膨れ上がった陰茎は、もう発射寸前だ。

このまま解放したい性の衝動に、灰の剣士は横たえた姿勢のまま表情を顰めていた。

 

「あぁん…❤まだ駄目よ…。もっと…もっと…気持ち良くなってから…、ンン❤」

 

 対するエーファも下着越しに陰部を刺激され続け、彼の指が割れ目をなぞる度に控えめに喘いでいる。

二人は抱き合うかのような姿勢で寝台に横たわり、互いの性器を摩り合っていたのである。

 

「ふっ、んんっ…❤ふぁ…んぅ…❤」

 

 彼の指が、エーファの至る箇所を徘徊した。

彼女の背に手を回し、扇情極まる黒いレースの下着に潜り込ませる。

そして尻肉を一頻り揉み解した後、身肉の谷間にも指を侵入させ肛門を執拗に攻め立てた。

 

「んんん!?んぁ、ぃ、あ、はぁ、やぁ…❤」

 

 先ほど風呂で洗ったとはいえ、不浄の象徴でもある肛門が指でつつかれ侵入しようとしている。

しかし意外な事にエーファは、肛門でも快感を感じており戸惑いながら嬌声を上げていた。

 

「ふぁ…んぅ…❤んぁ、ぃ、あ、やぁん…❤」

 

 尻部への愛撫の後、続けさまに女性器へと指を移しそのまま溝へと侵入させた。

浅い部分だが彼の指が披裂を何度も往復し、彼女は身体を仰け反らせ喘ぎ続ける。

同時にもう片方の手は彼女のブラジャーへと侵入し、その豊かに実った乳房を揉み解していた。

 

「はぁ…❤んっ…んっ…❤ふっ…んん…❤」

 

 下乳の谷間へと手を忍ばせ弄る様に撫で回し、両乳房の谷間を調べるかのように丹念に揉み解し、時折り乳首を指で摘まみ上げ刺激を与え続ける。

胸と女性器の同時攻めにエーファは快楽に翻弄され、気が付けば彼の陰茎を刺激する行為を中断させられていた。

 

「あ…アぅん…❤」

 

 彼の授ける快感に主導権を握られたエーファは、抱き上げられる形で彼の上へと寝かされる。

既に虜となっていた彼女は、蕩けた瞳を彼に向け成すがままと化していた。

 

「ふぁ…剣士さぁん…❤」

 

 彼の胸上に俯せの姿勢で寝かされた彼女は、うわ言の様に彼に声をかけ完全に体重を預ける。

そして再び彼の手が彼女の尻部を撫で回し、黒い下着を少しだけずり下ろされる。

もうクロッチ部分は愛液で濡れそぼり、絞れば浸み込んだ蜜が滴り落ちる程だ。

下着をずり下ろされた彼女はまたもや彼の愛撫により、尻部の割れ目と披裂へと指が侵入する。

また別の手は、彼女の後頭部に回され頭髪に指が侵入した。

まるで何かを探す様に丹念に髪を指で撫で回され、エーファはその愛撫にも身を委ねている。

 

「はぁ…❤んっ…んっ…❤ふっ…んん…❤あぁ…剣士さぁん…❤」

 

 隣の寝台で寝息を立てているルルア達の気持ちが分かった様な気がしたエーファ。

男の悦ばせ方を多少は心得ている彼女だが、男に悦ばされた経験は皆無だった。

灰の剣士から与えられる未知なる快感に、彼女すっかりと夢中になり甘受している。

彼の胸上で快感に抱かれ、彼女は悦びの表情を上げ多幸感に包まれていた。

 

しかしその満たされた時間は、一瞬で終焉を迎えてしまう。

彼の一言で――。

 

「やっぱり、ナイフや銃器は発見できなかったな」

「え…え…?」

 

 突然に愛撫が中断され、思いもよらない彼の言葉にエーファは思考が追い付いていない。

また先ほどとは打って変わり、彼は真顔で彼女に視線を向けている。

 

「私に、多少なりとも恨みがあったのだろう?故に、今宵の来訪を受け入れた…違うかな?」

「あの…剣士…さん…?」

 

 今まで築き上げた甘美な時間が、あっという間に冷厳な空気感へと変貌する。

宛ら命を削り合う戦場の如き気配が、女の園の部屋を満たしつつあった。

 

「貴公が好意を抱くオーレル卿。彼をを間接的に追い出したのも、貴公が気持ちを寄せるルルアを間接的に奪い取ったのも、この私だ。こうして受け入れたのも、復讐する機会を窺っての事であろう?」

「……」

 

 彼の言に、エーファは無言で見つめるしか出来ないでいる。また彼女の表情は、戸惑いつつも無表情に染まりつつあった。

灰の剣士の言う通り、エーファはオーレルにもルルアにも友情以上の感情を何処かで抱いていた。

そしてそんな3人の繋がりを、間接的に彼が引き裂いてしまった。

その結果、オーレルは離反し行方を眩ませた。

(オーレルが再び姿を見せ、ルルアやエーファに危害を加えた事実までは知らない)

また今のルルアは、オーレル以上の恋慕を灰の剣士に向けている。

別段、灰の剣士が故意に3人の繋がりに亀裂を入れた訳ではない。

しかし結果として3人の仲を引き裂き、人間関係を混迷させている。

その結果、エーファに恨みを買い復讐される事をも視野に入れ、こうして無防備な体勢を彼女に曝け出していたのであった。

またエーファも復讐の機会を窺い、こうして彼との情事を嫌々ながら受け入れた。

灰の剣士は、解釈していたのである。

 

「…そっか…、気付いてたんだね」

「ああ」

 

「ソウルの感知ってやつ?」

「一応はな。だが皆の態度で薄々感付いていた」

 

「…そういう事なら、復讐しちゃうね」

「存分に恨みを晴らせ、抵抗はせぬ…。…命まではくれてやれぬがな」

 

 何とも言えない表情を浮かべるエーファは、彼と向き合い復讐を宣言した。

対する彼も敢えて無抵抗で受け入れつつも、殺される気はないと返す。

そもそもエーファの身体中を弄り愛撫したのも、凶器の類を探すためでもあった。

だが彼女の身体からは、彼に危害を及ぼす類の武器は見当たらなかった。

尤もエーファの身体に隠せる凶器など、精々が毒針の類に限られるだろう。

しかし手元に凶器も無い今、どの様な方法で復讐を遂げようというのか。

ルルア達を寝かせる為、弱めの睡眠薬を仕込ませたが、彼の食事には何の薬物も発見できなかった。

もし何らかの毒物が仕込まれていたなら、そろそろ効果が現れてもいい筈だが何の変化もみられない。

 

まぁいい。

 

この機を逃せば、エーファに復讐の機会は二度と訪れなくなる。

ルルア達が寝ている今しかないのだ。誰にも気取られず、恨みを果たすのは――。

その割に彼女からの悪意は無きに等しいのだが、感情を隠蔽する術を心得ているのかも知れない。

彼女は尚も彼に体重を預けたままだが、どう動く算段なのだろう。

急所を狙われる万が一を想定し、彼は力を抜きながらも警戒の心構えだけは解かなかった。

 

「それでは――」

 

 エーファが動きを見せた。

 

「……」

 

 彼は無言のまま微動だにせず彼女の出方を窺う。

彼女の復讐を受け入れる積りだが、命に係わるようなら即座に反撃する積りでいた。

残念だが死んでやる訳には、いかないのだ今はまだ。

 

徐に体勢を変えたエーファは、彼から身体を離す事無く逆さへと向きを入れ替える。

 

「いざ…参る…。あむ…❤」

「――ぬぐぉッ…エーファ…!?」

 

 何を思ったのか、エーファは彼の陰茎を咥え込み舌を無造作に這い回したではないか。

流石に意表を突かれた彼も、思わず間の抜けた声を上げてしまう。

今エーファは、彼に対し口淫(フェラチオ)を行っていたのである。

 

「ふひゅひゅうっへ一ふぁふぇひょ…?ん…ジュる…ジュぐ…にゅぶ…❤」

(復讐って言ったでしょ?)

 

「お…おい、待て…!何だその仕返しは…あぐッ…!?」

「じゅぐ…にゅぶん…ジュる…ぬじゅる…❤ひゃふぇふぇあふぇファインふぁふぁハァ…ジュブ❤」

(止めて上げないんだからぁ❤)

 

彼の抗議など耳を貸さず、エーファは丹念に彼の陰茎に舌を這わせ舐め上げた。

この口淫(フェラチオ)という行為自体、彼女も未経験ではあった。

今夜初めて試してみたが、彼の反応を頼りに何処に舌を這わせるべきか、また力加減の具合も試してゆく。

 

「お…ァ…が…ぐ…ぉ…」

「んフフフゥ…❤ジャブ、じゅるん、ぎゅじゅ…ブフ…❤」

 

 また彼の反応が面白いのか、彼女は得意気な表情で愛おしそうに陰茎を舐め続ける。

先程まで余裕の態度を通していた彼が、今や立場が逆転しエーファが主導権を握っているという状況。

 

「ブハぁ…。復讐って言ったんだから、私の気が済むまで止めて上げない…観念してね…❤」

「ハァ、ハァ…そういう事なら、此方も――」

 

「――あ、駄目ぇッ!?ジッとしててぇ…!?…んもぅ、覚悟なさい…んむ…❤」

 

 いったん口を離したエーファは、これからの攻めを宣告した。

有利な立場を確保した積りでいたエーファだが、彼も反撃を展開する。

何せ互いの性器が口元にある、いわば69(シックスナイン)の体勢なのだ。

彼も口元に添えられたエーファの秘所へと口を付け舌を伸ばし侵入させる。

まさか反撃されるとは思わなかったのか、エーファは素っ頓狂な声を上げながらも再び彼の陰茎を口に含ませた。

 

「んんっ?!ちゅるっ!んふ…❤ん〜❤んくっ…❤はひゅ、んくっ…❤あひっ…❤やっ、ひぅ、ああああ❤ま…まぁ、待ってぇ…待ってぇ…んぅ❤加減してぇ…!?」

 

 彼を気持ちよくさせようと慣れない口淫で必死に舐め上げるエーファだが、披裂をなぞる彼の舌で刺激に意識が寸断されそうになる。

披裂を舐められる事に、これ程の快感を覚えるとは彼女自身も想定しておらず、思わず口淫を中断してしまう。

これでは彼を気持ちさせるどころか、自分が快楽に溺れてしまう。

もう少し加減してくれるよう彼に懇願するエーファは、完全に主導権が入れ替わり知らず知らずの内に腰を痙攣させていた。

 

「んぁ、ぃ、あ、はぁ、やぁ…❤ふっ…んっ…ふぁ、んぅ…❤あ❤ひぅ…❤へぁぁ❤あ❤あ❤あ❤あ❤あ❤あ❤あ❤あ❤ああああ❤❤」

 

 過剰ともいえる執拗な攻めに、エーファは陥落寸前だ。

処女膜を撫でるように舌を這わされ、陰核を何度も舌で弾かれ、尿道口までもが舌でつつかれ、彼女の披裂という披裂を味わい尽される。

披裂だけでは飽き足らず肛門さえも彼の舌が出し入れされ、白目を剥きながら悶える事しか出来ないでいる。

 

「プはッ…さぁエーファ、もう一度私のを頼めるか?」

 

「ハァ…ゼェ…ゼはぁ…フゥ…、んもう…調子に乗ってぇ…ハァ、ハァ、ゆるさないから…❤」

 

 エーファの要求通り、一時行為を中断し再び口淫を願う灰の剣士。

嫌というほど秘所を攻められたエーファは、若干睨み付けながらも嬉々として陰茎を加え込む。

そして最も反応が見られた、陰茎の裏筋と尿道口を中心に舌先で刺激を加えるエーファ。

 

「うっ…そこだ…直ぐにでもッ…」

 

――剣士さん…、ここが好いんだ…、よぉ~し❤

 

彼の呻き声を耳にしたエーファは得意気となり、更に刺激を加えてゆく。

だが同じ個所を攻め続けては感覚が鈍くなるのを、エーファは既に知っていた。

そこで時々は、陰茎のカリや亀頭部にも舌を這わせ時には優しく時には激しく舐め上げる。

 

「んぶっ…ふぐぅッ…!?ふ…ふぅぅ…❤」

 

 彼も負けじと攻めを再開し、エーファの披裂へと舌を這わせた。

やはり彼の刺激は甘美の津波にも等しく、彼女は中断されそうになる口淫を執念で継続する。

 

「――ふぇ、ふぇんふぃふぁぁん…、ふぉふぃっふぉ…ふぉふぃっふぉふぇふゃうふょォォ…!?」

(け、剣士さぁん…オシッコ、オシッコ出ちゃうよぉォっ…!?)

 

「え…エーファぁ…、エーファぁ…!?」

 

 両者とも絶頂寸前に追い詰められ、お互いの名を叫び悶える。

下腹部の奥から込み上げる衝動を覚え、二人は腰をガクガクと震わせていた。

 

「――うぶぉぉっぶッ……ゴク…ゴク…ゴクっ…うんぐんッ…」

「――ぶふぅッ…、ゴキュ…ゴキュ…ブフゥア…ハァ、ハァ…」

 

 エーファは、彼の白濁液を――。

彼は、エーファの淫尿を――。

 

互いが互いの性器汁を喉奥に通し、一頻り飲み干した後は荒い呼吸を繰り返した。

 

「ハァ、ハァ、ハァ、す…凄い…これ…初めて飲んじゃった…レロ…るロ…❤」

 

 幾筋か口から零れ出た残りの白濁液を舌で救い舐め取り、エーファは恍惚の表情を浮かべている。

 

「エーファは、男の精を見たのは初めてなのか?経験がある様に見えたが?」

「ううん、見たのも射精させた経験もあるよ。でも、お口でしたのと、こうやって裸で愛し合ったのは初めてだけど」

 

「――と言う事は…?」

「え…と…、実は剣士さんで3(・)人(・)目(・)なんだ。一人目と二人目は、手(・)で(・)し(・)て(・)上(・)げ(・)た(・)だけで…ここまでさせたのは剣士さんで一人目…❤」

 

「そういう事だったか」

「あ、妬いた…?」

 

 経験がある様に見えて実は無さそうで、初めての体験も多いエーファ=アルムスターという少女。

どうやら過去にも、二人ほど性処理を施した経験を明かした。

だが今の様に裸体を晒し、女性器や乳房までをも好きにさせたのは灰の剣士が初めてだ。

今までの男には、手淫で処理しただけに過ぎなかったのである。

 

「そこまで話してくれたのだ、過去の男の事を聞いてもいいだろうか?」

「え~、私の過去に踏み込んじゃうの~?…っていいよ、特別に教えた上げる♪」

 

 エーファが性処理を施した過去の男について尋ねる灰の剣士。

少し厚かましい踏み込みだが、そういう話に流れてしまったのだ。もう今更だ、この際聞いてしまおう。

対するエーファ本人も、抵抗もなく過去について話し出した。

 

一人目は、彼女が育った孤児院の先生だ。

といっても、恋仲に発展した訳ではない。まぁ多少は恋慕の感情も含まれていたが、実は彼女と年齢の近い年長組の少女3人が、その男性と深い関係を築き上げていた。

ある用事のため男性の部屋に訪ねたエーファだが、そこでは年長組少女3人と男性が性行為を繰り広げていたのである。

鉢合わせた瞬間は、お互いが凍り付いてしまったが、エーファは大声を上げる事も出来ず唯々凝視していたのである。

暫し凍り付いた時間が続くも、少女3人は性行為を再開し男性と愛し合った。

 

「――んで、気が付いたら私も参加して、そこで3人から手(・)で(・)す(・)る(・)事(・)を教えてもらったの。…あの時は流石にビックリしたけどね…♪」

 

 結局エーファは現場から逃げる事もせず、少女3人に加わり手淫を教授して貰った次第である。

 

「多分、今も争奪戦が続いてるんじゃないかな?誰が先生の本命と愛人になるかで――あ…残りもキレイにしておくね❤」

「う…ぉッ…!?」

 

 一人目の相手は、孤児院の男性教師。

それがエーファにとって、初の性体験でもあった。

手淫に限られたとて当時の彼女には強烈な体験で、今も鮮明に記憶している。

当時の出来事を話し終えた彼女は、灰の剣士の陰茎を再び口に含み残りの精液を丹念に舐め取ってくれた。

 

「それで…二人目なんだけど…、実はこの国の人なんだ」

「なんと…?私の知ってる人か?」

 

「そう…剣士さんの良く知ってる人…あの人――」

「……――」

 

 しかし二人目の相手を耳にした瞬間、灰の剣士は言葉を失い暫し呆けてしまった。

 

「…やっぱり…妬いてる…?」

「いや…寧ろ、驚きの方が強い…。まさか…彼が…な…」

 

 その二人目の人物について暫く思案していた灰の剣士。

エーファのお陰で射精も叶い、今の彼は落ち着きを取り戻していた。

多少性欲も残留していたが、二人目の人物に想いを張り巡らせてしまう。

だがそれは嫉妬という負の感情ではなく、ある種の意外性と驚嘆にも似ていた奇妙な感情だった。

 

「…そして3人目が、こ(・)の(・)私(・)という訳か」

「うん…、ここまで恥ずかしい事してあげたの、剣士さんだけなんだからね」

 

「光栄だ。だが、今のが復讐で良かったのか?」

「そうよ。これでいい。これが私の仕返し…」

 

「私に恋慕を抱くような出来事に、心当たりがないのだが?」

「…あの仮面の錬金術師と教会の狩人のこと、覚えてるでしょ?あの時の貴方の言葉…、アレの所為で…もう…キュンッて来ちゃったでしょ…バカ///」

 

「……」

 

―― …子供は…子供たちは未来だ、子供を犠牲にするのは…未来を破壊する事と同じだッ…!襲撃に加担した子供たちが何者であろうとも、大人たちの心無い悪意に弄ばれていい理由はない…!もっと輝く未来が用意されても良い筈なのにッ…! ――

 

苦痛に喘ぎ満身創痍となりながらも、地母神神殿へと向かっていた灰の剣士。

仮面の錬金術師が流していた遠隔映像で、エーファも当時の様子を目にしていた。

その時、口にした灰の剣士の言葉は、今も彼女の心を焦がしていたのであった。

(本編前夜編 第134話参照)

実は、エーファは孤児ではなく貴族側の人間なのだが、子供達の世話を焼くのが好きで長じた後も孤児院に残っていた。

それ故、子供を大切にするという事には過敏に反応し、彼が子供を何よりも大事にするという人間性に気付いてしまったのである。

もう彼を赤の他人として、単なる知人として見る事ができなくなっていた。

今のエーファは、それ程にまで彼に気を許していたのであった。

そして今、彼女は躰をも許し操さえ捧げようとしていた。

 

「でもね、あ(・)の(・)言(・)葉(・)が無かったとしても、私は剣士さんを敵視したりしないと思うよ。ここまでエッチな事は、しなかったと思うけどね」

 

「オーレルやルルアとの関係を、間接的に引き裂いた事には?」

「それは剣士さんの勝手な思い込み。オーレル君は、貴方のこと恨んでるかも知れないけど、少なくとも私やルルアちゃんは貴方を憎んでなんかいない。…まぁ、ルルアちゃんの心に住み着いた貴方には、ほんのちょっぴりジェラシー感じてるけどね…❤」

 

「それで、あのような形での仕返しだったと?」

「うん❤貴方にエッチな事されたい位には、好きになっちゃってる…。結婚まではぁ…微妙かなぁ…フフフ♪」

 

「これはこれで手厳しいな」

「フフ…、私の将来、誰と結婚するかどうか分からないけど…。それはそうと、本当に私の処女…ほしくないの?貴方になら捧げてもいいって、本気で思ってるんだよ?」

 

「本心で言えば欲しい。だが今の私は…な――」

 

 オーレルやルルアとの関係の拗れに、多少は思う所もあったエーファ。

だが灰の剣士に敵意など抱いておらず、こうして淫靡な行為を交わす位には身も心も許していた。

とはいえ、彼を夫に迎えるまでは考えてはいない。

それでも彼女自身は、彼に純潔を捧げてもいいと心を許すが、灰の剣士は何故か応えようとはしなかった。

その理由を明かす灰の剣士。

 

「…そうなんだ。結構複雑な事情、抱えてるね」

「ああ…。全てを終わらせるまでは…な」

 

「でも避妊を完備すれば、ギリギリ許せるよね?」

「ん…まぁ…いけるの…だろう…か…?」

 

「…今日は止めとく事にするけど、貴方とは絶対セックスはするからね、それは覚えておいてね」

「分かった」

 

「うん。でもあんまり待たせたら、私の方から強引に迫っちゃうから❤皆の前でも――」

「ぬ…恐ろしい女だな、貴公は…」

 

「フフフ…女は恐いのよ❤…んじゃあ、もう少しだけ…ね❤」

「ああ、いいとも」

 

 お互いの事情を知り話が一段落した、灰の剣士とエーファ。

未だ、ライザ達は目を覚ます気配がない。

エーファが定めた3時間分を独占するまで、まだ1時間ほどの猶予が残っていた。

二人は再び強く抱き合う。

 

「まだキスしてなかったし、唇も…貴方にあげます…❤」

「いいのか?貴公の小水に塗れているぞ、私の顔は」

 

「剣士さんがいけないの❤気持ち良過ぎて…❤あとルルアちゃんには、もう少し加減してあげてね…ン…❤」

 

 初めて交わす異性との口付け――。彼の顔面中から自分が振り掛けた小水の匂いと味が、舌に広がる。

しかし彼女は何ら気にする事もなく、慣れない舌を動かし彼の口内を弄った。

 

「ふっ…んんっ……❤ふぁ、んぅ…❤ちゅるっ❤にゅぐぅ…❤んじゅる…❤」

 

――こんなに気持ちいんだ、キスって…止まらなくなっちゃうよ…❤

 

彼と舌を絡め合わせ、感触と唾液の味を堪能するエーファ。口内に拡がる多幸感に、半開きとなる目蓋。

豊かな乳房を彼の胸元に押し付け、グイグイと口元を食い込ませる。

何の感情も抱けない相手に口付けを交わせるほど、エーファも軽い女ではない。

こうして裸体で彼と触れ合うくらいには、エーファも彼に対し恋慕を寄せているのは間違いない。

しかしそれでいて婚姻までは考えていないという、少々微妙な距離感でもあった。

とはいえ今は彼と肌を重ね、愛し合っている事に何ら違いはない。

 

「んん❤んぁ、ぃ、あ、はぁ、やぁ…❤気持ちいいよぉ…剣士さぁん…❤」

 

 彼女の敏感な所を重点的に、彼の指と舌が丹念に這いまわる。

その刺激にエーファは虜となり、恍惚の表情で喘ぎ通していた。

互いに体を刺激し合いながら30分が経過した時、目を覚ましたライザが寝台から身を起こす。

 

「ねぇエーファ、そろそろ灰君を譲ってほしいな…」

 

「ライザ…」

「ライザちゃん、もう目を覚ましたんだ」

 

 ライザ達には同意を得た上で、夕食時に睡眠薬を飲んで貰っていた。

そして彼女たちが寝入っている内に、エーファがこうして彼と肌を重ねていたのである。

だが思いのほかライザには効果が薄かったのか、目を覚まし二人へと寄り添っていた。

 

「そうだ、二人でお風呂に入っておいでよ。剣士さんをもう一度洗ってあげて、ライザちゃん?」

「うん。もちろんいいよ…ってか灰君、何かオシッコ臭いよ?」

 

 彼とは十分楽しみ、本心をも打ち明けたのだ。

純潔は捧げられなかったが、一応の目的も果たしたエーファは満足していた。

丁度ライザが起きて来た事も手伝い、二人での入浴を勧め彼女も快く受け入れる。

しかし彼の顔から、小水の匂いが漂うのは何故なのだろう?

理由が気になったライザに対し、エーファは正直に答える。

 

「ちょっと、灰君にそんな事しないでよ…」

「ごめんねぇ~、でもこの人の凄く気持ち良過ぎて、頭が真っ白になっちゃうんだもん///」

 

「そ…そんなに凄いんだ…」

「そうだよ❤お風呂でシテもらうといいよ。ね、剣士さん❤」

 

「よ…よし、良いだろう。ライザよ、風呂で触れ合おうか?」

「う、うん…また仲良くしよ❤(やった、二人っきり…!)」

 

 彼に披裂を攻められたエーファは、快感のあまり小水を吹き出してしまった。

それは彼の顔面を汚し、あまつさえ飲ませてしまったのである。

これには少々の軽蔑も覚悟したエーファだが、彼は非難の声を浴びせる事もなく彼女を受け入れてくれた。

個人的には、まだまだ彼と肌を重ね合わせたかったのだが、ライザが起きてしまっては仕方がない。

彼とは今後も肌を重ねる約束を交わしているのだ。

ある程度は満足できたエーファ――。ここは潔く彼を譲る事にした。

 

起きたばかりのライザだが、眠気は直ぐに吹き飛び彼を風呂場へと連れて行く。

 

だがエーファが、アッサリと彼を譲った理由だが、実は他にも存在していた。

彼女の真の狙い――。

 

「ああ…可愛い寝顔…、ルルアちゃんが無防備で眠ってる…しかも裸で、ウフ、フゥフフフ…❤」( ̄∀ ̄)

 

 狙いはルルアである。

ライザとは違い、ルルアと銀髪武闘家は未だ薬の効果が持続し寝息を立てていた。

二人とも衣服を纏わず裸体を晒し、無防備そのものともいえる態勢だ。

エーファはルルアに近付き、そっと覆い被さった。

 

……

 

予想通り、水と変わらない温度にまで風呂は冷めていた。

そこで彼は呪術の火で、風呂の湯を即効で沸かす。

普段よりも出力を上げ、思いのほか短時間で風呂は適温に到達した。

 

「おぉう、火の術って便利ねぇ~♪」

「先に浸かろうか」

 

 風呂が沸いた事で、二人とも湯舟へと身を躍らせる。

 

「ふぁあ…気持ちいい…♪」

 

 今度は二人でゆっくりと浸かれた事に、ライザは目を閉じながら彼へと背を預けた。

もう今更で何も遠慮する必要ない。

ライザの豊かな乳房へと手を回した灰の剣士。

 

「はぁ…❤んっ…んっ…あ…あぁン❤フゥア❤ふっ…ん…❤あ…ふぁン❤」

 

 当然、ライザは拒む事なく彼の愛撫を甘受する。

ゆっくりと揉み解され乳首を何度も摘ままれ、その度に彼女は全身を、ピクッピクッ、と震わせた。

 

「ハァ、ハァ、ねぇ灰君?あたしも舐めてほしいな、ここ?そんなに気持ちいいのかな?」

 

 もう何度も揉まれた胸の感触だが、やはり彼から触られるのは癖になる。

だがライザは未だ、女性器を舌で攻められた事が無かった。

今の二人きりは、絶好の機会だ。

そう判断した彼女は、立ち上がり彼へと尻を突き出した。

風呂場の壁面へと手を突き、腰を浮かせ尻部を差し出し肛門と披裂を見せつける。

4人のうち、ライザだけはクンニリングスという行為を体験していないのだ。

失禁や潮吹きする程の快感が得られるというのなら、試さずにはいられない。

これから訪れる未知なる快感に、彼女は胸を躍らせ既に息を乱しつつある。

 

彼の口が、彼女の秘所と触れ合った。

 

「あ…❤ひぅ…んん!?んぁ、ぃ、あ、❤」

 

 ピッタリと閉じた彼女の溝へと舌を浅く捻じ込ませ、何度も往復させる。

今まで感じた事もない感触に、ライザは反射的に腰を引かせようとしたが、彼の手がライザの腰を掴み固定している。

 

「ふっ、んぅ…❤んぁ、ぃ、あんっ…❤ふぁ…んぅ…❤」

 

 逃げる事の叶わないライザは、更なる攻めに喘ぎ声を上げていた。

彼の舌が更に割れ目を掻き分ければ、其処にはライザの陰核と尿道口が露わとなる。

そのまま彼は舌を這わせ、ニュル、ニュル、と尿道口を舌先で小突き陰核を掬い上げた。

 

「んんん!?んぁ、ぃ、あ、はぁ、やぁ…❤ふぁ…んぅ…❤んぁ、ぃ、あ、やぁん…❤」

 

 秘所から奔る刺激の波は、彼女の脳へと電流の如く突き上げる。

生まれてから今日まで誰一人の舌さえ許していない、ライザの女性器。

其処を執拗に攻められたライザは、声を大に喘ぎ続け熱い吐息を繰り返す。

 

「あハァぁぁ…❤待ってぇ…まっでぇぇ…これぇ…こでぇ…❤ゆるしぃでぇ…へぇぁアァァ…❤」

 

 彼女の披裂は、彼の舌で激しく掻き回されている。

白い明滅を繰り返す視界と、断続的に寸断される意識の前に、彼女はガクガクと脚を震わせ半ば白目を剥いていた。

しかし彼の攻めが容赦なく繰り返される。

また分泌されるライザの淫蜜は、徐々に塩味と粘性を増していた。

 

「む…んむ…気持ちいいかライザ…?」

 

「わがんないいっ…ワガンナァイィヨぉぉ…ぁぁあああぁ…❤」

 

 悲鳴にも似た絶叫を上げるライザだが、彼女は悦んでいた。

両の瞳はハート形へと変貌し、口端は吊り上がり歪んでいる。

今の彼女は、快感の虜と化していたのだ。

 

「あひっ…❤やっ、ひぅ、あああ❤あ❤あ❤ああああ❤❤」

 

 処女膜とは言うが完全に閉じられた被膜ではない。中央部には僅かな穴が開いており、そこへ舌を浅く侵入させ舌先を小刻みに動かした彼。

更なる奥への侵入により、ライザは快楽の嵐に翻弄され、遂に昇天する。

昇天した事で、身体全体を激しく仰け反らせ、腰を掴んでいた彼の拘束を強引に振り解いた。

数秒間は、昇天の余韻で仰け反っていたが、それが終われば糸の切れた人形のようにガクッと脱力し倒れそうになる。

そんなライザを彼が支え、後ろから抱き締める形となった。

 

「大丈夫かライザ?」

 

「ハァ、ハァ、ハァ、フゥ…ア…うん…なん…とか…❤」

 

 そして態勢を変え、ライザと対面する形で抱き合う二人。

今までにない昇天で激しく呼吸を乱すライザ。

彼に抱き締められたまま、ゆっくりと呼吸を整えてゆく。

 

「…なぁ、ライザ…」

「ハァ…フゥ…どうしたの灰君…?」

 

「そのまま、私の陰茎を脚で挟んでてくれないか?」

「?…別にいいけど?…君のオチンチン、大きく固くなってるね…また」

 

 抱き合い密着し合うライザと灰の剣士。

特に狙った訳でもないのだが、彼の陰茎はライザの大腿部に挟まれていた。

その状態でも十分に刺激を感じた彼は、このままの体勢を続けたい旨をライザへと伝える。

彼が何を求めているのかは分からないが、ライザに断る理由はなく要求を受け入れる。

そして、彼の陰茎がまたもや膨張している事に気付いたライザ。

この現象だが、エーファから原因を教えてもらい病気ではない事を知った。

だがライザは未だ性的興奮という意味を深くは理解しておらず、魅力的な異性を前にすれば勃起現象に至るという風に解釈していたのである。

 

「灰君、あたしの事そんなに可愛いって思ってるんだぁ?」

「当たり前だ、少なくとも私にとっては至高の女である事を忘れるな」

 

「んもぅ、素直に可愛いって言いなさいよ、ホレホレェ…♪」

「うごぉッ…、そ、そうだ…それを続けてくれ…」

 

「ンン…?よく分かんないけど、君のオチンチンを挟んで擦るように動けばいいんだね、分かったわ❤」

「おぉう…いいぞ…その調子だ…ぐ…」

 

 若干小難しい言葉でライザを褒め称える灰の剣士。

だがライザにも意味は伝わっており、気を良くした彼女は身体全体を揺らす。

彼女は狙った訳ではないのだが、結果的に大腿部で挟んでいた彼の陰茎を擦る形となってしまう。

陰茎に強い刺激を感じた彼は、そのまま続けるよう彼女に求めた。

 

「あ、灰く…ん❤んンチュ…❤ちゅるん…にゅぐん…❤」

 

 彼女と抱き合いながら、互いに口付けを交わす二人。

舌を絡め合わせ、彼の陰茎を大腿部で擦り上げる。

 

「ん…ぐ…ふ…ぐぅぅッ…!?」

「あ…ふ…ン…んフゥ…❤」

 

 唇を離さぬまま、二人はくぐもった声を漏らす。

彼女の大腿部で擦られた陰茎は、やがて限界を迎え勢いよく精子を噴出させた。

エーファとの行為に比べれば、色が若干薄めだが、それでも彼は性的興奮を覚え射精を果たす。

 

「ふワぁ…なぁに、これ?白くてネバネバして…オシッコ…じゃないよね…?」

 

 彼が射精した感触に違和感を覚えたライザは、内股に付着した精液を指で掬い上げた。

明らかに尿とは異なる粘性の白い液体に、ライザは感触や匂いを確かめる。

 

「ンン…?なんか変わった味だね…美味しくはないけど、嫌って訳でもないし…。ま、君が喜んでくれるならそれでいいけどね」

 

 それを少しだけ口にも含み味を吟味したが、不快ではないものの進んで味わう程ではないと判断した。

 

「洗おうか、身体」

「そだね♪洗いっこしよ、二人っきりで❤」

 

 顔面にはエーファの小水が付着している灰の剣士。

大腿部の内股には、彼の精液が付着していたライザ。

二人は汚れた身体を洗浄する為、湯船から出る。

 

「あ…はぁ…❤そこ…気持ちいいよ…❤もっと…ンチュ…❤」

 

 案の定、二人とも愛撫に近い弄り合いで、互いの身体を洗い合う。更に濃密な口付けを交わしながら、この時間さえ存分に堪能した。

しかし淫靡な時間を過ごしていたのは、この二人だけではない。

 

「あぁン❤エーファぁ…オッパイの先っぽぉ…❤」

 

「ルルアちゃん、可愛いわぁ…❤んぁ…❤貴女のも凄く上手…、そこ舐めてぇ…アぅ❤」

 

「んフ…女の人の味…初めてです…❤あ、ルルアさぁん、そこがいいですよぉ…ンン❤」

 

 寝台では、3人の少女たちが淫靡な行為に耽っている。

エーファがルルアの乳首を吸い上げ、ルルアが銀髪武闘家の披裂に指でなぞり、銀髪武闘家はエーファの披裂に舌を這わせていた。

3人が三角体勢で、互いの局部や乳房を刺激し合っていたのである。

女同士だが、3人とも新鮮な時間を共有し合っていた。

 

こうして5人の秘め事は続き、早朝を迎える。

 

2台の寝台で寝息を立てている4人の少女たちを尻目に、彼は書置きを残し部屋を出た。

既にロビーでは受付員が待機しており、彼は粛々とチェックアウトを済ませ何食わぬ顔で宿を去る。

作業途中、受付員から負の感情を向けられるが気にしても仕方のない事だ。

少女4人との秘め事は長引き、少々寝不足な灰の剣士。

足りない睡眠時間は、工房(アトリエ)で補うとしよう。

 

「エーファまでもが私にな…」

 

 意外であったエーファ=アルムスターの感情――。

自分に恋慕を向けられていたとは、露ほどにも感じてはいなかった。

寧ろ恨みさえ抱かれていたと思っていたが、それは些細な程に微小な度合いでもあった。

結果的に肌を重ね、互いの局部を弄り合う程に仲を深めるに至る。

 

「だが関係を結んだところで婚姻には至らぬ…か…。寂しい気もするが、道が交わらぬ以上は致し方がなし――」

 

 彼女は自分との性行為を望んでいる。それは彼女の口から明らかとなった。

しかし関係を結び、仮に子を宿したとしても、互いに違う道を歩むとなれば人生を共にする事は難しいだろう。

何せ彼女はアーランドという、遥か遠方の他国の住民だ。

どちらかが生き方を変えない限り、同じ人生を共にする事は非常に難しい。

然う然う思い通りにはならない、これが現実だ。

何もエーファに限った話ではない。

ライザやルルアは元より、今まで交流のあった女性陣にも当て嵌まる話なのだ。

確かに彼を慕う女性は複数に上るが、全員が彼の人生を共に出来るとは限らない。

時期が来れば、明確になるだろう。

 

誰が残り、誰が離れてゆくのか。

若しくは全員が残るのか――。

それとも全員が、彼の元を離れるのか――。

 

全ての可能性が等しく存在し、同時に否定も出来る。

 

誰にも未来は分からない。

 

この世界を観測している神々でさえ、偶然と運命は思い通りにはならず翻弄される。

 

しかし――。

 

「考えても、あまり意味はないな」

 

 彼は終わりのない思考を無理やり切り上げた。

そして別の思考へと意識を切り替える。

 

「まさか、あ(・)の(・)彼(・)がな――」

 

 エーファとの行為の最中、灰の剣士が3人目の相手だと、彼女は告白する。

一人目が、彼女の世話になった孤児院の先生。

そして二人目――。

 

今の今まで、異性との浮いた噂さえ皆無といっていいほどの、彼(・)の活動記録――。

あの彼とエーファの結ぶ接点など、精々が銃関係の技術と知識だけだ。

いや、だからなのか。

銃は、高い専門性の知識と技術が必須だが、使いこなせれば絶大な威力を発揮する恐ろしい武器…兵器だ。

彼だけでは、管理運営は厳しく相応の設備と環境も必要なのは間違いない。

だからこそエーファの持つ知識と技術、そして世話焼きな人柄が彼の心を揺さ振ったのかも知れない。

 

またエーファ自身も、無節操に男を相手にするような腰の軽い女ではない。

寧ろ見ず知らずの異性には、一種の警戒感さえ抱いている。

そんな彼女も、彼(・)という人物に何処か惹き付けられる要素を見出したのかも知れない。

手淫限定とはいえ、異性の世話を施したのだ。

先ず何の感情も抱いていない筈はない。

恐らく、お互いが何らかの感情を向けている可能性は高い。

 

――彼も彼で、複雑な人間関係だな。

 

あの彼が異性を求めているという可能性について、考察する灰の剣士。

やはり彼女…『元・不死の女』が起因しているのだろうか。

狭間の地から帰還し、直ぐに3(・)度(・)目(・)と(・)な(・)る(・)解(・)呪(・)の(・)儀(・)式(・)を執り行った。

その甲斐あり、儀式は見事成功。

あの『不死の女』は、も(・)う(・)不(・)死(・)で(・)は(・)な(・)い(・)。

不死の象徴でもある『ダークリング』と『暗い穴』は完全に消失し、晴れて真っ当な生者へと帰属したのである。

だが、そこからまだまだ一悶着が発生し、彼と元・不死の女の関係は拗れてしまった。

 

彼の心境の変化、無関係ではないだろう。

 

日はまだ出ていないが、地平線は朝の気配を滲ませる時間帯。

大通りに人の往来は殆ど見られず、灰の剣士は一人工房へと戻った。

 

エーファが世話をしたと思わしき、二(・)人(・)目(・)の(・)相(・)手(・)――。

彼は、こう呼ばれている。

 

   ―― ゴブリンスレイヤー ――

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

心の内、剣士さんには見透かされてたかぁ…。

敵意が全く無いと言えば嘘になっちゃうけど、好きって気持ちも芽生えちゃったし…。

本当に罪な男性よね、灰の剣士さんって。

しかもすっごい美形だし、アルムスター孤児院に立ち寄らせたら大変な事になっちゃうかも。

子供を大切にする人って多いようで、実は少ないのよね。

ちょっとした粗相でイラって来て怒鳴り付ける大人も多いし。

そもそも皆が子供を大切にする大人ばかりなら、孤児院なんて最初から存在しないもの。

あの剣士さんの言葉…、アレが無かったら私も敵に回ってたのかな…オーレル君みたいに…?

私の人生、どっちに向かってるんだろ?

あの彼も必要としているみたいだし、私の事――。

彼女が許してくれるなら…いっその事――。

 

アーランドの孤児院、然る少女より抜粋、その2。

 

 

 

 

 

 




錬金少女たちとの秘め事は、一旦終わりです。
票には入っていませんでしたが、見習い神官、幼夢魔、ロロナとの絡みも執筆いたします。(まぁ全部書くと宣言いたしましたので)
ロロナの場合どうしようかな?一応構想は練ってますが、下手すればステルクが発狂死しそうで怖いなぁ……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。

予定では、エーファもオーレルに追従し敵に回る展開を構想していました。ただ彼女は孤児院出身で、子供は大事にする性格の筈です。あの流れなら、安易に敵に回らないだろうと判断し、こうのような関係に至った次第です。

如何だったでしょうか?
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。  
デハマタ。( ゚∀゚)/
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