※この作品はR-18です。

ゴブリンスレイヤー ―灰の剣士―R-18   作:カズヨシ0509

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このロロナの件で、全部執筆した事になりますね、長かった…。
そして書いたこのシナリオも長いです…。
何故か長くなってしまうんだよなぁ…。(4万文字、超えてます)
ロロナの口調に自信がない…。

では投稿致しますドゾ。( ゚ ω ゚ )


第14話―ロロナとの交わり(本番アリ)―

 

 

 

 

 

 

狂い盛りのドライビスク

 

従来のドライビスクの素材に、アルテリアの葉とイエロの瞳を加えた物。

その色合いは、赤と黄色が混在し何とも妖し気な色めきを放つ。

安易に食するなかれ。

マスタードソースとババネロを混ぜたかのような、辛味と酸味を有し美味とは言い難い。

だが真に危惧すべきは、その症状だ。

 

性欲に狂い貪欲に求め、自我などは容易に崩壊する。

また性に無縁な清純な乙女でも、破瓜の痛みをも無視し全身が性感帯と化す。

早急に情欲を満たさねば、その狂いし効果は少なくとも数日は継続する。

もし市場に出回ろうものなら、忽ち人間の営みは崩壊の一途を辿るであろう。

いや…ある意味では、発展を促進させるのか。

 

   ―― 処女は二度舞う ――

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 代り映えのしない何時もの工房(アトリエ)は、代り映えのしない何時もの日常が繰り広げられていた。

見習い神官と幼夢魔を神殿に送り届けた灰の剣士が、工房(アトリエ)に帰還。

ふと卓の上に置かれていた『ドライビスク』に気が付いた。

 

「おや、このドライビスク…、何か赤いな…」

「あ、それねぇ~。作ったのはいいけど変な出来だったから、まだ試してないんだぁ」

 

 小皿の上に置かれていた2枚のドライビスクだが、赤黄色い色合いで独特の見た目と匂いを放っている。

何となく鼻を突くようで香辛料に似た匂いが、彼の鼻腔を突いた。

錬金釜を掻き混ぜていたロロナが、まだ味見していない試作品だと明かす。

見た目と匂いの特異性に、誰もが試す気になれないそうだ。

 

「これでよし。作ったの私だし、責任持って食べないとだね」

「折角ですから、私もお試しいたしましょう」

 

「無理しないように、剣士君?」

 

 一連の作業を終えたロロナが卓に近付き、赤黄色のドライビスクを口に入れた。

また彼女に倣う様に灰の剣士も、もう一枚をかじる。

二人見ていたステルクも、少々心配そうに様子を窺った。

 

「ウギィェエェェッ…、何これ…?あああッ…か…ガラいぃ…」

「むぁッ…、ボホァッ、これはちょっと――」

 

 舌に触れた瞬間は、ドライビスクそのものの食感だ。

だが幾度か咀嚼を繰り返す内に、異様な辛さと酸味が口内に染み渡った。

 

例えで言うなら、マスタードソースにババネロを混ぜ込んだ味と称すればいいだろうか?

あくまで例えだが、その様な味が二人に襲い掛かっていたのである。

ロロナと灰の剣士は、酸味と辛味に顔を顰めながらも何とか噛み砕き胃袋へと押し込んだ。

 

「ぎょエぇ…、み…水ぅ…じゃなくて、ミルクぅ…!」

「わ…私にも…誰か…!」

 

「――あわわ…お、お母さんっ!?」

「――け、剣士さん…こ、これ…!」

 

 だが異様な味は今も口内に残留し、尚も彼等を苦しめていた。

ロロナと灰の剣士は悶えながら、水…或いはミルクを形振り構わず求める。

そんな二人の異常事態に対し、ルルアと銀髪武闘家が急いで水やミルクを差し出した。

 

「「ング、ング、ング…ブフゥアぁ…」」

 

 カップの液体を一気に飲み干し、取り敢えずは落ち着いた二人。

 

「うう…まだ辛いよぉ…」

「火のブレスでも吹けそうだ…」

 

 だが辛味と酸味の余韻に、二人の表情は苦々しいままだった。

 

「ねぇ大丈夫、ロロナさんも灰君も?」

 

 二人の悶える様子にライザも気遣いの声を掛けた。

既に時刻は夕暮れで、傾いた陽光は朱を帯びている。

少々の騒動を迎えたものの、今日も工房(アトリエ)は平穏な活動を終えた。

 

……

 

そして迎える夜の時間帯。

今宵の当番は、ロロナである。

 

「フリクセ…、ロロナさん。風呂の準備が整いましてございます…!」

「ああ…うん…、ありがとねぇ…、それじゃあ、お先に頂くけど…い…一緒にっていうのは無し…だよ…?フゥ…ハァ…」

 

「…何を仰っておりますやら…、フゥ…ハァ…」

「え~、だってぇ…、誰かとは一緒に入ったんでしょ…?…フゥぅ…」

 

「ご想像にお任せしましょう…、お望みなら御一緒に…ハァぁ…」

「だ…ダメダメダメぇ…、そういうの…私にはまだ早いんだってばぁ…///」

 

「成熟した年月を重ねておいて何を申すのやら…、――と冗談はさて置き、呼吸が荒いようですが…?ハァ…フゥ…」

「何かね…凄く体がポカポカ…っていうよりも熱いのかなぁ…?…そういう剣士さんも、大丈夫…?ハァ…ハァ…」

 

「私の事は兎も角…、湯が冷めない内に御入浴くださいませ…。何か冷たい物を用意しておきますので…フゥ~…」

「うん…お願いできるかなぁ…?それじゃあ、お先に入るね…ハァ、ハァ、ハァ…///」

 

 風呂桶に水を張り、呪術の火で湯を沸かし終えた。その後、大量の布束を用い、風呂場と脱衣場の仕切りを設け、入浴の準備を整えた事をロロナに報告。

先ずは、彼女に先に入って貰う事にした。

少しばかりの冗句を交える二人だが、呼吸が未だに荒い事に互いを気遣い合う。

活動自体に支障はないのだが、体内の中心部からむせ返る様な熱さに見舞われていたロロナと灰の剣士。

だがこのままでは、せっかく沸かした湯も冷めてしまう。

何とか平静を取り繕う灰の剣士は、ロロナに入浴を勧めた。

 

湯に浸かれば、今の症状も和らぐだろうか。

 

そう判断したロロナも、着替えを準備し仕切り奥の脱衣場へと向かう。

 

「覗いちゃヤだよぉ~…?ハァ、ハァ…」

「承知いたしました…フゥ、ハァ…」

 

 月並みなやり取り?――を交わし、ロロナは脱衣場で衣服を脱ぎにかかる。

 

「……」

 

 いくら仕切りで隔てたとはいえ、薄い布で覆っただけの簡易的な仕切りだ。

ランタンの逆光の影で、ロロナの輪郭が彼の視界に入る。

脱いだ衣服が床に落ち、布の擦れる音と床に落ちる音が彼の意識を否でも掻き乱した。

 

――いかん…これは不味いッ…!

 

大半の衣服を脱ぎ去ったのだろう。

仕切り越しの影として映る、女性らしいロロナの肉感的な輪郭。

例え影とはいえ、彼女の凹凸が認識できてしまう。

その光景に、彼の下半身に血流が収縮し生理現象に見舞われた。

先程から体内に熱が籠るという奇妙な症状で、彼は言い様のない感情の昂りを覚えていたのである。

それに加え、ロロナのボディラインが彼の性意識を刺激しているのだ。

彼女の実年齢は、30半ばを超えるとはいえ秘薬の後遺症で20前後の肉体年齢を維持している。

また年不相応の愛らしい振る舞いに、豊満で肉感的な肢体は情欲を覚えるのに十分すぎる魅力を備えていた。

普段の厚着ゆえ殆ど意識する事はなかったが、今こうして寝食を共にしているという状況――。

ロロライナ=フリクセルを女性として見るには、十分な条件が揃っている。

 

このままでは理性が持たない。

 

正直、一晩中このまま理性を抑え切る自信がなかった灰の剣士。

 

――外に出よう…。

 

修練用の木剣を手に、彼は静かに工房(アトリエ)を出た。

 

……

 

「…うぅぅ…、身体が…お腹の下の方が熱いよぉ…。これって、絶対あのお菓子の所為だよね…変なもの作っちゃったなぁ…」

 

 全ての衣服を脱ぎ去ったロロナは、この症状の原因に見切りを付けていた。

先ほど口にした、あの赤黄色いドライビスクが原因で間違いない。

異様に辛く酸味に溢れていた、奇妙な菓子。

 

「え…と、何…調合したんだっけ…?…うぅぅ…考えが…頭がグチャグチャだよぉ…」

 

 何時ものロロナは、入浴中でも調合レシピの復習や新しい調合の発想に考えを巡らせる。

だが今の彼女は、考えが纏まらず思考が上手く働かずにいた。

あの奇妙なドライビスクは、間違いなくロロナが錬金術で統合した物だ。

それ故、素材と調合法も記憶している筈なのだが、今に限って中々思い出す事ができないでいる。

また全身に籠もる熱は、ますます増大の一途を辿っていた。

 

「ぅぅ…アソコはなんかビチョビチョだし、パンツもヌルヌルしてるし、剣士さんに見られたら威厳と信頼が失墜しちゃうよぉ…ハァ、ハァ///」

 

 風呂桶の前で、ロロナは自分の股間と下着が粘液で塗れていた事を意識する。

今思い出すだけでも過剰な羞恥を覚え、ロロナは掛け湯もせずに湯船へと身を躍らせた。

 

「…フゥアァァ……、休まるぅ……」

 

 適温に温められた湯に抱かれ、ロロナは脱力し身を委ねる。

湯に浸かった瞬間は、毒気が抜けるような感覚に気を緩めたが、やはり体の熱が抜ける事はなかった。

 

「ハァ…ハァ…ハァ…だ…ダメぇ…、頭も変になるぅ…、剣士さんは…どうなってるんだろ…?私と同じ症状…だよね…?」

 

 時間を追う毎に思考まで乱れ、自意識さえ曖昧となるロロナ。

湯船の中で灰の剣士の事に考えを巡らせる事で、何とか意識を繋ぎ止めようと努めた。

 

「剣士さぁ…ン…、剣士さぁ~ん…?アレ…居ないの…かな…?…て言うか、何で私、剣士さんを呼ぼうって思ったんだろ…?ハァ、ハァ…///」

 

 ふと灰の剣士の事が気になり、彼を呼んでみたロロナ。

声を大に叫んだつもりだが、思うように力が入らない。

彼女の声量が足りないのか、工房(アトリエ)に居ないのか、灰の剣士から反応が返って来なかった。

しかし問題は、そこではない。

いったいどのような理由で、彼を呼ぼうと思ったのか?

彼を呼んだ後で、その事実に気付くロロナ。

ここで彼を呼ぶという事は、風呂に招く可能性もあるという事だ。

それでは、彼女が混浴を望んでいるという事に繋がってしまう。

 

「だ…ダメぇ…ダメだってばぁ…。恋人でもないのに、剣士さんと一緒に入るなんてしちゃダメなんだよぉ…?そうだよ、清い夜過ごさないと…ハァ、ハァ…。そう…そう…落ち着いて…。私が出た後…剣士さんが風呂に入ってぇ…、え…それからそれから…その後で…私も入ってぇ…そんでぇ…剣士さんと一緒に身体洗ってぇ…、お風呂出た後ぉ…裸で抱き合いながら…一緒に寝てぇ…アレ…しない…と❤…そろそろ私も…――」

 

 混濁していたロロナの自意識――。

異常な思考を自覚もせず、彼女は徐に湯船から出て大雑把に身体を拭き取り下着と寝間着を雑に身に付けた。

 

……

 

無心で木剣を振り回せば、昂る性欲も誤魔化しが効く。

性意識を脳内から切り離し、過去の記憶を呼び起こしていた。

 

   ―― ロロナを娶れ ――

 

あの女の錬金術師――『アルケミーのマイスター』の言葉が脳に過る。

 

ケイリッドでのラダーン戦を終え、赤獅子城での出来事だ。

自分以外の者が四方世界へ帰還した後、自分だけは暫し残留していた。

その時、あのアルケミーのマイスターが告げたのである。

 

   ―― ロロナを娶れ ――

 

当然、戯言だと彼も一蹴したが、マイスターの表情は真剣そのものだった。

ロロナとステルクは確かに良好な関係を続けていたが、一向に進展が見られない事にマイスターも業を煮やしていた。

二十数年間、深い関わりを持ちながら男女の関係に変化する事もなく、今日に至っているという有様。

マイスターとしては直弟子でもあるロロナを、好い加減前へと進ませたかったのが本心である。

そこで灰の剣士に、持ち掛けたという訳だ。

(本編前夜編 第150話参照)

 

自分の錬金術の技術を授けるというのが本題だが、その途中でロロナとステルクの件にも触れていたのであった。

 

「無茶な事を言ってくれる、あの御仁も…」

 

 できる訳がない。

様々な型で木剣を振り回しながら、彼は達成難度の高さに難色を示す。

そもそもステルクとロロナは、端から見ても友人以上の繋がりを察せる。

それこそ大して深い関係でもない自分の入り込む余地など、隙間ほども無い。

一応ロロナの態度から親しみを込められている事は承知していたが、それこそ友人という関係を越える接点など見受けられよう筈もない。

残念だが、マイスターの願いは叶えられそうにもなかった。

 

しかし、そんな考えなど浅はかである事を、存分に思い知らされた灰の剣士。

 

木剣を振り回し過去に想いを馳せれば、気を紛れさせ平静を取り戻せると踏んでいた。

だが、工房(アトリエ)から出てきたロロナの姿を目にした瞬間、異常な性欲が舞い戻ってしまったのである。

 

「ロ…ロロ…ナ…さん…ゴクっ…!」

 

 確かに寝間着らしき衣服は身に着けているのだ。

だが着こなしが異様に雑で、開けに開け胸元や下着が覗いていた。

開いた胸元から見える双丘の谷間は、湯上りの色気で何とも艶めかしい。

また下半身の寝間着を身に着けておらず、白いレースの清楚な下着が露わとなっていた。

よく見れば彼女の栗色の髪から、水滴が滴り落ちている。余り丁寧には拭き取っていないのだろうか。

所々拭き残しが散見され、透けた部分が彼の性意識を更に高めていた。

 

「……」

「剣士さぁ…ン…、上がった…よぉ…ハァ、ハァ、ハァ…❤」

 

 湯浴みを終えた事を告げるロロナだが、湯上りで逆上(のぼ)せているのか顔全体が赤く上気している。

また乱れた着こなしで裸足の彼女は、無防備に彼へと寄り添った。

対する灰の剣士はというと、木剣を地面に放り捨て無言でロロナへと近付く。

 

「ロロナ…ロロ…ナ…ハァ、ハァ、ハァ…」

「ん~、なぁにぃ…?ハァ、ハァ、ハァ…❤」

 

 ロロナの名を口にしながら近付く灰の剣士の様子は、異常な興奮状態に陥り端から見ても明らかだ。

しかしロロナも乱れた呼吸を繰り返し、無警戒で彼へと身を寄せ体重を預けてしまう。

少しの間、互いの感触を確かめ合う様に密着し合うが、前触れもなくロロナの秘所へ彼の手が伸びた。

 

「あ…ヒぅ…あぉう…❤」

 

 秘所へと触れた瞬間、ロロナの口から呻きの様な声が漏れビクッと体を震わせた。

既に彼女の下着が濡れていたのか、グジュリと音も鳴る。

ロロナに対し無許可で秘所を触るという暴挙に及んでいた灰の剣士。

しかし当のロロナ本人は、拒む事もせず両脚をキュッと閉じるだけだ。

これはロロナの抵抗と思いたいが、秘所の刺激で本能的に反応しただけとも解釈できる。

何故ならロロナは、息を乱しながら半開きの口で彼にしがみ付いていたのだから。

 

「……」

 

 無言の彼は尚も、ロロナの秘所へと指を這わし前後へとゆっくりと往復させていた。

その度に、濡れた下着からグジュ、グジュ、と淫猥な音が漏れ彼は更なる昂りを覚えていた。

 

「あ…ア…ア…あぁ…アぅ…あぁぅ…❤」

 

 下着越しの披裂に彼の指先が食い込み、淫靡な水音が激しさを増す。

対するロロナは断続的な喘ぎ声を漏らしながら、彼にしがみ付き悶えていた。

 

――だ…ダメだ…、我慢できない…。完全に、アレの所為か…!

 

拒まないロロナに対し、彼は夢中で彼女の秘所を弄り続けている。

指先から伝わる湿った下着と媚肉の感触が、ロロナの心情を描いている様だ。

しかし彼の意識も正常に働いているのか、興奮を覚えながらも事の異常さは認識していた。

幾ら理性を働かせ藻掻こうとも、身体が言う事を聞いてくれず自然に手が伸びてしまうのだ。

否…、行為を止めようという意識と情欲に従いたい感情が、別々に働いている様な奇妙な感覚に見舞われていた。

そして彼の意識とは裏腹に、身体は彼女を求め手を出している最中という訳だ。

同時に、ロロナも同じ状況に陥っているのだろう。

性行為の経験が無い筈の彼女だが、処女とは思えない程の妖艶な反応で彼を受け入れていた。

この異様に昂った性意識の原因が、昼間に食した赤黄色いドライビスクである事は間違いない。

問題は、その効果の度合いだ。

理性が吹き飛ぶほどに欲情し、何の躊躇いも無く性的に振る舞ってしまう。

多少の経験がある彼ならまだしも、純潔を維持しているロロナさえもが抵抗すらしないのだ。

経験が無い事も手伝い、湧き上がる性衝動の処理方法さえ分からないのだろう。

彼女は感情赴くがまま、彼に縋りつき今に至るという事だ。

 

だがもう、その様な細事はどうでもいい。

 

愛液塗れの秘所をなぞり続ける彼と、それを甘受し快感に身を委ねていた彼女。

行為に没頭する彼だが、急に手を止めロロナに警告を告げる。

 

「な…なんでぇ…なんでぇ…やめちゃうのぉ…?ハァ…ハァ…ハァ…」

「ハァ…フゥ…、ステルク公とピアニャが此処に向かってる…、あと15分ほどで――」

 

 性的な秘め事に没頭していた最中、彼は二つのソウルを感知する。

一つはステルク、一つはピアニャのものだ。

理由は、だいたい察しできる。

一つ屋根の下で男と過ごすロロナの身を案じての事だろう。

性的な関係に及ばないよう、二人は目下ここに向かっているという事だ。

 

「んもぅ…、しょうがないなぁ…ハァ、ハァ、ハァ…」

 

 息を乱し上気しながらも、彼からロロナも身を離し若干不満気な表情を浮かべた。

 

「ハァ、ハァ…ちょっと待ってて…」

 

 披裂から滲み出る愛液を垂らしながら、ロロナは工房(アトリエ)へと戻ってしまう。

今は行為を中断した状態だが、現状のロロナをステルクたちに見せるのは非常に宜しくない。

かなり乱れた姿のロロナは、理性さえ崩壊し掛っている。

今のロロナに、誤魔化せるとは到底思えない。

数分の後、ヨロヨロと彼女が戻って来た。やはり今も変わらず、欲情状態で潤んだ目で彼を見つめて来る。

荒い呼吸ながら彼女の手には、粉末の入ったガラス小瓶が握られていた。

 

「これねぇ…敷地の周りにぃ…、振り撒いて欲しんだぁ…ハァ、ハァ、ハァ…❤」

 

 得体の知れないガラス小瓶を受け取る灰の剣士。

発情状態の彼女の意図は読めないが、事を急いだ方が良さそうだ。

彼は逸る性衝動を無理やり抑え付け、指示通りに動いた。

工房(アトリエ)の敷地を囲むように、小瓶の粉末を僅かずつ振り撒いた。

円で囲むように粉末を振り撒き始点と終点を繋げば、取り敢えずは完成だ。

その事を伝え、緩慢ながらロロナも動く。

 

「――……」

 

 そして何か呪文を唱えれば、先ほど振り撒いた粉末が光を帯び鈍く輝き始めた。

 

「フゥ、ハァ、これでぇ…終わりだよぉ…❤」

 

 まるで娼婦にも似た艶やかな表情を浮かべたロロナは、そのまま覚束ない足取りで彼にしがみ付く。

 

「もう直ぐ二人がやって来る…、残念だが、もうこれ以上は――」

「大丈夫だよぉ…、次元を遮断したからぁ…、これで…誰にも邪魔されないね…ハァ、ハァ、ハァ…触ってぇ❤」

 

 直ぐそこまでステルクたちが近付いている。

彼とて性衝動の赴くがまま、ロロナを攻め立てたい。だが彼女に比べ、彼の方が多少の理性は残っていた。

だがロロナは、邪魔が入る事はないと宣言する。

何の処置を施したのだろう、彼女は?

 

欲情しながらも、ロロナは説明した。

今のこの状態――。

彼女の言によれば、振り撒いた粉末の外側と工房(アトリエ)は次元が遮断され、此処だけ独自の時間が針を進めているのだという。

つまり効果時間が続く限り、粉末の外側は時間停止にも等しい状態だというのだ。

よく見て見れば、粉末の外側は色を失い灰色の光景が広がっている。

もし他人が視界に入っていれば、動きを止めた状態で佇んでいた事だろう。

これで外部からの介入を意識する必要はない。

 

ロロナは彼の手を取り、自らの股間に誘導する。

そのまま自らの秘所に彼の指を押し当て、少しずつだが腰を動かし始めた。

 

「あ…ン…ふ…はぁ…んっ……❤」

 

 彼の人差し指と中指が、彼女の披裂に浅く食い込み滑った音が耳に届いた。

彼女は下着(ショーツ)を身に着けていたが、大雑把に拭いていた事と愛液で濡れそぼっている。

股間を覆う部分は、愛液が浸み込み布の許容量を超えていた。

披裂から滲み出る愛液は下着を通し、彼の指先を伝い地面へと滴りおちる。

今のロロナは完全に発情していたが、それは彼とて同じ。

腰を前後にゆっくりと動かし指の摩擦を堪能していたが、同時に彼も指を小刻みに動かしロロナの披裂を刺激する。

控えめな摩擦から来る刺激だが、ロロナは蕩けた表情で快感の甘声を漏らしていた。

 

ニュグ、ニュグ、と下着越しから卑猥な愛液の摩擦音が二人の耳に届き、それが余計に興奮を呷った。

彼女が施した『錬金術の発光粉末』は、効果範囲内外の空間を遮断するという、ある種の神業染みた効果を発揮している。

これを有効に使えば、所々の問題も早期解決に繋がるのではないか。

普段の灰の剣士なら、そういう方向に思考が働く。

しかし今は、昼間口にした『赤黄色いドライビスク』の所為で、精神に異常をきたしていた。

加えて言えば、狂わんばかりの性欲に傾倒しているのだ。

今の二人は、獣の如く性行為に及び堪能している。

しかし、二人は僅かに残留した理性を総動員し押さえていたのである。

それでも両者は、性行為に及ぶ前段階へと突入していた。

先ほどロロナが施した『錬金術の発光粉末』で、外部からの介入も横槍も無く5時間の猶予がある。

 

つまりこの間は、誰のジャマも入らないという事だ。

 

「あ、ハァ、ハァあ…❤ァあ、あぁあ、ぁあぁ…❤ハァ…ぁハァ…ァアン❤」

 

 ロロナの嬌声が甘さと艶を増し、間隔が短くなりつつある。

それに伴い腰の動きも徐々に加速を始め、更に体を密着させていた。

その度に、グジュ、グジュ、と水音も卑猥の度を強め彼女の吐息は更なる熱を高める。

この反応を何度も経験していた灰の剣士は、ロロナの絶頂が近い事を予期した。

 

しかし彼は敢えて行為を中断し、秘所から指を放す。

 

「…へ…な…なん…で…?ハァ…ハァ…ハァ…」

 

 あまりの意外な行動に、ロロナは呆気にとられ上気した表情を彼に向ける。

 

「な…なんでぇ…やめちゃうのぉ~…!?何でぇ~…!?続けてよぉ~…!?一杯シてよぉッ~…人でなしぃっ…!?」

 

 流れ出るソウルから、彼女は怒りを向けている事が分かる。

だがロロナの表情は、血走った目を見開き発狂染みた悲しみと怒りを混在させ大粒の涙を零していた。

そして灰の剣士の衣服を乱暴に掴み、全力でガクガクと揺らし非難の声をぶつけていた。

彼女に卑猥な行為をした上で罵られるのなら、いざ知らず――。

しかし行為を中断した事で、罵られるという少々不可解な現象に発展している。

もうロロナは、性に溺れ正常な状態ではないのだ。

 

「ハァ、ハァ…。案ずるなよ、ロロナ。今から風呂で、嫌というほど愛し抜いてやるからな…覚悟しとけ…!」

 

 突然行為を止めた灰の剣士が正気を取り戻した?

そうではない。

これは所謂、焦(・)ら(・)し(・)行(・)為(・)というやつだ。

性に溺れていたのは彼も同様。ここで敢えて彼女を焦らし、更なる性に深みを与えんと黒い欲望を滾らせていたのである。

 

「ふ…風呂に行くの…?一緒に入るんだよね…?そこで一杯スルんだよね…ハァハァハァ…❤」

「そうとも。拒否権など認めぬからな…?」

「うん…うん…❤行こ…早く行こ…、一杯…一杯…シよ…❤ハァ、ハァ、ハァ…❤」

 

 二人を遮る要素など何もない。

 

完全に発情していた二人は、そのまま工房(アトリエ)に戻る。

 

「あ…❤ぁぁあ…❤胸ぇ…オッパイぃ…先っぽぉ…ん❤ン❤ン❤ん…❤あぁひぅ…❤お…お尻もぉ…穴もぉ…虐められてるよぉ…あぁあぁハァ…❤」

 

 工房(アトリエ)に戻る傍ら、ロロナの胸と尻部に手を回しながら愛撫を始める。

ただ引き連れ戻るという行為の途中でさえ、ロロナの局所を攻め続ける灰の剣士。

対するロロナも甘受し、悦びの声を無遠慮に上げながら乳首と肛門を下着越しに愛撫を受け入れる。

 

普段の彼になら絶対にしない暴挙――。

なんと彼は、ロロナの下着を乱暴に引き千切り無残に破り裂いていた。

寝間着の上着を引き千切り、ブラジャーを無残に剥ぎ取り、愛液塗れのショーツをもビリビリに破いてしまったのである。

 

「ああ…❤ああ…❤ああ…❤早く…早く…早く…シよ❤、シヨ❤、しヨ❤、コイビトしよぉッ…ハァ、ハァ、ハァ…❤」

 

 しかしロロナの方はというと、破かれる下着の行為さえ愛おしく受け取り口端からは涎をダラダラ垂らしている。

また呼吸も更なる乱れを増大させ、自ら股間を弄っていた。

完全に普段の二人ではない。

灰の剣士もロロナも、性欲と性意識に支配され唯々卑猥に交わる事だけを考えていた。

また彼自身も乱雑に衣服を脱ぎ去り、一瞬で全裸と化す。

性欲の昂る彼女を抱きかかえ、そのまま風呂桶へと身を躍らせる二人。

初めて灰の剣士の素顔を目にしたロロナは、更に息を乱れさせ涎を垂らしながら劣情を昂らせた。

 

「ハァ、ハァ、ハァ…ンム…ごぅむ…ムジュゥ…!?…チュク…ジュるん…❤」

 

 中の湯はまだ冷めておらず二人を温かく包む。

だがそんな事などお構いなしに、灰の剣士は乱暴にロロナの唇を奪った。

一瞬困惑するロロナだが、彼の背に腕を回し力強く抱き締め返す。

そのまま彼女も口を開いたまま、無遠慮に侵入する彼の舌を受け入れた。

甘いフレンチキスなど無用とばかりに、最初から濃厚な口付けを貪る二人。

 

「ジュンぐ❤、むじゅる、ぬじゅるん❤、おぐぅジュ、むじゅ、むじゅ❤、ジュブ、むじゅる…ジュング、ぬぎゅ…❤」

 

 濃密で熱く淫猥極まる品性の欠片も無い、獣染みた男女の口付け。

正に熟れた男女が織り成す、淫靡で爛れた宴を甘受し味わう二人。

実は口付けさえ経験した事もないロロライナ=フリクセル。

淡く尊い恋愛の手順さえ通り越し、彼女は獰猛な獣の情欲を一身に受けていたのである。

見方によっては一種の強姦といっても差し支えない程に、彼の口付けは激しいの一言だ。

これが普段のロロナなら間違いなく拒絶し、場合によっては泣きじゃくり崩れ落ちてしまうだろう。それこそ子供染みた振る舞いで。

 

しかし今のロロナは、自分から口部をグイグイと押し付け顔を揺らし乱暴に舌を暴れさせていた。

彼から送られる唾液を当たり前のように受け取り、下で味わいながら精力的に飲み込んでゆく。

対する彼もロロナの舌を絡め捕り、甘く歯噛みしてはロロナの唾液を堪能した。

 

「ンンぐ…❤ジュンぐ…ジュぐ❤、じゅぐ、ジュる、じゅるん❤、むちゅ、ンチュ…ぬじゅるん❤」

 

 暫く、獣染みた口付けを一心不乱に続ける二人。

だが次第に慣れが生じたのか、ロロナは身体を揺らし胸や股間を彼へと擦り付け始める。

その様子を確かめた彼は、徐に彼女から口を放した。

 

「あ…ダメぇ…もっと…もっとぉ…❤キス…キスぅ…気持ちいいよぉ…❤ハァ、ハァ、ハァ…❤」

「ハァ、ハァ、もっと気持ち良くしてやる…ロロナぁ…」

 

「うん…うん…❤あ…レロ…はむ…❤レロ…ムリュ…❤」

 

 口付けの中断を嫌がったロロナは必死に再開を望み、放しかけた口を再度近付ける灰の剣士。

そのまま舌だけを伸ばし、ロロナの舌に再び絡め合わせる。

舌の交わいを継続したままロロナを立たせ、彼は口を彼女の口部から徐々に首筋へと移す。

 

「あ…は…ン…フゥ…❤」

 

 昂った感情の影響なのか、ロロナの性感は高まりに高まっている。

細くも熱を帯びた首筋にも舌が這わされ、ロロナは細い喘ぎを漏らし断続的に熱い吐息を漏らす。

彼は舌を這わせたまま更に下へと部位を移し、首筋から肩へ、肩から胸元へと、やがて彼女の胸へと到達した。

 

「ンン…ひゃあぁんッ…❤」

 

 ロロナは細身で小柄ながらも、豊かな胸と尻を持つ。

彼女の豊かな胸を揉み解し、もう片方の胸を口に含ませ強めに乳首を吸った。

胸から寄せられる刺激は、新鮮なものだ。

ごく稀に心無い輩から胸を掴まれる事態に遭遇したが、あの時は嫌悪と不快感しか湧かなかった。

少しばかり乱暴だが彼の手で揉みしだかれ、ジュルジュルと音を立てて乳首を吸われる感覚は何とも言えない程に心地いい。

 

「んあぁ…ハァうん…❤気持ちいよぉ…オッパイとオッパイの先ぃ…チュウ~ってぇ…気持ちいい…ああ…ァあぁ…ぁぁん…んぁあん❤」

 

 乳房と乳首の刺激に悶えるロロナ。

彼は手と口の位置を入れ替え、逆の胸へと刺激を開始する。

 

「ああん…❤食べられちゃう感じ…凄い…凄いぃィん…❤ねぇ…美味しいぃ…私のオッパイ美味しいぃ…んぁんッ❤」

 

 度重なる乳房と乳首への刺激に、ロロナも虜となり唯々身を任せ甘受した。

当然、彼女の胸からは母乳が噴出される事はない。

しかし彼は夢中でロロナの胸に吸い付き、勃起し硬くなった乳首を一心不乱で味わっている。

暫く胸への愛撫を続けていた灰の剣士だが、今度はロロナの脚を開かせ股間に顔を埋めた。

 

「そんなとこ…舐めちゃうんだ…❤ハァ、ハァ…❤どんな感じだろ…ハァ、ハァ…❤」

 

 秘所への侵入を許すロロナ。

これから男の舌が秘所へ侵入するという事を予期したロロナは、僅かな不安と多大な期待を抱き好奇心で口端が吊り上がっている。

先ほど工房(アトリエ)の外で陰部を刺激されていた感覚を、彼女は鮮明に覚えていた。

指とは違う感触か、そうではないのか?

これから味わうであろう未知の体験に、初めて錬金術に出会った頃の様に心を躍らせていた。

 

彼の舌が、彼女の披裂に触れる。

実年齢通りの身体ではない、ロロナの新鮮な女性器。

若返りの秘薬の後遺症で、彼女の身体は20前後にまで若返っている。

しかも性経験のない純な処女で、まだ誰も触れた事が無い部分だ。

凡そ性とは無縁な生活を送っている彼女だが、今は滑りと粘りの淫液で塗れていた。

その様子からも、彼女に拒む意思は無いという事が分かる。

また彼も遠慮する気など毛頭なく、舌を触れ合わせ先ずは彼女の愛液を丁寧に舐め取った。

 

「ああぁッ!?ヒィンッ…!?ひぃィ…!?」

 

 舌が接触した瞬間に、彼女は飛び跳ねんばかりに腰を浮き上がらせる。

これは嫌がっているのではなく半ば反射的に反応したものだ。

彼の舌が披裂中を這う度に、彼女は腰を小刻みにピク、ピク、と前後に痙攣させていた。

ロロナの愛液は粘性を帯び、風呂の湯とは違う僅かな塩の味がする。

 

「ん…❤ンン…❤ンンん…❤アぅ❤、あぅ❤、あぅ❤、あぅ…❤ぁん、アン❤、あぁん❤ぁぁン❤ンぁん…❤」

 

 人生初のクンニリングスに、最初は戸惑っていたロロナだが直ぐ順応を見せ快感に喘ぎ声を上げていた。

一頻り彼女の愛液を舌で舐め取ったのだが、後から後から止めどなく新たに愛液が分泌され湧き出て来る。

勿論、それ等の愛液を味わいつつ披裂の奥へと舌を這わせる。

小陰唇から奥の膣口へと舌を入れ込み、処女膜をも丁寧に舐め回した。

 

「ああ…❤ハァ…❤ハァぅ…アぅぅ…❤ぃィあぁ…あぉぅ…❤、あぁ❤あぁ❤あぁ❤あぁ❤」

 

 指では味わえない深みの快感を、歓喜の表情で迎え入れるロロナ。

理性など既に崩壊しており、次第に自意識さえ白濁に薄れつつあった。

彼女は只管に披裂を舐められる感触に没頭し、普段絶対に出さない様な嬌声を上げ続けていた。

成熟した大人の女性になろうとも、何処か子供染みた仕草と振る舞いで魅力溢れるロロナという女。

そんな少女らしさなど完全に消え去り、今の彼女は淫欲に溺れる『女』そのものであった。

だが快楽に夢中の彼女など歯牙にもかけず、彼の舌は陰核や尿道口をも舐め上げ時にはピンと弾いた。

 

「んんん!?んぁ❤、ぃ❤、あはぁ❤、やぁ…❤…!ん❤ハァ、んんぁアン❤、ぁあぁン…❤」

 

 激しく嬌声を上げ快楽の波乗りを楽しむロロナ。

次第に腰の動きにも変化が訪れ、ブルブルと力みを匂わせていた。

明らかなる反応の変化に、絶頂を迎える寸前だと彼は判断する。

そして再び、彼は舌の動きを止め行為を中断してしまった。

 

「あ…❤ぁ…え…?ぇ…、なんで…?ま…また…ハァ、ハァ、ハァ…」

 

 あれほど激しい快楽に晒され心行くまで愉しんでいたロロナは、絶望のどん底に墜とされたかのような困惑をみせる。

 

「うぅ…ぅうぅ…グス…ひ…ヒック、ヒグ…なんで…なんでぇ…や、止めちゃうのぉ…イジワルするのぉ…バカぁ…ヒグ、エぐ、グス…!」

 

 不可解な彼の行動に、とうとう泣き出してしまうロロナ。

宛ら少女の如く、目から涙をポロポロと零し嗚咽を漏らした。

 

「勘違いするなよ、ロロナ。さぁ、俺に抱き付け…!ハァ、ハァ…。これからだ…これからが本番なのだからな…ハァ、フゥ、フゥ…!」

「う…うん…気持ちいいの…して…❤グス…」

 

 いつもとは違う些か粗野な口調で語り掛け、ロロナを抱き上げる灰の剣士。

そのまま風呂桶から出た二人は、ロロナだけを床に押し倒し脚を目一杯に開かせる。

 

「あ…ぁぁあ…何…するの…?ハァ、ハァ、ハァ…」

「この状況下で、とぼける積りか…?ヤる事といったら一つしかなかろうに…!」

 

 押し倒された事で多少の困惑を見せているロロナだが、脚を開かされ披裂を曝け出される事に羞恥を感じてはいなかった。

寧ろ息を乱しながら何やら期待感の色合いさえ滲ませている。

言葉とは裏腹に、彼女の口元は綻び、はにかんでさえいた。

既に彼女も察しているという事だ、これから行われるであろう行為を。

年月を重ねているだけあり、彼女も大人の女性という訳だ。

 

一方の彼も、はち切れんばかりに陰茎を怒張させている。

そのままゆっくりと、ロロナの曝け出された無防備な秘所へと当てがった。

 

「あ…?ぁぁ…❤あぁ…ぁぁアァァ…❤」

 

 大人の成熟した身体とは言え、ロロナは純な処女で性体験も片手指で数える程に乏しい。

たとえ開脚させようとも、彼女の披裂はピッタリと閉じている。

しかし、しつこい程に彼女に対し快感を与え続けては焦らすという行為を繰り返してきたのだ。

ここまで快楽で翻弄し膣口を解しに解せば、たとえ処女であろうとも受け入れてくれるだろう。

あの奇妙なドライビスクで性意識に支配されようとも、彼は彼で何処か正常に自意識が働いていた。

いや正確には、性意識に準じてのみ自我が働いていたともいえる。

 

秘所に当てがわれる陰茎の感触に、ロロナは再び喘ぎを漏らし始めた。

 

――ッ…やめろッ…!俺はいったい、何をやってるっ!?相手は、相手は、フレリクセル様…、アーランドの錬金術師長様だぞッ!

 

だが行動と裏腹に、彼は別の領域で理性を呼び起こし葛藤を展開していたのである。

 

――誓いはどうした!?俺よ…!全ての使命を果たすまで、子を宿さぬと決めたではないか…!仮に行為に及んだとしても…最低でも避妊させねばぁ…!

 

彼は性行為に及ぶ際、一種の誓いを立てている。

使命半ばにして家庭を顧みない男にはなるまいと、女性に子を宿す事だけは頑なに拒んでいた。

これは一種の線引きで、女性陣と関係を深めようとも生殖だけは控えるよう努めていたのである。

 

例外で『剣の乙女』だけは抱いたが、アレは異例中の異例だ。

そして以前にも、エーファに避妊の完備で本行為には及べることも確認している。

(R18版 第3、12話参照)

 

だが、いくらロロナが受け入れる姿勢でいるとはいえ、避妊の準備など完全に怠っていた。

ここで行為に及ぶのなら、必要最小限の防波堤を築くべきなのである。

獣染みた性欲と本能赴くがまま、ロロナの女性器へと陰茎を押し入れようとしていた灰の剣士。

しかし理性を幾ら働かせようとも、身体は全く言う事を聞いてくれなかった。

 

――や…やめろ…!ロ…ロロナ…逃げてくれ…拒んでくれぇ…!

 

言葉に出すべきだ。もう身体が止まらないのなら、せめて言葉に出し本心を吐き出すしかない。

その上でロロナには逃げて貰い、ほとぼりが冷めるまで何らかの手を打つ。

況してや彼女は処女だ。

本当に操を捧げたい男など、一人や二人は居ても不思議ではない。

彼女とステルクの関係も、ある程度は彼なりに理解している。また故郷には、行為に値する他の男も居ても不自然ではない。

灰の剣士は最後の力を振り絞り、奇跡的に言葉を吐く事ができた。

 

「さぁロロナ…、一杯気持ち良くしてやるからな。引き返せなくなる位にな…ハァ、ハァ」

「うん…❤うん…❤いいよぉ…❤シちゃうんだね…これからシちゃうんだね…ハァ、ハァ❤」

 

――もう…ダメだ…許せ…ロロ…ナ…!

 

しかし出た言葉は、彼の意図せぬ言葉だった。

いやそうではない。

いま吐いた言葉こそ、彼の本心だったのだ。

賢しく理性など働かせていたが、結局はちっぽけで滑稽な安っぽい正義感。

その実、身体と性欲の方は限界を迎え、ロロナと交わる事を真に望んでいたのである。

またロロナの方も、完全に彼に抱かれる事を望み蕩けた表情で迎え入れていた。

その表情たるや『女』そのものである。

まぐわう事をお互いが望み、生殖行為に及ぼうとしている。

最後の微細な理性さえかなぐり捨てた彼は、臨むがままに陰茎をゆっくりと沈み込ませた。

 

「あ…あぐ…?ふ…ほ…ぅ…?うぐぅ…うぅ…!?」

 

 久しぶりの感触だ。

剣の乙女を抱いて以来、久しく味わっていなかった甘美な抱擁。

彼の亀頭部が、ロロナの閉じた披裂を無理やり抉じ開け少しばかり侵入していた。

だがほんの浅い部分で、まだ処女膜には到達していない。

それでも処女とはいえロロナには、狂わんばかりの快楽を与え続けてきたのだ。

彼女の清純な披裂と媚肉は、愛液で柔らかく解れクチュリと淫靡な音を立てている。

そしてロロナは、生まれて初めて味わう男の陰茎に奇妙な声を漏らしている。

しかし脚を閉じる様子はない。

披裂に浅く侵入した程度だが、彼が僅かに腰を鎮める毎にビクンと全身を細やかに震わせた。

 

「ハァ、ハァ、ハァ…もっと…もっとだ…挿入したい(いれたい)…」

 

 彼はうわ言の様に本心を吐露し、更に深く陰茎を沈み込ませる。

彼の言葉が耳に届いていたのだろうか。

 

「うん…うん…❤入れて…入れて…下さい…❤あ…ぁぁあ…ハァぁぁ…!」

 

 やはりロロナに抵抗する意思は微塵にも無い。

それどころか、相変わらず受け入れ一つになる事を望んでいる。

今の彼はソウルを探る事も忘れ、ロロナと交わる事に意識が割かれていた。

徐々に深く浸透する陰茎の感触を、ロロナは全身で受け止め自然と声が漏れ出ていた。

だが快楽を感じている甘声とは少々の差異が見られ、どちらかといえば戸惑いに近いだろうか。

彼の陰茎で披裂は押し開かれ侵入の深さが増すにつれ、ヌジュ、ヌジュ、と水音と肉音が擦れ合う。

 

程無くして、プツリ、と何かの感触を亀頭部に感じた灰の剣士。

 

「あ…ァぐ…ぅ…ぅぅ…ハァ…ぁぁあぁ…ハァ……」

 

 この感触は間違いない。

今この瞬間、ロロナとは一線を越えてしまったのだ。

彼の陰茎が、彼女の清純な被膜に到達し呆気なく突破してしまった。

 

つまり彼女は――ロロライナ=フリクセルは、処(・)女(・)で(・)は(・)な(・)く(・)な(・)っ(・)た(・)。

 

その証拠に今まで無い奇妙な声を口から吐き出し、目を見開き天井を見上げている。

破瓜の痛みを感じていたのだろうか。

処女膜を貫いた瞬間、彼女の全身がブルブルと震え出し暫しののち収まった。

 

「動くぞ…いいな…!?」

「……」

 

 痛みを感じてはいる筈だが、ロロナは無言で動く事を受け入れ頷く。

しかし苦悶とも違う、何とも曖昧な表情を浮かべていたロロナ。

彼女の腰を両手で掴み上げ、ゆっくりと前後運動を始めた。

 

「あ…は…ふ…ひ…ハァ…ぁぁう…フゥぅ…」

 

 腰の前後と共に陰茎が膣内の肉壁を押し上げ奥へ奥へと入り込む。

破瓜の鮮血が付着した亀頭部が、彼女の膣肉を掻き分け更なる深淵に辿り着いた。

押し込まれる圧力で、肺の空気が這い出されたのだろうか。

彼女は反射的に口から奇妙な声を吐き散らす。

 

緩やかな速度で抽挿を繰り返す彼だが、相変わらず彼女の方からは明確な抵抗の意思は見受けられない。

彼の手を掴み押し返すなり、言葉で拒絶を示すなり、何かしらの方法はあるだろうに。

しかし彼女は声を漏らすだけで、だらしなく口を開きながら受け入れるだけだ。

それにもう挿入している状態だ。

更に言えば彼も性欲を滾らせ、途中で抜く気など更々ない。

彼女が明確で完全な拒絶を示さない限り、このまま最後まで犯し抜く気概でいる。

 

ロロナも小慣れてきたのだろうか。

少しずつ彼女も腰を動かし、彼の方へと視線を返してきた。

抽挿を繰り返す内に、彼女の声も嘗ての甘さが戻りつつあった。

 

「はぁ…❤んっ…んっ…❤んふぅ…ん…❤あぁん、あぅ❤」

 

 些か弱めだが、彼女の淫声に甘味が宿る度に膣奥から、ブジュ、ブジュ、と水音が増している事が分かる。

破瓜の鮮血と愛液が混じり合いピンク色の液体が膣外へと漏れ、彼の股間部を伝い床へと滴り落ちる。

だが性交に勤しんでいる二人が、それを目にする暇などない。

ロロナの甘声からして、確実に快楽を感じている事は明らかだ。

性体験も皆無に等しい彼女は、早くも生殖行為に順応を見せ感じ始めている。

これは彼女が先天的に淫猥なのか、それとも例のドライビスクの所為なのか。

 

「ンンぅ❤、ハァん、あぁぅ❤、あぁん、アン、アン❤、アン、アン、んぅあぁん…❤」

 

 何にせよロロナは既に快楽に翻弄され、拙いながらも腰を自分から動かしていた。

挿入を開始して数分と経たずに、彼女は快感を覚え淫靡な喘ぎ声を上げているのだ。

また肉壁と陰茎の摩擦に伴い、ジュブリ、ジュブリ、と粘液と媚肉の擦れ合う音が更なる卑猥さを増している。

 

「聞こえるか、ロロナ…。このイヤらしい音が…、私とお前の卑猥な宴の合唱なるぞ…ハァ…ハァ…」

「あぁ…❤あぁ…❤うぅん…❤うんん…❤聞こえる…聞こえるよぉ…、これって凄く…エッチな…エッチな音だよね…ア…あぁん…❤余計変な気持ちになっちゃうよぉ…、あ、ああぁん❤」

 

 ジュプ、ブチュリ、ニチャ、グジュウゥ――などという凡そ淫猥な表現を代表するかのような音が、二人の耳にも届いているのは明らかだ。

尚も抽挿を繰り返し、ワザと彼女の心を揺さ振るかのように囁きかける灰の剣士。

しかしロロナも否定する事もなく、彼の言葉を受け入れ自分が卑猥だと認める素振りを見せた。

その後も甘い喘ぎ声を上げながら、只管に抽挿の摩擦を心底愉しみ快楽に身を任せる。

 

「ん❤、ンン、ンンん…❤ぁぁあ、あぁぁ❤、ぁあぁ…❤、ハァ、ぁハァ、ぁハァん…❤ハァう、うァアン❤、んぁん…❤、ン❤ンん❤ンンん…❤あ、あ、あ❤、あ❤あ❤あ❤あ…❤」

 

 卑猥な摩擦音と加速する腰の動きで、既に彼の亀頭部はロロナの子宮口を何度も突き叩いている。

この感覚さえもロロナは人生初で、身体の中心から外側へと一気に拡がる錯覚に見舞われた。

鈍くも鋭い電流にも似た衝撃が全身隅々まで行き渡り、ロロナの視界は明滅し、崩壊しかかっている自意識が更に混濁する。

同時に彼の抽挿も加速度を増し、腰の動きが早まった。

彼が腰の動きを加速させる毎に、ロロナの身体はガクガクと揺らされ尿道口から小水が噴き出ている。

半ば白目を剥きながら、ロロナは打ち寄せる快楽の奔流に唯々身を任せるだけだ。

彼の成すがままと化しているロロナは、既に人形の如く脱力し切っている。

 

「さぁ、ここからが本勝負だ…加減などせんからなぁ…ハハハハ…!」

「ああ❤、いい❤、ぇアァァ❤、ひィん…ひぃィ…❤ぁぁあぁ…へぅうぅ…あひぃィん…❤」

 

 かなり激しい攻めだ。

あの剣の乙女の秘め事でさえ、ここまで乱暴に抱く事などしなかった。

否、これは最早、犯(・)し(・)て(・)い(・)る(・)と評した方が正しいだろう。

ロロナの身の上など考えず、彼は貪欲にロロナの媚肉を味わう事に意識が集約されている。

彼の口端からも涎が滴り、血走った双眸で腰を激しく突き続けていた。

やがてロロナの嬌声も、人とはかけ離れた獣染みた声を帯びつつあった。

恐らく彼女さえ、理性は完全に吹き飛び拒む考えさえ湧いていない…若しくは最初から拒む気など無かったのか。

彼女は唯々、彼の暴虐を受け入れる事しか出来ないでいた。

そして彼はというと、華奢なロロナの腰を持ち上げ抱き起す。その態勢のまま対面座位へと持ち込み、下から真上へと腰を打ち上げた。

 

「い…いヒィンッ…!?へぁああぁッ…ァあぁアアァ…❤ガァあ…❤ああぁ…❤ひィぅうぅ…へぇぇぁあぇ…いひゅうぅん…❤❤」

 

 脱力した事によりロロナの全体重が、彼の陰茎へと圧し掛かっている。

押し込まれた彼の亀頭部は、ロロナの子宮口に深く食い込み再び抽挿運動が開始された。

もはや異次元ともいえる快楽が子宮口に集中し、断末魔にも似た絶叫を上げ無残にも悶えるだけのロロナ。

もう女の甘い嬌声ではなく、これは獣の咆哮だ。

下から無遠慮に突き上げられる陰茎に加え、彼は更にロロナの揺れる乳房へと貪り付く。

加えて強く吸うという生易しいものではなく、歯まで立てていた。

しかしロロナは、抵抗もなく咆哮を上げるのみ。

彼の口からは、細く赤い筋が零れている。

間違いなくロロナの豊かな胸から、血筋が浮かび出血が伴った。

 

「ひぃ〜❤んぎぃっ…❤はひゅ❤んぐぉっ…❤ひゅいっ❤ひぃ、はひゅ…いぃんひィッ…❤」

 

 これでは単なる性暴力に等しく、混沌勢の小鬼が織り成す所業そのものだ。

それでいて尚、ロロナは受け入れる事を止めず人ならざる嬌声と上げ続け、身体の奥底から快楽を貪り続けている。

 

「う…うごぉ…来た…来たぞぉ…ロロナぁ…!出してやる、お前の奥底へ存分にぶちまけてやるからなぁッ…フハハハハァ…!!」

 

「アふぃぃ…ぎぃひぃ…❤出す…出すぅ…だじぃでぇっ……!?いっばいィ…いばいぃ…だじぃでぇえぇァァああ…❤❤」

 

 股間の奥底から陰茎を経由し、登り詰めるものを感じ取った灰の剣士。

別段、彼女の同意を求める意味ではなく射精する意思を告げる。

これは凌辱した女を征服すべく加虐心をそそる為に吐くようなセリフである。

だがロロナはと言えば、明らかに凌辱されているにも関わらず受け入れる言葉を吐く。

(もう人語の体を成していないが)

 

程無くして、彼の尿道口から爆発的な加速度で白濁した精が噴出された。

 

「――ぉォおおおぉォッ……!!!」

 

「――あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁッ…❤❤❤❤」

 

 薬室内で加速された白き粒子は、過剰ともいえるソウルの恩恵で縮退寸前にまで圧縮され貯蔵される。

その白き粒子は圧縮に圧縮を重ね、僅かな力で解放される事を望んでいた。

肉質の長銃身に、匂い立つ血流が流れ込み硬度を増す。

これは最大チャージされた白き粒子砲を、極限まで加速させ射出する為だ。

外部装甲が度重なる激突音を繰り返し、重く激しい振動の間隔が短く速くなる。

もう直ぐだ。

もう直ぐ発射命令が下される。

……来たっ!

待ちわびたこの瞬間っ!

命令が下った。

長く逞しい銃身内の海綿体が凝縮と解放を繰り返し、加速準備が整った。

銃身内で充分に加速された白き粒子は、瞬時に解放され銃口から射出される。

爆発的な初速を伴う粒子の束は白(・)亜(・)の(・)衝(・)撃(・)砲(・)として、別の高次元宇宙へと旅立った。

それは未知なる異界にも例えられる、全くの見知らぬ異空間。

さぁ、始めよう。

さぁ、飛び立とう。

未知なる宇宙(そら)に向かって飛べ…!次代の礎よッ…!

 

……

 

「あ…ア…❤ア…あぁん…❤、そうなんだね…。そんな誓いを――」

「え…ええ…。…でも…、説得力が全くありせんね。こんな事を続けている様では…」

 

「あ…あフ❤…ぅん❤…しょうがないよ…あん❤…まだ治まらないんだし…貴方も…私も…。…あぁん❤」

「あれから何度も…、その…中に致してしまいました…。何とか処置を…ウッ…」

 

「う…ぅぁん…❤だ…大丈夫だよ…あぁん❤…ちゃんと用意…ア…してあるからね…❤あ、あ、あ、あ…ぁん…❤気持ちいいよぉ…❤」

 

 二人は今、お互いの身体を洗い合っていた。

あの射精から暫く、二人は更なる激しい濃厚な生殖行為に溺れ、唯々淫欲を貪り続けていた。

そこから彼が、射精すること更に3回――。

漸く収まりが付いてきたのか、気が付けば二人の全身は体液塗れで汚れていたのである。

それ故、幾らかの平静さを取り戻した二人は、こうして体を洗い合っていた訳だ。

だが完全に鎮まってはいない。

平静半分、情欲半分といった具合で、互いの裸体を目にしてしまえば直ぐにでも性欲が湧いてしまうのである。

あれだけ存分にまぐわった二人だが、もう今更だ。

 

今の二人は対面座位で生殖行為を続けながら、身体を洗い合うという奇妙な体勢でいる。

ゆっくりとだが二人は腰を動かしつつ身体を擦り付け合い、洗うというよりも全身を使った愛撫に近い構図だ。

かなり射精を繰り返したのか、彼の陰茎は幾分控え目の膨張具合だ。

それでもロロナの膣内を完全に圧迫し、緩やだが抽挿を繰り返す度に彼女は快感に喘ぎ甘い淫声を漏らしていた。

 

この行為の最中、灰の剣士の誓いや性に対する考え方を聞いたロロナ。

今こうして生殖に耽っている時点で、彼の誓いなど破綻しているも同然なのだが。

だが誓いの焦点は、相手に子(・)種(・)を(・)残(・)す(・)か(・)残(・)さ(・)な(・)い(・)か(・)なのだ。

 

ロロナは予め、避妊に類する秘薬を持ち込んでいる。

これは彼女自身が使う為の物ではなかったが、どうやら出番が回って来たようだ。

だが現時点で服用する必要はない。

一連の行為が終わったのち服用すれば、避妊は事足りる。それ程に信頼性の高い秘薬でもあった。

 

「う…また出るぞ…!出して良いんだな…ロロナ…さん…!?」

「二人きりの時はァ、ロロナでいいからぁ…!いいよ、出して、出してぇ…❤あ❤あ❤あ❤あ…キス…キスしながら出してぇ…あむチュ…❤」

 

 ロロナの膣内は極上だ。

亀頭部のカリがロロナの肉壁と擦れ合い、先端部は子宮口を何度も叩き刺激され、何度目になるか分からない射精感を催した。

ほぼ無意識の状態で、腰の動きは度合いを増し更なる抽挿を速める。

またロロナも、当たり前のように迎え入れる姿勢で応え濃厚な口付けを求めた。

彼女の望みに応えるべく、彼も躊躇いなく口付けを交わし互いの舌と唾液を絡ませ合った。

 

「ンチュ❤、むちゅ❤、ちゅる❤、チュク…❤ン…ンンん…❤んフ…❤オぶ…❤ううぐぅんッ~…❤❤」

 

 濃厚な口付けを交わしたまま灰の剣士は勢いよく射精し、ロロナの膣内を再び白濁液で満たす。

幾分は濃度も薄まり少量だが、それでもロロナは充分に快感を感じ軽い絶頂を迎えていた。

 

「ハァ、ハァ、ハァ…、アソコ以外は綺麗になったけど、ちゃんと洗わないとだね…アハハ…」

 

 この時点で二人は元の落ち着きを取り戻し、本格的に全身を改めて洗浄する事となる。

とはいえ性欲が完全に鎮静化した訳でもなく、少々の愛撫を行いながらの洗浄と化した。

 

「先ず治療をしないと…」

「あ、うん…、今頃になってちょっぴり痛くなってきた…」

 

 全身の汚れは落ちたのだが、ロロナの身体は若干の出血が見受けられた。

先ほどの獣染みた生殖行為の最中、灰の剣士は暴走気味にロロナの乳房にむしゃぶりつき歯を立てていたのである。

その所為で、彼女の豊かな乳房からは今も若干の出血が起きていた。

そして肝心の部分――。

ロロナの女性器も、破瓜の影響で出血している。

それに加え、生殖行為が余りに激しかった所為もあり、女性器の端々が僅かに裂けていた。

彼の白濁液と混ざり、桜色に変色したドロリとした粘液が今も滴り落ちていた。

 

入浴と生殖行為を終えた二人は身体を拭いた後、裸体のまま湯浴み場を出る。

そして彼は、持ち込む事が許されていた『聖職の聖鈴』を用い白教の奇跡を発動。

奇跡『回復』を施し、ロロナの傷を治療したのである。

尤も、回復の奇跡自体で驚くロロナでもない。彼女とて、治癒の魔法は使えるのだから。

 

「少し失礼するが、宜しいか?」

「え…ええ…、まぁ確認だもんね…しょうがないよね…///」

 

 あれだけ濃厚で激しい生殖行為に励んでいたというのに、ここでロロナは羞恥で顔を紅潮させていた。

治療の具合を確かめるべく、彼女の乳房と女性器に手を近付けた灰の剣士。

胸と局部を手で隠していた彼女は、躊躇いがちに手をゆっくりと退けた。

 

「さ、触ってもいいけど…痛くしちゃヤだよ…///」

「分かった」

 

「あ…ン…ンン…❤」

 

 激しく刺激しない事を条件に添え、彼女は受け入れる態勢で上目遣いに彼を見る。

両手を後ろに組み、豊かな胸をツンと突き出したロロナ。

見るだけで胸の傷など確認できる筈なのだが、何故か触る前提で事に及ぶ二人。

彼女の乳房に、そっと触れる灰の剣士。

また触れるだけでなく、ゆっくりと揉み解し出血がないかを確かめていた。

もう一度言う。

見るだけで確認できた筈だが、何故か彼女の胸を触る灰の剣士。

対するロロナも、触られる前提で受け入れている奇妙な状況だ。

 

「あ…あぁぁ…気持ち…いい…あああ…ンン…❤」

 

 また不必要に乳首まで指で摘ままれ、彼女は快感の甘い声を漏らし再び性の入り口に足を踏み入れんとしていた。

 

「ハァ、ハァ…よ…よし、胸に異常はない…あとは――」

「ハァ、ハァ、そ、そうだね…。こっちも…大事だもんね…ハァ、ハァ…」

 

 胸を終え、次は女性器の確認だ。

乳房と乳首の愛撫で、ロロナの性感と性意識は再び高まり恥じらいと抵抗感は薄まっていた。

床に腰を落とし少々躊躇いがちに開脚するロロナは、顔を背けながら陰部を曝け出した。

 

「ハァ、ハァ…ど…どうぞ…優しく…優しくね…///」

 

 桜色の白濁液ではなく、今は白い粘液が披裂から滲み出ている。

これは出血が収まり傷が塞がったと判断していいだろう。

だが彼は手を伸ばし、ロロナの披裂に指をゆっくりと侵入させる。

 

「ん…んぁ…ハァぅ…あんぁフ…❤」

 

 指を侵入させた途端、ヌチュ、と卑猥な音が鳴り同時にロロナから喘ぎ声が零れる。

 

「ん、ン、ン、ああん…❤アン…❤好い…気持ち…いいぃん…❤」

 

 指の侵入で圧迫された白濁液と愛液が混ざり合い、ロロナの披裂からブジュリとはみ出た。

本来は傷を確かめる行為の筈だが、またしても彼はロロナを気持ちよくさせようと侵入させた指をグニグニと動かし始める。

この動きで披裂を刺激されたロロナは、自ら腰を動かし指の摩擦に会わせ始める。

両者とも調子づき、更なる刺激を求めた結果――。

 

「――あッ…痛ッ…!?」

「――ッ!?」

 

 突如としてロロナが痛みを訴え、瞬時に腰を引く。

 

「…まさか…?ロロナ、失礼する…!」

「――え、きゃっ…剣士さんっ…!?」

 

 とある予感がした彼は、半ば強引に再びロロナの披裂を指で広げてしまう。

 

「ひやぁんッ…恥ずかしいよぉ…広げちゃダメぇ…///」

 

 快楽で薄れていた羞恥心が瞬時に戻り、ロロナは僅かな抵抗をみせたが動きが遅すぎた。

既に彼の指で大陰唇ごと小陰唇が拡げられ、膣奥まで確認される。

 

「…処女膜を…再生させてしまった…」

「…え…え…?どういう事…かな…?」

 

 回復の奇跡を掛けた訳だが、胸と女性器の裂傷だけでなく『処女膜』まで再生させてしまったのである。

道理で痛みを感じてしまった訳だ。

彼の指先が、再生した処女膜に触れてしまいロロナは痛覚に見舞われていた。

 

「貴女に謝らなければ…。本当に申し訳なかった…!貴女に対する配慮も意思も確認せず、情欲のままに襲い掛かるなどという蛮行を――」

 

 平静に戻った事で彼の胸中からは、急激に罪悪感が込み上げ頭を深く下げた灰の剣士。

戸惑うロロナに脇目もふらず、腰を下ろした態勢のまま只管に謝り倒した。

 

「それだと…私が凄く嫌がってたみたいで、余計にヤだなぁ…」

「……しかし、望んではいなかった筈だ…。私との生殖行為など――」

 

「…う~ん否定はしないけど…。嫌でもなかったんだぁ…本心ではね…」

「…それは…いったい…」

 

「本当に嫌だったら、そもそも一人で当番になんて来ないと思うよ?今ステルクさん達ここに向かってる途中だけど、銀髪ちゃんの時といいルルアちゃんの時といい、絶対一人で当番させなかったしね」

「オーレル卿やピアニャ殿の様に、私に不信感を抱いてはいないと?」

 

「全然。ルルアちゃんは最初から好意的だったし、私も会話してみて嫌な気しなかったよ。まぁ、変な格好してるなぁ…って最初は思ってたけど…エヘ…❤」

 

 深く頭を垂れ謝罪する彼とは裏腹に、まんざらでもない反応を見せるロロナ。

確かに生殖行為に及ぶほどの深い関係にまでは、彼女とて望んではいなかった。

しかし、是が非でも拒絶する意思は、然して強くもなかったのである。

 

あのダークゴブリン戦前夜、ロロナ率いる錬金団と灰の剣士は出会いを果たした。

法の神殿での食事会で、ライザを誘う為にルルアが話し掛ける様子を具に見ていたロロナ。

ライザの傍に居た灰の剣士やゴブリンスレイヤーの出で立ちは、確かに奇怪極まる格好だった。

だが灰の剣士に話し掛けていたルルアは、全くの警戒感も抱かず寧ろ好意的な振る舞いさえ見せていたのである。

余り人見知りしない社交的なルルアだが、邪悪な意思を抱く人物には本能的に避ける行動を執る。

灰の剣士の恰好自体が野盗や山賊染みていたにも関わらず、ルルアの方は至って平気だった。

彼女の反応振りから、ロロナは彼に対する印象を評価付けていたのである。

 

「ルルアちゃんの件を抜きにしても、助言者様から剣士さんの事も聞いてたし…、ダークゴブリン戦なんて勇者そのものだったし…、隠れファン増えてるんじゃないかなぁ…?」

「私に対して、好意に値すると?」

 

「まだ、お付き合いしたいって程じゃあないんだぁ…。でも…もうシちゃったし…。あそこまで激しく愛し合ったら、それっきりっていうのも寂しいし…、えぇッと、ええっと…ああもう…!これからもぉ、末永いお付き合いだよぉ、分かりましたか、灰の剣士さんッ!?…バカぁ…恥ずかしい…バカ、エッチさん///❤」

「至極光栄の至りだ…ロロナさん…いや、今宵はロロナと呼ばせてもらうぞ」

 

「うん❤それじゃあ、この間だけは恋び…やぁん恥ずかしいってばぁ…///」

「イテッ…(意外と力強いな、この御仁)」

 

 本音で言えば、異性としては見れるが恋心を抱いている程ではないロロナの感情。

好意とは言っても、友愛や信頼に傾いていた。

 

「あとね、あの激しいエッチの最中…だけど…、少しは自分が何してるかって意識はあったんだぁ…。だから、本気で貴方のこと嫌だったら、魔法でも爆弾でも使って必死に抵抗したと思うよ」

「俺も同じだ。止めるべきと思考していながら、本心では貴女と交わりたいという想いで支配されていた」

 

「そ…そうなんだ///って剣士さんって、意外に 公然と自分がエッチだって打ち明けるんだね」

「男ゆえ、性欲は否定せぬ。無論、公衆の面前で口外する気もないがな」

 

「お堅い人だと思ってたけど、そんなにエッチな人なんだ…」

「軽蔑しても構わんさ。覚悟の上だからな」

 

「別に嫌いになったりしないけどね。それじゃあ、ルルアちゃんとは、もうシたんだよね?」

 

 獣の如き情欲でロロナに対し、実質凌辱染みた激しい生殖行為を行っていた灰の剣士。

対するロロナも本能赴くがまま受け入れていたが、実は微かに自我も残留していたのである。

煤風の如き自我でも、ロロナは現状を認識しており鮮明に覚えてもいた。

その意識下の中で本心で彼に嫌悪感を抱いていたなら、あらゆる手を尽くしてでも抵抗を試みた筈なのだ。

だが今に至る通り、ほぼ無抵抗で彼の情欲を全身で受け止め愛情さえ感じていた。

またロロナと同様に灰の剣士も、心の奥底では行為を中断するべきと判断はしていた。

しかし、滾る性欲と本能はロロナの身体を味わい尽くしたい想いに支配された。

そして抱くというよりは犯す様に、魅惑的なロロナの躰を味わい尽くしていたのであった。

 

両者とも本心を隠すことなく吐露し合う。

その上で実は灰の剣士が、性欲の強い男である事を知ったロロナ。

しかし彼女は、そんな彼を不快とは思わなかった。

寧ろ、今後も次が有るのではないかと妙な期待感さえ抱いてしまう。

そんな中、彼女はふと娘であるルルアの事が気になり言及する。

 

ここまで性欲の強い彼なら、もうルルアを抱いているのではないか?

 

そういう質疑であった。

 

「……」

 

 しかしロロナの問いに、彼はゆっくりと確かに頭を振り否定する。

確かにルルアが当番の夜、彼女を引き連れ契約中の宿まで送り届けていた。

その後は、彼女達の宿で一夜を明かしていたのである。

その日の夜間中、工房(アトリエ)には誰も居ない事になり、ロロナは密かにホムンクルス(ちむドラゴン)に偵察に行かせていたのである。

そういう経緯もあり工房(アトリエ)には誰も居ない事を、既に把握していたロロナ。

宿に送り届けただけなら、直ぐに灰の剣士が戻って来なければ余りに不自然だ。

夜間中は、誰一人として存在していない工房(アトリエ)。

その時点でロロナは、ある程度は察していたのである。

 

ルルアと灰の剣士が何やら秘め事に及んでいるという可能性を。

 

「…本当に、正直に話して?」

 

 義理とはいえルルアは大事な娘で家族だ。

幾ら性欲の強い男とはいえ眼前の剣士が、単なる欲望の為だけにルルア達に乱暴狼藉を働くなどとは信じたくない。

せっかくここまで仲を深めた関係だ。

ルルアとの件で、今の繋がりを崩壊させたくはなかった。

不安と心配気な表情で彼を見つめるロロナ。

かなり食い入るように視線を寄せる彼女だが、嫌悪感のない表情から彼を信じたい事が見て取れた。

 

彼は打ち明ける。

あの夜の事を。

ルルアを含めた少女4人と確かに一夜を共にし、入浴を含め肌を重ね合った。

しかし、最後の一線だけは越えず貞操は無事である。

エーファとライザには、射精に協力して貰っていたが生殖には至っていない事を打ち明けた。

 

「そっかぁ…。ま、ルルアちゃん、全然沈んだ様子じゃなかったし、いつも以上に元気だったから何となくは予想してたんだけどね…フゥ…」

 

 生殖の有無や是非を問うているのではない。

ルルアの心を傷付けているか否か――そこが重要なのだ。

ルルアと生殖に及んでいたのなら、それはそれでもう構わない。

それは二人の問題で、二人で決着を付けねばならないのだ。

だが彼女を悲しませる目に遭わせていたのであれば、ロロナは即座に彼を糾弾せざるを得なかった。

本心で言えばロロナとて、そんな悲しい真似はしたくはない。

ここまで彼とは生殖行為を含め、交流を深めたのだから。

 

「仮に生殖に至っていたら、どうする積りだったのだロロライナ=フリクセルよ」

「それはそれで構わないんだよ。ルルアちゃんだって自分で自分のこと決めなきゃだし、もう小さな子供じゃないしね。それとさ、ルルアちゃん何時も以上に剣士さんに近付いて腕組んだり身体寄せ付けてたから、悪い事はされてないとは思ってたんだよ。でも念のため…ね?」

 

「ルルアとは何れ、そういう関係になるかも知れぬぞ?」

「だよね~。ルルアちゃん、貴方の事すっごい気に入ってるみたいだし――」

 

「貴女はどうなのだ、俺に対しては?」

「んもう、答え難いこと言わない…!私よりも、ルルアちゃんを優先させてあげてね。あの子の心はまだ――へっくしゅッ…!」

 

 ルルアと生殖に至っている事に、ロロナは大して拘ってはいなかった。

要は、彼女が心に傷を負っていないかどうかだ。

しかしロロナの心配など露知らず、あの宿の一夜明けたルルアは満たされた様子を見せていた。

それ以来ルルアは普段以上に、灰の剣士に対し腕を絡ませたりボディタッチの頻度が増加していたのである。

 

「唯ぁ…、アレは、ちょっとどうかと思うんだぁ…私…」

「…ああ、アレ…な…。もう少しで周りにバレる所だった…。(ライザでもやらないというのに)」

 

 腕を絡ませる、ボディタッチ、身体を寄せる。この位なら些細なスキンシップとして容認する事も出来る。

しかしルルアは、それ以上の行動を見せる事が度々見受けられた。

あろう事か彼の手を掴み、自分の尻部へと誘導しようとしたり、短いスカートの中へと潜り込ませようとしたり。

ルルアなりに気付かれないように配慮していた様だが、ロロナの視点からは丸分かりだった。

周囲の目もあり、表立って咎めるに咎められなかったロロナ。

バレていたのは彼女と灰の剣士だけなのが、せめてもの救いだった。

 

「ちょっと冷えてきたね…」

「もう少し浸かって、温まってから着替えようか?」

 

「そうだね、も少しだけ浸かろ?」

 

 治療し着替える予定の筈が、長話の所為で湯冷めしてしまう二人。

クシャミしたロロナは、もう一度軽く湯に浸かる事を提案する。

二人は再び湯に浸かり温まる事にした。多少時間が経過していたのか、ぬるま湯と化している。

だがこれを最後に湯浴みを終えるのだ。然したる問題ではなかった。

灰の剣士もロロナも、一頻りの性を吐き出し普段通りの平静さと完全に取り戻していた。

しかしである。

 

「あ…アン…❤もう…❤そ…そこぉ…❤」

 

 いつもと違う事と言えば、二人は全裸を晒し混浴しているという点だ。

幼い言動に、可憐な容姿と小柄ながら豊満な身体つきを備える、ロロナという女性。

彼女の裸を目の前にしては、鎮静化していた性欲など瞬時に再燃してしまおうというもの。

自然な動作でロロナの豊かな乳房に手を伸ばし、再びゆっくりと揉み解す灰の剣士。

今回はロロナも僅かな抵抗を見せるが、彼の手に自分の手を添えるだけの仕草だ。

それは抵抗というよりも、彼と触れ合いたいという願望に近い行動だった。

 

「ん…ン…ア…❤んぁ…あぁぁん…ァはぅ…❤」

 

 胸の愛撫を暫し続けた彼は、そのままロロナを抱き寄せる。

当然ロロナも素直に受け入れ、彼の首筋へと両腕を回し抱き締め返した。

 

「ん…❤ちゅる…ちゅぐ…ヌチュン…❤」

 

 密着し抱き合う二人は流れのまま、濃密な口付けを交わし互いの舌を絡め合わせる。

ロロナは恋愛感情までは抱いていないと言っていた割に、彼の口付けには積極的に応え愛おしそうに唾液を交換し合い存分に味わっている。

 

「んひゅ…!?ひょのみゃみゃアヒャひゅにょぉ…!?」

(んちゅ?このまま上がるのぉ…?)

 

 口付けを解かぬまま、ロロナを抱き上げた彼は風呂桶から出る。

二人は抱き合った態勢で脱衣場まで移動し、身体を拭く準備に移った。

 

「さぁ…拭いて上げよう。ハァ…ハァ…」

「うん…ハァ、ハァ…。エッチな拭かれ方されちゃうんだぁ…❤」

 

 お互いの身体を拭き合い、付着した水滴を布タオルで吸い取ってゆく。

やがて敏感な部分へと到達し、ロロナの手が彼の陰茎を、彼の手がロロナの陰部へと触れ合った。

 

「あ❤、あ❤、あ❤、あ❤…またヌルヌルで汚れちゃうよぉ…気持ちいい…あぁん❤」

「う…そこだ…。そこを…さすってくれ…うぅ…!」

 

 彼は陰茎を膨張させ、ロロナは秘所を再び濡らしていた。

暫しの時間、脱線し合う二人だが何とか身体を拭き終え、着替えを済ませ、長い湯浴みは漸く終わりを迎える。

 

「あのね剣士さん…、暴走してた私も悪いんだけどね…。次からパンツとブラ破かないでね…、高いのこれ…」(´·ω·`)

「――も…申し訳ありませんでした…フリクセル様ぁッ…!!(しまったぁ、すっかり失念していたぁ…!)」( ̄□ ̄;)

 

「ほらまたぁ…ロロナ…でしょ!?」

 

 ロロナの服を脱がす際、彼は乱暴に下着類を引き千切っていた。

対するロロナも、当初は性欲に溺れ貞操観念など完全に崩壊していたため、抵抗も見せなかった。

しかし今こうして冷静になってみれば、無残に引き千切られた事に少々ご立腹気味だ。

ビリビリに敗れ、無残な布切れと化した下着を手に佇むロロナ。

彼女の悲哀に満ちた表情に、彼は何時もの振る舞いで直立態勢で頭を下げ謝罪する。

 

「今度、下着買いに行くから付き合って…!もちろん貴方が選んでね…!?」

「…宜しいのか?飛び切り卑猥極まるデザインを選ぶやも知れぬぞ?」

 

「…そうやって女の人を虐めるんだね、剣士さんって…?」

「男に下着を選ばせる…、次があるという事と判断させて頂くが?」

 

「///そ…それは…まぁ…、ここまでシちゃったんだしさ…うぅぅ///」

「今、貴方は処女に戻った。ここまでシておいて言う私に言及する資格などないが、本当に操を捧げたい相手がいるのではないか?」

 

 敗れた下着は、彼女が気にっていたデザインだった。

償いとして灰の剣士には、下着購入に付き合わせる事を要求したロロナ。

だが男である彼を、女の下着購入に付き合わせるという事だが、見方によれば今後も関係を続ける意味を示唆してもいる。

それを指摘されたロロナは、語尾を詰まらせ顔を紅潮させてしまった。

更に彼は付け加える。

 

今ロロナの処女膜は、回復の奇跡により再生してしまった。

これは、破瓜から差ほど時間が経過していなかった所為でもある。

自然治癒で出血が収まり傷が塞がってしまえば、いくら回復の奇跡を施そうとも処女膜が再生する事はなかった。

つまりロロナは、性交を経験しつつも身体構造上は『処女』という事になってしまうのだ。

 

せっかく処女に戻れたのだ。

本心から貞操を捧げたい相手が居るのではないか、ロロナには。

その代表格で言えばステルケン=ブルグ=クラナッハ。

彼だけではない。

彼女の故郷(アーランド)では、今も彼女を想い続けている相手が複数居ても何ら不思議ではない。

これ程の魅力溢れる女性だ。

放っておく男が居る方が不思議な話である。

 

「……」

 

 彼の指摘に暫し無言となるロロナ。

だが彼女は、直ぐに次の言葉を口にする。

 

「私ね…、誘ってこない人には応じてあげませ~ん…永遠に…!」

「…と言う事は…」

 

 本心では、ステルクの気持ちにも気付いているロロナ。

また彼女も、彼の想いに応えたい気持ちは今も生きている。

だが二十数年、行動を共にしたり交流を深め時には寝食を共にする機会にも恵まれていた。

しかし彼はといえば、一向にロロナに迫る素振りを見せなかったのである。

何度も何度も機会に恵まれておきながら、彼は一向に迫っては来なかった。

偶に誘われたかと思えば、精々が食事や少々の外遊ぐらいで、後は冒険に関するものばかり。

その冒険でさえ、関係を結べる機会は幾多も訪れていた。

しかし現在の有様を見れば、もはや言わずもがな――。

気が付けばステルクもロロナも、熟年層に位置する年齢を迎えていたのである。

今でこそ身体だけは若返っているロロナだが、やはり心までは少女のままではいられなかった。

 

一部の例外を除き、女とは基本的に受け身である。

 

このままステルクが誘ってこなければ、ロロナは一生彼に応える気は無いと宣言したのである。

逆に言えば、彼が積極的に誘いさえすれば、彼女は今からでも応じる気でいるという事だ。

つまりロロナは今でも待っているのだ。

彼の――ステルクの言葉と行動を。

もし彼にほんの僅かでも積極性があれば、遥か以前から二人は結ばれ別の関係を築いていた可能性が高い。

それこそ二人の関係に、ポッと出の灰の剣士なぞ入り込む余地など存在しなかっただろう。

 

「私処女に戻ったっていうけど、今はそんなに嬉しくはないかな。…だって、剣士さんとはもうエッチ…ううんセックスしたんだし、身体だけ処女に戻っても初めての御相手が剣士さんには変わりないんだよ?」

「後悔していないか?初めての相手がこの俺で…。正直に答えてほしい」

 

「ちっとも。それに言ったよね?本当に嫌だったら、最初から一人で来たりしないし魔法や爆弾で抵抗してたって」

「その言葉と心、信じよう…!」

 

「うん…❤セックスさせたげるくらいには好きだよ、剣士さんの事。でもぉ…、貴方の回りには一杯女の子居るのに欲張りさんだね…♪」

「気が付けばこうなっていた。下心で近付いた覚えはないのだがな…」

 

 たとえ処女に戻ろうが戻るまいが、ロロナの初めての相手は灰の剣士。

もうこれは消せようのない事実であり、彼との距離は更に縮まらんとしていた。

それでも彼との生殖行為に及んだ事を、彼女は万に一つも悔いてはいなかった。

あの怪し気な菓子類の所為で、二人の意識は掻き乱され性に溺れてしまったのが切っ掛けではある。

しかしロロナ本人は、あの乱暴で凌辱染みた生殖行為も何処かで愉しみ甘美なモノであったのだ。

 

「ではロロナよ?あの粉の効果時間が切れるまで、あと3時間近くはある。もし宜しければ、今度はお互いが正常な状態で交わってみないか、もう一度?」

「え…それってぇ…、もう一回…セックスするって事…だよね…?」

 

「そうとも。素面(シラフ)の状態で事に及ぶ。もしお前が真に拒むのなら、俺は決してそれ以上に迫ったりせず素直に身を引く。無論、ここで拒否しても構わない…、ロロライナ=フリクセルよ、お前の本心を知りたい」

 

「………。うん…じゃなくて、ハイッ…!このロロライナ=フリクセル…!貴方様と…灰の剣士様と、今宵は身も心も捧げ愛し合います…!ど、どうか…ふつつかな女ですが宜しくお願い致します…!でも、でも…、や、優しく…優しくしてください…!さっきみたいな乱暴なのじゃなく…!」

 

「もちろん…!私の虜にしてしんぜようぞ…!」

 

「よ、よぅし…!やって貰いましょう…!?そこまで言うんだったら、一杯気持ち良くして愛し合ってあげましょうじゃあありませんかッ…!ハァ、ハァ、ハァ…!」

 

 ここまで真正面から、生殖行為を求められるとは想定していなかったロロナ。

もう一回ぐらいは交わると予想していたが、まさかこうまで面と向かって求めてくるとは。

これ程まで真剣に迫って来られては、もう拒む選択肢など考えられなかった。

まだ恋愛感情とまではいかないが、彼を異性として接する位には魅力を感じている。

それに既に処女を捧げ、彼が初めての相手となったのだ。

処女膜が再生し処女に戻ったとしても、彼と再び生殖する事で折り合いを付けようとも考えていた。

もう赤の他人ではなくなり繋がりも深くなるだろうが、ロロナは後悔などしていない。

寧ろ心の奥底では、幸福感に満たされていたのである。

 

今度はお互いの本心で愛し合う。

正式には交際関係でも恋人でもない間柄だが、この夜だけは男女の仲を深め合うぐらい許されていい。

外部の介入を遮断させたのも、他でもないロロナ自身。

口では色々言い訳染みていたが、本心では彼と交流を深め、より良く知ろうという冒険心も沸いていた。

それに義理とはいえ娘であるルルアが、性的な行為を体験している。

彼女よりも年を重ねた自分だけが、何の経験を得ていないのも少々悔しくもあったのだ。

 

――これで、周りに『見栄』張らなくて済むよね。

 

実は若りし頃、周囲には『経験済み』と吹聴した事もあった。

当時は彼女も精神的に若く虚栄を張ってしまい、後になり我ながら馬鹿な事をしたと後悔する日も少なくはなかった。

さりとて彼を利用し、自慢できる程の経験を積もうなどという下心はない積りだ。

今から彼とは、心からの愛情で肌を重ね合うのだ。

ここから先、彼との関係にも変化が生じ真に男女の仲に発展する可能性も低くはないだろう。

あのステルクとの関係も心には引っ掛かるが、今夜ぐらいは彼と肌を重ねる事だけを考えたい。

 

「それじゃあ…、…んもぅ…恥ずかしい…❤」

「さぁ…ロロナ…」

 

 ロロナは羞恥と期待に顔を真っ赤に染め、両腕を広げながら彼と深く抱き締め合った。

 

「あ…ン…む…❤むチュ…ちゅ、ちゅ、チュン…❤」

 

 唇を触れ合わせるだけの軽い口付け(フレンチキス)。

あの獣染みた深い口付けと比較すれば、遥かに浅く淡い子供が行うような愛情表現だ。

宛ら思春期の男女がするような恋愛事と、誰かが嘲笑うかも知れない。

しかしロロナは、あの時以上の高揚感に包まれ抱き締める腕に力を込めていた。

 

「ン、ン、ン、ン…❤チュ、チュ、チュ…❤ん…ンン…ンンん❤」

 

 秘かに憧れていた口付けとでもいうのだろうか。

少女の頃から恋愛というものに興味を持ちながら、熟年を迎えるまで全くの縁に恵まれなかったロロナ。

正確に言えば機会など幾多も訪れていたのだが、生来の気弱で受け身がちな性格も手伝い、自分から相手を創ろうと行動を起こす事はなかった。

 

今行っている、灰の剣士との軽い口付け。

 

漸く彼女は、自分の意思で異性と性的接触を果たしたともいえた。

 

何度も何度も唇を押し付け、彼の唇の感触を味わいつつも口を窄め吸った。

時には舌を出し彼の唇を舐め回し、時折り勢い余っては口元をも舐めてしまう。

だが今までの中で最も積極的に、口付けに没頭しているロロナ。

昔から愛し合っている夫を相手取るかのように、ロロナは命一杯抱き締め舌を侵入させようとした。

 

これで恋愛感情を抱いていないと宣言しても、全く説得力がない。

 

今の彼女は恍惚とした表情で舌を使い、彼の唇の合わせ目を無理やり抉じ開けようとしている。

もう我慢が出来ないのだろう。

彼女は早く、深い口付けを味わいたい事が彼にも伝わっていた。

それは彼とて同じだ。

彼も『待ってました』と呼応するかのように舌を出し、彼女の唾液が滴る舌を絡め捕る。

 

「ンン…んおん❤、グジュる❤、むじゅる❤、じゅぐる❤、むちゅうん❤、ちゅる❤、チュウ…❤ヌジュ…❤」

 

 ロロナは彼の唾液を吸い、彼はロロナの唾液を吸い、十分に吟味した後ゆっくりと喉奥へ通す。

 

「むチュ❤ハム❤うんぐ…❤ぬりゅ❤にゅじゅん…❤」

 

 特にロロナは顔の角度を何度も傾け変えながら、貪る様に彼との口付けを愉しんだ。

だが秘め事は始まったばかり――。

 

「プフぁ…、さぁロロナ、寝台で続きだ…病み付きにして上げよう」

「ハァ、ハァ…❤うん…❤うん…❤」

 

 このまま延々と続けたい口付けを解いた彼は、ロロナを引き連れ屋根裏(ロフト)部屋の寝台へと誘う。

 

「あ、やぁ…❤すぐエッチなとこ触るぅ///やぁん…❤」

「それは何処だろうか、教えてくれないか?」

 

「お尻ぃ…よりも、もっと下…。うん…もっと奥…ふぁ…❤お尻の穴はくすぐったいってばぁ…、もっと下ぁ…アッ❤そこ…そこ…❤グチュグチュのヌルヌルしてる所だよぉ…やぅ…❤」

「ここかな…?これは酷いな…せっかく着替えたというのに…」

 

「あ…❤あ、あ、あ…❤ホント…、誰かさんがエッチだから、私に移っちゃったじゃない…あん❤」

「では続きは寝床でな…粗末だが」

 

 ロロナの尻部に手を回し撫で回すが、言葉とは裏腹に彼女は故意に尻をフリフリと擦り付ける。

そこから彼女の誘導に従い尻を経て陰部へと手を移動させ、寝間着越しの秘部を指でなぞった。

もう其処は、先ほど彼が注ぎ込んだ白濁液と彼女の愛液の混ざった体液で滑っている。

着替えを済ませたにも関わらず、ロロナの新しい下着も淫靡に塗れ汚れていた。

彼女は急かす様に彼の手を引き、早々と梯子を上り切ってしまう。

 

屋根裏部屋を寝床として利用し、其処には藁と布を敷いただけの簡素な寝床が用意されているだけだ。

流石にもう少し配慮が必要と感じていた灰の剣士は、数枚の毛布を足し少しでも快適にと努めていた。

簡易寝台にも劣る粗末な寝床だが、ロロナは不快に感じる事は全く無い。

 

「それじゃあ、始めようか?」

「はい…❤」

 

 二人は寝床に身を横たえ、少しの間抱き合った。

 

彼女も口付けが好きなのだろう。

何度交わそうとも飽きることなく、彼と唇を重ね合わせ舌を積極的に絡める。

 

「ふ…ん…チュ❤、チュる、ちゅるん、ちゅぐ❤、ちゅぐ、ちゅぐ…むチュる…❤」

 

 もう充分だと口付けを放そうとも、ロロナの方が放すまいと彼の頭へ手を回す。

仕方なく口付けを交わしたまま、ロロナの寝間着に手をかけ脱がせる事にした。

今度は引き千切る事なく丁寧にボタンを外し、ゆっくりと脱がせてゆく。

当然ロロナに抵抗の意思はない。

下着も脱がされたロロナの裸が、薄暗い灯りに反射され艶めかしい色合いを放っていた。

また彼女の秘所からは、今も彼の精液と彼女の愛液が混ざり零れている。

脱がせた下着(ショーツ)の中心部(クロッチ)は、ドロドロの滑りで淫臭と湯気が漂っていた。

このままでも彼女の媚肉は充分に解れ切っており、これ以上の愛撫は必要ない。

直ぐに挿入する事も出来たのだが、念のため彼女の性感を高める事にしよう。

全裸で寝そべる彼女の全身に手を這わし、性感を高めてゆく灰の剣士。

 

「ふぁ…ア…あハァ…❤あぁぁハァん…んぅぅん…❤」

 

 乳首や陰核を摘まめば、長い口付けを自然と放してしまうロロナ。

蕩けた甘声を晒し、新しく分泌された愛液が秘所から漏れ出した。

彼女の唇が離れた事で、首筋や脇腹といった局所にも舌を這わせてゆく彼。

 

「ん…いひぃ…!?ヒぅッ…❤んハァうっ…❤」

 

 ここはかなり特殊な場所で、人によっては性感帯にもなり得るが不快感しか湧かない場合もある。

ロロナにとっても性感帯とは言い難いが、相手が彼という事を意識しているのか身を捩じらせつつも受け入れた。

 

「ハァ、ハァ、ハァ…❤」

「さぁ…準備は良いな、ロロナ…。愛し合うぞ」

 

「ハァ、ハァ…ハイ…❤、でもぉ、ちょっと恐いね…」

 

 あの時は暴走気味に狂っていた事もあり、確かに破瓜の痛みも感じていたロロナ。

だが、あの痛みなど気になるどころか快楽を得る事に意識が傾倒し、彼女にとっては些事に過ぎなかった。

しかし今度は、素面で正常な状態だ。

幾ら性感が高まり彼との行為を受け入れようとも、再生した処女膜により再び破瓜の痛みを迎える事になった。

彼女も性知識が豊富なわけでもなく、耳に入れた体験談によっては『かなり痛い』とも聞き及んでいた。

それ等の声を判断基準とし、いざ受け入れる瞬間を迎えた彼女は途端に恐怖感を覚えてしまう。

 

「ゆっくりとする。私を抱き締めるといい」

「うん…優しく…優しく…お願いします…」

 

 耳元で囁くように声を掛けられたロロナは、言われた通り彼を力一杯抱き締めた。

 

「いざ…参る…!」

「ンぐッ…!?」

 

 覚悟を決めたロロナの陰部に、再び彼の陰茎が当てがわれた。

指とは違う異質の感触に、彼女は目をキュッと閉じ口を紡ぐ。

そして彼女は再び体感した。

徐々に沈みゆく、彼の強直した陰茎を。

ゆっくりと、僅かずつだが、確実に奥へ奥へと侵入する男の象徴。

極限まで高まった性意識と解れ切った媚肉のお陰で、これでも円滑に受け入れている方なのだ。

大量に滲み出る愛液と先程の彼の精液も混ざり合い、かなり摩擦係数が軽減されている。

それでも陰茎の体積は、彼女の膣口を圧迫し押し返そうと反発作用が働いた。

やはり今の精神状態が、主な原因だろう。

 

「あ…い…ぎ…ぐッ…ぅぅ…」

 

 先ほどの快楽で喘いでいた彼女とは思えない程に、苦し気な呻き声で歯を食い縛っていた。

実はまだ処女膜を貫いてはいないのだが、この時点でも相当の痛覚に見舞われたロロナ。

これが本来の反応だ。

快楽ではなく苦痛に喘ぎ、閉じた目尻からは涙が零れている。

 

「…いかんな…抜くぞ…?」

 

 苦痛だけを感じている様では、とてもだが生殖行為どころではない。

下手をすれば、それこそ強姦になり身も心も傷つける事に繋がりかねないのだ。

彼は透かさず陰茎を引き抜こうとした。

 

「だ…ダメ…抜いちゃ…ダメ…、最後まで…最後まで…シて…下さい…」

 

「…いいんだな…?」

 

「は…い…、お願い…しま…す…」

 

 だがロロナが途中で制止させ、最後まで行為を要求する。

苦悶の表情を浮かべながらも薄っすらと目を開け、彼に訴え掛けた。

彼を抱きしめる手にも一層の力を込め、爪さえ立てている。

もう一度意思の確認を行う彼に対し、ロロナは行為の中断を望んではいない。

 

「息をゆっくりと吐くのだ、ロロナよ」

「は…い…。スゥ~…はぁ~…あ、が、あがが……いぎょえッ!!?」

 

 ゆっくりと息を吐かせる事で、少しでも緊張を解し弛緩させようと試みた灰の剣士。

筋肉を弛緩させれば、その分だけ膣圧も緩み挿入の痛みも和らぐはずだ。

まさかロロナもここまで苦痛を伴うとは、想定していなかっただろう。

彼女に息を吐かせ緊張が緩んだ瞬間を見計らった彼は、少々強引に奥へと挿入を進める。

それでも過剰な痛みは伴った。

やはり内部から伝わる痛覚は、どうにも耐え難いものがある。

基本的に女性の方が男性よりも苦痛に耐性が有ると言われるが、この痛みは苦しいの一言に尽きた。

 

そして極め付けは『二度目の処女喪失』という、面妖な体験。

 

奇怪な悲鳴を上げたロロナは、処女膜が破れる感触を直に味わった。

体内から来る『プツリ』という音を聞いた気がした。

彼女も処女膜が再び破れた事を認識していたが、激痛でそれどころではない。

耐えがたい灼熱の如き激痛は尚も続き、彼の陰茎が奥へ奥へと侵入しているのが分かった。

やがて辿り着いた子宮の入り口で、彼の進撃は漸く収まる。

 

「よし、奥まで届いたぞ…大丈夫か、ロロナ?」

「ハァ、ハァ、ハァ…うん…大丈夫…イギッ…ぅぅ…」

 

「少し、このままでいよう…」

 

 今でも相当の激痛を感じている様だ。

少し喋るだけの僅かな振動でも、彼女に痛みを与えてしまう。

その事を察した彼は、彼女が痛みに慣れるまで動く事を控え暫し抱き合う。

 

10分ほどだが、そろそろ慣れてきた頃合いだろうか。

 

彼はゆっくりと腰を動かし、抽挿を始める。

 

「まだ痛いか…?もう少し耐えてくれ」

「うん…大丈夫だよ…。でも…ゆっくりと動いて…まだ痛いよ…」

 

「折角シてるんだ、ロロナが気持ち良くなるまでスるからな」

「勿論だよ…イギッ…!私が…気持ちいいって言うまで…うぐッ…シようね…ヒぐぅッ…!」

 

 苦痛に喘いだまま性行為を終わらせるのは、流石に酷というもの。

出来得ることなら彼女には、満たされた形で終わりを迎えさせてやりたい。

その為には、とにかく痛みに慣れさせる必要がある。

破瓜だけでなく膣口も裂けている可能性は否定できない。

しかし下手に回復の奇跡など行使してしまえば、またもや処女膜を再生させ延々と破瓜の痛みを与え続けてしまうのだ。

これでは性行為ではなく唯の拷問に他ならない。

なるべく痛みを与えないように配慮しながら、彼は腰の動きを再開する。

 

「あがっ…ぎひぃ…いぎぅッ…ぐぅッ…あぐッ…!」

 

 ゆっくりと、丁寧に、気を遣いながら――。

 

「うぅ…あぁ…はアぁ…あぁフゥ…うふぉ…」

 

 僅かずつ、僅かずつだが、ほんの少しだけ彼女の声に変化の兆しが見られる。

 

「あぁハァ…あぁフゥ…ああぁ…うぅぁん…あぁハァん…あぁん…」

 

 そこからは如実に変化が現れ、漏れ出る彼女の声に甘さが混ざり始めていた。

 

「あぁん…ハァん…ああ…ぁんハァん…ふぅあぁん…ああん、ああん、んぁん…❤」

 

 遂には完全に甘声と化し、明らかにロロナは快感に喘いでいた。

 

「あ❤、あ❤、あ❤、気持ち良くなってきたよぉ…ちょっぴりだけ痛いけどぉ…いいよぉ…❤あん、アン、アン、あぁん、良いよ、好いよぉ…❤あぁぁハァん❤」

 

 それでも若干の痛みは感じていたが、ロロナ自身も腰を動かし始めている。

もう気にはならないという事か。

明確な快感に喘ぎ、ロロナの表情は苦悶から蕩けた女に変化していた。

 

「もう少し激しくしても大丈夫だな」

「うん…うん…❤あ❤あ❤あ❤あ❤あ…❤ハァん❤ハァん❤ハァん…❤ああん❤ああん❤」

 

 ここまで快感に感じてくれば、多少は大袈裟に動いても良さそうだ。

ロロナも望んでいるらしく、涎と涙を垂らしながら快感に身を委ねていた。

彼が更に激しく腰を動かせば、その度にロロナの豊かな胸が上下左右にと不規則に揺れ動く。

つい先程まで処女だったロロナの膣圧は、抜群の締め付けで彼の陰茎を扱(しご)いている。

この摩擦は極上で、彼も射精感の昂りを感じていた。

 

「ぐぁッ…来る…出る…出すぞ…また出すぞ…ロロナぁ…!」

「あ❤あ❤あ❤あ❤、うん、うん…❤いいよ…❤出すんだね…私も、私もぉ…あの感覚が迫って来たぁ…アン、アン、アン…❤」

 

 互いの摩擦運動が一層の激しさを増し、結合部からは、グチュ、グチュ、と卑猥な淫音が漏れている。

また結合部が動く度に、二人の体液が僅かな間隙から噴出していた。

両者とも性感は最高峰に達し、絶頂が近付いている。

もうロロナに痛みはない。

この一晩だけで、彼女は玄人染みた腰使いに変貌していた。

今の二人は互いを抱き合う対面座位の体勢で盛り上がり、彼の突き上げに対しロロナは腰を器用に動かし時にはグラインドさせ搾り取ろうと躍起だ。

 

「――くぁッ…出たっ…!」

「――昇ぅぅッ……❤❤❤」

 

 程無くして二人は絶頂を迎え、彼の白濁液がロロナの子宮へと注がれた。

またロロナも上半身を仰け反らせガクガクと痙攣を繰り返し、白目を剥きながら涎と鼻水を垂らしている。

同時に昇天した事で、二人は脱力した状態で抱き合いながら呼吸の整えに努めた。

 

……

 

「なぁロロナ?」

「なぁに…?ア❤、あ❤、あ❤、あ❤、アン…❤」

 

「もう出ないんだが…?」

「あん、アン、アン…❤、そっかぁ…、んじゃあこれで最後にするね…ア…ふァン…❤」

 

 あれから5回――。

彼は射精を強いられていた。

仰向けの彼に跨るロロナは、今も一心不乱に腰を振り続けている。

流石に一日で10回も射精しては、もう出るものも出ない。

二度目の処女喪失を経験し当初こそ激痛に喘いでいたロロナだが、結果的に彼女は快感で締めくくる事が叶う。

それはまだいい。

しかし問題は今の状況――。

落ち着いた彼女は更なる性交を求め、彼に迫っていたのである。

濃厚な口付けを繰り返し、卑猥な愛撫を要求し、彼女は生殖行為に耽った。

 

「あ…昇るッ…❤あっ…いいッ…❤❤」

 

 騎乗位という体勢でロロナは、何度目になるかも分からない絶頂を迎え身体を仰け反らせる。

しかし彼の方はというと、快感を感じつつもドライオーガズムに達しているに過ぎなかった。

ご満悦なロロナに対し、少々やつれ気味な灰の剣士。

成熟した年齢の割に少女の様な振る舞いを見せていたロロナが、ここまで貪欲に性を貪ろうとは――。

それとも、これが彼女の秘められた本性とでも言うのか。

 

「このまま寝てもいいけど、まだ動けるなら、これから私と原因究明に努めるよ、いける?」

「…若しや、昼間のア(・)レ(・)か…?」

 

「うん、ちゃんと原因解明して対策しないとだね」

「承知した」

 

 度重なる生殖行為で、ロロナは相当体力を消耗した筈なのだ。

だが彼女は全く堪えていないのか、錬金術の活動を今から始めようという。

特に昼間口にした、例の『赤黄色いドライビスク』の件に関してだ。

アレの所為で二人が理性を麻痺させる程の性欲に溺れ、結果的に性交渉を持ってしまった。

それは想定していない出来事で、調合レシピと手順を今一度探る必要に迫られていた。

これはロロナが調合した代物で、効果も身を以て嫌というほど知った。

放置しても彼女は二度と、同じ物を調合する事はないだろう。

しかし万が一、他の誰かが調合してしまう可能性もゼロではない。

今の内に原因究明に乗り出し解析できれば、対策法も検討できる。

 

彼は彼で相当の疲労が蓄積していたが、女で錬金術師でもあるロロナが活動を続けようというのだ。

戦士職の彼が此処で参ってしまっては、流石に面目が立たないというもの。

当然彼も活動再開の意を表し、徐に普段の服装へと着替える。

ロロナは陰部から滴る体液を拭き取ろうともせず、あの汚れたままの下着を再び身に付け何時もの錬金服へと着替えを済ませた。

 

「んフフ…❤」

「…ぬ?」

 

 そして意味あり気な視線で彼を見つめ、自分の股間に手をやり意地悪そうな笑みを向ける。

 

「そうだそうだ、そろそろ避妊薬を飲まないとだね」

 

 完全に避妊できるという訳でもないが、彼女が持ち込んでいた秘薬は信頼性が高いとの事。

アーランドでも、売れ行きが好調らしい。

 

「次からは、剣士さんも男用のを飲んでね。それなら、ほぼ安心だからね」

 

 彼女が服用した避妊薬だが、タブレット状で嵩張らない物だ。

また男用のも存在し男女そろって服用すれば、9割9分で着床を回避できるとの事。

誰が発案したのか気になるが、少なくともロロナではない事だけは確かだ。

 

だが仮に今夜ので妊娠していたとしても、彼女は受け入れる覚悟は出来ていた。

しかし今は口に出さないでおく。

まぁ妊娠しないだろうが、念には念を押した上での心構えだけは秘めておいた。

 

とはいえ彼女の言は、暗に次からも致(・)す(・)事(・)とを示唆してもいる。

どうやら今夜限り(ワンナイトラブ)の関係で済ます気はないらしい。

 

避妊対策さえ確立しておけば、ギリギリ誓いを破る事にはならない。

灰の剣士も、そう折り合いをつける事にし、次からはもう少し肩の力を抜こうと考えていた。

今までが、少し物事を重く深刻に捉え不器用に当たっていたのかもしれない。

これからは、ほんの少しだけ軽く振舞っても好い結果に帰結するなら、それも吝かではない。

 

「それじゃあ、先ずはレシピの確認からだねぇ~。確か…アレとアレを混ぜて――」

「……(なかなかどうして逞しい、彼女も)」

 

 早速、調合レシピの確認を始めたロロナに、彼は心強いものを感じていた。

あのステルクも、彼女のそういう部分を好ましく思っているのかもしれない。

ロロナは調合素材を口に出しながら、次々とメモに記してゆく。

 

「それでねぇ…、貴方が狭間の地から持ち帰った赤い葉っぱ…えっとぉ…――」

「アルテリアの葉」

 

「そうそうそれそれ…アレを混ぜたんだよね…、思い出した…!」

「どの位の量を?」

 

「えぇッとぉ…、バサァッて――」 ( ゚ ω ゚ )

「――数十枚もッ!?」

 

「違う違う違うよッ!それじゃあ、ドバァッだよ…!バサァッと、バサァッと――」( ゚Д゚)

「一枚くらい…かな?」

 

「うんうん、そうそう…!そん位だったと思う…」( ゚∀゚)

「それでも多過ぎだ」

 

「あ~、やっぱりぃ…」( ̄ー ̄)

 

 昼間、卓の上に置かれていた『赤黄色いドライビスク』は、たったの二枚分に過ぎない。

それだけの量に、あの貴重なアルテリアの葉を丸々一枚を加えたと語るロロナ。

相変わらず妙な擬態音で表現し容量を得ないロロナの伝達法だが、何とか分量を押し当てた灰の剣士。

それにしても、アルテリアの葉は摂取した者に高い高揚感と興奮をもたらし、香辛料や戦意向上にも役立てられている。

主に攻撃力上昇や、即席の狂戦士状態へと変容させる事も可能だ。

それに加え、既存の薬効を倍増させる効果も備わっており、希少価値の高い葉で数も少ない。

あのドライビスクが赤く変色し過剰なまでに辛かったのも、アルテリアの葉が作用したのは間違いないだろう。

それにしても一枚丸々加えたのは、流石に過剰に過ぎる。

 

「ですが、あの葉だけで狂える程の情欲に支配された説明が付きませぬ。まだ何か加えたのではないですか?」

 

「う~ん…、黄色い物…だったと思う…。アレはチビィッとだけだったもんなぁ…」

 

 灰の剣士は更に追及する。

アルテリアの葉は確かに精神高揚の効果はあれど、発狂染みた性欲をもたらす効果を単体では発揮できない筈なのだ。

これは彼の憶測だが、別のナニカにアルテリアの葉が作用し、何らかの効果を爆増させた。

彼はそう考察を巡らせる。

彼の言葉を受け、ロロナも更に記憶を巡らせ黄色いナニカを混ぜた事に行き当っていた。

 

「――そっか、アレだぁ。黄色くて小っちゃい木の実…アレって『黄金のロアの実』って言うんだっけ…?」

「う~ん…、黄金のロアの実にその様な効果があるとは到底思えませぬ。本当に黄色くて小さな実だったのですか?」

 

「本当だよぉ、黄色くて小さくて…、何か傷んでたのかなぁ…?ドロォッとネバァってしてたんだ。多分腐りかけてたと思うから、釜に混ぜて熱したら殺菌できるかなぁって思ったの」

「…原因が分かりました、ロロナさん」

 

「ロロナでいいって言ってるのに…。それよりも本当?」

「それ…『黄金のロアの実』ではなく『イエロの瞳』という大変危険な実です…ハァ…通りで――」

 

「え…え…、ま、不味かったのッ…!?」

「…かなり…」

 

 イエロの瞳…狂い火に深い関わりの深い地でのみ算出される、低木の爛れた身だ。

摂取した者に強い精神作用を及ぼし、その均衡を破綻させる効果を持つ。

上手く使えば、鎮痛や鎮静に高い効果を発揮するが、大抵は麻薬として使われ高い値段で取引されるというのだ。

研究と検証のために一応は持ち帰ったのだが、国王でもある金剛石の騎士が主導で管理体制を検討中との事。

恐らく、自由な栽培は禁じられるであろう事が予想される。

 

これは灰の剣士の見解だが、元々ドライビスクを調合するにあたり、微小だが催淫作用の持つ素材が使われていたのではないか。

それをアルテリアの葉が爆増させ、高い媚薬効果を持つに至った。

加えてイエロの瞳が、性欲方面に狂わんばかりの効能を発揮し、摂取した者を狂わせてしまった。

 

錬金術や調合知識の低い彼の見立てだが、狭間の地に深く関わっていたのも彼だ。

その地由来の素材効果も身を以て知っているのなら、信憑性はアテにできる。

 

「そっかぁ…、これは大きな失敗だねぇ…ハァ…」

 

 ロロナの思い違いで、黄金のロアの実とイエロの瞳を間違えての調合という失態を犯してしまい、大きく肩を落とす。

 

「ですが、アレだけなのでしょう?作ったのは…?まさか他に調合してしまったとか…!?」

「ああ、それはないから安心して…!」

 

 イエロの瞳を素材に使った調合品は、あのドライビスクだけだ。

その上で彼等が食した事で、結果的には処分にも繋がった。

これなら被害は二人だけに留まり、これ以上広がる心配はない。

その点は安心していいだろう。

 

「一応レシピは教えておくけど、悪用しないでね剣士さん…?」

「しませんよ。怖くて怖くて、効果も身を以て知りましたし…」

 

「だよねぇ…、でも良かったぁ…相手が剣士さんでぇ…。(やっぱり気持ち良かったし、幸せな気持ちになれたし❤)」

「私も相手が貴女で良かった。もっと気の強い女や敵意を向けられた女性と思うと…。(いや…よそう…あまり考えたくはない)」

 

 再び当初の獣染みた生殖行為を思い出し、ロロナは顔を赤面させ、逆に彼は顔面が青褪めていた。

実年齢はどうであれ、純な処女であったはずのロロナでさえ性欲に狂い破瓜の苦痛さえ無視し快楽に溺れてしまうほどの効果。

こんな代物が流通すれば、それこそ社会は性に狂い機能停止に陥る。

それなりに需要も発生すると思われるが、市場に出すなら効果を抑え微弱化させねばならない。

それに今のレシピと調合手順を把握しておけば、今後の対策にも役立つだろう。

灰の剣士が、昼間のドライビスクを悪用する性格ではないと信じ、ロロナは彼に調合手順を伝授した。

 

「あ…それと…、あの魔法の粉の調合レシピも教えておくね♪」

「あの魔法の粉…?ああ、工房に撒いたアレ――」

 

「そうそう、必要になるかもと思ってね。ちょっと素材が貴重だから、ポンポン作れないけどねぇ♪」

「周りの空間と時間の流れを遮断させる…、有用かもしれない」

 

「まだ公表してなくてね…、私しか知らないんだぁ。特別に剣士さんにだけ教えるから、今はまだ誰にも言わないでね」

「承知しました」

 

 今も工房(アトリエ)の周囲に撒かれている錬金術の発光粉末』は、あと30分ほどで効果が消滅する。

そうなれば再び遮断された空間は、時間が同期連動し元に戻るだろう。

少々癖のある効果を持つが、上手く使えば活動にも有益を見出せるだろう。

この粉末は、ロロナが独自に編み出した秘法とも言えた。

まだ数回しか効果を検証しておらず、誰にも公表していない秘匿性も備えている。

他言無用という条件付きで、灰の剣士にだけ密かに伝授させたロロナ。

彼女なりの好意の現れと捉えていいのだろうか。

 

「まだ他の人に使っちゃ駄目だよ、バレちゃうから。検証する時は私を呼んでね、それなら…さ…また二人で…ひゃん恥ずかしいぃ…///」

「ええ、いいでしょう。その時は、飽きるほどに検証試験と参りましょうぞ、錬金術師長様」

 

「う…うん…❤でもルルアちゃんを先に幸せにしてあげて?私は今のままでも、充分満たされてるからさ」

「承知しました。しかし今宵の事は、当分秘密にしておきましょう。いずれ話せる時期が来るまで」

 

「そうだね、話す時期は二人で相談し合ってからにしましょ」

 

 ロロナが教えた『錬金術の発光粉末』の調合法を、知識だけは入手した灰の剣士。

だが彼女ほどの効果を発揮させるにも、先ずはロロナ同伴で検証試験に付き合って貰わなければならない。

彼女は羞恥に顔を紅潮させながら、その旨を告げる。その様子から、彼女が何を想像しているのかは明確だ。

その時は、彼(・)女(・)を(・)存(・)分(・)に(・)満(・)た(・)し(・)て(・)や(・)ろ(・)う(・)。

彼は承諾しつつも、心の中でそう考えていた。

 

もう直ぐ効果も切れ周囲の時間も再動すれば、ステルクとピアニャが此処に訪れる。

当然、今宵の事は秘密だ。今はまだ話すべき時ではない事を確認した二人。

既に後始末も済ませ、今宵の関係を探られる心配はない。

あと20分ほどで効果も切れる。

 

「うむぉ…?普通に過ごした方が…むぐ…?」

「うるさい…、むチュ…❤私を気持ちよくさせた貴方が悪いのぉ…、むチュ、チュる❤ギリギリまで…ギリギリまで…むンチュ…❤」

 

 一連の処理を済ませたはいいが、効果が切れるギリギリまでロロナは彼に迫り、濃厚な口付けを交わした。

狂わんばかりの性接触と、二度目の愛情溢れた性接触で、ロロナの躰は再び情欲の火が燻ぶらんとしていた。

だがもう直ぐ粉末効果が切れるという緊張感と、万が一あの二人に見付かるのではないかという背徳感が、ロロナの情欲と性意識を異常なまでに昂らせている。

それに伴い興奮も高まり、ロロナの感度は最高潮に達していた。

もう20分ほどしか残ってないのなら、大人しく過ごすべきと彼は主張する。

しかしロロナは強引に彼に迫り、口付けと愛撫を求めた。

何とか彼女を絶頂させるしかない。

灰の剣士は急いで、ロロナの要望に応える。

 

「あ…ン…む…❤ちゅぐ、ちゅるん、チュウぅ…❤あ❤、あ❤、あ❤、あハァ…❤そこ、そこ…昇ってきた…❤今度は直ぐに来るよぉッ…!?」

 

 ロロナの最も感じる箇所は既に把握済みだ。

極限まで高まった性感帯…つまり陰核を指で摘まみ擦り上げ時には優しく弾いてゆく。

その行為に加え、彼も積極的にロロナの唾液を味わい交換し合った。

 

「――あ゛ッ…ンぁあああぁぁんッ…❤❤」

 

 僅か20分の短い時間にも関わらずロロナは絶頂を迎え、元々グジュグジュに湿っていた下着は更なる濃厚な淫臭を放っている。

 

「これで最後だロロナ。流石にこれ以上はな――」

「ハァ、ハァ、ハァ…うん…これで終わり…チュッ❤」

 

 最後に軽い口付けを交わし、少し乱れた服装を整える二人。

粉末の効果は時間切れを迎え、程無くしてステルクとピアニャが来訪する。

 

「やぁロロナ君、お邪魔させて貰うよ。大事ないかな?」

「ロロナさん来たよ、…まぁ普通か見た感じ」

 

 ロロナ一人を灰の剣士と過ごさせる。

いつ事故が発生し間違いが起こっても可笑しくはない。

そう危惧したのはピアニャだ。半ば強引にステルクを引き連れ、こうして監視の意味合いも含め訪れたという事だ。

 

「ロロナ君も剣士君も、顔がまだ赤いな」

「あの時の症状、まだ引き摺ってた?」

 

「アハハ…ごめんね~、心配かけさせちゃってぇ…(うわぁ…ホントにギリギリだったぁ…(-_-;)汗)」

「今しがた、原因究明を終えた次第です。対策もこれから徐々に…。(思い違いしてくれて助かったぁ…、ロロナめ淫乱な(゚Д゚))」

 

 かなり際どいタイミングで来訪したステルクとピアニャ。

幸いにも昼間の症状が続いていると、誤解してくれた様だ。

ロロナと灰の剣士は、症状の原因を説明し取り繕う。無論、性交に及んだ事は内密だ。

 

「そっかそっか。ロロナさんが、その人に変(・)な(・)事(・)されてなくてホントに良かった良かった。まぁ私たちが居るから、今夜以降は安心してね」

「ピアニャ君、彼もその様な分別のない男ではないよ」

 

 実際ピアニャが目撃していれば卒倒するような、凄絶な生殖行為に耽っていたロロナと灰の剣士。

しかも彼等が来訪する寸前まで、この男女は仲を深めていたのであった。

二人を欺いた事に、僅かに心が痛んだ灰の剣士とロロナ。

しかしピアニャはしつこい位に、灰の剣士へ疑いの目を向けて来る。

それに関しては文句の言いようもないのは事実だが、少し癪でもあった。

 

「ピアニャ殿。そこまで疑うのであれば、その変な事とやらを実際に行ってしんぜよう。無論、貴女に対して…な…!」( ̄∇ ̄)

「は…何言ってんの?そんな事出来る訳――」(`ε´)

 

「ステルク公、ロロナさん、少しばかり彼女を拘束して頂きたい。…フフフ、些かに分(・)か(・)ら(・)せ(・)て(・)あげましょうぞ」

 

「え…えと…ちょっと面白そうかな…?ステルクさん、ちょっとだけ…やってみようか…?」

「ロロナ君…?まぁそこまで言うなら、少し協力して上げよう」

 

「ちょっとちょっと二人ともぉ…!?こんな人の戯言、真に受けないでぇ…!」( ̄□ ̄;)

 

「大人しくなさい…!」

「許せ、ピアニャ君」

 

「――待って待って待って待ってぇ…!?」(≧з≦)

 

「フフフ…さぁ、観念するのだピアニャよ…!この私、灰の剣士が貴公を昇り詰めさせて上げようではないか…!」( ゚∀゚)

 

 困惑するステルクとロロナに協力を仰ぎ、ピアニャを拘束させる灰の剣士。

抵抗するピアニャを余所に、何故か協力してくれた二人。

ピアニャの両肩と両腕を掴み、動きを封じる。

そして灰の剣士が両手をワキワキと妖し気に動かしながら、嫌がるピアニャへと少しずつ迫った。

 

「い…いや、いや、嫌ぁ…待って剣士さぁん…!?私は別に貴方が憎いんじゃなくって、ロロナさんが心配なだけでぇ…お願い許してぇ……、い…いやぁッ……!!!」( ;˙꒳˙;)

 

 

 

 

 

このあと、メチャクチャ健全に過ごした。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

あうッ、剣士さんとシちゃったぁ~…!

しかも一杯、一杯…すっごくエッチで、いやらしい事シちゃったぁ~…!

初めての相手は、灰の剣士さん。

ちょっと予想外だったけど、それはそれでアリかな。

……

まぁいいんだけどね。

私も好い加減いい年迎えてるし…、身体だけ若くても…さ…。

けど、道具の力でこんな関係迎えるのはチョッピリ悔しいから、素面でもシちゃった…。

処女喪失…痛かった…痛かったけど……、すっごい気持ちいい…❤

もう止まらないよぉ…、って言うか私ってこんなにエッチな女だったんだぁ…アハハ…。

もっともッと剣士さんとシたいから、精力剤開発しとこ。

……

ステルクさん、貴方に対する気持ちはまだ生きてるけど、誘って来ないなら何時まで経っても応えてあげないよ…!

私から迫るなんて嫌だから、ちゃんと貴方から迫って来てね。

でないと剣士さんのとこ行っちゃうからね~、ホントだよ~!

……

何か剣士さん、ステルクさんに発破かける気でいるみたいだけど大丈夫かなぁ…?

まぁ剣士さんの事だから斬り殺されたりはしないと思うけど、ステルクさんああ見えて豆腐メンタルな部分あるからなぁ…。

狂って憤(・)死(・)しないか心配だなぁ…。

 

アーランドの錬金団、その術師長より抜粋。

 

 

 

 

 

 




ロロナとの関係ですが、精々友人の域は出ていないと思います。
今回の夜で少しは進展したと思いますが、彼に対するロロナの感情や如何に?
(何かロロナが異常に執着し始めているように書いてしまったが、う~ん実際どうなんだろう?)
あと性行為にドハマりしたのか、徹底的に絞られた灰の剣士でした。(
10回射精…最後の一回はドライオーガズム状態)
このままズルズル行けば、ロロナに射精管理される関係に行き着くかもしれませんね。

一応ステルクとロロナと灰の剣士の行き着く先は考えてあります。
ただ複数の結末なので、どう転ぶかは未確定です。
まぁそこまで深刻には考えていませんが…。

如何だったでしょうか?
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。  
デハマタ。( ゚∀゚)/
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