ゴブリンスレイヤー ―灰の剣士―R-18 作:カズヨシ0509
これで銀髪武闘家ちゃんのシナリオは、”一応”最後です。
何故かここまで無駄に長引いてしまった。一話で終わらせる予定だったのに…。
では後編をお楽しみ下さい。
やっとチャンスが回ってきました。剣士さんとの二人っきりの夜。
神殿の子と話し合った、一種に剣士さんを支え合う。
その為には、少しでも仲良くならないといけないですしね。
あの子とはしょっちゅう湯浴みしてるって聞きましたし、あたしと入っても良い筈なんです。
気持ち良かったなぁ…、一杯触って貰って、一杯洗いっこして…、何回もしたいなぁ…。
一緒にお出かけもしたかったなぁ…。ギルドの職員さんとスイーパーさんと神殿のあの子。
今度は、あたしも混ぜてほしい。
あ、でも…、いま一緒に居るんだし、これはこれでアリかも…!
銀色の頭髪を持つ、然る武闘家の冒険者より抜粋
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
微笑みを浮かべ寝そべる銀髪武闘家。
ワラ束の上に分厚い布を強いただけの即席の寝台――。その上に無防備に身を任せる、布シャツ一枚だけの成熟した身体を持つ少女のような女性。
ごく自然な形で捲れた布シャツからは、豊かな胸の乳首が二つ、そして無防備に曝け出された割れ目が姿を現していた。
加えて、彼女の割れ目からは幾筋もの愛液が大腿部を伝い、薄暗いランタンを鈍く反射させている。
性に全くの無頓着な成熟した女性の肢体――。
そんな彼女に覆い被さる灰の剣士――。
逸り滾る性欲を無理やり抑え付け、ゆっくりと彼女の顔に自分の顔を近付ける。
「…ん❤」
彼女も何をするのか察したらしく、口から舌を出し彼を迎え入れる。また彼女の口端は吊り上がり、両腕を広げ差し出している。
あの時の軽い口付けなど不要――。互いの唇を触れ合わせると同時に、二人とも舌を絡ませ合いネットリと何度も舐め回した。
「ん…ン…❤ぬンチュ…ちゅるん…ぬじゅる…❤」
深い口付けと共に舌で互いの唾液を交換し合い飲み干してゆく。それを何度も繰り返し、唾液の味と交換を堪能する。
「ンン…!?んぅんフゥ…❤ふぅぅ…んぅん…ン…❤ん、んぅふ、ンン、ぅんフン…❤」
だが口付けだけに専念する気など毛頭ない灰の剣士。彼女に負担を掛けさせてしまうが体重を預け、シャツ越しに彼女の豊満な胸を揉み解す。
同時に度重なる行為の果てに寝間着越しに盛り上がった陰茎を、彼女の披裂へと食い込ませグイグイと擦り合わせた。
胸と陰部の同時攻めに、彼女は口付けの体勢のまま息を吐き出しては何とか鼻で酸素を取り込む。
また彼女は腕だけでなく脚をも彼に巻き付け、刺激を感じる度に、グッ、グッ、と力を籠め締め付けた。
「ううんぐぉん…❤、んんぅんぅフン…❤、ぬぅゆぅんふん…❤、ジュぐるゅりゅん…❤」
くぐもった声まじりに鼻息を荒くさせつつも、彼女は口を離す事なく顔を不規則に揺らしグイグイと唇を押し付ける。
この場合、『貪る』といった方が正しいだろう。
舌の暴れ具合は一層の激しさを増し、彼女は貪欲に彼の口内へと自由に疾走させている。
一方彼もシャツ越しにだが、今度は彼女の乳首を幾分乱暴に摘まみ上げていた。
「――ング…❤ふぅング…ンン…❤ぐぅん…んんぅふん…❤」
彼女にとっても乳首は敏感で繊細な性感帯だ。以前の丁寧な愛撫とは違い、乱暴に摘ままれては何度も何度もキュキュと指で挟み込みピンッピンッと強めに弾かれる。
今までとは異質の刺激と快感に、彼女の身体は電流が迸ったかの様にビクンッと跳ね上がる。
そして彼の方はというと、布越しに盛り上がる亀頭部を未だ押し付けており彼女の披裂を掻き分けていた。
また彼女の秘所から流れ出る愛液が、彼の布越しの亀頭部に不定形な染みを形成していたが、両者ともそんな事は一切気にも留めていない。
「んぶっ…ぶふぅぁアッ…ハァ…ハァ…、あぁ、ハァん❤、ふぁぁあ❤、ァアン、アン❤、あぁン❤」
漸くお互いの口を離し、彼女は口呼吸で大量の酸素を体内に循環させる。しかし押し寄せる快感の奔流は続いており、激しい喘ぎ声を上げていた。
彼の背に回した腕は、やがて彼の寝間着を掴み爪を立てている。こう見えて彼女は武闘家で、地力も常人より上だ。立てた爪は彼の簡素な寝間着を突き破り、穴を空けていた。
だが彼も彼で、今度は口を離した傍から彼女の突起している乳首へとチュウッと強く吸い付いた。
揉み解される胸の愛撫とは違い、面から点へと刺激が集約された事で異質の快感が再び彼女を襲う。
「あぁぁ…❤ひィ…!いぅ…!?えぁあぁ…あぁぁ…❤ぁフ…ふぅぅ…!?あぉぅ…❤」
熱い針が突き抜けるかのごとき快感が、乳首を基点に全身へと伝達する錯覚に見舞われる。
彼の攻めは次第に乱暴と化し、激しい舌の動きで彼女の乳首を弾きながらコロコロを転がし蹂躙した。
逆に彼女は、目をカッと見開き顔を何度も左右に暴れさせながら、泣き叫びにも似た喘ぎで嬌声を発していた。
しかもかなりの大音量だ。これ程の声量で叫べば、間違いなく外に漏れ出ている筈だ。
だが彼は全く気にも留めておらず、何の心配もしていない。
こうして愛でる行為に集中しても、やはり普段の癖で周囲のソウルを嗅ぎ分けていた。近くに人は居ない事を確信しており、仮に声が聞こえていても淫声だとは誰も想像しないだろう。それ程に少数の通行人との距離は開けており、彼は安心して行為に没頭する。
「フフフ、可愛い奴め。だが我が攻めの技量、これからが本領なるぞ?」
一旦乳首から口を離し、熱い吐息を漏らし続ける彼女へと語りかける。
少しばかり気取った言い回しだが、彼もそれだけ気が昂っているという事だ。
互いの唇が触れるか触れないかの絶妙な距離で、これから更なる快感を与える事を宣言した。
彼女も彼の言葉を認識しながら、これ以上の快楽に呑まれる事への期待感を膨らませ、口から舌を伸ばしては彼の唇に何度も這わせる。
ほんの僅かでも隙あらば彼と触れ合う。
もう彼女の頭には、それしか浮かんでいないのだ。
少しの間、彼女の伸ばした舌に応え自分の舌を絡め合わせた灰の剣士。少々の交わいを楽しみ、彼は彼女の秘所へと顔を近付けた。
「何だ、もうヌルヌルの洪水ではないか」
ワザとらしい卑猥な表現で彼女の女性器について言及した灰の剣士。
「…ハァ…ハァ…、そんな事言われてもぉ…勝手に出て来るんです、その粘っこい汗ぇ…」
だが彼女には卑猥な意味は通じておらず、この愛液の事を汗の類だと誤解している様だ。
「仕方がないな、これから私が舐めて綺麗にしてしんぜよう」
「…ハァ…ァあぁ…はいぃ…お願いしますぅ…、ヌルヌルを綺麗にしてくださぁい…ハァ…ハァ…」
今から披裂を舐めて貰うという旨を耳にした銀髪武闘家。だが彼女は相変わらず、性的な意味には捉えていないらしく無抵抗で彼の行為を受け入れ入れる姿勢を見せていた。
今でも彼女の披裂からは、後から後から愛液が溢れ糸を引いている。
彼女の腰を持ち上げ自分の眼下へと女性器を誘導した事で、尚も溢れていた愛液は尻の溝へと伝い敷布団へと滴り落ちていた。
度重なる快感の荒波で、彼女は荒い呼吸を繰り返すも自身の消耗など省みる事なく、次の行動に一種の好奇心を抱く。
彼の舌が、彼女の披裂をニュルンと舐め上げた。
まだ浅い表層部分、つまり大陰唇と小陰唇の境目を舌でグルリと一周させる。だが敢えて、陰核や膣口などの重要部は避けた。
「――ヒっ…ぅッ…!?アヒュっ…❤」
2~3周ほど舌で撫で回しただろうか。その間にも、彼女はビクンと全身を仰け反らせ過敏な反応を示す。
――これは処女膜か…。彼女ほどの女…、私なら放っておかぬがな…。
披裂部に舌を這わせるついでに、彼女の処女膜を確認した灰の剣士。
彼女の母親はズレた性意識と貞操観念ゆえ村中の男達や見知らぬ冒険者に身体を許し、もう少し冒険者に成る時期が遅ければ娘である銀髪武闘家も性に溺れる毎日を過ごしていた可能性も存在していた。
またこの街でも冒険者ギルドでは異性の好色な視線を集め、その魅惑の成熟した身体と可憐な容姿は山賊や賊徒の心無い標的にもされていた筈なのだ。
それ程に、喘ぎ声で悶え続ける彼女は女の魅力に溢れていた。加えて、この性的関係に無自覚な精神性――。
今までよく、その操を守り通せたものだと一種の関心さえ覚える。
まぁ彼女自身は、何一つ意識も行動も起こしてはいない。現にこうして、灰の剣士を相手に女性としての聖域を許してしまっている状態だ。
未だ誰一人姦通を成しえていない、彼女の薄い最後の肉壁――。この桜色の被膜と最奥の終着点には、一体誰の
できる事なら最初の
そう願うなら、さっさと挿入しろよ…!
ごもっともな正論である。
ここまでの状況に恵まれ、お互いの気持ちを確かめ合い、両親からも一種の御許しを頂き、今こうして彼女という果実を堪能している。
既に彼の陰茎からは、透明ながらも
何も遠慮する必要などない。このまま情欲の篝火に従い彼女の言う『
そう――。後はその一押しだけで、彼女の
それだけではない。
このまま本来の行為に及び更なる愛情を育て上げれば、この魅力溢れる女は身も心も彼のみに尽くすだろう。
(既にそうなりかけている事を、彼はまだ気付いていない)
しかし、彼はその一押しを、一歩を、踏み留めていたのである。
全ての使命を果たし抜くまで、子供を設けない。
使命半ばで、家庭を放り出す様な父親には成りたくない。
その様な想いから、彼はある種の誓いを立て種を蒔く生殖行為に及ぶ事は控えていたのであった。
あくまで生殖の寸前で踏み止まり、その範疇でなら互いに接触し合う。
今まで彼はそうして、女性たちとの交流に努めていた。
それでも例外というものは存在し、あの至高神の大司教『剣の乙女』とは生殖行為にまで至っている。
(R18編 第3話参照)
さて、いま眼下で快楽に喘いでいる彼女はどうだろうか?
このまま生殖するに値する、
誓いを破ってまで、彼女に陰茎を挿入させる正当な言い訳は成り立つだろうか?
答えは『否』である。
ここで
だが今の状況では、避妊に関する手段は何一つ用意してはいなかった。
この勢いのまま彼女の膣口へと陰茎を挿入させるのは、ごく自然の流れともいえる。現に、その為の流れにこうして身を置いているのだから。
それに彼女は、彼の想いと行動を受け入れる事も確定している様なものだ。
ならば、このまま本行為に至れば良い。――その筈なのだ。
しかし彼は、
張り詰め精の解放を望む陰茎が、自分の寝間着を押し上げる。
既にビクビクと細やかな痙攣も繰り返し、このまま暴発しても可笑しくはない程に彼も興奮していたのであった。
だが幾ら情欲に駆られているからとて、彼も性に溺れた
――ダメだ…、避妊も何も無しで行為に及ぶ事は出来ぬ…辛いがッ…!
こうして彼女に対し情欲をぶつけている灰の剣士。
しかし、それ以上に彼女は愛おしく大事な存在と化していた。
本当に彼女が大事であれば、無責任に子供を宿すような真似は絶対に控えねばならない。
子供を宿すという事は、生涯をかけて子供と宿主である母親の人生を背負うのが、人としての当り前の倫理なのだ。
彼――灰の剣士は、そういう考えの持ち主でもあった。
たとえ周囲から公認されたとしても、彼は全ての使命を果たし真なる
彼は挿入したい衝動に駆られながらも、只管に彼女の披裂を舌で刺激し続けた。
大陰唇と小陰唇の境目はもういいだろう。そろそろ次の段階に移る。
今度は小陰唇のやや内側を中心に、ゆっくりと舌を這わせ丹念に舐め上げ時折り処女膜にも舌で触れ合わせた。
「――あぅッ…!い…ぃッ…!ヒ…ぁッ…!ああ、あぅ、ぐぅッ…!」
処女膜に舌が触れた途端、彼女は彼女に全身を跳ね上げ断続的な悲鳴に似た声を吐いた。
分厚いシーツを掴む彼女の手は縦横無尽に掻き回し、乱れたシワを形成してゆく。
だが不思議と彼女の手は、彼を押し退ける気配はなかった。
この事から、彼女は痛覚を感じている訳ではないという事だろう。
だがこれまでと明らかに反応も違う様で、単純な快感とも少し違いが見受けられる。
少し刺激が強過ぎたのだろうか?とはいえ、痛みもなく嫌悪感らしき反応とも少々差異もある様子。
彼はもう暫し、この部位を攻めてみる事にした。力加減に細心の注意を払いながら。
「ァはっ…!、はッ、あぅ…!、ぁあぁ、ぁハァあぁ…❤あ、あ、あ、あ、あ…❤ぁぁあ…❤」
単純に慣れていなかっただけ――。そうとも考えられた。
彼女の口からは、徐々に甘さが混ざり始め快感を訴えつつあった。
披裂のやや内側の媚肉と処女膜付近、そして今度は陰核にも舌で少し触れながら円を描くように舐め回す。
「ハァう…❤ハァん…あぁん…❤アン…アぅ…ふぁあん❤」
この刺激にも順応を始めている彼女は、次第に激しく甘い淫声で鳴き、口端から涎を零していた。
「ん…ぐ…じゅる…じゅぐ…止まらんな…、彼女の蜜が…ジュる…」
バルトリン腺からは絶える事のない粘液が分泌され、未だ嘗てないほどの量を溢れさせている。
彼女も自覚してはいないだろう。自ら溢れさせている、愛液の量など――。
洪水を引き起こす彼女の愛液を可能な限り口内へと吸い出し、彼は喉奥へと送り飲み込んでゆく。
これだけの量を飲めば、もはや水分補給など不要――。それ程の量を分泌していた。
彼女の愛液を味わいながらも、鼻腔に触れるのは何処となく乳の様な匂いだろうか。
そう言えば、未だ出る母親の母乳を口にしていた彼女。それが原因かもしれない。
「アぅ❤、はぅ、フゥ❤、おぅ、ンぉ…❤ン❤ンん❤ンン❤、あ❤あああ…❤」
彼女の出す愛液を吸い出しながらも、彼は舌先で陰核をこねくり回し、処女膜にも舌先で丁寧に舐め上げ仕上げに取り掛かる。
これほど昂った彼女の性感なら、そろそろ昇天する頃合いだろう。
それを証明するかのような反応は、これまでの女性陣たちと似通っていた。
目の焦点は何処を定めるでもなく宙に浮き、ただ只管に快楽の嬌声で工房内を奏で上げる。
「あ❤あ❤アア❤ああ❤…だ…めッ…❤なんか…で…ル…❤、で、ちゃうっ…❤あ、❤あ、あああ…――」
押し寄せる快楽の渦中、うわ言のように何かを訴え掛けようとした彼女――。だが少し遅かったようだ。
「――あ゛!?、あぁぁあぁ…、あぁっ❤、ぁあぁぁぁあッ…!」
その時、彼女の膣口から大量の潮が噴き出した。
「――ッおっ!?…おぶっ…ング…ング…ゴクっ…!」
口を付けていた為、彼は必然的に彼女の潮を飲み干す。だが例の刺激臭は無く、今のが小水ではない事を理解した。
だが少し位置がズレていたのか、口端から液体が零れ顔中至る所に付着する。
加えてクンニ中、彼女は無意識に女性器を押し付けるかのように腰を動かしていた。その所為もあり、彼の顔面は愛液塗れと化していたのである。
「ハァ、ハァ、はっ、ふっ、フゥ…、ハァぁ…ふぅぅ…、ご…メン…なさいぃ…、またオシッコしちゃったぁ……」
「これは尿ではない、安心せよ。それに尿でも軽蔑したりはせんさ」
彼女は小水を飲ませたと思い違いを起こしており、息も絶え絶えに彼へと謝りの声で呟いた。
しかし彼は何ら気にしてはおらず、小水ではなく潮である事を告げ、彼女を安心させるように諭す。
「…気持ち良かったか?」
「…あぁぁ…ぅうぅ…は…はいぃィ…、何か…訳が分かならなくなって…今もぉ、目がぁ…チカチカってぇ……」
この一連の行為の感想を聞いてみた灰の剣士。彼女の反応振りから十中八九、快感の波に吞まれていたのは確実だ。
しかし彼女の方はというと、上手く言葉では表現できない様で何やら呟くしかなかった。
「あぁ…剣士さぁん…、今度は剣士さんが…寝てくださぁい…、お顔、あたしがキレイキレイしてあげたいです…ハァ…ハァ…」
口からは涎を垂れ流し、半開きの目蓋は情欲に支配され、その吐息は艶やかな熱を帯びていた。
彼女は力無く起き上がり彼にしな垂れかかりながら、次は彼が寝るように求めた。
自分の愛液で汚れた彼の顔を舐め取ろうと、彼女は御返しをしたかったのである。
「では、お願いしようか」
「はいぃ…エヘヘへ……❤」
妙に色香に染まった彼女の仕草は、もう立派な娼婦としても通用するだろう。とても純な処女とは思えない程の妖艶な気配を纏っている。
だが彼は、そんな彼女に一種の興奮を覚え些かの期待を胸に、寝台へと身を横たえる。
「それじゃぁ…失礼しますねぇ…❤、レロ、はぁム、ねちょ、ぅむん、チュク…❤」
彼女は色に染まる笑みを浮かべ、彼へと覆い被さる。その後、彼の顔面へと舌を満遍なく這わせ、自分で汚した愛液を舐め取った。
「……ァ…ぅ…ぉ……」
彼は彼で、彼女の舌の感触を堪能し流れに身を任せている。
彼女は愛おしそうに、彼の顔部を隈なく舌で撫で回しては何度も何度も丁寧に舐め回した。
彼の顔に付着した愛液が彼女の唾液に置き換わろうとする頃、何時しか彼女は舌を移動させ彼の口内へと侵入を試みる。
「んむ、はゥんむ❤、ぬちゅ、はむン、チュク❤、ジュグン、二チュン…んむ…❤」
付着した愛液の洗浄を終えたと判断したのだろう。
彼女は、再び彼との深い口付けを愉しんでいる。また彼も拒む事なく、積極的な彼女の舌を受け取り絡め合った。
そして彼女の背へと腕を回し、尻肉を掻き分け肛門部へと指で何度もつつき始める。またもう片方の指で、未だ濡れそぼっていた披裂を再び掻き分けた。
「――んぶっ…?グふぅッ…!?ふぅぁあっ…!あフッ…❤ンふぅッ…❤フゥん…❤」
自分から口付けを求めたとはいえ、再び彼の指で秘所と肛門を弄られるとは思っていなかったようだ。
予想だにしていない違和感と快感が再び彼女を襲い、思わず顔を離してしまう。
「あぁぁ❤け、剣士さぁん…❤ま、またぁ…変なふうになっちゃいますよぉッ…あはぅぁん❤」
彼女は仰け反りつつも、腰を絶妙に動かし彼の指へと摩擦を合わせていた。
「さぁ、これからたっぷりと夜を楽しもうじゃないか。まだまだ気持ち良くしてあげよう。いいだろうか?」
「い…いいですよ…!あたしだって、もっともっと剣士さんと仲良くしたいんです…!まだまだ頑張りますよ♪」
「よし、その意気だ…!」
「ハイッ❤」
「――ああぁぁ~~ン、剣士さぁ~んッ…❤」
このまま二人は互いに肌を重ね、口付けを交わし、舐め合い、交流を深め合う。
手で、指で、口で、舌で、思いつく限りの手法でお互いの性感帯を探り合い快感を高めた。
二人の行為は夜遅くまで続き、彼女が自然に寝入るまで終わる事はなかった。
……
地平線からは、暁が何食わぬ顔を覗かせている。
大地を照らし生命育む太陽が、間もなく空に昇るだろう。
この時間帯になれば、光源などなくとも視界の確保は容易だ。生活様式によっては、この時間帯から活動する人々も居るぐらいである。
薄い紫の色は夜空の終わりを告げており、そう時間を置く事なく朝を迎えるだろう。
「よし、粗方片付いたな。後は風呂桶の清掃か」
物干し竿を設置し、何枚もの濡れた布を次々と引っ掛けてゆく。
風呂から上がった時の足拭きと湯漏れ防止用の布として使われていた物だ。
この時刻に起床した彼は、早めの後始末に取り掛かっていたのである。
濡れた布干し作業は、これで終わりだ。後は大き目の風呂桶を清掃しなければならない。
予め外へと運んでおいた空の風呂桶に向かい、彼は洗剤液を付けたデッキブラシで風呂桶を擦り始める。
とはいえ、銀髪武闘家と二人で今夜使っただけの新品も同然の風呂桶――。然ほど汚れてはおらず、そう丹念に擦る必要もないだろう。
約20~30分ほどかけ、手間のかかる風呂桶の清掃も終了した。
「ふワぁぁあぁ…剣士…さぁん…、お早う…御座いますぁ~ぅ…」
風呂桶の清掃を終えた段階で、銀髪武闘家が欠伸と眠気眼を擦りながら起床した。
だが靴も履かず裸足と例の寝間着姿のまま工房の外へと出た彼女の格好は、非常に宜しくはない。
やはり極薄の布シャツは乱れており、豊かな片方の乳房が露出している。そして勿論の事、彼女の陰部も外気に晒されていた。
「…おはよう…と言いたいが、早急に着替えたまえ…!」
「ん~?あぁとぉでぇ…」
まだ人は到来していないが、こんな現場を見られでもしたら面倒事が起こるのは必至だ。
かなり寝惚けている様だが、とにかく私服に着替えて貰わないと此方が困る。
あの数々の行為を繰り返し、彼女の裸は多少なりとも見慣れたつもりだった。だが今見ても、彼女の裸は何とも性的で艶めかしい事この上ない。
しかも何とも無防備で、自分の格好に無頓着ときたものだ。
――…我慢する方の身にもなってくれ、これでも貴公の操を大事にしたいのだ…!
夜遅くまで
あくまで寸前までに留め、彼女を性的に満足させた上で自分は精を未だ吐き出していないのだ。
失神するかのように先に寝入ってしまった彼女無防備な寝姿に、何度襲い掛かろうと脳裏を掠めた事か。
仮に無理やり挿入したとて、彼女は受け入れてくれただろう。だがそれでも、彼は敢えてそうせず耐えていたのである。
それでも満足には寝つけず、こうして気分を紛らわせる目的も兼ね外での後始末に従事していたという訳だ。
そして一連の作業にも一段落を迎え、漸く滾る性欲も納まった矢先――
「コイツめ…」
あまりに無防備な彼女の陰部と乳房に、彼の陰茎は再び滾っていた。
そんな彼の心情など露知らず、彼女はそのままの格好でヨロヨロと彼へと抱き着いた。
「…フゥァァぁ…起こしてぇ…ほしかったぁ~です…ムンニャ…」
半分寝言まじりだが、彼女は抱き着いたまま何とか意識を覚醒させようと努めているのが分かる。
「井戸で顔を洗ってくるといい」
「ん…ハァ…ぃィ…」
彼女の乳房や局部を触りたい衝動を抑え、顔を洗うように指示した灰の剣士。
一応、言葉は認識できるのか彼女は乱れた服装を直そうともせず、力無く井戸の方へと向かう。
「おぉォぅ…、そのまえ…にぃ、…ン…」
「……」
井戸の傍で彼女は突然しゃがみ込み、そのまま小水を排出してしまう。
――厠でやって欲しかった。…大でないだけマシか…。
古びた小屋だが、排泄の為の厠は併設してあるのだ。だが彼女は面倒くさがったのか、間に合わないと判断したのか、とにかく彼の目の前で排尿行為を致してしまったのである。
まぁ小水なら、まだ地面が吸収してくれるだろう。流石に大便なら誤魔化しようもないが、小水ならまだ誤魔化しも効く。
だが彼は閉口し、彼女の排尿行為を凝視してしまう。
何せ彼と対面する形で、彼女は股を開き披裂を曝け出していたのだ。実は故意に誘惑しているのではないかと疑ってしまうほどに、卑猥極まる格好だった。
「あふぅ…終わったぁ……、剣士さぁん…洗ってぇ…お願いぃ…しますぅ…」
本当に彼女は何歳なのだろう?そう勘繰ってしまうほどに、成熟した身体と未成熟な精神性を併せ持つ銀髪武闘家という女。
井戸の端に手を突け腰を彼へと突き出し、陰部の洗浄をねだっていた。
その無防備に突き出された彼女の割れ目からは、幾筋もの小水が大腿部を伝い垂れている。
「…ゴクリっ…!」( ̄ー ̄;)
あまり時間をかける余裕はない。うかうかすれば、他人が往来するだろう。行動を起こすにせよ、諭し無理やり着替えさせるにせよ、早急な動きが約束された。
「分かった、ジッとしていたまえ…!」
「うん…はぁい…」
性欲に支配されたとは思いたくない、周囲の状況を鑑みた上で動いたのだ。そう自分に言い聞かせながらも、彼は即座に動きを開始した。
急いで井戸から水を組み、彼女の披裂へと水をそっとかけた。
「――あッ…ひゃァァんッ…!?」
冷たい井戸水の刺激が女性器を伝い、彼女は一気に意識を覚醒させた。
「さぁ…、綺麗にしてあげよう」
「ア…ハイ、お願いします…」
洗浄するだけなら、今の水掛けだけで事足りた筈なのだ。だが彼は敢えて、次の行動に移る。
そして彼女も何ら疑いもせず、彼に対し腰を更に高く突き出し脚を広げた。
やはり自分の身体に対する羞恥心は欠如しているのだろう。無防備に腰を突き出し女性器を晒す彼女の体勢は、筆舌にし尽くし難いほどに淫猥に満ちた格好をしていた。
実は
そう思える程に彼女は卑猥極まる姿勢で、彼の行為を待っていたのである。
一方彼も、何を思ったのか彼女の披裂を
この事から、彼自身も完全に性欲に意識が持って行かれているという事だ。
まだ誰も目撃者が居ない状況だからこそ、この様な非日常を繰り広げる事が許される。
もし誰かに見られようものなら――。いや、これ以上は語るまい。
「あ❤あ❤あ❤あ…❤アン…❤気持ち…いいですぅ…あぁン❤」
無自覚に誘う彼女の披裂を、彼の舌が所狭しと暴れ回る。
昨晩、嫌というほど何度も味わった刺激だが、彼女は飽きる事無く彼の舌に腰の動きを合わせ喘いでいた。
秘所だけでなく肛門をも舌が徘徊し、彼女も腰を振りながら彼の愛撫に没頭する。
「オシッコの溝も、お尻の穴も、ペロペロいっぱい凄いですよぉ…❤ゥぁあぁんッ❤」
洗浄など名ばかり――。彼女はどうだか知らないが、彼は完全に性欲目的で彼女の秘所を攻めている。
対する彼女自身は抵抗する気も嫌悪する気も皆無で、唯々彼を大歓迎で受け入れる事しか頭にない。
「剣士さぁん、お乳も吸ってくださぁい…!最後に口付けも一杯ぃ…!」
「いいとも、人が来る前に終わらせよう」
洗浄するどころか秘所は愛液が再び溢れ出し、却って汚れを増してしまう始末。
しかし二人の意識は、この一連の流れに身を任せ魅惑の所業に熱を上げていた。
一頻り女性器を舐め上げた彼は彼女を振り向かせ、殆ど衣服の体を成していない布シャツを一気に捲り上げる。
ほぼ隠れていなかった双丘だが、やはり柔らかで豊かな乳房はプルンと不規則に揺れ形を変えては元に戻る。
彼女の要求通り、既に突起した桜色の乳首へと深く吸い付いた。
「あぅぅふぅ…強いぃ…❤けどぉ…ジィンってぇ…ジィンって…❤」
半開きの口から舌をだらしなく垂らし、彼女は只管によがり狂った。
彼は、彼女の乳首に歯をあてがう様に立てつつも舌で左右のビンタを喰らわせる。
その度に乳首は右に左に嬲られ、朝一番の快感を彼女は愉しんでいた。
「ン❤ン❤ん❤ンン❤、ああ❤あああ❤、き、来た、来た、来たぁ、ジワァって昇って来たぁ…❤、ンぁああぁあっ…!!」
全体で見てもほんの10分あるかないかの、早朝の短い秘め事。
だが彼女は確かに絶頂を迎え、主な性感帯の軒並み攻められ甘美の声で鳴く。
「うぅん…にゅん…にゅちゅん…あむん…ぷふぅあ…!」
最後に短くも濃厚な口付けで締め括り、漸く彼女は着替えを済ますため工房へと戻った。
誘ったのは彼女――。愛でたのは彼――。この一連の振る舞いの良し悪しなど議論した処で、大した意義も意味もない。
だがこの行為で彼女は完全に目を覚ましてくれたのだ。
あとは何時もと変わらぬ一日が、また始まるに違いない。
――ダメだ、どうしても抑え切るのは難しいな。彼女を前にしては…。
何とか自重を意識していた積りだが、ただでさえ魅力溢れる彼女が先ほどの様に誘ってくるのだ。
彼女自身が無自覚なのは分かり切っていたが、それが却って彼の理性を簡単に崩壊させてしまう。
そして気が付けば、彼も劣情に従い彼女を愛でてしまう。
彼女の誘惑に耐え切ろうとするなら、切羽詰まった命懸けの戦闘中真っ只中か、人の生死が関わる救助現場ぐらいしか思いつかない。
もし彼以外の男なら、彼女の無自覚な誘惑をも振り切ったのだろうか?
――あとで聞いてみてもいいかもな。
彼本人はともかく、彼女なら話してくれるだろうか?
後片付けを済ませ、朝食を準備するべく彼も工房へと戻る。
彼女は未だ着替え真っ最中だったが、やはり彼に見られても全く気にする事なく平然としていた。
……
小型だが野営用の蒸し鍋を駆使し、硬い干し肉や保存優先の堅パンを柔らかく蒸かした物を朝食とした。
こういった食材も柔らかく蒸せば案外イケるものだ。
「え、頭目さんですか?ハフッハフッ…!」
少し熱いのだろう。水蒸気で柔らかくなった干し肉を口元で転がす銀髪武闘家。
昨夜から早朝にかけて彼女と行為に没頭したわけだが、嘗ての頭目である同期戦士とは今回のような状況には発展しなかったのだろうか?
少々デリカシーが無かっただろうか?若干の後悔を抱きつつも、彼は気になり彼女へと尋ねてしまう。
「う~ん、気にした事なかったですねぇ…。まぁ目の前で着替えたこと位はあったかなぁ…、あ、思い出しました!あたしがウンチしている最中、朝のご挨拶を交わしましたよ…!」
「ア…ああ…、そうなのか…」
朝食を頬張りながら彼女は記憶をひり出し、同期戦士一党の時代を振り返っている。
些か際どい状況はあれど、彼との間に性的な事件や関係性には発展していなかった。彼女自身、性に無頓着で無自覚な事もあり、着替えを見られた記憶はあったようだが然して意識もしていない。
それでも冒険中のとある山中にて、排泄を偶然見られた事があったと、彼女は思い出したように語った。
しかしそれでも彼女の方は普通に挨拶を交わす有様で、逆に同期戦士の方が現場から逃げ出してしまったと、彼女は呆気からんと告白する。
聞いたのは灰の剣士だが、食事中に排泄の事に言及された事で彼は少し固まってしまう。
「まぁ彼には、
「それなんですけど、あたしだって頭目さんの事は今でも素敵だと思います。でも半森人のあの子が居たから、あたし一応声をかけたんです。『もっと仲良くしてもいいかな?』って。でもあの子、『友達以上にはならないでほしい』って予防線を張られて…、少し遠慮するようにしてたんですよ」
冒険者に登録したての同期戦士は、さっそく同じ同業者へと声を掛け一党を結成した。
その時、半森人の少女野伏が常に彼の傍らに控え、両者は良好な関係を築いていた。それは灰の剣士も記憶している。
そして紆余曲折を迎え彼の一党は半壊し、新たに数名の冒険者を迎えるに至った。銀髪武闘家も、その時参加していたのである。
あの同期戦士は、等身大の実力と人柄ながら確かな経験を積み堅実に確実に実績を積み重ね、一党を成長させていた冒険者だ。
その貢献度と積み重ねの日々を、灰の剣士も目の当たりにしており彼の実績を認めている。
そんな同期戦士だからこそ、対面する銀髪武闘家も惹かれ続け何時しか仄かな好意へと発展していたのだろう。
今ここで彼女は本心を吐露させ、あの同期戦士に今でも好意を抱き続けている事が判明した。
だが彼には最初期の仲間である、半森人の少女野伏が常に控えていた。
あの二人は、端から見ても仲睦まじい関係に思える程だ。だからこそ銀髪武闘家も遠慮しつつも、先ずは彼女に気持ちを告げたのだろう。自分も関係を深めていきたいと――。
しかし少女野伏からの返答は、『友達以上はならないでほしい』という少々突き放した言葉だった。
その様な経緯もあり、銀髪武闘家は彼への好意を抱きながらも表には出さず仲間として接する事に決めていたのである。
「あたしはこうして遠慮したっていうのに、最近になって半森人の女剣士さんが頭目さんに近付いたんですよ。えっと剣士さんは知らないのかな、何か上森人の弓使いさんの紹介で今は冒険者希望の人なんですよ」
「何となくだが、心当たりはある(彼女の事だな、きっと)」
若干不服そうな表情で、彼女は冒険者を目指している『半森人の女剣士』について説明する。
彼女の基準では灰の剣士とは面識がないであろうと判断していたが、彼には一応は心当たりがあった。
半森人の女剣士――。
上森人の妖精弓手の紹介で同期戦士と知り合い、彼女は冒険者に成る事を目標とし自由気ままに生きていた。
随分気さくでざっくばらんな性格ながら、細剣を得意とし剣術に優れていた。
灰の剣士の記憶が正しければ、聖黄金樹の殊遇を巡る会合の夜に出会っていた女性の冒険者で合っていた筈だ。
然して意識する存在でもなかったが、一応は記憶に残っている。
(本編前夜編 第120話参照)
銀髪武闘家の話では彼女が一党を解かれる数日ほど前に、妖精弓手の紹介で同期戦士の一党を手伝うようになっていたと語る。
「あの女の人…凄い積極的な性格で、頭目さんに詰め寄っていました。それももう、グイグイと――。あの子の牽制なんか、モノともしてませんでした。…う~ん、あたしもあんな性格だったら、今頃違う道を歩んでいたんでしょうか…?あ、でも、剣士さんの事だって素敵で大好きですからね…!」
銀髪武闘家の時と同じく『半森人の女剣士』に向けても、少女野伏は牽制していた様だ。
だが彼女の方はというと『それがどうした?』と何処吹く風のように受け流し、同期戦士に対し距離を詰めていたのであった。
思っていたよりも、銀髪武闘家は消極的な一面を持ち合わせていたらしい。自分があの『半森人の女剣士』の様な性格なら、同期戦士との関係性や将来も今とは違う結末を迎えていたのではないか?
そう言及したが、慌てて灰の剣士への気持ちも付け加えフォローに入る。
「少し意外だな。あの上森人の妖精弓手とは、特に関係を深めていないのか」
「う~ん、どうなんでしょうね?あの人、よく頭目さんとお話してるけど、なんかそんな感じじゃないしなぁ…
彼の見解としては、あの妖精弓手と同期戦士が仲を深めていたのではないか。そう判断していた。
だが彼女が言うには、どこからどう見ても友達以上の関係には見えなかったのだと語る。
彼が思っていたよりも、あの妖精弓手は人との距離感を慎重に推し測っている可能性もある。
そこは上森人――あの妖精弓手は激情家だと思っていたが、実は誰にも知り得ない程に思慮に満ちた為人なのかも知れない。
「あぁ、あと…。ごく最近なんですけど、ちょっと前に、頭目さんが簀巻きにされて繁華街の宿に連行されたのを見ました」
「――何だ、誰にッ!?事件にでも巻き込まれたか!?」
「違うと思いますよ。だって、持ち運んでいたの女の森人ばっかりだったもん。弓使いのあの子と女剣士さんも、混ざってましたよ」
「……そ…そうだったのか。事件でなくて何よりだ…」
「ワザワザ簀巻きにしてまで宿に運ぶって、何してたんでしょうか?」
「繁華街の宿は、普通の宿泊施設とは違うからな。…まぁ
「はぁ…。ま、宿なんだしお泊りしてたんですよ、きっと。それにしても頭目さんて、森人の女の子に人気あるみたいですね」
「そうだな、そうかも…(もはや深く追及はすまい)」
同期戦士が簀巻きにされ、繁華街の宿という人の想いが集う場所へと放り込まれた。
その言葉を耳にした灰の剣士は、思わずハッと息を呑む。
よもや彼が、何らかの良からぬ事件にでも巻き込まれたのではないか?
そんな考えに至るが、彼女が更に詳細を述べてくれた。
どうやら彼は半ば強引に、森人の若い女に連れ込み宿に文字通り
銀髪武闘家の言う通り、同期戦士は妙に森人を引き付ける魅力でも備わっているのだろう。
そう見切りをつけ、彼はそれ以上詮索する事を控える。
「さて、そろそろ乾いた物を取り入れるか」
「あ、あたしも手伝いますよ」
朝食を終えた二人は、乾いたであろう干した布を取り入れるべく工房を出た。
物干し竿に引っ掛けてある布を取り入れてゆく二人。
「家事業務って凄く面倒ですけど、剣士さんと二人なら毎日できそうかな、あたし」
「まぁ家事は、これだけではないだろうがな。確かに二人で協力すれば、負担も減るだろうさ」
共同で洗濯物を取り入れる二人の姿――。周囲から見れば、この二人は家庭を持つ
もしこの場に幼子の一人でも混ざっていれば、完全に一般家庭とみられても可笑しくはない光景を提供していたのであった。
「ねぇ、剣士さん。当番の事なんですけど…」
「聞こう」
「毎日、
「…かも知れぬ」
「――でしょ?あたし今回が初見ですけど、こうしてある程度要領も覚えたし、まだちょっと剣士さんに負担かけちゃってるけど少しずつ覚えていけばいいんだし――」
流刑が執行されるまで、この銀髪武闘家と共に
決して吝かではない。
確かに彼女は格闘術以外、技術という面で些か未熟な面が見受けられる。またズボラではあるが、性格面も物事に対する姿勢にも直向きな彼女――。正直、好感さえ抱けた。
そして夜は、この魅力溢れる彼女と仲を深め合う。
あと数日の期間限定だが、そんな生活を考えただけで甘美な多幸感に包まれるのだ。
「それでぇ…夜はまた一緒にご飯食べて、お風呂して、一杯仲良くしながら気持ち良くなって寝て…❤エヘヘヘ、考えただけで幸せになっちゃいますね…❤」
それは彼女も同じなのか、昨夜の深めあった仲の事にも言及し熱を帯びた吐息で彼に微笑みかけている。
下心の類というよりも純粋に笑顔を向けているのは分かるのだが、やはりあの行為の数々は彼女を魅了しており無自覚に上気していた。
「…そうだな、それも悪くは――」
このまま彼女に当番に就いて貰う。昨夜の事を思い出せば、少々不便ながらも満たされた夜を送れる。
それ程にまで彼女とのひと時は、魅惑に溢れていた。
彼女の提案なら受け入れてもいい――。その考えに同調しようとした寸前、他方から声が掛かる。
『――二人ともぉ、おはようッ…!』
活気の良い少女の声――。聞き覚えのある声に、二人の意識は現実に引き戻された。
「――あ、ルルアさん…!おはようございますッ!」
「おはよう、ルルア嬢。…ん、一人…か?他の人たちは…?」
工房の庭へと近付く一人の少女『エルメルリア=フリクセル』が、二人の視界に映る。
今日も何時もと変わらず、快活な笑顔で挨拶を呼び掛ける彼女。淫靡なあの夜とは似ても似つかない健常な世界に似付かわしい彼女の笑顔に、先ほどの考えを恥じた灰の剣士。
だが今日は少し珍しく、一人で此処にやって来たようだ。いつもなら、ライザなりエーファなり誰かが同伴している筈なのだが。
「ああ、うん、ちょっとね。特に理由はないんだけどさ、今日の当番の事で実は提案があってね。今夜、私たちの部屋に泊まりに来ない?」
「「――!?」」
唐突とも言える思いもよらないルルアからの提案に、灰の剣士と銀髪武闘家は互いの顔を見合わせた。
―― 今夜、ルルア達の部屋に泊まりに来い ――
何の事はない。それ以上でもそれ以下でもなく、それ以外の意味もない。
ただ単純に、彼女達の契約している宿の部屋に泊まりに来い。――そういう提案である。
ルルア達の契約している宿の
そういう意味だ。
「ああ、ちょっと待ってくれ。その提案…、ライザ…は、まだ分かる。そしてルルア嬢、こうして提案した…そういう事なんだろう。だがエーファ…彼女は承諾したのか?」
年頃の男女が、一室にて寝所を共にする。
これが何を意味するのか?一定の知識を得た者なら……言葉は不要か。
その意味は灰の剣士も十分理解しており、ルルアに疑問を投げ掛ける。
ライザリン=シュタウト。彼女は、先ず拒む事はないのは分かり切っている。彼に対する態度といい、男女間を意識しない振る舞いといい、この銀髪武闘家と似通った側面にも共通する部分が多い。
エルメルリア=フリクセル。彼女も、彼を受け入れている事は分かる。発案者は多分彼女で、こうして提案したぐらいだ。多少の恥じらいはあれど、やはり彼女も異性に対しては無防備な面が多い。
エーファ=アルムスター。彼女だけは、受け入れるとは考えにくい。前述の二人とは違い、彼女は年相応の恥じらいと異性に関する知識も併せ持ち真っ当な感覚を有している。複数のうら若き女性の部屋に、男を放り込むなど正気の沙汰ではないのだ。普通であれば。
エーファなら、いの一番に反対を表明したのではないか?彼女の感性なら、そう判断する筈だ。
しかしルルアがこうして提案しているという事は、エーファにも許可を得たという事にも繋がる。
「え、勿論、エーファも『いいよ』って言ってたよ。何か、『勝負下着』とか何とかよく分からない単語呟いてたけど。ライザは、まぁ言うまでもないよね。私も全然オッケーだから、今夜おいでよ、ね♪」
「私は特に拒む理由はないがな。そういう事なら、お世話にさせて貰うぞ」
「うんうん、決まりだね♪」
意外にもエーファは受け入れている。ライザやルルアはともかく、彼女とは二人ほどの深い繋がりはなかった筈だ。彼女に心境の変化でも起きたのだろうか?
多少気になるが、ルルアがこうして誘ってくれているのだ。彼女たちに下心など定かではないが、折角の誘いなら乗ってみるのも一興だろう。
彼はルルアの提案を受ける事にする。
「あ…あのぉ…、あたしも…付いてっていいですか…ダメ…?」
「え…貴女も…来る…の…?」
「だって、私も一党の仲間なのに…、何か除け者にされたみたいで…――」
「――そ、そんなわけない。貴女だって大事な仲間で、親友だよ…!でも…どうしよっかな…、剣士…さん…?」
話は進んでいたが、横から銀髪武闘家も参加の意思を遠慮がちに示した。
思わぬ彼女の参加の意思に、ルルアも困惑気味に言葉を詰まらせる。
そもそも銀髪武闘家も、今やライザ達の一党に属している身だ。そして彼女以外の主たる女性陣は、一軒の宿にて契約を交わしている。
また昨夜から仲を深めていた灰の剣士までもが、彼女たちの宿に行ってしまうという事実に直面してしまった。
その言いようのない孤独感と疎外感を感じ、彼女も是非にでも付いて行きたい気持ちが溢れていたのであった。
当然、ルルアは彼女を蔑ろにしようなどとは微塵にも思っていない。多少立場も故郷も違うが、彼女は立派で大事な仲間であり掛け替えのない親友だとルルアは思っている。
だが彼女の参加は想定外で、ついつい返答に困り彼の方へと視線を向ける。
「私に決定権はないぞ?こういうのは発案者が決める事であろう?…だが参考までに、私は彼女の参加を拒む気はないし受け入れてもいい…とさえ思っている…それは告げておく」
「え…いいの、剣士さん…」
「剣士さんがいいって言うんなら、私もオッケーかな?多分、他の二人も受け入れてくれると思うよ。だけど5人一部屋だから、お風呂もベッドも凄く狭くなっちゃうよ、それでもいい?」
「は、はい…!私なら全然平気です…!」
「ん…ああ…構わない(やっぱり混浴するんだな、そして誰かと寝るのか)」
銀髪武闘家の参加を受け入れるのも拒むのも、発案者であるルルアが決めなばならない。
灰の剣士はそう告げ、ついでに自分は銀髪武闘家の同伴を歓迎する意思も加えておいた。
そんな彼の言葉に彼女は胸に込み上げるものを感じ、ルルアも受け入れる姿勢を示した。そもそもこの空気感で彼女を拒むなど、ルルアには出来よう筈もない。
ルルアの言葉を聞く限り、混浴も同衾も確定事項だと悟る。
何時までもこのままの人間関係ではいられない様だ。
ルルアから同伴を許され、銀髪武闘家も直ぐに上機嫌な表情へと早変わりし、ウサギの様にピョンピョンと小さく跳びはねる。
「それにしてもルルア嬢、どの様な流れで今の様な提案に辿り着いたのか?」
「あ、うん、えっとね。ライザが煩いの。『当番、代われ代われ』って――」
「あぁ、あたしの時もそうでしたね。『灰君の世話は、あたし一人で十分』とか。あたしだって剣士さんの御世話できますぅ…というか、したいのっ!」
「成程な」
「まぁライザは、貴方と一緒に居たい気持ちが強過ぎるからね。貴方が居なくなって3~4時間もすれば、ウロウロソワソワしだすから…もうちょっと落ち着いて貰わないと」
少々辛辣な言葉でライザについて言及した二人。普段から親しい関係に見える彼女たちだが、本音は少し微妙な距離感を保っているという事か。
建前と本心、そんなところだろう。
「あんまりしつこいから、私が緊急で提案したの。だったら貴方を呼べばいいんじゃないかって」
「そういう事だったんだな。だが、宿の店主が私を拒むのではないのか?今の私の社会的立場、知らぬ道理はあるまい?」
ルルアの提案だが、その理由はライザの執拗な要求に起因していた。
彼女たちは彼を受け入れてくれる。それは嬉しき事実だが、宿の経営側が彼を受け入れてくれるとは限らない。
今の彼は流刑囚で罪人という立場。公的には犯罪者なのだ。
現状、大半の店舗や施設が彼の受け入れと契約を拒否しているが、それも世間の目を意識する彼等なりの事情が働いての結果だ。
ライザ達の契約している宿の事情までは分かりかねるが、彼を受け入れる可能性は低いだろう。
「大丈夫、大丈夫!店主さんには説得済みで、私たちが総出で監視するという条件付きで、一日だけの宿泊が許されたんだよ」
「そうだったのか。ありがとうルルア嬢、私の為に手間を掛けさせてしまったな」
「んもぅ、そんなに頭下げないでよ。もっと気楽にいこ?」
「…中々、生来の性分は抜けきれんさ」
彼の宿泊に対する懸念だが、ルルア達が総出で見張るという条件を提示し一日だけの宿泊が担保されたのだと告げた。
やはり彼の予想通り、宿主からの心象もあまりよくはないようだ。
ならばせめて、事を荒立てないように部屋を活用する配慮が必須となるだろう。
とはいえ、この魅惑的な少女4人と同室で一夜を過ごすのだ。
先ず何も起こらないという事は、あり得ない。
「エヘヘ、今夜も楽しみですね♪剣士さんに凄く気持ちいい事して貰おっと…♪」
「実は私も楽しみにしてたんだ。
「…今夜の事だが、あくまでルルア嬢が当番をするという風を装ってくれないか?皆に知れ渡れば、妨害が入るやも知れん」
「…そう?知られたら何か困るかなぁ?」
「ピアニャは確実に阻止するだろうな?あとフリクセル様にも報せない方が、いいやも知れぬ」
「師匠だけならず、お母さんまで?…ん~、まぁ、普通に当番するとだけ言っておくけどさ。きっと何とかなると思うけどな、私は」
「あたしも同意見ですよ。別に悪い事しに行くんじゃないんだし」
「とにかく頼む。今夜共に過ごしたいのであればな」
「「はぁい」」
今夜はルルアたちの部屋で一夜を過ごす。つまり年頃の男女が夜の同室で成す事など、もう語るまでもないだろう。
義理とはいえルルアの親であるロロライナ=フリクセル。そしてルルアの師でもあるピアニャ。
この事実が耳に入れば、彼女らとて心中穏やかではない筈だ。恐らくいい顔をしないだろう。
阻止されるなら阻止されるで、彼はその結果を受け入れる気でいる。
だが決めてしまった以上、今夜同室で過ごす流れで動く事にした。
その様な旨を伝えた灰の剣士。ルルアも銀髪武闘家も、少し腑に落ちない様だが彼の意向に沿う事にする。
とはいえ、夜遅く誰も居ない工房をロロナなり誰かが訪ねれば異常には気付くだろう。
それならそれで、流れに任せてみても悪くはない。
彼も彼女達も自己責任で生きる道を選んでいるのだ。その人生の選択を周りが騒ぎ立てたとしても、決めるのはあくまで当の本人。
――周りがあまりしつこいようなら、実力で捻じ伏せるだけだがな。
どうやら彼も彼で、少々歪んだ方向で決意を固めている様だ。
工房に戻りながらフード奥では、鈍い橙色の眼光を灯らせる。
彼の夜は、まだまだ続きそうだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
凄すぎた…。もう何がなんだか訳分からなくなるぐらいイッパイ気持ち良かった…。
アレも仲良くする秘訣なのかも知れませんね。
知らなかったなぁ…、あんな仲の深め方あったなんて…。
……ライザさん、直ぐ剣士さんを独り占めするんだから、中々あたし近寄れないじゃないですか。
今夜はルルアさんが当番かぁ…。
剣士さん、今夜ルルアさんのお部屋に泊まりに行くんだぁ…。あたしも行きたいなぁ…。
え、付いて行っていいの?ぃやったぁ…、また剣士さんと仲良くできるッ…!
銀色の頭髪を持つ、然る武闘家の冒険者より抜粋 その2
フゥ…銀髪武闘家ちゃんとのイチャイチャは取り敢えず終わりです。取り敢えず…。
メインヒロインフラグには、少し弱いだろうか?けど灰の剣士自身は、彼女に対しかなり好感度高めです。
何か次はもっと長くなりそうな予感がしてならない。本編を疎かにしない程度で、ちょくちょくと執筆していきます。
次の相手は、彼女達です。
本番行為なしでは、少しマンネリ化がしてきたような気がする。そろそろ誰かしらお相手させないと。でも現状、剣の乙女くらいしか居ません。まぁ彼が相手なら、大抵は誰でも受け入れる様な気もしますが。まぁ考えておきます。
如何だったでしょうか?
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
デハマタ。( ゚∀゚)/