※この作品はR-18です。

魔法使いとブロンド美少女   作:萩月輝夜

22 / 71
日間で未だに残ってるのは楽しみにしてくださっている視聴者様のお陰です。
ありがとうごぜぇやす。

今回からは二巻目の範囲になりますが前回投稿した最後にあの娘達が出ていたので察しのよいかでしたらこのタイトルの意味が分かるハズです。

R-18シーンはもう少ししたら書きますので…しばしお待ちを…。
シャルロットとのデートシーンをいれたかったのでタイトルに反してシャルとの絡みが多いのはご了承ください。

それと今回追加されたキャラクターの性格が大分改編されているのでお気をつけください。

それでは最新話をどうぞ!!

9/20追記…転校生自己紹介の際に一文を追加しました。


第2巻『転入生襲来~学年別タッグトーナメント戦』
転校生は黒銀髪美少女”達”


クラス対抗戦の最中《ゴーレム襲撃事件》が発生したのは記憶に新しいが話題と言うのは移り変わりやすく学内の話題は直ぐ様切り替わった。

 

そんな中大きな出来事もなく六月。

梅雨の時期が近づき、じめじめさを感じさせた。

日曜日学校が休みで一夏は友人宅へ久々に向かった。原作でもあった恐らく弾の家に遊びに行ったのだろう。

そんな休みの最中、蜂也はシャルロットと共にIS学園近くのショッピングモールへ遊びに出掛けていた。

 

「(これよく考えたらシャルロットとのデートか…あ、なんかいいな。)」

 

IS学園から出ているショッピングモールへ直通しているモノレールに揺られながら隣にいて窓の外をみているシャルロットの横顔をみながらそんなことを思った。

 

「(俺はシャルロットの事が”好き”…なはずなんだが、逆にシャルロットは俺の事どう想ってるんだろうか…?)」

 

シャルロットと出会い一年半以上が経過している。

自分で言うのもなんだが”友達以上恋人未満”だと思っている。

家族ぐるみでの付き合い…と言うよりも蜂也がこちらへ転移してきたことからこの関係が始まったのだ。

元々原作を読んでいたせいかシャルロットは推しキャラだった事もあるので素直に彼女と知り合うことが出来て嬉しかった。

しかしそれは”キャラクターへの愛情なのか”それとも”異性として彼女を好いているのか”時々分からなくなるときがあるのだと蜂也は思った。

 

「…?どうしたの蜂也、こっちなんて見て。」

 

そんなことを想っていると、シャルロットが視線に気がついて蜂也へ疑問を問いかける。

突然話しかけられた為困惑してしまった。

 

「ああ…なんでもない…、シャルロットは横顔もかわいいなって。」

 

「も、もう///!唐突にそういうことを言うよね君は?」

 

「いや、事実だしな。」

 

「もぅ…。そんなこと言ったって誤魔化されないんだからねっ。この間のオルコットさんと、その…くっついてるのだってまだわたしは怒ってるんだから。」

 

「まだ引っ張るのかよそれ…だからあれは事故だって言っただろ?」

 

「あれは…事故じゃなかった…むぅ…!」

 

顔を紅くしてプリプリと怒るシャルロットにその件を言われて蜂也は少し頭痛を覚えた。

先日授業でISの訓練をしていたのだがその際に高速射撃戦闘(シューターフロート)を行っていてセシリアが蜂也の攻撃で体勢を崩し、切り揉み状態になって落下したため地面にセシリアがぶつからないよう緩衝材になるために地面に下になるように激突した。

砂煙が晴れた後にシャルロットが言う”事故じゃなかった”という光景が広がっていた。

地面に激突し蜂也が下になりセシリアが上に乗っている状態なのだがそれが不味かった。

セシリアの胸部分が蜂也が咄嗟に顔をガードしようとした手の部分にきて乗っている状態で揉んでしまいセシリアが艶かしい矯声と上気した顔になっているのを見られた、という件だ。

セシリアと一緒に”あれは事故だった”と弁明してその場はなんとか落ち着いたのだが、ことある事にその事をぶり返すので少し困っていたのだ。

そのための埋め合わせというわけでは無いが本日ショッピング…という名のデートに誘ったというわけだ。

そんな会話を続けているとモノレールがショッピングモール近くの駅に着く。

 

「まぁ、その話はまた今度で…ほら行こう。」

 

「ちょ、ちょっと蜂也…///」

 

強引に手を取って会話を終了させ、モノレールからショッピングモールへと向かった。

 

 

(最近オルコットさんのスキンシップが激しい気がするよ…なんだろうこのままじゃ蜂也を取られちゃう気がする。)

 

シャルロットの隣にいるこの少年は一夏ほどではないが異性に好かれる。

この現代に生まれた少年、というわけでないため女性に対する倫理観が”女尊男卑”の現代人と”男尊女卑”の彼で異なっているのだ。

クラスメイトの女子達はそう言ったところに惹かれてしまっているのだろう。

シャルロットは蜂也に握られた手をギュッと握って決意した。

 

「とりあえず、シャルロットに似合いそうな服を見に行こうか?」

 

「そ、そうだね…でもその前に…」

 

「どうした?顔を紅くして。暑いのか?どこかのカフェで休むか?」

 

「う、ううん!?違うよ?そのね…ここに行きたいんだ。」

 

たまたま通りすぎたショッピングモールの案内板に掲載されていた店を指差す。

 

「おい、シャルロットそこって…。」

 

「だ、だめ?」

 

「いや、ダメじゃないが…普通そこは女の子同士で行くのが普通なのでは?」

 

「は、蜂也がいてくれた方がいいの…だから、さ…いこ?」

 

「お、おう…。」

 

「////」

 

こうしてシャルロットは今度は逆に手を引っ張られて一階にある”女性専門店”所謂”ランジェリーショップ”へと連れていかれたのであった。

 

 

「いらっしゃいませ。」

 

(流石にこれは俺でも気まずいな。)

 

(男の子と一緒にランジェリーショップに来ちゃった…!)

 

手を握ったままランジェリーショップへと来た二人。

辺りには下着を着せたマネキンが数多く展示されている。

可愛らしいものもあれば少しばかり思春期の少女が身に付けるには際どいものも飾られていた。

そんな目のやり場に困ってしまう男人禁制の聖域には蜂也一人だけでその他は成人女性や年頃の女の子の視線が突き刺さる。隣にシャルロットがいなければ女尊男卑のこの世界では警察のお世話になってしまうことだろう。シャルロットの方にも視線が突き刺さっているも感じ取っているだろう。

二人の格好は流石に休日のため制服ではなく私服だ。

蜂也は上が白いTシャツの上に薄手の七分丈のジャケットを羽織りジーパン。

シャルロットは淡い色のブラウスに下がキュロットパンツにオレンジ色のストッキングを着用していた。

見た目もいいので道行く人々の視線を誘導するのに事欠かさなく今はそれが要らなかった。

 

入店した二人を見たそのランジェリーショップの店員は二人を見ていた。

 

(ふふっ、初々しいカップルね。それにしても美男美女のペア…”初体験”用の下着を買いに来たのかしら?それなら私がアドバイスをしてあげましょう。)

 

そう決意したランジェリーショップの店員は接客をすることに決めた。

 

「いらっしゃいませお客様。」

 

「は、はい!」

 

「?」

 

唐突に話しかけられて勝負をし掛けるようの下着を買いに来て緊張していたシャルロットはビックリして声が裏返り蜂也もそうなりそうだったがそこは男の意地を見せて顔色には出さなかった。

初々しい二人に店員は言葉を続ける。

 

「失礼いたしました。当店は様々なデザインが御座いますのでごゆっくりどうぞ。彼氏様は居心地が悪いようでしたら此方のアクセサリー売場の付近休憩所でお待ちになってても大丈夫ですよ?」

 

「か、彼っ!?」

 

”彼氏”という言葉に反応しシャルロットが真っ赤になっている。

その言葉を聞いて蜂也はこの店員に試されている、と思いこう答えた。

 

「ああ、大丈夫です。”彼女”がどんな下着を付けてくれるのか気になるので。(可愛い下着ならなんでもいいんだけど…。)」

 

その反応を聞いた店員は少し微笑み。

 

「そうでしたか。それは失礼いたしました。お客様は一体どんな品物をお探しで?」

 

もじもじしながら店員さんに自分の要望を伝えるシャルロット。

 

「えーと…その可愛らしい(ちょっぴりエッチな)下着を探してまして…ははは。」

 

「”お探しの物(行為用の防御ゼロの勝負下着)は向こうの棚の通路の売場”に御座います。」

 

「あ、ありがとう御座います店員さん!い、いこう?」

 

「わざわざありがとう御座います…っておい、引っ張るなよ。」

 

そう言って指差すのは奥の売場でその案内を受けたシャルロットは蜂也の手を引いて向かった。

 

「ごゆっくりどうぞ。(さてはてどんな下着をお買い上げされるのか…彼女さんまるでモデルか女優さんみたいに可愛らしい娘だったわね…どこかで見たことが…男の子の方もだけれど…どこで見たのかしら?)」

 

店員は二人を見たときにどこかで見たような気がしたが思い出せなかった。

三人の妙なすれ違い(アンジャッシュ)が発生していた。

 

「な、なななななっ…/////」

 

「こいつは…すごいな…。」

 

先程店員によって案内、もとい誘導された売場は”男性をその気にさせるセクシー、もとい行為用の下着の意味を成さない布”売場だった。

 

(あの店員さん…俺が言ったニュアンス完璧に勘違いしてるんだけど…!?)

 

「は、はは////すごいねーここ。(完璧に”それ”用の下着売場なんだけれど…!?)」

 

シャルロットは目が丸になり顔を紅くしている。

 

(そ、それを蜂也と一緒に見に来るだなんて”あなたとそう言うことがしたいですよ”って言ってるようなものじゃないか…はしたない女の子って思われないかな…?)

 

チラリと隣にいる蜂也に目を向けるとそこには驚きの表情を浮かべていた。

 

(どうする…ここは俺が”この下着がいい”と言って勧めるべきか、それともシャルロットの提案した下着を”これがいい”と言って肯定するべきなのか…回答には慎重を要するぞこれ。ん?)

 

視線を感じて隣を見ると真っ赤な顔をして蜂也の瞳を潤んだ瞳で見るシャルロットの姿があり、目があった瞬間に顔を背けてしまって近くに掛けてある商品に手を伸ばす。

次の瞬間蜂也が聞いたことの無い悲鳴が聞こえた。

 

「はぅあ!!?」

 

「ど、どうしたシャルロッ…!?」

 

奇声を挙げて固まるシャルロット。

その手に持つハンガーに掛けられた品物に愕然とした。

 

(下着だけど下着の意味成してないじゃないこれ!?)

 

(ほぼ丸見えになるじゃんこれ…”アソコ”が)

 

そこにあったショーツは両サイドのヒモ部分はすぐ脱がせられるような仕様…なのだがクロッチ部分が透明、ではなく元々その部分が切り取られ”そのまま直接挿入できる”様に作られていた。

よくよく見てみると背部のお尻の部分も風通しが良い穴が開けられている。

ブラジャーも胸の乳首が丸見えで乳房が出るタイプのものだった。

 

(な、なんで”アソコ”と”後ろのアソコ”が丸見えなの…!?おっぱいも丸見え…はうっ…!!)

 

(シャルロットがそれを着て誘惑してきたら俺は…獣になるしかないんだけど…。)

 

蜂也はシャルロットと下着を交互に見て顔を赤らめ、シャルロットは視線に気がつき手に持った”それ”を急いで商品棚へ戻す。

 

「お、おいシャルロット…押すなって。」

 

「む、向こうに行こう蜂也!!」

 

そして蜂也の背中を押してその危険地帯の品物棚から撤退した。

 

「…。」

 

(蜂也…さっきの下着興味深そうに見てたけど…わたしに履いてほしいのかな…/////)

 

その際に蜂也からは見えなかったが立ち去るその瞬間シャルロットは先程戻した品物の場所を物欲しげに見ていたのだった。

 

そしてその光景をその商品棚近くで観察…もとい前出ししていた店員が優しい笑みを浮かべ見ていた。

 

 

「わぁ…!これ可愛い…ねぇ蜂也これどうかな。」

 

「…。(シャルロット…そんな満面の笑みで男に下着を見せるのはどうかと思うんだけど…さっきの”アレ”がよっぽどで変に耐性付いて恥ずかしくなくなったかな…でも提示された下着の感想を言わないでそれを指摘すると固まりそうだしな…。)」

 

先程?よりも随分大人しいリボンと刺繍が付いた可愛らしいスカイブルーの下着を商品棚から取りだし笑顔で蜂也に聞いてくるシャルロット。

苦笑いを浮かべる蜂也はどう答えたものかと思案し少し考えた後素直な感想を述べた。

 

「ああ、いいんじゃないか?可愛らしいし。」

 

「えへへ…じゃああそこの更衣室で少し試着してくるね。ここで待っててくれる?」

 

蜂也がそう言うと満足したのか試着をするために更衣室へ向かい試着をしに行くシャルロットに付いていった。

 

「の、覗いちゃだめだよ?」

 

「まだ捕まりたくないんだけど?」

 

「そ、そうだね。ちょっと待ってて。(わ、わたしなに言ってるんだろ…そんな…ねぇ////)」

 

自分の発言にまたも顔を紅くしてカーテンを閉めて着替えをする。

ブラウスを脱いで薄手のタンクトップになりその上から気に入った下着を付けると少し大きいかな?と思っていたサイズはぴったりフィットした。

それにシャルロットは心のなかでサムズアップした。

 

(本社で受けた測定の時よりカップ数大きくなってる…!最近胸がきついな~って思ってたけど気のせいじゃなかったよ…い、今すぐにじゃないけど…男の子はというよりも蜂也は大きい方が好き、だよね?)

 

自分の胸をもって再び心でサムズアップした瞬間だった。

 

『男の分際で生意気よ!店員!この男を警備員に突き出してちょうだい。』

 

「…ってえ?」

 

カーテンの外から女性…三十代後半のヒステリックな声が聞こえてきたと同時に想い人の冷ややかで蔑む威圧感のある声が聞こえてきた。

 

『なに言ってんだこのおばさん…ちゃんと社会勉強して生きてきてんのか?社会常識無さすぎだろ。』

 

『なんですって!?』

 

「は、蜂也?」

 

試着姿から更衣室に入る前の姿に急ぎ戻りカーテンを少し開くと目の前で女性と蜂也が一方的な難癖をつけられていた。

 

(ちっ…面倒くさいのに難癖つけられたな…原作でもあったが本当にいるんだなこいつら。)

 

シャルロットの入った更衣室の前で待機していた蜂也の前に突然現れたのは『この品物の代金をお前が払え、男なのだから』と突然のジャイアン宣言をしてきて無視を決め込んでいると先程のように騒ぎ始めたのだ。

 

そのお陰で店内にいた他客も退店してしまっていた。

明らかな営業妨害に思わず笑いそうになってしまったが。

流石にこの店に迷惑を掛けてしまうのでシャルロットの着替えが終わるまで待っていたのだがその女の放った”一言”が蜂也の怒りに触れてしまった。

 

『こんな男をこのような場所に連れてくるなんて相手の女も大したことの無い女ね。』

 

『…。』

 

黙ってしまった蜂也に痛いところを突かれてしまったと勘違いした女は得意気にその言葉を発した。

 

『聞こえないならもう一度言ってあげるわ。大したことな…っ!?!?!?』

 

その女は口を閉じた。いや閉じざるを得なかったのだ。

目の前にいる少年の眼光が女性の瞳を射貫いた。

その氷よりも冷ややかな憤怒を称えた眼光は二の句を告げようとした女性の口を閉ざし背筋を凍らせ恐怖で震え上がらせるのに十分以上だった。

 

『それ以上言ったらお前の命はないぞ』と。

 

蜂也が口を開き女性に告げようとしたその瞬間だった。

 

「お客様。どうかなさいましたか?」

 

その場に先程の店員が仲裁するように現れた。

 

「遅いじゃない!この男が私の言うことを聞かなくて…この男を早く警備員に付き出してちょうだい!」

 

女性は自分に味方するものが現れたと先程まで恐怖でひくついていた女は勝ち誇ったような表情をしていた。

 

しかし。

 

「突き出されるのはお客様の方ですよ?大声をあげて他のご利用されておりましたお客様がご退店されてしまわれました。これは立派な営業妨害ですので先程ショッピングモールの警備室へ通報いたしましたので逃げずにこのままお待ちくださいね。」

 

「え?」

 

店員が口を開き発した言葉は女が想定していたものではなく否定…明らかな嫌悪感を持った言葉に女は固まざる得なかった。

そんな女の心情を無視して店員はきつい言葉をぶつける。

丁寧な言葉であるのが更にその言葉の強さを際立たせた。

 

「それとお客様は当店でのお買い物以外に別テナントでも迷惑行為が散見されましたので恐らく当ショッピングセンター自体出入り禁止と接近禁止になるかと思われますが…自業自得ですね。」

 

「なっ!?わ、わたしはただこの男に身の程を知らせようと…」

 

醜く狼狽える女に店員は最後の言葉を告げた。

 

「私どもに弁明する前に警備員と警察へ。あ、品物を置いてさっさと当店から連行されてご退店くださいませ。」

 

眩しい笑顔で警備員に引きずられながら連行されていく女の姿があり最後は罵詈雑言と奇声を上げながらバックヤードに連れていかれた。

 

呆気に取られている蜂也に店員が向き直り笑みを浮かべる。

 

「大丈夫でしたか?当店、というよりもあのお客様はこのショッピングモールでも少し難しい…いや害客でして。」

 

包み隠さず笑顔で言う店員に少し恐怖を覚えた蜂也だったが割って入ってくれたことに感謝を述べた。

 

「いや、助かりました。でも…すみません騒いでしまって。」

 

「いいんですよ。楽しくお買い物をされているお客様が当店の第一主義ですので。それと…。」

 

小声で女性は蜂也に話しかけた。

 

「彼女さんのために怒る貴方は非常に男らしかったですよ。…それではごゆっくりどうぞ。」

 

そう言って店員は立ち去る際に蜂也の後ろにある更衣室へ優しい笑顔を投げ掛けた。

蜂也にはその笑みの意味が分からなかったが更衣室で少しカーテンを開けて先程の一連の流れを見ていたシャルロットはその笑みを受けて何かの決意を浮かべた。

 

その後にシャルロットが気に入った下着数種を会計しようとしたのだが。

 

「先程はご迷惑をお掛けいたしましたので”今回のお代は結構です”。その代わりといってはなんですがまた当店をご利用くださいますようお願いいたします。」

 

結局支払いはなく下着数点を購入することができたシャルロット。

申し訳ない気分になりながら店を出たのだが…

 

「あ、さっきの更衣室に忘れ物しちゃったから待っててくれないかな?蜂也。」

 

「ああ、いいぞ。ここで待ってるからゆっくりな。」

 

「うん。ありがとう。直ぐに戻ってくるから待ってて。」

 

そう言ってシャルロットは店のなかに戻っていった。

待機している蜂也。

しかし、一方でシャルロットは先程の”例の”下着売場で”それ”を手に悩んでいた。

 

「やっぱり…この下着買おうかな…うう…でも蜂也に引かれないかな…でもアレ手に取ってたとき蜂也の目…エッチだったし…はわぁ…////」

 

自分がこの下着を着て前に夢に見て現実の蜂也にめちゃくちゃにされることを想像し顔を真っ赤にしてボーッとしてしまう。

 

「お客様?」

 

「ひゃああ!?え…さっきの店員さん?」

 

しかし背後から声を掛けられて妄想の世界から小さな悲鳴をあげてしまい後ろを振り向くと先程の店員が柔らかな微笑を浮かべ立っていた。

シャルロットの持つ下着に気がついたのか近くに駆け寄ってヒソヒソと声を掛けた。

 

「その下着も宜しければ今回の”お礼”ということで…いかがでしょうか?」

 

「ええと…」

 

シャルロットは手に取った下着と鏡を交互に見てハンガーを持った手に力を入れた。

 

 

「お、おまたせ蜂也。」

 

「おかえりシャルロット…?どうしたんだ?顔が紅いけど。」

 

「た、多分空調が効いてて暑かったんだよ…そ、それよりもここのショッピングモール内の喫茶店のこのスイーツが美味しいんだって。」

 

そう誤魔化す様にシャルロットが端末で調べた店の情報と件のスイーツの写真が載っておりそれを見た蜂也も。

 

「いい感じの雰囲気の店だな…じゃあそこに行こうか。」

 

そう言って自然に先程購入した荷物を反対の手に持ちシャルロットの手を握ってその店へ向かう。

 

「…えへへっ」

 

いつの間にか上機嫌になったシャルロットと共にスイーツを食べ、服を見たり買ったりして互いに言葉には出していないがデート?を楽しみ日曜日が過ぎていった。

 

その日の夜のシャルロットはいつも以上に楽しそうな寝顔だったと言う。

 

◆ ◆ ◆

 

翌日。

恐らく全世界の人間が迎えたくないであろう月曜日。週の始めである。

しかし、その影響を受けていないのであろうか蜂也と一夏が所属するクラスのテンションは高かった。

 

「おはよう~蜂也君にシャルちゃん!」

 

クラスの前後に備え付けられている自動ドアが開き寮から登校して入室した二人を発見し挨拶してくれた相川清香さんが快活で可愛らしい声で挨拶をしてくれる。

この世界には珍しい男性に対しての偏見がかなり薄い1-1出席番号1番の美少女が蜂也達を出迎えてくれた。

こうした笑顔が似合う元気な清香が蜂也は人間的に好みであった。

 

「おはよう、相川さん。」

 

「おはよう。清香。」

 

「お、今日も仲良いね~二人とも。」

 

「こら、清香。」

 

「わ、シャルちゃんが怒った!」

 

きゃっきゃと、茶化す清香にシャルロットがじゃれ付く。

いつの間にか仲良くなっていたのかは知らないが早速美少女がじゃれ付く姿を見て蜂也は「眼福だ…」と内心思った。

 

「あ、そう言えば聞いた?」

 

「聞いた?何をだ?」

 

「何の話?」

 

じゃれつきから離れその言葉を聞く。

 

「実は今日転校生が来るらしいの。」

 

「1ヶ月続けて転入生だなんて珍しいこともあるもんだね。」

 

「しかもそれがうちのクラスなんだって!しかも専用機持ち。」

 

驚いたようなリアクションを取りながら話す清香。その話を聞いて蜂也は。

 

「(そうか、今日がラウラの転入日だったか…しかし、織斑教諭が現役の選手だからラウラ周りの話はどうなってるんだ?擦れていなきゃ『VT事件』は起こらないし…。)また専用機持ちか…集中させ過ぎじゃないか?うちのクラスだけ。」

 

「でもそうでもないみたいだよ?二年生とか三年生の先輩のクラスにも代表候補生の人が複数名いるみたいだし、珍しくないみたいだよ?」

 

「なるほど…それで?何人来るんだ。」

 

隣にいるシャルロットがそのタイミングで男装して転入してきていたのだが勿論彼女は身分偽り無くこの学園へ四月に入学を蜂也としているのでそれであればラウラ一人になるのだが。

清香の発した言葉に蜂也とシャルロットは別の意味で驚いていた。

 

「それがね、何と三人も転入してくるみたいなの。」

 

「三人も?何か多くないかな。タイミングが被ったのかな。」

 

「(三人だと…?ラウラと…一体残り二人は誰なんだ?)」

 

三人中二人が蜂也の知識の中で該当する人物が思い当たらなかった。

そんな転入生の話をしていると本日の授業開始を告げるチャイムが鳴り響き蜂也達は自分の席へ着席した。

同時に教室の正面ドアが開き教師が入室してくる。

 

「皆さん~おはよう御座います。」

 

「諸君、おはよう。」

 

教室内に入って来たのは真耶とIS関連の仕事が一段落して今日は先生の千冬だった。

千冬が入ってきたことでクラスの生徒も真耶とは違う意味でピリッと緊張感をもって返事をした。

真耶の時がちゃんとしていない、という意味ではなく千冬は現在のIS操縦者の憧れの的であるのだ。

そうなってしまうのも仕方がない事だろう。

 

「それでは今日からISを用いた実地訓練を行う。ISを用いた訓練となるので日々の授業で君達もその使い方を誤れば危険なのは重々承知だろう。」

 

その事を告げられて専用機を持たない生徒達が緊張した。

その光景を見て千冬はフッと笑って再度告げる。

 

「しかし、山田先生のクラスの優秀な生徒であればその危険度は重々承知のハズだ。授業で覚えたものをフルに活用してほしい。」

 

そして緊張を和らげるために千冬が冗談を言った。

 

「各員のISスーツが届くまでは学校支給の物を使って貰うが忘れた者に関しては学校指定のスクール水着を着用して貰うぞ。それも忘れた場合は…下着でも構わんだろう。」

 

「「「「いや、構います!!!!」」」」

 

クラスの大半の女子が輪唱でツッコミをいれた後笑い「やだも~」と口々に広がる。

蜂也も一夏も「流石にそれは勘弁してください」と思い苦笑いを浮かべると真耶がそれに気がつきにっこりと微笑を浮かべていた。

 

それにしてもこの学園の体育関連の衣装が絶滅したハズのモノばかりで蜂也的には大興奮だった。

水泳はスクール水着、体育は短パンでもなくブルマ(気になる娘はスパッツでも大丈夫らしい。それでも結構薄手であるらしい。)そんな現実では滅びてしまった叡知なアイテムがここにはあるのだ。正に理想郷といえるだろう。

 

そんなことを言っているとHRは進行する。

 

朝礼を始める前に真耶がサプライズな事を言い出した。

 

「朝礼を始める前に皆さんと授業を行う転入生を紹介します。しかも”三名”です!」

 

「「「「えぇ~!!??」」」」

 

転入生の紹介に驚く生徒達を尻目に正面に座る清香が蜂也達の方へ振り返りヒソヒソと話す。

 

「ね?言った通りだったでしょ?」

 

蜂也は清香の情報収集能力に舌を巻いた。そんなことを思っていると教室のドアが開いた。

入室してくる三名の人影。

どうやら三名ともその体格は少女のものであり男は居ないようだったが蜂也はその入室し今日から同じ学舎でISを扱うことになる生徒を見て驚愕した。

それは一夏や他のクラスメイトも同じだったようだがただ向けられている視線が”銀”ではなく”黒”の方なのだが。

最後の方で入ってきた少女を見た千冬が1番驚いていた。

どうやら千冬は転入生の詳細を知らされていなかったらしい。束博士の仕業だろうか?

 

(なっ…!?な、なんでもう”彼女”達がここにいるんだ!?)

 

そんな蜂也達の驚愕を尻目に真耶は入室してきた三名の生徒に自己紹介をして貰おうとしていた。

 

「それでは皆さん、自己紹介をお願いいたします。」

 

真耶に促され始めに入室してきた長い銀髪の美少女が挨拶をする。

 

「ドイツ軍特殊部隊ウサギ隊(シュヴァリア・ハーゼ)所属並びにドイツ代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒだ。日本のIS乗りは練度が高いと噂で聞き及んでいる。宜しく頼む。」

 

一人は長い銀髪が美しい顔立ちも相まってまるでビスクドールのような見た目のラウラは軽く会釈をするようなポーズを取って終了した。

なぜかラウラを見て一夏が驚き逆にラウラがしてやったり、というような表情を浮かべている。

軍人漸とした立ち振舞いはクラスメイトにとって見慣れないものであったので新鮮に感じたのだろう。

騒ぐものは誰一人としていなく続く自己紹介。

後に続く二人の自己紹介を蜂也はジッと見ていた。

 

「クロエ・クロニクルです。日本での生活は不馴れなので戸惑うことも多いかと思われますが、皆様宜しくお願いいたします。」

 

瞳を閉じたまま表情の変わらない先程のラウラよりも人形らしい美少女はペコリと丁寧なお辞儀をして挨拶をする。

その綺麗な見た目から女子生徒からは感嘆が漏れているのもある。

 

1番最後に残った人物が問題だった。

驚愕のままの表情を浮かべた一夏と警戒する表情を浮かべる蜂也。

そんな感情など我関せずの心持ちの少女が最後に自己紹介をした。

 

「”織斑”マドカだ。私も”姉さんと弟”共々宜しく頼む。」

 

身長は三人横並びで同じでありマドカの見た目は完璧に小さくした”織斑千冬”そっくりだったが目元は一夏と同じように柔らかくなっているので顔のキリッとした感じはどちらかと言えば”一夏”に近いのかも知れない。

紅い縁のメガネを掛けているので幼さは若干薄まっているが一言で言うのなら”ロリ千冬”だ。

 

「か、」

 

「「「?」」」

 

三人の姿を見たクラスの女子の歓喜が爆発した。

 

「「「「かわいいー!!!」」」」

 

「むっ?」「?」「はぁ?」

 

その発言を受けて三者三様の反応を見せていた。

ビックリしたり、疑問符を浮かべたり、呆れていたり等々。

 

そんな反応にも構いもせずにプチ評論会と化したSHR。

 

「ボーデヴィッヒさん軍人さんなんだ~これがギャップ萌えってやつか!」

 

「サラサラの銀髪…一体どんな服を着せたら似合うかな!」

 

「クロニクルさんもかわいい~!!お人形さんみたい。」

 

「ボーデヴィッヒさんと一緒にゴスロリ衣装を着せて写真撮りた~い!!今度撮らせて!!」

 

「お、織斑君のお姉ちゃん!?」

 

「って、マドカちゃん織斑先生にそっくり過ぎじゃない?!」

 

「目元のキチッとした感じが織斑先生よ!でも少し目尻が優しいのが織斑くんっぽいわね。」

 

「ロリ織斑先生…アリね!!」

 

そんな爆弾発言したせいでクラスが驚愕の渦に飲み込まれ一気に騒がしくなったがそんな原因の張本人であるマドカは一夏を不敵な笑みで見たまま動かなくその視線を向けられている一夏も千冬も止まったままであった。

 




買い物のシーンで出てきた女性が続けざまにシャルロットの事をバカにしようとした瞬間に魔法によって『ナニカサレタヨウダ』状態になってしまうので店員さんが割って入って助かったな!!
それとISのアニメを久々に1期と2期を見直したんですが…ネームドだけどほぼモブの相川清香さん可愛すぎる。
声も性格も相まって作者的にはシャルロットの次の次ぐらいには好きです。
この思いを分かってくれる人はいるんだろうか…。

2期の身体測定のシーンはもう買ったBRを死ぬほど再生してしまいましてね…。
一夏俺と代われ!とか思ったり思わなかったり。
わりとこの作品では相川さんの出番が多いかも知れない。

山田先生をヒロインに追加…?

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