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それでは最新話をどうぞ!
海と美少女の水着姿を堪能して一日目の自由時間を終えた蜂也達は旅館へと戻ってきていた。
そして時刻は19時。
旅館での大広間三つを繋げた大宴会場で海山の幸をふんだんに使った普段味わうことが出来ない高級な料理に下鼓を打っていた。
座席は蜂也達のグループ、一夏のグループで纏められていた。
蜂也の両隣にはシャルロット、セシリア。対面には簪とそして生徒会長特権でこの臨海学校に参加した刀奈もちゃっかりこの食事の場に参加していた。
海水浴場から戻った際に真耶と千冬達とひと悶着合ったがそこは蜂也の話術でなんとか説き伏せ現在に至る。
真耶には食事券、千冬には高級日本酒をこっそり渡していたが。
静かに、それでいて会話を交えつつ楽しく食事をしていた。
板前が皿に綺麗に盛り付けた新鮮な刺身の一切れにワサビと醤油を少し付けて咀嚼する。
鼻を抜けるワサビの香りに醤油の甘味、珍しく飛魚醤を使っているのだろうそれに合うマグロの赤身が絶妙で非常に良い仕事をしていた。
其々生徒に用意されたお盆に乗った食事。
茶碗蒸し、舞茸に山菜と、かき揚げに大きい海老の天ぷら、金目鯛の煮付けに三連小鉢に乗った和え物。海鮮味噌汁、タラバガニの塩ゆで、山菜おこわ、そして一人用鍋に入った一枚肉が二枚も入った高級和牛のすき焼き等々…。
挙げればキリがないがどれもこれも学生の課外学習で出る料理のレベルを越えていた。
「流石国立…このレベルの料理が昼夜も出るとは…やるな。」
「あはは…蜂也のコメントが某美食家漫画の人みたいだね。うん確かにこのお刺身は美味しいね。」
蜂也の某料理漫画の海○雄○発言に笑いながら答えてくれたのは隣に座るシャルロット。
その服装は制服ではなく旅館に置かれている浴衣を着用しシャルロット達は落ち着いた色合いの浴衣姿となっている。
しかし、一部は制服のまま食事を楽しんでいるのもいるようだ。
「しかし、本当にうまいな…しかも本わさか。スーパーで売っているような合成ワサビじゃない。おおよそこの近くに綺麗な流水が流れる本わさ農園でもあるのかもな。」
「本わさ?」
疑問を口にするシャルロットに蜂也が補足する。
「ああ、シャルは知らないか。本ワサビって言うのは一般的に「わさび」としてイメージされるよくスーパーに売っているチューブわさびのパッケージに書かれている緑色の太い根っこのことを言うんだ。でもその育成環境は難しく栽培にはきれいな水が豊富に必要で清流などを利用して栽培されて場所が限定され、栽培も難しいんだ。でもこの場合は日本産を示す”本ワサビ”の”生ワサビ”って言った方がいいかも。」
「すごい!蜂也は物知りさんなんだねどうしてそんな知識を?」
「まぁ、うちの母親がたまに作る料理がとんでもなくメシマズ…でさそれがトラウマで自分で料理を作るようになってからかな…詳しくなったのは。」
母親が作ってくれた煮物の味を思いだし苦笑いを浮かべる表情を見てシャルロットは「あはは…」と苦笑いを浮かべていた。
「へぇ~そうなんだ。はむっ」
「あ。」
そう言って刺身の横に盛られていた生ワサビを大きく箸ですくって口の中に放り込んだ。
「っ~~~~~!!!!?」
案の定その独特の鼻を突き抜ける刺激にシャルロットは鼻を抑えて涙目になった。
「一気に食べるとそうなるぞ…って遅かったか。取り敢えずそこの味噌汁飲め。…大丈夫か?」
蜂也に指摘されて味噌汁を一口煽ったシャルロットは鼻声で返事をした。
「ら、らいひょうぶ…」
涙鼻声で返事をするシャルロット。にっこりと笑みを浮かべようとしていたが涙目に崩れいまいち格好が付いていなかった。
「ふ、風味があって…いい、ね…おいひいよ?あっ…だ、大丈夫だよはひゅや…。」
「無理すんなシャル…。」
どこまでも優等生な彼女の健闘を褒め称えるべく頭を撫でると辛みで赤くなっていた顔は別の意味で赤くなっていた。
蜂也はやってみたいことがあった。
「あ、そうだシャル。」
「ん?」
「はい”あ~ん”…。」
その行動に近くにいた同じクラスメイトが「いいな~」とか「あ~!”あ~ん”してるっ!!」とか「またやってるよ~」など見慣れたものを見ている反応に蜂也は少し苦笑していた。
蜂也はじぶんの皿に乗っている刺身の一切れにワサビを乗っけてシャルロットの口元にもっていく、つまりは”あ~ん”をしてみたかったのだ。
「ふぇ?…あ、あ~ん…あむ…。」
突然の”あ~ん”に困惑するシャルロットだったが醤油を付けた刺身を口の中に導かれ咀嚼する。
適量の生ワサビと醤油の味が混ざり合ってまさに美味であった。
更に蜂也に”あ~ん”されたことで更に美味しさが倍になった気がした。
「適量のワサビは美味しいだろ?」
「う、うん…ど、どうして”あ~ん”を?」
「??これくらい普通だろ?もっとしていいか?」
次なる食事をシャルロットに食べさせようとしたがシャルロットが恥ずかしがった。
「う、嬉しいけどちょ、ちょっと恥ずかしいよ…あ、それよりもセシリアに…」
「ん?…そうだな。」
蜂也はシャルロットが落ち着いたのを見計らってセシリアに意識を切り替えた。
「やはり…セイザ、というのは座りづらいですわね…ですが蜂也さんが用意してくださったこの小さな座椅子のお陰で座ることで出来ますけど…。」
慣れない姿勢ではあったが普通に食事を美味しくいただいている。
セシリアは特に出汁の効いた海鮮味噌汁がお気に入りのようで飲む度にほっこりしている。
なかなかに箸の使い方がなっていた…と思ったが箸の使い方、というのは難しいらしく刺身をつかむのに少し難儀していた。
それを見かねた蜂也は仲居さんにお願いして割り箸を四膳とフォークを貰った。
彼女達は頭に疑問符を浮かべていたがセシリアへする行動で察した。
蜂也は恋人らしい行動に出た。
「セシリア。刺身食べづらいだろ?」
「え、ええですけれど…ってあら?…こ、これって…///」
刺身を箸で綺麗にもって口に運べないことにセシリアは苛立っていたがふと声を掛けられてそちらを見るとお盆の上の小皿に乗った刺身を生ワサビを少し付けた刺身の一切れを手を下に添えてセシリアの口元に運んでいたのだ。
所謂”あーん”状態だった。
見慣れたクラスメイトは普段通りだったが他クラスの普段通りの光景を見たことの無い生徒は羨ましそうな表情を浮かべていたが無視して続行した。
「せっかくこの旅館の板前さんが調理してくれたものを美味しくいただかないは失礼だからな…それに。」
「それに?」
「セシリアに俺が”あーん”したかったんだ。」
「も、もう蜂也さんったら…///そ、そう言うことでしたらあ~ん…はむ…あむ…。」
そう言うとセシリアは蜂也の”あ~ん”を受け入れて刺身を口に運びいれる。
「魚を生で!?し、信じられませんわ…」と驚いていたセシリアだったが新鮮だったからか元々耐性があったのかは不明だがマグロの赤身を美味しくいただいている。
「日本の海産物…最初は生でいただく、と聞いた時には驚きましたがこんなにも美味しいとは思いませんでしたわ…」
「新鮮なのもあるけどな?次はどれがいい?」
「え、ええとそれでしたら次はその白い身のお刺身を…」
「お、これだな。…はい”あ~ん”…」
「あ~ん…あむ…あむ…こちらは淡白でコリコリしていて美味しいですわ!これはなんと言うお魚なのでしょう?」
「これはタコの足だな?」
そう伝えると驚いた表情を浮かべる。
「た、タコ?あの海の悪魔の…?!」
「海外だとそう言われてるみたいだな…見た目はすごいけど食べてみるとうまいんだぜ?」
「日本の方々はすごいですわ…。た、確かに美味です…食わず嫌いはよくないですわね。」
それを見ていた刀奈が反応し簪はチラチラと見ていた。
恐らくは言い出すのが恥ずかしいのだろう。
「あ、セシリアちゃん達ばっかりずるいー!蜂也くんわたしも!ね?簪ちゃん。」
「わ、わたしは…」
「あんまり騒がないようにしてくれよ?騒ぐとせっかく山田教諭と織斑教諭に手渡した賄賂が無駄になる。」
「「「「賄賂?」」」」
そう言うと離れた席でも一夏がマドカにあ~んしているのがばれて騒がしくなり千冬に雷を落とされていたのを確認して蜂也達もおとなしく食事を其々に取ることにした。
セシリアには食べやすい用意でフォークを手渡していたので最後まできっちり綺麗に完食することが出来ていた。
逆にあ~ん出来なかった刀奈としてほしかったけど恥ずかしかった簪は少し消化不良だったが食事を楽しんでいたのだった。
◆ ◆ ◆
「全く…食事会場で騒ぎおって…おとなしくしていろ一夏。」
「いや、あれはマドカが!」
「…まぁさっきのあれはマドカが悪いな。マドカ…聞いてるのかマドカ?」
食事が終わり割り当てられた寝室へ戻ってきていた蜂也達。
そこでは家族会議?なるものが開かれていた。
その光景を見ながら蜂也は真耶にマッサージをしていた。
「山田教諭結構凝ってますね…。」
「あぁ…気持ちいい…上手いですね蜂也くん…何処で一体?」
肩部分を念入りに指圧していた。
それもそうだろう、真耶の暴力的な双丘を支えている肩が一番頑張っているからだ。
その事を指摘すると生徒と言えどセクハラになってしまう。
指圧の件について聞かれたので答えた。
「ほの姉…いや、義姉がですね…あ、怒らないで聞いてくださいね?山田教諭のようなその…豊満なものをもっていてすごく肩が凝っているのを見てどうにかしたいな、と思って整体師の先生にやり方を聞いて勉強したんです。」
「ほ、豊満だなんてそんな…///は、名護くん!先生をそう言う目で見ちゃ、めっ!ですよ。」
「すいません…。」
流石に山田教諭も弟のような年頃の高校生…大人に近い少年に自分の身体を施術されてそう見られていたことに赤面してしまっていた。
「でも、お姉さんのために動ける蜂也くんは凄いですね。実際に蜂也くんの施術されて身体が取っても軽いです。」
「普段から生徒のために頑張ってる先生達の労力に比べてたら軽いもんです。」
「ふふふっ、お世辞を言ってもなにも出ません。でも有り難うございます。…それにしても向こうは大変、そうですね。」
「はい…。」
視線を向けるとそこでは家族会議が始まっていた。
「聞いてるのかマドカ!」
「そんなに声を大きくしなくても聞こえているぞ千冬。全く弟に”あ~ん”させるぐらい多めに見ろと言う。」
「それで問題を起こしていたら世話無いだろうが…一夏お前もマドカをあまり甘やかせるな。」
「え、だってなぁ…マド姉はずっと病院にいて病気を治すために頑張ってきたんだからこのくらいいいだろ?それに…」
「「それに?」」
千冬とマドカの声がシンクロする。
視線の先にいる一夏は嬉しそうにマドカと千冬を見る。
「血の繋がった家族がもう一人増える、って俺を知ってる家族が増えるって俺すげー嬉しかったんだよ。」
「「一夏…」」
「最初はマドカが姉って聞かされたときは耳を疑ったけど過ごしているうちに『あ、この人は俺の姉なんだな』って実感が沸いてきてさ。だから俺はマドカも千冬姉も大好きなんだ。」
真面目に笑顔で答える一夏の姿を見た姉二人は赤面していた。
マドカは場所を移動し一夏の胡座を掻いた股の間に入り込んだ。
「そこまで言うならわたしを存分に甘やかして見せてくれ…十年近くお前と離ればなれだったんだこのくらいはバチは当たらないだろ?家族だしな。」
「ハイハイ…」
頭を弟である一夏に撫でられて気持ち良さそうな表情を浮かべているマドカを見て怒る気力もなくなった千冬が振り返るとそこには「あはは…」と苦笑いを浮かべる真耶と蜂也の姿をいたことを思いだした千冬は大きな咳払いを浮かべていた。
「そこまでにしておけ一夏、マドカ…山田先生と名護が見ている。」
「「あっ…」」
「あはは…なにかスミマセン織斑先生…」
「すみません。」
「…」
「…////」バスっ!
「いったぁ!なんで俺の太ももを叩くんだよマドカ!」
見られていたのが恥ずかしいのか一夏の太ももをバシン、と叩いたがひざの間からは移動しないらしい。
そう言う強情なところは実に姉らしい。
蜂也達のマッサージの様子を見ていた千冬が一夏に「私たち姉妹にマッサージをしろ」と指示を出して寝室には真耶とマドカと千冬の身体を施術されて悩ましい声が広がった。
暫くしてその声を蜂也と一夏に会いに来た扉一枚を隔ててヒロインズが聞き耳を立てていた。
『千冬姉少し緊張している?』
『そんなわけあるか馬鹿者。ーんっ!少しは加減しろ。』
『はいはい。じゃぁここは…と』
『んんっ…ああっ…そこは…はあっ』
『一夏、わたしにも頼むぞ…』
「はいはい…よっと。」
『んんっ!…そこぉは…ああっ』
『山田教諭も力を抜いてくださいね…』
『あっ、優しくしてくださいね…ああっ…そこは…』
一夏がナニかをして千冬とマドカの悩ましい声が扉越しに聞こえる。
「ナニをしてるのかぁ…蜂也は。」
「おほほほ…蜂也さん?」
その声を聞いたシャルロット、セシリアはこめかみを引きつかせている。
簪と刀奈は其々に顔を赤くして「あっ…」と察していた。
一方でその部屋の反応を聞いていた箒、鈴は沈んだ顔をしているがラウラ、クロエは頭に疑問符をつけている。
『それじゃ次は…』『山田教諭次は…』
『少し待て一夏。』『あ、ちょっと待ってください名護くん』
四人の声が途切れ壁越しのヒロインズはあれ?とドアにピッタリと耳を寄せた次の瞬間
バンッ!!
「「「「「「「「わああああああっ!!」」」」」」」」
ドサドサドサッ!!と音を立てて美少女が雪崩れ込んできた。
その物音に部屋の真ん中にいた一夏と蜂也が反応する。
「は?ほ、箒に鈴…クロエにラウラも一体どうして?」
「シャルもセシリア、簪に楯無も一体なにしてんだよ…。」
「ZZZ…いちゅか…わたしゅの…。」
マドカはマッサージが気持ちよすぎて眠っていた。
「なにをしとるかお前達…って多すぎだろ。」
「一体なにをしてるんですかあなた達は…って多すぎでは?」
まさか部屋の会話を盗み聞きしているのが8名という人数に部屋のドアを開けた二人の教師は驚いていた。
「「「「「「「「あははは…。」」」」」」」」
「皆さん?盗み聞きとは感心しませんねぇ…。」
「が、ちょうどいいお前ら入れ。」
「「「「「「「「え?」」」」」」」」
少女達の声がシンクロする。
まさか部屋に招き入れられるとは思わなかったので戸惑っていると千冬の無言の「早く入ってこい」と視線で促されて隣にいる真耶は何時ものような優しい笑顔を浮かべている。
「早くしろ。」
「「「「「「「「は、はい…」」」」」」」」
この場に
ヒロインズを部屋に招き入れて人口密集度が高くなったため千冬と真耶はアイコンタクトをして指示を出した。
「お前達はもう一度風呂に入ってこい。マッサージで疲れただろうしな…それにこれから私たちはガールズトークをするから一時間程度戻ってくるなよ?」
”マッサージ”という言葉を聞いて早とちりしていた少女達は顔を真っ赤にしていた。
「ん、分かったよ。」
「分かりました。」
千冬の命令に背くことは許されなかった、というよりもマッサージをしたお陰で汗を掻いてしまいこのままでは部屋が汗くさくなるな…と思っていた蜂也達は素直に受け取り着替えをもって浴場へと向かうのだった。
一夏はヒロインに「寛いでてくれ」的な事を言い残して蜂也は軽く片手を挙げて寝室のドアをぴしゃり、と閉めたのだった。
「「「「「「「「………。」」」」」」」」
件の二人がいなくなってしまうと途端に黙り込んでしまった。
「ん?何時ものバカ騒ぎはどうした…と言いたいところだが大方わたしと話すので緊張しているんだろうが…”真耶”すまないけど冷蔵庫から飲み物を出してくれないか?」
「はい分かりました”先輩”」
気安い感じに呼び合う先生達に新鮮さを覚えつつ真耶が配った清涼飲料水を其々にくばる。
「ラムネにオレンジ、グレープ、炭酸各種に天然水…其々他のが欲しい場合は別の方と交換してくださいね?」
箒達のはそのままでシャルロット達は交換会を行い手元に清涼飲料のペットボトルが置かれている。
「「「「「「「い、いただきます…」」」」」」」
全員が同じ言葉を口にして一斉に清涼飲料水に口をつける。
喉に飲料が流し込まれたのを見て千冬がニヤリとわらい真耶が困ったような笑い顔を浮かべている。
「よし、これで口封じは完璧だな。」
「先輩…生徒の前で飲むのは…。」
「なに、駄賃をやったのだ。飲んでもバチは当たるまい。真耶も付き合え。」
「はぁ…しょうがないですね先輩。」
千冬が立ち上がり冷蔵庫から黒ラベルの銀色と葡萄の絵が描かれた缶を取りだし手渡しプルトップを開けて勢いよく煽る。
それを見た真耶は「しょうがない…」といった表情を浮かべながら同じくちびちびと口をつけたのだった。
全員がその姿に唖然となるが上機嫌になった千冬とビニール袋からつまみセットを取りだし千冬に渡す。
乾物を齧りながら固まっている少女達に声を掛けた。
「ん?物珍しいって表情を浮かべてるな。私だって人間だ。酒を飲むのが好きでな。特に外で飲む酒が好きなんだ。…それともわたしは酒もやらない堅物に見えるのか?…まぁそれはいいとして本題に入ろう。真耶も気になるよな?」
「わたしに振らないでくださいよ先輩…まぁ教え子達がどんな感じなのか気になります!」
お酒が入っているからか少し真耶のテンションが普段よりも高かった。
「お前らは
箒、鈴、ラウラ、クロエを見ながら問いかけると問いかけた全員はこう答えた。
「わ、わたしは…アイツの真っ直ぐで優しいところが…///」
ラムネのボトルを握り顔を紅くしている箒。
「あ、あたしも…その約束ちゃんと覚えてくれて…」
グレープの炭酸飲料のボトルの縁をなぞる鈴
「わたしに生きる意味を与えてくれて…それこそ初恋の相手だから…です。」
顔を真っ赤にして俯くラウラ。
「おまえはまぁ…そうだよなラウラ。数年前あんなに堅物で力の抜き具合も知らないウサギみたいな娘がよくぞここまで人間らしくなったものだ…。まぁそれは良いとしてクロニクルおまえはどうだ?」
「わたくしは…箒達のように彼と長い期間いたわけではないので…そうですね彼の生き様が好きです。自分を貫く、これは中々に出来るものではありませんので羨ましく思いますね。」
表情の変わらないその色白な肌を紅潮させて一夏を褒めるクロエ。
「これだけの女に好かれるとは…姉として心配だが…お前らの人となりは私が見たり束から聞いている。…まぁお前達なら大丈夫だろう。一夏は良いぞ?家事も料理も中々だしマッサージも上手いそれに顔も私とマドカに似て整ってるからな…どうだ欲しいか?」
酒が入っているからか突如として弟自慢が始まり全員が「あ、この人やっぱブラコンだわー」と感想を思ったが言った瞬間にISを展開して斬りかかられそうなので自重した。
それはそうと箒達は思い人の実姉からそんなことを言われたものだから釣れた。
「「「「え?いただけるんですか!!」」」」
「やるか馬鹿者。姉より先に相手を見つけられるのが悔しいからまだ小娘にはやらん。」
「「「そんなぁ~!!」」」「まぁそうですよね~。」
しょんぼりする箒達を見てかっかっかっ!とビールを煽りながら爆笑する千冬を見ながら笑みを浮かべる真耶。
そんな箒達を尻目にシャルロット達に話しかけた。
「そう言えばお前達は名護とはどういう関係なんだ?」
そう最初に問われたのはシャルロットだった。
「そうですね…蜂也はわたしにとっての、いや家族の命の恩人であり…大切な”恋人”です。」
ペットボトルを持ってはにかむシャルロット。
「蜂也さんはわたくしの理想とする男性像そのものでありその強さと優しさに惹かれましたわ。大切な”恋人”です」
セシリアは真っ直ぐに千冬を見据えて答えた。
「そうか…更識妹お前は?」
「わ、わたしは彼に助けてもらって…そこにいる姉とも仲直りさせてくれたわたしのヒーロー的な存在で…その大好きな…”恋人”ですっ!」
簪も戸惑いながら答えた。
「んん…?あ、その更識は…」
「わたしはその単純に一目惚れで…それから更識家の家訓とかもあって…今は大切な”恋人”です。」
四人が最後の言葉に”恋人”と言ったことにビールを煽って酔っていた筈の千冬の思考が一気にクリアになった。
「…今お前達名護に対しての感情が私の聞き間違えでなければ…”恋人”と聞こえたんだが…。」
「はい。」「ええ。」「は、はい!」「そうですよ?」
「つ、つまりお前らは全員名護と付き合っていると?」
「「「「はい。」」」」
全員が同じことを一斉に答えた。
すると全員が驚いた表情を浮かべ箒、鈴、ラウラ、真耶が驚愕の声を挙げる。
「「「「ええええええっ!!!?」」」」
「…………。」「……………。」
千冬は持っていたビールを持ったまま固まり、クロエはその変わらない表情ではあったが驚いているのが見て取れた。
その騒動の最中、はっ!となった千冬が我に戻り代表してシャルロットに問いかける。
「…お前らはそれでいいのか?確かに名護は良い男だが、そんあ共有財産のような…それに話は飛躍するが結婚まではいけない…まさかあの『施行』について知ってたのか?」
施行、という言葉に蜂也の恋人たちは全員頷いた。
シャルロットがそう答えるとセシリア、簪、刀奈が頷く。
「父がフランス大統領から聞いていたので…それがなかったらわたしたち全員で争っているところでしたよ。蜂也達が現れた時に特例で採用される『男性操縦者における婚姻重複の一夫多妻制』…が本格的に決まるのは分かってましたからね。問題は無いですよ。」
「ぷっ…ふははははははっ!!こいつは凄いな!…いやぁすまんすまん…流石は名護だな。うちの弟も逆に見習って欲しいほどだが…まぁ無理だろうな。」
突如として笑い出した千冬に驚いていたが称賛の笑い声だった。
一頻り笑ったあとにこう一言付け加えた。
「励めよ、小娘ども。アイツや名護を狙うのは多いからな。これ以上増やされないようにな。」
良い笑顔でビールを煽るのだった。
その言葉がフラグだと知らずに。
一夏のヒロインは五人います。
箒、鈴、ラウラ、クロエ、マドカ?です。
マドカに至ってはブラコンのあれです。自分の物的な。
シャルロットとのHシーンをいれようと思いましたが良い導入が見当たらなかったため没。
学園外だとちょっとねぇ…
海水浴場で盛ったのはセーフ。
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山田先生をヒロインに追加…?
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して欲しい
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しなくても良い