…以外にさっぱりと終わったな。
お前が書いた戦闘シーンなんて見たくねぇ!と思われる方もいらっしゃいますでしょうが寛大な心でご覧ください。
(ぶっちゃけるとエロばっか書いてても飽きると思ったので…。)
感想&高評価&お気に入り登録ありがとうございます。
誤字脱字報告、こうした方がいいよと言う連絡ありがとうございます。
少しタイトルが厨二っぽくなった最新話をどうぞ!
「ねぇ、蜂也?一体これはどういう事かなぁ…」
「蜂也さん?どういう事ですの?」
「は、蜂也くん…どういう。」
「蜂也くん。お姉さんが目を離した何時の間にこんなことになってるのかな?」
一時休憩を真耶と千冬に言い渡され海から戻ってくると蜂也が起き上がっていたのを確認したシャルロット達は駆け寄ると蜂也の胡座を掻いた膝に束がすっぽりと収まり箒の紅椿のモニタリングをしており退かせずにいた。
大天災篠ノ之束が男の股の間にいるということこそ世間から見れば大スクープなのだが蜂也と既に恋人になっている彼女達は察してしまった。
篠ノ之束が女の表情を蜂也にしているからだ。
全員「また落としたのか…」と呆れつつ一般生徒のサポートが終わりこちらへ戻ってきた刀奈が参戦し蜂也と束に詰め寄る。
たじたじになる蜂也とそれに甘えるだけで詰め寄る恋人達には無関心な束。
「いや、俺が告白した訳じゃなくてな?その…束から告白してきたと言うか…なんかいい説明ないか?」
話を振られる束。
「えー?束さんが一目惚れしてハチくんが欲しくなった。ハイ終わり!はぁむ♥んちゅ…」
「ぷはっ、ちょ、束お前!」
股の間にいた束が蜂也の唇を奪うとシャルロット、セシリア、簪、刀奈が悲鳴をあげる。
「「「「あー!!」」」」
騒がしい光景に一夏を慕う専用機持ちは「いいなぁ…あんな風に」と思いながら目をやり千冬と真耶はその光景に呆然としていた。
「束、お前そんな表情するんだな…」
「束先輩…完全に乙女の顔をしていますね…」
目の前の騒ぐ知り合いと生徒達のやり取りに頭痛を覚えていた。
次の瞬間に千冬と真耶の端末に連絡が入った。
それは日本政府からの秘匿回線だった。
両者はそれを確認し普段の表情から一変し厳しいものへと変化した。
「…っ!織斑先生これは…」
「…山田先生は一般生徒に指示を。私は専用機持ちに説明をします。」
「はいっ!」
真耶が岩場を駆け出す。
その普段のおっとりした雰囲気からは考えられない足取りで一般生徒がいる岩場へと駆け出した。
千冬の檄が騒いでいる代表候補生達に飛んだ。
「専用機持ちは直ちに集合しろ!名護、織斑、織斑姉、クロニクル、篠ノ之、オルコット、凰、ボーデヴィッヒ、更識…そして楯無、束も手伝え。」
「了解しました。」
「え~面倒だなぁ…まあ良いよ。」
先程まで問い詰めていた楯無は国家代表然とした返答で束は本当に面倒くさそうに返答し専用機持ちと国家代表、ISの研究者の一同は旅館へと戻った。
◆
専用機持ちと国家代表が一列に正座して並ぶ。
蜂也の隣には束が陣取っていた。
一同は旅館へと戻ってきており千冬から聞かされた言葉に蜂也は思わず耳を疑った、というよりも原作において可笑しな点だったからだ。
大広間に集められた蜂也達の表情は困惑した一夏を除きの表情は真剣そのものであり少しイライラしているのが束程度で全員が千冬からの報告を聞いていた。
「今より二時間前ハワイ沖で試験稼働中であったアメリカ・イスラエル共同開発の第三世代IS『
(やっぱり来るか…束に聞いておくか。)
知っている知識としてやはり来たか、といった感じだが内容が変わっている可能性があるので蜂也は束に
『束。』
『うん?どうしたのハチくん。こんな至近距離…って暴走したISについて聞きたいんだね。』
『話が早くて助かる。で?なにかわかったのか』
『ふっふー、束さんにかかればこんなの朝飯前だよ!…ええと?どうもISの制御機構にウイルスが発生させられて試験中のISが暴走したみたい。…このパターンは間違いなく、』
『《モノクローム・アバター》の仕業か?今までのも、これからのも。』
その名前を告げると束はよい表情を浮かべた。
『…!わぉ…そんなところまで知ってるんだハチくん…ますます好きになっちゃう♪理解の早い人間って大好き!…でもさ、どうして私だと思わないの?ISを暴走させられるのって言っちゃなんだけど束さんぐらいしかいないと思うんだけど。』
その事を告げると通信越しに驚いた表情を浮かべた後に良い笑顔を浮かべる束。
そんな疑問を口にしていた。
『束はこんなことしない、って思ってるからだよ。それに学園を襲った無人機の存在もある。さっきチラッと紅椿のデータを確認したときにこの間のゴーレムのデータと照合したけど似ても似つかない劣悪品だったからな…
飽き性だけどこだわってモノを作るお前が一時期のお遊びで作るにしても粗悪品過ぎるからだ。仮にもこれでも技術者なんだ分かる……束?』
『…///うんありがと…(やだ…束さんの恋人ってば理解度高すぎのイケメンで困る~!)確かにあれは束さんの別ラボで作った廃棄品を持っていったんだろうね…でもその時は起動プログラムを作っていなくて本当にガワだけだったんだけどね…』
『ちゃんと廃棄処分しておこうぜ…。つまりはそれを悪用されてるって訳か。』
『あはは、ゴメン。そういうことだね~それにそもそも軍用ISを暴走させたのは恐らくハチくんといっくんのデータそれと”紅椿”が欲しいんだよあいつらは。』
『だとしたらみすみす渡してやるわけにはいかない。』
『まさか箒ちゃんに紅椿を渡した次の瞬間にこうなるとは思わなかったよ~。』
『ところで銀の福音は有人機なんだよな?』
『うん、アメリカ空軍ナターシャ・ファイルス少尉がパイロットの有人機だね。はいこの人。そして《銀の福音》の詳細スペックデータ。恐らくセッシーとかが詳細をちーちゃんに要求すると思うけどここで見せておくね。』
『束の前だとプライバシーって言う文字は意味を成さなくなるな…。』
『褒めてもなにもでないよ?』
『褒めてない…っておい。』
そういって通信経由で投影モニターにブロンドの美人が映っておりパイロットの詳細データを提示していたがなぜかスリーサイズが記載されていた。
その束のイタズラ心に少し呆れつつナターシャのデータを密かに頭にいれておくことにした。
その間に千冬の説明は続いている。
『暴走したISがこの旅館から二キロ離れた空域を高度二千メートルをマッハ3以上で通過することが分かった。時間にして凡そ五十分後。日本政府及びアメリカ政府からの依頼で現場から一番近い『
と言うことを告げた。
何故か臨海学校で来ているIS学園教師陣と専用機持ちの生徒が対処に当たらなければならないらしい。
明らかに日本政府とアメリカ、そして『モノクローム・アバター』が今回の件で裏で手引きしているのがバレバレだった。
千冬に反論したところで状況は解決しないと思った蜂也は素直に従うことにした。
幸いにしてこちらには
セシリアが機体の詳細スペックデータを要求し漏洩した場合二年の監視が付くことを条件に《銀の福音》の詳細データが提示された。
その情報を見ている専用機持ちを尻目に束に質問していた。
『束、この旅館付近の海上10キロ範囲内に潜水艦か船舶は停泊してるか?』
『うーんちょっちまって~…うん。丁度10キロ地点で漁船が操業してるみたいだけどちゃんとこの付近の漁港組合の1隻いるね』
『(不審なところはない…か)分かった。束。ここで生徒達を守っててくれないか?』
『さっさと倒して戻ってきてね?もっとハチくんといちゃいちゃしたいからさ』
『分かった。』
束と
どうやら原作と同じく一夏が接近し白式の『
空戦慣れしていない箒に行かせることにセシリアは疑問視していたがそこは束が上手いこと説明し納得させた。
余談ではあるが蜂也の《メリュジーヌ》には蜂也が意図せず開発した四世代相当《展開装甲》の技術が搭載されていてその事をメリュジーヌ経由で知って束が悔しがっていた。
今回の作戦は実力者である蜂也が引率して軍用IS
千冬は日本代表のIS乗りであるので撃墜させることは国際問題になる、とのことで日本政府から出撃を制限をされていると言うことを聞かされて千冬が渋い顔をしていたのが印象に残った。
存外、
◆
作戦開始の五分前。
場所は変わり砂浜に移動した三人はそれぞれのISを呼び出す。
「来い、《白式》!!」
「行くぞ《紅椿》…!」
「(《メリュジーヌ》…来い)」『オーケー…さっさと終わらせちゃおう』
一夏は”白”を呼び出し、箒は”紅”を身に纏い、蜂也が”黒”に覆われた。
其々にISを装備し機能の確認を行う。
「…」
「…」
(緊張してるな…まぁ無理もないか…)
二人の表情が強張っているのが見えたが後回しにした。
『メリュ子、『
『分かった。』
機体に迸る”蛍光緑”のラインが僅に”蒼窮色”へ変化する。これは二次移行した際に変化した部分だった。どうもメリュジーヌの拘りらしい。「見た目が変化した方がかっこいいでしょ?」とのことらしい。
武装とブースターのレスポンス確認を終えたところで二人も丁度準備を終えて一緒に精神統一をしていたのを見て似た者同士だなと笑ってしまった。
その笑い声が聞こえたのか怪訝な表情をされたが気を落ち着かせるのは十分だったらしい。
「準備は万端だな…さぁ、行くぞ!」
「ああ」
「わ、分かった。」
《メリュジーヌ》の背面ウイングスラスターの一部が展開し蒼窮色のラインが迸る。
一夏は紅椿の肩部分に取り付けられているグリップを握り標的との会敵のために箒が一夏の白式を連れて攻撃する、と言う作戦だ。
蜂也は万が一の為の”後詰”になる。
千冬の作戦開始の掛け声を発せられて三つの機体は一斉に飛び立つ。
その光景に蜂也は舌を巻く。
そんな最中蜂也の
『ハチくん聞こえてる?』
『どうした?』
『箒ちゃんの様子はどう?』
『いい具合に緊張してる。力んでないから問題無さそうだ。』
通信越しの束の表情は年相応の妹を心配する姉のようだ。
『そっか…』
『…ってか本人に直接言ったら?』
『そ、それはちょーっと恥ずかしいと言うか…』
妹の事になると途端に弱くなる意外な弱点が分かりその事をからかうと頬を膨らませ抗議の表情を浮かべた。
『仮に失敗したとしても俺が居るんだ。…任せろ。』
元気付けるために束に笑みを見せるといつも通りのにへらっとした表情を浮かべて通信を切った。
蜂也は
”箒達が万が一失敗したときの事”を考えて脳内で戦術を組み立てる。
(原作じゃ銀の福音が相対速度で合わせて反転、後退してたな…だとすれば。)
蜂也の脳内に最適解が浮かび上がる。
(これで行くか…少々反則だがな。)
ISの待機状態にしている拳銃を
保険として蜂也は『
早期警戒の範囲内にいると知らせるレーダーよりも素早く気配を察知した蜂也は前方を飛翔する二人へ通信をいれた。
「…見えたぞ!織斑、篠ノ之準備しろ!」
「「!?」」
新米二名に渇をいれて精神を研ぎ澄まさせる。
いち早く蜂也のハイパーセンサーに機影が映りターゲットを示すアラートが鳴り響き1拍遅れて白式と紅椿の警戒範囲に入ったターゲットを知らせるアラートが鳴り響いている。
望遠カメラから送られるその機体はまさしく”銀色”といって差し支えなかった。
その姿に驚き呆けている二名に苦笑しつつ撃墜のアプローチを掛けた。
「目標に接触は今から十秒後…織斑は
蜂也の言葉に発破されたか勇ましく返答した。
「ああ!」
「心得た!」
その言葉と同時に3機の機体出力が上がっていく。
高速で飛翔している
五、六、七、八、九……十!!
「うぉぉぉぉぉぉ!!!!」
一夏の《零落白夜》と同時に箒の《紅椿》の背面展開装甲が開き赤い粒子が放出されトップスピードに到達した。
(行ける………!なっ!?)
光の刃が銀の福音に触れる…!しかしその前に一夏の接近と攻撃に気がつき最高速度のまま反転し、後退を始めようとしたのだ。
攻撃を察知されて焦る気持ちを押し殺し相手の反撃を受ける前にけりを付ける、と思った一夏だったがそれは蜂也によってによって指示が出された。
「そのままトップスピードで突っ込め!”大丈夫だ!必ず当たる!”」
蜂也はCADの狙いを高速で動いている銀の福音へ定めトリガーを引いた。
一夏は蜂也の言葉を信じ光る刃の出力を上げて機体へと到達する。
銀の福音が動く。その時だった。
「!?」
”後方へ動き攻撃を回避した筈の福音が《零落白夜》の目の前に移動していた”のだから。
まるでそれは移動したに待ち伏せしていたようだった。
銀の福音は退路は絶たれた。
瞬間、必殺の一撃が銀の福音の装甲を火花が散るような音が機体同士の間で鳴り響く。
「~~~~~~!!」
「おおおおっ!!」
「~~~~~~~!!!」
次の瞬間にSEがゼロになり動きを止める。次の瞬間には機体が悲鳴を上げるように爆発し中にいたパイロットが装着を解除され上空に放り出されて海面へ叩き落とされる。
「不味いパイロットが…!」
「くっ、間に合わん!」
箒も一夏も共に移動と攻撃に電力を喰われ過ぎたために
乗っていたパイロットが海面に激突して死亡…するのは回避された。
「言ったろ?後先の事は考えるな、って。」
「蜂也!」
「名護!」
ISを解除されてスーツだけになったブロンド美女をお姫様だっこしながら通信してきた蜂也に笑みを浮かべパイロットが安全なことを確認して二人はホッと胸を撫で下ろした。
その表情を見て笑みを浮かべこちらをモニタリングしている臨時司令室にいる千冬へ連絡をいれる。
通信越しでも分かるように指令室は少女達の明るい声が響いている。
苦笑しながらその声を聞きつつ千冬に報告をする蜂也。
暴走するISを鎮圧するという任務を終えて後は後続の部隊へ機体とパイロットを任せるだけ、だった。
「~~~~~~~!!」
次の瞬間に機械のような軋む音と女性の悲鳴のような声が大空に響いた。
銀の福音を光の繭のようなものが包み込んでいく。
「な、なんだ!?」
「あれは…一体なんなんだ…?」
驚く二人を尻目に蜂也は”想定内”だといわんばかりに束に通信する。
『あれは…強制的な二次移行か?束』
『こっちでも確認してるよ。あのISの自己促進進化プログラムが暴走の際に注入されたウイルスが”倒されたことを想定して”強制進化させるみたい。』
『遠隔から操作は?』
『出来るけどあのISのコアが壊れちゃう…人間で言うところの人格消失しちゃうよ。乗ってたパイロットが随分あの子を溺愛してたみたいだね…流石の束さんもISのコアに対して…』
『…優しいな。』
『ISにはその感情を向けるけど人間には向けないよ?あ、勿論束さんの親しい人やハチくんの大切な人にはそんなこと無いけど。』
『何とかするさ。』
『ハチくんが”何とかするさ”は本当になんとかしちゃうよね………お願い。』
絞り出すような吐露が聞こえた。
束にとってはISは子供のようなものだからだろう、強行策に出ることは体が拒否してしまうのは当然だ。
だがここで止めなければ被害は大きくなるだろうし銀の福音は汚名を被せられることになるので蜂也もそれはごめん被ると思った。
目の前で強制二次移行したその姿は更に裁きを与える大天使のような様相になった
通信が入り向こうも慌てているようだが千冬は落ち着いているが背後にいる専用機持ちは楯無を除いて「今すぐに救援」をと行っているのが聞こえる。
結果として現場に後詰の部隊と共に専用機持ちが現着することになった。
其まで持ちこたえねばならない。
まだ動かない敵機を目視に入れつつ
『一夏、箒取り敢えずこいつらを俺たちで足止めしなきゃならない。』
『更に暴走してる軍用ISを相手にするのか?持ちこたえろって言ったって、俺たちの機体は…。』
『名護の機体はまだエネルギーが残ってるがわたしたちの機体はもう…。』
そう発言する一夏と箒に蜂也はISの
手元に現れたものを見て疑問符を浮かべる二名。
『『それは?』』
『試作型のIS用のサブバッテリーだ。…まぁ完全回復にはほど遠いが応援を待つまでの時間戦闘しても問題ない。』
『『……』』
どこの企業や国家でも開発が成功していないIS用のサブバッテリーを取り出した蜂也の技術力の高さに一夏は呆然として箒は流石に姉の恋人になる男だ、と納得していた。
サブバッテリーを手渡し使用するとSEの残量が60%を示す値まで回復した。
『来るぞ!各機散開!』
蜂也が指示を出し一斉に散開する。
その瞬間、三人がいた場所に《銀の鐘》によるエネルギー砲弾による飽和攻撃が仕掛けられ一夏と箒は散会して相手の隙を伺いながら共にブレードによる斬撃と遠距離攻撃を防御しながら攻めていた。
一方でも蜂也は敵に捕捉されて《福音》のパイロットを抱き抱えたまま防戦するしかなかった。
『蜂也!』
援護に入ろうとする一夏を阻止する。
『大丈夫だ!お前は自分の心配をしていろ!…女性をこの空間に放り込むのは気が進まないが…。』
ISスーツの女性を
戦闘中のため一夏達に見られることはなく後で問いただされるが『ISの機能拡張を応用発展したシステム』と言い張ろうと決意した。
両手が空いて使えるようになったため背面のカスタムウイングを小刻みに吹かす。
『
『キアアアアアッ!!』
手に持っていた大剣を直ぐ様量子化し中身の無い胴体に呼び出した『
蜂也を狙う敵のその無防備な背後を打ち合わせをしていなかったが一夏と箒が狙いを付ける。
『『はぁぁぁぁっ!!!』』
白式の《雪片弐型》と箒の《雨月》が福音の大型化した天使の翼を切り落とす。
『~~~~~~~~!!?』
『どうだっ!!』
『やったのか…やったぞ一夏!』
『……!!箒っ!!』
やった…と手応えを感じ構えを解いてしまい一夏へ抱きつこうとした箒は、その眼前に悲鳴を上げて墜落する福音の反撃に対応しきれなかった。
残る一対の翼による指向性のエネルギー弾をもろに浴びそうになるその瞬間に一夏が箒を庇い白い装甲が砕け散る。絶え間なく発射されるエネルギー弾の豪雨に晒され絶対防御が発動していないのか砕け、ひしゃげて肉が裂け血が純白の装甲を汚していく。
『がああっ…!ほ、箒…。』
『一夏ぁぁぁぁぁ!!!!』
落下していく原型をほぼ留めていない一夏の白式を箒の紅椿がキャッチするが海面に激突してしまいその様子を見ていた福音が追撃を仕掛けるが蜂也が阻止する。
『やらせるか!(このまま行けば一夏の白式の覚醒が始まる…持ちこたえろ!)』
本来であれば先程の攻撃を阻止するべきだったのだが一夏の進化を促す為に必要な措置だった、と自分に言い聞かせて福音に距離を取らせないように
邪魔をされた福音は蜂也に指向性エネルギー弾を仕掛けようとするが
『!?』
『遅い!』
赤い光を纏った大剣が残った翼を切り落とす。
落下していく福音を見ていると蜂也の案の定、想定していたことが起こった。
『キアアアアアッ!!』
落下して海面に叩きつけられる筈だった福音はその背面にエネルギーの翼を再度展開し飛翔してきた。
そして見た目も変化し二対だった光の羽は六対へと変化し頭部デザインも禍々しいものへと変わっている。
『天使、じゃなくて悪魔だなこりゃ…しかし、しつけぇな…。』
その執拗さに若干の呆れを含ませ一人ごちる蜂也。
大剣を構え瞬時加速を仕掛けようと構えるが此方に向かってくる福音にエネルギーと実体のある弾丸が雨あられのように襲いかかる。
『~~~~!?』
狙っていた獲物からの攻撃ではなく混乱しているのか手当たり次第にエネルギー弾をばら蒔く福音からの狙いを付けていない攻撃を回避しつつ機影が蜂也に姿を見せた。
「お待たせ蜂也!」
「お待たせいたしましたわ蜂也さん!」
「援護に来たよ、蜂也君!」
「お待たせ蜂也くん、さっさと終わらせましょ?」
「皆…来てくれたか!其に篠ノ之も一夏も無事か?」
「名護…一夏は安全なところへと置いて来た…わたしは大丈夫だ。……一夏の借り返させてもらう!」
蜂也の援護にシャルロット、セシリア、簪、刀奈が現着し援護を開始する。
この場面だけを見れば世界へ喧嘩を売ることが出来る戦力が揃っていた。
無論、この五機だけでなく一夏サイドの機体を含めてだ。
箒は海面に激突したが無事だったようで一夏を安全なところへ待避させて作戦区域へと戻ってきていた。
一夏を慕う五名は怒りを露にして攻撃を開始しシャルロットもそれに続く。
しかし銀の福音の性能は原作よりも魔改造されているのか”第三世代十機が総掛かりで仕掛けても撃墜できていない”のだった。
逆に蜂也を除く少女達が追い込まれていた。
全機体が
その中でついに箒とシャルロットがマドカと簪を庇うために、暴走状態で追加された通常のISのマニュピレーターよりも大きい豪腕に捕まりミシミシと圧縮される金属音とアラートが鳴り響く。
二人を助け出すために蜂也は加速を掛けるが機体のセンサーに反応があることを知ると救出のターゲットをシャルロットだけに絞り一人ぼそり、呟いた。
ロングレンジライフルで破壊し拘束されたシャルロットを抱き抱えて救出すると同時に箒を捕らえていた巨腕が荷電粒子砲によって破壊、拘束解除されて腕の中にすっぽりと収まった。
「一夏…ああっ!」
「悪い、少し気絶してた…」
「そ、その姿は…?」
「起きたらこうなってた…俺はこいつと一緒に…箒を…みんなを守る!」
箒達は一夏の姿を見て驚愕していた。
白式の姿を更に洗練したその機体の見た目は明らかな”進化”を遂げているのが目に見える。
装甲は追加されマッシブになり背面の特徴的なカスタムウイングは大型化してサイドに延びたウイングが前方への加速力を高めている。
左手のガントレットは更に大型化して複合装備の意匠が感じ取れる。
『白式』の
「遅かったじゃないか…!織斑。」
蜂也が一夏の隣に並ぶ。
「わりぃ蜂也!少し気絶してたが…元気一杯だ…行けるぜ!」
「さっさと終わらせるぞ。《メリュ子、二次移行行けるな?》」『勿論!最高のお披露目タイミングさ!』
お披露目には最高のシーンであることはメリュ子も分かっていたようで蜂也が身に纏うISが光を帯びて包み込み弾けると抱き抱えているシャルロットに続き全員が驚いた。
黒を基調とした装甲色にシルバーグレーの配色が追加され蛍光緑のラインが迸り、全体的な意匠は鋭利になり装甲は一部が追加されるのみに留まっていた。
背面の左右対称の
頭部にはブレードアンテナが二本追加され計四本へ変化した。
『メリュジーヌ』も
「蜂也その姿…」
「どうやら俺の機体も進化してたみたいだ…行ってくる。」
「うん、早く暴走止めてきてね。」
腕の中で驚くシャルロットに一瞥しにこりと笑うと笑って返してくれた。
「箒、いってくる。」
「わたしも戦う…っ?」
「好きな女の子の前なんだ。カッコつけさせてくれよ?」
「い、一夏っ!?」
柔和な笑みを浮かべる一夏、”好きな女の子”という言葉を聞かされて顔を真っ赤にして慌てる箒。
一夏と蜂也は顔を見合わせて武器を構える。
少女達のピンチに二人の
「行くぜっ!」「行くぞっ!」
カスタムウイングを吹かし、真正面からぶつかった。
一夏は『雪片弐型』を構え蜂也は『ツインアギト』を装備して発射する。
斬撃をかわした福音の回避位置を予測し”ビームを置いておいた”。
肩に着弾し怯んだ隙を一夏は見逃さずに左腕に装備された『雪羅』のビームクローモードに変換した。
「逃がすかぁ!」
爪、というには長すぎるビームの刃が直撃し羽を切り裂く。
すかさず、赤いビームが福音を撃ち抜いていく。
怯み二機を驚異と感じたのか無機質な機械音声が敵意を示す。
「敵機の情報を更新、攻撃レベルAで対処する。」
残っているエネルギー翼を広げ光弾を掃射してくる。
一夏は防御を選択し蜂也は最大速度でエネルギー光弾の嵐を突っ切り最小の動きで回避を選択した。
二丁のビームライフルで確実に着弾し左腕部を破壊に成功し距離を取る。
「そう何度も食らうかよ!」
『雪羅』の機能が発動し”零落白夜のエネルギーシールド”が展開し相殺する。
最大戦速で光の奔流の中を完全無効する盾を構えて増設されたウイングスラスターで追随することは可能だった。
福音へ接近した白式・雪羅を驚異に感じた機械音声が告げられる。
「状況変化、最大攻撃レベルで対処…っ!」
エネルギーの繭に包まれその解放した360度に必殺の一撃を誇る光弾が放たれようとしたその瞬間に福音に赤い棘が四本突き刺さり動きが止まる。
新たに蜂也の機体にセシリアとの戦闘経験を元に増設された誘導近接攻撃端末『ドラグーン・ビームスパイク』だった。
攻撃を受けた機体をスタンさせるという極悪な仕様だ。
「させると思うか?これで終わりにさせてもらう!一夏決めろっ!!」
「分かった!うおぉぉぉぉっ!!」
腰部の『ドラグーン』が外れ福音へ飛翔し誘導遠距離攻撃端末としてビームが残る翼を全て破壊する。
「~~~~~~!?」
翼を破壊され海面へ落ちていく福音を一夏は見逃さなかった。
「今度は逃がさねぇぇぇ!!」
『雪羅』のマニュピレーターを開いてアームドモードに切り替わり《零落白夜》を纏わせた拳を作り出した。
光の奔流が収束し無人機へ炸裂した。
「~~~~~!?……………。」
大きく吹き飛ばされて近くにあった無人島の砂浜に叩き落とされる。
蜂也達へ腕を伸ばすが機能停止してその腕を下ろした。
海鳥の鳴き声と潮騒の小波の音だけがその場を支配する。
「終わったのか…?」
一夏が誰に聞くまでもなく呟いた。
その呟きを蜂也が拾った。
「ああ。福音の状態を確認してくるから周囲警戒しててくれ。」
そういって蜂也は無人島へと降下していった。
◆
停止した姿を確認し福音へ近づく蜂也はISの状態を確認する。
(…やはり暴走するウイルスが試験中に送信されて暴走したのか…そうなるとファイルス少尉と《銀の福音》も立場が危ういかも知れない。…束に連絡するか。)
束へ
『此方蜂也。無力化に成功…ISコア自体は無傷だ。』
『そっか…無事だったんだね……よかった!』
嬉しそうな表情を浮かべる束をみながら先ほど調べたことを伝える。
『どうも遠隔からのウイルスプログラムの送信が原因で暴走したみたいだ。形跡はあるが誰が送信したかは分からないな。』
『束さんも今コアネットワークを通じて見てるけど分からないね。』
『お前が分からないのならさっぱりだな。それでだがこのままだと二人の立場が危うくなるな。なんとか出来ないか?』
『暴走の責任をナターシャと福音に押し付けられる、ってこと?ふん、アメリカがやりそうなことだね。いいよ。このままには当然しておけないから束さんの方で必ずどうにかするよ。一先ずアメリカに渡す前に機体を回収してきて。チョッとした細工をするから。』
『分かった。…そっちはなにか動きはなかったか?』
『いや、襲撃もなかったよ?あてが外れちゃったね。』
『いや、なにもないならそれでいいよ。』
『しかし、何が目的で福音を暴走させたんだろ?』
『情報収集…俺と織斑と紅椿の機体データか?』
『ハチくんといっくんはまだしも束さんが作った紅椿の情報は漏洩していない筈だけど…。』
『どこに目があるか分からんからな…今のところは大丈夫だろう。気をつけた方がいいのは確かだが。』
『分かった。気を付けるよ。それじゃ気を付けて戻ってきてね。』
そういって通信を切り停止している福音を抱き抱え飛翔した。
(余裕だったがアメリカからは目をつけられただろうなぁ…仕方がないか。一夏はセカンドシフトしたが箒は単一仕様解禁されなかった…俺が居たせいかな?その代わり一夏のエネルギーバイパスがさっき渡したサブバッテリーを取り込んで改善されたみたいだったしな。)
予想外の強化を果たした一夏の状態に満足し箒と紅椿の強化もしておかなければ、と決意した。
こうして暴走したISを阻止する作戦『オペレーション・エンジェルフォール』で男性操縦者の機体が二機とも
蜂也の機体をイメージしていただきますと…第一形態は○リスギア○イギスの金潟○ぐみの使用する【臥薪】を全身装甲で覆って頭部がレジェンド○ンダムに近い見た目。
二次移行は名称にも付いている《プロヴィデンス》の通り装備類はISの人格モチーフにしているメリュジーヌが竜なので《ドラグーン》の名前をぱく、もといオマージュ。
全身が竜の鱗のように棘棘している…という妄想。
世代的には紅椿と同じく第四世代相当で当然単一仕様も開花している。
この作品がお気に召しましたら感想&お気に入り登録&高評価よろしくお願いします。
山田先生をヒロインに追加…?
-
して欲しい
-
しなくても良い