創作した設定があります。ご注意ください。
某国某場所某時刻。
とある場所にて白いスーツを着た身なりの良い美形の男が円卓のテーブルの真ん中で一人。
周りを囲む状況でモニターが設置されている。
「それでは始めようじゃありませんか。」
男がそう告げるとモニターが起動し同じく身なりの良い男達が写った。
「…………。」
「…………。」
その会話はよく聞こえないが議長となっている白いスーツを着た美男子が頷く。
「………っ…!!」
「ええ…。まさかIS学園に篠ノ之博士が逃げ込むとは思いませんでしたね…それに厄介な
「…………。」
「…………。」
男達の会話に白スーツの男が頷いた。
「ええ。博士の所在が掴めたのです。アメリカには悪いと思っていますがこれも先行投資、ということでひとつ。そちらの方には新規のISコアが渡っているのでしょう?十分ではないですか。下手を打って今IS学園に襲撃を掛ければ手痛い反撃を食らうのは必須だと思いますがねぇ?」
「…………。」
「…………?…………!…………。…。」
「それにもう少しすればISの疑似コアを搭載した無人機…”ゴーレムⅢ”のロールアウトも間近です。そちらも力を注いでいますよ。主力商品になりうる逸材ですからねぇ。ええ。試験運用の為に”実地試験”でさせていただきますよ。…ちょうど良い”箱庭”があることですしね?」
「…………。」
モニターに映る男のコメントに白スーツの男は顔を一瞬だけしかめたがすぐさま不敵な笑みに戻る。
「ええ。予想外でしたよ。まさか
その言葉に別のモニターに映る壮年の男性が告げた。
「ああ。全くだ。あの研究所は何者か…いや篠ノ之博士によって破壊されデータも全て抹消されてしまったからな…。
「流石はISのトップシェアの会社の社長さんですねぇ…随分とその少年を評価しているようです。」
「アルベールの一人娘がその小僧と懇意…というか婚約関係にあるようだからのう。」
「それにイギリスのオルコット家の娘に。日本の更識の姉妹もな。」
「それに…篠ノ之博士共ですねぇ…いやはや随分と女性に慕われるようだ。」
「だが今後のプランでは最も障害になりうるのはその小僧と篠ノ之の小娘だ。」
「ならばいっそのこと人質に取ってしまえばよいのではないか?愛する女を人質に取られた、となれば素直に従うかも知れんぞ?」
一人の男の顔がゲスな笑みで歪む。
「どれもこれも秀麗華美な見た目をしているからな…まだ小便臭いガキかも知れんが調教すればいい慰め者になるやもしれんそれこそ下っ端の連中にはよい活力になるだろうよ。それか権力者に売り飛ばして稼ぐのも悪くないの。」
「どれもこれもIS学園の女達だ…どれも秀麗な見た目が揃っている。わたしのオークションに出すのもいいかもしれませんね…。」
グレーのスーツを着た男がメガネをくいっと上げて発言する。メガネは光っていた。
その男の背後からは若い女性の喘ぎ声と悲鳴と悲鳴やすすり泣く声が聞こえていたが白スーツの男は眉をひそめて環境音を切るように指示した。
白スーツの男は常識的な感性を持っていたのでこのグレーの男達の発想にうんざりしていた。
が、同盟相手であるのでその程度は無視して許容することが出来る外道ではあるが。
この男達は世界を裏で操り経済活動を争いで盛り上げている死の商人、軍産複合体であった。彼らは現在の経済活動、どの国にPMCが出てどのくらい武器が売れてISが動き武器、オプションの発注がどのくらいあったのかを報告していた。
ISという超兵器が登場してもなお世界で紛争は続いていた。
ISを持つことが出来るのは先進国のみであるので戦場にISを用いるはほぼない。
IS国際委員会が編成し治安維持を目的とした部隊で投入されるのみで起こっている紛争は現代兵器が主流だ。
この死の商人たちは男でも扱えるISのような超兵器を開発できないものかと、一夏のデータを横流しし、強奪した”ゴーレム”に一夏の蓄積データを使用し試験運用していた。
ISに変わる装備を開発することが出来れば莫大な利益を得ることが出来る、そう考えているからだ。
しかし、一夏の白式だけでは不十分であると判断した上層部はセカンドシフトした蜂也の《メリュジーヌ》のデータならびにデュノア社のデータを欲していた。
会議を進める男の隣に女が現れた。
露出度の高い赤いドレスを着た美女だ。
「隊長さん?こちらに。」
妖艶な女が答える。
「お呼びでしょうか?」
「ええ。お仕事ですよ隊長。IS学園に潜入して《白式》と《紅椿》の奪取。それと出来るなら名護蜂也の《メリュジーヌ》の強奪もお願いします。」
そう命じられた女は頷いた。
「畏まりましたわ」
そう言って暗闇の向こうに消えていった。あとにする進行役の男は邪悪な笑みを浮かべていた。
少年少女に迫る悪辣な狙いが動き出す。
◆ ◆ ◆
「いやしかしメイド服と執事服借りること出来てよかったわ…。」
「蜂也がこんなお店を知ってると思わなかったけど…いいお店だね。あ。ありがとうございます。」
夏休みの間でバイト?をすることになった「@クルーズ」へ俺とシャルロットは足を運んでいた。
内装の雰囲気の調査と店長さんへの衣服の貸与の相談に来ていたのだ。
俺がメイド喫茶に《偽装魔法》を使用せずに来店したことで大騒ぎ。
色々あったが店長は協力的でメイド衣装と執事服の貸与をIS学園での「@クルーズ」の宣伝と引き換えに化してもらうことになった。
それにスポンサーとして着いてくれることにもなった。
「この間の夏休みの時にメリュジーヌを連れてデートに行った時にここに来たんだよ。あん時は強盗が入ってきて大変だったけどな…。」
「え、大丈夫…ってメリュちゃんと蜂也なら問題ないか。」
「ああ。」
「しかしメリュちゃんが実体化したのは驚いたけど…いつからだったの?」
シャルがメリュ子について質問をしてきたので俺は少し口ごもりながら説明をした。
「最初にメリュ子の声が聞こえたのは一年前………俺がシャルの前に現れてなんか分からん連中に襲撃されたときにラファールに触れたときにな。」
「そっか…あれ?でもメリュちゃんも恋人って言ってたけど…ねぇ、まさかとは思うけど…」
ジト目になりながら俺をみるシャル。…お気づきになりましたか。
「”あれ”…心象風景に連れ込まれてやったというのならメリュ子が初めてだったけど…あいつは俺の唯一のISで”相棒”…だからな…告白をしたのは”最初”に触れあったのはシャルだよ。これだけは断言できる。」
「そっか…ならいいよ。蜂也の初めて二つ奪った…ってことになるんだよね?」
恥ずかしそうに注文したチョコモカに口を付けて隠す。どうにも嬉しそうだ。
相棒、という枠はメリュジーヌで恋人の枠にはシャル…これはでも決められないだろ。俺を慕ってくれている女の子に一番も二番も決められない、というのは俺の優柔不断…なんだろうな。
「シャルのメイド姿…楽しみだな~。」
「あっ、話を逸らしたね…でもまぁ…ふふっ。そういうことにしておこうかな?文化祭、楽しみだね。」
給仕しているメイド服姿のシャルを想像しコーヒーを啜った。
にこにことこちらを見ているシャルの視線に耐えきれなかった。
こうして俺たちはメイド喫茶でカミングアウトをしてお茶しながら放課後デートを楽しんだ。
◆ ◆ ◆
シャルロットとのデートを終えて自室に戻ると扉が空いていた。
「あれ?俺鍵閉めたはずなんだけどな…。」
学園の寮へ戻り今日はもう寝よう、と思った矢先に妙な感が働いた。
「………。」
俺は懐から
不審者がいれば《重力弾》を叩き込んでやろうと思ったが先客は不審者でなく…。
「お帰りなさい。ご飯にします?お風呂にします?それともわ・た・し?」
「…なにやってんの刀柰。」
「あら、反応が薄いわね…やっぱり裸エプロンの方がよかったかしら?」
「そういう問題じゃ…って着てくれるのか。」
「あなたが望むならね?」
「今度でお願いします。」
「欲望に忠実で宜しい♪」
「そうだった…私にします?それともわ・た・し?」
「一択だけかよ。」
「な~に?わたし以外の女の子をたべたいの?そういわれちゃうとお姉さん悲しんじゃうぞ?」
そう言って刀柰はいつもの扇子を取り出しばっ、と開くと《酒池肉林!》と書いてあった。
燦々日光で狐なのに犬と言い張るメイドの狐っ子でもなければ俺は別に三国志の武将でもないし複数って苦手なんだよな…同時に気持ち良くさせられないというジレンマがあるので。
と考えていると刀柰が発言した。
「あ、そうそう。今日は蜂也くんのお部屋にお泊まりしますから宜しくね?」
「それはいいけど大丈夫なのか?虚さんに後でなにか言われるんじゃ…」
「大丈夫よ…生徒会長権限♪」
いきなりジョーカー切ってきたぞおい。
そんなことを思っていると刀柰がこちらに近寄り抱きついてきた。
「甘えていい…って言ったのは君なんだから、責任取ってよねっ♪」
「はいはい…。」
「えへへ~。」
こうしてその日は刀柰が泊まりに来て”行為”はしないものの一緒に添い寝したりした。
その事を聞き付けたシャル達も俺の部屋に入り浸るようになってしまったが…それは別の話。
◆ ◆ ◆
「仕事よオータム。」
「今度はなんの仕事だ?スコール。」
彼女達が根城にしているマンションの一室。
ソファーに寝転がっているタンクトップにパン一の姿の粗雑な女性が赤いドレスを着た女性…スコールに向き直る。
「IS学園への侵入…《白式》と《紅椿》、《メリュジーヌ》ISの奪取よ。」
「はっ、そいつはまた厄介な仕事だな。…それで侵入経路は?」
ドカッ、とソファーに乱雑に座り込むのは人となりが現れている。
しかし、オータムは仕事が出来る女であった。
「学園内に潜ませている内通者から入園用のチケットを用意してあるわ。あなたは企業のIS開発の営業マンとして潜入してちょうだい。」
「ふん、ダリルか…それならあいつにやって貰った方が早いんじゃないのか?」
IS学園にいる《モノクロームアバター》の構成員であるダリル・ケイシーについての所感を述べたがスコールは首をふる。
「ダメよ。彼女にはまだやって貰うことがあるのだから存在を悟られるにはまだ早いの。」
「…っち、しょうがねぇ。”アラクネ”は持っていってもいいんだよな?」
「ええ。あのISなら今回のような作戦にもってこいでしょう。脱出路は”あの娘”が確保するわ。」
スコールがそう告げて壁側を見る。
「………。」
その視線の先には頭部を覆う口元しか見えないヘッドギアを着用し大きめのフライトジャケットを羽織っている。
その裾先からは華奢な足が見えており、正面より開かれたジャケットの下には、鼠径部が丸見えになっている特注品の紫と黒のISスーツを着用していることで、少女ということが確認できる。
「使えるのかよそいつ?」
「ええ。戦力としては申し分ないわ。少し言葉数が少ないけどもね。」
「足をひっぱんじゃねーぞクソガキ。」
『それはこちらの台詞だこの淫売め。』
「あ゛?」
その瞬間に室内のソファーが吹き飛び、すさまじい速度で部分展開されたアラクネのナイフが少女の頭部へ突き立てられようとしたが、反対に少女がオータムの頭部へ自機の部分展開した機体の大口径ハンドキャノンを突きつけていた。
「…ふんやるじゃねーかクソガキ。」
『お前もな。』
緊張が走るがその糸をスコールが断ちきった。
「やめなさい二人とも。」
その言葉に二人は互いの武器を解除して、オータムは舌打ちをして謎の少女は何も言わずに武器を下ろした。
「それだけ意志疎通が出来ていれば問題はないわね。決行日は追って知らせるわ。」
スコールが部屋を出るとオータムと謎の少女はそれぞれもといた場所に戻り寛ぎ始め互いの存在を認識して顔を背けたり舌打ちをしたりしていた。
『…………。』
そのなかで壁際にもたれ掛かった少女が首から掛けられている銀色のロケットを開き、愛おしそうにその写真を撫でる。
その写真に写し出されていたのは”千冬とマドカのツーショットに小さな乳母車”の写真が納められていた。
乳母車の部分は黒く塗りつぶされており、その部分を見た少女は憎悪を表す。
『織斑一夏……お前は…わたしの………!』
その慟哭は同室のオータムにも聞こえなかった。
山田先生をヒロインに追加…?
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して欲しい
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しなくても良い