翌日、昼下がり。
俺は里から少し離れた人気の無い岩場にいた。
目の前には、金髪の女性が俺と向き合っている。
千手綱手。
自来也と同じく、伝説の三忍と呼ばれている医療忍術のスペシャリスト。
さらに剛力無双の力を持つ。
そして第5代目火影だ。
俺より少し色の薄い金髪に、気の強そうな目。
嫌でも目を引くのは、これまでの人生の中で最も大きな胸元。
実年齢よりも遥かに若い、妙齢の美人だ。
「よくきた。自来也から話が行っているだろうが、今日から私がお前の師匠だ。異論は認めん」
「…………」
俺は驚くわけでもなく、喜ぶわけでもなく、ただ直立している。
自来也から綱手が俺の師匠になってくれることは聞いていた。
今日が事実上の師弟顔合わせになる。
昨日綱手に声を掛けられて、1日も経っていないのに、随分と話が早く進んだものだと思ったものだ。
昨日は彼女には、ぶっきら棒に返事をして、事情を軽く話してそのまま別れた。
深夜になってガマから自来也の言伝が書かれている巻物を渡され、今日の事を知ったのだ。
ガマの伝達を受けたとき思ったのは
(師弟解消したら直接顔も見せねえのか……)
自来也の顔もすでに朧げだった。
脳というやつは、自分にとって都合の悪い記憶を優先的にぼかしてくれるようだ。
だが、苦しい記憶そのものは、決して消してくれることはないらしい。
乾いた笑いが心に漏れる。
どういう風の吹き回しかわからないが、綱手が俺の師匠になる事を了承したらしい。
俺はその文章を読んでも実感が湧かなかった。
喜べばいいのか、驚けばいいのか、断ればいいのかさえも。
普通の忍なら両手をあげて喜ぶのだろう。
だが今の俺にとっては、既視感のある出来事に思えてならなかった。
俺は目の前に仁王立ちする綱手を見る事なく、彼女の足元を視界に納めていた。
俺は静かに声を出した。
「…………よろしく、お願いします…………綱手様」
「!」
俺は深く頭を下げた。
綱手は面くらった様だ。
それもそうだろう。
綱手と初めて会った時の俺とは、その態度が全く違うのだから。
慇懃無礼な態度をとっても、どこかで赦されると思っていた幼稚な思考。
今の俺はそんな余裕がなかった。
もう、あとがない。
少し先の未来を想像する。
また、俺は失敗するのだろうか。
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_______チャポン……………………
意識が沈み、視界が暗転すると、見慣れた世界が広がっている。
悪いことの前兆だ。
『随分といい面になったなぁ……小僧……』
輪郭だけがゆらりと揺れる。
九尾の妖狐。
俺の中にいる化け物が轟音とも取れる嗤い声を上げた。
「お前のせいで全部台無しだ」
『クハハハハっ……だからお前は全て失うのだ……小僧。全てお前が弱いことが原因だ。ワシはきっかけに過ぎん……』
九尾は朱い瞳を細めならがら、高く笑った。
胸糞悪い。
奥歯がギリっと音を立てる。
こいつは牢に封印されているから何もできない。
俺も何もできない。
俺が原因だと?ふざけるな。
どう考えても、お前と、里の連中のせいじゃないか。
「…………くそ…………」
視界が再び暗転し始める。
意識が薄れる中、九尾の言葉だけが耳に残った。
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「ーーーーー…………い、ぉいっ、聞いてるのか?ナルト!」
「……はい、申し訳ありません……」
意識が帰ってくると、目の前に綱手の顔があった。
肩を掴まれている。
俺がぼーっとしていたから、揺さぶってくれていたらしい。
それにしても、でかい胸だ。
俺はつい、その胸部へと目が行ってしまう。
着物を着崩したような忍び装束は、白い肌と谷間のほとんどを俺の視線に晒している。
「っ!」
ハッ、として俺は目を逸らし、綱手の目を見る。
折角師弟関係を結んでくれる相手に、初めからセクハラじみた視線を向けるなんてどうかしている。
バレたら自来也の時より短時間で関係終了になる。
そんなRTAみたいなのはゴメンだ。
「これから私とお前は師匠と弟子だ。私のことは、ばあちゃんではなく師匠と呼べ。いいな、ナルト!まあ、たまになら前の呼び方でもいいがな!」
「…………はい、綱手さ……ま」
師匠と言わなければならないのに、また失敗した。
「……まあいい」
綱手はため息をついてそう言った。
やはり不機嫌そうだ。
初っ端から心象を悪くした。
くそ、なんでこんなに上手くいかないんだ、と俺は心の中で嘆く。
「これから、とある場所に向かう。ついてこい」
そういうと、歩き出した。
早速修行が始まると思っていた俺は、ポカンとする。
「早くしろ。置いていくぞ、ナルト」
怒っているのかわからない綱手に追いつこうと、俺は駆け出した。
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里の中を抜けて反対側。
俺は、古いがよく見たら立派な門構えの家の前に立っていた。
すでに日が暮れて辺りは暗くなっている。
随分と歩かされたものだ。
体力は全く問題ないが、心的に疲労が溜まっている俺にとっては体も重く感じる。
ここに向かう途中、綱手は俺に色々と聞いてきた。
アカデミーの頃はどんなだったのか、サスケの事はどうするつもりだ、自来也とはどうして師弟関係が破棄になったのか。
答える度に眉間に皺が寄って、不機嫌な声になっていく綱手に俺は距離を取りたくなっていたのは秘密だ。
それでも余るほどの時間があった。
綱手は取り分け、俺の私生活の事を詳しく聞いてきた。
家はどうしているのか、生活は誰に見てもらっているのか、恋人はいないのか、好きな女のタイプは、と。
どうしてそんな事を聞いてくるのか、俺と良好な関係を築くために話の種、雑談のつもりなのかと思ったりもした。
綱手がある建物の前で足を止めた。
この場所に来たことで、うっすらとその綱手の行動の理由がわかってきた。
「ここは?」
「私の一族の別邸だ。今日からお前は私とここに住む」
「俺……家ありますけど」
「師弟関係を結んだんだ。私の世話をするのは、ナルト、お前になる。シズネはもう独立してるからな」
どのポーズをとっても様になるのは、綱手が美しいからだろうか。
腰に手を当てて、俺を見下ろすだけで、目が奪われる。
こんな美女と同じ屋根の下で暮らすなんて、想像もしていなかった。
普通男女で同じ屋敷に暮らすとなったら、変な噂が立つだろうし避けるのではないかと思ったが、忍びの師弟関係ならそんなこともないのだろうか。
いや、綱手ならもし俺が変な事をしても一撃で命を絶つほどの実力差があるからか、と一人納得する。
「さあ、夕飯にしよう」
綱手は勝手知ったると言った様子で、家の中に消えた。
俺は門の前で突っ立っていた。
俺の知らない家。
他人の家に上がり込むのも慣れないし、ましてやこれまで住んでいた家を離れて、これからここに住むともなれば、足踏みは自然な事だった。
靴を脱いで中に入る。
見た目相応に古びている。
歩く度にギシギシと音が鳴るが、新鮮だった。
俺は今の家しか知らない。
民家なんて住んだ事がないからだ。
それでも住むには十分で、特に問題もない様だった。
俺のボロアパートより遥かにマシだ。
「ほら、早く食事の準備しな!」
俺は急いで声のもとに走っていった。
「ったく、これしか作れないのかい?」
「すみません……」
俺は項垂れていた。
俺が作ったことのあるのは精々カップラーメンくらいだ。
料理なんてできるわけがない。
目の前には、冷蔵庫の中にあった卵とベーコンがぐちゃぐちゃになった何かがあった。
「しょうがないね。見本見せてやるから、よく見てるんだよ」
綱手は俺からエプロンを引ったくると、台所に立った。
意外なことに彼女は料理ができる様だった。
いつも酒場でつまみを頼んでいるイメージしかなかった。
手際良く調理され、出てきたのは、味噌汁と野菜の副菜。
「すげぇ……」
「……料理は生活の基本だ。食を蔑ろにしたら心も曇る。わかったね?」
「はい……」
食卓に盛り付けられた小皿たち。
過去食べたカップラーメン達が人格を持っていたら、この光景に驚いたことだろう。
綱手のばあちゃんが作った料理は美味かった。
「美味い……」
つい言葉が漏れたが、綱手のばあちゃんには聞こえてないのか、静かに汁を啜っているだけだった。
俺の作った料理は正直美味しくなかった。
でも二人分によそわれた料理は、30分もしたら二人の胃に収まっていた。
綱手のばあちゃんは、不味いとも言わず、淡々としているだけだった。
失敗した俺に気を遣ってくれているのだと思う。
ハッとした。
(気を抜くな)
そうだ。
俺がこれから料理を覚えなければ、また綱手は俺に低評価を下すだろう。
心のどこかで浮かれている自分がいるのはまずいことだった。
夜更け。
先に風呂に入った後、和室の広間に布団を敷いて横になっていた。
俺の隣には、別の布団。
綱手のものだ。
これから雑魚寝で生活するらしい。
最初は面食らったが、それも弟子の役目と言われ、うなずく他なかった。
俺は右を向いて、掛け布団で包まる。
既に部屋の電気は常夜灯だけで、わずかなオレンジ色の光だけが灯っている。
綱手は何がしたいんだろうか、と俺は頭の中で呟いた。
俺を私邸に住まわせて、何のメリットが?
あ、と俺は思い至る。
俺を要は小間使いにしたいのか、と合点がいく。
元々賭博好きで、身の回りの事はシズネにやってもらっていたんだろう。
たまたま、都合が良く近くにいた俺にその代わりを押し付けたってところか。
別に俺だから、という訳ではないのだ。
そう。偶然、道に転がっていた石ころを帰り道に蹴ってみるのと同じことだ。
用が済んだら畦道に蹴り飛ばしてさよならする、石と同じだ。
綱手がしてきた道中の質問も、俺が同棲するにあたって人格的に問題ないことを確かめるためのものに違いない。
襖が開く音がした。
綱手は晩酌をすると言って、俺を先に寝かしていたから、もう良い頃合いで彼女も床に着くのだろう。
「もう寝たかい?」
意外にも綱手は俺に話しかけてきた。
俺は綱手がいる反対側を向いているから、正確な位置はわからないが、声から察するに俺の枕元すぐ横にいるようだった。
俺は寝たふりをした。
綱手がどんなことを考えているのか知らねばならない。
情報収集するのは忍びの基本だ。
俺が寝ていると判断したのか、綱手は独り言を話し始めた。
「ナルト……私があんたの師匠に名乗り出た時、自来也に言われたよ。『やめておけ、後悔するぞ』「綱手お前が辛くなるだけだ』ってね」
そうだろうと思った。
自来也のことだ。
善意で綱手に忠告したのだろう。
綱手のばあちゃんの手が、俺の頬を覆う。
温かくて、大人の女の手だった。
指先が俺の髪を優しく撫でる。
「九尾の化狐に囚われ、里の大人達に腫れ物扱いされて……」
その声はいつもの快活とした声ではなかった。
聞いたことのない、声色。
俺の聞いたことのある声は、馬鹿騒ぎの声、怒りの声、無機質な声、迫害の声だけだ。
聞いているだけで、ずっと強張っていた肺が深く呼吸をし始めている。
「まだ子供だってのに……」
「辛いのはアンタの方だよね……ナルト…………」
綱手のばあちゃんの声は震えていた。
「可哀想にねぇ……!!」
ぽたっと水滴が布団に落ちた。
なんで綱手のばあちゃんは泣いているんだろう。
これまで辛い時はあったが、人前で泣いたことなどない。
「……」
よくわからないが、気づいたら俺も涙が出ていた。
不思議なことに、綱手のばあちゃんが自分の布団に戻った後も、涙は止まらなかった。
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薄暗い部屋。
そうだ、と俺は綱手のばあちゃんの私邸で生活することなったことを思い出す。
時間は朝日が昇る十数分前といった所だろう。
ひんやりとした空気に身震いする。
「ん?」
俺は違和感を覚える。
布団の中がやけに暖かい。
俺の体温だけじゃ説明がつかない暖かさだった。
横を向くと、金色の髪をした女性がスゥスゥと寝息を立てていた。
「綱手のばあちゃん……?」
俺は別の布団で寝ていたはず、と少しだけ身を起こして部屋を見渡すと、見覚えのある布団が横にあった。
俺が寝ていたのは窓から一番近い場所。
そこには誰も寝ていない乱れた布団がちゃんとあった。
つまり俺が寝ているのは……。
「ん……んん……ナルトかい?」
「お、俺っ、寝てる時……わ、わざとじゃなくて……!」
俺は綱手のばあちゃんの布団に寝ていた。
どうやら寝ている間に潜り込んでしまったらしい。
なんてことだ、と俺は焦る。
俺が夜這いでもかけている様な構図に頭をかかていると、綱手は、ふふ、と笑った。
俺がポカンとして綱手を見ていると、昨日の夜のように、俺の髪の毛をさらりと撫でた。
「なに、寝相が悪ければこういうこともある。そもそも横で寝る様に言ったのは私だ。気にしなくていいんだよ」
その声は優しかった。
少しだけ昨日の声とは違ったが、それでも俺のことを安心させようとしていることは、心で感じることができた。
よかった、と安心が広がる。
これが夜這いだと思われていたら、おそらく殺されていた。
「わかった、ってばよ……"師匠"」
綱手は眉を上げて僅かに驚いた顔をした。
俺が様付けで読んでないからだろう。
クシャッと笑うと、今度は乱暴に俺の髪の毛を撫でる。
「!……ハハ、まだ冷える時間だ。もっと寄れ」
綱手は、俺の背中に手を回し、そっと抱き寄せる。
女性の匂いと湿った汗の匂いが鼻腔に充満する。
こんなに無防備でいいのだろうかと俺はふと考える。
俺がもっと悪意があって、本当に綱手のばあちゃんを夜這いしたら……。
男女の絡みを想像したら、急に恥ずかしさが溢れてくる。
ただでさえ見た目は完璧なプロポーションの美女だ。
少しだけ、少しだけ興味が俺に湧き上がってくる。
努力して見ないように意識していたものを、少しだけ崩し、綱手の肌をバレないように盗み見る。
抱き寄せられたことで、俺の目の前には、綱手の首元がずいっと近づく。
白くてシミひとつない。
当然、視線を少しだけ下げるだけで、重力によって横に押し付けられて形を変えられた、つきたての餅を連想する乳房が呼吸とともに僅かに揺れている。
触ったら、さぞかし柔らかいだろう。
「ん……寒くないかい?」
俺は勃起していた。
綱手は更に俺を温めようと、自ら脚を俺の股に差し込む。
綱手の脚が、俺の膝、内股を通り、まだ上へと移動する。
そんなことをしたら、硬くなった股間が綱手の腿に……当たった。
「あ……こ、これは……」
俺は恥ずかしさと困惑で口ごもってしまう。
せっかく俺に優しくしてくれたお母さんの様な人に、こんなことをしてしまうなんて。
口を戦慄かせる俺を見て、綱手は気まずそうに頬を掻く。
それもそうだろう。
昨夜不憫だと同情した子供が、実は自分に欲情している色魔だったと知ったら、気持ち悪いと思うに決まっている。
「あー……えっと、ナルトも男なんだね……」
「や、やっぱ俺、自分の布団に……」
顔が見られなかった。
俺は半ベソをかきながら綱手の布団を出ようとする。
「待ちな」
綱手に腕を掴まれる。
これ以上俺に優しくしないでくれ、俺はそう思った。
だが綱手は、俺の予想しない言葉を口にした。
「私が処理してやる。見せてみな」
俺はその言葉を処理できなかった。
布団を出ようとしていた体は固まった、その一瞬の隙をついて、綱手は簡単に俺を布団に引き摺り込む。
え、あ……と言葉が出てこない俺の事など意にも介さず、綱手は俺の肚に手を置き、内側から服を押し上げ自己主張する股間を撫でる。
鈍いが確かな刺激が走る。
「だ、ダメだってばよ……綱手のばあちゃんっ」
僅かな脳内の思考を使ってどうにかその言葉を絞り出す。
綱手の手の平は、柔らかく自分とは違う体温と、自分で触るのと全く予想できない動きで、俺はうめきを我慢する。
俺は、今起こっていることが夢なんじゃないかと思いながら、綱手が俺の股間から手を離してくれることを願った。
「何言ってるんだい。弟子が修行に集中できるように、こっちの世話をするのも師匠の役目だ」
綱手は不出来な弟子の見識を正すように、さも平然と言い放った。
そうなのか?と一瞬納得してしまいそうになる程自然な口ぶりだ。
面食らっている間も、綱手の手を俺の股間を撫でていた。
鈍いが確かな振動に声が漏れないように口を閉じて我慢する。
俺が声を我慢していることを抵抗を辞めたのかと思ったのか、綱手の指が俺のチンポをムギュっと摘む。
「あぅっ」
痛い様な刺激、だが勃起した陰茎は多少の刺激は全て快楽に変換されてしまう。
綱手の指がムニュ、ムニュと俺の竿を咀嚼するたびに、手足が痺れる。
「元気だね〜」
綱手の揶揄う声が脳に届く。
綱手の手の動きが、摘む動きから全体を潰して擦る様な動きに変化する。
竿を扱く様な点の刺激から焦らす様な刺激に変化したことで、俺の体がキュッと縮まり、綱手を背にして反対側を向くことに成功する。
「こら、逃げるな」
俺がそっぽを向いたことで、逃げられないように綱手が更に俺の体を手繰り寄せ完全に密着する。
背中に暴力的な両胸が押し付けられる。
綱手の手が再び俺のチンポを掴む。
うっと声が漏れる。
綱手によって、すでに俺の下着は先走りで濡れそぼっていた。
再び指で摘まれ擦られ始めると、下半身が痺れる様な快感が走り、それは射精への合図でもあった。
「(いきそうなのかい?)」
耳元でごく僅かな声でそう囁く。
クチャ、と口の開く音がすると、ねっとりと唾液が絡む舌が、俺の耳をチロリと舐める。
敏感な耳が舐められ、ゾワゾワと体がうねる。
生暖かい感触を耳に感じながら、更に惚けた顔で、俺は答える。
「うん……」
射精感が高まっている感覚を抑え込もうと意識する中、綱手は俺のチンポを一瞬離すと、布団の奥に体を押し込み、俺の下半身に乗っかった。
両胸が俺の腿で潰される感触を感じた瞬間、綱手の手が俺のズボンを掴んだ。
「ば、ばあちゃん……!?」
俺の体が一瞬固まり、綱手が俺のズボンを一気に引き摺り下ろす。
布団の中でこれまで押さえつけられていたチンポが解放され冷気が伝わる。
ゴム紐が亀頭に引っ掛かり、それでも引っぱられた布はつっかえを通り越し、ベチっとチンポが俺の腹を打つ。
「一丁……に勃…させて……あ〜、ちゅ」
布団越しで、くぐもった声が聞こえる。
ちゅ、と水音が弾けた。
何か水に覆われた粘膜が俺のチンポを覆った。
先ほどまでとは次元の違う快楽。
まるで、蛞蝓に這い回られている様な_____
モゾモゾと布団の中で綱手が蠢き、得体の知れない何かに下半身を嬲られているようで、恐怖と快感が同居する。
「ぉあっ……」
すでに力が抜けてクナイも握れそうにない腕で、布団をなんとか持ち上げ、暗闇に潜むナニカを覗き込む。
そこには、俺のチンポを口に含み笑みを浮かべる綱手がいた。
目が離せない。
あの火影で強くて、勝ち気で姉御肌で、ギャンブル好きで、そして俺に同情して優しくしてくれたあの綱手が、俺のあれを。
見るだけで射精してしまいそうな光景に俺は歯を食いしばることで耐える。
「汚いってばよ……」
震える手で布団を持ちながら、つぶやく。
あの優しい言葉を口にした、俺の料理を食べてくれたあの口が、俺の汚いチンポを頬張っている。
綱手が、俺の腰を掴む。
汚い、という言葉に何を思ったのか、その手に力が入る。
「少し、黙ってな……」
べぉっと舌を出すと妖しく笑う。
「女に舐められるのは初めてだろ?」
硬く、そしてネトネトした汁に塗れた赤い亀頭がペロリと舐められる。
声が漏れる。
このまま続けば、簡単に爆発してしまうことは明白だった。
そう思った所で綱手は止まらない。
亀頭に唇が触れるキスをすると、にゅっと唇が開花し、ニュロロと俺のチンポを覆い尽くす。
「師匠……」
そう俺が名前を呟いたのを皮切りに、暴虐とも形容できる綱手による肉壺のダンスが始まる。
「……じゅるぅぅ、ちゅぱぁ♡♡♡、れろれろぉぉ、ぐぅっ♡♡♡、ふぅぅん」
綱手は俺の腰を掴んだまま、頭だけを上下して俺のチンポを口で扱きあげる。
その動きは激しく、強い。
だが俺のチンポの粘膜を覆う綱手の口は、ヌルヌルと綱手の熱、全てが優しさのハーモニーによって昇華され、無窮の性快楽を生み出す。
「おほっ……!」
亀頭の傘を唇が包み、キュッと窄めれてば、ザラザラの舌が尿道をほじくる。
ほじった舌先は亀頭に巻きつき、口肉が俺の肉棒を喉奥まで包み込む。
「……あぁ、じゅる♡、れろれろ、チュパ……ん」
俺を調理するように、綱手は手管を用いる。
頭の位置を横に調節して、そのまま頭を埋めると、綱手の頬の内側の肉がねっとりとチンポを擦り上げる。
「……んん、じゅるじゅる、ちゅぱ♡♡、れろ♡れろ♡」
射精しないように下半身に力を入れて耐えてきたが、異様な景色、極上の快楽が絶えず俺を包んだ。
すでに限界だった。
俺の限界を感じ取ったのか、綱手のフェラチオの質が変わる。
ジュッポ、ジュッポと口に泡がたつ事さえ気にも留めず、激しい上下運動に変わる。
そしてその時は訪れる。
綱手の舌が肉棒を舐め上げた瞬間。
俺は咄嗟に綱手の頭を布団の上から掴む。
布団が人頭の形に張り付き、綱手の鼻が俺の恥骨に押し付けられる。
「ごボォおお……!!」
綱手の喉からくぐもった音が漏れる。
「出るってばよっ……!!」
頭が白み、脚がピンと伸びる。
抑止されていた何かが弾けた。
体が脈動し、白濁液がドクッ、ドクッ、と吐き出される。
発射された精液は、綱手の喉奥が受け止める。
感覚でわかる。コップ一杯分の精液が出ていると思えるほど、大量に出た。
「あぁ…………」
過去一番の快感と射精だった。
射精後の心地いい喪失感が広がり、陶酔に似たふわふわとした意識が俺を包む。
俺は未だ蠢く布団を見ると、どうしても中が見たくなり、布団を捲る。
そこにはやはり夢ではない、綱手が俺の股座に顔を埋め、俺のものを咥えていた。
「……」
俺が布団をめくったことで、朝日が中に差し込み、彼女の顔を照らす。
光に照らされた綱手は目を焼く光に不愉快そうに目を歪めた。
光に慣れた綱手は俺に焦点を合わせ、自然と俺と目が合う。
笑うでも、怒るでもない。
ただ俺を見ているだけだ。
「……」
まるで部屋で櫛で髪を梳かしている姿を家人に凝視された女のようだ。
彼女の内心はわからないが、何か用?とでも思ってそうだった。
俺が何も言わないでいると、綱手は視線を俺からはずし、口を動かし始める。
先程のような射精させる動きではなく、尿道に残った精液を最後まで絞る、そんな動き。
「ジュボォ!ジュ!……んっむ、ムゥ……ちゅぱぁ……」
口内と肉棒の間に真空が生まれそうなほど強くストローのように吸い終わると、ちゅぽん、と音を立てて綱手の口がちんぽから引き抜かれる。
チンポが完全に麻痺している。
玉の中まで吸い取られたと錯覚するほどに、俺の精液を吸い取った綱手は、初めて満足そうに笑みを浮かべた。
そして、俺のことを再び見ると、口の中に溜まっていた精液を、ゴクン、と飲み込んだ。
徐々に射精の熱が冷めてくると、俺の脳みそは思考を取り戻す。
綱手の口の中に射精した。
してしまった。
俺は、なんてことをしてしまったのだろうか。
綱手は布団を捲り上げ、完全にその姿を朝日に晒す。
さっきまでは薄暗い中、半透明で見えなかったが、綱手の口には激しいフェラチオの痕跡が泡となって残っていた。
「ったく、こんなに出す奴があるかい」
射精時に飛び出たであろ精液が口から垂れる。
綱手は乱れた服など気にもせず、手のひらについた精液を舌に絡めながらペロペロとこそげ落とす。
その淫猥な光景に俺は、再び勃起しそうになる。
「お、俺朝食の準備してくるってばよっ!!」
「あ、待ちなっ」
俺は素早く下着とズボンを履くと、布団も整えずにその場から逃げるようにトイレに向かった。
///////////////////
食卓。
焼いたトーストとジャム、昨日より多少マシになった卵炒め。
それらがテーブルに並べられていた。
俺と綱手はお互い向き合った位置に座り、無言で食事が行われていた。
箸が食器に当たる音と、わずかな咀嚼音だけが響く。
俺はぼーっと綱手の顔をさりげなく観察していた。
綱手は俺にしたことなど、まるでなかったかのように俺の作った料理を食べている。
(何がどうなってるんだってばよ……)
俺がこの家に上がり込んだ時に危惧していたことがまさに起きている。
側から見たら俺が綱手のばあちゃんにヘンなことしたように見えるんじゃないだろうか。
これでは修行どころじゃない。
完全に綱手のばあちゃんと一線を超えている。
かなりあっけなかった。
「 ______________ナルト……」
そう呼ばれて俺はビクッとする。
朝のことで怒られるのか?
いや、あれは綱手のばあちゃんがやったことで……と言い訳を考え出すが、もう、よくわからない。
その言葉は、罪を重ねた朝に、透き通るように響いた。
「表へ出な。修行だ」
感想くれると嬉しいです
評価も。
答えられる範囲で裏設定等答えます。