俺は朝の日差しを浴びながら、ベランダの柵から足を放り出して少し遠くに見える木の葉の中心部を眺めていた。
行儀が悪いのはわかっているが、誰も俺を罰することはない。
綱手は既にここを出ていた。
火影としての任務は何よりも優先される。
昨晩の綱手はやけに張り切っており、顔はニヤケっぱなしだった。
俺もだったが。
夜遅くまで起きていたのに、俺が目が覚めた時にはもういなくなっているのだから、綱手の体はどうなっているのだ。
俺も百豪の術を習得できたら、綱手のようになれるだろうかと空を見上げた。
そんな日々を過ごしていたある日のこと。
これから修行だ、と準備していた時のこと。
「まずいってばよ」
俺はため息をついた。
その理由は当然修行のことだ。
百豪の術を習得するために日夜修行に励んでいる。
しかし、進捗は芳しくない。
その理由は俺が一番よくわかっている。
そう。
綱手がエロすぎるのだ。
修行が上手くいっていない理由を、綱手のせいにしたいわけではない。
日夜修行に励んでいる。
百豪の術のを習得して、名実共に綱手の弟子となって、里の奴らを見返してやるのだ。
「どうしても、師匠のこと考えちまうってばよ」
綱手とエロいことをし始めてからというもの、綱手のことを見ただけで俺は性欲が湧き上がるようになってしまった。
朝起きて隣にいる綱手を見ると、毎回俺の心臓は早く脈打ち、股間の獣が暴れ出してしまう。
綱手は普段着もそうだが、基本的に胸元がぱっくり開いた着物を着ている。
爆乳というものをそのまま体現しているその胸の谷間があったら、目を逸らすなど容易なことではない。
そして綱手が寝ていれば、朝だと伝えて起こすふりをして綱手の体に抱きつくのだ。
綱手は目をこすりながら俺の頭を撫でながら、コラっ!と俺を叱りながら頭を撫でてくれる。
たまに本当に怒られる時があるが。
これは俺たちの予定調和だった。
そしてすでに勃起したチンポを綱手のマンコに突き立てる。
プニプニした女の柔らかさにうっとりしながら、綱手の様子を伺うのだ。
大抵、特に仕事が忙しくない時は、綱手はため息をつきながら、俺のちんぽを手で優しく撫でてくれ、それが開始の合図で、俺たちはその先もやってしまうのだ。
朝がそれ。
夜も同じように俺が綱手に甘えて、最終的には布団の中や、風呂場。
日中はその日のセックスを思い返して悶々とする。
俺もまずいことはわかっている。
師匠とこんなことばかりやっているというのもそうだが、弟子の本分である修行が疎かになってるのだ。
「ん?」
俺は何かが現れたことを察知する。
敵意はない。
「あ」
カツユだ。
綱手が口寄せ契約をしているナメクジで、本体はもっとでかいらしいということは知っている。
「どうしたんだってばよ」
性格は温和で、綱手とは似ても似つかないが、関係は良好だという。
それにしてもなんだろうか、と俺は首をひねる。
「綱手様がお呼びです」
////////////////////
「セックス禁止………?」
乾いた声が火影の執務室に響いた。
すでに人払いは済ませており、誰もこの部屋の中、屋根裏、周囲にもいない。
頭の中で、綱手の口から告げられた命令が反芻する。
「そうだ。わかっていると思うが、修行の進行が芳しくないからね。ナルト、お前もわかっているだろう?」
綱手の眼差しが刺さる。
当然視界には深く影になる谷間がある。
俺はつい視線を奪われそうになりながら、頭を振って思考を戻す。
「そ、そうだけど……でも、嫌だってばよっ!」
「ダメだ。最近弟子ということもあって甘やかしすぎた」
そんな、と言葉が漏れる。
セックス禁止だなんて、寝耳に水だ。
いくら修行のためとはいえ、酷すぎるんじゃないか。
「……何も永遠にというわけではない。修行が進んだらまたしてやる」
そんな俺を見て綱手はため息をついた。
俺は推し黙る。
修行が進むって言ったって、どれくらい進んだらまた綱手とエッチなことできるかわからない。
それまでずっと一人で悶々としなければならないのだろうか。
でもなんで急に、と俺は考える。
修行の進捗が悪いからってこんな急にセックスを禁止したりするだろうか。
まさか、と俺は思い至る。
冷たい記憶。
キリキリと胃が痛くなり、ぐわんぐわんと視界が揺れ始める。
俺のことを毒々しい紫色の感情で見る人々の目線。
「俺のこと……嫌いになった?だからもう……」
綱手も俺のことを避けてるのだろうか。
俺は震える声を抑えて、そう尋ねた。
「違うっ!そうじゃないよ。ナルトにもっと成長してほしいんだよ。お前のことを嫌いになるわけないだろう?」
綱手は椅子から立ち上がり叫んだ。
その瞳には、俺を怖がったり蔑んだりする色はなかった。
俺は綱手の答えに視界が歪みそうになった。
戻っていく体の反応。
綱手はどうやら俺のことを避けてるわけではないらしい。
修行か。
俺のことを案じて、厳しい制限を考えてくれたのだ。
俺は綱手のことを誤解していた。
一人だった俺の師匠に名乗りをあげてくれて、家にまで住まわせてくれて、綱手に世話になってばかりだ。
これくらい、なんだ。
俺は修行を成功させて、綱手に少しでも恩返ししないといけないのだ。
綱手と一緒にいるためにも、俺は成長しなければならない。
しばらく綱手とエロいことをできないということに少し胸が苦しくなったが、綱手の慈愛に満ちた視線を受けるとそれも多少和らいでいた。
「わかったね?」
「……うん」
まだまだ身長差がある綱手と俺。
綱手が胸が当たらないようにしているのがすぐわかった。
俺の頭を撫でる綱手の手はとても温かくて、柔らかかった。
/////////////////////////
翌日。
俺は修行もそこそこに綱手の執務室に来ていた。
なぜかと言うと、綱手の手伝いだ。
修行と並行して、綱手の世話係も俺の仕事。
どう言う理屈かわからないが、綱手の仕事の手伝いもしている。
と言っても軽作業程度で、書類を分類したり、どこかに運んだりする程度だ。
「肩が凝るってばよ」
どうしても愚痴が出る。
すかさず横から綱手に嗜められる。
「無駄口たたくんじゃないよ」
あーあ、と俺は頬杖をついて昨日の事を想う。
約束通り綱手の体には性的な目的では一切触れることはない夜を過ごした。
寝所も一緒のため、一人で処理もできていない。
トイレも共用だし、匂いで綱手に昨日一発でバレてしまった。
初めて母親にオナニーがバレたらあんな感じだっただろう。
(かーちゃんいないけど)
いかんいかん、これも仕事だ。
集中せねば。
この仕事を終えたら次は修行なのだから。
『おい……』
誰もいないはずの部屋に声が響く。
綱手を見ると聞こえていないようだった。
いや、これは……
『おい……巫山戯ているのか?ナルト……』
(なんだってばよ)
俺の中に封印されている化狐。
これまでことあるごとに俺の邪魔をしてきていたこの狐は、今となっては一応の協力関係にある。
いつもは地下牢みたいな場所に意識が飛ばされるが、和解すると意識はこっちにあっても声が届くようだ。
心なしか、声が不機嫌そうだ。
こいつが不機嫌だと俺の人生は碌なことにならない。
少しこいつの話を聞いてやらなければならない。
『なぜこの女を犯さない?』
案の定、綱手の話だった。
このどうしようもない性癖を持った同居人にため息をつきながらも、なぜと問うてくるこいつの言葉は、俺にもう一度状況を再確認させる。
(お前も見てただろ。修行に集中するために禁止されたんだってばよ……)
『それでお前はいいのか……?心底欲しいのだろう?この女の肉体が……ほら、すぐ横に……見てみろ……』
誘惑の言葉は俺の心を少しだけだが揺らしてくる。
俺は顔を動かさず、目だけ横にそらし、隣に座る綱手を盗み見る。
相変わらず美しい横顔だ。
男の俺にはない、女らしい顔立ちに、女らしい体のフォルム。
白い肩が俺の方を向いていた。
いい女とは、綱手のことをいうのだろう。
ペンを額に当て、考え込む綱手は知的に見えた。
視線を少し下げると、忍装束に包まれたスイカ程の胸がむにょん、と机に乗って形を変えている。
この角度では谷間は見えない。
いや、この角度だと服の隙間の陰に見えるはずの突起は_____。
「そんなに見るな、とさっきも言っただろう……ナルト」
慌てて視線を上げると、綱手と目が合う。
しまった。
完全に意識を胸に持ってかれていた。
「ご、ごめんってばよ」
顔が熱い。
実を言うとこれで2回目だ。
この部屋に入ってからは我慢していたのに。
綱手にエロガキだと思われてしまう。
俺は優秀な弟子だと思われなければいけないのだ。
(おい、九尾。お前のせいだってばよ)
『……』
無視か。
狐のくせに狸寝入り決め込んだ九尾に心で悪態を吐く。
「これ、整理終わったってばよ」
「ん、次はこれ頼むよ」
作業の終わった書類を机の奥に押しやりながら、綱手の方へ手を伸ばす。
俺は注意散漫だった。
綱手が手を伸ばしていることは視界の隅に入っていたが、空間のどこにあるのかまでは把握していなかった。
適当に伸ばした手に、明らかに書類ではない柔らかい何かが当たる。
むにょん、と服越しに柔らかい感触が伝わり、鷲掴みにする。
あれ、と思った時には遅かった。
「っ!?………こ、コラっ!ダメだって言ってるだろ!」
「ち、違うってばよ!」
綱手の片胸を掴んでいた手を叩き落とされる。
キッと綱手に睨みつけられ、俺はキュッと胸が痛くなる。
綱手は胸元を抱きしめ、頬を赤らめている。
「……本当だね……?」
「本当だってばよっ、信じてくれってばよ!!」
「……大丈夫だよ。あたしはナルトがそんな奴じゃないってわかってるからね」
俺は胸を撫で下ろした。
事故を故意だと思われるなんてたまったものではない。
俺を信じてくれるのは綱手だけだ。
(やっぱり師匠を性欲の対象として見るなんて、俺が間違ってたんだ)
綱手は俺の恩人だ。
俺は修行して強くなって、色んなものを取り戻すんだ。
綱手は俺のことを大切に思ってくれる唯一の人だ。
弟子の俺に、色欲の目で常に見られるなんて嫌に決まっている。
俺はそんな恩知らずになりたくない。
綱手の近くでエロい妄想や綱手にそれを察知される事は慎むと心に誓った。
/////////////////////////
昼下がり、綱手の雑用を先に終え、修行に戻る帰路についていた。
綱手相手にエロい視線すら送れなくなったことに心の中で悪態をついていた。
いや、俺自身が決めたことなのだが。
家に帰ればまた綱手と顔を合わせなければならない。
顔を見れば勃起するし、オナニーするにもトイレも寝所も綱手と一緒だからすぐバレる。
「まともにオナニーもできなくなったってばよ」
「え?なんか言った?」
「うわぁ!!」
驚いて道端で飛び上がる。
急に耳元で話しかけてきたのは見知った顔の少女だった。
「急に話しかけたら驚くってばよ、イノ」
「何よ、別にいいじゃない」
金髪碧眼の相変わらず整った顔立ちをしている。
俺にとっては綱手が一番だが、イノのような女子に聞かれて何とも思わない程、悟っているわけではない。
どうやら聞かれてなかったみたいだ。
「ヒナタだっているんだから」
「気づかなかったってばよ。よう、ヒナタ」
「こ、こんにちは……ナルトくん」
イノの後ろから、いかにも目立つことが苦手そうな少女がいた。
両手の人差し指をツンツンして、内股になりモジモジしている。
この少女は、日向ヒナタ。
アカデミーの前からの顔見知りだ。
思えば、こいつも俺のことを悪く言った事はなかった気がする。
あまり気にしたことがなかったが。
それくらい引っ込み思案というか、自分を表に出さない性格の持ち主だった。
だが、日向家の人間だけあって、お嬢様ぽさが漂っているのが、少し距離を感じていたのだと思う。
よく見たら腰回りとか目を引く物がある。
光る物を持つ二人を連れてトコトコと道すがら、綱手との肉体関係の話は避けて、胸の内に溜まった不満を漏らしていた。
「修行が上手くいってない、ね」
「うん」
イノがいるとつい喋りすぎてしまうようだ。
うん、うん、と小気味よく打たれる相槌につらつらと言葉が出ていく。
綱手の弟子になってから、ずっと緊張していたこと。
綱手に見放されないかと。
修行で成果が出なくて不安なこと。
色々、自分でもこんな事を考えていたのかと驚くほどに。
ヒナタは隣で無言で俺の言葉を聞き、イノは一緒に悩む素振りをして、聞いてくれた。
「あたしだったら師匠に文句言っちゃうかも。だって余計弟子が集中できない状態ってことでしょ?」
「ヒナタもそう思うか?」
「ん……え……えっと……」
文句、か。
俺は思いもしない提案に、もし綱手に文句を言うとしたら何を言うだろうかと思案し始める。
綱手に捨てられないかと思ったが、これまでの綱手が俺に伝えてくれた言葉を思い出す。
きっと大丈夫だ、と俺は確信していた。
綱手なら俺の小言も少しくらい聞いてくれる。
そう思うといてもたってもいられなくなった俺は、走り出す。
綱手と俺の家に向かって。
「ああ、でも私の場合、術の修行はお父さんにしてもらってるから……って、あれ。ナルト?」
/////////////////////////
すっかり陽が落ちた帰り道。
小石の影から影を目で追っていた。
玄関の灯りはすでについていた。
綱手は帰っているらしい。
ガラガラ、と戸を開けると、ちょうど綱手と出会した。
蒼の模様が入った浴衣姿で、髪の毛はしっとりと濡れていた。
風呂上がりなのだろう。
うっすらと白い肌が赤く染まっている。
「……ただいまだってばよ」
「……なんかあったね。ちょっとこっちに来な」
綱手の顔が曇った、と思ったら有無を言わさずに腕を掴まれる。
居間に連れていかれ、隣に座らされる。
風呂上がりの綱手からシャンプーのいい匂いがしていた。
髪の毛からぽたりと一滴の水が畳に落ちる。
少し不安そうな目をした綱手が、隣に座って俺を見ていた。
「誰に何を言われたんだい?言ってごらん」
「何も言われてないってばよ」
「隠さなくていいんだ。言いな」
俺は何度も首を振った。
そうじゃない、そうじゃないと。
辛い言葉を言われたわけじゃない。
少しだけ思い出しそうになって、ギリギリで忘れることができた。
何度か同じやりとりをして、綱手は怪訝な顔をして俺の肩を掴む。
「……本当に何もなかったのかい?じゃあなんでそんな……」
心配そうな声。
俺の胸が痛くなってくる。
俺は小さく深呼吸すると、本当のことを正直に話すことにした。
イノに言われて、俺も言うと決めていた。
俺は、ぽつりぽつりと話し始めた。
修行が上手く行ってないのはわかっていること。
セックス禁止、射精もできない今の状況のせいで、余計集中できないこと。
師匠のことを見ると、すぐエロい妄想をしてしまうこと。
恥ずかしくて、情けなくて、申し訳なくて、仕方なかった。
綱手の顔を見る事ができない。
「……ごめんってばよ。でも、本当に悩んでるんだってばよ」
沈黙が重い。
綱手はどんな顔をしているのか。
何を考えているのだろうか。
嫌な汗が流れる。
俺は錆びついた首の骨を無理やり動かし、綱手の方へ視線を上げた。
そこには真剣な顔をした綱手がいた。
俺を軽蔑したり、怒ったり、怖がったり、嘲ったり。
そんな感情は一つも浮かんでいなかった。
俺が昔から里の連中に向けられていた、そんな感情など。
綱手は少し恥ずかしそうに、わざとらしく咳をすると、腕を組んで俺に問いかけた。
「…………どこが気になるんだい?」
「…………おっぱい……」
正直に答えた。
答えても大丈夫だと思ったから。
綱手はそれを聞いて、ニヤリ、と笑った。
なんでだろう、と思った時だった。
「じゃあ、チンポ出しな」
「え!?いいの!?」
その言葉に俺の中で歓喜の噴水が湧き起こる。
チンポを出す、ということは、もちろんそういうことだ。
「しょうがないだろう?ここまで言われちゃぁ……」
綱手は頬を少し歪にしながら、ため息をついていた。
「ほら、世話の焼ける……」
着物の裾を取られ、パンツをずり下げられる。
なすがままだ。
少し強引な手つきで、あっという間に服を脱がされ、俺は全裸にされる。
「……ん」
「まだ擦ってもいないのに、こんなに硬くしてるのかい?」
俺の愚息はすでに熱を持ち、天井を見上げていた。
四つん這いで俺を見る綱手の胸元には、深い深い谷間がのぞいてた。
ゴクリ、と喉がなる。
綱手は久しぶりに俺のちんぽを見ている。
これから起こるのは、とっても気持ちいいことに違いない。
俺は、綱手の谷間を見てそう考えていた。
「ナルト?」
「何?」
「どうして欲しいんだい?」
俺の顔はそんなにわかりやすいのだろうか。
綱手は、四つん這いで溢れそうになった胸を、浴衣の中に戻し整えながら、俺に一切の嘘偽りを許さない声で鼓膜を打った。
「おっぱいでピストン、したいかい?」
言いたくて、言えなかった言葉。
その願いは、綱手に伝わっていたのだ。
「……うん!」
俺は喜びで叫ぶ。
チンポも喜びの涙が滴っている。
これから俺は綱手のおっぱいを犯す。
それで最高の射精ができるのだ。
へへ、と願望を言い当てられた恥ずかしさに、鼻をぽりぽりとかきながら、次はどうしたらいいだろうと考えていた時だった。
「ナルト。こんな汚いモノを胸に触れさせるわけないだろう?何を言ってるんだか、この子は」
「…………え?」
一瞬何を言ってるのかわからなかった。
綱手はさっきと同じ顔だ。
胸が締め付けられ、動悸が激しくなる。
「き、汚い……?」
「ああそうさ。おしっこしたり、汗で蒸れるんだよ?汚いだろう?」
「あ……う……あ………」
呼吸ができない。
理路整然と、俺のちんぽが汚い理由を並べられる。
確かに、そうだ。
誰がどう見ても汚いし、見た目もグロテスクだ。
「そんなモノの私の胸に挟んで欲しいなんて、いけない子だねぇ」
いけない子。
その言葉が頭を回る。
俺は、なんていけない事を綱手にしてもらおうとしていたのか。
行き場を失った欲望がむしろ強く噴出するようだ。
天井を見上げたチンポが脈動する。
「ご、ごめ……あうっ!」
申し訳なくて、俺は謝ろうとした。
その瞬間、ちんぽが白い指先によって摘まれる。
少しの刺激でも敏感になったチンポは悲鳴をあげる。
「お仕置きが……必要だねぇ……」
「や、やっぱり……いいってばよ……汚いし……」
いや、おっぱいはダメでも、射精させてもらえるのならさせてもらいたい。
そんな声が下半身から聞こえる。
でも、理性が、綱手への想いが、そんなこと綱手にさせてはいけない、と叫ぶ。
心がぐちゃぐちゃになり、どうにかなりそうだった。
綱手がちんぽを摘んだ指先で、つう、となぞっただけで、その理性は簡単に弾け飛ぶ。
「だめだ。今日は手だけだよ」
時を同じくして、綱手が耳元でつぶやく。
手だけ。
一瞬だけ、ほんの少しだけ、がっかりした自分に驚く。
本当はいけないことをしているのに。
「あっ……!」
しゅこ、しゅこ、と綱手の手が上下に動く。
柔らかい女の手。
日照りが続いていたチンポに、恵みの雨が降り注ぐかのようだ。
「し、ししょう……!!」
あっという間に透明の液でヌルヌルになる。
指の凹凸がエラに入り込み、ズルん、ズルん、と上下する。
溜まりに溜まっていたためか、さほど時間も経っていないのにすでに爆発するまでに高まっていた。
でも、だめだ……!と足が叫ぶ。
綱手相手にこれ以上射精するなんて、いけないことなのだ。
さっき綱手に詰られた言葉が脳裏に浮かぶ。
目をグッと閉じて、射精を我慢する。
それが綱手への俺の気持ちだった。
「射精してもいい……だが全力で限界まで腰をふれ」
絶妙な手の圧力を持って、綱手が俺に下した言葉に目を見開く。
射精してもいい。
それだけが頭にあった。
勝手に動き出す腰。
「あ……あ……」
涙で視界が歪み、女の腰でもなんでもないただの掌相手にヘコヘコと腰が動く。
簡単に白い花火が炸裂した。
ドピュ、ドピュ、と綱手の白い手をさらに白いゼリー上の精液が覆う。
「……何やってるんだい……ナルト?」
「はっ……は……な、何?出ちゃった、けど……」
「私はなんて言った?限界まで腰を振れって言ってんだよ」
「ぁ」
クチュクチュとすでに綱手の手がチンポを拭うように動かしていた。
綱手の言葉の意味を理解しようとするが、射精直後に思考は鈍い。
ぼんやりとした視界には、愛しの綱手の顔。
聞こえないが、口が動いている。
わかるのは、もっと射精しろということ。
一回じゃ到底満足できないくらい、俺は我慢していたから。
こく、こく、と頷く。
綱手は満足そうに微笑むと、ちんぽを握る手に力を入れる。
促されるまま、俺は腰を動かし始めた。
/////////////////////////
何度も。
何度も。
何度も綱手の作った筒状の手に射精して。
とっくに深夜を回ったと思う。
射精した回数も覚えていない。
止めようとしても、綱手の叱責が入り、俺は無理やり腰を動かし続け、睾丸が痛み出しても、勃起は止まらない。
感覚がなくなったチンポ。
ここまで射精したことはなかった。
「あぁ……このままじゃ死んじゃうってばよっ!」
身体中に倦怠感と痛みを感じながら、天井を仰いで叫んだ。
綱手はそんな俺などお構いなしに、手を動かしている。
これ以上射精できない。
生命の危機を感じ始めてから、俺は射精を抑えるよう意識し始めた。
何度も、何度も。
失敗して、綱手の手に精液をぶちまけながら。
何度も、何度も。
(押し留め、るんだ……)
意識とは裏腹に、勝手に勃起する体と、勝手に高まる射精感。
快感とダルさを内包した下半身の感覚を、内側に押し留める。
これ以上射精したら、俺の中の大事な何かも一緒に出ていってしまう感覚があった。
(押しとどめろ!!!)
全身に脂汗をかきながら、身体の中心に途切れかけの意識を集中する。
するとどうだろう。
何か細かいつぶつぶが、体の中心に集まり、一つの球体になったかのような感覚が実感を伴って発生した。
俺は射精することなく、ふらりと意識を失い、倒れ込んだ。
最後の射精はしなかったが、不思議な感覚が体に残っていた。
何か、カチリ、とピースがハマったような。
何分が経ったのかわからないが、ゆっくりと瞼を開く。
どうやら、俺は綱手の体にもたれかかるように意識を失っていたらしい。
クチュクチュと綱手の手が未だ動き続ける中、あれほど嬉しかった綱手の体を使った射精も苦痛となって俺を舐めていた。
すでに透明な液体しか出ないチンポを触りながら、綱手が無機質に呟いた。
「流石に打ち止めかね……」
視界が歪む中、綱手の手がぬるりと俺の体を這う。
蜘蛛が毒を打ち込んだ獲物にゆっくりと近づくように。
艶っぽい声と共に、されるがままに尻や背中を触られる。
腰にゾワゾワとした痺れを感じながら、俺はあることを考えていた。
「し、ししょー……」
お仕置きと言って、こんな辛いことを綱手がするのだろうか、と俺は考えていた。
命の危険まで感じる射精地獄を、俺にするなんて、綱手がするわけがない。
綱手は俺を大切にしてくれるからだ。
だから、綱手が唯一俺に厳しくするのは、その理由は一つだけだ。
「師匠……これって……修行だったり、する……?」
「……………………………………………………そうだよ」
例え修行だとしても、こんな辛いことするのだろうか。
男として、手だけでこんな状態まで射精を無理やりさせられて、俺は何て情けないのだろうと、目を閉じる。
もう疲れた。
今日はもう終わりらしいし。
休みたい。
=========
==================
===========================
_______チャポン……………………
『何をやっている…………ナルト?』
どすの利いた声が、壁に囲まれた空間を反響する。
今日は限界だってばよ……金玉空っぽだし……
綱手に手コキしてもらえたってばよ……
『いいのか……?それで………?』
いいも何も……
九尾の芯を食うような言葉に、俺は正直に思うことがあった。
俺だって本当はもっとしたいことがあったけど……
『お前なら……できる……。ワシはお前を信じている……』
信じてる、か。
俺にそんな言葉をかけてくれた人がこれまでいたっけ、と思い返すと、いたような気がする。
でも、顔ももう思い出せない。
目の前にいるのは、生まれてこの方ずっと俺を苦しめていて、最近急に態度が軟化した化け狐のでかい顔。
紅い瞳が俺を覗き込み、三日月のように邪悪に裂けた口からは、満足そうな笑い声が漏れていた。
===========================
==================
=========
感想