※この作品はR-18です。

タンク系魔法少女 ~負けてからが本番!?~   作:にゃんたるとうふ

10 / 32
第八話

陽香の了承を得た日から一週間の時が流れた土曜日、普段は絵梨との待ち合わせでよく使う公園の前に五人の少女が集まっていた。

「初めましてっ!冬華さんにはいつもお世話になってます、『双葉 絵梨』といいます!これからよろしくお願いしますね!」

「アタシは一つ上の先輩で『海道 龍鬼』っていうんだ、よろしくな!」

「わたくしは龍鬼と同じく先輩の『名撫 聖歌』と申します、今日はお会いできて嬉しく思います」

三人の挨拶を受けた陽香は見定めるような視線を向けていたが、一つ息を吐いてから口を開く。

「ご丁寧にどうも、私は冬ちゃんの幼馴染の『木崎 陽香』です。冬ちゃんとは幼稚園からの付き合いで一番仲が良いと自負しています、こちらこそよろしくお願いします」

微笑みを浮かべながら丁寧に会釈をする陽香に、軽い牽制を入れてきたことに気付いた絵梨は聖歌に似た雰囲気を感じて視線を彼女に向ける。

「陽香か、よろしくな!アタシたちは先輩だけど敬語とかは必要ないぞ、仲良くしたいしな!」

「そうですね、陽香にはどこかシンパシーを感じますから。わたくしも仲良くしたいです」

二人の先輩に囲まれながらにこやかに話をする幼馴染の姿に口元を緩ませていると、絵梨がこっそりと近付いてきたのに気付いて顔を向ける。

「どうか、した?さっきも、こっちを見てたけど?」

「えぇっと、一つお聞きしたいんですけど・・・陽香さんと結婚の約束とか、してます?」

突然の問い掛けを不思議に思いながら、少し思考を巡らせてから口を開く。

「昔に、したことはある・・・かな?それが、どうかした?」

「あ~、なるほど・・・いえっ、深い意味はないので気にしないでください!」

彼女の言葉に納得したような声を漏らした絵梨は、これ聖歌さんと同じパターンだと考えて極力二人っきりになるのは止そうと思い至るのだった。

 

その場での談笑もそこそこに近くに止めてあった大型車に乗り込んだ五人は、目的地へ向けて走り出した。

「今回はわたくしの方でチケットを用意させていただきました、冬華から陽香は水生生物などを好むと聞いていたので水族館を貸し切らせていただきました」

「おっ、てことは陽香は魚とかが好きなのか?イルカショーとかもいいよな!」

「貸し切っていることにツッコまないんですか?いえ、送迎車もそうなんですけど・・・やりすぎでは?」

楽しみなのか子供のような笑みを浮かべながら無邪気な声を上げる龍鬼に、絵梨は落ち着かない様子で気になったことを呟く。

「そうでしょうか?わたくしとしてはまだ足りないかと不安だったのですが、しかしまさか陽香が同志だとは思いませんでした」

絵梨の疑問に首を傾げてまだ少し不満があると告げる聖歌だが、嬉しそうに頬を緩ませながら陽香に視線を向ける。

「同志・・・?」

「聖歌さんのお話はとても参考になります、これからも色々と教えてくださいねっ!」

聖歌の口にした単語に首を傾げる彼女を尻目に楽しそうに声を上げる幼馴染に、陽香が楽しんでいるならいいかと考えて疑問を投げ掛けるのをやめる。

「んっ、陽香が楽しそうで・・・よかった」

「冬ちゃんを狙う悪い人だったらどうしようかと思ってたけど、いい人たちで安心したよ!」

幼馴染の笑顔を見てホッと安堵の息を吐く彼女に、陽香も笑顔で返すと重ね合わせた手に指を絡めて強く握り締める。

「あの二人仲が良いな、って聖歌?なんでアタシの手を握ってるんだ?」

「わたくしたちも彼女たちに倣って、仲を深めるという意味で手を握り合うのはどうでしょう?」

「いいな、それっ!絵梨も繋ごうぜ!」

龍鬼から差し出された手と聖歌の顔を交互に見つめてから、手でバツの形を作りながら口を開く。

「あ、私は遠慮しておきます。どうぞ聖歌さんとしっぽり、仲を深めていてください」

絵梨の返事にぶーたれる龍鬼にジッと視線を向けて外さない聖歌の存在に、絵梨はそっと距離を開くようにして座り直す。

「なんだよ、つれないなぁ・・・そもそも聖歌とはもう割と仲深めてるし、って痛ててっ!?」

「ふふっ・・・わたくしとはもう仲を深める必要がないと、そう言いたいんですね?」

「はぁ?何言ってんだよ、聖歌。アタシには聖歌が必要なんだから、必要がないわけないだろ?」

「っ!ふふふふふっ・・・♪もう仕方がないですね、龍鬼はっ♪わたくしが側に居ないとダメだなんて、心配しなくてもわたくしは龍鬼から離れたりしませんよ♪」

「? おう、アタシも聖歌を置いてどっか行ったりしないから安心だなっ!」

龍鬼と聖歌のやり取りを眺めていた絵梨は、感じたことが口から漏れる。

「龍鬼さんって天然ですよね、多分外堀がさらに埋まったんだろうなぁ・・・」

言動には気を付けようと龍鬼を反面教師にしながら絵梨は考えつつ、自身にはあんなに大きな愛を向けてくれる相手がいないことに気付く。

「いや、苦労しそうなので遠慮したいですね」

自身は向けられる感情には敏感だからなと他人事のように眺めている絵梨だが、実はクラスメイトの一人に恋情を向けられていることに気付いていない・・・案外自身のこととなると気付かないものである。

 

送迎車に揺られること暫し、目的地に着いたのか停車すると助手席に座っていた女性が車のドアを開けてくれる。

「お嬢様、目的地に到着いたしました」

「えぇ、ありがとうございます。それでは皆さん、水族館を楽しみましょうか?」

女性の言葉を受けた聖歌は彼女たちを見渡してそう告げ、それに促されるように車から降りた一行は目的地に視線を向ける。

「結構遠くまで来ましたね、それにこの水族館って・・・」

「はい、わたくしの母が立ち上げた企業が出資している水族館です。今日は母に無理を言って貸し切りにしてもらったので、ゆっくりと楽しめると思いますよ」

にこやかな笑みを浮かべながらそう告げる聖歌に、規模の大きさに苦笑を浮かべる龍鬼以外の面々に不思議そうに首を傾げる。

「まぁ、聖歌と一緒にいたらそのうち慣れるさ。それよりせっかく貸し切りなんだ、こんなとこで立ち止まってないで早く中に入ろうぜっ!」

「龍鬼の言う通りです、時間も限られていますから早速見て回りましょう」

龍鬼の鶴の一声で動き出した一行は、従業員たちに見守られながら水族館へと足を踏み入れた。

 

最初は固まって様々な魚を眺めていた一行だが、聖歌の一言で別れて自由に見て回ることとなった。

「あっ、見て見てっ!冬ちゃん、クマノミだよ!可愛いねっ!」

「本当だ、可愛い」

自由気ままに泳ぐクマノミを見つめて目を輝かせる陽香は、自身を見て感想を口にする彼女に気付いてない様子だった。

「こっちは深海魚エリアだって!リュウグウノツカイとかいるかな?」

「んっ・・・やっぱり、可愛い」

子供のようにはしゃぐ陽香の様子に自然と頬を緩ませて呟きを漏らす彼女、それを耳にしたのか急に振り返った陽香は少し頬を朱に染めながら恥ずかしそうに口を開く。

「む~っ、急にそういうことを言うのは反則だよ!」

「私は思ったこと、そのままを言っただけ」

「・・・もしかして、からかってる?」

「? うぅん、本心だけど?」

キョトンとした様子で平然と口にする彼女に嬉しさと気恥ずかしさで顔を緩ませる陽香、その表情を見て喜んでいると感じた彼女は微笑みを浮かべて口を開く。

「んっ、やっぱり・・・陽は、可愛い」

「やっぱりからかってるでしょ!?むぅ、むぅ~っ!」

羞恥心を誤魔化すように彼女を抱き締めて顔を見れなくする陽香に、彼女は疑問符を浮かべつつも抵抗することなく抱擁を受け入れる。

「・・・ってこれじゃあ、冬ちゃんにとってご褒美なのではっ!?」

「んっ、そうなる・・・かな?じゃあ、やめる?」

「やめないっ!けどお魚も見たいから、程々にしとく・・・!」

陽香の言葉に頷きで返した彼女は腰に腕を回すと強く抱き着き、自身の胸に頬擦りする様子に我慢などできるはずもなく陽香は彼女を強く抱き締め返す。

「んっ・・・陽、あったかい・・・」

「私体温高めだからねっ・・・って冬ちゃん、寝ちゃダメだからね!?」

「・・・・・・んっ、わかってる」

「ちょっとだけ間があったよ、冬ちゃんっ!?」

心地よい温もりと匂いに舟を漕ぎだした彼女を断腸の思いで引き剥がすと、眠たげに下がっていた瞼が一気に開いて陽香を見上げる。

「んっ、もう大丈夫」

「怖いぐらいスッと目が覚めたね・・・」

安らげる柔らかさが離れたことで眠気が吹き飛んだ彼女はいつもの表情で声を漏らし、その様子に苦笑を浮かべながらも自身に絶対の信頼を抱いてくれていることに内心で満面の笑みを咲かせる。

「むふふ~っ♪冬ちゃんは甘えん坊だなぁ、そういうところも可愛いんだけどねっ!」

「? 陽の方が、可愛いと思う・・・けど?」

首を傾げて声を漏らす彼女に微笑みを浮かべながら手を握ると指を絡めて恋人繋ぎをして、握り返してくれる彼女に口元を緩ませて深海魚エリアへと足を運ぶ。

「あっ、アンコウもいる!ねぇ見て、冬ちゃん!キモ可愛いね?」

「んっ・・・きも、かわ・・・?」

アンコウを指差して楽しそうに声を上げる陽香に微妙な表情を浮かべて疑問の声を漏らす彼女、ある程度眺めて満足したようで陽香は他の魚へと視線を向ける。

「色々なお魚がいるね、見てて飽きないな~」

「んっ、たしかにっ・・・ん?」

きらきらと瞳を輝かせる陽香に同意するように返事をした彼女は、突然鳴り響いた独特のアラーム音を耳にして眉間に皺を寄せる。

「? 冬ちゃん、どうしたの?」

「うぅん、何でもないよ?・・・ぅん?」

自身と陽香以外の足音が聞こえてきたことで視線をそちらに向けると、絵梨が二人に向かって小走りで駆け寄ってくるのを目にする。

「絵梨ちゃん?どうしたの、なにかあった?」

「あっ、はい!えっと、その・・・」

陽香からの問い掛けに言い淀みながら視線を彼女へと向ける絵梨に、意図を察した彼女は視線を陽香に戻して口を開く。

「陽、私少し・・・お手洗いに、行ってくるから」

「その間は私が一緒にいますね!陽香さんはお魚さんに詳しいんですよね、色々と教えてくれませんか?」

「うん、絵梨ちゃんが教えてほしいならいいよ。冬ちゃんも早く戻ってきてね?」

絵梨のお願いに好意的な返事をした陽香は彼女にも声を掛け、それに頷いて返すと彼女は深海魚エリアを後にした。

 

スマホを確認してから広い空間にある休憩スペースへと移動した彼女は、龍鬼と聖歌の姿を見つけて歩み寄る。

「冬華!気付いてるとは思うけど魔の者が現れたみたいだ、しかも三か所に」

龍鬼の言葉にステッキを取り出してマップを確認した彼女は、水族館内に赤い点が三つ集まっていることを認識する。

「こんなことは初めてですね、もしかすると魔法少女が集まっているからかもしれませんが・・・まだ憶測でしかありませんね」

「とにかく今は魔の者を滅するのが先だ、手分けして倒そうぜっ!終わったらここに集合な!」

そう告げると赤い点の一つへ向けて駆け出す龍鬼に少し不服そうに頬を膨らませる聖歌だが、一つ咳払いを挟んでから彼女へと顔を向ける。

「猪突猛進な龍鬼には困ったものですね、ともかくわたくしたちも向かいましょうか?何か異変があればすぐに逃げてください、無理は禁物ですよ」

「んっ、聖歌さんも・・・気を付けて」

お互いに激励を送った二人は微笑み合うと、それぞれの赤い点の場所へと移動するのだった。

 

 

 

淡水魚エリアへとやってきた彼女は様々な魚が泳ぐ様子を眺めながら、目的である宵ノ世界への出入り口を探して歩き回る。

「んっ、これかな?」

消火栓ホースが収納されている一角から妙な気配を感じた彼女が開くと、薄暗く狭い通路が続いているのを見つける。

四つん這いになってようやく通れる狭さの通路を通り抜けた彼女は、宵ノ世界に辿り着くとステッキを取り出して魔法少女に変身する。

「・・・?ここ、洞窟?」

何時も広がっている赤黒い空はごつごつとした岩肌に遮られて見ることはできず、今までとは違う風景に周りを警戒するように視線を向けながら探索を開始する。

 

天井までの高さが二メートルほどの通路を用心しながら進んでいた彼女は、開けた空間に出たことでステッキから刀身を作り出して構える。

空間の中心には大きな湖があり、何かが水中で動いているような水の波が起こっている。

「まずは、様子見・・・『シルバーバレット』っ!」

湖に向けて魔法を放ち水面が大きく揺れるのを眺めながら、剣へと持ち替えると臨戦態勢を取る。

「――ウォロロロッ!」

水面から顔を出した額から伸びる輝く提灯を揺らして大口を開けるアンコウに似た巨体を持つ魔の者は、叫びを上げるとお返しとばかりに口から水の大弾を発射する。

「っ・・・!」

それに気付いた彼女はすぐにその場から飛び退いて躱すと、刀身を消してステッキを突き出す。

「『シルバーバレット』っ!」

「――ウォロロッ!」

彼女の放った魔法と水の弾がぶつかり合うと破裂音と共に両方とも相殺され、同じ威力であることを確認した彼女は近くの岩陰に身を隠す。

「――ウォ?ウォロロロッ」

魔法に気を取られていた魔の者は姿の見えなくなった彼女に疑問符を浮かべ、湖から陸地に上がると周りを見渡すように巨体を揺らす。

「大きい、けど・・・そこまで、動きは速くない」

陸地を身体を引き摺るようにして移動する魔の者の動きを観察しつつ、背後の岩陰まで移動した彼女は剣を構えると岩陰から身を乗り出して一気に距離を詰める。

「――ウォロッ!?」

「はぁっ・・・!」

背後を取られた魔の者はすぐに後ろを振り返ることが出来ずに反撃への一手が遅れ、彼女が振り抜いた剣による斬撃を胴体に受ける。

「っ――――なっ・・・」

「――ウォロロッ!」

しかし彼女の剣は魔の者の皮膚に傷を付けることが出来ずに弾かれ、その一瞬の隙にその場でヒレを使ってジャンプして方向転換した魔の者は正面と立った彼女へと水弾を放つ。

「くぁっ・・・!?」

剣で受け止められずに正面から水弾を受けた彼女は後方へと吹き飛ばされるが、空中で体勢を立て直して無事に着地するとすぐさまその場から飛び退く。

「――ウォロッ、ウォロッ、ウォロッ!」

「っ・・・うっ、わっ・・・!」

固定砲台のように水弾を連続で放つ魔の者との距離をどうにか詰めようと模索する彼女だが、近づく度に水弾によって吹き飛ばされる状況に歯噛みする。

「近付け、ないっ・・・けど攻撃は、そこまで強くない」

再び岩陰に隠れて打開策を考える彼女は、先程水弾を相殺した自身の魔法を思い出す。

「あの魔の者に、効くか分からないけど・・・やるしか、ないっ」

岩陰を移動して魔の者の背後へと回った彼女は一つ息を吐いてから岩陰から飛び出し、そのことに気付いた魔の者はヒレを地面に叩き付けてジャンプすると身体の向きを変える。

「――ウォロロッ!」

「くっ、はっ・・・!『シルバーバレット』っ!」

数発の水弾を回避して距離を詰めた彼女は飛来する水弾に魔法をぶつけて水煙を発生させ、一瞬姿の見えなくなったことで彼女がいた場所へ水弾を放った魔の者だが、それにより晴れた水煙の先には彼女の姿はなかった。

「――ウォロッ・・・ウォッ!?」

辺りを探すように目玉を動かす魔の者の上空で態勢を整えた彼女はその背に着地し、衝撃を受けた魔の者が額から伸びる提灯を振るう前にステッキを押し付けて魔法を放つ。

「『シルバーバレット・フルバースト』っ!!」

ズドンッという凄まじい衝撃と音を響かせながら魔法の残弾を全て解き放った彼女は、反動で浮き上がると魔の者の背から飛び降りて距離を取るように後退する。

「・・・やった?」

魔法の衝撃で舞い上がる砂煙で見えない魔の者の安否をどう確認しようか悩んでいると、砂煙を切り裂くように飛んできた水弾によって思考を打ち切られる。

「うぁっ・・・!?」

「――ウォロロロロロッ!」

寸前のところで水弾を剣で防いだ彼女は、姿を見せた魔の者が無傷であることを視認すると眉を顰める。

「魔法は、打ち止めっ・・・剣も、効かない・・・詰み?」

水弾の嵐を掻い潜って岩陰に飛び込んだ彼女だが、現状を把握して手がないことに気付いて冷や汗を流す。

「いやっ・・・手がない、わけではない・・・けどっ」

自身の特性を使えば相手の魔素で強化されて防御を突破できるだろうと考えたが、その場合自ら身体を差し出すことになると考えて二の足を踏む。

「背に腹は、変えられない・・・よねっ」

少しばかり期待してしまっている自身の気持ちから目を逸らしながら、数回の深呼吸を挟んでから自身の服に手をかけた。

 

 

~♡♡♡~

 

 

周りを警戒するように目玉を動かしていた魔の者は、岩陰から相対する魔法少女が姿を見せたことで攻撃態勢に入る。

「っ、待って・・・負けを認める、から・・・攻撃、しないでっ」

しかし姿を見せたのは一糸纏わぬ姿で両手を上げる雌で、魔の者は彼女が手にしているステッキを手放すように視線を送る。

「んっ、わかった・・・これで、いい?」

「――ウォロロッ」

近くの岩陰の上に見えるようにステッキを置いた彼女を確認すると、側まで来るように視線で促す。

両手を上げた状態で魔の者の前まで歩み寄った彼女は、その場で四つん這いになると秘部を見せつけるように臀部を突き上げる。

「――ウォロロロッ!」

「っ、ぅあ・・・っ♡」

上体を起こすように身体を天に向けて伸ばした魔の者の腰辺りには体色と同じ青黒い男性器があり、それを目にした彼女は口から期待するような甘い吐息が漏れる。

「――ウォロッ、ウォロロロッ!」

「んっ、ぐぅ・・・っ♡うぎっ・・・!♡」

巨体を器用に動かして彼女の秘所へと男性器を挿入した魔の者は、起こしていた上体を下ろして彼女を覆い隠すようにのしかかる。

「んぎぃっ♡奥っ、ふか・・・いぃっ♡」

自身の全体重を乗せて肉棒を腟内の最奥へと突き刺した魔の者に、彼女は子宮が肉棒に圧迫されるのを感じながら表情を蕩けさせる。

「――ウォロロロロッ!」

「――――おぉっ!?♡」

全身を使って彼女を押さえつけるようにして身動きを封じ、肉棒が蜜壺から抜けないことを確かめるために魔の者は腰と思われる部位を一度引いてから強く打ち付ける。

「おぐっ、ほぉ・・・っ!♡子宮、潰れちゃっ♡・・・んびっ!?♡」

抜ける心配がないと判断した魔の者は腰振りを始め、動くことのできない彼女は全体重の乗った肉棒での突き上げの衝撃を身体の子宮(芯)で受け止めることとなった。

「ぉっ、ぷぎっ・・・!♡ぴぎゅ、へぎょっ・・・!♡ぽげっ!?♡」

肉を叩くような生々しい音を子宮が鳴らすのを耳にしながら、快感を逃がすことのできない彼女は容易く絶頂を迎える。

「――ウォロッ、ウォロロッ、ウォロッ!」

「うぎっ、おぐっ!?♡ごめっ、なさい・・・っ!♡勝ち目がっ、ないのに♡・・・歯向かって、ごめんぃぎっ!?♡」

自身の立場を分からせるように弱めることなく腰を打ち付ける魔の者に、彼女は口から嬌声と涎を垂れ流しながら謝罪を声に出す。

「――ウォロロロロロッ!」

まるで謝罪程度で許されると思うなと言っているかのように声を上げた魔の者は、さらに体重をかけて彼女を押し潰す。

それにより潰れた蛙のように身体を地面にうつ伏せの状態でつけることになり、必然的に雄々しい肉棒で押し上げられて身体から浮き上がった子宮が地面との間に挟まれる形となる。

「ぐぎいぃぃぃっ!?♡」

ぐちゃっという生々しい音を立てて子宮が押し潰されたことで、彼女は今までにない叫びのような嬌声を上げて潮を撒き散らす。

「――ウォロロロッ、ウォロッ!」

「まっ、て・・・っ!♡これ、ダメっ♡本当にっ、死んじゃっ――――ぎょぽおぉぉぉっ!!?♡」

彼女の制止の声などお構いなしに腰振りを再開した魔の者の肉棒によって、子宮は地面との間で何度も何度もプレスされて圧し潰される。

「ぎゅぅいぃぃぃっ!?♡はびぃぃっ!?♡ほぎょおぉぉぉぉっ!?♡」

どうにか快感から逃れようと藻掻く彼女だが魔の者の巨体を押し退けられるはずもなく、ただ無様に嬌声を上げながら潮を撒き散らして絶頂することしかできなかった。

「――ウォロッ、ウォロロロッ!」

「おひぃっ!?♡膣内で、膨らんでっ・・・!?♡射精しちゃ、だっ――――みぎゅうぅぅぅぅぅっ!!?♡」

膣内で肥大化した肉棒に気付いて声を上げた彼女だが、最奥へと押し付けた魔の者は無遠慮に情欲を子宮に流し込む。

「ぉっ!?♡おぉっ、ほおぉっ・・・♡子種、重ぉっ・・・♡」

まるで固形のような粘度を持つ精液の重みに甘い吐息を漏らしながら子袋が満たされていく感覚に、彼女は先程までの暴力的な腰振りなど忘れて自身を組み敷く雄に熱っぽい視線を向ける。

「ぅあっ・・・♡射精、終わっちゃった・・・っ♡けどすぐっ、にぃっ!?♡」

膣内で脈動する肉棒が治まったことに名残惜しそうな声を漏らすが、思った通り乱暴で躊躇のない腰振りが再開されたことに喜びの嬌声を上げる。

「――ウォロロロロロッ!」

「おぎょっ、おぉっ♡ひぎっ、ふぎゅっ♡ぷぎょっ!?♡」

再び子宮が肉棒と地面の間で圧し潰される腰振りを受けた彼女は、だらしなく舌と涎を垂れ流しながら白目を剥いて絶頂を繰り返す。

「ぴぎっ!?♡うごっ!?♡みげっ!?♡」

「――ウォロロロッ、ウォロッ!」

「んぎょほおぉぉっ!!?♡」

そんな彼女に構うことなく快感を貪るように腰を振り続けていた魔の者は、再度腰を落として肉棒を最奥に突き立てると二度目の射精を行う。

「おっ、おぉっ・・・♡おへぇ・・・っ♡」

二度目にも関わらず固形のような粘度を保つ精液で子宮が満たされていくのを感じながら、余韻に浸るように目を細めて熱に浮かされた声を漏らす。

「――ウォロロロッ!」

「お、ごぉっ!?♡」

射精を終えるとすぐに腰振りを再開して膣内の最奥を叩き、精液を流し込まれて風船のように膨らんだ子宮を圧迫する。

「ぃぎいぃぃっ!?♡おぴっ、ふぎょぉっ!?♡」

肉棒で蓋をされたことで漏れることのない精液で満たされた子宮はクッションのように突き上げを受け止め、それによりごつごつとした地面との接触面が増えたことで刺激と快感が増していた。

「――ウォロロロロッ!」

「ぅぎっ!?♡子宮っ、壊れちゃぅ・・・っ♡ぎょおぉっ!?♡」

さらに腰を打ち付ける力を強めた魔の者に自身の身体の心配を口にする彼女だが、その顔は情欲に支配されてだらしなく蕩け切った雌の表情を晒していた。

 

 

~♡♡♡~

 

 

抵抗する術のない彼女は魔の者の気が済むまで恥部を抉られながら子宮で精を受け止め続け、スイカほどの大きさまで腹部が膨れ上がった頃、身体の子宮(芯)が熱を持つ感覚を覚えて思考がクリアになる。

「ぁっ・・・?(特性が発動したみたい、これなら・・・っ)ふっ、ぐうぅぅっ・・・!」

「――ウォロッ!?」

自身に覆い被さるように体重を預けていた魔の者を四肢に力を入れて持ち上げると、一度真上に放り投げてから脱出すると手元にステッキを召喚する。

「すぅ・・・はぁっ!」

「――ウォロロロッ!?ウォロッ・・・!?」

ステッキから刀身を作り出した彼女は落下してくる魔の者の額に剣を突き刺すとそのまま斬り上げ、終始驚愕の声を上げていた魔の者はその一撃で黒い靄へと霧散する。

「これで、よし・・・あとは、精子を掻き出さないと・・・っ」

今までで一番の粘度と濃さがある精液を子宮から捻り出すのに悪戦苦闘しながらも、どうにか済ませた彼女は宵ノ世界を後にするために出入口へと駆け出すのだった。

 

 

 

元の世界へ戻ってきた彼女が集合場所へと辿り着くと龍鬼と聖歌だけでなく、陽香と絵梨の姿もあることに疑問符を浮かべる。

「あっ!冬ちゃん、どこに行ってたの!?お手洗いにしては長かったし、先輩たちに聞いたら少し用事で出てるって聞いたけど・・・」

「んっ・・・ゴメンね、陽。連絡、忘れてた」

彼女の返事に頬を膨らませて不満を口にする陽香に謝罪を口にしながら、申し訳なさそうに謝るジェスチャーをする先輩たちに問題ないと伝えるように首を振る。

「まぁまぁ、陽香さん!冬華さんも無事に戻ってきたんですから、水族館の探索を再開しましょうよ!」

「そうだな!時間も限られてることだし、今度は全員で見て回ろうぜっ!」

「龍鬼と絵梨の言う通りです、今度は離さないようにしっかりと手を繋いでおくのはどうでしょう?」

「むむむっ・・・たしかに皆さんの言う通りですね、今は手を繋ぐだけで済ませるけど・・・帰ったらハグと添い寝してもらうからねっ!」

「んっ・・・それぐらい、お安い御用」

絵梨と龍鬼と聖歌の言葉に渋々ながら従うことにした陽香だが、しっかりと彼女にお願いを口にして了承を得るのだった。

 

その後は何のトラブルもなく水族館を見て回り、陽香が絵梨たちと仲良く談笑して笑顔を浮かべているのを眺めながら、彼女も楽しそうな幼馴染の姿に口元を緩ませるのだった。

ちなみに水族館を楽しんだ一行は聖歌の誘いで夕食を共にすることになったのだが、高級レストランへと連れて行かれて龍鬼以外の三人は終始緊張した面持ちで食事することになり・・・今度からは自分たちに合わせてほしいと聖歌にお願いするのだった。




――魔の者(アンコウ)――

攻撃   :E
魔法攻撃 :C
防御   :B
魔法防御 :B
素早さ  :E

特性『激流発破』・・・魔法攻撃を強化し、さらに防御と魔法防御を少しだけ強化する。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。