タンク系魔法少女 ~負けてからが本番!?~ 作:にゃんたるとうふ
割引券を使って一人でカラオケを楽しんだ次の日、ソファに腰掛ける陽香に抱き
「んっ、すぅ・・・よう・・・」
「・・・むふぅーっ」
そんな幼馴染の様子を満面の笑みで見つめる陽香は、彼女の髪に顔を埋めながら匂いを堪能しつつ膨らみの柔らかさを感じている。
「むむむっ、やっぱり冬ちゃんのは大きいなぁ」
唸りながらも手の動きは止めずに膨らみの柔らかさを触って確かめる陽香は、すぐに笑顔を浮かべ直して緩んだ口元から声を漏らす。
「でも将来的には、っていうか・・・もう私のものなんだけどねっ!っとと、大きな声出したら冬ちゃんが起きちゃうよね?気を付けないと・・・っ」
静かな寝息を漏らす彼女の様子を確認して安堵の息を吐いた陽香は、手の動きを止めることなく膨らみを触り続ける。
「それにして冬ちゃんって、私の匂いと体温が好きすぎる気がする。昔から一緒にお昼寝したりしてたからかなぁ?」
陽香が呟いた通り二人は昔から同じベッドで寝ることが多く、その頃の記憶が心の奥に刻み込まれているので陽香と触れ合っていると安らぎを感じて眠くなってしまうらしい。
「まぁ、私も冬ちゃんのことをとやかく言えないけどね。私も冬ちゃんの匂いと体温が大好きだし、おそろいだね♪」
彼女の髪に頬擦りしながらそう口にする陽香は、楽しげに声を弾ませながら幼馴染を愛で続けるのだった。
「んっ、うぅ・・・?ふあぁ・・・あれ?私、寝てた・・・?」
薄っすらと目を開けた彼女は身動ぎしながら視線を動かし、自身が眠っていたことに気付いて声を漏らす。
「あっ、冬ちゃん。おはよう、よく眠れた?」
「んっ、陽・・・ゴメン、ね?私、寝ちゃってたみたい」
「全然大丈夫だよっ、冬ちゃんの可愛い寝顔も堪能できたし!」
「んぅ・・・それは、忘れてっ」
幼馴染の言葉に頬を朱に染めて抗議の視線を向ける彼女の姿を目にした陽香は、可愛らしく自身を見上げる彼女の様子に愛おしさを感じて口角を上げる。
「そんなこと、言ったら・・・陽の寝顔も、可愛いよ?」
「えっ、いつの間に見られてたの!?でも冬ちゃんなら、別にいくらでも見てもいいよ?」
幼馴染の言葉に驚いた表情を浮かべた陽香だがすぐに微笑みを浮かべて受け入れる言葉を返し、優しく包み込むように彼女を抱き締めて頬擦りする。
「私も、陽なら・・・いいよ?」
「んっ、ぐぅ・・・っ!すうぅぅぅっ、ふぅぅ・・・」
頬を朱に染めながら上目遣いで自身を見上げて了承の返事をする彼女に、何かを堪えるような唸り声を漏らす陽香は抱き締める強さを増して幼馴染の髪に顔を埋めて落ち着くために深呼吸を行う。
「? 陽?」
幼馴染の行動を不思議そうに問い掛ける彼女に、咳払いを挟んだ陽香は気持ちが落ち着いた様子で声を上げる。
「んんっ・・・なんでもないよ、冬ちゃん!それより、もっとお話ししよう?」
「んっ、私も陽とお話ししたい・・・あっ、そうだ」
陽香の言葉に頷いて返した彼女は、伝えることがあることを思い出して声を漏らす。
「? 冬ちゃん、何かあったの?」
「んっ、実は・・・」
昨日新たな知り合いが出来て親睦を深めるためにお出掛けする約束をしたこと、その過程で陽香も誘う流れになったことを伝える。
「ちなみにその知り合いって女の人?」
「んっ、そうだよ?」
「ふむふむっ、なるほどねぇ・・・」
「? んっ」
何かを考え込むように思考を巡らせる陽香の姿に疑問符を浮かべる彼女だが、深く気にすることなく全体重を預けて腰に回された手を取ると感触を堪能するように握り締める。
「んむむむむっ・・・?なんだか手がくすぐった、いっ?」
「んっ、陽の手あったかい・・・ふふっ」
自身の手を握りながら嬉しそうに頬を緩ませる彼女の姿に、陽香は鼓動を高鳴らせつつ衝動のままに彼女を抱き締める力を強める。
「んぅ・・・陽?」
「・・・はっ!?冬ちゃんが可愛すぎてつい、苦しくなかった?」
「んっ、大丈夫・・・もっと強くしても、いいよ?」
「むぅうぅぅ・・・っ!続きはベッドでもいい?」
「? んっ、別にいいけどっ――――わっ」
陽香の提案に首を傾げながら了承の返事をしたと同時に彼女はそのまま抱き上げられ、迅速に寝室へと運ばれるとベッドへと寝かされる。
「それじゃあ、めいっぱい冬ちゃんを抱き締めるねっ!」
「んっ、どうぞっ――――わぷっ」
仰向けで寝かせた幼馴染に確認するために声を掛けた陽香に、彼女は両腕を広げて受け入れる素振りを見せたことで覆い被さるようにして抱き締められる。
「むふーっ・・・やっぱり冬ちゃんは抱き心地がいいね、それにとってもいい匂いがするしねっ!」
「んんっ・・・陽もあったかくて、いい匂いだよ?」
「えへへぇ♪ありがとう、冬ちゃん」
「んっ、どういたしまして・・・んぅ」
心地良い温もりと大好きな匂いに包まれた彼女は眠気に襲われて身動ぎし、それに気付いた陽香は寝返りを打って彼女との立ち位置を入れ替えてから声を掛ける。
「眠たいなら寝てもいいんだよ、私も一緒にお昼寝しちゃうから」
「んゅ・・・わかった、おやすみ・・・よう・・・すぅ、すぅ・・・」
自身の発展途上な膨らみを枕代わりにして寝息を漏らす幼馴染の姿に、胸を高鳴らせた陽香だがここは一旦我慢しようと考えてから瞼を閉じて夢の世界へと旅立つのだった。
陽香とお昼寝をして和やかに過ごした休日から数日後の平日の昼休み、屋上で先輩である龍鬼と聖歌と共に昼食を摂っていた彼女と陽香に聖歌が懐から二枚のチケットを手渡す。
「先程お話しした通り、私たちの先輩にあたる凪紗さんがこの街に戻ってきたので・・・親睦を深めるためにプールへ行こうかと思いまして、次のお休みはお時間ありますか?」
「はい、私と冬ちゃんは問題ないですよ!ただ冬ちゃんに合う水着を買わないといけないので、少しだけ時間を貰えますか?」
聖歌の問い掛けに陽香が了承の返事をしてから、提案を述べると聖歌は頷きながら返事をする。
「えぇ、それくらいなら問題ありませんよ。何なら皆で水着を買いに行くのも、いいかもしれませんね」
「おっ、いいな!アタシも水着を新調しようかって考えてたんだっ、じゃあ次の休みに買いに行ってからプールに行くってことだな!」
「そうなりますね、龍鬼の水着はわたくしが選びますね?」
「本当か、聖歌のセンスは良いからお願いするよっ!」
龍鬼の言葉に微笑みを浮かべてそう口にする聖歌に、龍鬼はサムズアップしながら肯定の返事をする。
「私も冬ちゃんの水着を選んであげるね!」
「んっ、ありがとう。陽」
幼馴染の言葉にお礼を述べながら口元を緩ませる彼女の姿に、陽香も顔を綻ばせながら彼女に身を寄せて腰に手を回して引き寄せる。
「えへへーっ、冬ちゃーん♪」
「どうか、したの?陽?」
「呼んでみただけだよ、冬ちゃん♪」
「? そう?」
ゼロ距離でイチャイチャと恋人のような掛け合いをする彼女と陽香の様子に、龍鬼は楽しそうだなと感じながら眺めていると不意に手を握られる。
「うん?なんで手を握ってるんだ、聖歌?」
「冬華と陽香も触れ合っているのですから、わたくしたちも触れ合うのが道理だと思ったのですが?」
「ふーん・・・?そんなもんなのか?」
「そんなものですよ?・・・ふふっ♪」
不思議そうに疑問符を浮かべながらも聖歌の行動に抵抗することなく受け入れる龍鬼に、握っている手を引き寄せて腕に抱き着くと嬉しそうに頬を緩ませるのだった。
お昼休みの終わる五分前に昼食を食べ終えた一行は、屋上を後にして一階分降りたところで向き直る。
「ではまた後日、連絡しますね?」
「じゃあな、冬華と陽香!」
学年の違う先輩二人を見送った彼女たちは、自身のクラスへと向けて廊下を歩みを進める。
「それにしてもビックリしたね、まさかプール施設まで貸し切っちゃうなんて」
「んっ、でも・・・陽たち以外に、見せなくていいのは助かる」
彼女の言葉に同意するように頷きを返した陽香は、握り締めた手を引き寄せると彼女と肩を触れ合わせる。
「それはたしかにっ、でも私的には・・・私以外の誰にも、見せてほしくはないけどね」
「んっ、それは・・・私も同じ、だけど」
少しだけ頬を膨らませて声を漏らす陽香に、彼女も同じ気持ちであると小さな声で呟く。
「えへへへぇ・・・私たち両思いだねっ♪」
「んっ、そうだね」
彼女と陽香は笑い合いながら自身のクラスへと辿り着くと、クラスメイトたちは二人の雰囲気を察して微笑ましげな視線を向けるのだった。
その日の学業を終えた彼女はいつも通り部活へと向かう陽香を見送ると、夕食の用意をするために学校を後にして帰路に着く。
「? あれ、は・・・絵梨?」
靴を履き替えた彼女が校門へと辿り着いたところで見慣れた人物がいることに気付き、声を掛けると勢いよく顔を自身へと向けてから側まで駆け寄ってくる。
「冬華さん、おつかれさまですっ!会って早々に本題に入りますけど、前に送った写真のことは忘れて頂けると幸いですっ!いや、本当にっ!」
「え、っと?うん、それはわかった・・けど」
胸の前で固く拳を握り締めながら必死に懇願する絵梨に、少しだけ困惑しながらも了承の頷きを見せるとパァッと明るい笑顔を咲かせる。
「ありがとうございます、冬華さんっ!由良ちゃんが悪戯で送っちゃったみたいで、恥ずかしかったのでメッセージだけでは不安だったのでこうして会いに来たんです!」
「そう、だったんだ・・・あっ、そういえばプールの件は聞いた?」
メッセージで十分だと考えながらどうしてそこまで必死になるのかと疑問符を浮かべつつ、お昼休みに聖歌たちと話したことを聞いているかの確認を行う。
「はいっ、次のお休みに水着を買いに行くんですよね!サイズが合わなくなったところなので、ちょうどよかったです!」
「んっ、絵梨は成長期だからね」
「アハハーソウデスネー」
笑顔のまま表情を固まらせた絵梨を不思議に思いながらも、特に追及することなく一緒に帰るか尋ねようと口を開いた瞬間に駆ける足音を耳にしてそちらに顔を向ける。
「? あっ、絵梨のお友だちの・・・由良、ちゃん?」
「えっ!?ゆ、由良ちゃん・・・っ!?」
彼女の言葉に勢いよく顔を向けた絵梨は、由良の姿を目にすると動揺した様子で彼女へと視線を向ける。
「・・・」
「えぇっと、由良ちゃん?別に由良ちゃんを放って帰ったとかじゃなくて、冬華さんに用事があったから先に帰っててもらおうかなって考えただけで、別に他意はなくってぇ・・・」
近くまで駆け寄ってきた由良からの問い質す視線を受けた絵梨は焦った様子で言葉を並べるが、不意に助けを求めるように彼女へと視線を向ける。
「・・・っ」
「うひぃっ!?わ、わかったから耳元で囁かないでっ!?イっちゃっ――――げふんごほんっ!っと、とにかく話も終わったから早く帰ろっか!すみません、冬華さんっ。私たちはこれで失礼しますね、ではっ!」
「? うん、またね?」
由良の手を取った絵梨は彼女へとお辞儀と共に別れの挨拶を交わすとその場から駆け出し、別れ道を曲がって姿を消すまで見送った彼女は疑問符を浮かべて首を傾げるのだった。
絵梨と由良の掛け合いに終始疑問符を浮かべていた彼女だが、深く考えるのをやめて自宅へと続く道を歩き始める。
「忘れてって、言ってたのに・・・画像は消して、ないみたいだけど・・・っ?」
ポケットからスマホを取り出した彼女はメッセージを確認すると画像がまだ残っているに気付いて声を漏らしていると、聞き慣れたアラーム音が鼓膜を揺らしたことでスマホからステッキへと視線を向ける。
「んっ、場所は・・・あっち、かな?」
ステッキに表示されたマップへと視線を落としながら右に行ったり左に行ったりと道を進んでいくと、整備のされていない空き地に辿り着く。
「赤い点は、この空き地を指してるみたい」
空き地に足を踏み入れた彼女は宵ノ世界への出入り口を探して歩き回り、積み上げられた土管の一つが空き地の風景ではない赤黒い世界に繋がっていることを目にする。
「ここ、か・・・よしっ」
気を引き締めた彼女は四つん這いで土管に入るとそのまま進んで宵ノ世界に入るとステッキを振るって変身し、立ち上がった彼女は周りを見渡してから立ち上がって体勢を整える。
木々の生えていない荒野のような風景が広がる中、崩れ落ちた廃墟の前て金棒を担ぐように肩にかけた五メートルはあろうかという巨体と黒い皮膚を持ち、四つの目で彼女を見据えて額には漆黒の大きな角を生やした大鬼の魔の者が仁王立ちしていた。
「――ゴオオオオッ!!」
彼女の存在に気付いた魔の者は雄叫びのような声を上げると、金棒を担ぎ直しながら地響きを起こしつつゆっくりとした足取りで距離を詰める。
「――ゴオオッ!」
「っ・・・はぁっ!」
魔の者は彼女を自身の間合いに入ったことを確認すると担いだ金棒を振り下ろし、右に飛び退いた彼女は地を蹴って魔の者との距離を詰めると作り出した刀身で足を斬り付ける。
「――ゴッ、オオオッ!」
「う、わっ・・・!」
薄く足に切り傷が付いたことに怒りの咆哮を上げた魔の者が横に金棒を振るい、咄嗟にしゃがんで身を低くして躱した彼女は一旦距離を取るために後方へと飛び退く。
「危な、かった・・・けど攻撃は、通るみたいっ」
金棒を構え直して鼻息を荒くしながら力強く地面を踏み締めて近付いてくる魔の者を見据えつつ、刀身を消した彼女はステッキを魔の者のいる前方へと突き出す。
「『シルバーバレット』っ!」
「――ッ、ゴオッ!」
放たれた銀の銃弾は魔の者に当たる前に振るわれた金棒に打ち消され、その振るった金棒を地面に叩きつけたことによる衝撃波が彼女目掛けて飛来する。
「くっ・・・『シルバーバレット』っ!」
その場から空中へ跳躍した彼女はステッキを構えて再び魔法を放つとその反動でさらに距離を取り、飛んできた魔法を金棒を振るって打ち払うと腰を深く落としてから地面を強く蹴り上げる。
「なっ・・・」
地面に着地した彼女が魔の者の方へと視線を向けるとそこに姿はなく、少し顔を上げると金棒を両手で振り上げながら自身へと跳躍してくる魔の者を捉えて驚きの声を上げる。
「――ゴオオオオオッ!」
「っ――――くぁっ!?」
すぐにその場から駆け出した彼女だが地面に叩き付けられた金棒の直撃は避けたが地面を抉る衝撃から逃れることが出来ず、何度も地面に身体を打ち付けながらも刀身を地面に突き刺して何とか衝撃を殺した彼女はすぐに体勢を整える。
「くぅ・・・(痛みはないけど頭が揺れてくらくらする、けど魔の者を滅するまでは気を失うわけには・・・っ)」
叩きつけたことで地面に突き刺さった金棒を引き抜いた魔の者は、遠くに飛ばされた彼女を視認すると金棒を担ぐように持ち上げると地響きを鳴らしながら走り出す。
「っ、来る・・・っ(魔法を防ぐってことは魔法防御が低い?それなら、どうにかして近付いて魔法を当てないとっ)」
巨体を揺らしながらゆっくりと駆け寄ってくる魔の者から視線を逸らすことなく見つめ、間合いに入ったことで振るわれた金棒をしゃがんで回避した彼女は滑り込むようにして魔の者の股下を通って背後に回る。
「『シルバーバレット』っ!!」
「――ゴオオオッ!?」
彼女の放った魔法は魔の者の左足に直撃して貫き、あまりの痛みに魔の者は呻き声のような叫びを上げて膝をつく。
「――ゴ、オオッ!」
魔の者は片膝をついた状態で身体を捻って金棒を振るって攻撃を繰り出すが、姿勢を低くして躱した彼女は地を蹴って魔の者の間合いへと飛び込む。
「これで、とどっ「――ゴオッ!!」――――めげっ!?」
ステッキを構えて魔の者の頭部を狙って魔法を放とうとした彼女だが、それよりも早く金棒を持たない腕を振り下ろした魔の者によって頭を地面に叩き付けられる。
「――ゴオッ、ゴオッ、ゴオオオオッ!!」
「うっ、ぐぃっ・・・ぁがっ!?」
彼女の頭を鷲掴みにした魔の者は力いっぱい何度も地面に叩き付け、激しく脳を揺らされた彼女は呻き声を上げながら白目を剥いて意識を手放してしまう。
「――ゴオオッ」
肩を大きく上下させる魔の者は四肢を投げ出してピクリとも動かない彼女を確認すると、彼女の頭を鷲掴みにしたまま身体を引き摺るようにして歩き出し、崩れた廃墟の中に姿を消すのだった。
~♡♡♡~
「――――んっ、うぅ・・・ここ、は・・・っ?」
意識を取り戻した彼女は冷たい地面から身体を起こすと周りへと視線を向け、自身が建物の中にいることに気付くと意識を失う前のことを思い出す。
「そう、だっ・・・たしか、魔の者の攻撃でっ・・・くぁっ」
魔の者の姿が見えないことと手元にステッキがないことに気付いた彼女は、一旦この場から移動しようと立ち上がろうとしたが首を引っ張られる感覚を受けて尻餅をつく。
「な、にっ・・・?これ、首輪・・・?」
自身の首に硬い何かが付いていることに気付いた彼女が手で触れると首輪を掛けられており、繋がれた鎖は地面に打ち付けられた杭に取り付けられている。
「んっ、く・・・っ!ダメ、固くて取れないっ」
首輪を外そうとしても杭を引き抜こうとしてもビクともせず、状況をどう切り抜けようかと思考を巡らせていると廃墟の出入り口の扉が開かれて魔の者が姿を見せる。
「――ゴオオッ」
剣で斬り裂いて魔法で貫いたはずの足は綺麗に傷一つなく、そのことに疑問符を浮かべた彼女だが魔の者の手にステッキが握られていることに気付いて意識をそちらに向ける。
「っ・・・(ステッキは魔の者が持ってたんだ、どうにかして取り返さないとっ)」
彼女が目を覚ましていることを確認した魔の者は側まで歩み寄ると、股間部位の亀裂から体格に見合った男性器を露出させると胡坐をかいて座り込む。
「――ゴオッ」
「な、にっ・・・ぁっ♡」
まるで奉仕しろと命令するように肉棒を突き付ける魔の者に、立ち込める雄の匂いに喉を鳴らした彼女は引き寄せられるように四つん這いで近付いていく。
「(っ、だめ・・・魔の者のペースに、流されちゃっ♡しっかり、意識を保たないと・・・っ♡)んっ、くぅ・・・私は、惑わされたりしなっ――――ふぁっ?」
肉棒に触れる寸での所で踏み止まった彼女は強い意志の籠った視線を魔の者へと向けるが、そんな彼女を嘲笑うかのように笑みを浮かべた魔の者に傾けられた肉棒を顔に押し当てられて呆けた声を漏らす。
「この熱いの、って・・・もしかして、おちんっ――――ぽぉっ!?♡」
顔から伝わる熱と漂う匂いで触れているものが肉棒であることに気付いた彼女は瞳を蕩けさせ、逃がさないとばかりに両手で肉棒を抱えると大きく身体を跳ねらせて絶頂しながら勢いよく潮を吹く。
「んちゅっ、ちゅぅ・・・っ♡逞しいおち〇ぽ、素敵っ♡いっぱい、ご奉仕します♡ちゅぷっ、ちゅぱ・・・っ♡」
魔素を取り込んで身体の疼いた彼女は愛おしい者を見つめる視線を肉棒へと向け、口付けを交わしながら舌を這わせつつ自身の膨らみを押し付ける。
「――ゴオオッ?」
「んちゅっ、あぅ・・・っ♡意地悪、しないでくださいっ♡ちゅぱっ、ちゅぅぅ・・・っ♡」
先程の威勢はどうしたと問い掛けるように肉棒を引っ込めようとする魔の者に、彼女はしがみつくようにして食い止めると自身の唇と膨らみを押し付けて奉仕を続ける。
「――ッ、ゴオオッ!」
口付けの刺激と膨らみの擦れる快感に情欲を駆り立てられた魔の者は一度目の射精を行い、降り注ぐ精液のシャワーを浴びた彼女の前身は白く染め上げられて雄の匂いに包まれる。
「んっ、ほぉぉ・・・っ!♡精子、かけられてっ・・・♡イクっ、イキますっ・・・!♡おぉおぉぉぉっ!?♡」
その場にしゃがみこんだ彼女は身を震わせると大きな嬌声を上げて絶頂を迎え、身体を痙攣させながらも萎えることなくそそり立つ肉棒を目にして仰向けに寝転がると股を開く。
「まだ魔の者様の、おち〇ぽは元気ですからっ♡私の穴を使って、すっきりしてください・・・っ♡」
「――ゴオオオッ!」
自身の秘所を指で広げて媚びるような声で身体を差し出す彼女に、魔の者は歓喜の声を上げると彼女の両足を掴んでいきり立った肉棒を押し当てる。
「ぁっ・・・♡魔の者様っ♡きて、くださいっ――――いぐぅっ!?♡」
一気に腰を突き出して膣内の最奥まで突き入れた魔の者は、彼女に配慮することなく乱暴な腰振りで膣内を抉っていく。
「んぎゅ、おひっ・・・♡おぉっ、いほ・・・っ♡」
最奥を突き上げられる度に子宮が見てわかるほど浮かび上がり、彼女の喘ぎ声に気分を良くした魔の者は腰を打ち付ける強さを増していく。
「――ゴオッ、ゴオオオッ!!」
「うびっ、ひぎぃ・・・っ♡膣内で、おち〇ぽが膨らんでっ♡射精して、くださいっ♡一番奥にっ、種付けして・・・♡孕ませて、くださいっ♡――――んごおおぉぉぉぉっ!!?♡」
高まった情欲を吐き出された彼女は腹部を妊婦のように膨れ上がらせ、舌と涎を垂れ流しにしながら嬌声を上げて潮を撒き散らして絶頂を迎える。
「ぉっ・・・おぉ・・・っ♡お腹、魔の者様でいっぱい・・・っ♡幸せ、です・・・♡」
恍惚とした笑みを浮かべる彼女を尻目に秘部から肉棒を引き抜いた魔の者は、振り上げた拳を躊躇うことなく彼女の膨らんだ腹部に振り下ろす。
「――ゴオオッ!」
「――――ぶぎょおっ!!?♡」
腹部に拳がめり込んだことで子宮に溜まっていた精液が勢い良く外部に押し出され、秘部から噴水のように噴き出しながら彼女は嬌声を上げる。
「ふへぇ・・・っ?♡魔の者、さまっ――――ぅぎいっ!?♡」
雄の突然の蛮行に疑問の声を掛ける雌だが、それを遮るように再び振り下ろされた拳が腹部に突き刺さったことで驚きの喘ぎ声が漏れる。
「――ゴオッ、ゴオオッ!」
「ぐぃっ!?♡ふがっ!?♡はぎゅぅっ!!?♡」
そのことなどお構いなしに魔の者は何度も無防備に晒された腹部に拳を振り下ろし、打ち付けられて子宮に衝撃が加わる度に彼女は身体を跳ねらせて絶頂の証である潮を吹く。
「――ゴオオオッ」
「はひ、ふぎっ・・・♡お、お許しくださいっ♡魔の者、様♡何か気に障るような、ことをしてしまいましたか?♡」
拳による殴打が止んだことで身体を起こした彼女はその場で頭を垂れて土下座をし、雄の機嫌を窺うような視線を向けながら探るような声色で問い掛ける。
「――ゴオオッ、ゴオオッ」
そんな彼女の様子を無視して背後に回った魔の者は、手を振り上げると勢い良く振り下ろして彼女の臀部を叩く。
「――――んぴっ!?♡まっ、魔の者様?♡おひょっ!?♡ぐひゅっ!?♡」
「――ゴオオオオッ、ゴオッ!」
「ぁひっ!?♡こう、ですっ――――ぎゃびっ!!?♡」
雄の行動に驚きの声を上げる雌に構うことなく何度も手を振り下ろして臀部を叩き、軽快な音を耳にして口元を歪ませる魔の者は腰を上げさせると無遠慮に肉棒を秘部に突き立てる。
「――ゴオッ、ゴオオオッ!」
片手で彼女の腰を掴んで動けなくしてもう片手で臀部を叩き、魔の者は腰を強く打ち付けて膣内を抉りながら子宮を押し潰す。
「んひっ、ぐうっ・・・!♡ぴぎっ!?♡ごひゅっ、ぶぎゅ・・・っ!♡ぽびっ!?♡」
肉棒で子宮を潰されて嬌声を上げながら、臀部を叩かれて潮を吹く彼女は喜びで顔を歪ませる。
「ぇへっ、魔の者様っ♡うぎょっ!?♡もっと私の、身体を弄んでっ♡ふげっ!?♡気持ちよく、なってくださいっ――――ふぎゅうぅぅぅぅっ!!?♡」
臀部を強く叩かれたと同時に最奥に精を流し込まれた彼女は、大きな嬌声を上げて絶頂を迎えると潮を撒き散らす。
「ふへぇ♡また魔の者様で、お腹いっぱい♡とっても、幸せっ――――おぶっ!!?♡」
「――ゴオッ、ゴオッ!」
膨らんだ腹部ごと鷲掴みにした魔の者は幸福感で満たされる彼女に配慮することなく、再度自身が快感を貪るために腰を強く打ち付ける雄に彼女は雌の顔を晒して受け止め続けるのだった。
~♡♡♡~
数えるのも馬鹿らしくなるほど射精した魔の者は彼女に肉棒を突き刺したまま一息吐くが、休むことなく彼女の膣内を抉りながら子宮を自身の精で満たして情欲を発散していた。
「――ゴオオオッ!」
「ぶひいぃぃぃぃっ!?♡ぶご、ぴぎぃ・・・っ!♡」
精液を受け止め続ける彼女の腹部は妊婦と比べても数倍は膨れ上がり、全身が雄の体液で汚れた彼女は膨らんだ腹部を愛おしそうな目で見つめる。
「えへっ、ぃひひ・・・っ♡魔の者様との、交尾っ♡気持ちいぃっ♡もっともっと、私を使って♡孕ませてっ――――くぁっ?」
電流が走ったような感覚を受けた彼女の思考は晴れ渡り、特性が発動したことに気付いた彼女は鋭い視線を膨らんだ腹部越しに魔の者へと向ける。
「――ゴオッ?ゴオオオッ!」
反抗的な視線を向ける雌に気分を悪くした魔の者は雄叫びのような声を上げると拳を振り下ろし、それを膨らんだ腹部で受け止めた彼女は少し顔を顰めながらも手元にステッキを召喚して構える。
「んぐっ・・・!『シルバーバレット』っ!」
「――ゴオッ――――」
放たれた銀の銃弾は驚愕した表情を浮かべる魔の者の頭部を吹き飛ばし、指揮系統を失った魔の者は身体から力が抜けて黒い靄へと霧散する。
魔の者を滅することのできたことに安堵の息を吐いてから突き出したステッキで黒い靄を回収すると、重たい腹部を抱えながら立ち上がろうとしたがバランスを崩して転んでしまう。
「先に、お腹を空にしないと・・・っ」
崩れ始めた宵ノ世界に急かされながらも子宮と膣内に溜まった精液をひり出した彼女は、小走りで出入口へと向かって駆け出すのだった。
土管を通って元の世界に戻ってきた彼女は、すっかり暗くなってしまった街並みの中を駆け足で通り過ぎて帰路に着く。
「んっ、電気が点いてる?・・・ただいま」
玄関の鍵を開けて自宅へと足を踏み入れて声を漏らすと、リビングへの扉が開かれて幼馴染の陽香が笑顔を浮かべて駆け寄ってくる。
「おかえり、冬ちゃん!今日は遅かったね、何かあったのかと思って心配したんだよ?」
「ゴメンね、陽。少しだけ、お友達と話してたら・・・気付いたら、こんな時間だったの」
絵梨と会話したことを思い浮かべながら告げる彼女に、不満そうに頬を膨らませていた陽香は息を吐くと彼女を抱き上げてリビングへと向かう。
「まぁ、冬ちゃんが無事に帰ってきてくれたからいいけど・・・でも今度からは、ちゃんと連絡してね?そうじゃないと探しに街中走っちゃうからねっ!」
「んっ、気を付ける」
幼馴染を夜の街で走らせるわけにはいかないとすぐに了承の返事をする彼女に、陽香は頬を緩ませて抱える力を強めて抱き締めながらソファに腰を下ろす。
「けど、心配させた罰は受けてもらうからね!今日はこのまま抱き枕になってもらいます!」
「んっ、着替えなくていいの?多分、今の私臭い・・・よ?」
「んーっ?たしかにいつもより濃いけど、全然私は気にしないよ?むしろ冬ちゃんを強く感じれて、私的にはラッキーだよ!」
「・・・お風呂、入ってくるっ」
「えぇーっ!?なんで!?あぁっ、待ってー!冬ちゃーんっ!」
陽香の抱擁から抜け出した彼女は一直線にお風呂場へと向かい、そんな自身を追いかけようと立ち上がった陽香にバレないように隠れて嬉しさで頬を緩ませる彼女であった。
――魔の者(大鬼)――
攻撃 :A
魔法攻撃 :E
防御 :C
魔法防御 :C
素早さ :D
特性『超速再生』・・・自然回復力が爆発的に上がり即死しない限りどんな傷も一瞬で回復するが、防御と魔法防御が著しく下がってしまう。