※この作品はR-18です。

タンク系魔法少女 ~負けてからが本番!?~   作:にゃんたるとうふ

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あけましておめでとうございます、今年ものんびりと更新していくのでよろしくお願いします。


第十七話

カーテンの隙間から差し込む朝日の眩しさに顔を顰めて開いた寝惚け眼を細めながら、視線を彷徨わせてから腕の中にある暖かな存在に気付いて眠気が吹き飛んで目を見開く。

「んむっ、むぅ・・・むむっ!?」

視線を下げた陽香は胸元に顔を埋めて穏やかな寝息を漏らす幼馴染の姿に一瞬動きを止めたが、すぐに状況を理解して胸を高鳴らせると強く抱き締めて彼女の髪に鼻を近付けて深く息を吸い込む。

「すうぅっ、はぁ・・・むむっ、いつもより匂いが濃くなってる。もしかして昨日、お風呂に入ってない?むふふぅ♪」

普段と比べて濃厚な彼女の匂いに顔を綻ばせた陽香は、さらに身体を密着させながら鼻を押し付けて匂いを堪能する。

「んっ、んんぅ・・・くすぐっ、たい・・・?」

頭頂部に感じるくすぐったさに身動ぎしながら瞼を開いた彼女は顔を上げ、幼馴染が起きたことに気付いた陽香は匂いを嗅ぐのをやめて笑顔を向けて口を開く。

「おはよう、冬ちゃん!昨日は遅かったみたいだね、何かあったの?」

「んっ・・・?昨日、はっ・・・命の尊さを、知った・・・かな?」

「本当に何があったのっ!?」

眉を下げて哀愁を漂わせる彼女の様子に、困惑した声を上げた陽香は不安に感じて抱き締める力を強める。

「んっ・・・けど気付いた、こともある」

「? それはなに?」

不思議そうに首を傾げて問い掛ける陽香に、一度瞼を閉じてから開いた彼女は強い意志の乗った瞳を向ける。

「陽との赤ちゃんは、一層大事に育てたい・・・ってことに」

「・・・・・・うぇっ!!?」

上目遣いで見つめながら告げられた彼女の気持ちに、理解するまで少しの時間を有した陽香は遅れて驚きの声を上げる。

「えっ、それってつまりはそういうことでっ!そういうことだよねっ!?」

「? えっ、あっ・・・うん、そういうこと・・・だよ?」

自身を押し倒して顔を間近まで迫りながら念を押すように問い掛ける陽香に、彼女は自身の発言の意味を理解すると頬を朱に染めつつもしっかりとした肯定の返事をする。

「冬ちゃんがそこまでの思いを抱いてくれてたなんてっ、とっっっても嬉しいっ!私も冬ちゃんと同じ気持ちだよ、だから・・・私の赤ちゃん、産んでくれる?」

「っ、うんっ♡陽の赤ちゃん、仕込んでください・・・っ♡」

彼女の返事を聞いた陽香は顔を近付けて口付けを交わし、数秒の口付けを終えた二人は見つめ合いながら頬を緩ませる。

「・・・ところで、冬ちゃん」

「んっ・・・なぁに?陽♡」

顔を引き締めて真剣な表情を浮かべる陽香に、彼女は瞳を潤ませながら続く言葉を待って耳を傾ける。

「私たち女の子同士だけど、どうやって冬ちゃんに赤ちゃんを産んでもらうの?」

「・・・あ」

魔の者との情事に慣れてしまっていた彼女は陽香から当然の常識を告げられて、今更気付いた様子で呆けた顔を浮かべてしまうのだった。

 

もっともな疑問を投げ掛けられた彼女は一気に冷静さを取り戻し、それと同時に先程までの言動を思い出して頬だけでなく耳まで真っ赤に染めて寝室を飛び出していく。

「あっ!待ってよ、冬ちゃーん!」

そんな彼女を追って寝室を出た陽香は、リビングへと辿り着くと台所に身を潜める姿を捉える。

「冬ちゃん、落ち着いて。それだけ私のことを想ってくれてるんだよね、その気持ちだけでもとっても嬉しいよっ!」

「っ・・・気持ちだけ、じゃないよ」

「? 冬ちゃん?」

陽香の励ましの言葉を耳にした彼女はピクッと身体を震わせると俯かせていた顔を上げ、表情を引き締めて真剣な眼差しで見つめ返して口を開く。

「陽になら、心だけじゃなくて・・・身体も捧げたい、って想ってるよ?」

「っ!冬ちゃんっ!!」

ジッと見つめる彼女が意を決したように本心を告げる姿に、感極まった陽香は満面の笑みを浮かべて彼女を強く抱き締める。

「冬ちゃんの想い、たしかに受け取ったよっ!女の子同士だからって関係ないよね、冬ちゃんが私との赤ちゃんを妊娠できる方法がないか探してみる!そして冬ちゃんには、私との赤ちゃんを産んでもらいます!いいよね?」

「っ!んっ・・・!私も一緒に、探す・・・そして陽に、赤ちゃんを仕込んでもらう・・・っ!」

決意を新たにした二人は見つめ合いながら笑顔を咲かせ、口付けを交わしてからそれぞれの身支度を済ませるために行動を始めるのだった。

 

午前の授業を終えて迎えた昼休みに日課となっている昼食会に集まった幼馴染組と聖歌は、先生からの呼び出しで遅れている龍鬼を待ちながら談笑をしていた。

「・・・っと、いうわけなんです!何かいい方法を知りませんか?」

昨日の出来事をかいつまんで話した陽香の問い掛けに、顎に手を添えた聖歌は納得したような息を一つ吐いてから口を開く。

「もうそこまで進展していることに、同志として喜びを覚えると同時に嫉妬してしまいますね。わたくしも龍鬼の鈍感さがなければ今頃っ・・・あぁ、それよりもいい方法がないかでしたね」

「はいっ、こういうことは先人の知恵を借りるのが良いと思ったので」

聖歌とそういう内容の話をしていたことを知った彼女は内心で驚きながら、少し首を捻って思考を巡らせる聖歌の返答を待って耳を澄ませる。

「残念ながら女の子同士で子供を作る方法は知りません、体外受精という方法もありますが・・・冬華は陽香との血の繋がった子供が欲しい、そうですね?」

「んっ・・・それは、もちろん」

聖歌の言葉に陽香の匂いと温もりを感じていた彼女はハッと気を取り直してから力強い頷きを返し、少しだけ考える素振りを見せてから聖歌は彼女のボケットから覗くステッキを一瞥して口を開く。

「・・・方法がないわけではないですが、今はまだお話しすることができません。が時が来れば、しっかりとお二人にお伝えしますよ」

「でも今は方法がないんですよね?うぅ~ん・・・どうしよう、冬ちゃん?」

「んっ・・・今は、仕方ないかも」

頼みの綱である聖歌の言葉に困ったように眉を下げる陽香の問い掛けに、諦めた様子で首を横に振る彼女は幼馴染に身を寄せて開いた弁当箱からおかずを一つ摘み上げる。

「んっ、陽。はい、あーんっ♡」

「あーっ・・・ん!むふふっ♪私からもお返し、あーん♪」

「あー・・・んっ♡美味しい?陽っ♡」

「うんっ!すっごく美味しいよ、冬ちゃん♪冬ちゃんは良いお嫁さんになるね、もちろん私の!」

甘い雰囲気を纏いつつ見つめ合って笑い合う幼馴染組を視界に収めながら、聖歌もいずれ龍鬼と同じ関係性になることを確信しながら飲み物を口に含むのだった。

 

遅れてやってきた龍鬼も含めた四人で和やかな昼食を過ごしてから午後の授業を受け終え、放課後を迎えた彼女と陽香は寄り道することなく帰路に着く。

「そう、いえば・・・部活は、よかったの?」

「うん、大丈夫だよ!お休みは取ってあるし、部活も今年で辞めるからね!」

自身の問い掛けに陽香は明るい笑顔を咲かせて問題ないことを告げ、さらに口にした追加情報に彼女はキョトンとした表情を浮かべる。

「部活・・・やめる、の?」

「え、うん。もともと中学から蛇足で続けてたようなものだったし、来年からは受験で忙しくなる・・・それにこれからは、もっと冬ちゃんとの時間も増やしていきたいもんねっ!」

「陽・・・もしかして、私の為に?とっても、嬉しい♡」

陽香の心遣いに胸を高鳴らせた彼女は頬を綻ばせてしなだれかかるように抱き着き、頬擦りしながら身体を密着させて上目遣いで熱い視線を向ける。

「んっ、陽♡・・・んぅーっ♡」

「もー、冬ちゃん。キスは帰ってからっ、ね?」

爪先立ちになって唇を尖らせながら顔を近付ける彼女の姿に、陽香はやんわりと抑えながらのんびりとした足取りで帰宅するのだった。

 

自身の自宅へと辿り着いた彼女は玄関が閉まると同時に飛びつく勢いで陽香に抱き着いて口付けを交わし、驚きの表情を浮かべた陽香はしっかり受け止めながら口付けを返す。

「ちゅっ、ちゅぅ・・・っ♡ちゅるっ、ちゅぽっ・・・♡」

「んむっ、ちゅぱっ・・・もうっ、冬ちゃん!せめてリビングまで我慢しようよ!」

「んちゅっ♡ゴメンね、陽っ・・・我慢の限界、だった♡」

口付けを終えて離れた二人の間に唾液のアーチを架けながら、謝罪を口にしつつ妖艶な笑みを浮かべる彼女は再び身を乗り出して距離を縮めようとする。

「もーっ、冬ちゃん!キスが好きなのはわかったけど、先に夕食とかを済ませちゃおうよ・・・ねっ?」

「んーっ♡もう、一回っ♡あと一回、だけぇ♡」

「そう言って、一回じゃ終わらないでしょ?続きは寝室で、ゆっくりじっくりとしてあげるからっ」

「んんっ・・・約束、だよ?♡」

陽香の頷きを確認した彼女は名残惜しそうに密着させていた身体を離して、靴を脱ぐと寝室に鞄を置いてからリビングへと足を踏み入れる。

「それじゃあ、夕食・・・作ろっか?」

「うんっ!冬ちゃんとの共同作業だね!よーしっ、やるぞー!」

エプロンを身に着けた彼女の言葉に了承の返事をした陽香もエプロンを身に着け、気合十分な様子で拳を掲げる姿に彼女は微笑みを浮かべる。

 

何品かの夕食を共に作り上げた彼女と陽香はお互いに手を合わせて料理に手を付けて舌鼓を打ち、食べ終えた彼女と陽香は見つめ合って自然と笑みを浮かべる。

「やっぱり冬ちゃんの作ってくれた料理は美味しいねっ!」

「陽の作って、くれた料理も・・・愛情が詰まっていて、美味しかったよ?」

陽香から告げられた称賛の言葉に同じく称賛の言葉を軽く首を傾げながら返し、並んで座る陽香に身を寄せた彼女は肩に頭を乗せてから頬擦りする。

「冬ちゃんは甘えん坊だなぁ、この後は一緒にお風呂に入るよね?」

「んっ・・・!」

問い掛けに大きな頷きを返す彼女に口元を緩ませながら、陽香は空になった食器を流し台に張った水につけてから彼女の手を取ってお風呂場へと向かう。

「今日も冬ちゃんの身体を綺麗に洗ってあげるね!」

「陽の為の、身体だもん・・・好きにしてくれて、いいよ?♡」

「最初からそのつもりだよっ、むふふ~♪」

頬を朱に染めながら上目遣いで見上げる彼女の姿に、陽香は満面の笑みを浮かべつつ楽しげに表情を緩ませるのだった。

 

のんびりとねっとりとした入浴時間を過ごした二人は、寝間着に着替えると寝室へと移動してベッドに並んで腰を下ろす。

「いつも寝る時間より早いけどよかったの?もう少しリビングでゆっくりしながら、録画しているドラマを見つつお話でもよかったんだよ?」

「んぅ♡わかってる、くせにっ・・・♡意地悪っ、言わないで♡」

もたれかかるように身体を密着させて熱の籠もった吐息を漏らす彼女に、口角を上げた陽香は腰に手を回して抱き寄せるともう一方の手で髪を梳くように優しく撫でる。

「期待してソワソワしてる冬ちゃんが可愛くてつい、意地悪しちゃった♪ゴメンね、冬ちゃん?」

「んっ、そんな意地悪な・・・陽も、好きっ♡」

撫でられて気持ちよさそうに目を細めながら甘ったるい声を漏らす彼女に、陽香も口元を緩ませて笑みを浮かべると撫でるのを中断して頬に手を添える。

「ぁっ、陽・・・んちゅっ♡」

心地よい温もりを感じる手が離れたことで寂しげな声を漏らした彼女だが、続く行動で意図を察すると唇を突き出して口付けを受け入れる。

「ちゅっ、ちゅぷっ・・・♡ちゅくっ、ちゅぱ・・・っ♡」

口内に滑り込んできた舌に自身の舌を絡めた彼女は、陽香の首に両腕を回して抱き寄せるとそのまま後方に倒れ込むようにして押し倒される。

「ちゅぷ、ちゅぱっ・・・もう、冬ちゃん。急に引っ張ったら危ないっ――――あ」

「ちゅぽっ♡・・・陽?♡んぅっ・・・♡」

苦言を呈する陽香は何かに気付いた様子で声を漏らし、そのことに疑問符を浮かべた彼女は予期せぬ快感に身を震わせる。

「ごっ、ゴメンね冬ちゃん!すぐに手を離すからっ・・・って、冬ちゃん?」

押し倒した際に咄嗟に前に出した自身の手が彼女の膨らみを鷲掴みにしていることに気付き、慌てて離そうとした陽香だが彼女に手首を掴まれて阻止される。

「どうして、手を離すの?私の身体は、陽のモノだから・・・好きにして、いいんだよ?」

「むむむっ・・・でも女の子が女の子の胸を揉みしだくって、変だと思わない?」

「うぅん、思わないよ?っというか、私の体を洗う時・・・いつもおっぱい、触ってるよね?」

「それは身体を洗うという大義名分があるからで、何もない時に触ったら変態みたいじゃない・・・?」

不安そうに眉を下げながら視線を彷徨わせる陽香の様子に、彼女は頬を膨らませて不満を露わにしつつ口を開く。

「陽になら、何時でも何をされても嬉しい・・・だから、いっぱい触って?」

自身の豊かな膨らみを持ち上げながら催促する彼女の姿に陽香はゴクリッと喉を鳴らし、意を決したように両手を伸ばして強調された彼女の膨らみの形を変える。

「んっ、ふぅ・・・♡くぅっ、んぁっ・・・♡」

這わせた指を動かす度に大きく形を変える膨らみの柔らかさの虜になった陽香は、彼女が漏らす甘い吐息をBGMにしながら感触を味わいながらふと気付いた疑問を口にする。

「? あれ、冬ちゃん・・・下着、着けてないの?」

「ふぁっ・・・♡ぅんっ、陽に・・・触って、ほしくてぇ♡邪魔になる、からっ・・・外して、おいたのっ♡」

自身のことを想って行動してくれた彼女に胸を高鳴らせた陽香は、手の力を強めて大きく膨らみの形を変えて揉み潰す。

「んっ、うぁっ・・・!♡遠慮せずっ、思う存分・・・私の身体を、玩具みたいにっ♡好き勝手に、弄んでっ♡」

「むふーっ!言われなくても満足するまで触るから、覚悟しておいてねっ!」

興奮したように鼻息を荒くする陽香に彼女は身体が求められていることに胸を高鳴らせながら、抵抗の意思がないことを示すように身体から力を抜いて全てを差し出すのだった。

 

 

 

日付が変わって数刻の時が流れた頃、聞き慣れたアラームの音を耳にした彼女は重たい瞼を持ち上げつつ身動ぎする。

「んっ、うぅ・・・?この音っ」

心地良い温もりに包まれていた彼女は少しだけ眉間に皺を寄せながら枕元に手を伸ばし、手に取ったスマホに付随したステッキを原寸大にしてマップを表示する。

「やっぱり、魔の者が現れてる。かなり、近いけど・・・仕方ない、かっ」

自身を包むように回されていた陽香の腕を起こさないように気を付けながら外し、後ろ髪を引かれる思いでベッドから抜け出した彼女は何度か振り返りながら寝室を後にする。

「マップに、よれば・・・玄関を出て、すぐの場所だけど?」

音を立てないよう静かに玄関を開いた彼女は、まだ日が昇っていないことで薄暗い街並みを見渡しつつマップに視線を落とす。

「赤い点の、位置は・・・郵便、受け?――――ぇっ」

玄関先にある郵便受けに手を伸ばして開いた彼女は、引き込まれる感覚を受けたと同時に周りの景色が変わったことで驚きの声を漏らす。

「カラオケの時と、同じで触れたら引き込まれるタイプ・・・だったのかな?」

困惑しながらもステッキを振るって魔法少女に変身した彼女は、洞窟内のような岩肌になった周りを警戒しながら視線を向けて歩みを進める。

「所々に、水溜まりがある・・・っ?この水、少しだけ粘り気がある」

近くの水溜まりの側にしゃがんだ彼女は水を手で掬い上げ、粘度の高さに気付いて首を傾げながら掬い上げた水を元に戻す。

「? 少しだけ、魔素を含んでる・・・んっ?」

掌に付着した水に特性が反応していることに気付いて慌てて手を振るった彼女は、空洞のように開けた空間の中央で仁王立ちする存在を視界に捉える。

「――ゲゴゴゴゴッ」

喉を震わせながら飛び出した目玉を動かしていた魔の者は彼女を視認すると腰に当てていた手を離して指を指し、困惑する彼女を尻目に腕を曲げて力こぶを作る仕草を続けて行う。

「えっと、あれ・・・蛙、だよね?」

黒い皮膚と背中に赤い斑点のある一般的な蛙の胴体に不釣り合いな逞しい四肢と見事なシックスパックを持つ魔の者の姿に、警戒しながらステッキを構えた彼女は間合いを図りつつも少しずつ距離を縮めていく。

「・・・『シルバーバレット』っ!」

「――ゲゴッ!」

一直線に飛来する銀の弾丸に慌てることなく頭の後ろで手を組んで胸を張った魔の者に、軌道通りに直撃した魔法は皮膚の上を滑るように進んでいって背後の岩肌へと着弾する。

「・・・え?どういう、ことっ」

予期せぬ出来事に驚いて動きを止めていた彼女に狙いを定めた魔の者は、頬を膨らませると窄(すぼ)めた口から勢いよく液体を水鉄砲のように発射する。

「――ゲゴゴッ!」

「――――わっ!?」

頬を掠めるギリギリの所で転がりながら回避に成功した彼女は地面に手をついて体勢を立て直すと、魔の者を視界に収めながらステッキから刀身を作り出して距離を詰めるために地を駆ける。

「――ゲゴッ、ゲゴッ、ゲゴッ!」

「ふっ、くっ・・・はっ、とっ・・・!」

窄めた口から液体を短い間隔で発射されるのを岩陰や横に飛び退くことで回避する彼女に、近づかれているにも拘らず魔の者に焦った様子はなく液体を発射し続けている。

「っ、はぁっ・・・!」

滑り込むように姿勢を低くして液体を躱した彼女は魔の者の懐に入ると力いっぱいに剣を振るい、避ける素振りを見せない魔の者の胴体を横薙ぎに斬り付ける。

「・・・っ?変な、手応っ――――ぇぐっ!?」

まるで撫でるような手応えを感じた彼女が疑問の声を漏らすと同時に、腹部に突き刺さった拳を振り上げた魔の者によってその場から打ち上げられる。

「――ゲゴゴゴッ!」

「げふっ、うご・・・っ!?(よく見たら魔の者の身体から、液体が滴ってる・・・あの液体で、私の魔法を受け流したってこと?)」

空中で身動きの取れない彼女は振るわれた拳を頬と脇腹で受け止めて吹き飛ばされ、その先には所々に存在する水溜まりの一つで衝撃に備えていた彼女は水面に打ち付けられ、ドボンッと沈んで全身が液体で包まれたことに驚いて閉じていた瞼を開ける。

「っ・・・(この水溜まり、こんなに深かったんだ・・・んっ、やっぱり少しだけど特性が反応してるみたい。とにかく一旦、上がらないとっ)」

「――ゲゴゴッ」

「っ!ごぼっ・・・!?」

陸に上がろうと泳ごうとした彼女の隣にまで接近していた魔の者は、彼女の首を掴み上げると下に向かって潜水すると水底に彼女を押し付ける。

「ごほっ、げほ・・・っ!(このままじゃマズい、息ができなくて窒息するっ・・・!どうにか魔の者を引き剥がさないとっ)――――ぐぼっ!?」

どうにか剣を振るって応戦しようとした彼女だが、それよりも先に腹部に拳を突き立てられたことで肺の息を吐き出してしまう。

「けほっ、こほっ・・・!あ、れっ?息が、できる・・・?」

咳き込むことで呼吸ができていることに気付いた彼女は疑問符を浮かべつつも、自身の首を掴んで拘束する魔の者を引き剥がそうと腕を掴もうとする。

「うっ、くっ・・・なに、これっ・・・滑って、掴めない・・・っ!」

「――ゲゴゴゴゴゴッ」

魔の者の腕を掴もうとしながらもう片方の手で剣を突き刺そうと藻掻く彼女の姿を眺めつつ、手を離した魔の者は舌を伸ばすと代わりに彼女の首に巻き付ける。

「うくっ・・・はな、してっ・・・!うぁっ!?」

再び剣を振るおうとした彼女の手首を殴りつけることでステッキを手放させた魔の者は、彼女の白タイツに手を掛けると一気にズリ下ろして剥ぎ取ると秘部を露にする。

「――ゲゴゴゴッ、ゲゴッ」

「ひゃっ、この・・・っ(この水に酸素が多く含まれていて助かったけど、魔の者を引き剥がさないと何もできないっ・・・ステッキも弾き飛ばされちゃったし、何とかしないとっ)」

現状の打開策に思考を巡らせていた彼女は、すでに逃げることができなくなっていることに気付けずにいた。

 

 

~♡♡♡~

 

 

曝け出された彼女の秘部を目にした魔の者は鼻息を荒くし、股間部位に亀裂が入ると細長くて青黒い男性器を露わにする。

「っ・・・!んくっ、どいて・・・っ!」

両手足を使って魔の者を押し退けようと力を込めるが暖簾に腕押し状態で、突き出された彼女の足を掴んだ魔の者は左右に押し退けて股を開かせる。

「――ゲゴッ、ゲゴゴゴッ!」

「うぁっ、離してっ・・・んおっ!?♡」

羞恥で頬を朱に染める彼女を尻目に秘部に肉棒を押し付けた魔の者は腰を突き出し、ズプッと何の抵抗もなく膣内に侵入してきた異物に彼女は驚きの甘い声を上げる。

「んっ、くぅ・・・っ♡ふぁっ、うぎゅっ・・・♡」

太くはないが長さがあることで膣内の最奥を難なく突き上げる肉棒の刺激に、彼女は甘い息を漏らしながら抵抗しようと突き出していた腕から力を抜いて脱力する。

「――ゲゴッ?ゲゴゴゴゴゴッ!」

「んぐっ、おぉ・・・っ♡ふごっ、ほおぉっ・・・♡」

無意味な行動をやめたことで諦めたと考えた魔の者は嬉しそうに喉を震わせて腰振りを速め、肉棒で何度も子宮口にキスを交わすと彼女は顔を蕩けさせて嬌声を上げる。

「ふおっ、ぐぎゅっ・・・♡うぎぃ、おご・・・っ♡」

「――ゲゴゴッ、ゲゴゴゴゴッ」

足を強く押さえつけて身動きを封じた魔の者は腰を打ち付ける力を強め、子宮を突き上げて押し潰す感触に気分の乗った魔の者は肉棒を根元まで捩じ込んで最奥に押し付ける。

「――ゲゴッ、ゲゴッ、ゲゴゴッ!」

「んぎっ、ぉぶっ・・・♡おおぉぉぉぉっ!?♡」

肉棒が根元まで挿入できたことを腰を突き出して数回確認した魔の者は精を解き放ち、子宮内に流し込まれる精の熱を感じて彼女は身体を仰け反らせて絶頂を迎える。

「おほっ、ふぉっ・・・!♡ほおぉぉぉ・・・っ♡」

長い射精を受けて身を振るわせながら甘い吐息を漏らす彼女は、脱力した腕に力を込めると魔の者の頭部の後ろに回すと抱き寄せる。

「――ゲゴゴッ、ゲゴゲゴッ」

「んふっ、はぎゅ・・・っ♡もっと、くださぃ♡気持ちいぃの、いっぱい・・・っ♡」

積極的な雌の行動に嬉しそうに喉を震わせた魔の者は腰振りを再開し、彼女はそれを受け入れて嬌声を上げながら催促する。

「――ゲゴゴッ、ゲゴッゲゴッ」

「魔の者、様っ?♡どうかしっ――――ぐぎゅっ!?♡」

腰を打ち付けるのを一旦止めた魔の者に疑問の声を掛ける彼女だが、不意に首に巻き付いた舌が締め上げられて気道を塞がれたことで呻き声を上げる。

「ぎっ、ぎゅ・・・っ!♡がひゅっ、ぶびっ・・・!♡」

酸欠で視界が歪む中で子宮口への口付けを再び行い始めた魔の者に、彼女は薄れる意識の中で意図せずに膣内を締め上げて肉棒を刺激して子種を要求する。

「――ゲゴッ!ゲゴゴゴゴッ!」

「ゔぎっ!?♡ごひっ、ぶぎゅっ――――んびぎいぃぃぃぃっ!!?♡」

突然締め付けの強くなった肉壺の刺激に驚いた魔の者は我慢できずに最奥に精を解き放ち、子宮内を満たしていく感覚と窒息寸前の快感に白目を剥いて仰け反りながら絶頂を迎える。

「ぃぎゅっ、じぬゅっ♡イギっ、ながら・・・っ!♡じにまじゅっ・・・!♡」

徐々に強く締まっていく舌によって呼吸がままならなくなった彼女は、最後に盛大に秘部から潮を撒き散らすと保っていた意識を手放して身体が脱力する。

「――ゲゴゴゴッ、ゲゴッ?」

ダラリと四肢を投げ出す彼女の様子に気付いた魔の者は、舌による締め上げを緩めて彼女の頬を叩いて意識を確認する。

「――ゲゴッ、ゲゴッ」

一切反応を示さない彼女の様子に、一旦性行為を中断した魔の者は陸へと上がるために浮上を開始した。

 

陸へと上がってすぐに意識を取り戻した彼女は魔の者を視界に捉えると、押し倒すように馬乗りになると秘部を肉棒に押し付けて一気に最奥まで挿入する。

「――ゲゴゴゴッ!?」

驚いたように喉を振るわせる魔の者を尻目に、俯かせていた顔を上げた彼女の表情は雌のように蕩け切っていた。

「えへっ♡えへへぇ♡魔の者様の、おち〇ぽっ♡きもちいぃ、ですっ♡えい、えいっ♡」

酸欠だった影響か思考能力が低下してしまった彼女は特性に促されるまま、本能に従って雄の子種を求めて激しい腰振りを始める。

「――ゲゴゴッ、ゲゴゲゴッ」

先程とは打って変わって積極的な雌の行動に呆気に取られていた魔の者は、すぐに気を取り直すと彼女が腰を打ち付けるタイミングに自身も腰を突き上げて最奥を叩く。

「んぎゅっ!?♡そんなっ、急に動かないでぇ♡気持ち良くって、すぐにイッ――――ぢゃいまずゅうぅぅぅぅっ!?♡」

舌を突き出して身体を仰け反らせながら盛大に潮を吹いて絶頂を迎える彼女に、魔の者は腰振りを緩めることなく締め付けてくる膣内を肉棒で擦り上げる。

「んっ、おおぉっ!?♡イッてる、のにっ♡また、イグっ――――うぎゅっ!!?♡」

膣内で脈動する肉棒の熱と最奥を叩く衝撃に何度も絶頂を迎える彼女を尻目に、物足りなさを感じた魔の者は長い舌を伸ばして彼女の首に巻き付けると一気に絞め上げる。

「ぐぎっ、ぐるじっ・・・!♡ぶびっ、ふご・・・っ!♡」

呼吸を遮られたことで呻き声にも似た嬌声を漏らす彼女だが、その表情は苦しげではあるが口角が上がっており笑みを深くしている。

「――ゲゴッ、ゲゴゴゴゴッ」

膣内の締付けがさらに強まったことに魔の者は嬉しそうに喉を震わせ、彼女の腰を掴むと突き上げる腰の動きを速めて最奥である子宮を押し潰す。

「ぶぎっ、ぐぎょっ・・・!♡ぴぎっ、ひほ・・・っ!♡」

酸欠によって顔色を悪くしているにも関わらず彼女は恍惚とした笑みを浮かべ、その様子を観察していた魔の者は瞳が裏返って白目を剥くのを合図に、舌での絞め付けを緩めて子宮口に肉棒で口付けを交わしながら射精を行う。

「ぐぎっ――――〜〜〜〜〜っ!!?♡」

窒息寸前で解放されて子宮を満たすように精液を流し込まれた彼女は声にならない悲鳴を上げ、大きく身体を仰け反らせると盛大に潮を撒き散らせて絶頂を知らせる。

「っ?♡ほへぇ?♡――――えぎっ!?♡」

酸素が頭に届いていないことと絶頂によって思考能力が低下して呆けた表情を晒す彼女に、魔の者は射精の余韻に息を吐いてから膣内の締め付けが緩んでいることに気付いて舌で首を絞め付ける。

「――ゲゴッ、ゲゴゴゲゴゲゴッ」

「ぐびっ・・・!♡ごめっ、なしゃぃ・・・っ♡ぢゃんとっ、おち〇ぽ♡気持ちよぐ、しまっ――――じゅぴっ!?♡」

自身のことなどお構いなしに首への絞め付けを強める魔の者に、快感を得るためだけに使われていると気付いた彼女は口元をだらしなく緩ませて小便を垂れ流す。

「――ゲゴゴゴゴッ、ゲゴゴッ」

膣内の締め付けが強くなったことで肉棒へと刺激が増したことに喜びの鳴き声を上げた魔の者は、自身の胸板に両手を置いて青白い笑顔で腰を上下させる彼女に視線を向けながら腰を突き上げる。

「おぐっ!?♡おごっ、ゔぎ・・・っ!♡ぐひ、ほげぇっ・・・!♡」

肉がぶつかり合う音が鳴るたびに苦しげな嬌声を上げて身体を跳ねさせて体液を撒き散らす彼女に、興が乗った魔の者はさらなる快感を求めて腰振りを速める。

「んぐっ、ぎぃ・・・!♡ぃぎゅっ――――ぅぐぎいぃいぃぃぃぃっ!!?♡」

最奥を叩く強さが増したことで何度も絶頂に達して潮を吹く彼女に配慮することなく肉棒を根元まで突き入れた魔の者は高まった情欲を吐き出し、それを受け止めた彼女は一際首を絞め付けられたことと腹部が膨れ上がるほどの射精に白目を剥いて身体を痙攣させる。

「ぃひっ、えへぇ・・・っ♡――――ふびゅっ!?♡」

行為中で一番の絶頂を迎えた彼女は全身を脱力させると前のめりに倒れ込み、身を委ねるように雄に身体を密着させて息を整えていたがそれが許されるはずもなく・・・

「――ゲゴゴゴッ、ゲゴゲゴッ」

「うぎっ、ぐるじっ・・・!♡おぎゅっ!?♡ぐぎょぉおおぉぉぉぉぉっ!!?♡」

再び首を絞め上げられて息苦しさで飛び起き、下から子宮を押し潰すように突き上げられた肉棒に叫び声に似た嬌声を上げる。

「ぐひっ、きひっ・・・!♡うひひっ、ぶぴ・・・っ!♡」

酸欠で思考回路が狂い始めた彼女は打ち付けられる快感と窒息の恐怖に笑みを零し、命乞いをするように膣内を締め付けて雄に媚びを売り続けるのだった。

 

 

~♡♡♡~

 

 

何度も窒息と種付けを受け続けた彼女は雄に身体を預けながら乱れた息を漏らし、膣内で脈動する肉棒の熱を感じて絶頂の余韻で身を震わせる。

「んひっ、首絞め・・・♡気持ちぃ♡もっとぉ、絞め殺してくださっ――――ぁえ?」

魔の者の胸板に頬擦りしながら媚びるように催促していた彼女だが、不意に頭に電流が流れたような感覚を受けて思考が晴れ渡る。

「(特性が発動したみたい、息切れも治ったから一気に・・・決めるっ!)――――ふっ、はぁっ!」

手元にステッキを召喚して刀身を作り出すと自身の首に巻き付く舌を斬り飛ばし、驚愕で喉を震わせた魔の者だが彼女に圧し掛かられているために身動きが取れずに胸を貫かれる。

「――ゲゴッ!?ゲゴゴッ・・・」

身体が黒い靄となって霧散した魔の者をステッキが吸収したのを見届けた彼女は、ホッと安堵の息を吐いて立ち上がると首を擦って再度息を漏らす。

「なんとか、無事に倒せた・・・けど、変な感じ」

首に残る絞め付けの感触に顔を顰めながらも、それを振り払うように頭を振った彼女は崩れ始めた宵ノ世界を後にしようと足を動かす。

「そういえば、どうやって戻れば・・・?」

疑問を口に出した瞬間に浮遊感を感じた彼女が瞬きを一つすると、見慣れた街並みが広がっており戻ってきたことに気付く。

「んっ、戻れたみたい・・・っ?」

変身が解けて服装が戻っていることを確認した彼女は郵便受けを開いて中を確認し、何もないことを確認すると屋内に戻ろうと踵を返したところで玄関が開かれる。

「あっ、ここにいた!隣に居なくて心配したんだよ、いつもより起きるのが早いけど何かあったの?」

「陽っ・・・!別に何も、なかったよ?ただ早めに目が覚めたから、確認しに来ただけだから」

ヒョコっと顔を覗かせた陽香は彼女の存在に気付いて駆け寄ると抱き着き、それを受け止めてから疑問の答えを返すと腕を回して抱き締め返す。

「それならもう一眠りしよっか?起きるにはまだ早いし、迎えが来るのももう少し後だしね!」

「んっ、そうする」

陽香の提案に頷いて返した彼女は抱き締め合うのをやめて手を繋ぐと家の中に入り、寝室へと辿り着いた二人は再び抱き合うと口付けを交わして眠りにつくのだった。




――魔の者(蛙)――

攻撃   :D
魔法攻撃 :C
防御   :E
魔法防御 :D
素早さ  :C(水中のみA)

特性『粘液分泌』・・・体内と皮膚から粘度の高い水を生成できる、魔素は少ないが酸素が多く含まれている。
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