タンク系魔法少女 ~負けてからが本番!?~ 作:にゃんたるとうふ
二度寝をして目覚めた彼女と陽香は軽く朝食を済ませると、聖歌の自宅に泊まりに行くための荷物の最終確認を終えてからリビングで抱き合いながら寛いでいた。
「んっ・・・陽♡」
対面座位のように陽香の上に座る彼女は首筋に頬擦りすると唇を突き出し、髪を梳くように優しく撫でていた陽香はそれを受けて軽く唇が触れる口付けを落とす。
「そろそろ聖歌さんが迎えに来てくれる時間だね、戸締りもしっかり確認したから大丈夫だと思うけど」
「んっ♡何回も確認した、から大丈夫・・・それより、陽っ♡もう一回、キスしてっ♡」
「しょうがないなぁ、冬ちゃんは・・・まぁ、そういうところも大好きだけどねっ!それじゃあっ――――むむっ?」
顔を近付けて催促する彼女の姿に笑みを深くした陽香が頬に手を添えると同時に、来客を知らせるインターホンが鳴り響いて二人は顔を見合わせる。
「迎えに来てくれたみたい、だから続きは夜にね?」
「んんっ・・・♡名残惜しいけど、わかった・・・絶対、だよ?」
「もちろんっ!じゃあ、出迎えに行こっか?」
その言葉に頷いて返した彼女は陽香の上から退くと立ち上がって荷物を手に取ると、陽香の手を取って繋ぐと玄関へと向けて歩き出す。
「はーいっ、聖歌さん。お待たせっ――――っ?」
外出用の靴を履いて玄関を開いた二人の目に飛び込んできたのは、自宅前に止められたリムジンの前で佇むメイド服に身を包んだ二人の女性の姿だった。
「お待たせいたしました、冬華様に陽香様。お送りいたしますのでお乗りください、お荷物をお預かりいたしますね」
「あっ、ありがとうございます!では乗せてもらいますね?行こっ、冬ちゃん」
「んっ・・・ありがとう、ございます」
一人のメイドに荷物を預けた二人はリムジンへと乗り込み、トランクに荷物を積み込んだメイドは助手席に乗ってもう一人は運転席へと乗り込む。
「それではお送りします、何か飲み物などがご所望でしたらお申し付けください」
「ありがとうございます、必要であれば声を掛けますね!」
「んっ・・・」
自身の言葉に快活な声で返事をする陽香に身を寄せながら頷きを見せる冬華の姿に、二人のメイドは微笑ましい光景に口元を緩ませながら目的地に向けて発進するのだった。
「わっ・・・あれが聖歌さんのお家?すっごく大きいねっ」
「んっ、たしかに・・・すごく、大きいっ」
リムジンの窓から見えていた塀が鉄の柵へと変わったことで、敷地の全容を目の当たりにした二人は感嘆の声を漏らす。
大きな門を潜り抜けて敷地内を走ること数分、建物の前で停車したリムジンから降りた彼女と陽香はメイドから荷物を手渡されて顔を上げる。
「ほんとに、大きい・・・」
ポツリと呟いた彼女に同意するように頷く陽香を尻目に、リムジンの助手席から降りたメイドが建物の玄関を開く。
「お嬢様、冬華様と陽香様をお連れしました」
メイドがそう声を掛けると玄関先で右回りでウロウロしていた聖歌は、二人に駆け寄ると空いた手を取って明るい笑みを浮かべる。
「お二人とも、来ていただいてありがとうございます!この連休中、退屈させないように精一杯務めさせていただきますねっ!」
「こちらこそお招きいただいてありがとうございますっ、私たちも目いっぱい楽しませてもらいますね」
「んっ、私も・・・陽と同じ、気持ちですっ」
自身の言葉に好意的な返事をしてくれた二人にさらに笑みを深くして、手を引きながら建物内に引き入れると先導するように前を歩きながら口を開く。
「すでに龍鬼はわたくしの自室で待っています、お二人にもお部屋を用意していますよ。相部屋でよかったですよね?」
「はいっ、それはもちろんです!やったね、冬ちゃん!」
「んっ・・・!」
聖歌の言葉に大きく肯定の返事をした陽香が彼女に顔を向けると、嬉しそうに力強い頷きを見せながら胸元に飛び込んでくる。
「冬ちゃんは甘えん坊だなぁ、えへへ♪」
「ふふっ、仲睦まじいですね・・・って、あら?」
微笑ましげな視線を彼女と陽香に向けていた聖歌は、不意に人の気配を感じて振り返ると自身の父が階段を下りている姿を目に入る。
「お父様、どうかされましたか?お母様の側で給仕していたはずでは?」
「聖歌のお友達が来ると聞いていたからね、もちろん聖雲にも許可は貰っているよ」
聖歌が別の者と会話していることに気付いた二人は交差させていた視線を動かして確認すると、執事服を身に纏った青年と仲睦まじく話す聖歌の様子に疑問符を浮かべる。
「聖歌さん、そちらの方は?」
「え?あら、紹介が遅れてしまいましたね。この方はわたくしのお父様です、今は執事服を着ていますが気にしないでくださいね」
胸に手を当てて深々とお辞儀をする聖歌の父である飛鳥に、彼女と陽香も慌ててお辞儀を返す。
「そんなに畏まらなくていいよ、いつも聖歌と仲良くしてくれてありがとう。これからも聖歌をよろしくね?」
「んっ、それはもちろんです」
「はいっ!同志としてこれからも切磋琢磨して、目標に向けて邁進しようと思います!」
彼女の力強い頷きと陽香の返答とその距離感の近さで何かに気付いた飛鳥は、チラリと自身の愛娘に視線を向けて同じ志を持つ者に出会えたんだなと頬を緩ませる。
「いい友達に出会えたね、聖歌」
「っ!はい、お父様っ!」
自身の言葉に花のような明るい笑顔を咲かせた聖歌の様子に、飛鳥も笑みを深めて微笑ましげに目を細めるのだった。
一人のメイドが近付いてきて聖雲が呼んでいることを聞かされた飛鳥は一礼してからその場を後にし、それを見送った聖歌は彼女たちに向き直ると口を開く。
「それではお部屋に案内しますね、荷物を置いた後はさっそく娯楽施設へ向かいましょうか」
「あっ、その前にこちらを渡しておきますね」
陽香の言葉に続いて荷物とは別に持ってきていた手土産を聖歌に渡すと、少しだけ呆けた顔を浮かべていたが直ぐに気を取り直して返事をする。
「ありがとうございます、こちらからお誘いしたのに手土産まで・・・これはしっかりと、最高のおもてなしで返させていただきますねっ」
気持ちを新たに決意を燃やす聖歌に苦笑しながら、手土産をメイドに預けて案内を再開する。
「部屋の空きは多くありますから、少し広めの部屋をご用意しました。内装も少し配置を変えて、お二人で過ごしやすくしてありますが不備があれば教えてくださいね」
「はい、ありがとうございます・・・そういえば絵梨と由良は、もう来ているんですか?」
「えぇ、冬華と陽香が泊まる予定の部屋の隣の部屋で寛いでいますよ。二人が荷物を置いている間に、龍鬼と一緒に呼んでおきますね・・・っとこちらがその部屋です、では皆を呼んできますね」
聖歌の言葉に頷いて返した二人は指定された部屋に入ると、荷物をダブルベッドの上に置いた彼女が視線を陽香に向けるとパチッと目が合う。
「・・・陽っ」
「わ、っと・・・!急に抱き着いたら危ないよ、冬ちゃん」
二人っきりになったことで陽香の胸に飛び付くように抱き着いた彼女は頬擦りしながら上目遣いで見上げ、瞳を潤ませる妻の姿に吸い寄せられるように口付けを交わそうとした陽香だが・・・不意に視線を感じて扉に顔を向ける。
「・・・あら、バレてしまいましたね」
「はわわっ・・・!冬華さんも大胆ですねっ」
「っ、っ!」
「皆、なんで入らないで覗いてるんだ?」
上から聖歌・絵梨・由良の順に開いた扉の隙間から覗く三つの瞳に気付いた陽香は、そっと彼女を引き離すと手を握り締めて入り口の扉へと歩み寄って開け放つ。
「覗き見はどうかと思いますよっ、聖歌さん!」
「すみません、陽香。後学の為に学ばせていただこうとつい、それに絵梨がとても乗り気だったのでその意思を汲んだんです」
「うぇっ!?裏切るんですかっ、聖歌さん!?」
ショックを受けた表情を浮かべて叫ぶ絵梨に全員が微笑みを浮かべる中、一人覗き込むことができなかった龍鬼は不思議そうに首を傾げる。
「こほんっ・・・それよりも全員揃いましたし、娯楽施設へと向かいましょうか?」
「あからさまに話題を逸らしましたね・・・まぁ、いっか。行こっか、冬ちゃん」
「んっ」
咳払いを挟んで龍鬼の手を取って歩き出すのを眺めながら苦笑を浮かべつつ、握った彼女の手を引いて遅れて歩き出した絵梨と由良に並んで歩を進める。
「えっと、すみません・・・覗きなんてしてしまって、好奇心に負けてしまいました」
「うぅん、もういいんだよ。今度絵梨ちゃんと由良ちゃんの、逢瀬を見せてくれたらいいからねっ」
「えぅっ・・・お手柔らかに、お願いしますぅ・・・っ」
「あ、あれ?冗談のつもりだったんだけど、あははっ・・・」
「ふぇ?わっ、私の方ももちろん冗談ですよぉ・・・えへ、えへへっ」
頬を掻きながら苦笑を漏らす陽香に頬を朱に染めながら慌てて弁明する絵梨を尻目に、彼女は由良から視線を向けられていることに気付いて疑問符を浮かべながら顔を向ける。
「んっ・・・どうか、した?」
「っ、っ・・・っ!」
「? んっ、そっか」
「っ、っ!」
「んっ、そうだね・・・っ、陽?」
身振り手振りで意思疎通を示す由良に彼女は相槌を打ちながら返事をしていると、腕を引かれる感覚を受けた彼女がそちらに顔を向けると不機嫌そうな陽香の姿が目に入る。
「むぅ・・・冬ちゃんは、私を見てないとダメなんだよ?」
「んっ、もちろん・・・私の気持ちは、陽にしか向いてないよっ♡」
求めるような視線を受けた彼女は、静かに身を寄せるとギュッと抱き着いて雌の顔を向ける。
「ゆ、由良ちゃんもだよ!?私のことちゃんと見てないと、ダメだからね?」
「っ・・・!」
絵梨のいじらしい様子に気持ちが昂った由良は抱き寄せると、他の者に気付かれないようにスカート内で膨らんだ男性器を絵梨の下腹部に押し付ける。
「むふふっ、冬ちゃん可愛いっ!んーっ――――」
「ひゃっ!?ゆ、由良ちゃん!?もっ、もう・・・しょうがなっ――――」
「皆さん、愛を確かめるのは構いませんが・・・置いていってしまいますよ?」
それぞれが口付けや性行為で愛を確かめようとしていたが、聖歌の鶴の一言で慌ててその場から駆け出すこととなるのだった。
聖歌に案内されながら本邸を後にした一行は玄関前に止まっていた送迎車で揺られること数分、窓から敷地の広さに改めて驚きの声を上げる面々を尻目に送迎車は目的地に停車する。
「こちらが娯楽施設です、見た目は本邸と変わりませんが・・・内装は違うので、楽しんでいただけると思いますよ」
出入り口の両扉の上に表札で『娯楽施設』と書かれているのを一瞥してから、先導して扉を開いて建物に足を踏み入れた聖歌に続いた彼女たち(龍鬼以外)は、内装を目にして驚愕で目を見開いて足を止める。
「これ、って・・・」
「もしかしなくても、クレーンゲーム・・・ですよね?」
そう口にした彼女と陽香の視線の先には玄関広間が広がっており、そこにはゲームセンターでよく見るクレーンゲームが数台並んで置かれている。
「以前に冬華と絵梨と一緒に、ゲームセンターに遊びに行きましたよね?その時にその、ハマってしまったと言いますか・・・リベンジを込めてお母様にお願いしたのですが、少々熱が入ってしまいましてっ」
玄関広間から正面に抜けた先の通路には複数の部屋があり、それぞれにアーケードゲームやガンシューティングゲームなどの筐体がズラリと並べられており、玄関広間から左右に伸びた通路の先も同じ光景が広がっている。
「どうせなら一式揃えてはどうかというお母様の提案で、別邸を娯楽で埋め尽くすことに決めたのです」
玄関広間から二階へと続く階段を上がった正面と左右の通路には、プリクラなどのまた違った筐体が部屋中に並べられている。
「それに伴って太陽光発電設備も常設することになり、電気代もそれで賄っているので問題ありませんっ。ですから皆さんは気兼ねなく、気になったゲームを楽しんでくださいね?」
「規模が大きすぎません?」
本邸には劣るにしても大きく広々とした別邸の全室を、娘のお願いとはいえゲームの筐体で埋め尽くすその思い切りに、それぞれが胸に抱いた共通の思いを絵梨が代表して口に出した。
呆気に取られていた龍鬼以外の面々は絵梨のツッコミにより気を取り直して、娯楽施設と化した別邸に足を踏み入れて中を見て回ることに落ち着く。
「しっかりと景品も入ってるんですね、小銭あったかな?」
「そういえば言っていませんでしたね、この娯楽施設のゲームをするにはあちらのコインが必要なんです」
財布を取り出そうとポケットを漁る陽香の姿に気付いた聖歌は、声を掛けながら玄関近くのメイドが立つカウンターを手で指し示す。
「では皆様、こちらをどうぞ」
一礼したメイドがカウンター下から取り出した物はプラスチック素材で出来たケースに入ったコインの山で、それを複数個取り出すと上に重ねるようにして置いていく。
「コイン?見たことない、絵面だけど・・・」
「っというか、多くないですか?積み上げ過ぎて、パチンコ玉を入れるケースみたいになってますよ?テレビで見ただけで、実際に見たことないですけどね」
コインを一つ手に取って首を傾げる彼女と積み上げられたケースを見てそう呟いた絵梨に、ケースを一つ持ち上げた陽香は少しだけ顔を歪めてケースを下ろす。
「さすがに持ち運ぶには重いですね、もう少し量を減らした方がいいかもしれないですよ」
「たしかにそうですね・・・でしたら片手で持てるくらいのカップがありましたね、それに入れ替えてもらえますか?」
「畏まりました、お嬢様」
聖歌の言葉に恭しいお辞儀と返事をしたメイドはカウンター下から話に出たカップを取り出すと、ケースのコインを移し替えるとカウンターに人数分並べていく。
「これなら冬ちゃんでも持てるね!はいっ、冬ちゃん!」
「んっ、ありがとう・・・陽」
コインの入ったカップを受け取った彼女は陽香にお礼を返し、その様子を眺めていた聖歌は微笑みを浮かべるとメイドからカップを受け取って皆に手渡す。
「それでは各々自由に見て回りましょうか、もちろん取れた景品は差し上げますので帰る際は忘れずに受け取ってくださいね」
渡し終えた聖歌の言葉に了承の返事をした面々は、まずは目の前に鎮座するクレーンゲームへと歩み寄る。
「色々なぬいぐるみやフェギュアが置いてあります、ね?あれ、これって・・・」
クレーンゲーム内に並べられた景品を眺めていた絵梨だが、ふとあることに気付いて聖歌へと顔を向ける。
「もしかして、聖歌さんと龍鬼さんですか?」
「? あっ、本当だ・・・たしかに、似てる」
絵梨の口にした指摘に彼女も気付いて声を漏らし、嬉しそうに頬を緩ませた聖歌は弾んだ声色で返事をする。
「気付きましたかっ?実はお母様に頼んで特注で作ってもらったんです!ぬいぐるみにフィギュアにキーホルダーなど、様々なグッズを取り揃えていますよ!もちろん、全て非売品なのでここでしか手に入りませんっ」
誇らしげに胸を張りながら告げる聖歌に、照れ臭そうに頬を掻く龍鬼以外はその気持ちの大きさに苦笑を浮かべる。
「それにしてもよく見たら、龍鬼さんの方は色々な服装をしてますね・・・聖歌さんの趣味全開ですね」
「どうせなら色々な服を着た龍鬼を見てみたかったので、ついつい熱が入ってしまったんですっ(さすがにきわどい衣装などはここに置いていませんよ、わたくしの部屋に並べて飾ってありますが・・・誰にも見せる気はありませんっ、わたくしだけのモノですから♪)うふふっ・・・」
微笑みを浮かべる聖歌の様子に何かを察した絵梨はそれ以上追及することなく、他のクレーンゲームへと視線を向けると動物のぬいぐるみなどのまた別の景品が入っているのを確認する。
「さすがにお二人のぬいぐるみやフィギュアだけじゃないんですね・・・あっ、あのペンギンさん可愛いっ。由良ちゃん、あっちを見てみようよ!」
「っ、っ!」
絵梨の呼びかけを聞いて別のクレーンゲームを覗き込んでいた由良は側まで駆け寄ると手を握り、並び立って目的のクレーンゲームへと歩み寄っていく。
「ではわたくしは龍鬼のクレーンゲームに挑みます、新たな衣装も入荷したところなのでっ・・・ふふふっ♪」
「アタシはクレーンゲームは苦手だから、聖歌がするのを見守っておくよ。冬華と陽香はどうする?」
硬貨を投入してクレーンの操作を始める聖歌を眺めながら問い掛ける龍鬼に、彼女は陽香と顔を見合わせてから口を開く。
「他のゲームを、見て回ろうと思う・・・陽もそれで、いい?」
「うんっ!私は冬ちゃんと一緒に行くので、また後で合流しましょう!」
そう龍鬼に告げた陽香は彼女の手を取るとその場を後にして、玄関から見て右側の扉を開くと廊下を進みながら部屋の中の筐体に目を向けて、遊ぶゲーム選びを始めるのだった。
初めて遊ぶ格闘ゲームやガンシューティングなどに四苦八苦しながらも楽しい時間を過ごし、気付けば数刻の時間が流れていることに驚きながら一時休息を取るために設置されたソファに並んで腰を下ろす。
「はふぅ・・・ちょっと目が疲れちゃったね、冬ちゃん」
「んっ・・・でも色々な、ゲームがあって面白いよ?」
一息吐く陽香の言葉に同意しながら口元を緩ませて言葉を返す彼女に、陽香も顔を綻ばせるとメイドから受け取ったジュースの入ったコップを近くの小さなテーブルに置いて感情のまま腰に手を回して抱き寄せる。
「んっ、陽?」
「えへへっ、冬ちゃーん♪」
不思議そうに自身を見上げる彼女の髪に頬擦りしながら楽しそうな声を漏らす陽香は、さらに抱き上げると足の上に座らせると匂いを堪能しようと鼻を押し付ける。
「すん、すんっ・・・ぷはぁっ♪やっぱり冬ちゃんは良い匂いだねっ、少し汗を掻いたのか匂いがちょっと濃いね!」
「んぅっ・・・♡恥ずかしい、から・・・あんまり、言わないでっ♡」
身動ぎしながらそう口にしつつも拒絶することなく受け入れる彼女のいじらしい姿に、陽香は胸を高鳴らせながら後ろから回した腕の力を強めて包み込むように抱き締める。
「もう少しだけ休憩したら、また他のゲームを遊ぼっか?それまでは冬ちゃんを堪能するね♪」
「んっ♡陽の気が済むまで、私の身体を好きにして♡」
自身の全体重を預けて身を委ねる彼女に喉を鳴らした陽香は、回していた手を腰から膨らみに添えて柔らかさを確かめながら匂いを堪能するのだった。
リフレッシュのできた二人はジュースを飲み干してコップを片付けると、他の部屋を回って色々なゲームを遊んで過ごし・・・気付けば時計の針が夕方を示していることに気付く。
「そろそろ皆と合流した方がいいかな?」
「んっ・・・いい時間だし、それが良いと思う」
陽香の提案に賛同した彼女は手を繋いで玄関広場まで戻ると、聖歌がクレーンゲームに挑んでいる姿とそれを眺める龍鬼の姿を目にする。
「そんなに欲しいもんか、それ?」
「何を言うのですか、龍鬼!執事服を着た龍鬼ですよ、欲しいに決まっていますっ!」
「おっ、おう・・・そうなのか、言ってくれればそれくらい着てもいいぞ?」
「それはそれ、これはこれです。フィギュアを取ることが出来たら、服の採寸をしましょうか」
聖歌と龍鬼の会話を耳にしながら歩み寄ると、彼女たち二人の存在に気付いた龍鬼が声を上げる。
「おっ、二人とも戻ってきたのか。その様子だと楽しめたみたいだな!」
「はいっ!色んなゲームがあって、すごく楽しかったです!もういい時間だったので、戻ってきたんですけど・・・」
陽香の言葉で備え付けの時計へと視線を向けた龍鬼は、針が夕方を指示していることに気付いて驚いた表情を浮かべる。
「もうこんな時間だったのか、全然気付かなかったな・・・聖歌っ!もう夕飯の時間だぞ!」
「っ?時間?って、もうこんなに時間が経っていたのですねっ」
龍鬼に肩を揺らされながら声を掛けられた聖歌はクレーンゲームから視線を外し、時計と彼女たちに気付いてクレーンの操作をやめると周りを見渡して疑問を口にする。
「絵梨と由良は、まだ戻ってきていないんですね」
「戻ってくるように連絡入れとくか」
スマホを取り出して連絡アプリを起動した龍鬼は慣れた手つきでメッセージを送り、既読と返事が来たことを確認するとスマホをポケットに仕舞って聖歌に顔を向ける。
「すぐ戻るってさ、かなり誤字ってて焦ってるみたいだったけど・・・大丈夫か?」
その言葉を聞いた聖歌と陽香は視線を交差させてコンタクトを図り、同じ結論であることを確認し合うと頷いてそれぞれの愛する者へと顔を向ける。
「それじゃあ私と冬ちゃんは、そこのソファで休んでおくのでっ」
「っ?陽?」
自身の腕を抱き寄せてそう口にする陽香に疑問符を浮かべる彼女を尻目に、聖歌も龍鬼の手を握って引き寄せると声を返す。
「ではわたくしたちはゲームの続きをしましょうか?」
「コインを入れた分もあるしな、いいんじゃないか?」
聖歌の言葉に肯定の返事をした龍鬼に微笑みを浮かべてから、もう一度アイコンタクトを陽香と交わして頷き合う。
「じゃあ、聖歌さん」
「えぇ、陽香」
「「また後でっ」」
仲良く口を揃える陽香と聖歌に首を傾げる彼女と龍鬼だったが、それぞれが腕と手を引かれたことで引っ張る相手に意識を向ける。
ソファまで彼女の手を引いてやってきた陽香は、先に腰を下ろしてから彼女を足の上に座らせて抱き締める。
「すぅーっ・・・!むふぅ〜♪」
「陽、絵梨がすぐに・・・戻って来る、よ?」
自身の髪を顔を埋めて深呼吸して満足げな息を吐く陽香にそう尋ねると、キョトンとした表情を一瞬浮かべるがすぐに柔和な笑みを浮かべて強く抱き締める。
「そのことなら問題ないよ、絵梨ちゃんと由良ちゃんもお楽しみ中みたいだから!」
「お楽しみ・・・?」
不思議そうに首を傾げる彼女にも分かりやすいように膨らみに手を添えると、意味を理解したのか頬を朱に染めながら納得した様子で甘い吐息混じりの声を漏らす。
「なら・・・問題ない、ねっ♡」
「そうそうっ!それに誤字するぐらい慌てていたってことは、まだ途中だと思うからキリのいいところまでするんじゃないかな?」
キリのいいところと言われて思考を巡らせた彼女は行きついた答えに頬をさらに紅潮させ、陽香に身を寄せるように深く座り直すともたれかかるように体重を預ける。
「じゃあ、私たちも・・・たくさん、できるねっ♡」
「もう、冬ちゃんっ。夜もするんだから、軽くだからねっ♪」
ぐにゅっ♡と形が変わるほど強く膨らみに添えられた手が食い込む快感に身を震わせた彼女は、小鳥が餌を求めるように唇を突き出しながら最愛の人からのキスを求める。
「んんっ、陽っ♡んっ、んー・・・っ♡」
「むふっ・・・♪可愛いなぁ、冬ちゃんはっ!絵梨ちゃんたちが戻ってくるまで、たっぷりキスしてあげるからねっ!」
「んっ、キスだけじゃなく・・・身体もいっぱい、触ってほしいっ♡」
「そこも抜かりないから大丈夫だよ、いっぱい気持ちよくしてあげるねっ♪」
彼女の要望に笑顔で返事をした陽香は這わせている手を動かし、身体を好きに弄られる快感に身を捩りながらも逃げることなく受け入れる彼女は、周りにバレないように声を押さえて嬌声を漏らす。
「んっ、ふぅ・・・っ♡んむっ、ふくっ・・・♡」
「むふふっ・・・♪(必死に声を押さえてる冬ちゃん可愛い♪龍鬼さんは聖歌さんとの会話でこっちに気付いてないし、メイドさんも気を使ってか周りにいないからバレることないのに・・・♪)」
自身に比べて小さな身体で必死に声を押し殺す彼女の様子に気持ちを昂らせた陽香は、責めを強めて耐える彼女の姿を楽しそうに眺めながら絵梨たちが戻ってくるのを待つのだった。
~♡♡♡~
別邸にあるトイレの個室で届いたメッセージに目を通した絵梨は、自身を見下ろす由良に視線を向けるために顔を上げる。
「そろそろ夕食の時間だから戻ろうって、連絡が来たんだけど・・・わぷっ♡」
どう返事をしようか相談するために口を開いた絵梨を遮るように、頬に自身の猛り立つ肉棒を押し付けた由良は呆れた声を漏らす。
「――なら早めに終わらせないとね、このままじゃ戻れないもの」
ペチペチッと太く硬さを増した肉棒で絵梨の頬を叩く由良に、喉を鳴らして瞳を蕩けさせながら喜びで頬を紅潮させる。
「っ・・・♡じゃあおち〇ぽを満足させられるように、頑張るねっ♡」
頬を叩く肉棒を手で優しく包み込んだ絵梨は、笑みを浮かべながら口を大きく開くと肉棒を喉奥まで使って咥え込む。
「んぢゅっ、ぢゅるっ・・・!♡じゅぷっ、じゅうぅ・・・っ!♡」
下品な音を立てて肉棒に吸い付いて頭を前後させて味わいながら、喉奥を叩く肉棒に涙目を浮かべつつ恍惚とした表情を浮かべる。
「じゅるっ、じゅるるっ・・・!♡ぢゅぼっ、じゅぶっ・・・!♡」
「――おち〇ぽを舐めるのもうまくなったね、ほぼ毎日練習させた甲斐があった」
一生懸命肉棒に奉仕する絵梨の姿を見下ろしながら、そんな感想を漏らしつつ労うように優しく頭を撫でると嬉しさで秘部から潮を吹く。
「じゅぷっ、ちゅぱっ・・・♡夫を喜ばせるのも妻の役目だもん、これぐらい当然だってお母さんも言ってたもんねっ♡」
「――お義母さんも同意見だとは思わなかった、けどおかげで話がスムーズに進んだけど」
褒められて口元を緩ませる絵梨に視線で催促すると、頷きと共に肉棒を咥え直すと舌を使って全体を舐め回しながら味を堪能する。
「じゅぷっ、じゅるっ・・・!♡んじゅっ、ぢゅぱっ・・・♡ぷぁっ、綺麗になったね♡」
引き抜いた自身の唾液に濡れた肉棒を見つめて柔和な笑みを浮かべる絵梨に、由良は満足そうに頷きを返すと腰掛けていた便器に深く座り直す。
「――それじゃあ、自分で
「うんっ、任せて♡んしょっ・・・とぉっ♡」
由良の指示に嫌な顔せず即答した絵梨は覆い被さるように跨ると、秘所に肉棒を擦り付けて狙いを定めてから一気に腰を下ろして膣内に挿入する。
「んっ、はぁぁ・・・っ♡うまくぅ、挿入れられましたぁ・・・っ♡」
「――それで終わり、じゃないよね?」
「んくっ、わかってるよぉ・・・♡んぅっ、ふくっ・・・!♡くぁ、んふぅ・・・っ!♡」
由良の問い掛けに口元を緩ませて返事をした絵梨は、腰を振って肉棒を出し入れしながら膣内を締め付けて刺激を与える。
「――んっ、上手上手っ。でももっと頑張らないと、何時まで経っても戻れないよ?」
「っ!♡ふぅっ、くぁっ・・・!♡うぐっ、ふぉっ・・・!♡」
由良の指摘を受けた絵梨は焦った様子で腰振りを速め、肉棒が最奥の子宮口を叩く度に身体を震わせて秘部から愛液を撒き散らす。
「ふぐっ、うぎっ・・・!♡はひっ、んぎゅ・・・っ!♡」
肉棒で子宮を押し上げて潰される感覚にだらしない顔を晒す絵梨に、情欲を駆り立てられた由良は腰を打ち上げて違う角度から膣内を擦り上げる。
「くぁっ、由良ちゃっ・・・!♡私が動くっ、からぁ!♡勝手に動かっ、ないでぇ・・・っ!♡」
「――早く戻るために手伝ってあげる、絵梨は子宮を押し潰されるのが好きだよねっ」
「そっ、そういう問題じゃっ――――ふほぉっ!?♡」
妻の抗議を無視して腰を掴んだ由良は突き上げるような腰振りを行って子宮を押し潰し、嬌声を上げる絵梨に気を良くした由良は強く腰を打ち付けて快感を叩き付ける。
「んぉっ、ほぉ・・・っ!♡ふぎゅ、ひぎぃっ・・・!♡」
快楽に身を震わせて姿勢を維持できなくなった絵梨は由良に倒れ込むようにしがみつき、軽い絶頂を迎えて潮を吹く絵梨に配慮することなく由良は腰振りを速める。
「――膣内の締め付けも強くなって、気持ちいいよっ・・・まずは一発、
「ひぅっ・・・!♡待って、今射精されたらっ「――射精るっ・・・!」――――ほひょおぉぉぉぉっ!!?♡」
耳元で囁かれた言葉に待ったをかけた絵梨だが時すでに遅く、肉棒が一際大きく震えてから吐き出された精が子宮内を突き破らん勢いで満たしていく幸福感に、大きな嬌声を上げながら身体を仰け反らせつつ絶頂を迎えて潮を撒き散らす。
「ふぅっ、ほひぃ・・・っ♡お腹の中、あったかぃ♡・・・えへへぇっ♡」
「――はぁ・・・喜んでくれてるところ悪いけど、私はまだ満足してないよ?」
膣内での射精が落ち着いた肉棒だがその硬さと太さは健在であり、言葉通り満足していないことを身体で感じた絵梨は口元をだらしなく緩ませる。
「ぁっ♡・・・うんっ♡由良ちゃんが満足するまで、私の身体を好きに使って気持ちよくなってねっ♡」
「――最初から、そのつもり・・・っ」
「んぎゅっ、ふぁっ・・・!♡くぅっ、ほぉっ・・・!♡」
腰振りが再開されて肉棒が子宮を叩き潰すことに喜びの嬌声を上げる絵梨は、本来の目的を忘れて快感に溺れて何度も絶頂を迎え、由良が落ち着いてメッセージの件を思い出した頃には数十分もの時間が経過しているのだった。
~♡♡♡~
彼女を優しく責め立てて絶頂に数回ほど導いた頃、床を強く踏み締めて駆け抜ける音が耳に届いたことで顔を上げる。
「絵梨ちゃんたちが戻ってきたのかも、この続きは夜に持ち越しだね♪」
「ふぅ、はぁ・・・っ♡うんっ♡楽しみに、してるね・・・?♡」
トロンッと蕩けた瞳を向けて甘い声を漏らす彼女に口元を緩ませた陽香は、支える形で彼女を立たせると寄り添いながらクレーンゲームを遊ぶ聖歌たちに歩み寄る。
「皆さん、すみませんっ!遅くなっちゃいましたっ!」
「っ、っ・・・!」
予想通り姿を見せた絵梨と由良は申し訳なさそうに眉を下げながら謝罪を口にし、頭を下げる二人を宥めながら気にしてないと伝えるとホッと安堵の息を吐く。
「それでは全員揃いましたし、本邸へ戻りましょうか」
聖歌の号令に他の面々は頷きで返し、いつの間にか側に立っていたメイドに目配せすると一礼して姿を消す。
「夕飯食べた後はどうするんだ?」
「そうですね、ボードゲームなどもありますが・・・会話に花を咲かせるというのも、良いかもしれませんね」
龍鬼の問い掛けに顎に手を添えて考えを口にする聖歌に、陽香も賛同の声を上げて彼女に顔を向ける。
「いいですね!友達とそういうことをしたことがないので、楽しみです!ねっ、冬ちゃん!」
「んっ、たしかに楽しみ・・・っ?絵梨?」
「ふひゃっ!?ななっ、なんですか!?」
陽香の言葉に頷きを見せながら肯定の返事をした彼女だが、気になったことを見つけて絵梨に話を振ると驚いた声を返される。
「さっきから、スカート押さえてるから・・・なにか、あったの?」
「これは気にしないでくださいっ、ちょっとその・・・溢れそうなのを押し留めてるだけですからっ!」
「? そう、なんだ・・・?」
意味は分からないが顔を赤くして必死に口にする絵梨にそれ以上追及できず、メイドが迎えの手配を済ませて戻ってきたことで有耶無耶のままこの話は流れることとなった。