あくめのオナホ なかだしメスイキ同時体験、生涯淫魔の栄養タンクな女体化副作用付き 作:あかん子を説法
サキュバス側から見たら、自分らはきっちり術中に嵌った様に見えているのでしょうか。それとも、味に違和感を覚えてくれているのでしょうか。
何一つ、分かりませんが。
「んっ、ぺろっ、くちゅっ、ちゅっ、っ」
「オナホぺろぺろ、そんなにきもちいいですか」
自分の舌で舐めるのが、やっぱり一番安心……ぁっ、おしり、おくっ、だめっ。
「んおぉっ、っ、ぉくっ、ぅううっ!」
寝室のシーツは濡れっぱなし。食べている時と寝ている時以外、延々延々、性行為。
気付けば時計は一周して、次の日の朝になる。そんな爛れた日々が始まりました。
「はーー……ジャマ、入るっていってましたよね?」
「っーー……そう、ですね……」
取れた有給は来週の月曜日まで。残り5日間。出来れば、それまでに決着を付けなければなりません。
「まだ、足りないってんですかねー……」
「ふーー……んっ、っ……」
「しかたないですねー……」
しかし、白状すると。二日目の朝の時点で、自分はもう気にしていないどころか、ずっとこのままでいいとさえ思っていました。
飢えたオナホを差し強請れば、注ぎ込んでくれます。
抱き締めて欲しいと我儘を言えば、抱き締めてくれます。
何も言わなくても、ずっとそばにいて、愛欲を満たしてくれます。
香の効果は恐らく途中で切れていました。にも関わらず、気怠いカラダを引き摺って、何もかも忘れる程に、愛して、愛されて。
そのせいでしょうか。三日目にして、身体に異変が現れました。
「っ、んぅっ……!」
「……? どうしたんですかー、サカキさん」
水分を摂ろうと、浄水器の前まで歩いて行った時です。
ぴりっ、と。股間の辺りに、何やら乾燥した唇が裂ける時の様な痛みが走りました。
「……なんでも、ありません」
これだけ行為を繰り返しているのですから、痛みが出ても不思議ではありません。一番激しくされている筈のお尻の穴は何故か無事ですけれど、実際首筋とか肩に付けられたキスマークの所とか、特に乳首の辺りなんかはもうずっと前から腫れぼったくてヒリヒリしますし。
それに、ナカノくんはその時オナホのお尻を撫でてによによしていましたから。何かのイタズラが影響したんだろうと、特段気には留めませんでした。
しかし、間も無く。
「っ、どうぞ、コーヒーと、お茶菓子です……栄養剤も、忘れずに飲んでくださぁっ……!」
「……マジでどうしたんですか、さっきから」
痛痒さが酷くて、つい内股を擦り合わせてしまった時。ぴりりと一層裂けて、今度は強烈な疼きが生じました。
「っ、いえ、ほんとに、何でも……っ」
出血、している……? 滑って、何か、垂れてっ。
「いや、僕、お尻愛でてるんですけど……さっきからお股庇ってますやん、触ってないのに」
流石に目敏い彼に気付かれました。「ちょっと見せて下さい」と、裸に一枚羽織っただけのエプロンを捲り上げられて、そこで判明します。
「……サカキさん、これ」
「んきゅっ⁉︎」
患部に触れられた瞬間、強烈な刺激が官能中枢を打って、腰が抜けてしまいました。
尻餅をついて、ソファーに座る彼を呆然と見上げます。
「……っ」
彼は錠剤を頬張りました。何やらスイッチが入った様で、目が鷹の様になっています。
「い、いったい何をっ」
此方のエプロンを再び捲り上げて中に頭を突っ込み、先程と同じ箇所を今度は舐めてきました。
「ふあっ⁉︎ っにゃっ、ナカノくんっ、まってっ! いたっ、あっ、いた、ひぃっ!」
「っ、確かにちょっと、血の味しますけど……ホントに痛いですか?」
「なんでっなめて確かめたんですかっ」
「へへ、ちょっと癖になってきてまして、ぺろっ」
「んぐぅっ!」
舌が皮膚の中に潜り込んできています。ぞわぞわとした震えが背筋を駆け抜けて止みません。
「どうなってっ……はぅっ、っ!」
「ちゅっ、ちゅぱっ」
「っっ! やめっ、くらさいっ……!」
一頻り刺激した後、彼は吸い付けた唇を離しました。
そして、急に我に帰った様に驚きます。
「っ、はー、やっぱり! ガッツリ裂けておまんこになってますよ! どうしたんですか、これ⁉︎」
「しりませんよっ! かぶったまま言わないでくださいっ!」
曰く、完全に女性器になっているとの事でした。
陰茎も汁を噴き出す度、明らかに小さくなっています。要は、至る先はオナホに相応しい身体なのでしょう。
「きっとナカノくんが、擦り過ぎたせいです……っ」
「いや、サカキさん自分でも沢山スリスリしてましたよね」
「それはっ、っ、そんなこと、っっ」
少しベソをかいて彼を責めましたが、この手の口論全く敵いません。
口籠った所で唇を塞がれて、乳首を擦られてしまいます。
「っ……れろっ、はふっ、っ……」
認めたくありませんが、これ、凄く気持ちいいんですよね。乳首なんて彼に弄られるまで感じた事なんてありませんでしたが、今やすっかり開発されてしまったのか、数十秒も続けられたら絶頂感に襲われます。
うう、抗えません。少し感情的になって毛羽立っていた心が濡れて、しっとりしていきます。
「っは、ま、乳首の方は僕のせいかもしれませんけどね」
「っ……そーれすっ、ナカノくんのっ、ナカノくんのせいですよっ」
「そーですねー」
抱き寄せられて、頭を撫でられました。一応、上司なんですけど、なんて。目で訴えてみたりしますが、馬鹿馬鹿しいですね。自分の身体はもう、彼の腕の中にすっぽり収まってしまう程小さくなっています。
「……お風呂場、いきましょう」
彼に抱かれたまま浴室に行き、確認します。
「……っ、はーー……っ」
これでは若く見られるどころか、並んでいたら怪しい目で見られてしまうかもしれません。鏡に映る姿は、最早十代の少女です。陶器の様な肌をした、華奢で柔和な肢体を彼の腕に預け、頬や肩の頭なんかを紅潮させて、紅の瞳をとろんとさせながら、背後の逞しい肩首に桃色の頭髪をしなだれ掛けています。
その股倉、小指の先程にまで小さく成り果てた白い突起の下。一本の筋を指でなぞると、確かに。繋がっていた筈の極小の峰の如き筋皮が無くなって、深い裂け目が形成されている事が分かりました。
「んっ、ホントに、割れてしまってますね」
「ですね、中身も、ほら」
「んはっ⁉︎」
突然、背後から伸びてきた手指でくにっと開かれると、中には鮮やかなピンク色の粘膜が。
「いや、開いて、見せなくてもっ……」
咲いています。愛らしい、淫靡な華が、自分の股で。恥ずかしくて見ていられません。
「だってサカキさん、こうでもしないと、怖がって見ようとしませんよね」
「はふっ、っ、くすぐったっ、ぁっ」
思ったよりも下の方へ、彼の中指が滑り込んだかと思えば。肛門でもオナホにある肉筒でも無い、自分の身体に新たに開いた恥ずべき穴に、挿入ってきました。
「あっ! っ、んんんっ……!」
奥へ奥へ、進んでいく程に、オナホで予習した通りかそれ以上の新鮮な刺激が腰の奥に直接響いて、脳味噌が直接弄られたと錯覚する様な、深くて鋭い官能に曝されます。
「ぅやっ、ゆびっ、いれっ……っ、んうぅっ! ばかっ、いきなりはっ……んんんっ!」
弄る太腕は優しく、それでいて乱暴で、屈強です。自分の力では動かせませんでした。
しかし腰は動かせます。逃せばいい、筈なのですが。艶かしくクネって、自ら快感を迎えにいくばかりで、全く思い通りになりません。
「はーーっ、っ、ぁあっ」
耳元で「痛くないですか?」と囁かれました。ぞくりと快熱が背筋を駆け上がります。
分かっているだろうに。こんな浅ましい様を晒しているんですよ。
「っ、いたく、ない、です」
「あら、ウソ、つかないんですね」
「つけませんよっ、っ、こんなのぉっ」
悔しくて、でも気持ち良くて、訳も分からず瞳から涙が伝っていきます。
はたり、はたり。切なさで締まる割れ目もまた、同じ様に。透明で粘質な汁気を溢して、彼の指を伝い落ちました。
「はぁっ、あっ、っ、はーーっ」
彼は意地悪く尋ねます。
「……どうします?」
最後の一線は、此方から越えるべきだとでも言いたいのでしょうか。
「どうって、だめですよっ、こんな、ちいさくて、せまそうなっ……あぁっ⁉︎」
酷いです。口籠っていたらオナホの方の女の子の穴に、逸物を挿れられてしまいました。
「っ、大丈夫じゃ、ないですかぁ? こっちのだってキツいですけど、ちゃんと奥まで……挿入りますしっ」
「ふぐっ、っ! っ……!」
と、その時です。突然、ドンドンドンドン! と非常に大きなノックの音が響きました。
玄関の方からです。続け様にドアホンが連打されて、けたたましくチャイムが木霊します。
「……ひょっとして、遂に来たのか?」
「……」
いつまで経っても止みません。ドアや窓、入り口となる場所には、かの先生から届けられた珍妙な縄紐が掛けられています。魔の者の侵入を防いでいるらしいのですが、流石に少し恐ろしくなってきたので、行為を中断し彼と共に確認する運びとなりました。
「別にサカキさんは待ってても良いでしょうに」
「っ、万が一、会社の人だったら、自分が応対するひつようがありますからっ……」
「それはなさそうですけどねぇ」
抜けてしまっている腰を彼に支えられながら、ボタンを押してインターホンを起動してみます。
「うあっ」
映っていたのは、鬼の様な形相をしたフクちゃんでした。
彼に一体何があったと言うのでしょう。頬はこけ、瞼の下に深いクマの刻まれた血眼がぎょろぎょろと動き、此方を覗き込みます。
「サッカー、ミテルナ? アケロ」
思わず言葉を失ってしまいました。
「おーおっかないですね、これは」
「な、のんきな……っ」
ぎゅっと抱き締められます。此方の心情を察して、安心させようとしてくれているのでしょうか。
「ダレダ? ソコニイルノハ!」
「あー、覚えてません? ナカノと申しますー、前一度お会いしたと思うんですけどー」
「ガアアアアアアアアアアコノハクジョウモノオオオ!」
絵に描いたような発狂でした。
「ハヤクデテコイデナキャオカスオカシコロスゼッタイユルサナイオカスオカスオカスオカス」
耳を塞ぎたくなる様な言葉が羅列されていきます。聞くに堪えません。インターホンを慌てて切りました。
しかし切っても、声はドア越しに呪詛の様に聴こえ続けます。
「ご近所迷惑ですよー! 通報しますねー!」
ナカノくんは対抗する様に大声を上げると、自分を抱えながら移動して、スマホを確認しました。
「うわ、お決まり。圏外ですやん」
「ううぅ、どうしてそんなヨユウなんですかっ」
「いや、まあ、ちょっとこういうのには慣れてまして」
騒々しさは増していきます。このままではドアが壊されてしまいそうです。
「ナカノく、んんっ」
不安げに彼を見上げた刹那、唇を奪われました。
こんな時なのに、燃える様なキスです。しっかり、たっぷりと舌を絡められて、舐り溶かされます。
「っは、な、なな、なんれっ」
「ここは僕に任せて頂けますか?」
一つの震えもなく、そう言い切られました。
自身溢れるその姿はこの場に於いて救いの神の様です。ただただ頷くしかありません。
「ありがとうございます」
「んっ……んんんっ」
彼は此方の胸と尻を優しく愛撫しながら言いました。
こういう時は、怖がったらいけません。
寧ろ、怖がらせにいきましょう、と。
「それでっ、なんっ、れえぇっ!」
彼も、自分も、やっぱり正気には程遠いのかもしれません。ドアの前に押し付けられた自分のお尻の穴に、彼の逸物が挿入されていきます。
「っしょぉっ!」
「っはぁっ!」
未だ止まない呪詛を掻き消す様に、ぱんっ! と肌と肌の打ち合う音が木霊しました。
「そらっ、そらそらそらっ!」
「あっ、ぐっ、ううぅっ!」
普段こんな威勢のいい掛け声なんて上げないと思うのですが、アピールでしょうか。分かりませんが、自分もまた妙な背徳感を煽られて、弾ける官能に耐えかね甘く上擦った声を漏らしてしまいます。
「……ナニヲシテイルンダ」
すると、何という事でしょう。程なく呪詛は徐々に困惑と焦燥の色合いを見せる様になったではありませんか。
「なにって、そりゃナニですよー」
「んっ、っ、ぅっ!」
「フザケルナ! ソレハ……ソレハオレノオナホダゾ!」
「おー、ひどいこと言いなさってまーっ」
おかしいです。ゾクゾクします。自分はマゾでは無い筈ですが、さっきまでは悲しいだけだったフクちゃんの心無い言葉に、脳髄が性的興奮を示しています。
「ぅっ、ぉっ、ぉっ、ぉんっ、っ……んぉっ、ぉっ! おぉーー〜〜っ⁉︎」
溢れ出す絶頂感を抑えきれず、意識は白み、全身が波打ちました。
小さな竿先から情けない汁がぷちゅっ、ちゅっと噴き出してドアを打ちます。その下の割れ目からも少し噴き溢れて、玄関の床を水浸しにしてしまいました。
尚、彼はそんな自分をぎゅっと強く抱き締めて、熱い肉棒をぐりぐり最奥へと押し付けてきます。その圧を感じる度また更に瑞々しい快感が搾り出されて、まるで果物にでもなった気分です。
「ヤメロ! イマスグニヤメロ! ハナセ!」
「ふっ! いやですよー! サカキさんはもう僕の大事な人になりましたから! 絶対離しませーん!」
「っーー〜〜!」
やめてください。顔から火が出そうです。アツくて、アツくて死んでしまいます。
「なかのっ、くぅっ、っ゛!」
再び抽送が再開されました。容赦無い責めに、意識は白黒します。
絶頂感に終わりが来ません。一突き毎に先っぽから浅ましい汁が出ていきますが、何かおかしいです。下に穴が空いて漏れているせいか、上の水瓶がどんどん枯れていく様な、そんな感じがします。
「コノッ……オマエモナニヲヨガッテイルンダ! オトコノクセニ!」
「ぅっ、っ、ふっ、んんっ」
「ダレノチンポデモツッコメレバイイッテノカ⁉︎ アア⁉︎」
「んぉっ、ごめっ、なさぃっ、っっ」
あまりに情けないせいでしょうか。口撃が自分の方にも及びました。恐ろしい語気です。しかし、もう怖くありません。どちらかというと、申し訳無さと切なさで胸がいっぱいです。
「失敬ですねー、誰のでも良いってわけじゃないですよねーサカキさん。フクちゃんさんより、僕の方がいいですもんねー」
「はぁっ、ちょっ、いじわるっ、っ」
「嘘言わんでええですから、答えて下さい」と優しく耳打ちされました。
流石に言いたくありません。身をくねらせて抵抗の意思を示しました。
が、そうするとわざとらしく腰の動きを焦らされてしまいます。
なんで意地悪するんでしょう。言わなきゃ気持ち良くしてあげませんよ、なんて。
こんな事、言わなくても分かっているだろうに。
「フクちゃん、ごめんっ……なかの、くんのぉっ……なかのくんの、ほうがっ、やさしくてっ、きもちぃ、れしゅぅっ……!」
「っ……おりこーさんっ」
「ぅおぉっ⁉︎ っ、っおお゛っ⁉︎」
どちゅんっとご褒美の抽送が返されました。
燻らされていた腰の炎は一気に燃え上がります。自分はまたしても絶頂し、竿先よりもその下の穴から多めに汁を吹き散らしました。
「ぉ、ぉーー、ぉ゛ーー〜〜」
それもまた終わりが見えません。やがて上の水瓶は枯れて、絞られる灼熱感ばかりが残る様になりました。
「ぉっ、んっ……ちゅっ、っ、んっ……」
更に、その熱に喘ぐ唇が蓋されれば。脳味噌は茹で上がり、愛欲と多幸感だけで満たされていきます。
「サッ、かー……」
二人だけの世界です。そこにもう、フクちゃんの入る余地は有りません。
怨嗟の声は次第に遠退き、やがて聴こえなくなりました。
事後、再び浴室に戻り、自分達はシャワーを浴びながら余韻に浸ります。
思い返せば最後の方、啜り泣く様な声だった気がします。元のフクちゃんに戻っていたのでしょうか。そう思うとなんだか心苦しいです。
「気にしたらダメですよ」
「……カオに、でてましたか」
考えても、仕方のない事なのでしょう。きっともう会えないのでしょうから。
「……あの、サカキさんって下の名前なんて言いましたっけ」
眠る前。同じベッドで眠る彼がふと改まって尋ねて来ました。
お互い向かい合って眠るまでになってしまったのに、おかしな話ですね。
一応職場では皆名札を首に掛けているのですが、案外人は呼ばない名前は覚えないものです。飲み会では毎度定例となっています。
「はーー……呼ぶ、つもりですか……?」
「だめ、ですか?」
「っ、そんな物悲しいカオ、しないでくださいよ……しゅんたといいます」
「へー」
似つかわしくない姿となってしまった今、名乗るのは何ともむず痒い気分です。
「じゃあ、しゆさん、っていうのはどうですか?」
「へっ?」
驚いてしまいました。発想そのものもそうですが、思いの外ドキッとしてしまった自分に。
「これなら、柔らかい感じで、女の子っぽくていいと思うんですけど」
「……」
心臓の音が、喧しいです。ふーふーと、呼吸が落ち着きません。身じろぎしてしまって、衣擦れと一緒にただならぬ気配が相手に伝わってしまいます。
「イヤでしたらすんません。その、あだ名で呼び合うの、ちょっと羨ましくて」
色々ありました。身体は普通ならぱたりと眠りに落ちてしまいそうな程消耗しています。
なのに、アレだけシたのに、灼ける様に疼く下腹部の最奥が拍動の度に疼いて、自分を寝かせてくれません。
ほしい。
衝動を自覚していても、自重は出来ませんでした。
「あの」
「……なんですか」
ぺろん、と布団を捲り上げて、怪しく輝く淫紋の下。しとどに濡れそぼった割れ目を突き出し、精一杯甘えた声で彼の下の名前、つよしを略して呼びます。
「自分の、こっちの穴。埋めてください、つよくん」
「……いいんですか」
強張った表情で彼は返事しました。
自分は無言で頷いて、身をそっと寄せます。
「分かりました」
「……っぁ」
本物の痛みと、圧迫感。本当の男女のまぐわい。
ある筈のないその場所を拓かれて、自分の世界は変わってしまいました。
「ぁっ、ああぁっ!」
四日目に入った夜から、五日目の朝まで。
その間触れ合っていない時間は、恐らく無かったと思われます。
「はっ、はっ、しゆさんっ、っ、ふっ」
「っ、よしくっ……っっ! っーー〜〜〜〜……!」
これまでとは次元の違う、終わりの見えない快感と、多幸感でした。
収まるべき所に収まったといった感じです。一度溝に嵌ってしまった玉は、無理矢理に取り出さない限り元に戻らない様に。
自分は彼から離れられない身体にされてしまいました。
「しゆさんっ、また出ますっ」
「あっ、っ、ゃっ、ぬかないれっ、っ、へうぅっ」
孕む可能性を気にしてか、先程から射精直前で抜かれて、オナホの方に切り替えられてしまうのですよね。
「ちょっ、ええっ⁉︎」
なので、今回は逃がしません。両手両脚で抱き着きます。
「んぐっ、っぉっ、ぉ、ぉ、ぉーー〜〜……っっ!」
「ううっ!」
ちゃんと最奥に、白濁液が注ぎ込まれました。
満たされていきます。同時に腹上のオナホの方が溢れて、自分の臍の上に灼熱を零しました。
「ぅっ、っ、ぁーー〜〜〜〜……!」
絶頂による排泄感に襲われましたが、逸物を何かが通る感覚はもうありません。ただ火傷するくらいに熱いばかりです。
代わりにその下、出来立ての情けない雌穴が多幸感に喘ぎ、幾度か潮を撒き散らした後弛緩して、お尻の下のシーツに暖かな粗相のシミを広げていきます。
「もー、だめじゃないですかっ」
「んっ、っ……!」
行為に於いてはすっかり彼が上司です。お叱りのキス。乳首と股間の突起の愛撫。お尻の穴虐め。オナホ二穴責め。キスキスキス。
すっかり柔らかくなってしまった身体を、ぐずぐずになるまで蕩されます。
「ーー〜〜……ぅーー〜〜〜〜………」
「はー、シーツ変えないとですねー。起きますよー」
寝室を出ても、廊下で。リビングで。玄関で。浴室で。
家の中なら、何処でもずっと。絡み合った粘膜同士が離れる事はありません。
「んくっ、っ、っあぁ! はあぁっ!」
嬌声、水音、鳴り止まず。家中を淫らな性臭でいっぱいにして、二人の獣は愛に溺れていきました。
そうして、有給休暇最終日。
「……ぁ」
ソファーの上でふと目覚め、重怠い身体を起こして時計を確認すると、もう昼間でした。
布団、覚えがありません。掛けてくれたのでしょうか。
傍で自身の腕を枕にすやすやと、静かに寝息を立てている彼を見ます。
「……ふふ」
微笑みが溢れました。こんなにも誰かを愛おしく思う日が来るなんて、少し前の自分は想像もしなかったでしょう。
成り立ちは歪です。本来であれば交わる筈も無いし、交わっても目的が達せられれば終わりの関係な筈ですが。最早とてもそんな気分にはなれません。
「幸せそうね」
「っ⁉︎」
突然、声がしました。ちょっと苦しそうな、喉の奥で使えた感じの女性の声です。
その方へ向きます。するとリビングのど真ん中で、何やらパッツパツの変態チックなコスプレ衣装を纏ったふくよかな女性が佇んでいました。
「いつも美味しそうなしけた面してたのがウソみたい。ほんとヤんなっちゃう」
よもや、この人が……? だとして、どうやって入って……。
「入れ知恵されてるだけあって見当は付いてるみたいね。そうよ、アタシがあんたをその身体にしたサキュバス。その辺の魔除けはごあいにく様、突破させて頂いたわ」
ふわり、重そうな見た目に反し、物理法則を無視した様な挙動で宙を舞い、此方に近付いてきます。
何をされるのかと身構えました。しかし彼女は前を通り過ぎて行きます。
「んひゃっ」
そのすれ違い様、さらと下腹部を撫でられました。すると桃色の光の軌跡がその直線上に伸びて、彼女の手に吸い込まれます。
「はい。家畜契約だけ、解消させて貰ったわ。文句はないわよねぇ、お互い様だもの」
「っ、なに、が」
「こっちはアンタらのせいでプロポーションが崩れたっつってんのよ。こんな短期間で……たまったもんじゃないわまったく」
ああ、やっぱりそうなんですね。
「言っとくけど他の呪いとかはそのまんまだから。また他のサキュバスが食いに来たりするかも。その時はまあ頑張って」
心底辟易した、といった様子で、そう吐き捨てました。
どうやら本当にただ自分から手を引く為だけに来た様です。用事を済ませたらしいサキュバスは「じゃあね」とおざなりに手を振って、窓を開けずに通り抜け、夢幻の如く消え去りました。
あれ……? これで、終わり……?
「……ん? どうしたんです?」
呆気ない解決でした。
眠っていた彼に説明後、某ミケ先生に報告する運びとなったのですが。
「確かに契約は解除されてるね。おめでとう」
目的は確かに果たされていた様で、そう告げられました。
「有難う御座いました」
「いや、お礼はいいさ。解呪が出来てる訳じゃないから」
無論、全くの後腐れ無しという訳ではありません。
サキュバスが言っていた通り、自分の身体には肉体を都合良く改変する呪いがしっかりと刻まれたままであるらしく、経過観察は必要との事です。
「身体の具合、大丈夫ですか?」
「ええ、まあ」
幸い異常とも言える常態的な性的渇望は、搾取する者がいなくなった事によって一応の落ち着きを取り戻しました。
性感を思い出してしまうとダメな様ですが、普通に生活する分には問題無さそうです。外を歩いて、買い物が出来ました。
「お酒、普通に買えちゃいましたね」
「本当に、周りには前の姿で見えてるのでしょうね……」
先生曰く、認識改変の呪いの影響だとか。未だにしっかり効いていて、自分の変わり果てた本性を隠匿してくれているみたいです。
「差し当たって社会的に出るはずの問題が出ないのは、良いのか悪いのか」
「良い方に捉えた方が良いでしょうそこは。問題出たらもっと大変ですよ、急におっさんが女の子になってしまったーって大騒ぎになるんですから」
彼の言う通りかもしれません。でも、自分はもやもやします。
「……オナホ、やっぱり先生に預けた方が良かったですかね」
感覚のリンクしたオナホは、今もまだ手元に残っています。
「いや、やめて正解でしょう。あの人の『安全は保障出来ない』はガチのやつですから、目の届く範囲にあった方が精神衛生上マシです」
「……」
彼は、今後どの様に自分と付き合うつもりなのでしょうか。
「? どうしたんですか?」
「……いえ」
こんな奇妙な自分と、どうやって。
「はぁ、心配しないで下さいって。大丈夫ですよ」
「んっ」
不安を見せた心身は、彼の愛情に包まれました。
当時の自分は半信半疑でしたが、自分はこの先もずっと愛され続け、彼と幸せな家庭を築く事になります。
それこそ、寄ってきたサキュバスが次々胃もたれを起こす程に。
「何かが割って入る隙なんてありません。オナホも、しゆさんも。僕だけが大事にしますから」
「っ、っーー〜〜〜〜」
(終)
話数ちょっとガバりましたがこれにて完結です。読了有難う御座いました。