※この作品はR-18です。

陰の実力者になりまして…… R18   作:柔らかいもち

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ユキメはユキメ視点が多かった感じがするのでそのように書いてみました。

原作見た感じ、幼いシャドウが十代のユキメに関与してるから若いと思う。推定二十代前半。


ユキメ

 季節は秋。夜空では少し前まではた迷惑に赤く輝いていた月が、今は妖しい銀の輝きを放っている。

 

 わっちの隠れ家(アジト)『落水邸』。月明りに照らされながら紅をさしたわっちの唇を目の前の男……シャドウの名を捨て、ジョン・スミスを名乗るようになった男の唇と重ねる。

 

「ん……手馴れとるどすなぁ、ジョンはん」

「それは貴様もだろう、ユキメ」

 

 百戦錬磨の娼婦であるわっちと口付けをしても照れもせずそう返してくるジョンはん。いやいや、色街のトップが口づけに慣れてない訳がありんせん。

 

 それにしてもジョンはんも意外と色事が好きなんやね。独特の価値観で動いとるし、お仲間さんにもキレイどころが揃っとるから通用せんと思っておりんした。仲良くなりたいのは嘘じゃありんせんけど、まさかわっちの「利だけの関係なんて寂しいと思いんせんか?」という簡単な色仕掛けに乗ってくるとは……。

 

 よく考えればまたとないチャンス。気まぐれでありんしょうが、ジョンはんという絶対強者が肌を重ねる隙を見せた。わっちの目的のためにもジョンはんの協力は必要不可欠でありんすし、あらゆる手練手管で蕩かしてわっちの身体に溺れてもらいんしょう。

 

 ――そう思ってキスしたのに顔色一つ変わりんせん。二人の間で引かれる銀の糸を舐めとっても変化なし。

 

 わっちが誰か知っておりんすか? 『妖狐』のユキメでありんすが? 数多の貴族が何年もかけてご機嫌伺して破産するほどの金を貢ぐほど価値のある女どすが? 一晩で二十人の娼婦を気絶させたと豪語する絶倫の男でもわっちの口づけでみっともなく暴発したというのに……ふふっ、面白くなってきたどす。

 

 さっきの口付けは軽いものでありんしたが、今度は本気。抱き着きながらの接吻どす。わっちのはだけた着物越しに胸を押し付けつつ、口付けが深くなるようジョンはんの後頭部に手を回す。そして舌先で彼の唇をつつき、開いた隙間から艶めかしく蠢く舌をねじ込み貪った。

 

 上顎をなぞり、整った歯の形を探るように舐めまわし、唇の肉をふやけさせるように舌を這わせる。更に彼の舌を絡めとって自らの口内に招き入れると、じゅるじゅると音を立てて舌から滲み出る唾液を吸い取り嚥下する。

 

 そして一度口を離して、口元に付着した互いの唾液が混ざったものを舐めとりながら呟く。

 

「……美味でありんした」

 

 ――危なかったどす。ジョンはん、舌遊びも抜群に上手いわ。このわっちが口付けだけで濡れるなんて何年振りでありんしょう。相変わらずジョンはんは一見平然としているどすなぁ……。

 

 そう、一見。抱き着く際にさりげなく膝に跨ったわっちにはわかりんす。ミツゴシ商会からパク――プレゼントした雪狐商会製のズボンの内側で窮屈そうにしている雄の象徴が……わっちが濡れているのを悟られないよう腰を浮かせつつ、ズボンから熱い肉棒を引きずり出した。

 

 ……チラッと見てすぐ目を逸らした。わっちの着物の中ですべすべのお腹に当たっておりんすが、少しばかり大きすぎではありんせん? 

 

 それでも娼婦としての意地と誇りをもって自身を奮い立たせ、ジョンはんのものを挿れる。

 

「ひぎぅ……♡ あ゛あぁぁっ……♡」

 

 わっちから挿れて……あと口付けで濡れててほんまに良かったどす。お腹の中、肉を裂くみたいに広げられていくのがわかるし、全部入ってないのにもう子宮(おく)に当たって……ジョンはんに主導権を握らせていたら、もう終わっていたかもしりんせん。

 

 息を整えるためにそのまましばらく抱き合ったままでおりんしたが、挿れっぱなしじゃ進まんしとりあえず腰を動かして……あかん、わっちの肉がジョンはんのものを締め付けすぎて動かないでありんす。それに、大きな亀頭がお腹の気持ちええところを擦って力が抜けて――。

 

「んうう゛ぅうっ♡♡」

「くっ――」

 

 腹の奥で身体が浮き上がるような気持ちよさとじんわりした熱が広がる。うそどす……このわっちが、挿れて少し腰を動かして子宮を潰されただけで絶頂し(イッ)てしまうなんて。ジョンはん、わっちの顔を見ないでくれなんし……自分から色仕掛けしておいて、簡単にイかされた恥ずかしさでどんな顔をしたらいいかわからないでありんす。

 

 あれ、でも栗の花の匂いが……わっちの中でも愛液とは別のぬくいものの感触が……ジョンはんを見ると、『血の女王』を圧倒した力の持ち主とは思えないほど気まずそうに目を逸らした。

 

「……これで少しは仲良くなりましたか?」

「……うむ」

 

 腰を上げてジョンはんから離れる。栓になっていた彼の肉棒が抜けると案の定、白く濁った汁が股から零れ落ちた。

 

 身体の相性がええのは歓迎することでありんすが……無法都市の色街の頂点であるわっちと規格外のジョンはんが簡単に達してしまったことは二人だけの秘密どす。

 

 軽く身支度を整えてからジョンはんにミツゴシ商会とそれに対抗する商会連合から漁夫の利をかっさらう計画と『剣鬼』月丹の話を伝いんしたが、月丹の話をするまでわっちのアソコが疼いていたのは……わっちだけの秘密どす。

 

 

 

 ♦♦♦

 

 

 

 ジョンはんが考えた偽札計画のため、偽札工場と流通網の確保に勤しんでいるうちに秋が終わり冬になっていんした。こういうのは隠し場所に苦労しんすから、ジョンはんにぴったりの地下施設を紹介してもらって本当に助かりました。

 

 偽札も用意できたことだし、側近のナツにジョンはんを呼びに行かせたでありんすが……どこか様子がおかしい。服装が乱れてるし、乱れた着物から覗く肌は心なしか艶を増しているし、頬を赤らめて腰を押さえてもじもじしながらジョンはんをちらちらと……。

 

 シャドウはんやった時にナツとカナにそ(・)う(・)い(・)う(・)お礼をさせようとしたのはわっちやし、部下の一人や二人がつまみ食いされたところで別に怒らん、怒らんどすが……胸がムカムカするでありんす。

 

 今日はもっと仲を深めようと考えていましたがやめでありんす。というか他の女を味わっておいてそのついでみたいにパートナーであるわっちを相手しようなんてプライドが許しんせん。

 

 ナツを下がらせ、二人きりになった室内でソファセットに腰かけたジョンはんの前に跪く。彼の返事も待たずにズボンから肉棒を引っ張り出し、その先端にキスをする。紅が付くことなんて気にせず何度も、何回も。

 

 優しく竿を扱きながら、裏筋からカリ首にかけて唾液を塗すようにヌルヌルと舐め上げる。先端にある鈴口を舌先でほじくってあげれば独特の味がする我慢汁が滲み出てきんした。ジョンはんとの口付けよりも趣向を凝らした口遊びでありんしょうか。これでナツの匂いもわっちの匂いで上書きできたどす。

 

 ジョンはんの肉棒は雄臭い匂いを漂わせながらパンパンに腫れ上がり、女に種付けしたいと言っているようでありんす。でも、だーめ。全部わっちのお腹の中、子宮じゃなくて胃の中に出してもらうでありんす。

 

 ぐぷっ、にゅる……ずるっ、じゅるぅ……♡

 

 でかすぎて咥えるのも一苦労どすなぁ……唇で涎を纏わせて、舌で舐めまわしながら呑み込む補助をして、吸い付いとるのに全部は無理でありんした。もう口じゃ息もできず、不細工な顔で鼻息を荒げながら舌で愛撫するしかないどす。

 

 そもそもわっちは何をしているんでありんしょう。戦場や高級娼館で身を売っている時も口淫は好みではなかったのに。わっちがこんな行動に出てしまったのも全部ジョンはんのせいでありんす。責任とってくんなまし!

 

 そんな目でジョンはんを見上げていれば、なんと彼はわっちを宥めるように片手で頭を撫でていんした。そんなんで許すような安い女に見えるんどすか? 耳でぺしぺしと叩けば両手で撫でだした。まだ足りないどす。軽く歯を立てたら耳の気持ちええところや頬を優しく撫でるようになりんした……及第点どす。

 

 しばらく丹念に愛撫してジョンはんが青臭い種汁を吐き出すのを手伝わせてもらいんした。量も勢いも凄いのに液体とは思えない粘度のある精液で飲みこむのも一苦労でありんす。

 

 その後は偽札の精査と月丹を見つけても殺さぬことを約束して別れたどすが、喉と鼻の奥から感じ取れる雄の香りを酒なんかでかき消そうとは不思議と考えなかった。

 

 

 

♦♦♦

 

 

 

 ジョンはんの計画は全て順調でありんした。稼働を停止した偽札工場から従業員は全て撤収し、あるのは偽札で集めた大量の金貨と、信用崩壊に十分足りる大商会連合の本物の紙幣。この紙幣を大商会連合で換金すればすぐに信用崩壊は始まるでありんしょう。

 

 これでやっと……やっと月丹に復讐を果たせる。ジョンはんの力が必要だった故に騙していたことを伝えるのが今になってしまいんしたが、優秀で意外と情のある彼は気付いていて見逃してくれていたのでありんしょう。頷くだけで怒る素振りはなかったでありんす。

 

 それでも仲良くなったし、せめてものお詫びをしんしょう。

 

「明日は雪が降ると耳にしたでありんすが……近頃は寒くなってきたどすなぁ」

 

 元から露出の多い着物をはだけさせながらジョンはんに寄りかかる。女が寒いと言ったら肌で温めるのがいい男でありんすよ……仮眠用にこの部屋にはベッドも備え付けているでありんす♡

 

 ――ジョンはんはわっちをベッドに押し倒したけど、着物は全部脱がさずに前戯を始めた。やっぱり気を遣われているでありんすなぁ。ジョンはんは背中の傷を見ても気にしないでありんしょうが、わっちは情事の際に仇敵に付けられた傷を見られたいとは思いんせん。

 

 母上譲りの大きな胸をわっちの反応を見ながらジョンはんは弄っていんす。乳肉に指を沈めて、乳首に赤子みたいに吸い付いて、かと思えば乳輪だけを絶妙な力加減でカリカリと引っ掻いて……胸で気持ちよくなるのも久しぶりでありんす。

 

 下では気持ちよくなって愛液が出てきた割れ目をなぞるように大きな肉棒が何度も摺り上げてる。わっちを焦らしながらスムーズに挿入できるよう潤滑油代わりに愛液を塗しているんどすか。騙した相手であり金を積んだら誰でも褥を共にする娼婦を抱くのに優しすぎるでありんすよ、ジョンはん……。

 

「あっ……おぉっ♡」

 

 腰の動きは激しくなくてもやっていることはずるいでありんす……♡ 気持ちいいザラザラしたところは小刻みにこすって、膣肉やヒダを削るみたいに締め付けたらあえてゆっくりと引き抜いて……わっちの腹の奥は絶頂させてほしくてうずうずして切なくて仕方ないでありんす。

 

 どちゅっ♡ ぐぷっ♡ どくんっ、どぷん……♡

 

 長々と焦らされて注がれる子種の感覚は格別でありんすな。ジョンはんの魔力量と注がれた精液の濃さなんかを考えたら妊娠しても不思議じゃありんせんが、娼婦として避妊薬や堕胎剤を使ってきたわっちの胎に子を宿す力などありんせん。それが少しだけ寂しいどす……。

 

 月丹……ぬしがわっちから奪った家族は母上だけではない……わっちの子供もでありんす。

 

 十分温まったことでありんすし、身支度を整えてジョンはんと一緒に偽札工場を後にする。これだけ抱かれてもわっちの心の氷が解けることも、月丹への復讐心が消えることもありんせんした――。

 

 

 

 ♦♦♦

 

 

 

 ――これだけ抱かれてもわっちの心の氷が解けることも、月丹への復讐心が消えることもありんせんした――。

 

 はっ、恥ずかしい! 月丹に復讐に行く前にあんなことを考えたわっちをひっぱたいてやりたい!

 

 あかん、見ないでくんなまし、ジョンはん! こんなわっちを見ないでぇ……!

 

 仕方ないでありんしょう!? 復讐に失敗して月丹がわっちを傷つけたことに激怒して、気持ちが嫌でもわかるくらい大切なモノって連呼されて、ジョンはんが昔命を救ってくれた恩人だと思い出して……月丹の本当の想いを引きずり出して、それで本当に過去の清算(ふくしゅう)ができたのだと教えるように背中を撫でながら傷をいやして……!

 

 惚れない方が無理な話でありんす!

 

「んむぅ……れろっ、じゅぱ♡ んんっ、んう゛♡」

 

 わっち達はアジトに戻って肌を重ねた。月丹から託されたわっちを自分のモノだとわからせるみたいにジョンはんの情事からは優しさがなくなって、本能のままに犯してきたどす。

 

 まるで黒い彼に染められていくみたいでわっちには抵抗の意思なんてありんせん。キスをねだって唇の間でぬるぬると舌が絡まっているわっちの顔は、鏡を見ないでも羞恥ではなく快楽に蕩けた雌の顔をしていることは明らかでありんした。

 

「お゛おっ、お゛ほぉぉっ、やめ゛っ、んひぃぃい゛っ♡」

 

 自分の口から信じられん喘ぎ声が出てる。うつ伏せになったわっちに覆いかぶさったジョンはんはあの大きい肉棒で子宮をぐりぐり押しつぶしながら、お腹の外からも子宮を優しく撫でてきた。敏感な尻尾の付け根もとんとんしながら。

 

 絶頂と発情が止まりんせん♡  しかもジョンはんの手にはわっちの背中を癒した時と同じ魔力が込められていて……膣肉を貫いて押し付けられる肉棒に、元気になった子宮口が子種を求めて吸い付く光景が目に浮かぶでありんす。もうシーツに白い水たまりができるくらい注がれてるのに、わっちの胎はどれだけ卑しいんでありんしょう……♡

 

 あっ、また……♡ ジョンはんは射精する時、わっちの手を握りながら背中に吸い付いてくるどす。種付けされた数だけわっちの背中にはキスマークがありんしょう♡ 朝になったら背中がどうなっているのか怖いようで楽しみでありんす。

 

「あ゛っ、イク、イグッッ……♡ おお゛っ、お゛ぐっ、ぜんぶ、おくにっ……♡♡」

 

 恋人みたいに指を絡めながら、わっちは腹の奥で子種を受け止めた。子宮の中で精子が泳いでいるのがわかる気がするどす……絶対孕んだでありんしょう。

 

「ジョンはん……♡」

 

 好き、や愛してる、と言うのが恥ずかしくて代わりにキスを求めるわっちは生娘のようでありんした。

 

 

 

 いつの間にか気を失って目を覚ますとジョンはんの腕を枕にして眠っておりんした。自慢の尻尾を布団代わりにしながら彼の腰に抱き着いて。娼婦になって初めての最高の目覚めでありんした♡

 

 

 

 ♦♦♦

 

 

 

 しばらくぶりにジョンはんに出会った時、彼はシャドウはんに戻っておりんした。わっちが雪狐商会とミツゴシ商会の協力で四苦八苦しとる間にオリアナ王国を『ディアボロス教団』の支配から救っているのでありんすから、傑物という言葉以外に彼を表す言葉が見つかりんせん。

 

「その正体が学生さんなのだから、世の中わかりんせんなぁ……」

 

 久しぶりに肌を重ねて愛を確かめ合った後、膝の上で眠るシャドウはんの顔を見つめる。『血の女王』を倒した圧倒的武力、偽札と信用崩壊計画を立てる凄まじい知力の持ち主とは想像できないほどその寝顔は幼い。

 

 その少年に無法都市の『妖狐』ユキメがひいひい泣かされて、本気で惚れてしまっていると言っても誰も信じないでありんしょう。シャドウはんの髪を梳いていた手を腹にあてる。

 

「シャドウはん、ここにわっち等の子供がいるでありんすよ……♡」

 

 予想通り、あるいは望み通りわっちはシャドウはんの子を身籠った。予想外と言えば……妊娠したのが五つ子ということでありんしょうか。付け加えるとシャドウはんにつまみ食いされたナツとカナも妊娠していて、二人とも双子だった。

 

「多産が多い獣人でも限度がありんすよ。乳が全然足りんじゃないどすか」

 

 おまけにシャドウはんの相手はわっち以外にも沢山いるらしい。そんなので恋が冷めて諦めるわっちではないでありんすが。シャドウはん専用のヌキ穴として扱われようと、引っ込んだ腹に何度仕込まれようと構いんせん。

 

「――逃がしません、シャドウはん。わっちは執着が強いでありんすよ♡」

 

 鼻を擦り合わせながら寝ているシャドウはんに唇を落とした。さて、ご実家に挨拶に行くとしても娼婦だといい印象を持たれんし、商会の方を頑張りましょうか――。




 疲れたのでもう一人称で書かないと思う。本編とかどうしよー。
 カゲマス見ると最終的にシドの正体知ってるんだよね。
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