あとカゲマスで疑問に思ったけど、ゼータのシャドウへの呼び方が決まらん。シャドウ呼びの時もあるし、主呼びの時もある。
それはアルファと何度目かの夜だった。
僕への『シャドウガーデン』の報告は一応定期的なものだが絶対じゃない。まだメンバーが少ない上に仕事も多いから一週間くらい誰も来ないこともあるし、連日手の空いた『七陰』が入れ替わりで来たりもする。そしてアルファとは関係を持った日から彼女が報告に来るときは必ず肌を重ねるようになった。
というか報告に来るのは大体アルファだ。実質的なリーダーで取りまとめ役だから情報もたくさん集まるんだろうけど、忙しさは他の面子より酷いだろうに。セックスの虜になっているんじゃないかと心配になる。
最初は報告を終えてからのセックスだったのに性器を繋げ合わせながら報告、ヤり尽くして睦言の代わりに情報共有、精魂尽き果てて眠ってしまい夜明けの去り際に伝言といった具合に酷くなっている。幼い内に性の悦びを教えてしまったのは間違いだったかもしれない。
かくいう僕も彼女の身体にずっぷりとハマり、流されるままに抱いてしまっていたのだが――
「すぅ……すぅ……」
「アルファ……寝てる?」
本日一回戦目を終えた途端、スイッチが切れたかのように眠りに落ちた。嘘だろうと思って軽く揺すったり頬を叩いても起きない。眠ってしまった少女をどうするか悩んでいる僕の視界の端で金色が揺れた。
一瞬アルファかと考えたが当の本人はベッドで寝ている。それに揺れる金色は輝くようなそれではなく月の光のように薄く、気まぐれに動く猫の尻尾のようだった。
喉がからからになっていく感覚を味わいながら恐る恐るそちらを見ると……『七陰』の中で随一の隠密能力を持つ猫の獣人、ゼータのアイスパープルの瞳が爛々と輝いていた。
ずっとこの時を待っていた。
「ゼ、ゼータ……いつからそこに?」
敬愛する主が焦燥を滲ませながら尋ねてくる。いつもどんな不測の事態が発生しても慌てず騒がず解決する超人のような振る舞いを見ていれば信じられない姿だ。
「主、アルファ様と何してる?」
逆に問い返すと目に見えて狼狽した。すぐに表情を取り繕いどうにか誤魔化そうとしているが無理だろう。シドは上半身は服を着てるけど下半身はズボンも下着もない。アルファは一糸纏わぬ姿な上に、男と女が好意を確かめ合うなら一番の場所が繋がっている。
主を出し抜けたことに思わず笑ってしまう。まさかここまでうまく事が運ぶとは思いもしなかった。
「ぇー、ぁー……! 説明したいのは山々なんだが緊急事態だ。アルファが急に意識を失った。何かの病気かもしれないし、単純に疲れが溜まってて限界になったのかもしれない。イータに診せたいからアルファを綺麗にしておいてくれ、僕もちょっと準備を――」
「必要ないよ。私が睡眠薬を盛っただけだから」
シドが陰茎を抜いた瞬間を見計らって真相を伝える。狙い通り硬直した彼の隙を突き、ベッドに横たわるアルファを端に寄せた。そこからシドに見せつけるように彼女の股間に鼻を近付けて鳴らす。
「最近働き過ぎだから休んでほしくてね。ただ報告だけしてたらガーデンの基地に戻った頃に寝てるはずだったんだけど……何してたの?」
「……それはだな」
「アルファ様の股から垂れるこれは? 主のちんちんにも付いてるし、まさかミルクな訳ないよね」
「わからんぞ…………ひょっとしたらミルク……かも……」
「ふーん。じゃあ
言うが早いかゼータはアルファの股に顔をうずめた。
秘部から垂れる白濁液をペロリと舐め取り、両手の指を使って秘部を大きく開く。強さを増す淫臭と見当たらない処女膜に顔を顰めながらも生々しいピンク色の蜜壺に吸い付いて、少女の体内に吐き出された子種を愛液諸共飲み干していく。
膣壁も舐めて顔を上げればそこにはヌラヌラと淫らに濡れる秘部しかなく、白は一滴も見当たらない。寝ていても感じたのが太腿の付け根に触れていた指に伝わる振動でわかった。子宮に注がれたシドの子種も残さないためにお腹を押してもしょっぱい液体しか出てこない。これで限界と考えるべきだろう。
アルファから顔を離したゼータは、いきなり目の前で始まった女同士のクンニに頭が真っ白になって口をぱくぱくさせていたシドに飛びかかる。
「へぇ……一回出したくらいじゃ萎えないんだ……あむっ」
閉じそうになる足を両腕で押さえ込み、今は眠るエルフの少女を貫き子種を注ぎ込んでもそそり立つ剛直を一気に咥えた。根元まで口に含んだことで先端が喉に当たり、涙目になってえずきそうになってしまったが根性とポーカーフェイスで耐える。
そこから口を窄めながらゆっくりと引き抜いた。密着させた唇と頬肉が陰茎を汚していた精液と愛液を拭い取り、陰嚢を揉んで鈴口から残り汁を吐き出させてやる。仕上げに口から出した陰茎の取りきれなかった残りを舐めて綺麗にした。
ジトッとした目でゼータはシドを見つめた。
「ミルクじゃなかった」
「……」
「なんで嘘ついたの」
何が不味いかシドもわかってる。
ゼータ自身を含め、『七陰』は
そんな状況で抱かれているのはアルファだけ。これがバレるだけでシャドウガーデンの仲は拗れるだろう。多かれ少なかれ不満は溜まるはずだ。なら全員を抱いてやれば解決するのではないかと思うかもしれないが、そう簡単な話ではない。
性行為に嫌でもついて回るリスク――性病と妊娠である。
「シャドウ、気付いてないと思うから教えてあげる。アルファ様、妊娠してるよ」
「……は? 嘘だろ?」
「嘘じゃないよ。アルファ様の匂いが変わってるもの」
イータが『七陰』だけでも<悪魔憑き>を治すための研究をしており、その副産物として女性が妊娠した際の身体の変化についての資料があった。<悪魔憑き>は女しかならないから女性の身体を調べるのは当然だろう。
自分と
それはともかく、これから教団との戦いが激しくなる今これはまずい。特にベータとガンマ。ベータは小説家として情報誌の出版社に取り込んで情報操作を考えており、ガンマは商会を立ち上げることで商人同士のコミュニティや物流から情報と活動資金を仕入れる足掛かりを作っている最中だ。
既存の情報網を利用するかしないかで集まる情報の質と量にどれだけ差が出るかわからないゼータではない。お金だって言わずもがな。アルファとシドもそれがわかっていたから秘密にしていたのだろうし。
ベータとガンマにバレたら絶対にやりたがる。避妊なんて微塵も考えず行くところまで行くはずだ。軌道に乗り始めている今は不味い。あともう数ヶ月隠し通せば二人は表世界でも責任重大な立場に付き、軽率な行動を取れなくなるのに。
額に汗を滲ませながらそんなことを考えているであろうシドにゼータは救いの手を差し伸べる。この状況を作り上げたのは自分ということは棚に上げて。
どうしようどうしようどうしよう!? ゼータに情事の現場を見られた時も心臓が止まる思いをしたのに、今は口から心臓が飛び出しそうなくらいうるさい。
アルファを妊娠させてしまった。ゼータの言葉を否定しようにも何度もアルファを抱いた僕自身がそのことを認めてしまっている。軽い気持ちで抱いていなかったとはいえ十三歳、前世で言えば中学生になりたての女の子を身籠らせてしまったという事実が僕の背中に鳥肌を立たせる。
……堕ろすという選択肢はない。確実な避妊手段も無いのに抱くと決めた時からある程度は覚悟してたし、アルファも嫌がるだろう……流石にこの歳で父親になるとは予想もしてなかったけど。
じゃあ産んで育てるしかない訳だが、様々な問題が出てくる。盗賊や『ディアボロス教団』のアジトを襲撃して得られている金銭は全て『シャドウガーデン』の活動資金になっているし、アジトも廃村をある程度改良しただけのもので子育てに向いた環境と言えない。そして僕もアルファも育児だけに注力できる立場じゃない。誰かのサポートがいる。
(どれもこれもガンマに協力してもらえたら解決するのにっ。でも言えるはずがないじゃん、皆が忙しいのに自分だけ気持ちいいことしてたら子供デキちゃったとかさぁ! いくら僕が彼女達の<悪魔憑き>を治した恩人だったとしても怒るよ)
頑張っているガンマ達の意識を逸らすような邪魔をしたくないし、自分達だけ隠れて遊んでいた後ろめたさが助けてもらうことを躊躇させる。血の気は引いてるのに汗は出てくる頭で必死に考えていると、
「主、手伝ってあげよっか?」
「何を?」
「アルファ様の身体のサポートとか、他の『七陰』への説得とか色々」
ゼータが僕にとって都合の良すぎることを言ってくる。このセリフが十割善意や親切心であるものと思ってはいけない。『七陰』で新入りの方なのに嘘やハッタリ、何でもござれの諜報活動をアルファに任され苦も無くこなしているのがゼータなのだ。
そもそも妊娠はアルファと僕の責任だけど、ゼータにこの現場を見られてなければバレてもどうにかなったのに。彼女の妊娠が知れ渡る頃には皆責任のある立場についていたのだから。
「断れば?」
「別に何も。ただ、アルファ様の懐妊は皆に伝えておくよ。主との子供を流産させたりしたらいけないから気を遣うようにね」
「……何が望みだ?」
うん、言ってることは至極正しいけどやってるのは脅迫だろ。かといってそれを止めたり責めたりできる理由はないし、最初から僕に拒否権はない。
とりあえず手助けを受け入れることを了承しながら取引の報酬に何を求めるのか知ろうとゼータの顔を見たら、彼女の顔には罠にかかった鼠を甚振ろうとする猫のような笑みが浮かんでいた。……アルファの妊娠を教えられた時のように頭が冷えていくのがわかった。
「今から私とすること、これからアルファ様よりも私の相手を優先すること。これが条件だね」
「……より状況が悪化するだけでしょうが」
「色々手伝うって言った。その中には主の獣欲を発散させてあげることも含まれてる。アルファ様が
今ならアルファだけしか相手にしたくないって言い訳が使えるのに、これでゼータまで抱いてしまったら取り返しがつかなくなって元も子もない。それに獣人は長命種で同族でも子供ができにくいエルフと真逆で、異種族同士でも妊娠率は大して変わらない。あと二人も孕ませるとか責任とプレッシャーで胃がとんでもないことになる未来しか見えない。
ゼータがいくら美少女でも流石に無理。だから僕は断ろうとした。
「ほら、主のちんちんは嬉しそうじゃん」
でも僕の理性と裏腹に息子は硬くなっていた。猫のようにざらついた舌で舐めまわされて涎まみれになった息子は会話中も吹きかけられるゼータの鼻息に興奮し、成長期で色々大きくなったことに合わせてデザインを変更した彼女のスライムスーツの大胆に曝け出された胸の谷間に潜り込んでいる。
ニヤニヤとサディスティックに笑うゼータが胸を持ち上げるようにして寄せる。口内とは違った温かさと柔らかさを持つ双丘が僕の陰茎を押し潰そうとしてきて、思わず腰を引いて胸の谷間から抜けてしまった陰茎の先端からは透明な汁が流れていた。
そんなあと少しの刺激でも射精してしまいそうなほど反り返った陰茎が、僕の太腿を膝で押さえて動けなくしたゼータの秘部に添えられる。やめろと言おうとした僕の口を塞いでいた唇を離しながらゼータは、
「五分。もしそれだけ我慢できたらさっき言った条件は吞まなくていいよ」
無理だと思うけどね。そう呟きながら陰茎を膣の中へ挿入した。
一旦先端がめり込むとずぶずぶと引き摺りこまれていく。膣の上部分のザラザラした感触を味わいながらとろけるような膣肉にめり込んでいく途中で何かにつっかえて止まるも、ゼータが尻を落とすと引き裂くような感覚の後に抵抗は消えた。
その先はまるで男を悦ばせるための構造をしていた。じっくりと染み出した蜜が陰茎に絡みつき、その蜜を
挿入する前から限界だった僕に我慢できるはずもなく下半身の力は抜けていき……一分も経たない内に射精してしまった。
「えぇー……流石に早すぎるよ主。そんなに私の
ゼータはお腹の中で広がっていく熱に恍惚ではなく困惑の表情を浮かべている。彼女からしてみれば破瓜の痛みに耐えている間に僕だけ絶頂を迎えたのだ。気持ちよくなるどころの話ではないだろう。
弁明の余地もなくどうしたものか。悩む僕の目をむすっとした表情で見つめていたゼータだったが、何か思いついたのか再び笑みを浮かべると――性器を繋げたまま身体の向きを変えた。それも膣に力を入れて。
射精したばかりで敏感な先端が子宮口により深く咥えこまれ、突起のある膣壁が押し潰してやろうとばかりに密着したまま陰茎を摺り上げる。一瞬の間に与えられた凄まじい快楽によって再び股間に血が集まっていく。
「アルファ様は激しくやって気持ちよくなってもらおうとしてたけど、私はじっくり匂いを付けながら気持ちよくしてもらおうかな?」
それから僕はゼータに言われるがままに奉仕した。
胸を揉んで、と言われれば揉みしだいた。谷間ができるほど実った双丘はとても柔らかいがハリがあり、指の隙間から乳肉がはみ出る力で握っても押し返そうとしてきた。先端の桃色を指でつまんで優しくこねくり回すと喘ぐような息が漏れ、力を入れると嬌声が上がった。
猫吸いをして、と言われたら首に顔をうずめた。深く息を吸えば甘さと僅かな夜の空気のような匂いが鼻腔をくすぐり、きめ細かい肌に舌を這わせると甘じょっぱい味がした。鬱血するほど強く吸い付かされた後、お返しに僕の首に噛み痕を付けてきた。
キスしてと言われた。ゼータの顎を摘んで後ろを向かせて唇を重ねる。お互いを貪るように舌を絡めながら唾液を交換する。唇の隙間から零れた唾液が彼女の顎や僕の指にかかってもお構いなしに続けた。
その間、ゼータは下半身を動かさなかったが、奉仕の合間に背中や耳の後ろを撫でてやるだけでも陰茎を包み込んだ膣はうねり、ひくひくと収縮を繰り返す。ゼータと僕が離れないように互いに巻き付いた尻尾もバサバサと蠢いていた。表情は変わっていないが身体は正直なようで大分気持ちよくなれたらしい。
当然、僕だって気持ちよくないはずもなく――。
「ゼータ、出すよ……!」
「ふふっ、いいよ……! 出してっ、いっぱい出しちゃえ……!」
僕の頬を舐めながら官能的に囁くゼータを抱きしめながら、僕は精を吐き出した。膣の中で窮屈そうに跳ねる陰茎の脈動は暴発同然の最初のものよりずっと激しく、ゼータの子宮を大量の白濁液で満たしていく。
「っ……ふぅ……。今日はこれくらいでいいかな」
満足気な息を吐きながらゼータは腰を上げる。ぬぽっと音を立てて抜かれた陰茎は愛液と精液でべとべとだった。アルファとの事後で汚れていた時も舐めて綺麗にしたゼータが自分の体液に躊躇するはずもなく、あっという間に表面を舐めて綺麗にし、尿道の残り汁は手で扱いてアルファの顔にかけた……何やってんだコイツ。
「私達に内緒で主と気持ちいいことしてた仕返し」
「あっそう」
「さてと……そろそろ私は行くね。バイバイ主、また相手してね」
一陣の風とともにゼータは消えた。僕のベッドに尻尾をこすりつけて。
……あれ、何にも解決してなくない? 結局流されるままにゼータを抱いただけでアルファが妊娠したことに変わりないし、ゼータがどう手伝うのか具体的な内容も聞いてないし。
駄目だ、賢者タイムに入ったせいで焦燥感の代わりに眠気が湧いてくる。もういいや、未来のことは未来の僕に任せよう。思考を放棄した僕はベッドに潜り込んだ。身体を冷やしちゃいけないからアルファを抱いて。
ゼータの解決法は酷かった。
『
確かにアルファとゼータで子育てしながら『シャドウガーデン』の仕事をこなせないなら他のメンバーでも無理だろうけどさ……倫理観とかモラルとかいろんなもの無視してるよね。でも『七陰』を納得させるにはこれしかなかった。
後から知ったけど猫科や犬科の獣人の妊娠率はほぼ百パーセント。つまり、この全員を抱かざるを得ない作戦を却下させないためにゼータはあの時、子作りに励んでいたという訳だ。
で、そのゼータは今どうしているかというと――
「ふぁああ……あんっ、ああぁ、んぁあっ! あるじ、もうゆるしてぇ……!」
僕と二人目の子作りに励み、情けない蕩けた顔を晒していた。
きっかけはゼータとのデートだった。もうあってないようなものだが『七陰』の説得の条件として僕はゼータの相手をしなければならず、待ち合わせ場所で見た胸開きタートルネックにパンスト、短いズボンを穿いた彼女にドギマギしながら今日は朝帰りかな、と考えていた。
そんなデートの最中にゼータがぽろっと零したのだ。
『主との子供も産んだことだし、これで魔人ディアボロスを復活させて主に切り捨てられても悔いはないよ』
『今なんて言ったお前。初耳なんだけど』
『あ』
わからせが決定した瞬間であった。
シドは人が来なさそうな路地裏にゼータを連れ込んで犯した。タートルネックを切り裂き、ズボンは引き千切り、パンストはいきり立った剛直で無理矢理貫いた。今は吐いた息が白くなる程度には寒く、ゼータは『七陰』の中で一番寒がりだ。いつか忘れたが関節が柔らかくてシドの服に潜り込めると言っていたので、実践してもらった。
シドとゼータは一枚の服の中で抱き合っている状態だ。二人羽織のための服というわけでもないため相当密着する。経産婦になって大きくなった双丘がシドの胸板でムギュッという音が聞こえそうなくらい潰れていた。
更にシドはゼータの尻を掴んで持ち上げて犯していた。ゼータは分泌した母乳を潤滑油代わりにしてシドの胸板で擦れる乳首に喘ぎ声を漏らし、自分の体重によって勢いよく子宮口を抉られる度に目を見開いた。
ゼータが絶頂を迎えてもシドは腰を打ち付けることをやめなかった。過剰に与えられ続ける快楽にポロポロと涙を流しながらゼータは、
(ふ、ふ……主に二人目を仕込ませる……計画通、り)
一瞬だけニヤリと笑い、直後に子宮内にめり込んだ剛直に子種をぶちまけられ失神した。
アルファに「この泥棒猫」って言わせたかった。