――俺がキングオークの子を孕み、出産してからもう、一月が経とうとしている。そんな俺の今いる場所であるが……。
「……まま」
「もう、イム。大丈夫だから、な?」
俺はすでにステラの街へ帰還を果たしていた。しかも、それは三週間も前。子供を産んで一週間後の話だ。
もっとも、帰還した当初は本当に色々と大変だったんだけど――。
たっ、たっ、たっ、と誰かが軽快に走ってくる音が聞こえた。そちらを向くと一人の少女――年の頃は俺よりも少し下、ノアと同年代に見える。
その娘は、長い赤髪をポニーテールにし、それが犬の尻尾みたいにぶんぶん、と跳ねながらこちらに近づいてくる。
「かあさ――」
「ソフィ」
「……っ。セレナ、さん」
名を呼ぶと、少し悲しそうな顔をして俺の名を呼ぶ少女。そう、この娘こそがキングオークとの間に儲けた娘。俺はこの娘にソフィ、という名前をつけた。
そして、俺がステラの街に帰還できた理由。それにもこの娘が関わっている。
……正直にいうと、俺はこの娘に対して複雑な感情を抱いている。
この娘が愛しいのも確か。悲しげな顔をさせてしまっていることにも罪悪感を抱いている。でも、同時にこの娘は――。
――自らの父親、
そもそも、ソフィが産まれたときは間違いなく赤子だった。でも、この娘はすくすく、というにはあまりにも早すぎるスピードで成長していった。
産まれた翌日には3歳児ほどの大きさになってはいはいを通り越して歩けるように。その翌日には小学生くらいの歳になり喋れるように。
その繰り返しで、5日目にはいまの見た目に成長していた。
背格好だけなら俺より一回り上、しなやかながらも筋肉質な肉体。そして普通に言葉を喋り、意志疎通できる知性。まさか、そんな少女が生後5日などというのは誰も思わないだろう。俺だって知らなければ思わない。
そして、この娘は知性とともに人としての良識も備え持っていた。……それが問題だった。
俺はソフィの世話をするとき以外は相変わらずオークたちに犯されていたわけだが、普通の感性を持つ人間がその状況をみてどう思うか。しかも、自身の母親が対象として、だ。
どう考えても看過できるわけがない。そしてあの娘には現状を打破できるだけの力があった。身体つきからもわかるように、ソフィ。娘はこと単体での戦闘力は俺を上回っていた。しかも相手は俺を犯すのに夢中で隙だらけ、という有り様。まず負ける筈がない。
……問題は、そのとき、俺を犯していたのがキングだった、ということ。首狩り戦術、という意味では正しい。知識がない筈の状況でそれを行う、というのはセンスもある、と言って良い。ただ、あの娘は父親の顔を知らず、また、俺が望んで犯されて――いや、愛されていた。ということを知らなかった。ただ、それだけだ。
キングが殺されたとき、最初は何が起きたか理解できなかった。いや、理解したくなかった、というのが正確かもしれない。
その後、感じたのはキングの身体が冷たくなっていくことで、まざまざと見せつけられた現実。キングが死んだ、という事実。
俺はそれが信じられなくて、信じたくなくて涙をポロポロと流しながら抱きついて、遺体に縋りついていた。
そこでようやく、ソフィも何かがおかしい、と気付いたんだろう。でも、すでに起きてしまったことはどうにもできない。俺もソフィを、俺の娘を責める気にはなれなかった。
その後は、キングが死に、そして半数以上が俺の支配下に入っていたことで混乱状態に陥ったコロニーから俺達二人は脱出。ステラの街へ帰還を果たした。
そしてステラの街へたどり着いた当初、ソフィは俺が精神的に参っているのを間近で見ていたこともあり、俺に近づくやつがすべて敵に見えるほど神経過敏になっていた。
そこで鉢合わせたのがイムとノエル。イムは俺のことを心配して、時折街から外に出て俺の姿を捜していたらしい。それにノエルも万が一を考えて付き合っていた、と後に聞いた。
当然、俺の姿を見たイムは駆け寄ってくるわけだが、そこに待ったをかけたのがソフィ。
当然だが、ソフィはイムやノエルのことは知らないので、俺を守るために警戒し二人に敵意を飛ばした。
それに負けないように、イムも可愛らしく抵抗していたのだが、ソフィはその事が気に入らなかったようで――。
――お前、かあさまのなに?
それで事態を察したらしいノエルが仲介に入ったことで、なんとか事なきを得たんだけど……。
まぁ、いくらなんでもソフィが俺の実の娘である。というのを街に周知するのは無理がある。イムでさえ結構苦しいのに、それより成長しているソフィのこととなると、何をいわんや、という話だ。
と、いうことで対外的にソフィはオークの巣で救助した女性であり、俺が見込みがあると判断したので冒険者として傍で鍛えている、ということになっている。
実際には俺が救助された側だし、現時点での単純な戦闘力ではソフィの方が上なのだけど。
「それで、セレナさん。イム――さんに、引っ張られてたようですけど、どうしたんです?」
取り留めもないことを考えていた俺の耳に、そんな問いかけが聞こえてきた。
それにしても、相変わらず……。
なんというか、ソフィはイムのことが気に入らないらしい。最初の出会いが最悪だったのもそうだが、何より。実の娘でもないのに、俺に愛されている、というのが気に入らない原因のようだ。
二人が仲良くしてくれた方が俺も安心なんだが……。
まぁ、それよりも。いまはソフィの疑問に答えてあげないと、だな。
「なに、いつまでも街に引きこもってると気が滅入るから、気分転換に外に出よう、としてただけだよ。それをこの娘に心配されてたんだ」
「……そう、ですか」
俺の答えに思案顔になったソフィ。あきらかに納得していない。……まぁ、当然か。
「ですが、セレナさん。そう言って一昨日も外出されてましたよね? そんな、頻繁に転換をする必要が?」
これも、彼女なりに俺を心配しているのはわかる。でも、俺は……。
ソフィの頬をすすっ、と優しく撫でながら問いかける。
「ソフィは、俺のこと。信用できない?」
「そんな――! そんな、つもりは……」
苦しそうに顔を歪め、自身の胸元を掴みながら否定するソフィ。俺自身、彼女にこう問いかければ反論されない、ということを理解した上でやっている浅ましさに反吐が出る。でも、それでも……。
「ソフィには俺のこと。信用してほしいな?」
「は、い……」
苦渋の表情で返事をするソフィ。おろかなお母さんでごめんね。でも、俺は――。
「それじゃ、行ってくるよ。ちゃんと戻ってくるから安心して?」
子供たち二人に、そう告げて街を出る。イムは諦めたようにこくり、と頷き、ソフィは苦しそうにしながらも俺を止める手段がなく、無念そうに見送っていた。
子供たち二人に見送られた俺は魔の森へと足を運んでいた。相も変わらず森の中には俺が支配したモンスターたちの姿。だが、そのモンスターたちには今回、用はない。今回、用があるのは――。
かつてイムが棲み家にしていた地点。ここは今でもモンスターたちが寄り付かなくなっている。そこで、俺は服を脱ぎ生まれたままの姿になる。
人がいない、とはいえ外で全裸となったことと、これから起きることを夢想しておまんこがじゅくり、と濡れ出す。
これから、俺は――。
――後ろから、がさがさ、と草木を掻き分ける音。直後、俺の胴くらいはありそうな腕が後ろから、ぎゅ、と抱きしめてくる。……少し、力が強くて痛いかもしれない。
「うっ……、く――」
そして、抱きしめられたことで腕の持ち主。その正体があらわとなる。それは、オークジェネラル。あのコロニーで支配した中の一体だった。
……実は、ソフィとコロニーを脱出したとき、ジェネラルを含め何体かに、隠れながら魔の森を目指すように指令を与えていた。
そして、彼らが森へ到着したのが一昨日。そう、ソフィが指摘してきた日だった。
「……ふっ、くっ――。は、ぁ……」
ジェネラルの太い指がおまんこへ侵入し、くちゅくちゅ音を立てながらかき混ぜる。また、もう片方の手はおっぱいを揉みながら、手のひらで乳首をぐりぐり、と押し潰してくる。
「ん、ぅ……! ひ、ぁ――。もっと、おくぅ……」
俺の願望を聞き入れるようにジェネラルはおまんこの奥をぞりぞり、と撫で上げる。ジェネラルからもたらされる悦楽に、俺は腰をへこへこ、と動かす。
おまんこからはだらだら、と愛液が漏れジェネラルの指を汚していく。
「あっ、は、ぁ……。ひ、ぃ――!」
約二週間、ジェネラルたち、そしてキングによって身体に刻まれた悦楽を思い出し、身体がふわふわしてくる。もっと――。
――ず、ぬり。
「……ぁ! ひ、ぐぅ――!」
ジェネラルの前戯でびしょびしょになったおまんこに逸物が挿入された。膣内を押し拡げられる感覚。全体をごりごり、と削られる快楽に頭の中がばちばち、と明滅する。
「ふ、ぐぅ……! ぁ、んっ――! あっ……ぃ! ひ、ぐ――! ぅあっ……!」
おまんこからはぱちゅ、ぱちゅ、と水音が響く。逸物が出し入れされる度に、掻き出された愛液が周囲に飛び散る。
それとは別におまんこからぴゅ、ぴゅ、と潮も吹いている。すでに俺は軽い絶頂を何度も繰り返していた。でも……。
「ま、だぁ……。た、りな、ぁ――! は、ぁんっ! ――――っ!」
ジェネラルの腰の動きが激しくなる。ぱんぱん、と腰と俺の尻が当たる音が辺りに響き渡る。
「ひ、ぁ――ん! ん、ぁ……は、ひぃ! 良いっ、良い、よぉ……!」
ジェネラルがおっぱいから手を離したことで四つん這いになり、そのジェネラルは俺の腰を掴むことで、さらに責めが激しくなる。また、腰にぬちょり、と濡れた感覚。
さきほどおっぱいを揉まれたときに母乳が搾られて手のひらに付着したのだろう。ぬるぬる、とローションを塗るように腰、というより脇腹に広がっていく。
「あっ、あんっ! は、ぁ……。ひ、ぃんっ――! く、ぅ……! ――――は、ぁ!」
ごつ、ごつ、と亀頭がポルチオに当たる度、腰が跳ねる。おまんこがきゅ、きゅ、と逸物を絞め、ジェネラルへ射精を促す。それに応じてジェネラルの逸物もまたむくむく、とただでさえ大きいのにさらに膨らんでいく。
直感的に、もうすぐ射精されると思った俺は媚びた声をあげた。
「あっ、あん。だ、だすんだ、な、ぁ――! お、くに――、いっ、ぱい……!」
その言葉に反応したのかはわからないが、逸物がおまんこの中でさらに膨らむと――。
――ごぷ、どぴゅ、ぶりゅるるるっ!
「……っん、く――! ぃ、あぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁっっっっ――――!!」
ジェネラルの精液が子宮に叩きつけられる度に絶頂を繰り返し、おまんこ。子宮は貪欲に精液を欲し、俺の意思とは無関係に逸物をしごき、最後の一滴まで吐き出させる。
その間も身体はぴくぴく痙攣し、思考は快楽に蹂躙されて目から涙、口からよだれを垂れ流す。
「――――ぁ。は、ぁ……。ん、くっ――。はぁ、はぁ……はっ――ぁ」
なんとか快楽の蹂躙から耐えきった俺は、身体から完全に力が抜けて倒れ伏す。そして身体は酸素が足りない、と悲鳴を上げ少しでも取り込めるように荒い息を繰り返す。
だが、なかに快楽の残滓があるようで、時折勝手に身体がぴくぴくと反応する。心地よい絶頂後の疲労感。それを堪能していた俺だったが――。
――ぐり、ん。
「ふ、ぎゅぅ――!」
普段かかることのないおまんこに対する
俺は余韻で緩んだ顔を見られないように腕で隠すが、ジェネラルは興味ない、とばかりにピストンを再開し、同時におっぱいをちゅう、ちゅう、と吸い出した。
おっぱいからぷしゅ、ぷしゅ、と噴き出す母乳を、こく、こく、と飲むジェネラルに俺は……。
「それ、ダメなのぉ……。おっぱいは娘の、ソフィのものなんだからぁ……!」
本当は、もう成長してしまったソフィに母乳は必要ない。でも、そう口に出すことで背中に背徳感が駆け巡り、性欲を、性感を刺激する。いわゆる、快楽を得るためのスパイスの一つとなり果てていた。
頭の中の冷静な部分は、己の浅ましさを罵倒し、それがさらに快楽を増幅する結果になっている。
「……あ、はっ、ぁっ――! い、良い――! 奥を、ごつごつってぇ……!」
その間にもジェネラルの責めは続き、俺はがくがくと震えながら矯声を上げる。
ジェネラルのストロークの長いピストンでおまんこ全体を擦られ絶頂し、奥を、ポルチオを降りてきた子宮ごとごつごつ、と押し上げられて絶頂し、ごぷ、ごぷ、と中出しされて絶頂する。
全身から珠のような汗を噴き出し、おまんこはこれでもか、とばかりにジェネラルの逸物をしごき、俺自身、心地よい疲労を感じていた。しかし――。
「なん、で……。なんでぇ……!」
それ以上に俺は、ジェネラルとの行為に虚しさを、虚無感を抱いていた。
……理由は、わかっている。
似ているからこそ、同種だからこそ、肌が触れ合う度、肌を重ねる度、キングと比べてしまう。
キングなら己の意志で俺を愛してくれた。
キングならもっと俺の身体を気持ちよくしてくれた。
キングなら、キングなら、キングなら――。
そういう想いが俺の中から溢れ出す。
もはや、失ったものなのに。手からこぼれ落ちたものなのに。
それでも、求めてしまう。そう、ジェネラルとの行為は、ただの代償行為でしか、自己満足でしかない。だが、それでも俺の心は満たされない。
――ず、ぬり。
ジェネラルが命令もしていないのに、おまんこから逸物を勝手に引き抜く。
「勝手に、抜くなぁ……!」
逸物という蓋がなくなったことで、おまんこからごぽり、と精液が吐き出される。
俺はジェネラルと繋がるラインを通して再びおまんこへ逸物を挿入れるように命令を出すが、それでも動かない。
いままで支配したモンスターになかった行動に困惑した俺だったが――。
「――かあ、さま」
聞こえてきた声に驚き、そちらを確認する。そこには街で見送って、待っている筈の愛しい娘。
「……なんで、ここにいるの。ソフィ」
俺とキングの愛の結晶。ソフィが俺の精液濡れの姿を痛ましそうに、そして