ボクがソフィねえさまとの子供を産んで一週間くらい経ったわけだけど……。
いま、ボクは
「あっ、パパ!」
その理由は、ボクのパパ。ゴブリンロードに会うため。ちょっとしたお願いをしてたからね。
「むっ……。レイラか、どうした?」
急にボクが訪ねてきたことに、パパは疑問に思ったみたい。
「ほら、この間預けたオーク
「おお、あの若造に似たオークのことか」
ボクの言葉に合点がいったのか、手をポン、と叩いてるパパ。
ちなみに、ボクたちが話してるオークは、この間ボクが産んだオークのことだよ。
「にしし、何だかんだで初めてのことだからね。どうなってるか、気になるなぁ、って」
笑いながらそんなことを言うと、パパはどこか呆れた様子を見せて……。
「本当にそう思っているのであれば、もう少し神妙にせんか」
「……あはは」
まぁ、そう突っ込まれるよねぇ。ぽりぽり、と頬を掻きながら、ボクは苦笑いを浮かべる。
そんなボクの様子を見て、パパは嘆息する。
「それで、あのオークについて、だったか。わしから見ても、特に問題は見受けられなかったが……。なんぞ、あるのか?」
「まぁねぇ、何てったって、あれも実験体だし?」
「むっ、そうなのか?」
「そそっ」
まぁ、このことをママが知ったらぶちギレそうだけど。
それはともかくとして、ボクがあれを実験体と表したのは、ひとえにボクの能力に関連する。
まず一つ、言っておかなきゃいけないことは、ボクの能力は複数の能力の複合体だっていうこと。
ママと同じようにすぐに孕んで、産み落とすことができるのも、その一端でしかない。それに、これにも制約があるしね。
それは、ボクが産む子供は
ママの場合、産むのが魔王候補ということもあって、知性が宿りやすい人型。ぶっちゃけ、見た目は人間になるんだよね。実際のところ、ボクもソフィねえさまも見た目が人間なだけで、どちらかというと魔物に近しいんだけどね。
まぁ、それは今回関係ないしどうでもいいとして。重要なのは、ボクもママみたいにある程度、能力を引き継がせることができること。そして、引き継がせる能力をある程度、こちらで選択できること。ママの記憶で言えば、キャラクリエイト。って、言えばいいのかな? ともかく、ボクはそんなことができるんだ。
でも、いくらクリエイトできる、って言っても選択肢が少なかったら意味ないよね?
なので、ボクもママみたく精液を注がれることで能力の獲得ができるんだ。……まぁ、ボク自身の能力には反映されないんだけど。一応、その代わりボクの場合、注がれる場所は体内であれば問わないんだけど、ね。
まぁ、結局のところ。簡単に言ってしまえば、ボクの能力は、新たな種のモンスター。もしくは進化形態のモンスターを産み出すもの。ママが大将を産み出すなら、ボクは雑兵を産み出す、って感じかな?
なので、もしもの時はボク、そっちの方で手一杯になるから、魔王についてはソフィねえさまか、他の子たちにお任せしたいところなんだよねぇ……。
それはそれとして、問題がないようでよかった。これなら安心かなぁ。
「それじゃあ、ボク帰るね」
「うん……? 会っていかぬのか?」
パパの問いかけに嗤いそうになってしまう。会うわけないじゃん、ただの実験体なんかに。それにママにばれても面倒だし。
「うん。これからもパパ、お願いね」
……あ、そうだ。
「もし、面倒なら
「……お主、本気か?」
「本気、本気。ほら、ママにばれると面倒じゃん? だから
でも、ボクが殺すと足が付きそうなんだよねぇ。
「……いや、それには及ばん。その時はわしがやっておく」
「本当? 助かるよ」
「だが、本当に殺すかは分からぬぞ」
「うん、それは別にいいよ。あくまで面倒だったら、の話だし」
ボクからすれば、生きてようが死んでようが関係ない話だし。
ともかく、魔の森での用事は終わったし、そろそろ次の行動に移らないと、ね。
ステラの街はセレナやノエルをはじめとする高位冒険者が多数在籍し、モンスターや危険因子の排除を積極的に行っていることで、他の街に比べ治安がいい、とされている。
しかし、そんなステラの街でもいわゆる物乞いや脛に傷持つ者が暮らす廃墟地域、スラム街が存在する。
そんなスラム街を鼻歌交じりに歩く一人の少女。本人の身なりのよさも含めて、住人からすると格好の獲物でしかない。
……ただ、住人たちが知るよしもないが、その身なりのよい少女は最近高位冒険者の一人、と目されるようになったレイラだった。
「おい、嬢ちゃん」
そして、その子とを知らない不幸な住民がレイラへ、卑下た笑みを浮かべ声をかける。
「なぁに、おじさん?」
「ここは危険、だって教えてもらわなかったのか?」
「えぇ? ……知らなぁい」
人を小馬鹿にする笑みをにたにたと浮かべて答える。しかし、彼女がいうことも一概に間違いではない。実際、レイラはセレナからスラム街の説明は受けていない。
その理由は、下手に説明すると逆にレイラが興味を持つかもしれない、という危惧。そして、それ以上に――。
レイラを後ろから取り押さえようと気配を消して、そろり、そろり、と近づいていた男たち。だが、すでにレイラは男たちの気配を察知していて……。
「よっ――!」
「がはっ……!」
「ぎ、ゃ……!」
片方は手を掴み地面へと放り投げ、もう片方は股間を、逸物を蹴りあげる。
自身の迎撃を受けて倒れ伏す男たちを見て、レイラはにたにた、と笑って挑発する。
「あれぇ……? もしかして、ボクが気づいてない、とでも思ってたの? そんな筈ないのに、そんなこと思っちゃうなんてかわいいねぇ。ざぁこ、ざぁこ♥️」
そう、セレナがレイラに教えなかったもう一つの理由。それは、彼女自身の能力の高さゆえ、スラムでも危険はない、と判断したから。
事実、本来レイラはソフィとは違い後衛よりの能力なのだが、それでも下級のモンスターであれば素手で殴り殺せる力はある。
つまり、それはモンスターよりもか弱い存在である人間相手なら、なにも問題ない。ということになる。しかし、それも――。
「この、ガキ……!」
投げ飛ばされた男が憤怒の表情を浮かべ、懐から取り出したなにかを投げ付ける。油断し、嘲笑していたレイラがそれを回避できるわけもなく。
「わぷっ! ……やったなぁ!」
予想外の反撃にぷんすこ、と怒るレイラ。しかし、彼女の身体に異変が起きる。
「あ、れ……?!」
がくり、と膝を付き、そのまま倒れる。身体を動かそうとするレイラだが、身体が痙攣するだけで身動きがとれなかった。
「こ、れ――ぇ。麻、痺ど……く?」
……それも、レイラが油断しなければ、の話。いくら身体能力が優れようとも、不意を打たれてしまえば意味がないのだから。
そして、男が投げたのは非合法組織が製作した特別製の麻痺薬。大型モンスターでも麻痺させる、という触れ込みの薬品だ。
そんな物騒なものをレイラに投げた男は、不様に倒れたレイラを見て、少しは溜飲が下がったようで、幾分か冷静さを取り戻していた。
「クソガキが、大人を舐めるからだ。……それは、それとして――」
レイラをまじまじ、と見る男。
「……確かに、ガキだが見てくれはいいなぁ。仕込めば、それなりに売れそうだ」
麻痺して動けないレイラを担ぎ上げると、男はその場を立ち去る。辺りには、もとのスラム街としての静寂が落ちるのだった。
薄暗く、壁に汚れが染み付いている部屋のなかでじゅぷ、じゅぷ、という水音が木霊する。
「んっ、ぶ――。じゅ、る……!」
レイラはいま、部屋のなかで衣服の股間部分を破かれ四つん這いにされて複数の男に犯されており、前と後ろ。口と膣に剛直を突き入れられ、ぱんぱん、と腰を打ち突かれる度に悦楽を感じ、身体を震わせている。
いったいどれほど犯されていたのか、レイラの身体は真っ赤に火照っており、膣からは白く濁った本気汁と精液を、口からは溜まった唾液を垂れ流している。
「このガキ、すごいまんこしてやがる……!」
「口の方もなかなかだぜ。これはいい拾い物だったな!」
レイラを犯しながら下品な会話をする男たち。ただ、彼らがそんな感想を抱くのも必然だった。
なにせ、レイラの膣は体躯が小さいこともあって狭かった。しかし、それでも麻痺している現状では膣圧が弛緩してしまっている筈だが、剛直を受け入れると柔らかくも隙間なく包み込み、きゅ、きゅ、としごいてみせた。
また、口も口で巧みな舌使いで剛直のカリ首を舐め、亀頭を、鈴口を吸い歴戦の娼婦のごとく愛撫してみせ、吐き出された精液も一滴もこぼすことなく呑んでみせた。それも無理矢理口へ突き入れているにも拘わらず、だ。
レイラに与えられる悦楽に腰を震わせる男たち。どうやら、ふたたび射精のときが近づいているようだ。その証拠に、男たちはさらに激しく腰を使いレイラを責め立てる。
――じゅぷ、じゅく、ずるっ!
――じゅぽ、ぐぽっ、ぢゅる!
「ん、むっ……! じゅ、ぅ……。れるっ……。ぐぷっ――!」
その激しい責めに、レイラも合わせるように腰を動かし舌を這わせる。その奉仕がまた、男たちを追い詰めていく。
「……っ、出るぞ!」
「――んんぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
男は宣言とともに剛直を膣奥、子宮口に突き立てる。その一撃に絶頂し、ぎゅう、と膣を締め付け、ぷしっ、と潮を噴き出す。そして、膣の締め付けとともに男は精をレイラの膣内に吐き出す。
――どぷっ、どびゅ、ぶりゅるるるっ!
そして、それは膣内だけではなく口内でも吐き出された。口内から鼻腔につたわるいか臭い精液の匂い。その匂いと、なにより男たちに無理矢理与えられる悦楽に顔をしかめつつも、レイラは精液を呑み込んでいく。
――ご、くっ。ごく、ごっ……。
「ふぅ、出した、出した」
そう言いながら口から剛直を引き抜く。口を解放されたレイラは恥辱にまみれた顔をみせながら悪態をつこうとするが……。
「……お前たち、よくもボクを――」
しかし、男はレイラの言葉を聞くことなくもう一人の男へ話しかける。
「おい、そいつの尻をこっち向けろよ」
「……またかよ。お前も物好きだな」
「ひ、ぁ……。なに――」
突然、腰を掴まれ驚きの声をあげたレイラ。だが、次の瞬間には矯声をあげることになる。
「ん、きゅぅ……! ぐりっ、てぇ……!」
男はレイラを抱き上げると膣に剛直が刺さったままなのに、彼女の身体をぐりん、と自身の方へ向ける。その行為によりいままで刺激されなかった部分を刺激され、レイラは身体を震わせ、悦楽を逃がすように男へ抱きつく。
だが、それがぴん、と勃った乳首を男の胸板で潰すことになり、さらなる悦楽で悩ましげな表情を浮かべることになる。
そんなレイラの背後に立つ、先ほどまで口に剛直を突きいれていた男。彼はおもむろに剛直をレイラの尻に這わせると……。
――ぴと。
「……そ、そこはちが――」
アナルに感じる熱く、硬い感覚。それを感じてレイラは顔を青ざめる。
だが、男はレイラの言葉を聞くいわれなどない。そのまま剛直をアナルへ突き立てる。
――ず、ぷっ!
「ひ、ぎぃ……。挿入、って、きたぁ……!」
無理矢理アナルへ挿入された剛直の圧迫に、レイラは苦しそうに顔を歪める。しかし、その目は悦楽を感じ、とろん、と蕩けていた。
「ふ、ぐっ……。これ、すご――!」
腸壁と膣壁を抉られ、なおかつ二つの剛直が存在を主張するように動く度、もう一方の存在を思い出させるように刺激が奔る。
それだけではない。膣を犯す男が力強いストロークで子宮口を抉るのに対し、アナルを犯す男は本来刺激される筈のない子宮の裏側を刺激してくる。
いままで自身が感じたことのない刺激に翻弄されたレイラは矯声をあげる。
「は、ぅ……。ひ、んっ――!う、ぁあぁぁ――! は、ぎゅ――!」
矯声をあげるとともに膣とアナルが男たちの剛直を締め上げる。
――どくっ、どぷっ、ぶぴゅっ!
その締め上げが契機となったのだろう。男たちは膣内と直腸内に精液を吐き出す。身体に熱いものが吐き出される度、レイラはがくがく、と身体を震わせ、膣からぴゅ、ぴゅ、と潮を噴き出す。
男たちに犯されているレイラの顔はにたり、と歪に微笑み、悦楽によりとろん、と蕩けていた。
その後も、何度も何度も男たちに犯されたレイラは、犯り終えたあと、べしゃり、と地面に打ち捨てられていた。
膣口とアナルから精液を垂れ流し、うつ伏せに倒れているレイラ。これが強姦現場である以上、おかしな光景ではないだろう。だが……。
その奥では、レイラを犯していた筈の男たちもまた倒れていた。しかも、からからに干からびた状態で、だ。
これは明らかに異常な光景だった。誰かがレイラの助けに来たのか? ――否、この場には倒れているものたちしか居らず、付近には争った形跡すらない。
ならば、いったい誰が……?
――ぶしゃあぁぁぁぁぁぁ!!
突如としてレイラの膣から水が噴き出し、続いて粘着性のある液体が
スライムを産んだレイラは、先ほどまで倒れていたのがなんなのか。と、いいたくなるほど、すくっ、と普通に立ち上がる。
そして、自信を犯していた男たちの
「ほんと、かわいいおじさんたち。ボクが少しあんあん喘ぐだけで騙されちゃうんだから。そもそも、ボクには麻痺毒なんて効かないのにさぁ」
……レイラの言葉は真実である。
以前、彼女がソフィを犯すとき、体内で媚薬と筋弛緩剤を生成して見せたわけだが、それらを生成できる、ということは逆説的に耐性を持っている。ということでもある。
そして、彼女はそれだけではなく、致死性の高い猛毒はともかく、他の毒類。とくに身体の自由を奪う――相手の抵抗力を奪い、犯しやすくする類いの――毒類の生成ができる。そして、そのなかには無論、麻痺毒も存在する。すなわち、麻痺毒に対する耐性も持ち合わせていたのだ。
……そもそも、本当に身体が麻痺していたのであれば、レイラが男たちに犯されていたとき、逸物に舌を這わせたり、膣を締め上げるなどの奉仕ができるわけがない、身体が動かないのだから。
だが、男たちはレイラの肢体に夢中でその事に気付くことができなかった。その事をレイラは嘲笑していた。
「んん……。でも、今回はハズレだったなぁ」
背筋を伸ばし、身体をほぐしながらのたまうレイラ。彼らの精液でこれといって目新しい力や、珍しい能力などを獲得できなかったことで残念そうにしていた。
「まぁ、生命力はそれなりにあったみたいだし、その辺は及第点、かなぁ。このスライムもそれなりの力を持つみたいだし、さ」
そう言って、己が産んだスライムを見る。
――レイラは自身の能力が、雑兵を、モンスターを産み出す能力であると評したが、実のところ、それには続きがある。
それは、自身を犯しているものたちの生命力を奪う、というもの。
そも、雑兵とはいえ、人に一撃で屠られるような生命力では役に立たないだろう。ゆえに、レイラは自身の生命力を分け与えることで産まれてくる子供を強化することができる。しかし、そんなことをしていては肝心のレイラ自身が弱体化してしまう。それを防ぐため、レイラには相手の生命力を奪う能力が付与された。
つまり、男たちを殺した下手人はレイラ自身。言い方を変えれば男たちは腹上死した、といえる。
レイラはけたけた、と嗤いながら哀れな男たちを嘲笑する。
「まぁ、存在自体が害悪な君らでも、最後にボクの、ママの役に立てて逝けたんだ。感謝して欲しいくらいだよ。それに、
ひとしきり嗤ったあと、レイラは子供に命令を下す。
「それじゃ、そのゴミ食べといて。証拠が残らないように全部、ね」
その命令通り、スライムは自身の父親だった残滓を取り込み、身体を溶かし捕食していく。その姿を見てレイラは――。
「ふふっ、これがママの記憶にある『スタッフがおいしくいただきました』と、いうやつかな」
そして、顔が愉悦に歪んでいく。
「うっふふ、あっははははははははははは――!」
……辺りにレイラの哄笑が響き渡るのだった。
この頃、仕事は緩めにやってたんだが、昨日ギルドに顔を出したとき、俺はとある注意喚起を受けた。
「スラム街で、行方不明者が出ている、か……」
最初は裏社会の人間が消えていることから、ギルドは組織同士の抗争だと考えていたそうだが、明らかに組織と関係のない人間にも被害が出ていることから、とうとう重い腰を上げたようだ。
俺は朝食を食べ終わると、一緒に食べていた娘たち。イム、ソフィ、レイラに話しかける。
「三人とも少しいいか?」
「……どうしたの、かあさま?」
朝食を食べ終わり、ナプキンでふきふき、と唇を拭っていたソフィが不思議そうな声をあげる。
「三人とも、ギルドで聞いてると思うけど、スラム街の件だ」
「あぁ、あそこの話?」
レイラは俺の話に興味があるのか、身を乗り出してくる。
「お前たちなら大丈夫だと思うけど、それでも危険なことは変わりないからな。下手に近づかないように、いいね?」
「はぁーいっ!」
手をぴん、と伸ばしてにこにこ笑いながら元気よく返事するレイラ。これなら大丈夫かな、と思い、俺はほぅ、と安堵のため息をつくのだった。