どこか、全身に気だるさを感じる。それも当然だ。昨夜、イムと新種のスライム、あの娘が友だちだと言った個体との情事で俺はばちばち、と頭のなかに送られてくる悦楽に耐えられず最終的に失神。
そこに偶然通りかかったレイラに救出、と言って良いのか分からないがあの娘の手によって家へと運ばれた、らしい。
ちなみにその後、イムはソフィとレイラにこってり絞られたようで、俺が起きたときには涙目になっていた。
「ふっ、く――」
そして俺自身、起きれたことは良かったものの、いつぞやのノアとノエルから受けた責め苦の時と同じように、完全に腰が抜けていてベッドの上から起き上がれなくなっていた。
それだけなら、まだ良かったのだろうけど――。
「ひっ、ぅ。ぁ――」
まだあの二人――一人と一体だろうか――から受けた悦楽が身体から抜けきってなくて、おまんこからは、とろとろ、と愛液が流れ出てショーツ、そして吸収できなかった分がベッドのシーツを汚し、またピンと勃った乳首が、悦楽を感じ身体を震わせた拍子に掛布団と擦れ、甘い痺れをもたらす。
別に望んだわけじゃない、甘く、淡い悦楽に翻弄される。きっと、いまの俺は半強制的に感じさせられる悦楽に、とろん、と妖艶に顔を綻ばせているだろう。その程度のことは自覚できた。
――コンコン。
部屋の扉がノックされる。誰かが来たようだ。とはいえ、誰が来たのかはすでに分かっている。
「どう、ぞ――」
がちゃり、と扉が開かれ、中に入ってきたのは――。
「大丈夫ですか、セレナさま」
――ノアだ。
彼女は俺の体調を心配してギルドを欠勤して看病してくれている。もっとも、それだけではないのだけど……。
彼女はツカツカ、とベッドの近くまで寄ると掛布団を捲り、中の状態を確認する。そして、そこには先ほども言ったように、おまんこは洪水でびしょ濡れになって、乳首もパジャマの上からでも分かるくらいに、ピン、と勃っている。
それを見られて、俺は身体の内から、かぁ、と熱くなるのを感じる。
恥ずかしい、というのも確かなのだけども、それとともに情欲の炎に火がついたのだ。
その惨状を確認したノアはおもむろに手を伸ばすと――。
――ぬちゃ、くち。
「やっぱり……。じゃあ、少し発散させますね」
「ひぅ、ぐ……。は、ぁ――」
そんなことを言いながら濡れそぼった縦スジに指を這わせる。くち、くち、という音とともに悦楽が脳天を突き抜け、意思とは無関係にビクビク、と腰が跳ねる。
……なんか、以前も同じような目に遭った気がするが、今回は俺のためを思ってやっている、と思いたい。
「このまま快感を身体に溜めてたら毒ですからね。一度逝ってスッキリしましょう」
「あ、は――。ん、くっ……!」
ノアの宣言とともに指が縦スジを擦る速度が高まり、水音が大きくなっていく。それだけじゃない。
「そろそろ、激しくしますね?」
――ぐちゅり、ずぷりゅっ!
「ひっ、が――ぁ!」
いつの間にかパジャマ、どころかショーツの中に潜り込んだノアの指がおまんこの中へ挿入され、ぞりぞり、と膣壁を擦り出す。
その悦楽に俺はのけぞる。きっとノアには俺の白い喉、そしてハリに張ったおっぱいが突き付けられていることだろう。
……冷たい。ノアの愛撫で軽く絶頂したようで乳首から母乳が噴き出しパジャマを濡らす。そして濡れたことで、さらに乳首へ張り付いて、きゅう、と刺激してくる。
「ん、ひぃ……!」
「んふ、ちゃんと逝けたようですね」
ノアがなにか言ってるようだけど、絶頂して、ぼぅ、としている頭ではよく分からない。
おまんこ、ではなく腰になにか触れる感覚。ノアがパジャマごとショーツを脱がそうとしているようだ。
手伝うために腰を浮かせよう――として失敗。ぴくぴく震えるだけで浮き上がらせることができない。
だが、それでもノアは無理やり脱がすことができたようでおまんこに引っ付いたショーツがぺりぺり、と剥がれる感覚がある。
「ぁ……!」
その感覚でまたも絶頂。おまんこからぴゅ、ぴゅ、と潮を噴く。……この頃、絶頂しやすくなっている気がする。
右足首のところに濡れた感触。パジャマは全部脱がせたようだが、ショーツはあえてそこで止めたようだ。偶然か、それともノアの趣味か。それか、確かノアの奴隷時代、俺がノア相手に似たようなことをしたから、それを真似ているのかもしれない。
「それじゃあ、ここからが本番ですよ。……本格的に逝きましょうね?」
「…………?」
すぅ、はぁ、となんとか気を落ち着かせようと深呼吸していた俺に、ノアはそう語りかけてきた。
なんのことだろう、と思っていたのだが、ぴと、とおまんこになにかが触れる。そして、ぐり、と陰唇を掻き分け、少し膣内に――。
その時点で俺の背中に、ぞくり、と嫌な感覚が流れる。これはもしや、いつぞやの魔動式のディルドー……!
「ちょ、まっ――」
制止の声をあげようとしたが、その前に無情にも起動スイッチが押された。うぃん、うぃん、という独特な音が響きはじめる。だけど、それだけじゃなくてもっと予想外のことが起きる。
――ずっ、ずっ、ずりゅ!
「おっ、おっ――! あ、ぐ……! 奥、突かれ――! ひ、ぎゅ――!」
……以前、ヤリ場の公衆トイレで使われたディルドーではなく、それとは別。まだ発売もしていない試作型のピストン式魔動ディルドーだった。
それはうぃん、うぃん音を撒き散らしながら俺の膣内をずんずん掘り進み、ポルチオをノックする。
膣内全体を刺激され、降りてきていた子宮を無理やり押し戻される度にびくん、びくん、と腰を中心に身体が跳ねる。それだけじゃない。
――きゅう、きゅう。
「ん、ぁは――! くり、吸っちゃ……! あ、ひぃ――! ん、ぐ……ぅ!」
いつの間にかディルドーを限界まで押し込まれていたことで柄の部分から枝分かれしていたもう一つの突起物がクリトリスにぴたり、と当たり吸引する。
おまんこへの、そしてクリトリスへの刺激で俺は否が応にも悦楽を与えられ、高みへと昇らされる。
心臓がばくばくと鼓動し、血の巡りが良くなり身体が火照っているのが分かる。また、それとは別に俺の意思とは関係なく、おまんこが、子宮が幾度となく突かれることで精液を欲しがり、早く吐き出せ、とばかりにディルドーをきゅう、きゅう、と締め付ける。
むろん、ディルドーに精液を吐き出す機能などあるわけもなく意味のない行動だ。それでも、これは生物的な本能なのだから、意味の有り無しに関係なくひたすらなまでに締め上げる。
そして、それを突破するようにピストンは続けられるのだから余計に悦楽を感じさせられる行動でしかない。
「は、ぎゅ――。これ、い……。だ、め――感じすぎぃ……んぐっ!」
思わず甘ったるい声が漏れでる。そしておまんこをピストンで掻き回されていることでばちゅ、ぶちゅ、という音とともに愛液が泡立つ。もしかしたらすでに白く濁った本気汁が出ているかもしれない。
「大分、気持ち良くなってるみたいですね。それじゃあ、最後に――」
おまんこへ執拗な責めを行っているノアは、そう言うと少し責めを緩める。とはいえ、いままで両手で握っていたディルドーを片手で支えるようになっただけ、だが。
少しおまんこへの圧力が減ったことに安堵した俺。しかし、それは間違いだった。
――ぴたり。
菊門、アナルに当たる冷たい感触。それを感じた瞬間、きっと俺の顔は青ざめていただろう。
「そこ、ちが――!」
――ずぶぶっ!
「ひ、ぎゅう……!」
アナルの内部に異物が侵入する感覚。そしてその異物は、うぃん、うぃん、と音を立てて直腸を蹂躙して――。
「お、ご……! 膣内とアナル、両方掘られ、て……! ひ、ぐっ! あ、が……!」
ごりごり、と二つのディルドーで責め立てられる。Gスポット、ポルチオ、子宮の裏側を同時に責められ頭が真っ白に、ばちばち、と閃光が視界を、思考を埋め尽くす。
そして意識がブラック、いやホワイトアウト。最後にノアがなにかを言っているようだったが、それを聞き取ることはできなかった。
……なお、翌日。ある意味当然だが無事に――無事に? 俺の病状は悪化。今度はノアが娘たちに怒られることになるのであった。
スラム街の下水道にて徘徊していた空色のスライム。突如としてぶるり、と震えると形が変化していく。
流体の身体、その一部が人の頭部のようになったのだ。
だが、それもまだ不完全なようで形が崩れそうになる。しかし――。
――形が崩れる寸前、嘲笑うかのように、にたり、という笑みを浮かべていたのだった。