シャニPと黛冬優子さんがなぁなぁでえっちしているお話 作:ふりーじ屋/家庭内禁書
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淫紋や足コキうんぬんについては、過去作ご参照お願いします。
「あんた、淫紋が何のことか気になってたんだ~」
「……冬優子が前に言ってたから」
「これ評判良さそうよ」
「俺のアカウントの買い物かごに勝手に入れてくれてどうも」
仕事が早く終わって、黛冬優子と担当プロデューサーの部屋に寄り道して、2人でいくらか気楽に過ごせる日だった。おうちデートと言うにはささやかだけど、と浮かれつつもほんのり口惜しい気分で、冬優子は彼のイスに座って机のパソコンを気ままに操作していた。
オフィス落ちを中古で買った、と彼から聞いた回転イスやデスクが、座面も天面も冬優子の体躯だとやや高い。その違和感が彼のふだん使う場所を占領している気分を引き立てた。
「冬優子は、俺の……そういうのを見てて」
「エロサイトの閲覧や購入履歴を見てるのが、何か?」
パソコンは彼の私物である。
勝手にいじりやがって、という彼からの渋い視線や声音を、イスの背もたれごしに冬優子は感じている。振り返りも手を止めもせず、むしろマウスやキーボードをちゃかちゃか鳴らした。
「……面白いのか?」
「別に。男向けと女向けって方向性だいぶ違うなぁ~ってギャップで地雷踏んで面白くない気分にもなることもけっこうある」
「退屈してるのか?」
「あんたが何でシコってるかわかって、それであんたをいじってやるとたまに面白いから、かろうじてお釣りがくるってところ」
「なるほどマンネリ防止か、なら俺も冬優子の」
「ぜったいイヤよ、考えただけで恥ずかしくて死ぬ」
「こら」
目を閉じて背後の空気をまさぐるように彼の気配を探る。ページの白い部分にカーソルをずらして、彼を煽るためだけにクリック音を何度も立てる。彼の気配が近くなる。右手側から近寄っているに違いない。スリッパが床をこする音のおかげでわかりやすい。
気配がもっと近くなった。彼が腕を伸ばせば冬優子の首と肩をすっぽり抱き寄せられるだろう。
「買い物かごから出してくれ。間違って買っちゃったら冬優子に請求するぞ」
「伝票書いてはづきさんに渡したらどんな顔されるかしら。担当アイドルのセックスアピールを磨くための参考です~って」
「はぁ、勘定科目は新聞図書費かな」
冗談とわかりやすすぎたのか、彼の反応が期待より薄い。もっとあわてて、冬優子の右手からマウスを無理やり取り返すぐらいしてくれるはずだった。
気を取り直して別方向から彼を揺さぶりにかかる。左のヒザ裏を上にして脚を組む。いつもと逆の組み方でしっくりこないが割り切る。いまの彼の立ち位置ならこのほうがよく見せつけられる。
「へえ、レギンスフェチって……ストッキングやタイツと似てるけど、違うのかしら?」
「タイトな着衣だと、素肌より体のラインが引き立つ……確かに違いが難しいな」
「アイドルのプロデューサーらしいご感想で、まるで、ぜんぜんえっちなこと考えてないみたいですね」
脚フェチの、それもレギンスやストッキングやタイツをまとったジャンルのアダルトビデオをサイトで検索してモニタに表示させながら、床に着いてる右足を使って、くるりとイスを回転させる。中腰になってモニタをのぞいている彼の姿が、冬優子の右から視界にチラリ入った辺りで止めて、小首をかしげて彼に視線を投げつける。
「あんたのイスだと足が落ち着かないわね……足の長さを自慢してるつもりですか~?」
「身長差を考えれば妥当な差かと思う」
いまちょうど冬優子は、レギンスと言ってもいいぴっちりしたストレッチ具合のパンツでウエストから足首までを覆っている。これだけだとお尻や太もものラインがくっきり強調されすぎて外を歩きにくく、彼の部屋に入るまではトップスにビッグシルエットのパーカーを羽織って裾でラインを隠していた。冬優子にしてはカジュアルなコーディネートである。
もうそのパーカーを脱いでいる。あとのトップスはソフトリブ編みのTシャツ。脚を組めば太もものラインを彼へ見せつけられる。
「……素直な視線ね」
「冬優子に足裏や足の甲でやられ……してもらったことがあったけど、そのとき太ももはやってなかったな」
「期待しちゃう? ……ダメよ、これは見せてあげてるだけ」
「それ着たまましてもらったら汚れてしまうしな」
「これの代わり買ってもらったとしたら勘定科目はどれかしらね」
プロデューサーの気配が冬優子の背後にずれる。誘惑している側の冬優子もイラ立ったり恥ずかしくなったりで、気をそらそうとパソコン操作を再開する。どれぐらいレコメンド欄をめちゃくちゃにしてやればいいだろう、と物色する。
「ふゃっ……!? ちょっと、くすぐったいって」
「そりゃくすぐってるからな」
「あんた、いくら触れてないからって、これじゃ完全にセクハラよ」
プロデューサーの微苦笑と思しき吐息が、冬優子の髪の毛を揺らして右耳から少し下の首筋をなでていった。吐息が瞬く間に消えたのに、彼にそわそわさせられた感覚が襟元や背筋にしつこく残っている。耳穴に突っこんだきりまだ何も再生していないワイヤレスイヤホンのイヤーチップが、急にもどかしくなる。
「他人のパソコンでエロビデオ物色して、そんなに脚を見せながらセクハラだ、とか言われても」
「あんた困らせられてたんだ、あれのどこかにハラのharassmentがあったのね、知らなかったわ」
後ろ髪とうなじがくすぐったい。彼の抑えた呼吸が肌と耳で感じられる。これだけ近いと匂いも嗅がれ放題だろう。仕事の汗はまだ残っている。着替えたりスプレーやらシートやらで応急処置しただけだった。
「その姿勢じゃあ腰悪くしちゃわない?」
「お気遣いどうも」
モニタに目を向けたまま言う。返事が後ろ髪とうなじをさらりと通り過ぎる。
パソコンで黒背景のページを探す。液晶に黒い背景を映せば、自分たちの姿が鏡のように反射しているはずだった。自分の後ろ髪に顔を埋めようとかがんでいる彼の、その姿を見てからかってやろうとした。
けれど液晶がノングレアだったせいか、冬優子が思ったより2人の反射像がぼやけていて叶わなかった。
「ん、や……匂い、かいじゃ……もうっ」
「俺はいい気分だ」
「ふゆにセクハラするのが?」
「冬優子が近い、ここにいる、って実感できる」
「さいですか……なめたり触ったりもしたいって言う前フリのつもり?」
「感じたままだよ」
そういうことをしたって構わないが、してもいいと言っていないうちに流されるのはためらわれる。してもいいと言うには早すぎる。まだここで煽っていたい。
パソコンとイヤホンのペアリングを切断――なおイヤホンは冬優子の私物である――する。冬優子の首や後ろ髪に気を取られていて、プロデューサーが見ていないはず。彼のレコメンド欄だけでなくこの雰囲気をめちゃくちゃにしてくれそうな作品サンプルを物色する。なるべく早く。
「あんたがどんな顔ぶら下げてふゆにすり寄ってるか、見えないけどね」
目星をつける。
もう一度システムのサウンドを確認する。念のためブルートゥースもオフに。音声出力がスピーカーになっているかも確認する。マウスホイールでボリュームのシークバーを右へ。
マウスでクリック。サンプル動画を再生、10秒タイムシフト。しばらくもしないうちに。
『ンうォ゙ッ♥ ほぉお゙ォ゙~~~~~~ッ♥』
※
「……なんだこりゃ」
「オホ声。喘ぎ声の基本は母音『あ』だけど、あえて外してる」
「また俺が知らないジャンルか?」
「勉強しましょうかっ」
冬優子が着けていたワイヤレスイヤホンのうち、左耳側を無理やりプロデューサーの左耳穴に差しこんでやる。まるで有線イヤホンを分け合っているかのように顔を近づけ頬どうしを寄せる。ブルートゥースで再度イヤホンと接続。
『ほぅ゙ォ゙ッ♥ お゙~ッ♥ ほお゙~ッ♥』
アダルトビデオのサンプル動画で、女優のオーバーすぎてシュールな声や表情や痙攣を、お互いのえくぼがぶつかる距離感で顔を並べて鑑賞する。
「んっふ」
もう笑い声もこらえきれず、ぷすぷすと漏れてしまう。
「前にアヘ顔が流行りかけたときも思ったけど……たぶん奇をてらってるのよ、じゃなきゃこんな可愛くないの」
「……解説、どうも」
再生を止めたあとも、白目を剝いている瞬間で停止された女優が目に入って、あの声の反響が脳内でうっすらぶり返す。
視線をプロデューサーに向ける。
「ご感想は? そそりそう? やってあげないけど」
「ノドへの負担きつそう。うっかり舌を噛みそう」
「奇遇ね、ふゆも」
「職業病かもな」
冬優子もアイドルという意味では、自分が映像に撮られ魅せる仕事をしている。遠回しであるが愛嬌とセックスアピールを売っている。アダルトビデオ撮影の現場を知らないにもかかわらず、何となく現場の苦労を察せてしまう。
おそらくはプロデューサーも。
「ねだらないぞ。冬優子が次の日ひどいハスキーボイスになったら、どうしようかと」
「ふゆが次の日休みなら、とも聞こえちゃいますが?」
「アイドルが休みの日でも……ほら」
「ええ、特にパパとママに聞かれたら……ほら、ねぇ、我が両親ながら、ああいう人たちだし」
もし、2人ともただの学生か社会人だったら軽い気持ちで真似てみて一夜の笑い話にできたのかも、と思う。イヤホンを抜いてやりながら彼に横目で問う。
アイドルとプロデューサーの間柄となっていなかったら、あの『魔女っ娘アイドルミラクル♡ミラージュ』のポスターの前ですれ違って終わっていただろう、と無言で返される。
彼から苦悶がにじむまで、彼の耳たぶをくいくい引っぱる。
「こんどからダメなときオホ声出してみようかしら」
「そりゃあ、効果が……試してみるか?」
イスから立ち上がる。彼にも中腰からまっすぐ立つようにうながす。黙って彼の胸板により掛かる。彼の部屋着と肌のあいだに意識を伸ばす。彼の汗がうっすら匂うし肌が火照っている。あれがお腹の下のほうで硬く大きくなっている、と服越しにも感じる。
もうしてもいいけど、まだいいと言うには早い。
「……あの参考資料をどこまで再現できるか、自信ないけど」
「いまがそのダメなときだったかな」
「まだダメなのよ、まだ……んゃっ♥」
彼がなだめるつもりなのか、髪や頬や腕を優しくなでてくる。服越しに彼の腕に爪を立ててやり返す。
誘惑と反射が入り混じった勢いで内股になってレギンス越しの内ももを見せつけながらこすり合わせる。
「ん、ぅ、あっ……は、あっ……!」
ベッドに押し倒される。きょうは事後の片付けを手伝うヒマがあったっけ、と彼から目を伏せながら考える。
「っん、ふ、あっ……おっぱい、触るの……?」
「オホ声ってちょっとだけ牛みたいだったな。牛みたいに乳首伸ばしてみるか」
「うわ、それはさすがに、引く……」
「なるほど、もし俺がダメなときはそう言えばいいのか」
彼の両手のひらが乳房を包んでくる。ふっと息が抜けていく。指がふにふにと乳房の形をわずかにゆがませる。手ぬるい。さっきのアダルトビデオの女優がやられていたほど強くして、もっとみっともない形にしてほしい。そうしてくれたらあまり恥ずかしがらずオホ声を聞かせてやれそうな気がする。
「あんたのダメなとき……って、あったっけ?」
「あるよ、冬優子が外してるだけで」
「ホントかしら……それより、やだっ、それ、焦れちゃう……乳首、牛みたいに伸ばしてくれるんじゃなかったの、ねぇ?」
彼が両方の人差し指でくるくる乳輪を刺激してくる。ソフトリブ編みのTシャツもその下のブラジャーも脱ぐ前なのに、彼が透視でもしているかのように乳輪の外縁を正確になぞる。触られていない乳首がこれまで触られイカされたことを勝手に思い出して、着衣内で乳首がそわそわする。
じっとしていれば、じわじわ彼の指が高めてくれるだろう。こっそり期待している。けれどそれまで待っていられるだろうか。
「お、あ、あ……っあっ♥ あっ♥ んっ♥」
彼が親指と中指とでそれぞれ乳首をつねる。同時に手のひらを使って乳房全体を揺さぶられる。長身相応に大きな彼の手で、冬優子の乳房があっさり覆われてしまう。アダルトビデオの女優を見たあとだと引け目を感じるボリューム。自分に月岡恋鐘や桑山千雪ほどバストサイズがあったら、いまこうさせていただろうか。
「もっと強くしたら、オホ声聞かせてくれるかな」
「んゃっ♥ やっ……あ♥ ほおっ♥」
「脱がすよ、冬優子」
「いい、脱ぐわ」
彼の愛撫にむずむず反応してクシャクシャにしてしまったり、ひょっとしたら汗やよだれで汚してしまうかもしれない。出かけたときと着衣が変わっていたら家族に妙な目で見られかねない。
ブラだけをまとった上半身の素肌を彼にさらす。
「しかしあんたがこんなんで……相当オホオホしてあげないと収まらなさそう」
彼の劣情もあらわな視線をよそに、指先で彼の股間をつんつんいじってからかう。
「冬優子がオホオホしてくれるって、楽しみにしてもいいかな」
「んっ、ふぁぁっ……かりかりって、くすぐった、ら、やっ♥」
反撃の愛撫に、むしろ甘ったるい声を出す。ブラをずらされながら乳首を指先でくすぐられる。乳首がぷっくり尖っている。
さっさと乱暴に乳首をつねってくれればいい。牛の乳でもしぼるように。
「ンモォ゙ッ♥ ほぉ゙ォ゙……けほっ」
「……何か飲み物でも?」
期待どおり痛いぐらいに乳首をつねられる。計算して大げさに作ったはずの自分の反応をいざ彼に見せてみると頭の中が羞恥でぐらぐら揺れるし、想定以上にノド粘膜へ負担を感じる。
「……牛乳があれば……他意はないわよ、ちょっとあっためて、レンジでいいから」
彼がキッチンで用意してくれているあいだ、ベッドで寝返りをうつ。レンジのタイマーが鳴るまでがひどく遅く感じる。冬優子用のマグカップ八分目になったホットミルクを渡される。まずくちびるだけ濡らす。いつもよりぬるくて、そんなに続きをしたいのか、とほくそ笑んでしまう。
「ありがと……オホ声だけリアクション強くしても、アンバランスかもね」
「おやおや、きょうの冬優子はどうなってしまうのか」
飲み切る前にマグカップをテーブルに戻す。こんどは冬優子がプロデューサーの手を引っぱってベッドへ。勢いに任せて牛乳の後味を彼にも分けてやる。
「んふ、はうぅ……ちゅっ、ちゅう……んっ、っっくっ……♥」
ブラジャーをずらされ直に乳房を強くもまれる。うっかりくちびるを離してしまう。いつもならセックスのときぐらいキスしたいだけさせなさいよ、と眉を吊り上げて怒るところだった。
「はぅ、う、ぅ……ほぁっ、はぁっ……あああっ!」
「下着とかレギンスとか、シミができちゃったらどうしようか。そのまま歩いてもらおうかな」
「何をバカなこと……あ、んっ……んひぃっ、お゙っ、ほぉぉおっ♥」
「うん、オホ声でも冬優子は冬優子だな、安心、安心」
「あんたも相変わらずあんたらしいわ……あぃっ、ひ、ぁ、おぉぉ……っ♥」
彼が冬優子の乳首をひねりながら、冬優子の股間にヒザ頭をこすりつけてくる。レギンスと下着ごしに陰唇とクリトリスをずしずし刺激される。勝手に内股になって彼の脚をぎゅうぎゅう挟んでしまう。半ば開き直って腰を見せつけるようにへこへこさせる。舌先をちらつかせようかとも思ったが、噛むのが怖くて大人しくしまっておく。
「あぅ、ぅ……ほ、ぉ、う……ほきゅっ♥ んんぅううっ……!」
「冬優子の感じっぷりがわかりにくくなるのは、欠点かもしれない」
「あはっ、ふだんなら、ふゆをちゅくちゅく感じさせるのなんて訳無いって……? う、きゅっ、や、ぁ、オ゙っ」
彼がもったいつけたあと愛撫を鋭くさせる瞬間を待ち受けて、オホ声や大げさな痙攣をお見舞いしてやるつもりだった。神経を引っかれて快楽を鳴らされると、体が心づもり以上にアダルトビデオ女優を真似し始める。声とよだれを漏らし尻と腰を振って見せ、彼の視界で痴態を演じる。
「……変な女だなぁ、とか思ってないわよね。思ってたら蹴っ飛ばす……」
「俺のせいで変になってしまうかも、ってんならうれしいよ」
「んんっ、く、ぐっ……ゔぅ゙ッ……♥ ほぉ゙ォ゙ッ……♥」
彼の愛撫から彼の昂りを感じ取る。彼を興奮させるのは愉しいが、この痴態で彼を興奮させるのは恥ずかしい。自分で恥ずかしいと思っているところを彼からガツガツと求められている。こんなシチュエーションで体以上に心が融ける。
彼の片手が乳房から移動して冬優子のヒップに添えられる。レギンスと下着とを越えてお尻の穴まで緊張してしまう。むしろ媚びるように内ももどうしを布越しにこすり合わせる。クリトリスも膣口も彼を予感してじんじん疼く。タイトなせいでヘソの下や内ももや恥丘がひくひく反応しているのが彼にもよくわかるだろう。それがどれぐらい本気かもわかってしまうだろうか。
「ふぐっ、んむ……んひぃっ♥ お゙っ、おっお゙ッほォ゙ッ……!」
「いいよ、冬優子、それ……」
「よくない、こんなの、かわいくなくって……あ゙ッひゅ、ぉゔっ♥」
濁った声と滑稽な仕草で媚びているのに笑えるどころか切なくなる。脱いでもいないのに膣奥まで熱くてたまらない。このまま着衣ごしに探り探り刺激されるだけでも何か漏らしてしまう。不意に彼の両手が腋や脇腹やうなじをくすぐって演技を邪魔してくる。くすぐったくさせられたら、せっかく濁している声が甘ったるくなってしまう。ふゆの努力をもてあそぶ性悪男め、と心中で悪態をつく。
「あ゙っぉおっ!? そ、ぇ、だ、だめっ……♥」
「それ?」
「ちくび、しこしこって……♥ ちょっと、やさしすぎるから、だめ、ぇっ」
彼の指先が冬優子の乳首に舞い戻ってきて、根元から先端までをゆっくりしごく。一段ギアを上げた愛撫が冬優子に襲いかかる。このままイカされるかも、と思い始めたらすぐに耐えられなくなってしまう。
「お゙ッお゙ッ!? あああっ……だめ、だめだから、く、んんっ……ぅ……おほっおおぉおおォっ……♥」
乳首できょう最初のアクメに追いやられる。本当の絶頂に合わせてオホ声を出してしまう。イってるままの乳首に追い打ちでさらに指を絡められる。強すぎる快楽に腕を振って抵抗するもすぐ制圧される。
「んぐ……うっ、あお゙……ぉお゙ッ、い、いっ……っ……♥」
股間へずしずししてくる愛撫も強まっている。イキながら乳首とクリトリスを責め立てられる。乳首をしごかれるたびクリトリスまで飛び火して膣が縮こまる。逆にクリトリスをいじられるたびに乳首がぴんと弾けて胸が震える。絶頂の中でもより高い絶頂の波が幾重にも押し寄せる。波が重なるほど冬優子の視界がぼやける。
「冬優子……俺、もう……!」
「ふ、ふふっ……最初は笑ってたくせに、もう、笑ってられないかぁ」
「……言われてしまったなぁ」
下半身がびくりと痙攣する。ぬちゃ、という違和感でレギンスのほうを見たくなくなった。シミで済んでいればいいけど、と思わされる具合だった。
けれど冬優子は自分からレギンスと下着をずるずる脱いだ。
「ね、続きは……お風呂で、いい? きょうは、そういう気分で……」
事後処理の時間もぎりぎりまで削ってそのぶん犯してもらわなければならないほど焦れていた。
※
「うわぁ、すっごいなめ回してくる目つき」
「冬優子がエロすぎるからさ、とんだ目の毒だ」
「ふゆだってこんなに浴びせられたことないわよ」
あちこち肌のべとついた裸身のうち頭からヒザ下までを姿見に映している。鏡面ごしに窺えるプロデューサーの視線は露骨に劣情まみれである。
彼に背後から二の腕をつかまれる。鏡ごしのアイコンタクトははかどらない。大げさに尻を振って、彼の腰にどしんとぶつけると勃起がぐいぐい押し返してくる。
「ちゃんとゴム着けてるんでしょうね」
「指差し確認でもしておくか?」
背中をかがめてお尻を突き出しぎみにする。立ちバックの格好で挿入できるんならさっさとしてしまえ、と挑発する。返ってくるのは笑みで平べったくなったため息だった。左右交互に腰をへこへこさせてエスカレートさせると、腰を両側からつかまれて止められる。
「んっ、ふぁぁっ……もう、準備、できてるでしょう……?」
「冬優子がオホオホ言ってくれたおかげさまで、いつもより興奮してるかも」
「ふざけた褒め言葉をどうも」
膣口がひくひくと反応してしまった。すぐ、顔を伏せてくつくつ笑い声を漏らすふりで“ひくひく”が笑わされたせい、と無言で言い訳する。ぎゅっ、ぎゅっと何度も彼がお尻をもんでくるのが揶揄だと思えて、かかとで彼の足先を踏んづける。
中指で雌の割れ目をべしべしと叩かれる。浴室すべての水栓が締まっているのにぴちゃぴちゃ耳障りな水音が聞こえる。
「なぁに遊んでるのよ」
「入れるぞ」
ぬぷぬぷ、と入れられはじめた瞬間から、きゅうきゅうと痛いほど締めつけてやる。半分快楽でもう半分が自棄。なぜか途中で止められてイライラする。こちらはノドと羞恥心をひりひり痛めつけて誘ってやっているのに。
「ふーっ……冬優子、締まっ……ふー、んっ、んー……っ!」
「ふ、むぅっ、んんっ……あんたも、声、出しちゃいなさいよ……♥」
膣肉がカリ首の張り出しやくびれに絡みつく。すぐ彼のペニスに膣奥まで迫られ視界が白む。目が潤みすぎたせい、とすぐ自覚する。腰が砕けそうになる。鏡面と壁に手を突いてどうにか体を支える。
「冬優子こそ、あんまり激しくしたら……脚ガクガクしちゃってる」
「……ふ、ふふっ……そういうジャンルもあったでしょ、お望み?」
引き抜きかけ、また奥まで進み、往来でカリ首が膣肉をえぐってくる。張り合って、ちゅぽっちゅぽと鳴ってしまうほど締めつけ返す。そういうジャンルはたぶんない――(モザイクで隠れて映えないでしょうしね……)――大げさな声と仕草で快楽をアピールする。
「ふ、ふふっ、あはは……ふぎゅぉっ♥ ほぉっ♥ うぅう……おっぱい、までぇ……♥」
「前から冬優子ってオホ声っぽいのたまに出してたよな」
「……さすがにここまで作ってないわっ」
プロデューサーが腰を使ってくる。立ちバックで突き上げられるといつもの体格差をいつもとまったく違う塩梅で味わう羽目になる。彼の広くて厚い長身が、いまは腰高で冬優子の膣内の奥すぎるとこまでえぐってきて恨めしい。太くて硬い指でぷっくりとふくらんだ乳輪と乳首をこりこり、くりゅくりゅされるのは大好きだけど、それが鏡ごしに目に入るといやらしすぎてびっくりしてしまう。
「あ、ぁ……あ……ぉ、おっ♥ ふっ、ふうぅっー……あはっ、あお゙お、ぅううっ……♥」
後ろから強く貫かれてついに顔が冷たい鏡にべったりくっつく。汗と呼吸で鏡面があっというまに曇る。うなじでまた彼の吐息を感じる。こんな媚び売りすぎて可愛らしさを捨ててしまった趣向に彼も興奮して欲情している。
「いやこれいやあ゙ッ! あああっ……だめ、だめだから……おォおお゙……ッ!! ふかいっ、ふかい゙いィイっ!!」
いや、とこぼしたのは割と本気だった。幸せな甘イキなんてあっというまに通りすぎて、このセックス抜き差し一回ごとにどんどん頭がおかしくなってしまっている。
「んっ、うっ、あ、あっ……! あぁっ、はぁぁぁぁ……!」
「ははは、マン汁までべっとりして……名女優だな、冬優子ったら」
彼が冬優子の両脇に手をはわせて、彼女を後ろから羽交い締めにするように鏡から引き剥がす。さっき自分で押し付けておいてこんどは自分で引き剥がして何のつもりだろうか。こんなレイプみたいなめちゃくちゃなセックスで、確かにべとべとのよだれや愛撫を垂れ流して鏡面や壁が汚れている。冬優子が乳首をめいっぱい勃起させながら膣奥を貫かれてノドどころかヘソ下まで喘ぎ喘ぎしている様も鏡面の曇りの向こうで窺える。
自分がどれだけの痴態を振りまいているか実感しろ、とでも。
「なぁに、まだ、まだ……ちゃんとふゆの手、つかんでなさいよ」
「お、おう」
「あと、あんたも腰砕けにならないよう気合い入れて……はぉ、おォっ、かっ、はっ、はひゅっ……ぉ、あ、んぐぅうっ、ううゔっ……♥」
プロデューサーの突き上げに反発する形で腰を落とす。脚も腰も勝手にガクガクしながらヒザが開いて下品なガニ股になる。両脇を抱きかかえられて支えられる。頭も後ろに引っぱられて彼のあごか肩か胸板あたりに押し当てられる。手首をぎっちり握り直される。こんなのが心強くてたまらない。
「く、ふ、ふ……ほォお゙ッ、え゙うゥうッ……♥」
腰を揺らす。快楽が高まりすぎて股関節や恥丘が震えて頭も背中もふらふらする。彼が様子を伺ってか突き上げてこなければ、冬優子のほうから落として膣奥を亀頭で殴らせる。ずりゅっぐりゅっ、と膣奥を何度も打ち据えられるごとに脳まで白飛びするほど熱くなる。自殺のようなピストンで彼のペニスをしごいてしごかれてたまらなく気持ちいい。
「う、くっ……冬優子、ぉ……!」
「はぁっ、はぁっ……ほら、ほら、ちゃんと支えて……むっ、っぅ、も、おおお゙っ……♥」
立ちバックで貫かれているのに主導権を握って彼をリードできている。プロデューサーがほとんど腰を動かさずアシストに回って、まるで騎乗位で好き勝手の心地だ。乳房を振り回すのもお尻をぶっつけるのも楽しくてたまらない。彼のペニスを膣口から膣奥までを何度も往復させてしごいて、もうすぐ射精してもらえる。射精されて子宮にどぷどぷ熱いものが注がれるのを感じたくてたまらない。彼の着用済みゴムもいまは隠れて、妊娠させられる妄想がはかどる。
「はうぅぅっ、んぅぅぅっ……う、うふ、ふっ、もう、腰がガクガクして……ふ……ほ、ぉ……♥」
「……イスに座らせてもらってもいいかな」
「ん、ん……バスチェアに……? 耐荷重だいじょうぶかしら」
「じゃあ、床に」
「抜かないで、抜くの、や」
「横着か」
「あんたこそ……」
抜かないまま無理に床へ座ろうとしてふだんしない角度と加減でえぐられてえぐって、もだえながらどうにか彼が床に腰を下ろし、彼のヒザの上に冬優子がまたがる体勢に落ち着く。彼の荒い吐息や胸板が言葉より雄弁だった。もう早く射精してしまいたい。まだ射精していないのが不思議なくらい。このままお腹に座って射精させると想像するだけで簡単に甘イキできる。
「アォっ、ォっ、ぉほっ、ぉ、おおっ……!」
立ちバックから背面座位になったおかげで、プロデューサーにえぐられ真っ白な本気汁までだらだら垂らしている膣口が目障りなほど見えてしまう。膣口がまたひくひくと締めつけて彼のペニスの脈動をもっとはっきり感じ取れる。
「冬優子……」
「もう近いの? だめぇ、まだ、がまんしてっ」
冬優子が腰を上下に揺らすと、彼の体も快楽に煽られてかもぞもぞあらぬ動きをする。床に突いた手が苦しげにのたうつのが鏡面の端に映って見える。冬優子の性感帯をいじって高めていたころの堂々とした仕草がウソのようで愛しくなってしまう。
「んぐぅうっ、ううゔっ!! はぁっ、はぁっ……あ、はは、あはは、たのしっ……♥」
「それは、何よりってところだ……む、ぐ……ふぁ、あぅ……!」
「ふふ、えへっ……プロデューサーさんも、気持ち良すぎてオホオホ言っちゃえばいいのに……なーんてっ」
膣奥がますますじゅくじゅく吸いついて彼のペニスを逃がさないようにする。子宮口まで降りてきてカリ首をぱくぱく咥えこんでいる気がする。もう限界、となるまで奥を堪能したらお尻を浮かせて膣口まで引っこ抜かせて、そちらでも膣肉で絡め取ってカリ首を重点的にしごく。ぐちゃっぐちゃと大きな水音とともに体液がぶちまけられ飛沫がシャワーでも浴びたようにびちょびちょ飛び散る。
やがて彼も腰を突き上げてくる。彼の手が冬優子のウエストを抑えてぶち当たったら困るところまでぶち当たって演技抜きでオホ声が出る。苦しいのにもっとしたい。死ぬほどされたい。
「はぅ、あ――あ゙っ、あはっあお゙おおっ!? あ、ははっ、それ、やば……うううっ…………ぉお、ッほおぉ……♥」
執拗に膣奥を打ちつけられる。射精したくてしたくてたまらないんでしょう、との挑発がノドや舌でくしゃくしゃになってしまって、下半身だけで煽る。からかったつもりが変にえぐられて鋭すぎる快楽でバタバタ暴れてしまう。彼の息が一層荒くなって吐くたびに熱気を帯びていく。
とうとう射精させる。こっちはもう動けやしないのに、彼が冬優子の腰をぎゅっと抑えてくる。
「う、ぐ……く……ぅッ……冬優子、ぉ……」
冬優子の膣肉でペニスをしごいて気持ち良くなるだけでは飽き足らないのか、彼が冬優子のあごに手をかけて後ろを向かせてくちびるをむさぼってくる。もうオホ声もお預け。じゅぶじゅぶよだれを流しこまれて、名残も何もあったものじゃない。快楽が強すぎて切羽詰まってキスがぎこちない。
くちびるがごわごわしてないといいな、と少しだけ心配になる。
「んんっ、むふっ……あ、んっ……ちゅっ……んちゅ、んっ……!」
ゴム越しの射精を子宮口が何度もしゃぶりあげる。膣肉が彼のペニスの裏筋やくびれに絡みつきながら本気イキの波にさらわれる。彼のペニスと腰がまだびくびく跳ねて長たらしい射精にぼやけた意識で呆れる。
「れぅ、はむ……んくっ、ちゅ、ちゅっ……んぷ、はぁ……っ!」
彼は射精のあいだじゅう冬優子のくちびるを奪っていたらしかった。おかげで絶頂が収まっても息が絶え絶えだった。
彼がペニスをずるずる引き抜きにかかっても、膣の奥から入口までの道筋がどことなく震えて収まらない。膣口がひくつきながらまだ抜けきっていない竿をねっとりしゃぶる。亀頭が膣口から抜ける瞬間に思わず声をあげる。すっかり膣イキで腑抜けになってもう彼女自身の上体も支えきれなくて背後の彼にべったり寄りかかった。
「……ああ、お風呂沸かしてなかったわ」
「すまん、忘れてた」
「シャワー借りれれば、じゅうぶんよ」
ウソだった。
事後に彼の背中を流してやりたかった。彼にオホ声の感想を聞きながら勃起させて、手コキなりなんなりでもう1回射精させてしまいたかった。
「こういうの、クセになっちゃったらどうしよう……なーんてっ」
「そりゃ困るな、面白くて笑っちゃって」
「次はふゆがあんたをオホオホ言わせて、ふゆがめっちゃ笑ってやるわ、楽しみにしておきなさい」
セックスの余韻でのぼせたままの足腰に鞭打って、浴室でどうにか立ち上がって、たっぷり垂らした汗やよだれや愛液をぬるいシャワーで押し流した。
きょう彼の部屋に新たに残していく自分の痕跡があのふざけた閲覧履歴だけか、と思い浮かんだ。それも想像の中で排水口へ押し流した。
「……ぎりぎりまで一緒にいられましたね、プロデューサーさんっ」
浴室から出たあと、マグカップに残って冷めきったミルクを飲み干して、あえて洗わずに流しに置いた。
もっとしゃれた名残を置いてやりたかった――(オホ声とか腰ヘコとかかましておいて……だけど)――カップの持ち手から指を剥がそうとして、なかなかうまくいかなかった。
(おしまい)