比企谷八幡がいろんな女性Vとセックスする話 作:ぼっちプレイヤー
凍てさす寒さが残る春先。その日の仕事を終わらせたスバルを出迎えたのは大粒の雫を地面に打ち付ける本降りの雨であった。家を出た時にまばらに雲を散らしていた青空は夕刻ばりに暗闇を落とす雨雲に隠され、ビルやその窓を揺らす雨粒は視界を遮り上空から降り続いている。
天気予報をろくに見ていなかったスバルは傘を当然持っておらず、アスファルトをうち濡らす雨水に少し肩をおとした。
「うわ、ついてねーなー」
そう小さく呟いて、携帯を覗けば雨雲レーダーが画面を覆いつくし当分止みそうにないことを告げる。通り雨の類いならどこかで暇を潰せるが今日一日太陽が顔を見せることはないだろうことを理解して、仕方なしにタクシーを呼ぶことにした。専用のアプリを開いて短い通話を終えると濡れないところで壁に寄りかかった。
特にやることもなくぼーっと立っていれば視界の端に見馴れたアホ毛と猫背が映り、それが最近自分をかき乱す男だと認識するととくり、と鼓動が早まる。
恋をする乙女というのは現金なようで、さっきまで陰を落としていた胸の内がぽかぽかと暖かくなり、熱の高まる頬が自然と緩んでいく。少し前の雨に対する小言は既に感謝にきり変わっていた。
一人百面相をしていたスバルはだらしなくなった頬をぐにぐにといじり、気持ち気合いをいれたら自分と同じように携帯を操作している比企谷八幡に声をかけた。
「おっす、ハチさん。お疲れ」
「おう、スバルか。お疲れ」
歩を進めるままにスバルが距離を詰めると八幡は半歩ずれて応じる。自然と開かれた空間に水を刺されるような痛みとむっとした小さい怒りを感じたスバルは、すかさず距離を失くすと八幡の腕を掴んで引き寄せた。
腕を連れていかれる感覚と肘に伝わる女性特有の柔らかさに驚きながら八幡は怪訝な目をスバルに向ける。
「おい、いきなりなんだよ」
「それはスバルの台詞なんだけど?あんなナチュラルに離れられたらシンプルに傷つくんだが?」
不満気に頬を膨らませるスバルに八幡はあぁと納得すれば、バツが悪そうに自分の頭を雑に搔く。
「悪かったよ。癖みたいなもんだ。っていうかお前も知ってるだろ」
「そりゃあ知ってるけど納得できるかは別じゃん?それに色んな女の子あいてしてるのに何で慣れないの?」
未だにスキンシップや肌の触れ合う距離に慣れていない八幡に今度はスバルが睨むようにジト目を飛ばした。
「普通に考えて慣れる訳ねえだろ。ただえさえぼっち拗らせてんだ、顔のいい奴が近づいてきたらビビるっつーの」
「その言い訳はもう無理だって。ホロメンのグループライン見る?ずっとハチさんの話ししてるよ。もうスバルくらいビビんないでしょ」
八幡の言い分にスバルは仕返しとばかりに意地悪く言った。この男に好意を寄せる女の子たちはスバルよりも綺麗で、女の子らしく、女性的だ。たいしてスタイルがいいわけでもなくちんちくりんで、男勝りなところもあるスバルはどこか魅力的に見えるかと言われると本人でも口を閉じてしまう。
だからこの後のお誘いも、それに至る行為も不安が渦巻いていて尻すぼみになりそうな思考をなけなしのプライドで踏ん張っている。
そんなスバルを八幡はまるで信じられないようなものを見るような視線を向けると
「はぁ?お前だって充分反応に困る魅力的な女の子だっての。そうじゃなきゃどもったり挙動不審になったりしねーよ」
真顔でそう言った。
八幡としては至極当然のことで、大空スバルが女性としても充分な魅力を備えていることは客観的事実だと思っているのだが、当の本人はそんなこと微塵も思っていなかったようで
「はっ」
緩んだ頬をひきつらせながら乾いた息を吐き
「ああぁぁぁぁっっっ!!」
「うるさっ」
ばっと離れて顔を覆うと両手では抑えきれない声を上げてしゃがみ込んでしまった。降り続ける雨の音に多少緩和されはしていたが、真横にいた八幡は耳に届く声量に若干のけ反り、なにやってんだこいつ、という目を向けている。
変なこといっただろうかと思考を巡らせ、確かに中々恥ずかしいことを口にしたという自覚が芽生えるも、スバルを傷つける事でもないしただの事実なため撤回する気など更々おきないのだが。
「うぅぅ~~っ!……なんなんだよ!いつもみたいに捻くれた意味不明なこと言えよ!大体ハチさんスバルにそういう風な雰囲気全然出さなかったじゃん!」
「お前が鈍いだけで見えないように取り繕ってて内心心臓ばくばくだが?おかゆみたいに鋭いやつには普通にバレるしな」
「もう言うなっ!なにもっ!」
「なんなんだこいつ……」
耳まで真っ赤に染めてもはや逆ギレに近い形で声を荒げるスバルに八幡は心中を察しつつも半目になりながら呟く。対してスバルの頭の中と言えば嬉しいやら恥ずかしいやらでぐちゃぐちゃで、痛いくらいに跳ねる鼓動のせいで全身が茹だるように熱く血流が駆け巡っていた。
今すぐにでも叫びながら走りだしたいくらい悶えまわる思考をなんとか抑えようとして、先ほどの台詞が脳でリフレインしスバルの頭からぼふっと湯気が立ち上った。そのまま小さく呻きながら悶えていると二人の前にタクシーが停止する。スバルが呼んだものだった。
八幡が未だに蹲っているスバルに声を掛ければはっとした様子で気がつき、いそいそと乗り込んだ。そして数瞬のち迷うような素振りを見せて口を開く。
「ハチさん……」
唇を波打たせ不安を隠せない声色と普段は活気に溢れる揺れた瞳が八幡を貫く。それだけで何を求めているかを察した八幡は深く息を吐き出して、スバルの横に並んだ。
「どこまで?」
「────まで」
きゅっと唇を結んで八幡を凝視するスバルをよそに自宅の住所を伝え、ちらりと視線を向ければ輝きを取り戻す瞳にかち合う。別に深い意味があるわけでもないそれにスバルは恥ずかしそうに目を逸らすと、おっかなびっくりとした風に八幡の手に自身の手を重ねる。
移動中スバルは口を閉じ顔を俯かせながらも無骨な手に重ねた自分の手を降りるまで離さなかった。
八幡の家が近づくにつれてこれから行う行為にスバルの中で段々と実感が沸いてきて、嫌がおうにも身体が強張っていく。今日大空スバルは比企谷八幡という男に、抱かれるのだ。
「シャワー浴びてくるっ!」
家につくなりスバルは緊張が最高潮に達したのか八幡の顔を見ることもせず上擦った声を出すと浴室に飛び込んでいった。慌ただしく風呂場に向かう彼女に八幡は何か言おうとして、代わりに口から重い嘆息が漏らし、空いた時間で軽い準備をするのだった。
浴室で裸になったスバルは蛇口をひねって適温にした水を全身に浴び、肌に浮かぶじんわりとした汗を洗い流していく。しかしどれだけ流水を滑らせても昂る身体は落ち着きを知らず、心臓は早鐘を打ちならす。思考が幾分かマシになって、蛇口を閉めたスバルは顔にタオルを押し当ててゆっくりと酸素を吐き出した。
数回深呼吸を繰り返しタオルを離すと姿見に映る自分の顔が目に入った。鏡の中のスバルは頬に朱みを残したままで、瞳に不安を残している。けれど、同時に期待も孕んでいてこの先の時間を待ち望む表情は紛れもない、女のそれだ。スバルは恥ずかしさのあまり浴室を出ると脱衣所で蹲り、声にならない声で唸るしかなかった。
立ち直ったスバルは八幡に声をかけると寝室に行き、彼が脱衣所に入ったのを感じると部屋を出た。そして脱衣所で見つけたそれを身につける。ちょっとしたサプライズの気持ちもあるが、本命は少しでも自分に女らしさを演出するため。
しばらくして身体を流し終えた八幡が寝室に入るとスバルの姿が見えず困惑するものの、何かしらの理由があるのだと思って待つことにした。八幡の予想通り数秒待っていれば扉が開き彼女が姿を現す。想像とは異なる姿で。
開いた扉の隙間から滑らせるように入ってきたスバルは体に薄いキャミソールを着ているだけで、その下には何も身につけていなかった。肌が透けて見えるほどの厚さしかない真っ白な生地を形のいい双丘が押し上げていて、中心の桜色の突起がさらに生地を伸ばしている。
スバルは隠れるか隠れないか分からない恥部を恥ずかしいそうにもじもじしながら覆うように裾を掴んで引っ張り、上目遣いで八幡に熱っぽい視線を飛ばす。
「置いてたのを借りたんだけど……どう、かな」
「どうってそりゃあ……エロいし可愛いし、すげえ興奮するとしか……」
「っ……そう、なんだ」
子供のような幼い可憐さと大人として成熟した艶やかな肢体は男の本能を刺激し、いつにないしおらしい姿は平時とのギャップでさらに情欲を掻き立ててくる。視線を右往左往させながら死んだ語彙力で答える八幡にスバルは喜びを押しころすように小さく呟いた。
自分のような身体でも反応してくれることが、何よりも嬉しかった。
「スバル。こっち」
胸を張れるほど自信のないスバルは内股でゆったりと近づき迷った風にベッドと八幡に交互に目を向けて、慣れなさに気づいた八幡が脚を軽く開き手招きをする。その真ん中にはタオルがテントを張っており、唇を結ぶスバルが八幡を見やると再度シーツを叩いて促す。
スバルは意を決して背を向け空いたスペースに腰を降ろした。しかし、羞恥心故に背中を丸めて縮こまり両手は胸の前で固く組まれている。
小動物のように震えて首まで肌を赤らめるスバルに八幡は庇護欲を唆られ、手を伸ばすと優しく頭を撫で始めた。触れられる感触にぴくりとスバルは反応しそのまま受け入れれば髪に指が入りこみ、梳く要領でゆったりと撫で続ける。そうしていれば多少は解れたのか、顔を半分だけこちらに向けて期待を孕む濡れた瞳で見据える。
八幡は頭を撫でたまま距離を詰めて左手を腰に添えるとさわさわと肌を擽りながらスバルのお腹に手を持ってきて抱きしめ、ぴったりとくっつきほっそりとしたお腹と小さな頭を撫で、目の前にある血色のいい白い首筋に軽く息を吹き掛ける。
「ひゃっ」
自身を背中から大きく包む暖かさに浸かっていれば、不意に首を撫でる吐息にスバルは驚いた声を漏らし、堪えるように唇を引き絞る。それに構わず八幡は何度も息で肌をなぞれば、ぞくぞくとして擽ったい焦れる感覚が首を駆け上がっていく。
少し続けて、八幡は優しく唇を押し付けた。
「んんっ!」
首筋に沈むかさついて少し滑る感覚にスバルから押しころすような声がもれ、彷徨う手が腹を撫でる八幡の手を縋るように緩くつかんだ。それに八幡は握り返すことで答え、間隔を空けた口付けを繰り返す。
唇が肌に触れ暖かい滑った唾液が残り、擽ったそうにスバルが身を捩るも八幡の手が小さな抵抗を許さず啄むように唇が肌に吸いつく。次第に慣れてきたと感じた八幡はちろりと舌でなぞった。
「っ!?」
驚きでスバルの身体が大きく跳ねる。八幡は更に舌の腹を押しつけるとゆっくり舐め上げた。
「~~っ!!んんっ、んふっ!?」
唇のそれとは違う首筋を昇る感触にスバルは声を押し殺し、眼をきつく閉じて必死に堪える。柔らかく暖かい舌の感触に耳元で響く水の跳ねる音が否応にもスバルの興奮を煽っていた。
舌と唇で丹念にスバルのうなじを嬲り、肌に充分に唾液を纏わせた八幡は最後にほんの少し強く吸いついて離した。擽ったいのか快感なのかわからない感覚に軽く息を荒くするスバルを抱き寄せ、熱に浮かされたような瞳と見合わせる。八幡の胸に体重を預けるスバルは微睡む思考で自然と眼を閉じ、唇を受け入れた。
「んっ……んぅっ……んぁ?」
柔らかな唇が重なり形を変える。八幡が数秒だけで終わらせ唇を離せばスバルの口から寂しそうな声が漏れ出る。薄く開いた唇から舌を覗かせ物欲しそうに潤んだ瞳を向けており、無意識とも言える自分の蠱惑的な行動にスバルは気づいていないようだった。
くしくしと安心させるようにスバルを撫でる八幡は顔を近づけ唇を塞ぐ。
「んふぅっ……」
待っていたと言わんばかりにスバルの表情がうっとりとしたものに変わり、ぬらりとした舌を口の中に招き入れた。
「んむぅっっ……れる、ちゅぴ、れるる……んちゅっ、ちゅくくく、れう」
舌が交わり混じる唾液がぴちゃりと音をたてて、頭の中で卑猥な音が鳴り響く。スバルは顔を上向かせているため自然と唾液が送りこまれぬるいはずのそれは、混じり合うと熱湯のように熱く、こくりこくりと喉を通せば下腹部が呼応するように疼いた。
徐々に緊張が解れていくスバルの様子を見て八幡は撫でていた手を肩から滑らせ、お椀型の双丘を生地の上から掬うように指を触れさせていく。軽く力を入れれば肌に食い込んでしまいそうなほど双丘は柔らかく、押し返してくる不思議な弾性が八幡の理性をちりちりと焼き焦がす。
「んっ、あぁっ?……んむっ、ふぅっ、ひぅっ」
緩い快感から漏れる嬌声を隠すようにスバルは唇を押しつけるも、空いた隙間から吐息がこぼれる。それを眺めながら手を広げても収まらない豊満な果実に確かめさせるように指を一つずつ沈ませ、ゆっくり快感を助長させていった。
柔乳をほんの少し持ちあげて表面をすりすりと撫でたり、波を立てるように指を順番に動かしたり優しくじっくり快感を送りこんでいく。
「んむっ、ちゅっ、んくっんくっ……ぷはぁぁっ……あっ、はぁっ、はあぁぁぁっっ」
溜まった唾液をゆっくり飲み、酸素を取り込むために息を吐き出せば満足そうな吐息が漏れでて、息継ぎの間に深い溜め息のような嬌声がスバルから何度もこぼれる。その蕩けた顔を観察しながら八幡は指を中心に近づけていき、つんと張ってキャミソールを押しあげる乳頭に触れた。
「ひんっ?」
快楽で脱力していたスバルに痺れた快楽が昇って思わずその出どころに眼を向けると、全身の熱が沸騰するかのように加熱した。
(こんなっ、おおきくっ)
じっくりと整えられ、愚直なまでに悦んでいる身体にスバルは愕然とした。
無骨な手が包む肉丘の真ん中には見たことないくらい鮮やかなさくらんぼがぷっくりと実っていて、指先が触れる度に痛いくらいに反応し抑えきれない快楽が小さな身体を跳ねさせる。
どうしようもなく興奮している自分にスバルは羞恥心が限界を突破してしまい、両手で顔を隠す。八幡は隠されていない首や耳に優しい口付けを繰り返し、少しずつ揉む力を強くしながら裾と肌の空間に左手を差し込んだ。
自己主張をする突起をとんとんと叩き愛撫を続けて左手は腹部を撫でて登っていく。指が柔肉に触れると八幡は準備は必要ないだろうと判断し、大胆に手のひら全体を着地させ肌に沈ませていった。
「んんっ!んふっ、ふぅぅぅっっ!!」
右手は固くなった乳頭の頂点を指腹で擽ったり優しく挟んでくりくりと転がし、左手の方は痛みを感じないように加減しながら直接柔乳を揉みしだく。直に触る柔肉は沈む指を容易く受け入れ子供のような高い体温で包み込んだ。
口を手で覆い声を押しころすスバルは快楽で身体を震わせて全身がしっとりと汗ばみ、肌に浮き出る水分が触覚をより鋭敏化させて快楽を増幅させる。
「スバル、もっと強くしていいか」
聞いたこともないほど低く重たい声が鼓膜を叩く。見えない彼の顔と抑圧された獣性を想像し自身が彼をそうさせていると実感してしまうと、恥ずかし気もなく身体が喜悦で満たされて子宮が高鳴って、スバルはこくりと言葉なく頷くしかなかった。
八幡の右手がキャミソールを掴み持ちあげるとたわわな果実が露になる。外気に晒される乳房は張りをもってお椀を保っており、つんと前を向く乳頭は生地が擦れるだけで快感を生み出したのか触れる前に引くついていた。
小さい体躯と童顔には不釣り合いなほど綺麗に成熟した身体はフィクションよりも二次元じみていて、無意識に生唾を飲み込んでしまい、それを耳にしたスバルがきゅっと身を強張らせる。
「可愛いな」
「うるさいっ」
八幡は愛撫をはじめる前に耳に唇を寄せしっかりとした声色で囁き、正直に喜んでしまった彼女は掠れた声で悪態をつくしかなかった。いつもは抵抗のある台詞が思ったよりもするりとでたのは自分よりも恥ずかしいそうにするスバルのおかけだろう。
朱に染まった耳に唇で挟み甘噛みしながら肉丘を揉みしだいていく。
「んっ、んんっ!ふっ、ふぅっ、ふぅっ……んぁぁっ、あっ、ひんっ、ひくっ、んん~~っっ!!」
さっきよりも両手に力を入れて指を沈ませ双丘をじっくりと堪能し、震える乳頭を人差し指の腹で擽りボタンを押すようにタップすれば電気を流されたように肢体が小さく跳ねる。親指と中指で優しくつまんで突起の頂点をすりすりと擦ると、堪えるように声を抑えながら小刻みに震えた。
八幡の指が包まれるくらい柔肉に食い込んで瑞々しいお椀が形を変え、桃色の蕾は痛みを感じる程度の力で転がすと、むしろ丁度いいというかのように快楽を与えて密壺から甘酸っぱい匂いを昇らせる。
「ふっ!ふっ!んぁんっ!はへぁっ、ひんっ、んくうぅぅっっ!」
スバルは必死に声を抑えて愛撫と全身に広がる快楽を堪えており、快感から逃れるように身体を丸めるも八幡はぴったりとくっついて離れず肉丘を揉みしだき徐々に快楽の強度を強くしていった。
快楽で秘部から溢れる愛液が量を増しスバルが耐えるように内股を擦り合わせると小さないやらしい水音が鳴って、快感の度合いを教えてくれる。
そろそろかと思った八幡は双丘の柔らかさに名残惜しさを感じつつも片手を離し、内腿に添えるとゆっくり開くように誘導すると
「待って……」
快感で息を絶え絶えにしながらスバルが待ったをかけた。素直に従い代わりに手をお腹に添えると八幡は唇を重ねて啄むようなキスを繰り返した。
ほんの少しじゃれあったスバルは八幡から離れるとベッドにうつ伏せで寝転がった。両手で顎の下に枕を抱きかかえ桃尻を向けて緩く脚を開くと眼だけを八幡に向けて待ちの体勢に入る。どうやらこの姿勢がいいらしい。
太ももの間からぬらぬらと光沢を纏う秘部が覗き、こぼれる愛液がシーツに新たな染みを作りだしている。八幡はちらりと合図するように視線を飛ばすとスバルは無言の肯定で答え、顔を枕に押しつけた。
桃尻と太ももの境目に手を着地させ少しだけ押し広げると秘部に指を添える。密壺は既に充分なくらい濡れぼそっていて、卑しい光を反射する唇は熱湯のように熱く、指が触れるとスバルの意思とは別に引くついて呑み込もうとしてくる。
指を秘部に数回滑らせた八幡はつぷっと肉壺に挿入していった。
「んぅっ、はぁっ、んあぁぁぁ~~っっ」
肉壺が指を呑み込むとスバルから深い溜め息混じりの声が漏れ、快楽で身体を震わせながら肉の波で連れさっていく。内側に入ってきた異物を肉壺は無数の舌で出迎え、きゅむきゅむと締めつけながら快感を生み出していた。
隙間なく指に絡みつく密壺はとろとろと愛液を際限なく溢れさせていて、八幡が指を曲げて刺激すると肢体が跳ねると共に締めつけが強くなるのだ。
「んっ、んっ、んぅっ!?ふっ、あんんっ、んくっ、あぅっ、はっ、あっ、あっ、あぁ~~っ」
緩く抜き差しを繰り返し曲げた指先で肉襞を小突いたり、曲げたままぐりぐりと押しつけたら捻るようにゆっくり引き抜く。スバルは身体を小刻みに震わせて断続的な嬌声を響かせる。枕で声を抑えようとしても強い快感でびくりと背中を反らし逃れられない快楽から間の抜けた嬌声が漏れでていた。
八幡はスバルを観察しながら桃尻を鷲掴みにすると指をもう一本肉壺に挿入する。
「んぁんっ!?」
濃厚なゼリーに吸い込まれるようにちゅるんと音を立てて呑み込まれ、肉襞は新しい快楽の源を歓迎した。一瞬大きく漏れそうなった声をスバルは慌てて抑え、口を枕に押しつけて必死に耐える。
肉壺の中を動く指とその形が明確に理解できて、曲げられたり小突かれたりするだけで過敏になった神経が快楽を全身にたち昇らせる。
「んっ、んぁっ、んっんっん、はぁっ、あうっ、ひんっ、んくっ、んんっ、んぅ~~っっ!!」
後ろ向きで目に見えないせいで余計に敏感になって響きわたる粘度のある水音が身体を昂らせていく。張りの良い桃尻をぎゅっと掴めば異なる快感にスバルも違った反応を見せてくれる。
肉壺の締めつけが強くなって震える間隔が短くなり、絶頂の時が近いことを悟った八幡はそのままピークに導いていった。
「んふぅぅぅ~~~っっ!!」
絶頂に備えていたスバルは与えられる快感を享受し、全身が強張ばって爪先から頭の頂点まで快楽が突き抜けていった。密壺は強烈に指を締めつけこれ以上なく愛液を溢れさせていて、小刻みながらも大きく震える身体が快楽の強さを物語っている。
身体の震えが治まり荒い呼吸で余韻に浸っている姿をみながら指を引き抜いた八幡は腰を上げてスバルに覆い被さると桃尻の割れ目に肉棒を擦りつける。粘性の高い音と焦れる快感がこれからが本番なのだと語っているような気がして見えない口元をきゅっと引き絞った。
スバルの頭を挟むように肘を置いている八幡は緊張を解す意味も込めて頭を撫でうなじに軽く吸い付く。そして秘部に宛がうとゆっくり腰を進めた。
「んんっ、ふむぅっ……んぁぁ~~~~っっ」
小さな肉壺は初々しい固さを残しつつも肉棒を熱烈に歓迎し、溢れる愛液が潤滑油となって不自由なく奥に導いていく。小さく窮屈すらも覚えるスバルの中は沸騰しているかのように煮え滾っており、止まることを知らない愛液が滑りを良くしてくれるおかげで窮屈さが返って快楽を増幅させ続けていた。
「ふぅーっ!ふぅーっ!んくぅぅ!!」
馴染ませるように緩慢な動作で腰を前後に揺するとスバルの身体が目に見えて分かるくらい反応し、子宮に鈴口を当ててぐっと深く押し込めば隠しきれない嬌声が木霊して膣内が激しく収縮する。
ずにゅり、ぬちゃりと敢えて八幡は卑猥な音を立てながらねちっこい注挿を行い、小さな肉壺を快楽で犯していく。腰を捻って動くことで膣内のいたるところを刺激し、桃尻を押し上げて肉丘に波を立たせれば肌の密着を意識させて子宮口をぐりぐりと責めたてる。
不規則で巡り変わる快楽にスバルは抗えず枕に顔を押しつけながらも無意識に臀部を前後に揺らし、八幡の動きに合わせて自ら快感に漬け込まれていく。
「ふっ、ふっ、ふっ、んくっ!ふぅっ!ふぐっ、んっ、んっんっん、んぅ~~~~っっ!!」
激しい動きではないのにスバルは唾液まみれにしながら息を荒くさせ、最奥で子宮口を沈められるとぶるりと痙攣を起こす。それでも決して声を聞かせるようなことをしなかった。
自分の声なんて、汚いに決まってるから。
可愛いらしくない嬌声でこの場を冷めさせるなんて、絶対に嫌だった。せっかく彼と繋がるのだから、スバルの思う可愛い女の子でいたかったのだ。
快楽に震える身体が次第に絶頂の準備をし始めて、大きい波を悟ったスバルは頭の横にある八幡の手首を縋るように掴んだ。それに八幡も応えると腰だけでなく上体を降ろして小柄な背中にぴったりと肌を重ね、うなじを舌でなぞり強く吸いつく。
後ろから抱きしめられるような形にスバルの中で八幡の存在感が一際大きくなり、多幸感が快楽を後押しする。そして耳のなかに舌がぬらりと入り込んで水を跳ねさせ、止めとばかりに深く腰を打ちつけられて頭が真っ白に染まった。
「~~~~っっ!?」
身体がびくっ、びくくっと幾度なく跳ね、肉襞が男根を舐めしゃぶるように扱き締めつける。隙間なく張りつく肌がまるで自分を逃がさないようにしていると錯覚を起こし、八幡の下であることに被支配欲が満たされているようだった。
ゆっくりと八幡が上体を起こせば抜けきらない余韻に震えるスバルがいる。動きを悟らせないように肉棒を引き抜くと、スバルの肩を掴んでくるりと身体を反転させた。
「あっ?」
快楽で思考がおぼつかないスバルは何が起こったのかすらも理解できず、視界に映る八幡に間の抜けた声を漏らした。
蕩けた瞳に目尻からは涙がこぼれており、力なく半分ほど開いた唇から舌がだらしなく垂れていて反射する唾液が舌を真っ赤に染めあげている。
そら見ろ。充分過ぎるほどに、魅力的な女の子じゃないか。
「……滅茶苦茶かわいいじゃねえか」
「へぁ?あふぁあっ!?」
八幡の純粋な称賛にスバルの身体が歓喜で震え、次の瞬間には肉棒が密壺を貫いた。突き抜ける快感でようやく意識を取り戻したスバルは彼の姿を瞳に捉えると、かぁっと林檎のように顔を真っ赤に染める。
聞かれてしまった。自分の声を。
慌てて口を塞ごうと両手を持ってこようとして、予想していた八幡が自分の手でそれを防ぐ。そして恋人繋ぎにするとそのままベッドの上に縫いつけた。
「やっ、やめひぃん!?」
「なんでだ?隠すことじゃないだろ」
「だめっ、ひぐっ、だめだからっ、あぅぅっ!きっ、きくなあぁっ」
「無理だ。スバルの声、ちゃんと聞かせてくれ」
「うぁぁぁっっっ」
普段よりも低く、それでいて優しい声色にスバルが快楽に顔を歪めながら揺れ動く。強く繋げられた手を振りほどこうと力を入れれば絡められた指の大きさをより実感してしまい、振り払えずに握り返すだけになってしまう。
腰を打ち付けられる度にスバルの意思とは別に脚が巻きついて、離さないで懇願している。
「本当に、だめか?」
「っ」
額をこつりと当てて目を合わせながら八幡が問いかけてくる。それだけで肉壺はきゅんと高鳴って男根を締めつけた。
いつもは目を合わせるなんて余程のことがない限りしないくせに、こういう時は当たり前にしてくるのが本当に質が悪い。なによりもこの問いかけは、スバルが本当に嫌だと言えばやめるだろう気遣いが含まれていた。
だから本当に、本当に質が悪いのだ。
好きな男に言われて、拒めるわけないのだから。
「……キスは、キスはしてよ」
「……それくらい、お安い御用だ」
泣きそうで、震える声色で願うスバルに使えない両手の代わりに額を擦りつけることで応え、八幡は唇を塞いだ。肉棒の先端をぐりりと押しつけながら舌を絡ませれば、涙を溜める瞳を蕩けさせて密壺を心地良く締めつけてくる。
「んふぅっっ……んあっ、はっ、あうっ!ひんっ、ひぐぅぅっ!!うぁっ、んはあぁぁっっ!!」
先ほどよりも激しく動く八幡にスバルは隠すさずに嬌声を上げ、悦ぶ肉壺が快楽を叩きつける。リズムよく子宮口を小突きほんの少しだけ強く突き上げたら、反動で魅惑的に揺れる豊満な果実が目に入り、思わずかぷりと口に含んだ。
「いひぃんっ!!はっ、へはぁあふぁあっっ!!」
一定の間隔で絶えず注挿を行い肉襞をえぐりながら唇で乳頭のこりこりとした感触を楽しみ、乳房が形を変えるぐらい引っ張ってみたり、突起の頂点を舌先でちろちろと擽りスバルの声と身体の反応を楽しむ。
「へはぁっ……れる、ちゅく、じゅるるる、んふぅっ」
言葉なしにスバルが伸ばした舌を八幡はごく自然に自分のと絡ませ唾液を交換するとそのまま送り返す。喉に溜められた混じり合う唾液をごくりと飲み干したスバルは舌をてろりと差し出し、もう一度と卑しくねだった。口の中にたっぷりと溜めて再度唇を重ね合い、同時に八幡は腰を打ち付けた。
「むふぅぅっっ!!」
上と下で肉が交わり快楽と多幸感でスバルがぶるりと身体を震わせる。高揚する肉体といつも以上に敏感な触覚は快感を生み出し続け、蠢く肉壺は早く食べさせろと肉棒を扱きあげている。
立ち上る射精感に耐えて八幡が二度、三度と肉壺を貫けば程なくしてスバルが絶頂を迎えた。
「ひぐぅっ!!あえっ、あがっ!?……あっ、あ~~っ」
肺の酸素を吐き出させる衝撃と強烈な快感にスバルの口から間の抜けた嬌声が漏れでる。ぱちぱちと視界が明滅し力が入らず全身を脱力させるしかないスバルはただ与えられる快楽と幸福感に溺れるしかなかった。
八幡は繋がれていた手をほどきスバルの背中と頭の後ろに回して抱きしめると、肩に顎を乗せて口元を耳に寄せる。
「可愛いぞ」
「うあぁっっ!?」
低くて重い声がスバルの耳朶を犯して響き、震える鼓膜が快楽を生み出して背中を反らしながら達した。想像よりも良い反応をしてくれるスバルに八幡はならばと更に続ける。
「可愛いぞスバル。声とか仕草とか気にしてるのが可愛いし、隠したり誤魔化せない性格もすげえ可愛いぞ」
「やめっ、ひぐっ、やめろっ、ほんとにっ、うあっ、だめっだからっ、それっ以上はっ、だめなのっ」
もはや声だけで達しているスバルが怯えるようにいやいやと首を振って何度も懇願する。その声色に八幡は一瞬迷うものの、ふぅっと息を吹き掛けてみるときゅっと肉壺が甘い快楽を送ってきてやはり続行することにした。
なによりも、普段も今もスバルが可愛いというのは本心ではあるので平時に言えない分言っておこうという物もある。
「大丈夫だ、何もだめなんかないぞ」
「だめっ、だめっ、んむっ」
肩から頭をずらしてスバルを正面から見据え、八幡は額を擦りつけながら安心させるように言い口を塞ぐように唇を重ねる。だめだというスバルの顔は言葉とは反対に恍惚に歪んでいて、瞳には期待と多幸感が溢れかえしている。唇を近づければ自分から寄せて強く押しつけてきた。
肉壺の熱烈な収縮に今までの我慢が合わさって八幡にも限界がそこまで来ている。
「ぷはぁっ!はひぐぅっ!はっはっ、はひぃっ!あぁぁぁっっ!!んあぁぁぁっっ!!あっあっあっ、うぁっ!あぐっ、ひっ、ひぃん!!」
さっきまでの緩慢な動きと違い苛烈な八幡の責めたてに、スバルは意図を汲み取る余裕もなく絶頂に囚われる。肉がぶつかり合っていやらしい水音が幾度なく弾いて、甲高い嬌声が室内を余すことなく響き渡る。
最後に八幡は意識させるようにスバルの手に指を絡みつかせて全身を小柄な体躯に重ね合わせる。肌の重なる面積が増えるほど目の前の肢体が喜悦で跳ねた。
「可愛いぞ、スバル」
「ぁっ」
そう言って八幡が唇を重ねるとスバルの身体が一際大きく震え
「~~~~~~っっ!!」
背中に綺麗な弧を描かせて達した。ほぼ同時に八幡の方も我慢をゆうに超える快楽に獣欲を解き放つ。
吐き出される白濁液が子宮に注がれていき瞬く間に膣内までも埋め尽くしていく。しかし、それでも収まる気配はなく注がれる白濁液に中のものが押し出され結合部から混じり合う淫液が溢れでていた。
「うぁっ、とまらなっ、あつっ……あぁぁっ、あぅっ、まらっ、イって、イくっ……っ、なんれっ、とまんないのっ……やっ、あっ、らめっ、もうっむりっ、むりらのっ、イっ───」
自身の中で肉棒が何度も脈打ち待ち焦がれたそれに肉壺は貪欲に貪っていく。どれだけ快楽が過ぎさるのを待ってもどくりと脈打つだけで果ててしまい、子宮を満たし続ける白濁液と快楽を受け止め続けた。
八幡の方は強烈でいて心地良い快楽に勢いが止まらず、収まるかと思えば呂律の回らないスバルの声や快楽に振り回される姿が獣欲を刺激して収まる気配が全くおきなかった。
数十秒たってようやく収まったようで、八幡は肺から深く息を吐き出し、未だに絶頂の余韻が抜けきらないスバルを抱きしめる。
「はひさんっ、らしすぎっ、ひんっ」
「悪い。イってるのと声が可愛いくてついな……」
「っ、ばかっ、いうなっ、またっ、よろこんじゃうだろっ、あぅっ」
「……なんかすまん」
涙目で訴えてくるスバルに正面にいうとまだ反応するようでぴくりと身を震わせてしまい、どういえばいいのか分からなくなった八幡はとりあえず謝ることにした。
動けるようになったスバルが頬を擦り付けてきたため八幡からもお返ししながら、軽い口付けをしつつ緩く慰撫をしていく。お互いの温度を確かめるようにしばらく繰り返した後、八幡が上から退こうとして腰を動かすと
「まだ抜かないでよ……」
甘える視線をスバルが飛ばしてくる。同じ体勢でいるのはなんだか味気ない気がしてキスを落としながら少し思考していると、スバルが好きそうな体位を思いついた。
「ちょっと動かすぞ」
「へっ?ふあぁぁぁっっ!!」
一度同じ体勢に戻りスバルの身体を抱き締めた八幡はそのまま一緒に上体を起こし、胡坐をかいた真ん中に彼女の腰を降ろさせた。所謂、対面座位である。
「へはぁっ、おくまでっ、きてるぅっ」
自重によって奥深くまで突き刺さる肉棒が子宮を貫くことで快楽を生み、肺の酸素を押し出している性で呼吸が苦しくなるものの、その苦しささえもが快感に上書きされていた。
八幡の太ももの上に乗る形になるためスバルの顔の位置が高くなり、丁度顎を肩に乗せやすい高さになった。驚いていたスバルも慣れてきたのか息を整えると八幡の脇に腕を通して肩に置き、脚を腰に巻きつけてリラックスできる体勢を取る。
「……これ、結構好きかも」
「ならしばらくこうしとくか」
「うん」
耳元で囁くように呟いたスバルに体重を預けさせながら頭を撫でて八幡が言うと、幾分幼い声色で返答した。肉棒が収められたままの密壺は変わらず快感を生み出しているが、それは甘く心地良いものでスバルはぬるま湯に浸かるような安心感に包まれていた。
腕と脚を絡める細身の身体は想像よりも大きく感じて、お互いに重なる呼吸音が頭の中にじんわりと暖かく浸透していき、言葉にならない多幸感で心が埋め尽くされていく。
彼から自身の中に残された暖かいものと、記憶に刻まれる欲して止まなかった言葉がどうしようもなく嬉しくて今この瞬間、誰よりも幸せだった。
スバルはちょっとだけ身体を動かし二人の間に隙間を作ると八幡と顔を見合わせて、へらりと笑う。
「だいすきっすよ、はちさん」
その表情は場に似合わない、屈託のない向日葵のような笑顔だった。
~おまけ~
「ああぁぁああぁぁぁあああーーーー!!」
情事のあとに睡眠を取り、目を覚ましたスバルは毛布を全身に覆い被せひたすらにのたうち回っていた。理由は言わずもがな、昨夜の肉欲的な行為である。
別に酔っていたわけではないが──雰囲気には酔っていたかもしれないが──平時なら絶対言わないであろうことを恥ずかし気もなく何度も宣う記憶の自分を今すぐ殴り飛ばしてやりたかった。しかも、最中の記憶がやけに鮮明であることも自分の感情がどれほどだったか客観視できてしまい、思い出す度に声を荒げては頭をベッドに打ち付ける始末。
どうしたもんかと思案する八幡だったが、何をしても悪手でしかない気がして結局落ち着くまで放置するしかなかった。
「うぅ……しにたい」
「そんなに?」
「いやっ!別に嫌だったとかじゃなくてね!?」
「わかってるから。声でけーよ」
かまくらのように丸まった毛布から依然として真っ赤に染まった顔を出して言うスバルをあしらうと、八幡はそのまま自然な動きで頭をぽんぽんと撫で付ける。
しばらく唇を波打たせて唸っていたスバルだったが、離れそうになる手に頭頂部をずいっと押しつけゆっくりと毛布から這い出た。そしてそのまま八幡のところに四つん這いで向かうと、まだ見られたくないのか胸板に額をぼてりと当てて顔が見えないように抱きしめる。
子供のような体温に暖かさを感じながらあやすように慰撫をしていれば、スバルが小さく呟く。
「そのさ、気持ち良かった……?」
八幡を見上げる瞳は不安気に揺れていて怒られることを恐れる幼子を垣間見る。へんにしおらしいスバルの額をくしくしと撫で、優しく唇を重ねた。ほんの一瞬だけだったが、スバルにはそれだけで充分だったようで瞼を薄く落として幸せそうに頬を朱く染める。
「すげえ良かったぞ。文句なんてあるわけない」
「うへへっ、そっか」
「ああ、何時ものとは違う、可愛いスバルも見れたしな」
「っ」
普段よりもよく滑る舌はほんの照れを含めて唇から吐き出され、それによってスバルがぷるぷると震えながら分かりやすく眼を伏せる。耳に入り込む声が昨夜のことを脳にリフレインさせてしまい、誤魔化すようにぐりぐりと頭を押しつけるしかなかった。
でも、今ならちょっとだけ、欲張りになれる気がした。
「もっかい言って」
「可愛いかったぞ」
今度はスバルのほうから額を合わせてねだると、照れを隠しきれない赤みを見せながら八幡の舌が回る。
鼓膜を震わせる声は優しく水を汲むように胸を満たしてくれる。あの時にみたいに溢れることもなく、じんわりとスバルの身体に染み渡るのだ。
「もう一回」
「……可愛いぞ……流石にもういいだろ」
「だめに決まってるだろー?今まで言わなかった分全部言わせてやるからな?ほら、もう一回」
「さっきまでの可愛いスバルはどこいったんだ。返してくれ」
「お前そんなこと言うとあのくさい台詞チャット言いふらしてやるからな。どーせ普段のスバルは可愛いくねーよ」
「冗談だ。スバルはいつも可愛いだろ」
「っ……それっ!それだから!ナチュラルに落として上げるな!」
「ちょっとなに言ってるかわかんない」
「知ってるよ!天然だって!この女誑らしめ!」