比企谷八幡がいろんな女性Vとセックスする話 作:ぼっちプレイヤー
寒さが和らぐ昼下がり。
八幡は指定された待ち合わせ場所に立っていた。時間にはまだ余裕があるが、″こういうものは女の子を待たせたらダメ″という妹の小町による教育に従い少し、いやかなり早く待機していた。
正直に言えば八幡と交流がある人間で時間をきっちり守るタイプはそう多くない。しかし、今日の相手はむしろ余裕を持って行動するタイプだというのもいつもより早く到着していた理由の一つである。
しばらく携帯で時間を潰していると八幡の名前を呼ぶ声がした。
「八幡く~ん」
約束の三十分前に雑踏の中から現れたのは、今日という日を取り付けた人物──ときのそら。
成人を過ぎたのには幼さが残る童顔に、日本人には珍しい茶髪の地毛。そして、八幡がVTuberに関わる理由になったその原典。
人の目を引く可憐な容姿は当然周囲の視線を集め、そらの向かっていく先にいる八幡に自然と傾いた。
「ごめんね?待たせちゃったかな」
「いや、勝手に待ってるだけだから気にすんな。そらの方こそ早いだろ、まだ三十分前だぞ」
「えへへ、楽しみだったから早くきちゃった」
はにかみながら言うそらに、普段にはない緊張が含まれている事を八幡は察する。原因と理由にこころ当たりしかない八幡は、それでも触れずに行き先を決めることにした。
「今日はどうするんだ?これといって何も決めてねぇけど」
「私も行きたい場所とかは決めてないかなぁ、適当に歩いて気になったとこ入ろっか。あ、でもお昼は行きたいお店があるんだけど、そこでいい?」
「むしろ俺に決めさせるとサイゼ一択になるぞ」
「ずっと好きだねサイゼ。それじゃあいこっか」
とりあえず目的を決め、そらが歩きはじめる直前に八幡が不意に呼び止める。
「そら、あー、やっぱりその服似合ってる。あと髪型も、……いつもより大人っぽくていいと思う」
予期せぬ八幡の言葉にそらは一瞬固まった。
そらの服装はピンク色のカーディガンと二層に分かれる焦げ茶色のロングスカートで、空いた胸元からは無地のキャミソールと艶っぽい鎖骨が覗いている。
普段は降ろしている髪も後頭部の左側から緩く巻いていて、後ろからは綺麗なうなじが見え隠れしていた。
この服はそらのお気に入りの一つで、八幡に見せるのははじめてではない。最初に見せた時は感想をねだって、今みたいに顔を赤くしてどもりながらも褒めてくれた事は昨日のように思い出せる。
「────八幡君っていつも気を抜いた時に刺してくるよね。小町ちゃんのおかげかな?」
「そんな物騒な教育されてないが?」
「知ってる、天然だって」
そらは嬉しさと気恥ずかしさを隠すようにからかいの言葉を吐いて、沸き立つ感情を抑える。そして、少しの期待と仕返しを込めて手を差し出した。
「八幡君。手、つなご?」
上目遣いをしながら伸ばされた小さな手に、八幡は一瞬喉を詰まらせて優しく触れる。華奢で柔らかな手を握れば、そらはゴツゴツした指に自分のを絡めて恋人繋ぎにした。
驚いた八幡がそらを見れば、耳まで真っ赤にして俯いたまま、けれど大事そうにもっと強く握る。
「……自分からして恥ずかしがんなよ」
「だって、今日はこれがよかったんだもん……」
「……行くか」
拗ねるような声の反論に何も言えず、絞り出した台詞を言えばそらはこくっと頷いた。
そこから二人は目的もなく適当にぶらぶらと歩いた。
時折立ち止まったそらに合わせて雑貨屋に入ったり、CDショップに入ったりしていると時間はとっくにお昼を過ぎており、遅めの昼食を取ることにした。
最初にそらが行きたいと言ってところは逆見た目詐欺で有名なコーヒー店だった。
「何でここなんだ?はじめてとかじゃないんだろ?」
「何回か来たことはあるよ?ただ、私ってあんまり食べないじゃん?残して他の子たちに食べてもらうのも悪いし、ちょっと来づらかったんだよね」
ここを選んだ理由を聞いて八幡は納得した。確かに普通の量より二、三倍はあるメニューを見て一人や女性だけで来ようとは思うまい。特に胃が小さく、女性という面でみても少食なそらからすれば足が遠退くのも仕方ないといえる。
その点八幡は一般的な量を食べる男であるし、最近は実に最低で不誠実な理由で体力をつけなければならないので、そらの要望にマッチしている。
(まつりなら一人でデザートまで平らげそうだな)
痩せるという度に増量している女性に、八幡は失礼な事を考えた。
店内に入ると定員の目が下を向いたと思ったら微笑ましいような、生暖かい眼をむけられてテーブル席に案内される。そらは一瞬迷ったものの八幡の隣に座った。
高くなる体温をなるべく気にしないように八幡はメニュー表を広げる。
「どれがいいかな」
「量で言えばどれ選んでも変わらん気がするが。デザートとか食べるなら大きいのにして二人で分けるか?」
「あぁ~、いいねそれ。そうしよっか。飲み物も大きいから一つにしちゃう?」
「別にいいけど、ストロー一つとかになったら恥ずか死ぬぞ、俺」
「さ、さすがに私もここじゃ……ストローはちゃんと二つ頼もっか」
八幡が言わんとしている事を理解したそらは、頬を紅潮させて尻すぼみしながら、結局二人で分けることにした。
そして二人が選んだのはどう考えても手で食べる事を想定していないハンバーガーと、定番といえるシロノワールにアイスオレ。
最初に飲み物が来て、その次に普通の店では見ないような大きさのハンバーガーがテーブルに置かれた。
「……こんなにおっきいの?」
「これでも普通のサイズっぽいぞ」
後二段サイズ変更ができる事を教えるとそらは、はえ~と間の抜けた声を漏らした。肉のはみ出るパンズをナイフとフォークで食べやすいサイズに切り、二人で口に進めていく。
たまにそらが話題をふり、八幡が対応するいつものやり取りしているとそらがアイスオレを手に取る。そこで八幡はふと疑問に思った。
(あのストロー、さしたの俺じゃなかったか?)
そらが口をつける前にアイスオレはかさを減らしていて、誰が飲んだかと言えば八幡しかいない。それに気づいた八幡だったが時すでに遅く、そらは美味しそうに飲んでいた。
一方そらは八幡が自分を見ていることに気づいて首を傾げるも、未開封のストローが眼に入った瞬間自分のしている事を理解し、かぁっと顔を真っ赤にして固まったと思ったら、ぎこちない動きでアイスオレをテーブルに戻した。
「あ、えっと、その、あぅぅ」
「あー、別に嫌だったり悪いことじゃないんだから、とりあえず落ち着け」
「い、いやじゃなっ!?」
「悪化したな……」
落ち着かせるためにフォローしようした八幡だったが余計悪化させてしまい、そらは更に耳まで赤くして言葉を詰まらせた。それを見て八幡は口から何か捻りだそうするも、結局何も思い浮かばずそらを尻目に残ったハンバーガーを食べ進める。
顔の赤みが引かないそらの視線を受けながら食べ終わった八幡は少し逡巡して、ストローに口をつけた。甘味が強いはずのアイスオレはただひたすらに冷たく、喉を潤しても火照った体を冷ますには至らずむしろ嚥下する度に気恥ずかしさが増していった。
普段なら絶対にしない八幡の行動にそらは驚いて、引いていた熱さと鼓動が高まっていくのを自覚する。恥ずかしいのに眼が離せなくて、鼓動はうるさいのに思考はさっきよりも冷静で、どうしようもなく嬉しかった。
一気に飲み干した八幡と眼が合う。お互いに真っ赤になった顔を見合わせると恥ずかしくなってそらが目を斜め下に逸らすと、何かいいたげに口をもにょもにょと波打たせるも言葉が出ることはなくて、気まずい空気が流れる。
それでもそらはその気まずい空気すら心地よかった。
デザートを食べる時も終始無言だった二人は会計を終えて店を出る。そして今度は八幡の方から手を差し出した。
そらは伸ばされた手に眼を見開いて八幡の顔を見れば、耳まで赤くした顔は真っ直ぐ前を向いていて、けれど手はずっとそらを待つようにぶら下がっている。
そらは溢れる感情と早鐘を打つ心臓を抑えることなく、手を握って腕に抱きついた。そしてそのまま決定的な事を口に出す。
「ねぇ、八幡君のお家行きたい」
ある程度予想していた八幡はそれでも少し驚いて、わかったと頷いた。
八幡が借りているアパートに着くまでそらは一言も喋らず、八幡の腕を両手で抱き抱えたままだった。
そらの体温と腕に伝わる柔らかな感触、そしてこれから為すことに八幡はいやでも緊張が高まっていく。八幡の家に着くとそらは何かを思い出したかのようにぱっと八幡から離れた。
「えっ、えっと!先にし、シャワー貰ってもいい、かな……」
「あ、あぁ。タオルの場所とか分かるよな?」
緊張で羞恥でどんどん声を小さくしながら尋ねるそらに八幡がどもりながら答えると、小さく頷いて小走りで脱衣所に向かった。
シャワーの音を拾わないようリビングのソファーに座って、なるべく意識しないよう努めていると数十分たったところで入り口からそらが恥ずかしいそうに顔を出した。
顔を覗かせるそらはドライヤーによって乾かした艶のある髪を垂らし、片方だけ見える肩は白磁のような肌を隠さずに見せている。
「シャワーあがった、よ?」
「……ん、俺も浴びてくるから向こうで待っててくれるか?」
八幡は思わず見入ってしまったのを悟られないように普段通りの声で返答し、寝室に促すとそらは言葉もなく頷きそのまま寝室に向かっていった。
そらの気配が遠のいたのを確信して浴室に向かい水を流す。女性で長髪のそらと違って八幡は数分と掛からず流し終えたが、八幡は水を捻ったまま頭からながし続ける。
準備が必要なのだ。
そらにも、八幡にも。心の準備が。
水を打つ頭で自分がこれから行う罪を反芻する。どれだけ彼女たちの方から求められようと罪悪感と自己嫌悪は消えないし、ここから引き返すことはもっとできない。それはそらの想いを踏みにじる行為だ。
シャワーを止め体全体を乾かして腰にタオルを巻き、そらの待つ寝室に足を動かす。
あえて大きくドアノブを傾けて開けると、胸から太ももをタオルで隠したそらがゆっくりと顔を上げた。
明かりを一つ落とした部屋の中心にいるそらの浮かべた顔は、頬に赤みこそあるものの落ち着いていて、聖母のような微笑みはひどく綺麗だった。
「悪い、待たせた」
「ううん、私もちゃんと言葉にできるか不安だったから、落ち着いて考えれて助かっちゃった」
八幡がベッドを軋ませてそらの隣に座ると、そこから耳が痛くなるぐらいの静寂が過ぎる。互いの息すらも拾ってしまいそうな静けさを破ったのはそらの方だった。
「私ね、ずっと八幡君がそばにいるって思ってた」
独白のような何かを八幡は口を挟むことなく黙って聞き入れる。
「八幡君が他の子を好きになって、隣にいるのが私じゃなくても今みたい気軽に会ったり、お喋りしたりできるって当たり前に思って、疑ってなかった」
「──八幡君との関係が消えるなんて想像もしてなかった」
そらが顔を上げる。震える感情を抑えるように両手を胸に抱き、八幡を真っ直ぐ見据える眼には溢れそうな大粒の涙が映った。
「私、私ね、八幡君が好き。──大好きなの」
やっと言葉にできた。
伝えることができた喜びと、言葉にできなかった不安が安堵に変換されて抑えていた想いが、涙となってそらの眼から溢れ落ちる。
「いつかこの気持ちは失くなるかもしれない。でも今を、ときのそらを貴方に刻みたい。そして、私にも八幡君を刻んで欲しい」
だから、ね?と言ってそらは目を瞑る。
本当ならここで答えを出すべきなのだ。
いや、もっと前の段階で八幡は選ばなければならなかった。それこそ最初に、猫又おかゆを抱いた時に。それが誰も傷つけず、禍根を残さずに終われる唯一の方法だった。
けれど八幡は選べない。
八幡には選択肢が存在しない。
選んでしまったら、誰かを傷つけてしまうから。
だから八幡は、受け入れるしかない。例え最悪の手段だったとしても。最も周りを傷つけるとしても。
「悪い……」
慰めにもならない謝罪を口にして、唇を重ねた。
初めての感触にそらは一瞬驚きはしたものの、すんなりと受け入れる。触れるだけにとどめて離せば、名残惜しそうな眼をしたそらが視界に入った。
「もう一回……」
ねだる声に応えてもう一度唇を合わせる。今度はじっくりと輪郭を確かめるように。八幡が顔を離そうとすればそらが腕を掴んで逃がさず、鼻が触れ合う距離で見つめ合う。
「もっと。──もっとしてっ?」
先ほどとは違う喜びの涙をためたそらの眼は、どうしようもなく続きを、この先を渇望していた。
そらの肩に手を置いて口を合わせる。手触りのいい肌をさわさわと撫で、唇に吸いついた。
そらは夢中になってキスを楽しみ、忘れていた息を取り込むためにぷはっと唇を離す。呼吸をする度に艶のある吐息が漏れ、頬が紅潮していくのを自覚する。
栓が壊れた蛇口のように胸から溢れる感情を我慢できなくなって、今度はそらの方から重ねた。何人も経験している彼からすれば拙いとも思われる口吻を、想いのままぶつけていく。
「んん……ちる、ちゅぴ、ちゅう~、ぷはっ、はーっ、んっ、んふぅ、ちゅるる……あむ、んむ、んふぅぅぅっ……」
息が苦しくなったら一旦離れて呼吸をし、また重ねて息が続く限り口に合わせて、それを繰り返す。何度も合わさる柔らかな唇を受け、酸素が足りなくなって顔が赤くなっているそらを落ち着かせるように、八幡は綺麗で赤茶けた髪を撫でた。
ようやく唇を離したそらは八幡の胸板に手をあててもたれかかり、下から見上げている。ふっ、ふっと息を荒くしたそらが上目遣いになる体勢で焦がれるような眼差しを送れば、撫でいる手を後ろ回して八幡の方から唇を重ねる。
開いている唇の間に舌を入れるとそらの方から迎え入れた。触れると一瞬引いたものの、大胆に自分の方から絡ませるとうっとりと目を細める。
「んふぅぅぅっ、れろ、ちゅるる、ちゅく、じゅる……んむっ、むふぅぅぅっっ」
明かりの薄いベッドの上で唾液を混ぜ合い卑猥な音を響かせる。そらは胸板に当てていた手を脇から背中に回して身を寄せ、八幡は髪を梳くように撫でながら反対の手で耳を擽る。
お互いの境界線がわからなくほど溶け合って、最後にそらが強く吸いついて離せば、大きく息を吐いて八幡の胸に体を預けた。
(どうしよう……すごく幸せ)
荒い息を続ける中そらは胸一杯に広がる幸福を噛み締める。耳を擽る彼の指にまだ続きがあることを実感し、頭を撫でる大きな手は急かすそらの心を宥める優しさを持っていて、身体は落ち着いていくのに思考はぬるま湯に浸かっている時にみたいに溶けていく。
八幡が擽っていた手でそらを軽く押すと腕を回したまま少しだけ預けていた体を離した。そしてタオルをほどいて肌からすべらせる。
自分を隠すものがなくなったそらは反射的に隠そうとして我慢した。羞恥心が全身を支配するのを必死に耐えて潤んだ瞳で八幡を見つめる。
「……綺麗だ」
「本当?」
「この状況でウソつくほど捻くれてねぇよ。──見惚れるぐらい、綺麗だ」
雪のように真っ白で触れるのさえ億劫になる肌は、どうしようもなく目を惹いて、手を伸ばしたくなる衝動を駆り立てる。視線を下にずらせば形のいい双丘が視界に映り、中央にある桃色の突起がツンと張りつめていた。
八幡はくしゃりと頭を撫でてキスを一つ落とすと、柔肉に優しく触れる。
「んっ」
指先が触れた瞬間そらは身を震わせ、艶のある吐息を漏らした。それが抵抗の意思では無いことを確認して、ゆっくり指を沈み込ませていく。
下から掬うように五本の指を当てると、すいつくような肌の感触と柔らかい弾力が返ってきて、少しずつ力を入れていけば柔肉に指が包まれていった。
「ふっ、んんっ、ふぁ?……あっ、んはぁぁぁ~~」
人差し指の第一関節から優しくゆっくり折り曲げていくと、そらの声が甘く色っぽいものになっていく。
「八幡君っ、んっ、すごくやさっ、しいっ……んむ」
とろんとした目で快楽に身を委ねるそらは、八幡に緩く微笑んで唇を重ねた。
「んっ、むふぅっ、ちゅる、ちゅく、んんっ……ぷはっ……ひあっ、あぅぅ、ひんっ、はあぁぁっ……はちっ八幡君っ……むふぅぅぅっ」
徐々に指の力を強くしていけばそらは切なげで気持ち良さそうな嬌声を上げ、八幡の方もそらの受け取る快楽の上限を見極めて、快感の強度を強くしていく。
指が見えなくなるぐらい深く沈ませて、ぴんと張った乳頭の縁を爪先でかりかりと引っ掻けばそらは一際強く息を荒くし、ぴくっぴくっと体を跳ねらせる。
そして八幡は固くなった乳頭を優しくきゅっと摘まんだ。
「ひぃん!?はっ、八幡君っ、そこはっ、ひぐぅっ、だめっ、うぁ、だめ~~っっ」
きゅっきゅっとリズムよく扱けばそらの嬌声が強く響いて、快感の度合いを伝えてくれる。口からはだめという言葉は出るも、拒絶の意思はなく与えられる快楽を享受していた。
「そら」
「っっ──ひあぁ!?あっ、ひっ、ひぃんっ、んくぅぅっっ!」
名前を呼ばれただけで脳が快感を拾い、そらが反応した瞬間強めに摘まめば大きく喘いで腕に力を入れ、体を密着させてくる。額を八幡の胸に押しつけ、送られてくる快楽に身を震わせるそらに八幡は愛撫を止めることなく双丘を掌で揉み、突起を扱いて責め立てる。
「はぁぁぁぁっっ、あぅっ、ひぐっ、はっ、はっ、あふあぁぁぁっ、ひぁっ、ひんっ、あっ、あっ、んあぁぁぁっっ」
断続的になるそらの嬌声に体の出来上がりが近いことを察した八幡は双丘からそっと手を離す。熱と快感が遠くなっていく感覚に名残惜しさを覚えたそらが顔を上げると、優しく唇を重ねられた。
そらは自然に舌を絡ませて促されるまま仰向けになると、八幡の手がゆっくりと首から下へ白磁の肌をなぞっていく。
指先が鎖骨に触れて双丘の突起を掠め、下腹部の上を通っていくと太ももの付け根に到達する。八幡の意図を理解したそらは、思わず抵抗したくなるような羞恥を我慢して受け入れていく。
そして指が濡れた秘部に触れた瞬間、限界になった恥ずかしいさと背筋を昇る痺れた快感に、そらは声をくぐもらせて背をのけ反らせた。
指が動いてくちゅ、ぬちゅという音を耳が拾う度に羞恥とぞくぞくとした感覚が駆け巡り、真っ赤にした顔を隠すように頭を八幡の胸に押しつける。
恥ずかしいのに嬉しくて、見られたくないのにもっと触ってほしい。
そんな矛盾したそらの気持ちを見透かしたように、八幡は愛液が溢れてくる秘所を探る動きでなぞっていく。少し深く沈むところを見つけた八幡は、確かめるようにくいっくいっと力を入れて優しく挿入していった。
「ひあぁぁっっ、ひんっ、ひうぅぅっっ、あっ、あぁぁぁぁ~」
指が密壺につぷっと入ればはじめは侵入してくる異物を弾くような抵抗を受けたが、それが誰のものか理解したのか固さが弱くなり、すんなりと奥へ進んでいく。そらの緊張ぎみだった声も段々と艶を取り戻し、蕩けるものに変わっていった。
ゆっくり深いところへ入っていく八幡の指に肉壁は隙間なく絡みつき、奥へ奥へと誘っていく。たまに関節を曲げて刺激すると嬌声を上げたそらの体が跳ね、もっとと言うように締めつけが強まった。
そらが息を荒くして快感を耐えていると、秘部の入り口の密着が大きくなったのを感じて、密壺が指の付け根まで受け入れたことを理解した。
「八幡君……」
顔を上げて名前を呼べば無意識の内に甘える声になった。そらの″頑張ったよ?″という子供のような顔に、八幡はご褒美の優しい口づけを繰り返す。
「んっ、んふぅぅっ、んふっ!?、ちゅりゅっ、ちゅるる、んんっっ!!んむぅぅっっ、むふぅぅぅっっ!!」
唾液を交換しながら八幡は指を動かして適度に快感を送っていく。緩く引き抜けば″行かないで″言わんばかりに絡みついて、優しく押し込めば歓喜するように纏わりつく。
抜き差しを繰り返して指の曲げる角度を大きくしたり、反応のいいポイントをとんとんと押したら、一泊置いてぐりぐりと押しつける。
そらはキスを続ける余裕もなく嬌声を上げ、秘部から愛液を溢していく。そんなそらに八幡は追い打ちをかけた。
「そら、もう一本いれるぞ」
「へぁっ?──んはぁぁ!!」
八幡はそらが言ったことを理解する前に密壺に入れると、ちゅるんと抵抗なく指の半分ほどを吸い込んだ。二本目の指がゼリー状の感触に包まれるとそらはおとがいを上げ、さらなる快楽を全身に駆け巡らせた。
「はちっ、はちまひぐぅっ!!あっ、はっ、はひっっ、いひぃん!!あぅ、まっ、まって、はちまんくんっ、ひんっ、まって、おねがいっ、おねがいだからっ、とめっ、あふぁあ!!あっ、うぁぁぁっっ、だめっだから~~っっ」
「やめないぞ、そらが嫌って言ってもしばらく続けるからな」
「なんでっ?はっ、ひんっ、いじわるするのっ?」
「痛くしたくないから。ちゃんと気持ちよくしたい」
「~~~~っっっっ」
快感に喘ぐそらの懇願を切り捨てた八幡がらしくもない言葉を続けるとそらの顔が幸せに歪んで、指を咥え込む秘所の反応が一際強くなった。
八幡はそらが初めてかどうか知っている筈もない。反応を見る限りそうだろうが、仮にそうでなくても慣れていないのなら受け入れるのに痛みを伴う筈だ。それは八幡にとって不本意であるし、わかっていてそのままにするわけにもいかない。彼女らに甘えているのなら尚更。
だから経験上一番効果のある方法を選択した。と言ってもやることはシンプルに肉壁を解すだけ。神経が集中しているとはいえ、筋肉には変わりなくマッサージの要領でくたくたになるまで解せば、痛みは失くすことができる。
ちなみにこの方法は複数の女性ライバーで実証済みである。何人かハマってしまったのは予想外だったが。
緩急をつけて指の注挿を繰り返し入り口や奥、中間関係なく折り曲げてどこに触れても快感が送られるように満遍なく刺激を与えていく。そらの顔を観察して反応が強いポイントは優しくし、逆に薄いところは陰核と同時に触り、少し責め立てて快楽の度合いを高めていった。
「あっ、あっ、んあぁぁぁっ、ぬかっ、ぬかないで~~っっ、あくぅ!?はひっ、ひっ、ひぐぅっ!!ひんっ、うぁっ、いまっ、あっ、まげたらっ、んはあぁ!!ひっ、ひぃん!?はへっ、へぁぁ~~、あっ、あっ、あっ、あぁあぁぁ~~~~っ」
達してしまわないように加減を調節しながら愛撫を重ねると、そらは背を反らせたり縮こまらせたりして顔が一層蕩けていく。垂れた目尻には涙がたまり、半開きになった口から呂律の回らない舌が見えて唾液にぬれた糸を複数引いている。
どのくらい時間がたったのか気にならないほど愛撫に集中していた八幡は、そらがベッドに作った大きなシミを見てもう充分だろうと思いゆっくりと指を引き抜く。指を引く時に追いかけるようにそらの腰が浮いて、全部抜くとうぁっと鳴いて背中に回していた腕と共に落ちた。
八幡は快感に震えるそらの頬を撫でてキスを落とす。唇以外にも頬や顎、首筋に鎖骨などを啄むように繰り返し、それだけで軽く痙攣する体を見ると、そらを見つめて最後の確認を取った。
快楽でふわふわと思考の定まらないそらは八幡の言いたいことを読みとり、精一杯力の入らない腕伸ばす。
「──きて?」
そらの不安と期待を孕んだ声色に、八幡は胸の奥が高鳴ったのを自覚しながら己のそれを秘部に当てる。伸ばされた手に自分の手を絡めてもう一度唇を重ねたら、優しく腰を進めた。
時間をかけて愛撫したのがしっかり効いたのか、密壺は初めての男根を抵抗なくスムーズに奥へ進ませていく。そらの方も窮屈さに似た苦しさこそあれど痛みは全くなく、むしろ八幡を受け入れている事実がどうしようもなく嬉しかった。
「ふぁっ、はぁぁっ、あっ、んぁぁぁぁ~~~~っっ」
肉壁を進んでいけばこつっと何かに当たる感触がして、その瞬間そらの手と脚に力が入り深く息を吐き出した。八幡が動きを止めて顔を見るとふーっ、ふーっと深い呼吸を繰り返しているがひどく満たされいるように見える。
そらが息をする度に熱を満たす腟内がきゅうきゅうとうねり、敏感になった触覚が快感を昇らせていく。じっと動かずに様子を観察していた八幡はもう大丈夫だろうと思い、声をかけて優しく動きはじめた。
「ゆっくり動くぞ」
「わたっしっ、もうっ、んっ、だいじょうぶ──んむっ」
そらの本心なのか強がりなのかわからない言葉を口で塞いで、八幡は緩く抽送を繰り返す。
抜ける寸前まで引いたら優しく押し込んで反応を確かめ、指で解した時に見つけた弱いところを重点的に擦って快感を送り緩く、優しく、執拗にそらを観察しながら快楽に浸けこんでいった。
「はっ、あっ、うあぁぁぁ~~っっ、はちまんっくんっ、ひぅぅっ、ひんっ、あっ…なかでっ、うごいてっ、ひぐぅっ、あっ、あぅっ、おくっ、あたってっ、んあぁぁぁ~~…あっ?あっあっあっ…そんなっ、こつこつしなっいでっ、はっ、はひっ、ひぃんっ、ぐりぐりしないで~~っっ」
動けば動くほどそらの反応が強くなり、密壺からこんこんと溢れ出す。ぐつぐつと煮え滾るマグマかと錯覚するような腟内では無数のヒダが肉棒に絡み、ぐりぐりと押し込んだり、こつこつと小突けば精液を絞りとらんと蠢いて二人の快楽を増幅させていった。
八幡は徐々に抽送を加速させようとした矢先、そらがきゅっと腰に脚を回したと思ったら唇を重ねてきた。舌を絡めて濃厚なキスを続けると目が嬉しげに細められて、益々脚に力が入る。
「はちまんくんっ、がまんしなくていいよっ?もっとつよくしてっ?はちまんくんのっ、たくさんぶつけてっ?」
恥ずかしいそうに、幸せそうに言うそらに八幡は胸を射抜かれる感覚を覚えた。彼女にそこまで言わせたのならば男としても、比企谷八幡としてもその期待に応えたかった。
「痛かったらちゃんと言うんだぞ」
大丈夫だとは思うが念のため断りを入れ、抜ける直前まで引き抜く。そして繋がっていた手をそらの背中に回したら体をぴったり密着させて顔を合わせる。
そらがこきゅっと喉を鳴らしたのを聞いた瞬間、力一杯腰をぶつけた。
「ひあぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
そらの絶叫にも似た嬌声が響いた。一気に最奥まで貫かれた密壺は歓喜に震えて背をのけ反らさせ、ひたすらに快楽を生み出しそらを絶頂まで至らせる。
そらの様子を眺めていた八幡はその光景に息を呑み、またゆっくりと引き抜いて打ちつけた。
「あふぁあ!!??」
抜ける寸前まで引いて、打ちつける。
「ひぐぅっっ!!」
抜ける寸前まで引いて、打ちつける。
「んはあぁぁ!!はっ、ひっ、ひぃんっ」
今度は抜くと思わせて途中で突き上げた。
「んあぁぁひぐぅぅっ!?」
そらの中は不意を突かれたことに敏感に反応して締めつけをより強くして快感を流し込む。そのまま子宮の入り口にぐりぐりと先端を押しつけると脱力するような間延びした声が漏れた。
激しい快楽と連続する絶頂の中、そらは自分の胸の奥で言葉にできない何かが埋まっていくのを感じた。充足と幸福で頭が一杯になって、愛しの彼にしがみつき唯一言葉にできる想いを口にしていく。
「はっ、はちまんっくんっ、んはあぁぁ!あっ、はっ、すきっ!うぁっ、だいすきっ!いなくなっちゃっ、やだあぁっ」
だって別れの言葉も言わせてくれないなんて、あんまりじゃないか
決壊したダムのように隠れた本音が涙と共に溢れてそらの唇から漏れていく。ぽろぽろと涙を流す様は、仕事に行く親を引き留める幼子のそれと変わりなかった。
その好意はきっと彼を傷つけて楔を打つに違いない。それでも伝えたかった。言葉にしたかった。
もう、目を背けるなんてしたくないから。
必死に想いと願いを叫ぶそらの口に八幡は反射的に唇を重ねた。舌をねじ込み唾液を混ぜ合わせて、今は不要な感情に快楽を上塗りしていく。舌が絡み唾液を嚥下する度にそらの心と体が悦びで打ち震え、身を跳ねらせる。
罪悪感も憂いも八幡が持つ資格なんて有りはしない。けれど、その涙を何とかしたいと思うのは決して間違いではないはずだ。例えそれが欺瞞たったとしても。
だからその言葉を口にする。
「そら、愛してる」
陳腐でありきたりな、それでいてそらが欲してやまなかった音が耳朶をうつ。低く響いたその言葉はあっという間に全身を駆け巡り、余韻を残しながら消えていった。
頭の中で幾度となく反芻される言葉がもっと欲しくて、そらは呂律の回らない舌で何度も強張る。
「もっとっ、いっへっ、わたひもっらいすきっ、あいひてるっ」
「愛してるぞ、そら」
それはきっと本心ではないだろう、でも嘘を言えない彼から出たのなら、嘘なんかでもないはずだ。
自分のとは何もかも違うだろうけど、今は聞けただけで身に余るほど、幸せだった。
快楽で思考がままならない中、そらには一際大きな波が迫っていて、それと同じくして八幡の方も限界が近づいて来る。
「はひっまんくんっ、わらひっ、おおきいのくるっ、くるからっ、さいごはっ、さいごはっねっ?」
ねだるようなそらの言いたいことを理解した八幡は額をこつりと当て、唇を重ねる。嬉しそうにそらの体に力が入って更に密着し、口を合わせたまま迫りくる絶頂まで昇りつめ、二人同時に達した。
「──────っっ!!」
蠢く腟内の収縮が強まり、快楽に耐えきれなくなった肉棒がマグマかと勘違いするような熱を一気に吐き出した。そらの中で脈打てば肉壁が絞りとらんと締まり、その快感でまた脈打つサイクルが出来上がって、下腹部が白濁液で満たされていく。
「あっ、あっ、あっ、あついのっ、いっはいひてるっ、ひうっ、んぁぁ~~っ、おなかっ、はちまんくんのっ、いっはいっひてる~~っっ」
絶頂でそらが背をのけ反らせると肌の密着が強くなってさらに快楽を助長させる。絶頂が過ぎるまで八幡は腰を緩慢に動かすことで余韻を長引かせ、波が過ぎ去るとようやく全身から力が抜けた。
体重が乗らないように肘を立てて荒い息を繰り返しているとそらと自然に向き合う形になって、気づいたら唇を重ねていた。
「んっ、ふむぅぅ、ちゅるる、ちゅぴ、ぷは」
じゃれ合うキスと下腹部から伝わる熱に浸っていれば解けた緊張と、疲労と安堵と、胸一杯に広がる幸福に睡魔が覆い被さってくる。それでも今を噛み締めたくて抗っているとふわりと頭を撫でられる。
子供をあやすような、大事な何かを触れるような手触りはそらの大好きな優しい手。
それが止めになって意識を睡魔にふわふわと落としていく。
「はちまんくん、わたしすごくしあわせ」
舌ったらずで発する口におやすみのキスが降りて、そらはその感触を最後に意識を手放した。
~おまけ~
「はちまんく~ん」
「起きたか、はよさん」
「おはよ~」
「……やっぱりいた方が良かったか?」
「え?……う~ん、起きた時はちょっと寂しかったかな?」
「……悪い」
「も~、そんなに気にしなくていいよ。……あ、じゃあさ」
「?」
「おはようの″ちゅー″欲しいな」
「……」
「────ん、えへへ」
「あー、とりあえず座るか。…………そう言えば体は大丈夫なのか?どっか痛い所とか」
「お腹の下側が変な感じするけど、痛いとかはないかな。その……すっごく優しかったし」
「……だから自分で言って照れるなよ。俺だってめちゃくちゃ恥ずいわ」
「うぅ~……はっ、八幡君は大丈夫なの?えっと、背中とかすごい力入っちゃったけど」
「まぁ、痛いっちゃ痛いけど気になる程でもないな。むしろこれぐらいしてくれた方が安心するレベル。……変な意味じゃねぇぞ?」
「うぇ!?そ、そうだよね!うん!」
(絶対勘違いしてたな)
「……」
「……」
「……八幡君、ぎゅってしていい?」
「……今さらだろ──ん」
「えへへ、──えいっ」
「──っと、この距離で飛び付くのはどうなんだ?」
「したくなっちゃったんだも~ん」
「はいはい」
「ん~…………ねぇ、八幡君。ずっとこのままがいいな」
「………………帰るまでだぞ」
「は~い」
書きたいライバーメモ
・ウーバーごさる風間いろは
・生存確認静凛
・お兄ちゃんスキルが効きすぎる獅白ぼたん
・対等に呑める雪花ラミィ
・実験に付き合ってほしい博衣こより
・お風呂に入りたい逆花叉クロエ
・気を遣いすぎる犬神ころね
・熱が収まらない大神ミオ
・慣れない扱いの大空スバル
・娘に先を越されたしぐれうい
・世話を焼きたい夜見れな
・アクティブ過ぎる星街すいせい
・帰れない猫の猫田つな
・押しに弱いが押しが強い橘ひなの
・意外に話が合う藍沢エマ
・興味津々のラトナ・プティ
・他力本願一ノ瀬うるは
・聖職者にはほど遠いシスター・クレア
次回はおかゆん確定です