比企谷八幡がいろんな女性Vとセックスする話 作:ぼっちプレイヤー
揺れるカーテンからちらちらと覗く陽光に当てられて、春先のどかは眼を覚ました。自宅にあるものよりも大きく質の良いベッドの上で身体に残る気怠さを覚えながら瞼を開けば、眩しくも柔らかく差し込む日の光と無防備な姿で眠る比企谷八幡の顔が眼に入る。
普段は疲れやら姿勢のせいやらで睨むように細められた目が瞼に隠されていて、幾分幼く見える顔立ちが可愛いらしい。
(昨日はあんなに男らしかったのに……。ギャップってすごい)
なんて想いながら頭に浮かべるのは昨夜の情景。こちらを気遣うような優しさを持ちながら、澱んだ瞳に獣欲を滾らせる彼の姿に女としてときめいたのを覚えている。
とても、とても満たされた一時の夜を思い出し無意識に笑みをこぼしたところで、
「……あれ?」
ふと感じた疑問に間の抜けた声がこぼれた。そもそもなんでこんなところにいるんだっけ。確かに好意を抱いていたけど、彼とはそういう関係ではなかったはずなんだけど……?
そうして記憶を遡れば思い出してくる、事に致すまでの流れ。
事務所で久しぶりに会って、折角だから勇気をだして晩御飯に誘って…………お店の、ちょっと度数の高いお酒を飲んだ。
「あ……」
それでアルコールの後押しを貰って、解散となろうとした時に声をかけたのだ。誰でもない、のどかの方から。
言うべきことを伝えて、彼なりの愛を注いでもらって、多幸感と疲労と安心感に満たされて、今日の記憶に繋がる。
「あぁ……」
やってしまった、とは思わない。なぜならお酒に助けてもらったとは言え、口にした言葉に嘘偽りなどないのだから。けれど、淫らな情事を冷静な状態で受け止めるには些か経験値が足りなかった。
「ん……春先……?」
まるで追撃のように八幡が薄く瞼を開く。寝ぼけているのか口を半開きにしたまま、固まるのどかを不思議そうに覗いている。
警戒心の高い彼の無防備過ぎる様子に、のどかは急に実感が沸いてくるのと同時に耐えきれない羞恥に襲われた。
「しゃ……」
「……?」
「シャワー浴びてきますっ……!」
「おぉ……?」
のどかは声を大にこそしなかったが代わりに言葉尻をきつく絞って浴室に向かっていって、眠気と疲労で頭の回らない八幡は返事にならない声を出すしかなかった。
のどかは脱衣所に入ると洗面台に手をつき、顔の熱が引くように深呼吸を繰り返す。そして、冷静さを取り戻した頭で
「うあぁぁぁぁっ…………!」
情けない声を出して項垂れた。
冷静になればなるほど頭を打ち付けたくなる羞恥心が膨れ上がって、もし自宅ならベッドの上でのたうち回っているくらいに全身が熱くなっている。
(後悔なんてないし、すごく、すごく幸せだったけども!)
それはそれとして、とっくに成人した女性にしては色々とダメな所があった気がするのだ。
例えば、色気を作れなかった化粧のことだったり。飾り気のない下着であったことだったり。他にも、仕事をしてる以上当然汚れる服の下を洗わずに及んだことだったり。
結果には納得してるけどこう、もっとあったでしょ!という過去の自分に対する自責。後悔ではなくやり直したいわけでもないそれは、間違いなく未練でありのどかの胸を燻らせている。
「……うへへ」
けれど、肌の交わりと温もりを思い出すと無意識に頬が緩んだ。繋ぎとめるように絡まった指。唇に残るかさつく暖かさ。身体の一番深いところに残された、彼の一部。
彼を満足させられたかはわからないけど、独りよがりではなかった証が確かにあって、それだけでのどかはやり直しを求めないくらい満たされていた。
女の子が出してはいけない声で幸せな思い出を噛みしめ、たまに羞恥に苛まれながら浴室で汚れを流していく。
流水で綺麗にした身体と共にさっぱりした気持ちで部屋に戻ると、八幡は完全に目が覚めていたようで手に握ったスマホを眺めていた。
のどかに気づいた八幡はのっそりと身体を起こす。
「あー、もう大丈夫なのか?」
「は、はい。すみません騒がせてしまって……」
「まぁ酒も入ってたからな、悲鳴を上げなかっただけ良かったと思うぞ。横にいるのなんて俺だったし」
「その気遣い方は逆に染みますよ……は、もしかしてわざとだったり……?」
「……顔見るまで少し不安だったのは間違いないな」
拗ねたような八幡の声色はのどかに罪悪感を募らせるのには充分の威力を持っていて思わずうっ、と喉を詰まらせた。
酒精混じりとは言えちゃんと意識がある上で温もりを交換しあったはずなのに、相手が起きて早々に風呂場に飛び込んだとなれば不安になる八幡の心情も理解できる。現状を考えれば尚更であった。
「比企谷さん」
のどかはベッドに片膝をつくと八幡の頬を両手で包みそっと唇を重ねた。
触れあった唇はすぐに離れて、けれどまた隙間が無くなる。合わさるだけのキスにじっくりと時間を掛けて温もりを交換し、ゆっくりとのどかが離れれば名残惜しそうに唾液が糸を引いた。
「これで、安心できますか?」
「確認の仕方がアグレッシブ過ぎるだろ……。いや、まぁ……安心したわ」
「言葉だけじゃ足りないって実感しましたから。受け取ってもらえて嬉しいです」
頬を朱く染めてはにかむのどかに八幡はお礼の口づけを返すと、身体を洗うと言ってそのまま風呂場に歩いていった。
一人残されたのどかは手持ち無沙汰に周りを見渡していて、ある一点に目が惹き付けられた。双眸が捉えるのは少し大きめの、なんの変哲もないただの枕である。先ほどまで八幡が使っていたという所を除けば。
しかし、のどかにとってはそれだけで言い値で買えるほどの魅力があるのだ。
視線を浴室と枕へ何度も往復させていた理性が願望に競り負けるのはすぐのことだった。
「少しだけ、だから」
誰にしてるかもわからない言い訳をこぼして、のどかは魔性の魅力を放つそれへと頭を落ち着けた。
ほのかに残る温かさを感じながら鼻をすん、とならしてみる。
(なんだろう、いい匂いじゃないのに……これ、すごく好き)
強く残る汗の匂いに自分のと交ざった香水の香り。それでいて鼻腔の奥に染みる煙草と男性ならではの渋く、深い独特の匂い。決して良いとは言えないその香りは彼を連想させるには充分で、安心感と多幸感を与えてくれる。
加速する欲望のまま今度は顔を突っ伏して押し付けると、大きく息を吐き出した後に目一杯吸い込んだ。
「ぅあ……」
その瞬間、頭が真っ白になった。
神経という神経が一つの大きな波のようにぶるりと震えて、多幸感に溢れる頭はぽーっとして何も考えられない。
(だめなのに、もっと欲しくなっちゃう……)
はしたないことだと分かっているけれど、身体は中毒症状を起こしたように求めていて彼の残り香を取り込んでいた。一種の薬物かと思うような匂いに全身が熱く火照り、特に下腹部が切なさの混ざる熱できゅんきゅんと疼いて仕方ない。
枕を片手で抱くようにして、本能のままに秘部へ手を伸ばそうとし──
「ひゃわっっ……」
ぶぶっと鼓膜を打った鈍い音に、のどかは大きな声を上げそうになった口を反射的に手で覆った。急速に冷静になっていく頭で音源に目をやれば、そばにあったスマホが受信の通知を明るく示している。
次いではっとした様子で浴室の方を見て、耳をすますとシャワーの音は止んでおりもうすぐ八幡が戻ってくるだろうことが伺えた。
別の意味で強くなろうとしていた鼓動を深呼吸で抑えて、平常になった思考でほっと一息をつくとちょうど八幡が浴室から出てきた。
濡れた後の黒髪の奥にある瞳は普段通り覇気のないものではあるが、水分で落ちる毛先から覗くそれはどこか魔性のようなものを放っていて、非日常というスパイスも相まりのどかの心を鷲掴みにする。
「……どうした?」
「へ?いや、あの……なんというかすごく新鮮で、見惚れてました」
「そりゃどうも。春先の目を奪えるんなら金取れるかもな」
いつも通りの捻くれた言葉にさっきまでしていた背徳感のある情欲に気づいていないことを察して、のどかは内心で安堵の息を吐いた。
「意外と需要があるかもしれないですよ?ちなみに幾らで買えますかね」
「……冗談だから。お前らが言うと本当に現実になりかねん」
「私も含めてお金で買えるなら欲しい人はたくさんいますから。最初の言い出しっぺは小町さんなんですけど」
「なに言ってんだ小町のやつ……」
隣に腰を降ろした八幡は妹の悪行未遂にげんなりとした表情を浮かべていて、その可笑しさにのどかの口からくすりと笑みをこぼれる。
自然と香る自分と同じボディーソープの香りに不思議な感覚を覚えながらも、のどかは肩を寄せて温もりに浸っていた。
静かな空間が心地良く、不意に顔を見上げれば普段通りの澱んだ瞳とかち合って、のどかが眼を瞑ると当たり前のように唇が重なった。
「ん」
触れるよりかは長いが舌を使わないキスはのどかの情欲に火を点けるには充分だったようで、離れていく八幡を見つめる瞳は艶やかな色を宿している。
続きを求めるようにのどかは八幡の腕に自分のを絡ませると、今度は彼女の方から身を乗り出した。
「んふ……ちゅ、んん……」
かさつく唇をふにふにと挟んでみたり、舌先でちろちろとなぞってみたりすると八幡からもお返しが返ってきて嬉しさに目尻が緩む。
空いた方の手で八幡はのどかの頬を撫で、耳を擽り、肩に滑らせれば彼女が誘うように背中を傾けてそのまま二人で一緒にベッドに沈んだ。
八幡が唇を離して顔を見るとのどかの表情は熱に浮かされたように溶けていて、体温だけではない熱が頬を朱に染めさせている。
期待に濡れた眼差しに応えて八幡はのどかに口づけを落としていき、少しずつ下の方へと頭を降ろしていった。
顎から首筋に滑り鎖骨に触れたらバスローブに隠されていない柔らかな谷間に吸い付いて、もう一度確認を取るようにのどかを見やればこくりと頷く。
八幡は顎と唇でずらすようにバスローブをはだけさせ、残りを手で退かせば隠すものがなくなった双丘が現れた。
谷間を作る瑞々しい豊かな果実に、その真ん中に実る桃色の蕾は男の本能を刺激して獣欲を昂らせてくる。
下乳を掬うように持ち上げ指を優しく折り曲げながら、八幡は双丘に口づけを落としていく。
「んぁ、はう、んん、あふぁ……」
柔肉に沈む骨張った指の感触にのどかから甘い吐息がこぼれる。胸に顔を埋めて揉む姿は彼が夢中になっているように見えるものの、夢中になっているのは他でもないのどかの方だ。
素肌に触れて、愛情のある口づけを落とされるのがこんなにも嬉しい。勇気を借りたとはいえ、酒精混じりだったのは勿体ないことをしたなと素面になった今感じていた。
「はふぁあぁっ?ひんっ、んんぅっ」
柔肌を濡らしていた唇がぱくりと乳頭を食べると思わずといった様子でのどかの腰が浮き、さらに与えられる快感で身を捩らせる。
敏感な突起が生暖かな口腔に包まれ、滑る舌で転がされる感覚は快感と充足を与えてくれて、じくじくとする下腹部の疼きに太腿を擦らせるしかなかった。
「はぁ、あっ、ひうぅ、んっく、ひき、がやさん……もっとっ……ひんっ!はふぁああっっ」
焦れったい愛撫に本能を優先させたのどかの唇から媚熱の籠る声が漏れて、強く吸い上げることで応えてやれば双丘を押し付けるように背筋を反らす。
八幡が乳頭から唇を離すと口腔に隠されていたそれはぷっくりと卑猥に育てられていて、悦んでいる身体の反応にのどかはさっと顔を背けた。
「んひっ、ふぁっ、あっ、あぁっ、うんんっ、ひくっ、ひいぃんっっ……っっ」
反対側の乳頭を口に含んだ八幡は丹念に味わい、唾液に濡れるこりこりとした突起を摘むと、余った指で柔肉を揉んでいく。
さらに空いた片方の手をのどかの内腿に這わせて指をウェーブさせながら、秘部に近づけたり離したりして脚を広げさせていった。
のどかは少しずつ快感を育てられる羞恥で口に手の甲を押し付けているものの、快感の愉悦を隠す気はないようでもう片方の手が八幡の頭を撫でていた。
口の中で乳頭を味わう八幡は太腿を撫でていた手をショーツをずらして秘部に触れさせ、とろとろと滴る蜜液を指に纏わせたらゆっくりと挿入していく。
「はあぁぁ……あ、あ、あんんっ、んんっっ!」
指が肉襞を擦る快感に甘い吐息が溢れて、存在感が大きくなる度に豊満な肢体が跳ねる。きゅんきゅんと締まる蜜壺は異物を抵抗することなく受け入れており、なんなら奥へと誘うように愛液を溢れさていた。
与えられる快楽に身を委ねるのどかは頭の片隅で思い出す。
(昨日と同じだ……身体を優しく整えられて、気持ちよくて嬉しい)
八幡の愛撫は的確にのどかの弱いところを突いてきて、顔が見えてないはずなのに反応に合わせた快楽が全身を昇る。
自分の知らない何かを見つけられたような、暴かれたような感覚。恥ずかしいことで隠さないといけないことなのに、見てもらえた悦びのほうが勝ってそれを示そうと本能が身体を震わせていた。
「はっ、はひっ、ひくっ、うぅんっ!ひっ、ひんっ!あっ、あぁぁっ、あんっ、んんっ!」
指の動きが肉襞を抉るような動きに変わり、乳頭の愛撫も引っ張るようなものへと強くなっていて、快楽に犯される神経が腰を卑猥に踊らせる。
下腹部に熱が集中する感覚。抑え切れないくぐもった嬌声といやらしく小刻みに浮く下半身。
(はれ……イきそう……)
すぐそばに来ていた絶頂の予感は八幡の愛撫によってあっという間に訪れた。
「んうぅ~~~~~~っっ!!」
上にいる八幡を押し退ける勢いでびくりっ、とのどかの腰が跳ねて肉壺が熱く締まる。甘酸っぱい牝の匂いが昇り、溢れる愛液は八幡の手のひらをびしょ濡れにしても止まらなかった。
おとがいをあげて絶頂を享受するのどかは手の甲を口に当てて嬌声を抑えながらも背筋に走る快楽に肢体を震わせていて、頭の中は多幸感と充足で満たされていた。
八幡は絶頂を長引かせるように緩い愛撫を続けており、快楽の過ぎ去ったのどかがくたりと脱力すればゆっくりと指を引き抜く。そして、自身もバスローブを脱いでモノをさらけ出した。
吸水限界まで水分を吸ったショーツを脱がし、狙いを定めるように肉棒を数回ぴとぴとと当てる。
男のそれが自分の内側に収まる瞬間をのどかは眼を離さず見ていた。
「くふあぁぁぁぁっっ……」
つぷっ、と先端が膣内に進入するとぞくぞくとした快楽が全身に走って、思わずといった様子でのどかは顔を逸らしながら吐息を吐き出す。
快感で踊る柳腰を八幡は両手で支え、馴染ませるように揺らしながら肉棒を進めていった。
「あっ、はっ、はぁっ、はあぅっ……ぁぁぁっ、ひうぅぅぅっっ!」
八幡が腰を揺らすことで生まれる予期せぬタイミングの快楽に、のどかは息を絶え絶えにしながら受け入れることしかできず、亀頭が降りて来ていた子宮を押し上げればぶるりと震えて嬌声を耐えた。
ぬめる愛液の中で蠢く肉襞は八幡が動かなくても心地良く締まり、肉棒の存在が当然というように馴染んでいく。
甘く溶けた嬌声に艶かしくよがる豊満な肢体。肉欲の愉悦を隠さず締めつけてくる媚肉も相まって少しずつ八幡も本能を解放し始めた。
「っは、はぅんっ、ひくっ、ひんっ!あっ、あんっ、んんうぅぅっ!んはぁぁぁっ!!」
感度を確かめるように浅く引き抜いて何度も子宮を小突き、締めつけを強くしてくる肉壺の反応に合わせて大きく腰を打ちつければ、嬌声を耐えきれなかったのどかが背筋を反らせて肢体を戦慄かせる。
「はっ、はへぁっ……ひひはやさんのっ、きもちいぃっ……!」
両手を頭の横に放り投げ脚を緩く絡めてくるのどかは瞳をとろっとろに蕩けさせていて、可愛いらしい唇から舌を垂らしている。
加虐心を刺激する彼女の表情に八幡は衝動のまま片方の手を柔肉へと伸ばした。
「あっ、んっくっ!ひんっ!んあぁぁんっっ……あふぁああっっ!あうぅんっ!ひいぃんっ!」
腰の抽送を続けたまま指と手のひらで乳肉を揉みしだき、子宮を突き上げるのと一緒に人差し指で乳頭を爪弾きにしたりくにくにと押し込む。
増幅する快楽をのどかは従順といえるほどに受け入れていて、跳ねる肢体と響く嬌声は貪られる悦びを現しているようだった。
「へぁっ、あっ、はあぁぁぁんっっ!はひぃっ、ひっ、ひぐぅっ!ひひっ、はやさんっ、まらっ、いっ、いくっ……!」
どれだけ腰を引いても結合部から愛液があふれでて、肉壺を貫けば肢体が電流を流されたように跳ねる。
熱烈に締まる肉襞は八幡が腰を引くと引き留めるように小さな舌の群れが波打つ締めつけに変わり、打ちつけると肉棒全体を柔らかく収縮して子宮口の方から先端に吸い付いてきた。
快楽と多幸感で跳ねるのどかの身体が段々と小刻みに震えるものに変化し、彼女の絶頂が近いことを悟った八幡は導くように強めに乳肉を揉みながら固い乳頭をきゅっと摘まむ。そしてそれと同時にずんっ、と腰を力強く打ちつけた。
「いっ!?ひあぁぁああぁぁぁああぁっっ!?」
身体の奥底を貫く衝撃と下腹部から突き抜ける強烈な快楽にのどかは悲鳴に近い嬌声をあげて達した。
肉襞を絡みつかせる蜜壺は結合部からこぷこぷと入り交じる淫液を溢れさせ、きゅんきゅんと熱く締まる度に豊かな肢体を震わせる。
精液をねだる肉襞の締めつけに八幡は射精感を募らせながらももう少しこの時間を楽しみたかったため、心地良い収縮と柔肉を堪能しながらのどかの情欲的な姿を眺めていた。
「はっ、はへぁぁっ……はっ、はぁっ……はぁっ……ひんっ!」
絶頂が過ぎ去ったのどかは唇の端から舌を垂らし唾液が肌を伝うことも気にせず余韻に浸っていて、抜けきらない快楽にびくりっと震えた。
達しても官能を帯びるのどかを見た八幡はゆっくりと肉棒を引き抜いていく。
「あっ、あぁぁぁっ……あぅんっ!」
まだ足りないというように蜜壺は甘く締めつけてきて、肉棒を抜くとあまりの吸いつきにぬぽっ、と卑猥な音が響いてのどかはそれだけで軽く果てた。
絶頂による多幸感と下腹部に感じる物足りなさを覚えてのどかが八幡を見やれば、澱んだ瞳に獣欲が燻っているのが分かって、至福の時間がまだ続くことを理解した身体がこぽりと愛液を溢れさせた。
「まだできるか?」
「だい、じょうぶです……好きな風に動いていいから、比企谷さんも気持ちよくなって……?」
「なら……四つん這いになってくれ」
同じ体位では味気ない気がして八幡が体勢を変えるように言うと、のどかは恥ずかしそうに眼を薄めながらも従順に従う。
スプリングを軽く軋ませて後ろを向き両手と両膝を立たせれば豊かな尻肉を惜しげもなく差し出した。
白磁の肌は体温で朱く火照り、双丘にうっすらと滲む汗と秘部から伝う愛液が興奮を煽る。
「くひぃぃんっ」
同じく膝を立てた八幡が桃尻を鷲掴みにすると背筋を震わせて悦びに喘いだ。尻肉をぐにゅぐにゅと思う存分に揉みしだき、亀頭の狙いを定めて一息に挿入する。
「ひぐうぅっっ!?」
内側に戻ってきた彼の存在と想像以上の快楽にのどかが堪えるような嬌声を上げた。肉棒を再び招き入れた蜜壺は先ほどよりも熱く貪欲に収縮し、柔らかい締めつけと共に精液を吐き出せと急かしてくる。
たまらない快感とのどかの牝としての本能的な姿に我慢のできなくなった八幡はずるりと肉棒を引き抜き、間髪いれずまた突きいれた。
「あふぁあぁぁっっ!!……あ、あ~~っ」
限界を優に超える快楽でのどかは容易く達し、支えられなくなった上半身をベッドに沈ませる。許容を超えた快楽に唇からこぼれる嬌声は間延びしたもの変わり、ぴくぴくと肢体を震わせている。
八幡は身体を倒したのどかの腰をがっしりと掴んで固定し、絶頂の締めつけに導かれるまま打ちつけていく。
「あうっ!ひぐっ!んぁぁっ、はひっ!ひいぃんっ!うぁっ、んふあぁぁっ!」
豊かな桃尻が肌をぶつけられる度に波打って形を変える。
のどかは子宮を貫くごとに軽く達しているようで、桃尻を支える膝はかくかくと揺れて与えられる快楽を示していた。
「んあっ!あうっ!あっくっ!はぁんっ!うぁっ、いっ……~~っっ!はひぃっ!?」
ずんっ、ずんっ、と身体の深い所に響く重い衝撃は苦しさを覚えてしまいそうなのに、のどかの神経はすべてを快楽と幸福感に変換して悦びだけが心を満たしている。
許容を超える快楽に視界は涙で滲み、止まらない子宮を貫く衝撃で嬌声を抑えられず、快感に堪える手はシーツに大きな皺を作っている。
夥しい快楽に埋めつくされる頭の片隅でのどかは彼の存在と、確かな愛情を感じ取っていた。それがより一層、多幸感と愉悦を加速させ蜜壺の締めつけを強くさせる。
「っ……のどかっ、そろそろ出そうだっ……」
「ひてっ!ひてっ……!ひひはやさんのっ、いっはいらひてぇっっ……!」
下半身に募る熱量を八幡が告げてくるとのどかは回らない舌で何度も恋願った。達しながらもいやらしく桃尻を押し付けてくる彼女の背中に八幡は覆い被さると肩に顎をおき、抱き締めるように回した手で柔肉を揉みしだいて乳頭をにちりと引っ張った。
「かひっ……」
叩き込まれる快楽に震えていた肢体が一瞬止まり蜜壺がきゅっと収縮する。そこへ八幡は欲望のままに腰を打ち付けて溜め込んだ熱量を解き放った。
「あぐっ!?あっ、あふぁあぁぁああぁぁぁああぁぁっっ!?」
どぶぶっ、ごぷごぷっ、ごぷっどぷっ、どぐっ、と密着した子宮へと多量の白濁液が叩きつけられていく。待ち望んだ火傷するような熱さを牝へと変貌した肢体は愉悦を持って受け入れ、のどかの意思とは関係なく精液を絞り取ろうと何度も収縮した。
「あぁぁっ……ひひはやさんの、あついぃっ……うぁっ、どくどくいって、まらっ、れてるぅっ……」
子宮と膣内を満たしても収まる気配を見せない肉棒はたっぷりと白濁液を注ぎ続けていて、八幡も獣欲のまま腰を緩く前後に振り乳肉を揉みしだいて射精を長引かせていた。
「ひき、がやさん……ん……っっ」
絶頂の余韻で力の入らないのどかが顔を振り向かせてきたため、応じてやればうっとりと恍惚に蕩けさせる。のどかの牝の顔に八幡は衝動的に抱き締める力を強くすると、ごりりっと亀頭を子宮にめり込ませ最後の一滴を吐き出した。
完全に全身を脱力させたのどかが膝を折ってベッドに沈むと、八幡も体重をかけないようにしながら追従しベッドと自分の身体で包むように挟み込む。
「はふぁ……はぁっ……はぁっ……」
背中から覆い被さり胸まで抱き締めてくれる彼の温もりと重なる荒い呼吸音。奥深くに残る熱さと耳にかかる重い息づかいが余韻の多幸感を天井知らずに突き上げていて、ずっとこのままいいと思うくらいのどかの心を満たしている。
例え酔っていてもこの感覚は覚えている確信があって、のどかにとって大事な大事な、一瞬の一時。それを彼にも共有したくて、伝えたくて、のどかは肩に乗せられた頭に手を伸ばした。
「比企谷さん……昨日よりもずっと、幸せです」
ぐったりとしたままでもはにかみながら撫でてくるのどかの微笑みに、八幡は朱くした顔をベッドに沈ませる。そして返事の代わりにきゅっと抱き締めて彼からも慰撫を返すのだった。
~おまけ~
「比企谷さんの香水って何使ってるか聞いてもいいですか?」
「香水?普段は無香料のやつだな。匂いがあると煙草と混ざってたまにひどくなるし。匂い消しが目的だからそういう系のが多いぞ」
これとか、といって八幡が見せたのはのどかも知っているメンズの香水だった。それを数秒眺めて少し分けてもらってみる。
「……おぉ。すごい、確かに比企谷さんの匂いでっ……!?」
「いや、もう今さら気にしねえから、別に嗅がれてる訳でもないし。なんならいるか?これ」
「うぅ……ここで頷いたら女の子として色々駄目な気が……でもやっぱり、貰っておいていいですか?」
「ほれ……そうだよなぁ。普通、躊躇うところだよなぁ」
乙女としての恥じらいを見せるのどかに八幡は遠い目をして、自身の認識が間違ってないことを確認していた。
好きな異性の匂いを欲しがるのはまだ理解できるのだが、八幡に好意を寄せる大体の女性はしきりに香水や匂いの染み着いた衣服を手に入れようとするのだ。
しかも、それに対して殆ど女性が開き直っているというか、明け透けで隠す気がないというかどう対応したらいいのか判断に困る反応を見せてくるのである。
因みに煙草と混ざるのが気になって気持ち強めの匂い消しを使っていたら、″全然匂いしないんだけど?″と何故か圧のあるブーイングが起きた。五感が優れるケモっ娘からは特に。解せぬ。
「染み込ませたシャツを洗わなかったら、ずっと楽しめるのでは……?」
「……普通に恥ずいからやめろ。香水とか柔軟性くらいは教えてやるから」
「はっ!?」
欲望にまみれたのどかの呟きを八幡はしっかりと拾っており、気恥ずかしさに後頭部を雑に掻きながら答えると思わずといった風に肩を跳ねさせた。難聴系じゃなくてごめんね?ちゃんと聞こえてるの。
そうして雑談をしていれば二人の前に一台のタクシーが停まる。二人の家は近いわけでもないため一緒には乗らず、今日はこれで解散である。
「えっと、それじゃあ、今日はここまでですね」
「あぁ……春先、行く前にちょっと来てくれ」
「?……なんです──」
か、と言いきる前に八幡は彼女を目一杯抱き締めた。お互いに顔が見えないほど密着して、数時間前まで交換しあっていた暖かさを再確認するような、愛情の詰まったハグ。
予期せぬ八幡から直接的なスキンシップとダイレクトで伝わる温もりに、固まったのどかは思考を再開させるのにしばらくの時間を要した。
「あー、今はこれが限界みたいだから、これからもあんま期待し過ぎないでくれ……っ!?」
「んん~~~~っっ」
ようやく再起動したころには大好きな温もりが離れていくところで、咄嗟にのどかは八幡の頬を挟むと唇を押し付けて、さらにじゅ~~っと吸い付いた。
そのキスはやり方の分からない子供がするような荒っぽく、辿々しく、けれどのどかの愛情を詰め込んだ愛の証。
「ぷはっ、絶対、また、連絡しますからっ……!」
息が出来なくなるくらい続けて、唇を離したのどかは耳まで朱くし真っ赤になった顔を見られないようにタクシーに乗り込むと逃げるように走り去っていく。
思わぬカウンターを食らわせて車道に消え行くのどかを八幡はしばし呆然と眺めておりまた、そしてさっきよりも大袈裟に後頭部をがりがりと掻いた。
「言い逃げは卑怯だろ……」
誰に聞かせるでもなく呟くとスマホが通知を知らせてきてチャットアプリを開けば
『大好きですよ。八幡さん』
言い逃げだけでは足りなかったらしい彼女の一文に、八幡は帰りのタクシーで赤くなった顔をずっと俯かせていたのだった。