比企谷八幡がいろんな女性Vとセックスする話 作:ぼっちプレイヤー
あの男を一体何時から好きになったのかよく覚えていない。目は腐ってるし覇気はないし不真面目だし、口から出る言葉は一から十までしょうもない。
男女限らず第一印象で好感を持たないのは至って普通の感性な筈だ。私も例に漏れなかったし。
ただまぁ、少しだけ擁護するなら時折繋がれる言葉に救われることがあったし、誰が救われるところも見てきたから悪い人ではないのは確か。
でも多分切欠になったのは、メンバーを集めるだけ集めて開いた食事会の時。帰ろうとした彼をあの手この手で引き留め、お酒を勧めてみたり進むのが遅い箸を引ったくって皆で口に押し込もとしたりしてそれなりに時間が過ぎた時だった。
特に理由もなくふとした拍子に彼に目を向けて見れば、ひどく眩しそうに目を細める姿があった。
自然に持ち上げられた口角と幼子を見守るような目は普段とのギャップで思わず胸が高鳴ったけれど、それ以上に遠い理想を見るようで、寂しいそうな目付きに隠しきれない愛しさを感じたのを覚えている。
それが果たして一般的とは言いがたい私の感性がねじまがった方向で受け取った結果なのか、はたまた普段見ているものとは違う一面にときめいただけなのかはわからないけど、その瞬間が私の中で彼を彩る理由なったのは疑いようもない。
そこから話しかける回数が増えたりプライベートで会話をすることが多くなって、気づけば当たり前のように彼に対する好意を受け入れていた。
ライバルは多いし職業柄男女の関係になるのは当分不可能だったから、諦める前提の恋ではあったけれど胸を高鳴らせる想いと日常は少なからず続くものだと思っていた。
そう、思っていたのだ。
生まれたままの姿で映る二人──同僚であるおかゆと想いを向ける比企谷八幡──の写真を見るまでは。
必要な仕事を終わらせ家に帰るだけとなった八幡が会社のオフィスから出ると、急に襟首を捕まれぐっと後ろに引っ張られる。全く意識していない不意打ちに八幡は絞められた喉からカエルのような声をだしながら若干よろめき、倒れないようになんとか体勢を保った。
少しばかりの息苦しさを覚えながら犯行の下手人を確かめるために振り向くと、そこにいたのはスターの原石を自称するアイドル、星街すいせい。
晴天のような青い髪を左側に流したサイドテールに、チェック柄を基調にして所々に小さな青いリボンをあしらった装いの彼女にはいつもの快活さが見られず、襟首を掴んだ力を弱めず無言で俯いたまま佇んでいる。
「……星街?」
「……」
八幡が呼び掛けてもそれは変わらず、数秒経ってようやく上げた顔は朱く染まった頬を隠せていなくてよく見れば耳まで朱くなっており、八幡を捉える瞳には蒼い炎が揺らめいでいた。
その目は確固たる決意と獲物を逃がさんとする獰猛さを携えていて、つい最近何処かで見た覚えのある既視感に八幡は、
(こいつでもこんな顔するんだな)
と現実逃避気味にひどく失礼なことを思った。
普段とは一変していると言っていいすいせいの様子は十中八九、おかゆとの同衾とその写真の流布によるものだろう。そして二人が顔を合わせるのは割りと久しぶりであり、フットワークが軽くアクティブな性格で、エネルギーに溢れるすいせいの胸中が意中の男に会えた嬉しさと山ほどある言いたいことでない交ぜなった結果、今までにない無言の圧力を生み出した訳である。
ぼんやりとすいせいの心中を少しだけ察した八幡は口を開こうとして、男である自分から言うのは抵抗を感じ開きかけた口を閉じた。
「家……」
「……」
ぽつりと零れた言葉を八幡は聞き逃さなかった。それでも聞き返さなかったのはどうしようもない躊躇いがあったから。
「家、連れてって」
「……いいのか」
「当たり前じゃん。あんた以外、考えらんない」
すいせいから三度紡がれる言葉は決して覆らない本音。
彼女らの好意を受け止めるだけで精一杯な八幡はそれを否定する言葉も、拒絶して傷つける心も持ち合わせていない。
相手が自分じゃなければ、その感情が尊いものだと素直に伝えれただろうに。
襟首から手を離させた八幡がすいせいに背を向けて数歩あるくと振り向き、視線で″いくぞ″と促す。
言葉にしないのは唯一の抵抗なのか照れ隠しなのかわからない。それでも、自分の好意を受け止めてくれたことが凄く嬉しくて、会社から離れた所で差し出された手にすいせいは喜びを隠しきれず指を絡めて大事そうに腕ごと胸に抱きしめていた。
家について八幡が玄関を開けるやいなやすいせいは自分ごと押しいれ、後ろ手に閉じると肩を掴んで振り向かせ唇を押しつけた。
振り向かされた八幡が驚きのまま唇が重なり重心を預けてくるすいせいの勢いを殺せず、段差に足が引っかかって尻餅をつく。しかし、すいせいは構わず口を押しつけたままだったため、八幡は床に打った衝撃で歯がかち合い薄く唇を切った。
口の中に滲む鉄の味にすいせいは目を細めると舌を這わせ傷口から滴る血を啜る。
「んふふ……」
そして唇を離して喉を通せば口角に弧を描かせて笑うのだ。
抑えようとしないすいせいの獣欲と劣情に八幡は普通に恐怖を感じた。
そんな八幡の心情を無視してすいせいは四つん這いで股を通り、腹に跨がると八幡の頬を両手で包みもう一度唇を重ねる。瑞々しい唇が形を変えながらも蒼く燃える瞳は八幡を捉えて離さなかった。
「──ぷはぁ」
「──はぁっ、まて、星街、おちつ──」
「むり」
「んぐっ」
キスに慣れてないすいせいが息つぎのために口を離し、解放された八幡が落ち着くように声をかけるもバッサリと切り捨てまた二人の距離をゼロにする。
技術もへったくれもない押しつけるだけの口づけがすいせいの想いを天井知らずに昂らせ、酸素を求める肺が感情のアクセルを踏み砕く。
決壊したダムのように勢いが止まらないすいせいにもはや諦めの境地に達した八幡は、括れた腰に手を回すと燃ゆる瞳を見つめ返し思う存分貪らせ受け身の姿勢になった。
多少は抵抗されると思っていたすいせいはむしろ乗り気な様子の八幡に嬉しげに目を細め、より大胆に唇の形を変える。
「ふーっ、ふーっ、ふーっ」
ようやく満足したのかすいせいが離れれば唾液で濡れた唇が艶かしく輝き、二人の間に銀の糸が引いて途切れ、決して酸素不足だけが原因ではない荒い呼吸を噛み締めるように繰り返していた。
一拍の間を好機と捉えた八幡が空いた片手を伸ばし落ち着かせるようにすいせいの頬を撫でる。親指で撫でながら耳の裏を擽れば、その心地良さに浸りかけたすいせいがむっとした表情になると撫でていた親指に噛みついてきた。
「おはららいよ?」
「そういう訳じゃねーよ。ここまでされてお前に恥の上塗りなんてさせられん……ただ準備は必要だろ」
「ん……はらいい」
八幡の親指を犬歯と奥歯で噛みながらすいせいが逃がさないという意思表示をしてきて、誤解だと八幡が己の意志を伝えれば自分の早とちりに気づいたすいせいが噛む力を緩めて謝るように痕のついた肌に舌を這わせてくる。
親指を少しの間すいせいの好きにさせゆっくり引き抜くと今度は八幡の方から唇を重ねた。感情に任せるようなものではない、優しく甘い口づけに冷静を取り戻し始めた五感が熱と輪郭を満遍なく伝えてきて、染み渡るような心地良さがすいせいを満たしていく。
「んっ……ふむぅ、ちゅ、んん……」
相手を思いやるようなキスにすいせいの目が段々と蕩けたものを変わり、次第に八幡に身を委ね始める。頬を包んでいた手が首を通って腕を絡ませ近づいた分だけ密着が強くなり、八幡から与えられる熱量も大きくなっていく。
(やばいこれ、ハマっちゃいそう)
自分自身恋愛に疎くて何でキスするのかなんて言ったこともあるけれど、これは確かに求めてしまう不透明な魔力のようなものがある。
もしかしたら手段の一つかもしれないけど、こんなにも満たされて心地良いのなら何度でも欲してしまう。望んでしまう。
それはこの男だからに違いないのだ。きっと本人は否定するだろうのだろうけど。
最後にたっぷりと送られてきた唾液をこくりと飲み込めば、すいせいの身体がぶるりと歓喜で震えた。
唇が離れて遠のく熱に寂しさを覚えたすいせいは八幡の首に吸いつき、無遠慮に歯を立て痕を残していく。痛みはあるがつき離せない程度に抑えられているその行為はすいせいのもて余す感情を表しているようだった。
脚までも腰に回しコアラのようにしがみつくすいせいを抱き抱えると、八幡は寝室に入っていった。
ベッドにすいせいを降ろすと迷わず唇に吸いついてきた。八幡の唇をふにふにと挟み舌でなぞれば口内にゆっくり進入してくるのを迎え入れ、粘膜の触れ合う感覚を楽しむ。
お互いの舌が別の生き物のように動き落ち着いていたすいせいの媚熱が再び燃えはじめ、朱に染まる肌が肩や耳に広がっていく。八幡が服の内側に手を差し込み白磁の肌に触れると発熱しているかのように熱かった。
手が触れるとすいせいがぴくりと跳ね、それを誤魔化すように舌の動きが加熱する。不安とは違う自信の無さに揺れる瞳を見つめて、八幡は滑らせた手を下着の上に着地させた。
平坦で発育も乏しく、しかし男にはない柔らかさと中心に下着越しでも感じる突起の感触に八幡の獣欲が昂る。それを見逃さなかったすいせいはきゅ~っと胸の中で何かが込み上げてくるのがわかって、抱き締める力を目一杯強くした。
(こんなのでも興奮してくれる。喜んでくれるんだ)
周りには羨むような大きさの子もいて、彼の視線を時折引き寄せているのを知っている。それでもスタイルには自信があったからあまり気にすることもなかったけれど、いざこうして愛してもらえると諦めていた何かが満たされてくようで、どうしようもない幸せが沸き上がってきて仕方なかった。
喜悦で鋭くなる触覚が八幡の手をより強く感じさせ、隠しきれない快感がすいせいの息を荒くさせていく。もっと気持ち良くしてほしい。もっと夢中になってほしい。星街すいせいという女の子が、比企谷八幡をどれだけ愛しているのかを実感して欲しかった。
自身の服に手が伸びたのを察して八幡もすいせいの服を脱がせ始める。髪の色と同じ水色の下着を露にさせるとお返しにすいせいも八幡の衣服をはだけさせ、手を背中に誘導すれば擽ったさのあとにホックが外れてそのまま引き抜かれた。
「っ」
ほとんど膨らみのない、発展途上の中学生と変わらない胸はしかし、ほんの少しだけ膨らんでいて男にはない鮮やかとも言える桜色の蕾が八幡の本能を刺激してくる。
隠すものがなくなってすべてを見られている事実に顔を覆いたくなるほど羞恥が沸き立って、すいせいの視線は固定する場所を見失って泳ぎ、湿った唇が真っ直ぐ引き絞られていた。
「綺麗だ」
言うべきか迷った。それでも口にしなければいけない使命感と直感的に感じた美しさに言葉は漏れていた。
八幡の言葉を上手く処理できなかったすいせいは一瞬きょとんとして、込み上げてくる幸福感に微笑みを浮かべると八幡の頭を抱き寄せ自分の胸に押しつける。これはお前の物だと言わんばかりに。
「それだけ?もっとないの?」
「ぐっ、これ以上はなんと言うか、あまりいいのが思い浮かばなくてだな……」
「いいからいいから、いってみ?」
調子を取り戻したように″ほれほれ″とすいせいが揶揄えば、胸の中で八幡がぐぬぬと唸り覚悟を決めたように顔を見合わせる。なんで素直になるだけでそんな顔つきになるんだ。
「正直にいうと滅茶苦茶エロい。すげー興奮するし、相手が俺なのが疑問でしかない。これだけ綺麗で自信がない意味がわからん」
「んふっ、んふふふふっ」
陳腐で直球。ありきたりでさも当然のように言う八幡にすいせいは笑みを堪えきれず、ただ幸せそうに微笑んだ。
八幡が日常的にこの台詞を吐ける人間ならこうも満たされなかっただろう。捻くれていて素直じゃなくて意地っ張りな八幡だからこそ、たった一度向けられる言葉に幸福感が溢れて仕方ないのだ。
今沸き立つ感情がこの選択を間違いじゃないと教えてくれて、幸福感が昂る熱に変換されていく。
「ハチくん。いっぱい気持ちよくして?」
自分でも驚くような甘い声色に八幡は返事代わりの口づけを胸に落とす。ちゅっちゅっと音を鳴らせて口づけを繰り返し、もう片方の乳房を指の腹で優しく撫でる。
くっついたり離れたり乳頭に触れそうで触れない距離感が焦らすようにすいせいの媚熱を燻らせ、反対側のたまに強く押し込まれる指が湿度のある吐息を吐き出させていく。
「ふっ、ふうぅんっ、んんっ……ひゃっ」
舌を伸ばして乳頭をちろっと舐めれば可愛いらしい声が漏れでた。薄ピンクの乳輪に舌を這わせて突起の縁をなぞって少しずつ乳頭に触れる面積を増やしていく。
舌先で突ついたり優しく弾いたりして快感の強度を徐々に大きくしていき、ひくつく乳頭を見てそろそろ大丈夫だろうと思い、八幡はぱくりと口に含んだ。
「ひあぁっ!?」
大きな快感と水気のある感触にすいせいから驚きの混ざった嬌声が上がり、一瞬抱き締める力が強まるもののすぐに緩くなったのを感じて八幡は舌の動きを再開させる。
舌先でちろちろと擽るように弾いたり舌の腹でゆっくり舐めあげたり、唇で緩く挟むと固い乳頭の感触を味わう。
反対の方は柔らかな膨らみを指で押し込むように圧迫し、硬度を持った乳頭の先端を爪先で引っ掻いたらくにくにと押し倒してリズムよく摘み上げた。
「んあぁぁぁっ、ひんっ、ひいぃんっ……んぁ?あっ、あんっ、はぁぁぁっ、あっあっ……ひぁぁぁぁっっ!」
乳頭を集中する愛撫に敏感になった触覚は充分な機能を果たし痺れるような快感がすいせいの全身に昇る。
好きな男に触れられるという事実だけで高揚する心が必要以上に快楽が生み出し、それと同じくらい溢れる幸福感が身体を震えさせ声を抑えるどころかむしろ聞かせるようにすいせいは甘い声で鳴くのだ。
「はひっ、ひぃんっ、んはぁぁっ!はち、はちくんっ……んむっ、むふぅぅっっ!ちゅりゅっ、じゅるるる、んくっ……こくっこくっ、ぷはっ、んはぁぁぁっっっ、あふぁあっっ!!」
不規則な快感で悩ましげに眉を寄せるすいせいが名前を恋しそうに呼んできて、疑いもなく唇を重ねると瞳が恍惚に歪む。口腔にねじ込まれた舌が歯列をなぞり八幡の舌を絡めとれば、混じりあった唾液を啜って充足の吐息を吐き出した。
それを見ていた八幡が思わず二つの乳頭をきゅっと摘まむとより一層大きく喘いだ。
すいせいに蓄積していく快感を読み取って八幡が残ったボトムスに手をかけると、不要だというように腰を浮かせて求めるような視線を飛ばす。
衣服としての機能を半ば失っているショーツをボトムスごと引き抜き、そのすべてを露にさせる。
普段隠されている太ももは程よい運動量によって作られるむちっとした肉が獣欲をそそり、健康的で真っ白な肌に指を落とすと容易く沈んでは不思議な弾性で押し返してくる。
隠すべき自身の秘所に向けられる視線にすいせいは愛撫による興奮も相まって呼吸を荒くし、この先を想像して無意識にごくりと息を呑んだ。
すいせいの期待と不安の孕んだ眼差しを受けながら八幡はゆっくりと指を滑らせていく。指先がふらふらとさ迷うように柔肌を擽って秘部に近づけば湿り気と熱量が増していき、肌を割る濡れた境界線に触れた。
指が触れた瞬間すいせいが身を跳ねらせ筋にそってなぞればもどかしそうに身体をくねらせる。
少しずつ触れる面積を増やしながら確かめるように、或いは意識させるように動かしこんこんと密を溢す肉壺に優しく挿入していった。
「んっ、ふうぅぅっ……あぁっ?ああぁぁぁ~~っっ」
すいせいの緊張ははじめだけでその身体は吐息をもらしながら八幡の指を何の抵抗もなく受け入れた。肉壺は指を待っていたと言わんばかり無数の小さな舌で迎え入れ、隙間なく絡みつくと快楽を生み出さんと締めつけ溢れる愛液が増していく。
手を伝う愛液がすいせいの感度を推し測らせてくれて、八幡は肉壺の僅かなに残る緊張を緩く解していく。
肉を掻き分けながら進みたまに折り曲げたり肉襞を優しく小突けば、きゅっと反応する密壺が快感の度合いを教えてくれて、緩慢な動きで抽送を繰り返せばすいせいの嬌声と身体の震えが目に見えて大きくなっていく。
「んあぁぁぁっっ……ひんっ、ひうっ、ふあぁぁっっ、あぁっ……あっあっあっ……あぁああぁぁあ~~っっ」
自身の中で確かに動く感覚にすいせいは身を投げ出して受け入れ、思わず伸ばしたくなる手を我慢して与えられる快楽に委ねる。
いつの間にか指を根元まで呑み込みベッドに大きく染みを作る肉壺を見て、八幡はもうそろそろかと狙いを定める。
乳頭をもう一度ぱくりと口に含んだ八幡はもう片方の蕾も同時に摘み、その頂点を舌と指で押し込んだら肉壺の一際反応の良いところをぐぷっとえぐった。
「ひぐぅっ!?」
甘い快感に浸かっていたところを痺れるような衝撃に襲われすいせいは短く鳴いて背中を反らせる。背筋が弧を作ってふるふると震え、さらに八幡が舌で舐めあげるとひぃんっとまた鳴いた。
こりこりとした感触の突起を集中的に扱けば密壺が呼応するようにきゅんきゅんと締まり、肉襞を擦って追い打ちをかければすいせいは悦びに喘ぎ止めどなく愛液を溢れさせる。
「あっあっあっ、ひぃんっ!あっ、うぁ~っ、んくうぅっ!!かはっ、はぁっ、あぁんあぁぁぁっ、はひっ!あふぁあっ!ひんっ、ひぃんっ!」
三つから与えられる快楽に振り回され目に涙を浮かべるすいせいは、しかし片隅の思考は喜悦で満たされていた。とっくに解された肉は絶頂を感じとり待ち望むように身体を小刻みに震わせ、次第に震える間隔が短くなり歓喜の瞬間に身構える。
愛撫を加速させ八幡は目の前の身体を絶頂に向かわせていく。そしてすいせいが八幡にしがみつくようにしてきゅっと全身を硬直させると
「んはあぁぁぁぁぁぁっっ!!」
身体が弾けるように反り綺麗な弧を描いて達した。
密壺は指を痛いくらいに締めつけうねる動きがすいせいの快感を助長させ、勢いを持って八幡の腕に降りかかる愛液が絶頂の激しさを物語っていた。
「はぁ~っ、はぁ~っ……うぁっ、ひんっ」
八幡の愛撫が緩くなり心地良い快楽に浸りながら絶頂から帰還したすいせいは余韻で脱力した腕で顔を覆い、半分ほど開いた口から舌を覗かせ満足そうな吐息を隠そうとしなかった。
小さな痙攣を起こすすいせいの身体が落ち着きを取り戻し呼吸も十分に整ったのを見て、八幡は指をゆっくり引き抜くとパンツを脱ぎ捨て自身のものをさらけ出す。
八幡のそれが視界に入り、今から自分の中に受け入れるという一抹の不安と文字通り夢にまで見た彼との行為にすいせいの高揚が抑えられなくなってくる。
八幡は先端を秘部に宛がうとすいせいの手を握って頭の横に固定し、震えで波打つ唇に優しく口づけを落とした。
自分の不安感を察して慣れないながらもどうにかしてくれようとする八幡の気遣いにすいせいは、場違いとも言えるほどひどく穏やかな笑みを浮かべる。
そうだった。こいつは天然でそれをやってのける奴だった。それでいて自分と同じくらい顔を赤くさせてるものだから無性に愛しく思えて仕方ない。
「ばか。あほ。天然たらし。八幡」
「八幡は悪口じゃねぇだろ」
溢れる感情と衝動のまま口を開けば出てくるのは隠せもしない照れ隠しの言葉たち。それをわかっているのか八幡も不快さをみせず言葉を返すだけ。
それにすいせいは微笑みを湛えたままほんの少し頭を浮かせてこつりと額同士を擦り付け
「大好き。いっぱいしようよ」
そう言った。少女のような幼い可憐さとすべてを魅了する蠱惑的な瞳に八幡は、脳に隕石が落ちてきたような衝撃を受けた。
魅入られていた八幡は散らばった思考を何とかかき集め、指を絡ませる手を握り唇を塞ぐとゆっくり押し進めていく。
想像よりも大きなそれが狭く閉じた肉壺の中に挿入るとすいせいの身体は当然のように窮屈さを訴えてくる。痛みはほとんどなく、しかし苦しさを伴った窮屈さが肺の活動を阻害して呼吸を勝手に荒立たせ酸素の少なさが緊張を促し筋肉を強張らせていく。
荒く息を吐くすいせいを見つめる八幡は和らげる方法を思案し、唇を離すと胸の突起に吸い付いた。
「ひゃっ」
神経はまだ感度を保っていたようですいせいから可愛いらしい声が漏れでる。そうして唇と舌で愛撫していけば肉襞が少しずつ反応を強くし、溢れる愛液が潤滑油となって緊張が解れて快感を生み出していく。
口を離しもう片方の突起にも愛撫を重ね活気を取り戻した肉襞が男根を心地良く締めつけ奥へ奥へと進ませる。
「んっ、んぅあっ、あっ、ひんっ、んあぁぁぁっ……ふぁ?あぁっ、あんっ、はぁぁっ、あうぅんっ」
ゆっくり動かしながら抽挿を繰り返し反応いいところを擦ったり緩く叩いてみたりすれば、快楽によってすいせいの声が溶け目がうっとりとしたものになっていく。
さっきまであった苦しさを感じさせる声はもうどこにもなく、自分の中で動く八幡にひたすら快感と悦びを覚えねだるように甘い嬌声を上げる。
肉棒が挿入る度に身体を震えさせながら手を何度も握りしめ、引き抜こうすれば腰に絡まった脚に力が入りひき止めるように小さな肉が群がってくる。
一段と深く押し入れるとこつっとした感触と共に最奥に到達したことを教えてくれて、優しく小突いたりぐりぐりと押し込めば新たな快楽にすいせいの顔がいやらしく歪んだ。
「はちっ、あっ、はちくんっ……んむっ、んんっ、ちゅっ、んふっ、れろ……むふっ、じゅっ、じゅるるる、ちゅぴ、ちゅるるる、ふむぅっっ」
名前を呼ぶ声が艶を帯びていて唇を重ねるとすいせいが快感で震えながら濃厚に舌を混じりあわせ、向けられる瞳がより大きな快楽を待っている。
それを見て八幡が少しずつ動きを加速させると与えられる快感に背を反らせ、握られていた手がほどけたと思えば首に回されて密着を強くさせてきた。
「はっ、あっ、はうぅっ!!ひんっ、ひぃんっ!んあぁぁっ、んはあぁぁっっ!!はっはっ、ひぐうぅっ!!いひぃんっ!はひっ!ひあぁっ!」
首に回された腕が痛みを感じるほど強く絡みつき、八幡の肩に頭を乗せるすいせいが嬌声を抑えようとせず美しい喉を震わせて何度も鳴く。
八幡もすいせいの頭と背中に手を回して抱き締めると眠らせていた獣欲を解放し、跳ねる肢体にぶつけお互いに快楽を貪っていく。
強烈な熱と快楽ですいせいの思考が弾けて視界が明滅を繰り返し、自分がどんな声で喘いでいるかも分からない。
感覚がおぼろげですべてが遠いように感じるのに触れ合う彼の肌と息づかいと、稀に呼ばれる名前は一欠片も残さず拾い上げ幸福を満たした。
幾度なく二人の肌がぶつかる中お互いに限界が近いことを察する。
「そろそろ、出しそうだっ」
「ひてっ、はひくんの、らかにっらひてっ」
下腹部に沸き上がるそれに耐えるように八幡が言うと、快楽と幸福感で呂律の回らないすいせいが目一杯力を入れてしがみつき何度も誘惑の言葉を発する。
そして八幡の方も抱き締める力を強くし、肉棒を一際深く突き立てると小さく呻き、マグマのような衝動を躊躇いなく解放した。
「あふぁああぁぁあああぁあぁぁっっ!!」
密壺の最奥にぴったりと押しつけられた亀頭から火傷を疑うような熱量の白濁液が噴き出され、子宮の中を瞬く間に満たしていく。
一度では終わらない脈動は二度、三度と続き吐き出される度に快感を生み出し、達しているすいせいに追い打ちをかけた。
「あつ、あついの、すごっ、まだっ、とくとくいってっ……あぁぁぁっっ」
子宮を満たしても終らない吐精に肉壺から白濁液が音を立てて溢れでてくる。八幡が自分の中に残したそれを実感するようにすいせいは呟き、何度目か分からない幸せな溜め息を吐き出した。
八幡が最後に緩く前後させると肺に溜まった息をゆっくり吐き荒くなった呼吸を整える。すいせいに体重がのらないような体勢でいると、頭をさわさわと撫でられ耳を噛まれているのか擽ったい感覚を覚えた。
お返しに八幡からも撫でると首や肩にリップ音が響き、すいせいは温度を逃さないように腕と脚に力をこめる。
外からも内からも満たされて情事の余韻がひどく心地良い。できるならずっとこうしていたかった。それが無理なのが分かっているから隠しきれない寂しさを覚えて、その寂しさを覆う妖しく蒼い炎と衝動がふつふつの沸き上がる。
今すいせいを見ているのは八幡だけ。そして八幡を見ているのもすいせい唯一人。そして隠すものは何もなく、姿も感情もひっくるめて全部さらけ出した。
ならあとは、ぶつけるだけ。
八幡と一緒にころんと反転し、すいせいは獰猛な笑みをうかべたまま腰を擦り付ければ密壺に収まったままの肉棒がむくむくと起き上がる。
「たくさんしよっか」
二人は時間を忘れてひたすら溺れた。
~おまけ~
お互いに欲望を散々燃やし尽くしたあと、身体を流す気力も使い果たした二人は機能しないシーツだけを替えてベッドの中にいた。
「……なんだよ」
ふと視線を感じた八幡が疑問を投げるとすいせいは幸せそうな笑みを隠さずんー?といいながら、照れたように笑みを深める。
「いやー、我ながらすごいなって」
すいせいがいうのは八幡の全身に付けられた、夥しいとも言える量の情事の痕跡である。有り体に言うならばキスマークや噛みあとやら引っ掻き傷のことである。
特別独占欲が強い訳でもないのだが、獣欲を燃やしていると衝動的にやってしまい気づけば八幡の身体中が真っ赤に染まっていた。勿論物理的に。
すいせいの方にも幾つか八幡から残されたものがあるが数や強さは比べるまでもない。身体中に走るひりつく感覚はシャワーを浴びることに抵抗を覚えさせるには充分で、悶絶ものだろうなと八幡は少しばかり憂鬱になった。
すいせいは自分に付けられた彼の痕跡──特にコンプレックスを持つ胸に咲く朱み──を愛しそうに撫でればそれだけで花が咲くような喜びがこみ上げてくる。
ゆったりと近づき背中から首に腕を回してすり寄れば、八幡が当然のように頭を撫でてくれた。
「ねぇ、そろそろ名前で呼んでよ」
頬を擦り付けながらすいせいが言えば未だに気恥ずかしいのかほんのりと八幡の頬が赤くなった。それでも要求を通したくてすいせいがかちかちと歯をならせば諦めたように嘆息した。
「……すいせい。これでいいか」
「なーんか不満気じゃない?もう一回」
「すいせい」
「わんもあ」
「すいせい──んぐ」
「んふ~~」
八幡が言うとおりにすれば満足するのかと思えばむしろ拍車をかけてしまったようで、子供のように幼く笑いながら唇を塞がれる。
なんと言うか、自分を押し通す強さはこれからもずっとこうなんだろうなと八幡はリップ音を奏でるすいせいを受け止めながらそう思い、満足するまでイチャつくことにした。歯を立ててくるすいせいにもう少し加減というものを覚えてほしいとは思うが。
「赤ちゃんできたらどうしよっか」
「怖ええこと言うなよ……」
「冗談だってー」
規約違反に当たっていたためぶいすぼの話を削除しました。
今後気を付けます
誠に申し訳ありませんでした。いやまじで。